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1948/12/04 第4回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第004回国会 運輸委員会 第1号
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1948/12/04 第4回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第004回国会 運輸委員会 第1号

#1
第004回国会 運輸委員会 第1号
昭和二十三年十二月四日(土曜日)
    午後二時四十八分開議
 出席委員
   委員長 有田 二郎君
   理事 前田  郁君 理事 原   彪君
     小笠原八十美君   岡村利右衞門君
      小西 寅松君    田村 虎一君
      原  孝吉君    井谷 正吉君
      境  一雄君    成田 知巳君
      正木  清君    矢野 政男君
      館  俊三君
 出席政府委員
        商工事務官   山本 高行君
        商工事務官   長村 貞一君
        運輸政務次官  片岡伊三郎君
 委員外の出席者
        総理廳事務官  津田 弘孝君
        商工事務官   永山 時雄君
        商 工 技 官 高吉 友次君
        商 工 技 官 田畑新太郎君
        運輸事務官   中村  卓君
        運輸事務官   大石 敏雄君
        運輸事務官   柴田 政次君
        運輸事務官   高野 與作君
        運 輸 技 官 甘利 昴一君
        運輸事務官   小田卯一郎君
        運輸事務官   菊地 堅護君
        專  門  員 岩村  勝君
        專  門  員 堤  正威君
十二月二日
 委員豊澤豊雄君辞任につき、その補欠として萩
 原壽雄君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 運輸関係の労需物資及び資材に関する説明聽取
    ―――――――――――――
#2
○有田委員長 開会いたします。
 これより運輸関係の資材について当局より説明を聽取いたします。最初に先般の委員会に引続いて労需物資について御意見を承りたいと思います。まず鉄道関係から承りたいと思います。
#3
○大石説明員 今日資材局長がおりませんので、かわりといたしまして、資材局の労需物資課長の大石と申します。資料をお配りしてございますが、資料について概況御説明申し上げます。本年度の労需物資の概況につきまして、まず衣料について申し上げますと、われわれの方におきまして需要しておりまする数字に対しまして、本年度の割当てられた数字は四四%に当つております。その後特別の配当によりまして、今までにわれわれの方に割当が参りましたのは、年間の割当に対しまして、二一%という数字になつております。これは衣料について申し上げたわけでございます。
 衣料のうち軍手、脚絆等につきましては、特に軍手について申し上げますと、年間におきまして、われわれの方の需要は二百五十万双でございますが、割当は七十九万五千双になつておるのであります。今までの配当の概況は四六%という数字になつております。軍手につきましては、最近に切符が発券されましたので、まだ現品化の段階に至つておりませんけれども、この数字が年内に入荷できれば、ことしの冬におきまする輸送も、何とかやつて行けるのではないかというように考えております。この四六%を年内に現物化いたしまして、残りを來年に入つてから現物化するというような段取りで現在努力しておるところでございます。
 寢具につきましては、現在割当の約五五%が発券されまして、近いうちに現品も入手できる状況に立ち至つております。寢具につきましては、あと続いて発券されれば、全体の状態といたしましては、やや状態がよろしいということを申し上げられると考えております。
 履物類について申し上げますと、履物類のうちで嚴寒期を控えまして、最も問題になるのはゴム長ぐつでございまするが、年間の需要につきましては、本年度の割当は、もちろん現在の國内事情でございまして、十分でないのでございまするが、特別の経過におきまして、われわれの事情がゴム長の問題に反映いたしまして、やや良好な状態になりまして、今までに約一三%の割当ということになつております。少いながらその数字をもちまして、本年度の嚴寒期、積雪期においては、何とかやつて行きたいというように考えておる次第でございます。
 せつけんにつきましては、九百三十万個を年間に必要とするのでありますが、それに対しまして年間の配当は三百十八万個でございます。実績におきましては、最近の油の事情が反映いたしまして、まだ半数に至りませんので、せつけんの問題は相当深刻な問題になつております。現在は酷暑期と違いまして、需要の面において若干ゆとりがございますので、何とか今までやつて來ておりますが、全体の数字といたしましては、まだまだ十分に安心して働けるというところまでは立ち至つおりませんので、この点非常に遺憾に存じております。
 以上労需物資の概況を申し上げます。
#4
○有田委員長 次は海運関係労需物資について。
#5
○甘利説明員 私の方で今扱つておりますのは造船関係と港湾関係だけでありまして、港湾関係の方は最近比較的軌道に乘りつつありますので、特にここで申し上げることもありません。全般的に不足がちでありますから、多少の不足はやむを得ないと思いますので特に申し上げませんが、一番困つている造船関係のことをちよつとここで申し上げます。
 今お配りしました資料の四枚目、大体私の方で取扱つておりますのは木船関係、鋼船関係、それにいろいろ関係した補機をつくつている工場でありますが、大体鉄船関係の工員が約十万人、木造船関係の工員が約六万人、それにいろいろ関連した工場が四万人、みなで約二十万人くらいの工員がおりまして、その中で最も労需物資で不足しておりますのが、寒い地方に特に要望されるゴム長であるとか、あるいはゴムの地下たびであるとか、これらは今まで各四半期に、ゴムの長ぐつが約八千足ぐらいの要望に対して、大体二千足ぐらいでありまして、約四分の一、ゴムの地下たびは約十万足に対して、二万足ないし四万足、平均して三万足程度でありますので、三分の一程度であります。特にその次に書いてあります作業衣と軍手でありますが、これは先ほど申し上げましたように、約二十万の工員に対して相当量いるのでありますが、今までの割当は計画的の割当がほとんどございませんでした。ときどき問歇的に一造船所に五十足であるとか、六十足であるとか、ごくわずかの量しかありません。これを計画的に各四半期に相当数量いただくようにお願いしたいと思います。それからせつけんにつきましては、二十三年度の第一・四半期の配当量という欄は十三万四千八百、それから二十三年度の第二・四半期の割当が十四万九千個、その次の一番大きな欄を除いて、その次に四半期所要量と書いてありますが、これが三十八万二千九百十九という数字になつております。大体各四半期に四十万個の要望量に対しまして、一・四半期に十四、五万の配当しかございませんので、これも非常に労需物資として困つておるものであります。以上申し上げましたようにゴム長、地下たびについては配当がありますが、約三分の一程度であります。それから作業衣と軍手につきましては、ほとんど計画的の配当がない。せつけんにつきましては要望量の約半分程度でございます。
