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1947/08/01 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第11号
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1947/08/01 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第11号

#1
第001回国会 議院運営委員会 第11号
  付託事件
○新憲法の活用に關する陳情(第二十
 七號)
○參議院緊急集會規則案に關する件
○連合委員會に關する件
○水産物集出荷及び配給制度に關する
 調査承認要求に關する件
○漁船建造の資材及び金融に關する調
 査承認要求に關する件
○水産關係法令整備のための調査承認
 要求に關する件
○死亡議員に弔辭を呈する件
○故幸田露伴君に弔辭を呈する件
○東北、北陸地方水害状況調査承認要
 求に關する件
――――――――――――――――
昭和二十二年八月一日(金曜日)
   午前十時二十三分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に付した事件
○水産物集出荷及び配給制度に關する
 調査承認要求に關する件
○漁船建造の資材及び金融に關する調
 査承認要求に關する件
○水産關係法令整備のための調査承認
 要求に關する件
○死亡議員に弔辭を呈する件
○故幸田露伴君に弔辭を呈する件
○東北、北陸地方水害状況調査承認要
 求に關する件
○議院の敷地に關する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(木内四郎君) それではこれより會議を開きます。先ず第一に死亡議員に弔辭を呈する件についてお諮りいたします。事務總長から御説明いたします。
#3
○事務總長(小林次郎君) 無所屬懇話會に屬せられる大西十寸男さんが、お亡くなりになりました。誠に哀悼の至りに堪えません。それに對してどういう弔慰の方法を講ずるかということの原則論をお決め願いたいと思います。大體御參考までに申しますが、衆議院はこれに對して議員が亡くなつた場合には弔詞を贈つております。それから尚議長から花輪を一個差上げております。それからこの弔詞を贈る方法は議會閉會中と開會中と違います。議會閉會中は議長に一任してあります。議會開會中は議員が動議を出して、その趣旨説明において哀悼の意を述べて、そうして弔詞を決議すると、こういう形になつております。それから尚開會中でございましても、衆議院では本會議のない場合、そうして休會の決議をしておりませんでも、長い間本會議のない場合があります。そういうときはやはり議長が例文によつて弔詞を呈しまして、後でその會期中に追悼の辭を述べるということになつております。大體參議院といたしましては、今度は初めての例でございますから、どういうふうにいたしましようか、議院運營委員會にお諮りをいたす次第であります。尚續いて文化委員會の方からのお申出でがございまして、日本の文藝界の耆宿であるところの幸田露伴先生が亡くなりましたので、こういう方に對しても議院として弔詞を贈つたらどうかという御意見が出ております。これも併せて申上げますが、先ず第一は議員に對する弔詞のことをお決め願いまして、それに準じて取扱うという形で、第二段のことはお計らいを願いたいと思います。
#4
○委員長(木内四郎君) 今の事務總長の説明につきまして、御質問なり御意見なりございましたら、お述べ願いたいと思います。
#5
○下條康麿君 今の弔慰金というのは規則によつて行くのですか。
#6
○事務總長(小林次郎君) 規則によつて行く以外にはございません。それから尚會派などでお集めになることは私も承知しておりますけれども、議員全體として上げるようなことは衆議院ではないように聞いております。
#7
○下條康麿君 今の述べられた衆議院の例というのは過去の例ですか。今度の例ですか。
#8
○事務總長(小林次郎君) 最近にも服部崎市君という方が亡くなられました。それに對して同じ取扱いをしておるようであります。
#9
○天田勝正君 今、事務總長が説明されましたが、どなたが考えても、やはり恐らくそのくらいのことではないかと思うのであります。それが結局自然に先例になつて來ていると思うので、私共やはりその衆議院の例に倣いまして、やはりその通りやりたいと思います。特にこの閉會中のことは勿論、次に議會が開かれるのを待つというようなことは事實問題としてできるものでなく、議長に一任するし、又實際上實質的の休會の場合も亦棚さらしにしておくことはできませんから、議長に一任して、即座にやつて頂く。こういうようで、やはり衆議院と同じようにやりたいと私は思います。
   〔「贊成々々」と呼ぶ者あり〕
#10
○委員長(木内四郎君) 皆さん御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○委員長(木内四郎君) それではさように取計らうことにいたします。
 次にこの文言についてお諮いしたしたいと思いますが、
#12
○事務總長(小林次郎君) これは衆議院の例を申しますと、「衆議院は議員勲四等服部崎市君の長逝を哀悼し、恭しく弔詞を呈す」、これは考えようによりますと、極めて封建的な言葉の使い方だというような御意見もあるかも知れませんが、衆議院でも實はそういう點を考慮いたしまして、いろいろ案を練つたそうであります、併し短かい文句であるとかいうようなのではなかなか弔詞ができませんので、いろ練つた結果、今まで通りの弔詞をやるということで、最近服部崎市君に對して出したのであります。從來の衆議院のとちつとも變りません。
#13
