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1948/12/16 第4回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第004回国会 議院運営委員会 第14号
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1948/12/16 第4回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第004回国会 議院運営委員会 第14号

#1
第004回国会 議院運営委員会 第14号
昭和二十三年十二月十六日(木曜日)
    午後三時四十四分開議
 出席委員
   委員長 山口喜久一郎君
   理事 石田 博英君 理事 細川 隆元君
   理事 椎熊 三郎君 理事 田中 久雄君
      今村 忠助君    木村 公平君
      倉石 忠雄君    淺沼稻次郎君
      笹口  晃君    田中織之進君
      坪川 信三君    長谷川政友君
      多賀 安郎君    内藤 友明君
      成重 光眞君    榊原  亨君
      堀江 實藏君
 出席政府委員
        内閣官房長官  佐藤 榮作君
 委員外の出席者
        議     長 松岡 駒吉君
        副  議  長 田中 萬逸君
        議     員 小島 徹三君
        議     員 高倉 定助君
        議     員 林  百郎君
        事 務 総 長 大池  眞君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 本日及び明日の委員会並びに本会議の開会に関
 する件
 專門員の任命承認に関する件
    ―――――――――――――
#2
○山口委員長 それではこれから運営委員会を開きます。
 本日の本会議を開くか、開かないかということについて、ただいま政府から何かお申出があるそうでありますから、これを承ることにいたしたいと思います。
#3
○佐藤(榮)政府委員 けさほど実は橋本次長をして議長のところまで、一應私どもが考えておりますところを申し上げるために参らしめたのでありますが、どうもその意を盡さない点があつたのではないかと思いますので、重ねて政府の考え方を申し上げて、何分の御協力をお願いしたいと思つておるわけであります。と申しますのは、昨日夕方総理が元帥に会いまして、その結果新しい事態が生じて参りました。私は元帥と総理とのそのお話の筋に沿いまして、昨夜九時以後重ねてGHQに参り、民政局長並びに経済科学局長、その他関係官等といろいろ打合せをいたしまして、スキヤツプの方からこの新しい給與について一つの提案をしたらどうだと、かようなアドバイスを受けたのであります。それで昨日から今朝にかけまして、私ども事務的にある程度のものを進めてみたのでありますが、何を申しますにも、予算と給與法案と二つの関連のものでありまして、ただいま具体的の案ができ上つているわけではないのでありまして、骨子についてのお話があり、その骨子についていろいろその案を練つてみる必要に実は当面しているのであります。この事情を詳しく議長のところまで申し上げまして、そうして予算並びに給與この二つの関係におきましては新しい事態の発生にかんがみ、本日委員会なりその他をお開き願いましても、政府といたしましてもなかなか進行上まだはつきりしたものを持つておらないのでありますから、せつかくお集まりをいただいても何かと御迷惑になるのではないかと考えまして、いかがなものでございましよう、こういうような事態に当面しておりますからというような意味合いのお話を議長のところまで申し上げるために実は参つたのであります。その間非常に簡單な話であり、しかも要領を得なかつたと思いますので、重ねて政府でただいま当面いたしておりまする事態についての御説明を申し上げ、またこの予算案並びに給與法案の審議等につきまして、今ただちにお進めを願いましても、その関係についてはちよつと政府としてなかなか説明ができかねますので、何分の御理解を得たい、かように存じましてただいま申し上げる次第でございます。
#4