 以上簡單に造船関係の労需物資の概略を申し上げます。
#6
○有田委員長 陸運関係について……。
#7
○柴田説明員 私からは私鉄関係の労需用物資につきまして御説明申し上げます。資料が間に合いませず、お手元に差上げられませんでまことに恐縮でございますが、口頭をもちましてお話申し上げます。
 私鉄関係の衣料につきましては、戰時中未配給のものが非常に多かつたために、各從業員とも非常な困難をきわめておりましたが、今回一人当り〇・八尺という標準がきまりましたので、これが計画通り遂行されることになりますれば、相当緩和するのではないかと考えております。それから軍手につきましては、ただいま年間一・一という標準で配当せられることになつておるのでありますが、それではとうてい不足でございまして、年間少くとも一人当り四双いただきたい、かように考えております。それからせつけんにつきましては、年間一人当り二・二個でございまするが、これでは非常に足らないのでありまして、一人当り月一個、すなわち年間一人当り十二個程度の増配をしていただきたい、かように考えております。それからはきもの類につきましては、地下たびでございまするが、年間二、三足ということになつておるのでありますが、その品質が粗惡のために耐久力がございませんので、四半期ごとに一足はどうしても必要であります。從つて年間四足が最低の需要量と考えるのであります。それからゴムはきもの類につきましては、年間一人一足はぜひとも確保していただきたい、かように考えておる次第であります。
#8
○有田委員長 鉄道にちよつとお尋ねしたいのですが、ゴム長ぐつの問題でありますが、先般ゴム長ぐつについては、ゴムの量が非常に少いので、半長ぐつで代用してもらつておるという話でありますが、私の聞いた範囲内では、特に東北、北海道方面にかけては、雪に対して半長ぐつではどうしてもいけないというようなお話を資材局長から承りましたが、安本の方の御方針に対して、鉄道としては現状の半長ぐつで十分であるかどうか、この点を一つ伺いたいと思います。
#9
○大石説明員 半長ぐつでございますと、かつぱとゴム長ぐつとの間に間隙ができまして、そこから雪が入り込みまして、雪の降る地方においては非常に困るわけでございますが、現在の生産の事情からいたしまして、どうしても半長ぐつの割当を受けざるを得ないという実情から、われわれは少しでも数字をよけいにしようとする関係上、半長でやむを得ずもらつておるような状況でございます。
#10
○有田委員長 半長ぐつで代用できるのですか。どうしても長ぐつでなければいけないのであるか、それを重ねて伺いたい。
#11
○大石説明員 代用にはならないわけですが、ないよりはましだという考え方でやつておるわけであります。
#12
○有田委員長 海上保安廳関係の労需物資について御報告を願いたいと思います。
#13
○小田説明員 海上保安廳は皆さん御承知かもしれませんが、五月一日発足しまして、その後本省の船員のわくからもらつておりましたが、それでは都合が惡いというので、関係の向きにお願いいたしまして、十月一日から保安官、船員に対しては特別な加配を頂戴するようになりました。私どもの方としては海運総局内において、船員並の方が今の配給はいいのでございますが、それではどうも海運総局の方が数量その他の交渉で一本で行けばとりにくいから、別にやつてもらつた方がいいという希望がありまして、別にわけて要求しました。これは必ずしも労需物資に限りません。その他の物資についても今回第四・四半期からは海上保安廳のわくを頂戴したような状況にあります。労需物資と言いましても私どもの方はできたばかりで、加配米が主たるものでございます。その他はこれからお願いしたいと思つております。
#14
○有田委員長 これから頂戴するのはよくわかるのですが、海上保安廳としては現在どういう状態にあるのですか。非常に困つておるのですか、困つていないのですか。あなたのお話を聞きますと、海上保安廳は労需物資は海運総局の方から頂戴して、大体事足りておるという見解とわれわれはとれるのですが……。
#15
○小田説明員 非常に困つております。十月一日からということになりましたが、現在はまだ頂戴しておりません。それを頂戴すれば、困るか困らないかの程度がわかると思いますが、今のところはまだ頂戴しておりませんから困つておる、こういう状態にございます。
#16
○有田委員長 では次の説明を願います。
#17
○高野説明員 私の方の労需物資の配給の対象としておりますものは、旅客自動車運送業、ハイヤー、タクシーであります。次に乘合自動車の運送業、貨物自動車運送業、そのほかに小運搬業、鉄道小運送業、自動車再生業、自動車修理業、代燃機製造業、軽車輛製造業、これが対象になつておるのでございまして、労務者数は四十三万六千百二名ということに現在なつております。これが労需物資の獲得につきまして、一番問題になるのは作業衣でございまするが、作業衣はわずかに陸上小運送業、鉄道小運送業だけに配当になつておりまして、しかも年間に一着はぜひともほしいのでありますが、小運送業においては〇・六着、鉄道小運送業において〇・七着という、一着に足らない状況であります。他の事業においては少しも配当がないのでありまして、非常に困窮しておるような次第でございます。先ほど地下たびのお話が出ましたが、地下たびにつきましても、同じく陸運監理部の監理部長からお話のありました通り、私の方は四足を希望しておるのでありますが、大体配当のあります貨物自動車業において〇・三七足、小運搬業において〇・三五足、それから自動車小運送業において〇・三七足というのでありまして、先ほど申し上げました各事業には配当がないのでございます。せつけんにつきましても最近ほんのわずかの配当はございましたが、まだ配当ルートが確立されておらないような状況であります。加配米につきましては、非常に御盡力にあずかつてよくなつてはおるのでありますが、その量におきまして一番いいのは鉄道小運送業で三百五十グラムをもらつておりますが、貨物自動車については二百八十グラムでありまして、すでに問題がございます。その他におきましては百七十グラムというような状況でありまして、労働組合方面から相当問題があるような次第でございます。ちよつと御報告しておきます。
#18
○有田委員長 大体運輸方面の労需物資についての御意見を拜聽したのですが、これに対して安本並びに商工省の方の御意見を承りたいと思います。
#19
○長村政府委員 商工省纖維局長の長村でございます。ただいま御説明のございました運輸関係の労需物資につきまして、特に纖維関係の労需物資につきまして、これの実施の模様、現物化の模様について概略申し上げたいと思います。