○松本治一郎君 その服部氏の弔辭はどの會派に屬する人がやつたのでありますか。
#14
○事務總長(小林次郎君) 民主黨でございますか。尚ちよつと御説明申上げますが、先ず文言をお決め願いまして、それから發議の方法で弔辭の述べ方でございますが、發議は議長から發議をしまして、それに贊成演説として弔辭を述べられる、こういう形が一番いいのじやないかと思います。そういたしますと、どなたか贊成演説を述べられるかということになりますと、衆議院では同一選擧區の今度は選擧區が小さくなりましたから、同一府縣の一番當選囘數の多い方が弔辭を述べられることになつたそうであります。こちらの方はどうされるか。御協議を願う、先ず第一點に文言をお決め願いまして、第二點は、どなたが弔辭を述べられるかということをお決め願いたいと思います。
#15
○委員長(木内四郎君) 御意見ございますか、
#16
○櫻内辰郎君 衆議院と同じような文言でいいと思います。
#17
○委員長(木内四郎君) 櫻内委員の御意見のように、衆議院と同じような弔詞の文言で御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○事務總長(小林次郎君) 第二點の只今申上げました議長が發議する、それに對して贊成の形で弔意を表せられる、それはどなたになさるのでございましようか。衆議院のように同一所屬縣……と申しましてもこちらは全國選擧區もございますから、或いは……
#19
○佐藤尚武君 その點は衆議院と參議院とは違うと思いますので、而して參議院では各員がどれかの常任委員會に屬しているわけでありまするからして、その屬しておる常任委員會長が、この議長の發議に對して、なんと言いますか、哀悼の意を述べ、議長の發議に贊成するというような形を探つたらどうかと思いますが、常任委員會長を……
   〔「贊成」と呼ぶ者あり〕
#20
○事務總長(小林次郎君) 尚ちよつと念のために申しますが、衆議院では自分の黨の人は最近はやらないことになつております。併しこれはそんなことまで御心配になる必要はないので、只今の佐藤委員の御發言のようなのが御尤もかとも考えられます。
   〔「贊成」と呼ぶ者あり〕
#21
○委員長(木内四郎君) では佐藤委員の御意見に御異議ございませんか。
   〔「贊成」「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#22
○佐藤尚武君 ただその人が二つも三つもの委員會に屬している場合があるかも知れませんが、その場合には適宜お互いに協議して、誰にするということを決められたらいいかと思います。
#23
○委員長(木内四郎君) それではさよう取計らうことに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#24
○事務總長(小林次郎君) 然らば議會閉會中とか、或いは先程申上げましたような、まだ開會中でございましても本會議が事實上ない場合、或いは休會中のような場合には、議長にお任せ願うことで宜しうございますか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)、それから文言は、特別の場合を除きましては、只今お諮りしたのをずつと踏襲して宜しうございますか。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#25
○委員外議員(楠見義男君) ちよつと私發言しても宜しうございますか。
#26
○委員長(木内四郎君) どうぞ……
#27
○委員外議員(楠見義男君) 只今佐藤さんからの御發言で、委員長が弔辭を述べるということになつております。私は實は農林委員長の楠見でございます。ところが大西十寸男さんは私は全然知らないのであります。從つてこれが散會しまして、本會議が開かれて直ちに弔辭を述べるといたしますれば、豫め御本人の經歴なり、その他も伺つて置かないと、一面識もないお方でございまして、時間の餘裕を戴かないとちよつと弔辭の述べようがありませんので、その點ちよつとお斷わり申上げて置きます。
#28
○天田勝正君 今佐藤さんの仰しやつたのは、委員長と聞かないで、その委員内からというふうに聞いておつたのですが……
#29
○佐藤尚武君 私は委員長と申しました。
#30
○天田勝正君 それは僕の聞き違いだが、それじや異議なしじやちよつと……
#31
○木下盛雄君 今天田君の言はれたように、融通性を持たして、その委員會においてやるということにすれば、委員のうちでやるということにすれば、場合によると二つも三つも關聯しておるだけに、ことによるとその同じ縣區の人に關聯があるかも知れませんから、そうしたならばその縣區の人がやり得ることになるだろう。委員會のうち所屬委員のうちでやるということにしたらどうかね。一度さつき決つたのですが、うまく行くのならばそういうふうにやれば融通性があつて適當な人がやることになる。
#32
○委員外議員(楠見義男君) 實は國會が開かれましてから一囘もお見えになつておらない。從つて委員會に出ておられませんし、委員の方の殆どが御存じないと思います。それを心配するのです。
#33
○佐藤尚武君 今農林常任委員長の言われた状態であるとしたら、議長の發議だけで結構じやないかと思いますが、誰も演壇に登らなくとも……
#34
○木下盛雄君 私はそれはまずいと思う。發議されると同時に哀悼の意を表して決議するということでなければちよつと成り立たないと思いますね。やはり哀悼の意を表することは私は必要だと思うのですがなあ……
#35