○田中(織)委員 ただいまの官房長官の御発言は、もちろん政府を代表しているものと了解いたしまするが、國会に対しまして予算案並びに給與法案の財源等の関係から、本日の本会議並びに予算委員会等の関係委員会をとりやめていただきたいという正式の申入れとして了解してよろしゆうございますか。
#5
○佐藤(榮)政府委員 さような意味合いに申し上げているのでございます。何分どうか御了承を願いたいと思います。
#6
○榊原(亨)委員 昨日本会議において大屋大藏大臣が予算並びに給與案につきましては、何ら変更をする意思がないという御発言があつたのでございますが、そういたしますると、今はこの組みかえあるいは修正というようなことをお考えになつていらつしやるのでありますか。
#7
○佐藤(榮)政府委員 ただいまの予算の組みかえという点でありますが、実は組みかえはいたさないという方針で参つております。だから現在の予算のままと申しますか、あるいは突き合すことによりましてごく一部のやりくりがありますか、それはわかりませんが、私ども昨夜來今朝にかけて檢討いたしましたところでは、組みかえをしないで今まで御審議をいただきました予算と、その新しくでき上ろうとする給與法とを結びつけてみる、こういう作用をするというのが骨子であります。そうしてただいま榊原さんが御質問になりました大屋大藏大臣の御答弁、これにつきまして昨日たいへん皆樣方に御迷惑をおかけしたように伺つたのでありますが、実はちようど総理が向うへ参りまして、参りましたその実情等も一應御了承であつたろうと思うのでありますが、その後総理が帰られまして、実は私ども総理から報告を聞いたその直後といいますか、大屋大藏大臣に対する質問があり、答弁をなさつたように時間的に見まして考えるのであります。もちろん私ども総理のお話がただいま申し上げますように、変更を來たしたと、かように考えますれば、ただちに関係大臣にも傳達し、その説明等におきましても、親切であり、同時に御疑念のないようにとりはからうことは私どもの責務であります。同時にそういう手が十分にとられないで申訳なかつたように思いますが、実は故意あるいは重大なる過失というようなことではなくて、ただいまのような仕儀に相なつたのでありますから、この点あしからず御了承をいただきたいと思います。
#8
○榊原(亨)委員 今の官房長官のお話はいろいろおつしやいましたので、どうもはつきりいたしませんが、一つ簡略に、形容詞、その他はこの際お省きを願いまして、簡明にわかるようにお願いいたします。
#9
○佐藤(榮)政府委員 重ねて申し上げますが、率直に申せば連絡がとれなかつたから大藏大臣が知らなかつた、かような次第であります。
#10
○細川(隆)委員 今の予算の問題で、これと法案は関連しているというお話はその通りですが、この給與法案は撤回される御意思があるのですかないのですか、その点を一つ伺いたい。
#11
○佐藤(榮)政府委員 その点実はいろいろ折衝しておりますが、まだ確たる案というところまで到達しておりません。実は私あまり議会になれないものですから、撤回とか修正とかいろいろむずかしい言葉があるようですが、どれがどうなんだかもう少し研究させていただきたいと思います。
#12
○細川(隆)委員 予算についてもう一ぺん念を押しておきたいのですが、予算が出ている、この内容を動かす、そうして撤回せず、組みかえせずにやるというお話でありましたが、これは出ているのは政府の原案ですから、その内容をかつてに政府でいじるためには、撤回をして組みかえする以外にないわけです。その場合にもしも予算委員会がこれを認めたら、その内容をそのままいじることは許されるが、もしも予算委員会で許されなかつた場合には撤回される、すなわち組みかえされる御意思があるか、その点を一應念を押しておきます。
#13
○佐藤(榮)政府委員 先ほど申し上げたように、大体組みかえしないで、予算はそのままで進めるというような考え方でおります。從つて先ほど場合によつてはということを申し上げましたが、基本的な方針はどこまでも今の予算のままで行くという方針であります。それを今このままでやれるかどうかを檢討中なのであります。
#14