 ただいまお話のございましたように、いずれの面をとりましても、ほんとうに必要とされまする量に対しまする割当量というものは非常に少い現状でございます。これは纖維全体の供給量に対しまする需要量のアンバランスというところから、経済安定本部で各般の情勢を勘案されまして、本年度の各部門の割当をきめられたわけでございます。これに從いまして、纖維局といたしましては、それぞれの計画に基く実施を行つておるのでございます。ただいまいろいろな種類の纖維関係の労需物資についてのお話があつたのでありますが、このうち寢具につきましては、先ほど鉄道の方から五五%の割当があつたというお話でございます。寢具、特に毛布が多いのでありますが、この面につきましては残りの割当につきましても、可急的すみやかにこれを行うことができる予定でございます。現物につきましても、またこれに対する裏づけとして相当のものがございますので、すでに切りましたもの及び今後切りますものの現物化は、比較的順調に参る見込みでございます。なお御承知の通り寢具の中のふとんにつきましては、これはものの性質上どういうきれでもよいというものではない。たとえば絹系統のきれでこれをまかないますことは、品質があまり強くないという点で、あまりよろしくないのであります。今後綿織物でそのふとんのかわをつくつて行くということにいたして、できるだけ操作をいたしたいと考えております。近く綿布の國内放出も、これはまだ本ぎまりにはなつておりませんが、予想されますので、これらを利用いたしまして今お話しておりますふとんかわに充当して参りたい、かように考えている次第でございます。
 軍手でございますが、実はこの軍手につきましては、当面の問題としてはいろいろ考えなければならぬ点があるわけでございます。先般鉄道の方と御相談申し上げまして、軍手の相当量の切符を切つたわけでありますが、実は軍手の生産が全体としまして非常に遅れておつたのであります。これは主として原糸の入荷がメーカーの方に遅れておりました関係から、押され押されまして軍手の生産も遅れて参つておつたのであります。最近原糸の入荷も非常に順調に参つておりますので、今後の毎月のメーカーの軍手の生産量というものは、ほぼ順調に参る予定でございます。ただこの軍手につきましては、御承知の供米用の軍手というものがございます。本年度の供米も非常に順調に進んでおります関係上、これに対しまするリンク物資の放出というものを、特に考慮するというような問題もありますので、それとの競合がありまして、今までのところ、運輸方面に対する軍手の現物の入荷というものは順調を欠いておつたのでありますが、これも見合いまして、今後は工場の生産の方にもまわつて参ります関係上、比較的順調にまかなうことができると思うのであります。私どもといたしましては、すでに切りました切符、これの現物をできるだけ年内に、あるいは年を越すといたしましても、多少のところでこれをまかないたいという努力をいたしているわけでございます。
 それから作業衣でございますが、これは國鉄につきましては年間の割当計画の五〇%以上のものをすでに割当済みであります。これの裏づけの現物もありますので、これは順調に入るものと思うのでありまして、残余の割当につきましても、今月中旬以降すみやかに鉄道の方と御相談いたしまして、切符を出して参りたいと思つております。その現物化につきましても、年度内にはこれを現物化し得る運びにいたしたいと考えているのであります。なお國鉄の從業員の方々に対する作業衣でない一般の作業衣と申しますか、先ほど來お話がありました、たとえば造船であるとか、その他小運送関係の作業衣でございますが、これにつきましてはすでに各府縣ごとにわくを與えております。おそらくきわめて近い機会に各府縣ごとにそれぞれ切符が出るものと存じております。その裏づけといたします原反につきましても、御承知の先般放出になりました綿布の中から、特にその面に充てますために三千万ヤールの綿布を当てまして、メーカーにおいて今生産を督励させております。これのみでも大部分の現物化ができるという見込みでおるわけであります。大体纖維関係につきましての労需物資につきまして御説明申し上げます。
#20
○有田委員長 先般鉄道の資材局長から、纖維局長の特に御好意あるおはからいによりまして、四十五万双の切符を切つていただいたそうでありまして、委員長として深く感謝する次第でありますが、御存じの通り寒さに向つて行きまして、北海道並びに東北方面のこれらの労需物資の状況は、はなはだ寒心にたえないのであります。纖維局長におかれても、纖維局の汚職事件を考えましても、私が鉱工業の委員をしておりました当時の状況から考えまして、どうかこの点についてさらに御勘考願いたいと思います。
 さらに今陸運の方からもお話がございましたが、陸運の私鉄並びに自動車関係のいろいろな事業についての配給等についても、安本としても十分な考えを持つていただきたいと思います。
 さらに海上保安廳が新しくできて、いよいよこれからということでありますが、すでに海上について行動を開始しておりまして、十分この点も連絡をとつて、この労需物資の万全を期せられたいと思います。
 本日はゴム長ぐつの係官がお越しになつてないそうでありますが、ゴム長ぐつの問題は除きまして、安本の方のこれらの労需物資に対する計画なり御方針なりを承りたいと思います。
#21
○津田説明員 本年度の計画につきましては、それぞれ運輸省の資材局の課長さん、並びに鉄道総局の労需物資課長、並びに海運総局の資材部長から数字についてお話がございましたので、それで御了承いただきたいと思うのであります。
 本年度の初めに、経済再建の基盤といたしまして、運輸の増強をどうしても徹底的にやらなければならぬ。これをするためには石炭、電力あるいは主食、こういつたものと同列に置いて、資材の面においても、その他の面においても力を盡したいというような閣議決定があつた次第であります。その線に沿いましてこの労需物資の配分についても、安本として、私は運輸局でございますが、部内の生活物資局が中心になりまして、私どもとも十分御相談をいただきまして、できる限りのことをいたしたと思います。先ほど御説明がありましたように、衣料品につきましては需要に対してはまだまだ満たないのでございますが、しかしながら年度初めの安本の割当に対しましては、大体上半期の実績も半分近くは入つているというようなことになつております。ただ軍手につきましては、本年度に入りましてから一双も配当が現物化されていなかつたというような実情でございますが、これまた運輸交通委員長のおはからいもありまして、また商工省の方の特段の御配慮もありまして、先ほどお話のありましたように、四十万双ほどの現物化の見通しがついた、約半分の見通しがついたというようなことになつております。地下たびにつきましては、これまた需要には満たないのでございますが、去年あたりに対しましては配当も非常によろしゆうございますし、現品化の状況は非常によくなつておるような状況でございます。せつけんにつきましても、去年あたりよりは大分事情が好轉いたしているような次第でございまして、安本といたしましても部内の各局よく相談いたしまして、運輸の重要性にかんがみまして一層の努力を拂いたい。ただいま私が申し上げましたのは陸運関係で、なかんずく國鉄関係でありますが、海運につきましても事情の好轉は同じようなことに相なつていると思います。
#22
○有田委員長 この際お願いいたしたいことは、鉄道、海運、陸運、海上保安廳、それぞれ安本並びに纖維局あるいは生活物資局と御連絡をとりまして、この労需物資についてのこれからの交渉によつて、こういうように好轉したというような結果を、本委員会に御報告願いたいと思うのであります。その他これから会議を進めます点につきましても御報告を頂載いたしたいと思います。
 これから鉄鋼に入りたいと思うのでありますが、鉄鋼に入ります前に、安本の運輸局次長津田さんに御答弁をお願いしたいのでありますが、本年の鉄道輸送計画が一億三千万トンでありましたが、來年度におきましては安本としてはどういう御計画を持つておられますか、まずそれを承つておきたいと思います。
#23