○天田勝正君 常任委員長からお話がありましたけれども、私は恐らく國會に出て來るような人が全然誰にも知られないというような人が先ず出て來ることはあるまいと思う。大西君とても幾らもその筋途からすれば知られておる人でありまして、農林委員の中にも私の知つておる限りでも五人も六人も弔辭ぐらい述べられる、經歴を知つておられる方がおります。只今木下君の言われますようにその委員會のうちからと、こういうことにすれば必ずそれはできると思います。
#36
○委員長(木内四郎君) 先程一應お決め願つたのですが、佐藤委員のおつしやつた常任委員長と言われた言葉を、常任委員長又はその常任委員というふうに字句を訂正されることに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」「贊成であります」と呼ぶ者あり〕
#37
○委員長(木内四郎君) それでは左様取計らいます。
#38
○佐々木良作君 いまのは決定されたか存じませんけれども、若し前例になつてみれば將來のことがあるので分らんから默つていたのですが、今楠見委員長からも言われたのですが、この委員會でやるということで以て非常に親しい人がないということであるならば、私どもの會派にはしよつちうみえておりましたし、實は私どもの會派でやつていいのならやらして貰つても宜いと思つておつたのです。非常に農林關係で親しい人もおるわけなんですが、先例になりますから自派でやるのは工合が惡いのならそれでいいのですけれども、要は實質的な哀悼の意だけを表したいというので、余りそういう知らない人が適當にやるというのなら私の方でやらして貰つてもいいと思います。
#39
○委員長(木内四郎君) 只今佐々木委員からの御發言もありましたのですが、常任委員長又は委員のうちにいろいろな事情で適當な弔辭を述べる方がないという場合におきましては、他の方が代つておやりになることはお差支えないと思いますが、そういう取計らいは御異議ありませんか。
  「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#40
○佐藤尚武君 それにつきまして幸田露伴翁の場合は、文化委員長である山本勇造氏にお願いしたい。
#41
○事務總長(小林次郎君) もう少しお待ち下さい。弔詞贈呈その他の方法はやはり衆議院でやつております方法で……若し申し殘しておる點がございましたら、大體衆議院でやるような方法でやるということをお決め願いたいと思います。(「贊成」「異議なし」と呼ぶ者あり)今度は幸田露伴先生の問題でございますが、文化委員長の方から、幸田露伴さんがお亡くなりになりまして、これに對して參議院としてやはりなにか哀悼の意を表したい、こういうお話しがございました。これは衆議院の例をみましても、やはり國家の元勲とか、その他に對して、議員であられない方に對しても弔詞を呈していることは例がございます。古くは福沢諭先生のとき、それから又もう少しあとになりましては坪内雄藏氏の場合に先例がございます。今度幸田露伴さんなどはこの只今二人名前を擧げました方と比較しても、大體同じような方じやないかと思われますが、これに弔詞をお上げになるということは結構なことではないかと思います。こういう個々の場合における先例は、今日議院外の方にも弔詞を上げるというように決めて頂きまして、そうしてこの人にはどうだということを將來その問題が起つた都度交渉會で決めて行つたらどうか、かように考えております。(「異議なし」と呼ぶ者あり)
#42
○委員長(木内四郎君) 只今事務總長から申上げましたように、議員以外の方に對する弔詞については、その都度この委員會において御協議願うことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#43
○事務總長(小林次郎君) ちよつと委員長に申上げますが、一々この運營委員會を開いておやりになりますか、それとも個々の問題については、原則論は運營委員會でお決めを願つた方がよかろうかと思いますが、そういうような個々の問題についても運營委員會でおやりになりますか、その點をはつきりして頂きたいのでありますが。
#44
○木下盛雄君 それは當然この運營委員會でやるべきだと思うが……。
   〔「異議なし」「贊成」と呼ぶ者あり〕
#45
○委員長(木内四郎君) 尚幸田露伴氏に對して弔詞を呈することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#46
○下條康麿君 委員長の山本勇造君は都合があつて弔辭を述べることが出來ないので、それで理事の久松君にお願いしたいということだそうでありますが、
#47
○委員長(木内四郎君) 山本さんがおやりになれないというのですね。
#48
○下條康麿君 それで理事の久松君がおやりになることになつております。
#49
○木下盛雄君 そういう場合は最も適當な人というふうに決めておいたらよいじやありませんか。委員長とかなんとかというふうになると今のような場合があり得るから、最も適當な人がやるというようにゆとりのある方が工合がよいと思います。
   〔「贊成」と呼ぶ者あり〕
#50
○天田勝正君 議員外の人に弔詞を呈するというのは、なんとしても特殊のことなんで、そういう場合には、特に幸田露伴先生のような場合にはお弟子さんが澤山おられるはずなんで、本院にそうしたお弟子さんでもおられれば、そういう人にやつて頂くというのが最も妥當と思うのですが、すぐここで分りませんか。
#51
○佐藤尚武君 私は先程山本勇造氏が文化常任委員長であられるから最も適任の方と思つて實は推薦したわけであります。然るに下條委員のお話を聞けば山本氏は辭退されておる。それを私は知らなかつた。併しながら問題は文化委員會に最も關係の深い問題でありますから、やはりその委員會から誰か適當な人を出されるということが最もよいのであつて、今のお話では久松君を山本氏は推薦しておられるらしいので、そうしてみればそれが一番適任者であらねばならんというふうに私は考えます。
#52