○田中(織)委員 官房長官にお伺いしておきたい。給與法案の問題は年末を控えまして、これを官公吏に支拂う期日の関係も迫つておるということは、十分御承知のことだと思うのでありますが、本日の本会議並びに委員会は、これをかりに開くといたしましても、政府の方から確たる方針を示すことはできないということで、休むことについての申入れが出ているのでありますが、これは明日になればどのような見通しになるか、その点の見込みの問題、ことにこれは給與を支拂わなければならない日時が迫つているきわめて緊急な点を御考慮せられまして、その点についてどういうお見込みを持つておられるか。あすも同じように本会議を開いても、審議が進まないというようなことになると、きわめて重大な事態に逢着いたさなければならないと思いますので、その点についてまず伺つておきます。
#15
○佐藤(榮)政府委員 たいへん公務員その他給與の支拂いについて御理解ある御意見でございますが、私ども最も年末に迫つて一日も早く給與を支拂つてやりたい、かように考えておりますので、今日までも相当すでに遅れておりますが、さらにこの大事な支拂いの時期に際会いたしまして、今日やむを得ない新事態が発生したとは申しながら、一時ここに窮迫を招來したということは、私どもまことに残念に思つております。で、私ども本日何とかして明日に対する見通しを立てたいと、かように思いまして、今朝ほとんど拂曉に近きまで作業をいたしましたものの、さらに引続いて午前、午後とただいま審議をしているような次第であります。その作業の結果につきましては、私先ほどまで外出しておりまして、今帰つたばかりであります。そういうことでまだ確かめておりません。まつたく御意見の通り一日も早くその結論を得たいと、かように考えております。
#16
○田中(織)委員 そういたしますと、きよう一ぱいで最終的な結論に達せられるかどうかという見通しがまだつかない、こういうふうに今の御答弁を解釈いたしますが、一番最初に政府から正式に國会に対して申し入れになりました問題に対する國会としての態度を決定するにあたりまして、ぜひとも御協力を願いたいという官房長官のお言葉は了とするのでありますが、國会としての態度を決定する上において、なお官房長官に伺つておかなければならない問題が数点あるのであります。その一点は先ほど榊原委員からもちよつと触れたのでありますが、昨日の吉田首相とマ元帥の会見の結果、新提案新事態が発生いたしまして、官房長官が九時にGHQに行かれたということは、われわれ後ほどになりまして林副総理から正式に確かめまして、ようやくわかつたような次第でございますが、官房長官がその以前に、本会議のなお開会中に新聞記者團に向つてそのことを御公表になつているにもかかわらず、國会の方へはそういうことについて何らの連絡がなかつた。本会議の散会後、われわれは新聞記者團の諸君からそういう新事態が発生したことを発表されたということで、実は驚いて運営委員会の開催を要求いたしました。伺つたところが、あなたが御出席にならず、ようやくかわりに出ていただいた林副総理並びに小澤運輸大臣から、政府としての発表に対する事情を伺つたのでありますが、これまたわからない。結局約一時間くらいその間かかつたと思いますが、GHQへ行かれているあなたに林副総理から連絡されて、そうしてようやく新聞記者團と同じような発表を國会が知り得たというような実情にあるのでありますが、もちろん政府は國会との連絡について與党の諸君を通じて御努力をせられていることと思うのでありますが、本日の本会議も開かれないというような重大なる新事態の発生に対しまして、記者團に即刻発表するが、國会の方に対しては政府として何らの具体的の連絡がないということは、官房長官としての責任きわめて重大だと思うのでありますが、この点に対する官房長官の御所信を伺いたい。
#17
○佐藤(榮)政府委員 昨夜出かけまするまでに、これは新聞記者がある程度感づいております。実は新聞記者には十二時、四時というような会見時間を持つておりますが、緊急の事柄で社の方から要求がありますと、時々会見を持つわけであります。昨日も総理が出かけられた、その帰つて來ての報告をぜひ発表してくれと言うものですから、とりあえず新事態が発生したということだけ実は発表したんです。なお議長さんのお部屋においては、社会党はいかがでございましたか、民主、國協、社会党もいらつしやつたように思うんですが、その席へちよつと出てくれというお話がありまして、私GHQへ参ります途中にちよつとお寄りいたしまして、こういうような新事態が発生した、ただいまからあちらへ参りますからどういう案か、とにかく出かけてみなければわからないというようなお話だけして参つたような次第であります。ただいまお話のように、もちろんこの運営委員会を通じまして、各党へ連絡すべきであつたろうかと、その点少し不注意だつたかなと考えておるような次第であります。