○津田説明員 現在まだ決定的な数字を申し上げかねるのでございますが、御承知のように、経済安定本部といたしましては、來年度から始まります、二十四年度から二十八年度に至るところの長期経済復興計画を立案中であります。それの初年度としての二十四年度の輸送量につきまして、私どもは物資の生産計画、あるいは輸出入の貿易計画、こういつたものとにらみ合せまして、來年度は、本年度の一億三千万トンに対し、さらに二千万トンを増加いたしまして、一億四千万トンの輸送を國鉄の面においては完遂しなければならぬというように考えております。しかしながらこの輸送の完遂には、もちろん資材その他の裏づけが必要でございまして、この資材の裏づけにつきましては、目下安本部内におきまして寄り寄り協議をいたしておるような次第であります。最近におきまして、この物動の中でも一番の主軸をなしております鋼材の生産、あるいはそれの輸出の姿が漸次はつきりして参つております。大体現在の計画といたしましては、生産が百五十万トン、この中から三十三万トンぐらいの輸出をしなければならない。從いまして國内供給は來年は百十七万トンとなるわけであります。この中で陸運並びに海運に対しまして、どれだけの鋼材が割当てられるかということにつきましては、目下部内におきまして相談中でございますが、安本部内といたしましても、政府の輸送重点という趣旨にのつとりまして、できるだけの鋼材その他の資材を配当いたしたいというふうに考えております。目下仮案として持つておりますところによりますと、陸運と海運とを合せまして三十二、三万トン程度ではないかというふうに考えておりますが、これをもちましては、私どもが長期経済復興計画の第一年と考えております、國鉄における一億四千万トンの完遂、あるいは海運における二十三万トンの造船計画、こういうふうなものに対しましては、なおはるかに少い配当しか與えられないのではないかということを非常におそれておりまして、この点につきましてはなお部内におきまして、よく協議を遂げたいというふうに考えておる次第であります。
#24
○有田委員長 ただいまの報告によつて大体一億四千万トンの計画を立てておられるというようなお話でありますが、本委員会といたしましては、陸運の一億三千万トンに対して、本年は一千万トン増加して一億四千万トンの輸送計画である、來年度はそういうように強化されたというようにわれわれは解釈していいのでありますか。さらに重ねて答弁を承つておきます。
#25
○津田説明員 先ほども申し上げたのでございますが、來年度の商工物資あるいは農林物資の生産の予想並びに貿易の予想から申しますと、これの裏づけをする輸送は、鉄道におきまして一億四千万トン、また先ほど私が言い漏らしましたが、海運におきましては年間、千六百万トン、これは國内と外國とを入れた両方の数でございますが、これだけの輸送を完遂しなければならぬというふうに考えておるのでございます。しかしながらそれに先だつところの資材の面におきまして、どうしても國全体の供給力から見て、運輸にこれに相当するだけの資材の裏づけが與えられないということになりますならば、やむを得ずこれは輸送量を減らすことに相なるやもはかりがたい次第でございます。しかしそのようなことのないように、安本といたしましてはできるだけの努力を拂いたい。重点的に資材の配給等をいたしたいと、かように存じておるのであります。
#26
○有田委員長 重ねてお尋ねいたしたいのでありますが、この輸送が減るということになりますと、やはり石炭その他のすべての基本的なものが減ることになるのでありまして、その資材によつて輸送計画がかわるというのでなくして、ぜひとも本委員会としては來年度一千万トンの増加は、――安本がただいま申されたように一億四千万トンは、ひとつ強力に押していただくように、本委員会としては希望するものであります。その一億四千万トン、あるいは海上につきましては一千六百万トンの安本の大体の仮の規格でありますが、その基本の上に立つて、ただいまから鉄鋼についてのそれぞれのお話を承りたいと思うのであります。鉄道総局の鉄鋼関係に対するお話を承りたいと思います。
#27
○中村説明員 本年度並びに來年度におきまして國鉄関係の鋼材の需要につきまして、簡單に御説明申し上げたいと思います。本年度は年度当初安定本部からの計画が、一億三千万トンを予想いたしまして、十五万八千トンの鋼材を割当られた。そのほかに手持を若干使いまして、十八万トンばかりの紙上計画を立てたのでございます。ところが年度途中におきまして、各四半期の実施計画における配当面はそれより若干減りまして、実際の配当実績は十五万八千トンに対して十四万一千トンになつております。そのほか鋼材の手持その他約一万二、三千トンのものがあつたわけでありますが、全体といたしましては若干当初の計画より減つておるという形になつております。特にレールにつきましては、今年の上期の八幡のレールの状況が必ずしもよくなかつたので、われわれとしては非常に心配しておりましたが、幸いなことに、十一月の初めに八幡の軌條工場がうまく行きまして、ようやく一應の生産も軌道に乘るかに見えたのでありますが、最近のニユースによりますと、またそこのモーターが燒けたというような話でありまして、本年度としては、レールの生産確保について、相当心配すべき状況にあるのではないかと考えられるわけでございます。しかし全体といたしまして、本年度は何とかかんとかやりくりをやりまして、鋼材の面から鉄道の輸送力が落ちたということは考えられないというように考えております。一億三千万トンが今後どう轉換を見るかわかりませんが、われわれ事務的に中で話をしておるときは、一億二千七、八百万トンは少くとも行くのではないかというように考えております。
 次に來年度の大体の考えを申し上げますと、來年度はただいまお話がございましたように、一億四千万トンを輸送するという前提に立ちまして、われわれとしては二十三万トンばかりの鋼材の要求を安本にいたしたわけであります。それに対してただいま津田さんからお話がございましたように、大体運輸全体で三十二万トン、そのうち陸運関係は二十万トン前後でありまして、國鉄は十六万四、五千トンもらえるというような数字を伺つたのでございます。これに対しましてわれわれといたしまして、一應それではこういう数字を與えられたときに、輸送の関係がどうなるかということの檢討を一應いたしたわけでございます。鉄道は長年車輛の方に重点を置いたので、施設関係が相当痛められておりまして、來年度相当施設に重点を置いて鋼材の使用を考えなければならないような状況に追いこまれている関係上、鋼材が二十三万トンから十六万トンに減ると、その大部分は車輛からカバーしなければならないようなかつこうにならざるを得ないのでありまして、一應十六万四千トンの計画に対しては、輸送計画は一億三千五百万トンという数字が出ているわけでございます。これは貨車の運輸効率を二五・三%という現在より若干よくなることを考えまして、なおかつ一億三千五百万トンしか送れないというふうになつております。簡單でございますが、一應御説明申し上げました。
#28
○有田委員長 海運総局の鉄鋼に対する御意見を伺いたいと思います。
#29