○委員長(木内四郎君) それでは久松さんにやつてもらうことに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#53
○委員長(木内四郎君) それでは本會議散會後まで休憩いたします。
   午前十時四十四分休憩
   ―――――・―――――
   午前十一時四十三分開會
#54
○委員長(木内四郎君) 休憩前に引續いて委員會を開きます。先ず水産物集出荷及び配給制度に關する調査承認要求に關する件、委員部長から説明いたします。
#55
○參事(河野義克君) 水産委員會におきましては七月二十九日の決議によりまして、水産物集出荷及び配給制度に關する調査承認要求書を議長に出されておるのでございますから、議長が本委員會の御意見を伺つておるわけでございます。要求書を朗讀いたします。
  水産物集出荷及び配給制度に關する調査承認要求書
 一、事件の名稱 水産物集出荷及び配給制度に關する調査
 一、調査の目的 水産物の集出荷及び配給の實體を調査して制度の適正化を圖る。
 一、利益 水産物の集出荷及び配給の適性を圖り現下食糧危機の打開に大いに寄與する。
 一、方法 本調査のため小委員を設けて、集出荷及び配給の實施調査をする。
 一、期間 今期國會開會中。
 一、費用 概算三三、四四〇圓
   内譯
 一、議員派遣旅費 (一名一日二〇〇圓)
  十四名十日分 二八、〇〇〇圓
 一、事務局職員 (二名)
  宿泊料(一泊五〇圓) 二名十日分一、〇〇〇圓
  日當(一日二〇圓) 二名十日分四〇〇圓
  旅費
   第一班 鹽釜、八戸、青森、函館往復(急行券を含む)一、九八〇圓
   第二班 京都、大阪、神戸、下關、戸畑、福岡往復(急行券を含む)二、〇六〇圓
 右本委員會の決議を經て、參議院規則第三十四條第二項により要求する。
 昭和二十二年七月二十九日
     水産委員長 木下 辰雄
  參議院議長 松平恒雄殿
 以上が調査承認要求書でございますが、尚本件について御質疑がございますれば丁度水産委員長も御出席になつていらつしやいますから……
#56
○委員長(木内四郎君) 何か御質問ございませんか。
#57
○稻垣平太郎君 この問題について、先程商業委員長の一松さんから何かこの席へ來て述べたいというお話があつたように記憶しておるのでありますが、集荷配給の問題は商業委員會に關係があるのでこの席へ來て話をしたいということを先程申し出でられたように承知しておりますが如何でしよう。
#58
○參事(河野義克君) 私としましては商業委員長の申し出でを承知しておりませんのですが、そういう申し出でがございましたとすればお呼びいたします。
#59
○稻垣平太郎君 委員長に何か話をされたのを横で聞いておつたのでありますが……。
#60
○委員長(木内四郎君) 尚商業委員長を待つております間に、次の案件もこれに關聯しておりますから同時に御審議を願いたいと思うのですが、漁船建造の資材及び金融に關する調査承認要求に關する件及び水産關係法令整備のための調査承認要求の件、委員部長から説明して貰います。
#61
○參事(河野義克君) 本件も只今のと同じく七月二十九日の水産委員會において決議をせられまして、調査承認要求書を提出されたわけであります。要求書を朗讀いたします。
  漁船建造の資材及び金融に關する調査承認要求書
 一、事件の名稱 漁船建造の資材及び金融に關する調査。
 一、調査の目的 漁船建造の資材及び金融等當面のあい路を調査研究する。
 一、利益 漁船の建造のあい路を打開して水産の積極的振興に寄與する。
 一、方法 小委員を設けて、關係者から意見を聴取する。
 一、期間 今期國會開會中。
 右本委員會の決議を經て、參議院規則第三十四條第二項により要求する。
 昭和二十二年七月二十九日
     水産委員長 木下 辰雄
  參議院議長 松平恒雄殿
 それから續いて、水産關係法令整備のための調査承認要求書、これも七月二十九日に決議せられております。朗讀いたします。
  水産關係法令整備のための調査承認要求書
 一、事件の名稱 水産關係法令整備のための調査。
 一、調査の目的 漁業權及び漁業團體等水産關係諸制度を檢討し關係法令を整備確立する。
 一、利益 漁業權及び水産關係諸制度を改革して、水産物の増獲を圖り以て當面の食糧危機打開に資すると共に水産の恒久的振興對策の樹立に寄與する。
 一、方法 小委員を設けて、關係者から意見を聽取する。
 一、期間 今期國會開會中。
 右本委員會の決議を經て、參議院規則第三十四條第二項により要求する。
 昭和二十二年七月二十九日
     水産委員長 木下 辰雄
  參議院議長 松平恒雄殿
#62
○委員長(木内四郎君) 右三件につきまして、御質問なり、御意見なりありましたらお願いいたします。
#63
○天田勝正君 三つ出たわけでありますが、第一の點は今一松さんがおいでになつて發言なさるそうでありますので、このままにおいておきまして、二と三、二の漁船建造の資材及び金融調査、それから三の水産關係法令整備の調査、これは今の朗讀によりまして大體分つたのでありますが、從つてこれは費用は全然要らない、こういうことになるわけですか。
#64
○參事(河野義克君) 水産委員會におきましては、今のところこの二件については費用は全然要らないという見込でございます。
#65
○木下盛雄君 この二件だけは必要であつて、とにかく提出されたのだと思うのだし、豫算關係もないので、問題はないと思うからこの二件はもう議決にしてしまつて、そうしてあとの一件をやつたらどうですか。その方が早くていいだろうと思う。
   〔「贊成」と呼ぶ者あり〕
#66
○委員長(木内四郎君) それでは只今の御動議によりまして、漁船建造の資材及び金融に關する調査承認要求に關する件、水産關係法令整備のための調査承認要求に關する件、これら二件の承認に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#67