#18
○田中(織)委員 その点についてはなおわれわれ國会と政府との連絡の問題について、政府の努力に欠けることの多いのをきわめて遺憾とするのでありまして、ただいまの官房長官の御発言ではこれを了解できないのでありますが、もう一点それに関連してお伺いしたいと思うのは、昨日の午後三時に政府から重大なる声明をなされておるのであります。これは本日の毎日新聞でございますが、その前書きに、「佐藤官房長官は十五日午後一時総司令部にウイリアム國会対策課長を訪問、野党に対する文書の出所につき確認したが、この文書は公式なものかについて意見があるとし、政府は予算原案を変更せず公約の実施に向つて強行する決意をかため同日午後三時次のような政府声明を発表した」ということになつているのであります。國会に対しまして昨日その筋から議長あてに公文書をもつて関係筋の意向が傳えられたことは、あなたが午後一時にウイリアム國会課長を御訪問になつたことによつても、政府は十分承知していることと思うのであります。それにもかかわらず、午後三時に発表いたしました政府声明の内容は、「政府及び予算委員長の連日数度にわたる熱心な督促にもかかわらず、野党は多数を頼み國会の権威に隠れ、政府提出の追加予算並びに給與法案の審議遅延を策し、政府案たる五、三三〇円ベースに対しては反対を表明しながら、いまだに具体的修正案を提出していない。このような状況では追加予算、給與法案の早急な成立はきわめて困難なことになり、ひいては年末に官公吏に対する支拂いは遅延することとなるかもしれない。
 以上の事態を勘案して、政府は野党の諸君がすでに公約を実行し、十三日には予算案並びに不信任案を通過すると言つているのであるから、今日の段階においては時間を爭つて予算案の通過に協力を望む」と、最後は協力を求められているのでありますが、前段におきましては、まつたくこれは野党ということになつておりますが、國会の多数に対する明らかなる政府の挑戰が示されているのでありますが、私はこのことをあえて取上げるゆえんは、昨日の議長に通ぜられましたGHQの意向によつて、そのことがすでにこの予算案並びに給與法案の審議が始まつたときから、國会多数の意思がどこにあるかということは、政府においても十分承知せられているはずであります。その点に対する國会との連絡並びにその間における調整について、政府はほとんど努力するものを盡さずして、この最後のどたんばに至つてなお自己の非を國会に轉嫁するがごとき声明をなすということは、きわめて重大な問題であると私は思うのでありますが、この問題は政府がこれから御決定になりまする予算案並びに給與法案に対して決定されるところの方針と関連いたしまして、政府の重大なる責任が発生すると考えるのでありますが、その点に対して政府としていかようにその責任を果すかをこの際伺つておきたいと思います。
#19
○佐藤(榮)政府委員 今午後三時の新聞発表の話につきまして、その通り私申し上げました。ただその中で「野党」ということを言われましたが、実は野党というのではどうも正確でないように思つて、野党の一部、「一部」という言葉を特に使つたように思つております。不幸にしてその記事が出ておらないことは遺憾に思います。当時の私どもの考え方はその声明した通りであります。
#20
○成重委員 もう一ぺん官房長官にお伺いいたします。本日の朝日新聞に出ている政府代表の佐藤官房長官の記事、あれはやはり間違いはありませんか。
#21
○佐藤(榮)政府委員 どういう記事が出ておりますか。
#22
○成重委員 それでは朝日新聞の記事をちよつと読みます。「農林、運輸の両省代表もこの朝佐藤官房長官に会つて窮状を訴えたが(中略)佐藤官房長官は、局長たちの氣持はよくわかる。それだからこそ政府が五千三百円ベースの給與予算追加にやつきになつているのに、野党が妨害するからこんなことになるのだ、責は野党にあり、と政治的見解で凉しい顔」こういうことが書いてある。
#23