○甘利説明員 まず造船関係を申し上げますが、何と申しましても造船の一番のもとになるのは鉄鋼でありまして、特にその中の厚板がいつも問題になるのでございます。昨年は要求として約二十三万トン要求いたしましたが、割当が六万トン、本年も大体二十六万トンの要求をいたしておりますが、なかなかそれだけの要望はむずかしいようであります。それで從來造船所の方は終戰後約二十万トン程度の在庫を持つておりましたので、それをいろいろ割当資材に加味いたしまして、終戰後本年度末までに約五十万トンぐらいの船をつくつております。実際割当になつた資材でできる船は二十万トン足らずでありますが、あとの三十万トンは在庫その他を活用して鋭意やつて來たわけでありますが、在庫もほとんど本年度でおしまいになりまして、ごくわずかまだ残つておりますが、これはほとんど造船用として使用できないような不適格品が多いのであります。少くとも來年度の造船計画には所要量の一〇〇%までは行かなくとも、八〇%程度はどうしても確保しなければ、既存の船の修繕、あるいは來年度から新しくやる油槽船を中心とする新しい貨物船等の建造計画に、大いに支障を來すのではないかと考えております。特に造船の方は、海運は相当長期計画で復興する必要上、鉄道その他にくらべて、その日その日の輸送にあまりさしつかえがないというような関係から、一般当事者に非常に理解が薄いのでありますが、海運の將來性を考えて、今からある程度の造船をやつておかなければ、五箇年計画の最後において、海外收入を得るとか、あるいは外國貿易をやるという点において、大きな穴があくのではないかということを心配しておりますので、どうかこの点はほかの部門と違つて、海運の長期性をよくお考え願いまして、來年度当初から相当の貨物船の輸送状況に必要な鋼材の配当をお願いしたい、こう考えております。
#30
○有田委員長 この鉄鋼について海運の方の方にお尋ねいたしたいのでありますが、各造船所の鉄鋼の手持ちですね。ただいま非常に心細いお話でありましたが、現状では戰爭中から持つている手持資材がどの程度になつているか、また相当造船所が持つているか、ほとんどもうどうにもならないような状態になつているのか、この点について資材部長のお話を伺いたいと思います。
#31
○甘利説明員 本年の七月調べました在庫調査のときに約七万トンと言われておりますが、これは数だけを見ますと、まだ相当あるようでありますが、内容を品質的に調べてみますと、ほとんど使いものにならないところの特殊鋼を主体にした鋼材が多いのでありまして、おそらくこれだけのものは、いつでも残つて行くのじやないかと考えております。今後も修繕なんかに一部使えるかもしれませんが、新造用としては使えないという状況であります。
#32
○有田委員長 鉄鋼について安本並びに商工省の御意見を伺つてみたいと思います。
#33
○柴田説明員 私鉄の鋼材関係につきまして一應お話を申し上げたいと思います。私鉄の方の鋼材は、需要は本年度三万七千五百六十五トンでありましたが、実際本年度の割当は一万三千四百五十トンで約五十二%、そのほかに國有鉄道からの拂下げのレールが約六千トンあるわけであります。御承知のように戰爭中から戰後におきまして、私鉄関係の鋼材の割当が非常に少かつたために、私鉄業者といたしましては、輸送力の確保に非常な困難を感じております。ことに最も困つておりますのはレールであります。私鉄の軌條の総トン数は約七十七万トンでありまして、平均壽命をかりに三十箇年とみなしますと、年間の使用といたしまして約二万六千トン程度を見込まなければならぬのであります。ところがただいま申し上げましたような状況でございまして、非常に鋼材の割当がきゆうくつなために、日常の修繕にも事を欠いておるような状態であります。私鉄はもちろん國有鉄道と相並びまして、國の輸送力の根幹をなしておるわけでありますから、ことにこのレールの問題につきましては、特別の御配慮を願いたいと思うのであります。
 次にレールの中で私電関係のレールといたしましては、特殊のレールを使つておるわけであります。それは舖装の関係でございまして、H・T型のもの、あるいは溝型のものが使用されておるのでありますが、現在この鋼材の割当が非常に少いために、また國内の圧延の機械の関係上、H・T型または溝型の軌條は、ここ数年間ずつと新造されておらないのであります。それでこの私電関係は非常にレールで困つておるのでありまして、この点につきましても特別の御配慮を煩わしたいと思います。
#34
○有田委員長 次いで安本と商工省からこれらに対しての御見解を承りたい。
#35
○津田説明員 主として鋼材関係につきましてお話がありましたので、それについて申し上げますが、終戰後の非常な鉄の過小生産のために、それが反映いたしまして、運輸部門に対する配当も非常に少かつた。その少い配当に対しまして、さらに現物化された物はその半分そこそこである。そういう実情の場合もあつたのであります。幸いに昨年來だんだんと好轉はいたして参つております。大体本年度の第四・四半期までの見通しといたしましては、年間の配当が陸運につきましては、本年度の配当の十八万トンに対しまして大体八十二%程度までは実際に現物化されるのではないかというふうに考えております。海運につきましては、この六万トンの現物化は陸運よりも多少惡いのではないかというふうに思つております。
 次に來年度の鋼材につきましては、先ほど申し上げましたような供給力、つまり百五十万トンのうちから輸出を引いた國内の供給力百十七万トンの中で、どれだけの分が運輸に割当てられるかということについて、部内で相談をしておる点につきましては、先ほど申し上げました一應の暫定案といたしましては、三十二万トンという案が振り出されております。これを陸運と海運との間におきまして、適当に振りわけなければならないわけでございますが、一應私個人の案といたしましては、もし三十二万トンであるならば二十万トン、十二万トンというようなことになるのではないかというふうに考えております。そのわくの増大については、部内でもつと私どもがんばらなければならないと思つております。かりにそうなつた場合には、陸運の二十万トンをもつていたしましては、先ほど鉄道総局資材局の総務課長が言われたように、主として貨車の新造が予定通りできない。今一應運輸省から申出ておられます貨車の新造は四千五百輛でございますが、これに対しまして現在安本運輸局が一應持つております二十万トンでは、貨車はその半分くらいしかできないであろう。從つて先ほどもお話がありましたように、貨車の運輸効率をことし以上に相当上げても、なおかつ一億四千万トンは達成できないというようなことになりますし、それから私どもが経済復興計画の中で最も重点を置いております一つである鉄道の電化計画につきましては、ほとんど何もすることはできないだろうというような状況であります。
 それから海運につきましては、要求は二十五万トンも二十六万トンもあるわけでありますが、今一應われわれが考えております十二万トンのわくをもつていたしましては、先ほどもお話がありましたように、新造船あるいは修理の関係がとても思わしく行かない。ただ國内輸送、沿岸輸送におきましては、非常にボロな船でございますが、まあまあとにかくやつて行けるじやないか。しかしながら海運の使命は何と申しましても、この沿岸輸送にあらずして、やはり海外に向つて、外國に荷物を運び、よつてもつて外貨の獲得、貿易外收支の改善に資するというような点を考えますと、今後二年、三年後のことを考えて船をつくつておかなければならない。そういうことに相なりますと、やはり二十万トンあるいは二十五万トンくらいの鋼材は、少くとも必要じやないかというふうに私どもは考えておりますが、今一應考えております十二万トンのわくをもつていたしましては、この外航関係の船をつくることがはなはだしくできないような状況に相なつております。