○委員長(木内四郎君) 御異議はないと認めます。
#68
○委員外議員(一松政二君) 水産物の集荷配給に關する調査につきましては、商業委員として、その集荷及び配給ということは、事變以來の言葉でありまするけれども、事變以前には、これは全部……商業で或いは集荷という言葉は使つても配給などという言葉はなかつたのであります。でこれは純然たる商業行爲の部門に屬しまするので、幸いに水産委員の方がそういう御調査をなさるというのでありますから、序でに商業委員もその部内に加わりまして、そうして場合によつては行動を共にいたしまして、その集荷配給の調査に加わりたいと思うのであります。大體北と南に分れるような話でありまするし、人數も六七人とかいう御豫定のようでありまするが、商業委員としてはそれ程の人數が參るわけにもまいりませんから、大體兩方に分れまするならば、各二人ずつの程度でその御一行に加わりたいと思うのであります。その點につきまして皆様の御承認を願いたいと思うのであります。いかがでございましようか。
#69
○參事(河野義克君) 只今の商業委員長の御提案に對して法規的な關係だけ私から御説明申上げます。これを嚴密に申しますると、委員會は委員會の權限及び義務に屬しているえば審査することとか、調査をすることとか、そういうことに關して、委員會からその調査の方法として實地調査等をなし得るわけでありますから、商業委員會としてこれをおやりになりまする場合には、これと類似の調査承認要求をおとりになるか、或は水産委員會の方から商業委員會の方に連合委員會を求めて、そこでおやりになるかということが、固くいえば考えられるのであります。ただそれの便法として考えられますことは、こういう調査をすること事體は、委員會が議長の承認を經なければなりませんけれども、議員を外部に派遣することは、これは本會議が參議院規則の百八十條によりまして「審査又は調査のため、議員を派遣する場合は、委員長の要求又は議員の動議により、議院の議決を經なければならない。議長が、必要と認めたとき、また、同様とする。」という規定がございますから、この場合には水産委員會と連合委員會を求めるか、或は商業委員會が實際承認を求めるという暇がなければ、この百八十條の規定によりまして、議員が動議を出されて、出張なさるという方法があろうかと存じます。ただこれはこの法規全體の考え方として、公務のために行くということが當然考えられていると思うのでありまして、一一これは當然費用を事務局というか、議院が負擔するわけでありますし、公務で行くということが前提とされていると思うのでありますし、議員の動議内容を見まして、それが公務のためであるということを滿場の議員の方が御判斷をなさつて議決をなさるならば、それで行けるではないかと一應考えております。
#70
○木下盛雄君 私は考えまするに、丁度水産委員長も見えられております。増産と集荷配給という面においては、勿論一連の關係があると思います。その場合において法律的に當篏めることは後から考えるとしても、水産委員長の御意見を聞いて、それから商業委員長もいま意見を述べたのですから、これは必要を認めるということになつたならば、當篏め方を考えて頂こうかということで、一應ここに御見えになつているから、その件に關しては水産委員長の御意見を承つては如何です。
#71
○委員長(木内四郎君) では木下水産委員長。
#72
○委員外議員(木下辰雄君) 私は水産委員長の木下です。政府がこの食糧危機突破の對策の一環といたしまして、五月に生鮮魚介類の集荷出荷竝びに配給の新制度を實施したのであります。それは生産地における出荷團體と、それから消費地における集荷即ち荷受團體を公認いたしまして、いずれも複數です。そうして直結して、その間にはリンク制も應用して、六大都市竝びに海なし縣に相當量の生鮮魚介類を出すという。私共はその新機構に對していろいろ疑問はありますけれども、できるだけその新機構の効果を萬全ならしめるために、いろいろ調査しております。そうして今度又新たに水産物製品、鹽藏品、鹽干品というような製品も共に生産地における普通の出荷團體、消費地における普通の荷受團體を或いは作り、或いは以前の新加入の團體にやらすということになりまして、大體綜合的の荷受機關になりまして、八月一日から實施いたしておるのであります。そういう關係でこの新機構によりまする集出荷を殊に、この七、八、九というような夏枯れどきにおいてできるだけ圓滑に出荷をさせるということが、この際六大都市竝びに海なし縣に對しても特に重要だと思いまして、殊にこの調査を急いでお願いした次第であります。それに關しまして、今一松商業委員長からのお話がありましたが、私ども非常にこれは歡迎するのであります。仰せの如く今までは協同組合の共同販賣と、商業者の販賣とが殆ど提携してやつておつた關係もありますので、商業委員の方から何らかの方法によつて、この一行に加わつてもらえば、大變都合がいいのでございます。それで丁度六大都市竝びに海なし縣に主に出荷しますのが、北海道、青森、八戸、塩釜という北の方面、その他下關、戸畑、福岡方面が多いのであります。この方面に行きますれば、大體重點的にできようと思つて、そういうプランを作つたのでありますが、それに對して商業委員の方から一名でも二名でも三名でも加わつて下さることは、私ども非常に歡迎いたします。
#73
○委員長(木内四郎君) ちよつと速記を止めて下さい。
   〔速記中止〕
#74
○委員長(木内四郎君) 速記をとつて……それでは、水産物集出荷及び配給制度に關する調査承認要求に關する件、これに同意することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#75