○佐藤(榮)政府委員 実はその凉しい顔というのが、私記事の表現があまり適切でないように思つております。大体今のような局長の筋からの話はありました。私自身が受けたわけではありません。その点は記事が違つております。
#24
○多賀委員 先ほど官房長官から、本日の委員会、本会議等の開会を見合すような政府の申入れがあつたのでありますが、これを受入れるかどうかは別といたしまして、先ほどの新聞記事、田中委員の読んだ新聞記事にも、今成重委員の読んだ新聞記事にも、いずれも野党の一部の妨害あるいは野党の妨害というようなことを言つて、あげて野党の責任に押しつけておられるようでありますが、本日の本会議もしくは委員会等の休んでもらいたい理由は、新事態の発生ということが理由になつているようでありますが、新事態の発生と野党の妨害ということの関連について、どういう見解を持つておられますか。
#25
○佐藤(榮)政府委員 本日休んでいただくということは、これは政府が申入れをいたしているのであります。政府が政府單独の都合ではいないのでありまして、先ほどから申しますような特別な、コンプレメントという言葉を使つておりますが、それによりまする処置なのであります。本日に関する限り私どもは野党を責める筋は毛頭ないと思います。また政府といたしましても、政府がかような事柄を申し上げます事態につきましての何分の御理解をいただきたいと思います。
#26
○山口委員長 官房長官は四時二十分に向うへ行かなければならぬので、簡單に願います。
#27
○笹口委員 今の質問に関連してもう一ぺん私からお伺いいたします。今まで審議された給與法案と政府の原案は別表も本則も、これは今日では認められないものになつたということは確実でありますか。
#28
○佐藤(榮)政府委員 これはただいま申し上げておいた方がいいと思いますが、ともかく今提案されておりますことは、人事院案の給與法案をそのプリンシプル並びに構造と申しますか、とにかく原則として採用する、その線で研究をするというようなことに相なつているのであります。從つて六千三百七円というものになる、こういうことであります。
#29
○笹口委員 そうすると、今までわれわれが二週間足らずにわたつて、せつかく一生懸命政府原案を土台として、審議して來たのでありますが、それはここで一切むだだということになるわけですね。これに対する政府の責任はどうなさるおつもりでありますか。
#30
○佐藤(榮)政府委員 先ほど來申し上げておるような事態が発生したのでありますから、その点について何分の御同情ある御理解を願いたいと思います。
#31
○細川(隆)委員 この重大なときに本会議も委員会もなるべくならば、一日休むようにしてもらいたいという申入れをしておいて、その申入れをした政府が、責任は新事態に負わせている。政府が申入れをしたんだから、その責任が政府にあるということはこれは常識ぢやありませんか。
#32
○佐藤(榮)政府委員 私は新事態が起きてこういう結果になつた、その間の事情を御理解ある御同情をいただきたい、かように申しておるのでありまして、私のお話でおわかりだろうと思つております。
#33
○細川(隆)委員 御同情するかせぬかは別個の問題だ。申入れをする以上はそれだけの責任を持つて申入れをしなければならぬから、今日以後の遅延の場合は、これは政府にも責任がある。あなたは野党にも責任があると言われておつたが、私らはそうは思わぬ。現実に延期の申入れをした以上は、政府の責任においてその申入れをしたということは、はつきりしておいてもらわなければ困る。
#34
○林百郎君 責任論は別として、一体こういう新事態に処して、政府として國会の運営についてどういう御希望があるのですか。
#35
○椎熊委員 きよう一日ではだめじやないですか、ざつくばらんにひとつ言つてください。
#36
○佐藤(榮)政府委員 きようはだめですが、明日はどうなるかということですが、ただいまの見込みではあすも非常に無理だという公算が多いのじやないかと思います。
#37
○林百郎君 明日も無理ですか。
#38
○佐藤(榮)政府委員 はい。
#39
○椎熊委員 思い切つて二日ぐらい休むと日曜もあるから、月曜ぐらいからやるということに交渉したら、その方がすつきりしていい。
#40
○山口委員長 それでは官房長官には帰つていただきます。御苦労でした。
#41