 以上のような状況でございますので、來年度の鋼材度生産の供給力の中で、できるだけ運輸関係に配当をすることにつきましては、なお今後に残された問題でございますので、私どもも十分の努力をいたしたい、また國会方面におきましても、そういう声を大いに大にいたしまして、運輸重点ということを國全体の声にまで盛り上げていただきたいというように考えている次第であります。
#36
○有田委員長 陸運監理部長から私鉄のレールのことについて非常なお希望がありましたが、これについてもう一度安本の運轉局の津田さんから御答弁をお願いします。
#37
○津田説明員 二十三年度全体の配当は、先ほど申しました十八万トンの中でわけ方としましては、國鉄に十五万八千、私鉄に一万六千、それから道路運送に六千、合せて十八万トンと相なつておりますが、先ほど陸運監理局の監理部長からもお話がありましたように、私鉄は何と申しましても、國の幹線の強化復旧という点に重点が置かれました結果、私鉄に対しましては、その荒廃がはなはだしい割合にもかかわらず、資材の配当という点では、いささか國鉄等に比べまして、劣つていたというようなきらいがあるのでありますが、しかしながら生産の増強並びに民生の安定という点におきましては、私鉄も國鉄と同様な責任と任務を持つておるわけでございます。來年度の配当の中では、本年度よりはもう少し、私鉄の方にも資材の配当の面、鋼材の配当の面におきましても、割当てたいというふうに考えております。今年の一万六千トンに対しましては、若干の増加をすることができるのではないかというふうに考えております。
#38
○高野説明員 お手元にあります道路運送部門資材需給対策というのに詳しく載せておきましたので、お話させていただきたいと思いますが、実はただいまの一億三千万トンの輸送というのは、これは鉄道の輸送でございまして、自動車関係にかかる輸送は、本年度に二億四千万トン、人間は十九億人、かように見ておるのでございます。これを輸送するために、現在ある自動車を補修する、いわゆるメイン・テーランスの鋼材、それからただいま自動車燃料として問題になつておりますガソリンの輸入ですが、見通しが非常に困難でありますから、代燃機を大いにつくつて、これに対應せねばなりません。しかも木炭が家庭用にまわらないからまきにしてくださいという農林省の切なる声によりまして、われわれは不便を忍んでまき代燃機を増産しよう、こういう計画を立てたのでございます。ところがこれに対する鋼材が、表の示す通りきわめて少く、行き悩んでおります。かようなもののほかに、自動車でまかなえない地方輸送は軽車輛によつていますが、その軽車輛の鋼材もまた相当数を必要とするのであります。合せまして四万九千トンを本年度は要求いたしましたのに対し、ただいま安本の次長から六万トンとおつしやいましたが、これは間違いでありまして、六千トンの配当であります。しかも現物は五千二百五十トン以下しかない。パーセンテージにいたしまして十一%、しかも最近自動車輸送を重点的に考えまして、大きな自動車をつくろうというので、東京都内にもトレーラーのついた大型自動車が出ておりますが、これは注文機械の範疇に属しまして、運輸省が鋼板の割当をとつて商工省へそのわくを移す、こういうかつこうになつています。日産、豊田のごとき自動車は、國があらかじめ生産計画を立てて、マス・プロダクシヨンするようになつておりますので、このわくは商工省において用意し、十万トンぐらいだと思いますが、別にありますが、そうした注文機械の範疇でつくつております車に対しては、今のところ運輸省のわくであります。すなわち試作的に出てくる大きな自動車についての鋼材は、少い運輸省のこの中からまかなわなければならないというような問題になつておりまして、鋼材の問題は自動車運送について相当深刻な問題でございます。
#39
○有田委員長 今の陸運の資材課長のお話に対して、安本の御意見を伺いたいと思います。
#40
○津田説明員 二十三年度の配当を私六万トンと申し上げたのは、そう申さなかつたつもりでありますが、これは私申したならば誤りで、六千トンでございます。絶対の量といたしましては、國鉄等に比べましては額も少いのでございますが、ただいまお話もありましたように、日常の運営に要しまするところの修繕、維持の面、それから政府が燃料政策の観点から慫慂いたしておりまする代燃化の問題、つまり発生炉のための資材であるところの鋼材、こういうものを考えますると、先ほど私が間違つて申し上げましたように、六千トンの十倍の六万トンぐらいを要するのでございます。それじや今までどうしてやつて來たかと申しますると、自動車運輸業者というようなものは、何と申しましても小さな企業体でございまするので、小さな企業体であるだけに、こつこつと市内からやみの鋼材等を配当以外に集めて参りまして、今日どうやらこうやら輸送をやつている。こういうような状況であります。ところがそういう市内の正当配給以外の鋼材というようなものも、だんだん底をついて來てなくなる。そういうことを考えますると、実際問題といたしましては、道路運送方面に、さらに多くの鋼材を割当てなければならぬということを、私どももよく承知をいたしております。從つてこれは結局運輸全体の鋼材のわくがふえるということが、まず大前提でございますが、そのわくの範囲内におきましては、今年度の六千トンというようなことでなしに、もう少し多くの鋼材を道路運送方面にも振り当てるように努力いたしたい、國内では寄り寄りその配当等についても、以上のような考えをもつて進んでおるような次第であります。
#41
○有田委員長 商工省の鉄鋼関係の方、おられましたら……。
#42
○山本政府委員 私から概括的のお話を申し上げまして、なお御必要がございますれば、こまかいレートを申し上げたいと思います。
 商工省といたしましては安定本部で定められます生産なり、配給なりの基本の計画に從いまして、商工省担当の物資の生産を実行する責任を負つておるわけであります。そこで先ほど來、運輸部門についていろいろ鉄鋼配給の必要の理由をお述べになりましたが、そのできた鉄鋼の中で、幾らまわすのかという仕事は、実は私の方ではないのでありまして、安定本部できめられるわけでありますが、商工省としましても、生産の基礎をつちかうものは輸送でありますから、輸送部門が強化せられるということは、非常にありがたいことでありまして、そのためには商工省としてもとのわくになる鋼材なら鋼材の生産を一トンでも多くふやすように努力いたすべく、またいたしたいと考えております。そこで鋼材のうち、普通鋼鋼材につきまして、本年度の生産がどういうふうな状態になつておるかということを、ごくかいつまんで申し上げますと、概数を申し上げますれば、普通鋼鋼材の二十三年度の生産計画は百二十万トンということに定められております。そのうちにはリロールの分、伸鉄部門等の橋梁の生産を含んでおりますので、普通の圧延鋼材に至りましては百十五万トンと押えて大差ないと思います。それに対しまして現在第三・四半期の末期になつておるわけでありまして、なお第四・四半期といたしましてあと三箇月ありますので、正確な算定は困難でありますが、大体百十万トンはでき得るのではなかろうか、それに対してリロール、伸鉄等を加えまして百十五万トンは、本年度として確保できるというふうに、ただいま私ども考えております。そこで來年度の生産でございますが、これは先ほど安定本部の津田次長からお話もございましたが、実は物資需給計画の根本になります石炭につきましても、まだ四千万トンになるのか、あるいは四千万トン以上に目標を置くのか、根本がきまつておらないような状況でございますので、先ほどお述べになりました百五十万トンという数字も、まつたくかりの数字でありまして、はたして最終的には百五十万トンで済むものか、あるいはもつと引上げなければならぬものか、まだ確定しておらぬのでありますが、私の方といたしましては、やはり鋼材は産業再建の一番のもとになるのでありますから、來年度からぜひ百五十万トン以上に持つて参りたいということで、ただいま安本を中心に、いろいろ鉄鋼関係の人間が集まりまして、相談をいたしておるところであります。それについて問題になります点は、先ほどの石炭がございますが、そのほかにスクラツプの確保の問題、それから廣幡の再開の問題とか、いろいろな問題がございますので、ただいまそれらの問題を中心にして、とにかく一トンでも多くつくるという頭で、せつかく計画を練りつつあるところでございます。大体一般状況について以上御報告申し上げます。