○委員長(木内四郎君) 尚、議題には載せてありませんけれども、國土計畫委員長から、東北、北陸地方水害状況調査承認要求書が提出されておりますので、委員部長の方から御説明いたします。
#76
○參事(河野義克君) これも昨七月三十一日に、國土計畫委員會で決議されたのでございますが、調査承認要求書を朗讀いたします。
  東北、北陸地方水害状況調査承認要求書
 一、事件の名稱 東北、北陸地方水害状況調査
 一、調査の目的 今次の水害状況を調査して今後の國土計畫に資する。
 一、利益 現地を視察して水害の原因、及びその實情を調査することは治水治山對策、ひいて恒久の國土計畫を樹立する一助となる。
 一、方法 現地に行き災害状況を調査する。
 一、期間 今期國會開會中
 一、費用 概算一三、五〇四圓
   内譯
 一、議員派遣旅費(一名一日二〇〇圓)六名七日分八、四〇〇圓
 一、事務局職員(二名)
  宿泊料(一泊一〇〇圓)二名七日分一、四〇〇圓
  日當(一日四十圓)二名七日分五六〇圓
  旅費 三、一四四圓
 右本委員會本日の決議を經て、參議院規則第三十四條第二項により要求する。
 昭和二十二年七月三十一日
   國土計畫委員長 赤木 正雄
  參議院議長 松平恒雄殿以上でございますが。これにつきましては國土計畫委員長もこの席に見えております。尚農林委員會におきましても、水害の農地、或いは農地等に及ぼす災害状況、或いは造林關係上この水害に關して考慮しなけりやならん點、そういう點について實地調査をしたいという御意向があるようにも伺つております。
#77
○委員長(木内四郎君) 御質問ありますか、――ちよつと僕はお伺いしたいのですが、委員部長が先刻言われたように、この事務局職員の旅費及び宿泊料一泊五十圓日當一日二十圓になつておるのを今度は倍になつておるのはどういうわけでありますか。
#78
○參事(河野義克君) 只今の點は私も今氣附いたのでありますが、旅費宿泊料が片つ方は一泊百圓になり、片つ方は五十圓になつておりまして違つておりまして、まことに申譯けなかつた次第と思います。現在官吏の旅費規則の改正の問題が審議せられましてほぼ決定に達したように聞いております。官吏の旅費規則が改正せられますと、これが七月七日でありますかに遡つて適用されるそうであります。それで官吏の旅費規則が改正されると、當然國會職員の旅費規則が改正されると思いますが、それも七月七日に遡ることと思われるのでありますが、それで七月二十九日に決議したときと、七月三十一日で決議したときと、そういう情勢といいますか、そういう状況を考えてこういうふうになつたと思いますが、これは現在ではまだその旅費改正規則が正式に適用されておりませんので、明瞭に誤りでございますから、本件は幸い國土計畫委員會の調査承認要求書の具體的の内容、それから作り方については國土計畫委員長に國土計畫委員會が御一任になつておりますから、國土計畫委員長にお願いをいたしまして、一應旅費の内譯は訂正して頂きたいと思うのであります。それでこれにつきましては私どものところの實際には手落ちでございましたので、深くお詫びを申上げます。そういつた旅費規則の改正の問題、それが遡及的に行なわれるというような關係、そういうことから錯誤いたしましてこういう結果になつております。
#79
○木下盛雄君 今の間違いは間違いとして、一體、規定がありますのですから遡及したときは遡及して、現實に行なわれるときには、そのときにあとからやつて貰うことにしまして、一應現行法で計算して出して貰うことを前提として承認しようと思います。
#80
○委員外議員(赤木正雄君) 私國土計畫委員會の赤木であります。今お話しの旅費の間違いの點は訂正いたします、しかるべく……。それからこの際水害調査に行くことにしましたが、御承知の通りに、水害直後に行きましても本當の原因は調査できないのであります。しかし今まで貴族院或いは衆議院でも水害のあつた度ごとに行つて、水害直後の状況を見るという考えで、それから一月も、二月も經つてから、もう一囘調査に行かれた例は少いのであります。私の考えますのには、水害直後の状況と、そうして交通機關の相當良くなつた二月、三月の後に又出掛けて根本的の調査をする、こういう二度の調査をしないでは、本當の原因は分らない、こう思つております。只今そこには今囘の調査を要求してありますが、そういうふうな觀點から、相當の時期を俟ちまして、いよいよ原因を調査し得るというときになりましたならば、又調査に出向いて貰うかも知れませんから、この點特に御了承を願いたい。私は特に災害問題は二囘行かないでは、本當の問題は分らないと、こう思つておりますから一言申上げます。
#81
○天田勝正君 どつちにいたしましても、とにかく正規にここへかけられたことでなければ審議することは、私どもはできないので、御希望は御希望として、私どもはそれぞれ心得てはおるけれども、しかしここでその先きの方まで迚も審議できませんから、ここにかけられた問題について、先程木下委員の言われたように、私どもは異議がありませんからさよう決定して貰いたいと思います。
   〔「贊成」と呼ぶ者あり〕
#82
○委員長(木内四郎君) それでは木下委員のお話のような條件の下に、本件承認に御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#83
○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認めます。
 尚實は敷地の問題、その他連合委員會の問題等殘つておるのですが、……
#84
○木下盛雄君 さつき申込んでおいたのを皆さんにおはかりを願いたい。
#85
○委員長(木内四郎君) 時間も大部過ぎておりますが、
#86