○椎熊委員 ただいまの官房長官のお話を聞いておりますと、きよう一日休んだだけでいいというのではない、あすも自信がないということですが、どうでしようか、この議会の運営はうまくいかんと思うが、ほんとうに確信の持てるまで、休会を申込んで來たらどうですか。
#42
○石田(博)委員 ごもつとものお話ですけれども、やはりできるだけ早い機会に予算をまとめて給與を片づけて行きたいということは皆さんも、われわれも、政府も同樣の意思ですが、その場合になるほどきよう中に完全にまとまるという絶対の確信は持ちませんが、まとまり得る可能性は相当あると思います。
#43
○成重委員 私は昨日來佐藤官房長官の國会を無視して発表される点、きようの毎日新聞の記事によつても、こういう問題は派生的な問題でありますから、これはまた別の機会に取扱いたいと思いますが、問題は國会の運営について、毎日便々としてこの見通しの立たない國会に、われわれ國会議員が引きずられることは、非常に不見識だと思います。あらためて一つ今明日なら今明日、政府としては新事態に即應して、予算の内容なり、法案の内容を改めなければならぬとするならば、一應その見通しを確めてこの運営委員会においては政府の申入れによつて、あるいは本会議を何日間休むということをはつきりきめていただきたいと思います。
#44
○山口委員長 それはただいまの官房長官のお話からすれば、まだ明日政府は休んでもらいたいと明確に言つてはいないわけです。そういう場合に、運営委員会の責任において休むということを決定するというような成重君のお申入れですか。
#45
○成重委員 國会運営の態度をきめてもらいたいのです。
#46
○山口委員長 態度ということになりますれば、運営委員会できめようということになると思う。そういうふうに承つてよろしいのですか。
#47
○椎熊委員 私は一刻も休んではいかぬと思う。こつちの責任で議会を休むということは絶対にしてはならぬ。休むということは議会の権威のために、また國民に対しても申訳ない。これは具体的に行こうじやないですか。まずきよう本会議を開くか開かないかを議題にしてもらいたい。
#48
○細川(隆)委員 これについて私どもは多少條件をつけなければなりません。今お話があつたように、これはまつたく政府の御都合によつて休むということが、はつきりここにおいて議決され、これが本会議において報告されるということであるならば、私どもは休むということに賛成です。
#49
○林百郎君 野党側の責任のようにいつも言われるから、それにはわれわれも賛成です。
#50
○田中(織)委員 われわれは新事態の発生の原因は、政府の國会に対する連絡がなつておらぬ、並びに政府が國会の多数の意思を無視したところの独善的態度によつて新事態が発生したと考えるのであります。從つてこの新事態の発生に対する責任はあげて政府にある。從つて從來政府側から議会の審議が遅滯していることの責任がどうであるというようなことは、この際一切政府にお取消しをしてもらつて、今後の議事の審議の問題、たとえばあすの見通しも立たぬという先ほどの官房長官の御答弁でございますから、あるいは給與支給日に間に合わないというような重大な政治問題の発生も当然予想せられるのです。そういう責任は、あげて政府にあるということを明確にいたしまして、本日の本会議を一應開会いたしまして、ただちに散会するということにしていただきたい。
#51
○石田(博)委員 われわれの方の見解を別にこの際あらためて申し述べる必要もないと思うので、それはこういう事態になつた責任が政府にあるという見解を社会党の田中織之進その他の諸君がおとりになることは、立場上私どもはやむを得ないことだと思います。但しわれわれはこれと違つた考えをみな持つておりますけれども、そうおとりになることは御自由です。それはわれわれが幹事長談その他において現在までの審議遅延の責任は野党にありと考えておつたのと同じ意味の違いですから、そういうお立場を表明せられたことは私ども十分了承いたしますが、そこで今椎熊君の提議によつて、そういう取扱いにおいて具体的に本日の本会議の審議を進めて行きたいというふうに思います。
#52