#43
○有田委員長 この際商工省の方にお願いいたしたいことは、ただいま海運総局からも希望がありました厚板の問題でありますが、各造船所とも手持ちがほとんど皆無の状態である。しかも厚板が今日では八幡において、ようやく十一月から生産されるようになつたそうでありますが、廣幡において厚板の生産はいつから開始されるものか、これをひとつ御報告を願いたい。
#44
○田畑説明員 來年度厚板問題については今廣幡の問題が出されましたが、この廣幡の再開によりまして、非常に造船用の、特に輸出造船用におきます鋼材の供給が増になります。と同時に來年度の鉄源の供給から、廣幡の熔鉱炉が再開されることによりまして、非常に容易に生産を上げることができる。もし廣幡の再開が不可能になる場合においては、この百五十万トン計画そのものが相当ぐらついて來る。同時に輸出用の造船とか、優秀な厚板の供給が非常に幅が狹くなる、そういうことでございます。現在この再開に関しまして、賠償工場でございますので、各方面からいろいろなデータを集め、それから各方面の要望を、この廣幡再開に集中いたしまして、打開に努めておる次第であります。
#45
○有田委員長 いつごろ廣幡が再開されて、そうして厚板が廣幡においてつくられるようになるか、お見通しを承りたい。
#46
○田畑説明員 最も早く再開いたしますと、來年度の六月でございます。これは大体十二月末までに、あらゆる方面の了解を得て、準備をスタートするという前提のもとにそうなつております。現在の見通しでは、この廣幡再開の一應見通しのつくのは、來年の三月末くらいまでかかるのではないか、そう予想されます。從つて三箇月遅れまして、九月ないし十月程度に延びるのではないかと思います。それにしましても、來年度の生産のキー・ポイントは、廣幡の再開いかんによるということは、前申した通りであります。
#47
○有田委員長 第二國会におきまして、商工省の方の方針としては、鉄鋼課を鉄鋼局にすることについては、当時の鉱山局長であつた始関君も反対しておられたのでありますが、政府の反対に対して、むしろ國会の方が、この際行政整理を行なわければならぬ段階においても、なお鉄鋼の重要性を考えて、第二國会において鉄鋼局を設置した、この趣旨はおそらく國会としては、鉄鋼の増産という点に関心を持たれておつたのでありまして、特に私は当時鉱工業の委員として、鉄鋼関係の御報告を承りますと、まことに寒心にたえないものが当時あつたのであります。しかし鉄鋼局ができて今日、ただいま安本並びに商工省の総務局長から、百五十万トン計画に対して、廣幡の再開が遅れれば非常に心細いというようなお話でありましたけれども、そういう問題を加えて、本年度にただいま安本からお話があつた程度のものは、商工省において生産でき得るものか、この確信の程度を承りたいと思います。
#48
○山本政府委員 來年度の生産についての百五十万トンという数字は、はたして確信ありやという委員長の御質問でありますが、もちろん商工省としては、安本その他関係廳にも大分前から話を持ち出しまして、これを実現するためのあらゆる條件を充足するように現在努めておりますので、まだそれらの條件が全部そろつたとまでは言えない現状で、確信ありということまでは申し上げかねるのでありますが、先ほど來申し述べましたように、鉄鋼局という独立の局までお認め願つたような次第もございますし、ぜひひとつこれは早急に百五十万トン以上出る案を確定したい、それに向つて全力を盡したいと存ずる次第であります。
#49
○有田委員長 昨年の鉄鋼はたしか六十四万何千トンと記憶いたしておるのですが、本年度は一体どの程度でき得る確信と、お見通しを持つておりますか、伺いたいと思います。
#50
○山本政府委員 本年の鉄鋼生産は先ほど御説明いたしました通り、普通鋼鋼材について見ますれば、百二十万トンの計画に対して、百十五万トンまでは確実に行けるというふうにただいま考えております。昨年は五十万トンであります。
#51
○有田委員長 本年度は百十五万トンですね。
#52
○山本政府委員 そうです。
#53
○有田委員長 とたん板と薄鉄板の問題でありますが、鉄道総局なりあるいは海運局なりその他から御希望がありましたら承りたいと思います。
#54
○中村説明員 お手元にお配りいたしました二十三年度主要資材需給状況という一番上に薄板と書いてございますが、鉄鋼関係の薄鉄板でございます。その次に亞鉛鉄板と書いてございます、亞鉛を引いた鉄板でございますが、この表はちよつと時間がなくてつくり方がまずかつたのですが、薄板については需要の方に公共と補修と書いてありまして、公共と申しますのは鉄道の財産がふえる、施設の拡充なりあるいは車輛を新しくつくるというものに使うものであります。補修と申しますのは車を修理いたしましたり、屋根をふきましたりする関係のものであります。これが薄板について申し上げますと、需要の総計が六千三百五十七トン、今年度そういうことになつております。配当の方は配当欄の総計を見ますとわかりますように、五千二百九トンということになつておりまして、大体第四・四半期までの配当で割当の面では八〇%になつておりますが、実際の現品化はなかなかこういうものはむずかしいのでございまして、ここに書いてありますように、十月末までの入荷は二千三百四十トン、割当に対して大体四五%くらいしか入手できないかつこうになつております。おもな使用場所は、薄板は車輛関係については車輛の側板とかあるいはいろいろなライナー、そういう関係に使われますし、非鉄の関係については、その次にございます亞鉛鉄板と一部共通のものもございますが、いろいろ建築用にも使われておると思います。その次に亞鉛鉄板でございますが、これはここに書いてある書き方がまずいのでありますが、屋根用として千八百トン、バケツ、油差、ちりとり百二十一トン、車輛用に二百五十トン、合計二千百七十一トン、これは全部公共欄に書いてございますが、公共と補修と両方合せて二千百七十一トンという需要になつております。これに対しまして配当の方は千五百四十七トン、約七十五パーセントくらいに当るかと思いますが、なおこの現品化が非常にうまく行つておりません。千五百トンの割当が十月末までに三百三十一トン、二パーセント強という現品化になつております。これは御承知のように、北海道関係、東北関係の寒い所の職場の屋根板には、絶対になくてはならないものでございますし、またあちらの関係のいわゆるストーブの煙突用にも相当な需要があるわけでございまして、こういつた関係から考えますときに、われわれといたしましては、これは今一般的には鉄道関係については、一億三千万トン輸送をいたしても、さしあたり支障はないということを申し上げたのでありまして、こういう特定の亞鉛鉄板の品種については、われわれといたしましても非常に心配をいたしておるような次第であります。特にただいま申し上げました職場の整備ということに、非常に関係が深い品種でありますから、何とかしてこの問題については、特に商工省関係にも連絡をいたして、現品化についても十分努力をして行きたいと考えております。