○木下盛雄君 簡單じやありませんか。大部懇談を申上げて置いたが、御贊成のようだから、一つお諮りを……
#87
○委員長(木内四郎君) それでは簡單でありますから、一つお願いいたします。議院の敷地の問題について事務局次長から……
#88
○參事(近藤英明君) 先般この運營委員會で、建築計畫について一遍擔當者から御説明申上げましたのですが、その後お聞きにならん方もございますので、もう一遍詳しく聞きたいという御希望がありましたので、今日は朝から關係者を用意して待たして置きましたから、只今から説明させます。簡單に説明いたしますから、御質問がございましたら、後で御質問願います。ここに印刷してございますが、この關係の土地がいずれも各よその官廳に關係のある土地でございますので、この土地は、こつちの議院建築用地として確保して置くということを、衆議院の議院運營委員會では先日御決定になつたようであります。こちらでも、この土地はこちらが使うのだということを各省に意思表示をするということを願えれば一應のあれだと思います。
#89
○佐々木良作君 ちよつと説明に入る前に、本會議の前に運營委員會にお願いしたいことがあるのですが、それは大西君の逝去につきまして、先程の決定に基ずいてちよつとだけお願いしたいことがあります。その時間を後でも、何時でもいいからお願いいたします。
#90
○説明員(中營一徹君) それじや只今の敷地の計畫につきまして簡單に御説明申上げます。お手許にお配りいたしました圖面の上で御説明申上げますが、只今ここに色ずけてございますのは、今年度豫算の成立いたしました建物の大體の位置でございます。ちよつとお分りにくいかも知れませんが、元の陸軍省跡が大體參議院議員會館の位置、參議院議員會館につきましては後程御説明いたします。多少この位置だけでは無理な點が出るかと思ひますが、一應參議院議員會館の豫定地、それから鐵道大臣、元の海軍施設本部のありましたドイツ大使館の北側の場所を參議院議員宿舎の豫定地として考えております。それからこの建物の丁度裏に當りますこの圖面では眞中に大きく黄色く書いてございますが、これはちよつと大體の範圍だけでございまして、その大きい色を塗りましたものの右側に、小さな色附けの場所がございます。これが參議院の廳舎増築豫定地。あと四ヶ所色ずけがしてございますのは、衆議院關係の施設でございまして、色ずけの大きい所が衆議院議員會館、それからその左側が衆議院の廳舎増築豫定地。それから構内に衆議院の議員面會所を小さく計畫しております。それから構外には、この敷地の構外に小さく色ずけがしてございます元の外務次官官邸の位置でございまするが、これは衆議院の事務總長官舎と書いてございます。色ずけいたしましたのが、本年度豫算の成立いたしておりまする假建築の豫定地といたしております。尚今後こういふ施設が本建築となります場合を豫想いたしまして、大體色ずけのしてございません斜線の入れております建物、元の陸軍省跡には國會圖書館の豫定地として計畫いたしております、それからドイツ大使館跡地には參議院議長官舎、それから建物の裏の方には參議院の委員會廳舎、それから大きな色ずけのしてございますものの丁度下に當つております所に、事務局の廳舎、衆議院側におきましては、現在の廳舎増築を豫定しております所の部分に衆議院の委員會廳舎、それから外務大臣官邸跡地、内閣豫定地に衆議院の議長官舎、それから新聞記者會館、元霞ヶ關離宮のございました跡に兩院の記者會館を計畫してございます。かような計畫を實施いたしまするにつきまして、現在假建築をやりますについても、既に參議院の宿舎の如く運輸省所管の土地のようなものを充用しなければなりませんので、將來の計畫を併せ考えまして、本議事堂周邊の國有財産に屬しまする土地を議院用地として管理替をいたすようにお願いをいたしたいと思う次第でございます。以上。
#91
○委員長(木内四郎君) 只今説明がありましたように、議院の周邊に國會關係の建物を大分建てることを豫定しておるのでございますが、それから敷地は政府當局において至急國會に移管するようにこちらから申入れることに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#92
○委員長(木内四郎君) それでは左様取計らいをいたします。
#93
○佐々木良作君 これはこの委員會へお願いしていいのかどうかよく手續上分りませんが、今朝程の新聞の大西君の死去に關連するのですが、實は今日大西君の奥さんが見えておるわけなんです。奥さんが見えておりますので、私共の會派で折角今日弔辭の述べられる本會議でもあるので、居てもらつた方が、いいのじやないかと思つて言つておるわけであります。そういうことで若し傍聽席に居てもらうならば、ここで一言議長の動議の出される際にでもそのことを各議員に言つてもらえれば非常にいいのではないか、それに似たようなことが衆議院に何かあつたというような話を聞きますので、弔詞の動議を議長から出される際に遺族の方が傍聽席に見えておられるということを議長から一言言つてもらえればいいと思いまますが、そういうことはどうでせうか。
#94
○委員長(木内四郎君) ちよつと速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#95
○委員長(木内四郎君) 速記をとつて……
#96