○田中(織)委員 私の先ほどの発言はわれわれ野党側の立場を申し上げたのではなくて、國会としてこの態度を明らかにしなければならぬという意味で私が申し上げておる。その意味において当運営委員会の決定といたしまして、このことを明らかにした上で、われわれは本日の本会議を開会いたしまして、本会議の席上においてこれを明確にした上で本日は散会するということにしたい。これは野党の声明を私が申し上げておるのではなくて、本委員会の態度としてわれわれはこれを明確にすることが必要だと言うのであります。
#53
○細川(隆)委員 與党の幹事長並びに政府がしばしば重大な責任を野党側全部あるいは一部にありということを声明しておられる。しかも第三國会、第四國会を通じて、いまだかつて一日も本会議は日曜以外は休んだことはない。しかもこの重大法案のせとぎわで休むというならば、よほどはつきりした理由がなければならぬ。今の田中君の提議の通り一つの決議をして、こういう理由で休むんだということを本会議においてはつきりすることを條件にして休むならばいいが、そうでなければわれわれは賛成ができないわけです。
#54
○山口委員長 それは何か動議でも出してきめるというような強い意味ですか。
#55
○細川(隆)委員 そうです。
#56
○山口委員長 それは御承知の通りただいま官房長官が政府の責任において休んでもらいたいということを申し出ておりますから、それを了承するということの方が運営委員会の姿としては相当であろうと、こう解釈いたしますが、いかがでしようか。
#57
○椎熊委員 私は重大なことだから形だけを正確に整えておきたい。政府は政府の責任において休んでくれ、しかも協力してくれとあやまつているわけですから、ここで運営委員会の結論をつけて、運営委員長が本会議でこれを報告した上できようは休むと言つてほしいのであります。
#58
○山口委員長 ちよつと速記を停止してください。
#59
○山口委員長 速記を始めてください。それでは「政府はその責任において本日の委員会及び本会議を休むということを申し入れて來た。よつて運営委員会は政府の責任を確認の上、その申入れを認めることになつた」これで御異議ありませんか。
#60
○山口委員長 御異議はないようでありますから、運営委員会はそのように決定いたします。明日は定刻より本会議を開くことにいたしたいと思いますが、いかがですか。
#61
○山口委員長 それでは明日は午後一時から本会議を開くことに決定いたしました。
    ―――――――――――――
#62
○山口委員長 この際事務当局より報告があります。
#63
○大池事務総長 実はきようは皆さん非常にむずかしい運営委員会をおやりになりましたあとで、こういうことをお願い申し上げますことは、まことに時宜を得ておりませんけれども、事柄はきわめて簡單なことでありますから、御了承を得たいと思うのであります。それは予算委員会に專属されておりました專門員の芹澤君が、今回辞意を委員長のところまで表明されておりました。予算委員会のことでありましてきわめて重要なことでありますので、この後任の選考をしておつたのでありますが、お手元にただいま履歴書をさし上げました小林幾次郎さんという方を最も適任者として御推薦があつたのであります。小林さんは財政経済方面に対するりつぱな專門家でありますので、芹澤さんがおやめになりまして、この諸手続が全部済みまして、小林さんが一般の公務員の適格審査も合格いたしました場合には、この方を採用するということの御了承をあらかじめ得まして、手続を進めたいと思いますので、この際当委員会の御承認を得たいと思います。
#64
○山口委員長 ただいまの事務総長からの報告事項はこれを承認することに御異議ありませんか。
#65
○山口委員長 御異議がないようでありますからさように決定いたします。
    ―――――――――――――
#66
○成重委員 この機会に明日でもまた小委員協議会を開いて、議事日程を協議する場合に、私の方で保留をしております海員ストライキに対する緊急質問、あれをまた取上げられるように、本日念のために申し上げておきます。
#67
○山口委員長 なお運営委員会はとりあえず明日正午より開くことを公報に掲載いたしたいと思いますから、御承知を願います。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後五時十三分散会
ソース: 国立国会図書館
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