○木下盛雄君 實は本日の會議の議案には載つておらんのでありますが、ここにおいでの方々とも先程も御懇談申上げた方もあるのでありまするが、六月のあの石炭の増産の問題に絡んだ問題ですが、六月は幾分上昇線を辿つておる。このチヤンスを見逃がさないで、參議院全體がこの三千萬トン突破に對するところの非常なる待望の眼を以て見ておると同時に、普通ならば幾分カーブが下らなければならんときに、むしろ上つて來ておるというようなことは、勤勞者の諸君竝びにこの現地の經營者の諸君の努力に俟つものが非常に大きいと思うのです。そういうことを我々はよくはつきり認識しながら一層の奮闘をして貰つて、國家の今重大目的であるところの三千萬トン増産に向つて、あらゆる努力をして貰いたい意味を含みました激勵決議をいたすことが、法律その他によるところのものとは別個に、非常に大きな感激を與え、そうしてこれが大きく増産の面に影響すると思うのでありまして、ぜひこれを各派の超黨派的な問題としまして、參議院で激勵決議をして各山へ傳達したいと、こう思うのですが、皆さんに一つお諮り願いたい。
#97
○委員長(木内四郎君) 只今の動議御異議ありますか。
#98
○櫻内辰郎君 今の御提案の御趣旨はもう非常に結構だと思いますが、各派で御相談願うということにして、そして各派で御相談が願えたならば、直ちにその起案に對しての小委員でお選び下さつて、そうして一つ御起草願つて、そうしてそれを上程するということで、委員會にもう一遍かけて頂いたらどうでしようか。
#99
○木下盛雄君 それか、こういう方法じやどうでしようかね。つまり議院運營委員會で、議院運營委員會としてはこれは適切だと考えるということで、各派へお歸りになつて各派へ話して頂くという手は、ちよつと違法になりますか。
#100
○委員長(木内四郎君) この委員會で直ぐに決議をしてしまうというのはどうかと思うのですが、そういうお話がありましたので、非常に結構なお話でありますから、各會派へお持ち歸りになつて御相談になつて、案をおまとめになつたらいかがかと思うのですが。
#101
○駒井藤平君 櫻内さんの今のお話のように、各派へ持つて歸て相談してその上でここで決めると、こういうことに願いたいと思います。
   〔「贊成々々」と呼ぶ者あり〕
#102
○木下盛雄君 ちよつと關聯して、その決定がこれもできたらそのときに、この議院運營委員會内で小委員會を作ることも御相談願つて來るというと非常にうまく進行すると思うのです。そういうふうに御相談願えば……
#103
○委員長(木内四郎君) 多少は疑問があると思いますが、議院運營委員會でやるべきか、鑛工業委員會でやるべきか。ちよつと疑問がありまするが、各派へお持ち歸りになつた時にちよつと御相談になつたら、それから大體趣旨においては皆さん御贊成のようですから……
 今日は弔辭を述べられる前に、その遺族の方が來ておられるそうですが、これについてどうですか。
#104
○參事(寺光忠君) 只今も衆議院にもその件問合せてもみましたが、衆議院でも、遺族の方々がおいでになつていることがあるけれども、議長は、傍聽席におられる者はあくまでも傍聽人であつて、それに呼びかけるということはないと、そういうことはやられないということであります。
#105
○佐々木良作君 紹介することはできませんか。
#106
○參事(寺光忠君) 傍聽人について紹介したことはないし、又ちよつと筋が變にも見られましようし……
#107
○佐々木良作君 紹介といつても事情の紹介ですね。來ていることの紹介は……
#108
○委員長(木内四郎君) 私の記憶の誤りでなければ、この前貴族院の時に、イギリスの議員團が來ました時に、議長が一々名前を言われて紹介された。その議員が立たれて、その時に拍手を送つたことがあるように聞いております。
#109
○參事(寺光忠君) それはむしろ傍聽人というよりも、來賓というような恰好であります、こちらの方、日本の方から議員團がヨーロッパの議會を傍聽しても、國の代表者、議員團の代表者としておいでになれば、議院として交驩の意味においてそれに拍手をするということもある。從つてそういう人がこちらの方に來られるときは、むしろ貴賓席に通している人に對する紹介という意味で紹介しております。
#110
○兼岩傳一君 だからこの佐々木委員からの申出に對して、なんとか遺族に對する敬意を拂うという例はありませんか。
#111
○參事(寺光忠君) 大體演説をなさる方でもそれに觸れられたら、議長から觸れなくても、その方がいいのではありませんか。
#112
○兼岩傳一君 遺族の方を向いて追悼演説をなさるというようにしたら……
#113
○木下盛雄君 そういうことで一つ……
#114
○委員長(木内四郎君) それでは本日はこの程度で……
   午後零時四十九分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     木内 四郎君
   理事      駒井 藤平君
   委員
           天田 勝正君
           塚本 重藏君
           松本治一郎君
           木下 盛雄君
           伊東 隆治君
           稻垣平太郎君
           櫻内 辰郎君
           佐佐 弘雄君
           佐藤 尚武君
           下條 康麿君
           竹下 豐次君
           野田 俊作君
           兼岩 傳一君
   委員外議員   佐々木良作君
   農林委員長   楠見 義男君
   商業委員長   一松 政二君
   水産委員長   木下 辰雄君
   國土計畫委員長 赤木 正雄君
  事務局側
   事 務 總 長 小林 次郎君
   參     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   參     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   參     事
   (委員部長)  河野 義克君
  説明員
   總理廳技官   中營 一徹君
ソース: 国立国会図書館
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