#55
○甘利説明員 海運関係では主として造船所の復旧、整備、港湾関係で倉庫その他の復旧、整備に亞鉛鉄板が相当いるのでありますが、ただいまお話のありました鉄道と同様に、割当及び現物化の現状は、所要量の約二割程度でございまして、非常に苦しいのでありますが、おそらくこれは全体の生産量がそう上つていないというような点にあるのでありまして、われわれといたしましては、この際薄板、亜鉛鉄板等の生産を増強していただいて、それをもつてわれわれやつて行きたい、かように考えております。
#56
○柴田説明員 非鉄関係で申しますと、先ほど鉄道総局並びに海運総局の方からもお話がございましたように、本年度の非鉄関係の薄板の需要は一千二百四十トンでありましたが、割当は三百五十一トン、〇・二八という比率になつております。それから亜鉛鉄板につきましては、需要が八百トンに対して割当が二百三十トン、〇・二八という比率でございまして、割当そのものも非常に少いものでありまして、この特定の品種のものにつきましては、特別の御配慮を願いたいと思います。
#57
○高野説明員 格別に申し上げることもありません。
#58
○有田委員長 これについて安本の運輸局次長の津田さんから……。
#59
○津田説明員 來年度の物動計画につきましては、現在安本の生産局が中心になりまして目下作業をいたしておるのでございますが、その根本になりまする石炭の生産供給がどういうふうになるか、一應安本で四千万トンと計画をいたしておりまするが、さらに関係方面におきましてはもつと増産をしろというような、石炭関係につきましてはそういうようなことになつておりますし、また鉄関係につきましても、先ほど百五十万トンと申しましたが、GHQ関係におきましては、さらにもつと供給をふやせというようなことに相なりまして、こういうような最も物動の基礎に相なりまするところの物資がまだ確定しておりません。從いまして、先ほどお話のありました亜鉛鉄板あるいは薄板につきまして、どういうような配当になるかということにつきましては、現在数字をもつて申し上げる段階には到達いたしておらないのでございます。運輸関係におきまして、こういう亜鉛鉄板とか薄板とかいうようなものが、非常に輸送増強の大きな要素をなしておるという点にかんがみまして、これらの産業別の配当につきましては、なお部内においてよく協議を遂げて、できるだけ御期待に沿いたいというふうに考えております。
#60
○有田委員長 ワイヤ・ロープについて鉄道なり海運関係の方から……。
#61
○中村説明員 ワイヤ・ロープにつきましてもただいまお配りした表に書いてございますが、鋼索と書いてある欄でございます。先ほど亜鉛鉄板で申し上げたと同じように、この欄のくくり方がまずいのでありますが、一般公共の施設の欄に一括して書いてございます。荷役機械八百トン、船舶三百五十トン、発電工事八十トン、電化及び電氣関係五百四十九トン、從つて合計千七百七十九トンというような需要があるのであります。これに対して配当は、超過欄に書いてありますように千四百五十八トンという配当でございまして、そう惡い配当でもないと考えるのでありますが、問題はこの現品化でございますが、ここに書いてありますように、現品化はわずかに十月までに四百十八トン、特にこれはわれわれとしては径十ミリ以下の細物に困つております。細物は特殊物件その他の手持ちも若干ございましたので、これをもつて充当いたしておりますが、細物の生産がなかなか期待しているように上つていないので、その現品化につきましては非常に困つております。どうかこれにつきましても御心配を願います。
#62
○甘利説明員 港湾関係におきましては大体需要量の六〇%、造船関係におきましては需要量の三%程度の需給率であります。これも原料の低燐銑の供給が少くて、生産が上らないために困難かと思いますが、どうか商工省、安本におかれまして根本対策を立てられて、ワイヤ・ロープの増強をお願いしたいと考えております。
#63
○有田委員長 今の薄鉄板、亜鉛鉄板、ワイヤ・ロープについて、総括的に商工省の総務局長から、生産なりあるいは現物化という点についてお話を承りたいと思います。
#64
○山本政府委員 先ほど安本から御答弁のございましたように、まだ大元の計画がきまつておりません関係上、数量的なことは申し上げかねるのでありますが、品種的にただいま申されたような薄鉄板あるいはその他の運輸部門のネツクになつておりまする資材につきましては、特に数量を増すということについて十分努力をいたしたいと思います。
#65
○有田委員長 さらに帆布とマニラ・ロープの問題でありますが、纖維局長がお帰りになりましたので、この点は鉄道総局としても海運総局としても非常にお困りになつており、特に陸運についても同じことが言えますが、帆布の量が非常に少いというように聞いておりますが、帆布とマニラ・ロープについて鉄道の方の御意見を伺いたいと思います。
#66
○大石説明員 まずロープの問題につきまして御説明申し上げます。ロープにつきましては、船舶用につきましては第二・四半期におきまして、マニラ・ロープの割当を相当数受けましたので、一應今年度といたしましては、やつて行ける見通しがついておりますが、貨車用のロープにつきましては、現在ではマニラ・ロープを使用することが不可能な状態にございまして、雜纖維をもつて充当いたしております。そういう関係からいたしまして、耐久力の点に問題がございますし、また一面におきましては保管上の問題もございまして、非常に消耗が多いような状態になつております。そういう関係からいたしまして、現在の需要量は相当数あるわけでございますが、現在の纖維事情からいたしまして、割当の二〇%より下まわつた数字がわれわれの方に参つております。直接貨車の運用に影響する品物でございますので、われわれといたしましてもこの獲得につきましては、非常に努力をしているわけでございますが、なかなか十分な結果が現われておらぬような現況になつております。
 それから帆布でございますが、帆布につきましてもやはり同じく纖維の全体的な影響によりまして、その割当に対しましても、非常に小さな数字しかわれわれの方で獲得できておりません。申し遅れましたが、両方とも資料を差上げてありますから、それによつてごらん願いたいと存じます。そういうような状況でございますので、われわれの方といたしましては、極力毎日の需要であります貨車用を重点的にいたしまして、客車の補修をその次に考えるというやり方もいたしまして、なおまた使つておりまする帆布につきましても、できるだけ規格を落しまして、薄いもので行くという努力もいたしましてやつておるわけでございますが、何分にも現在の車輛の保守の状態及びシートにつきましては、保管状態が非常に惡いために損耗がはなはだしく、年間の需要に対しましては、非常に小さな現物化しかできないという状態になつております。以上でございます。
#67
○有田委員長 海運総局。
#68
○甘利説明員 まずマニラ・ロープから申しますと、港湾関係で年間約六百万ポンド、造船海運関係で約一千万ポンドというのが大体の需要量でありますが、本年度におきましては、これに対して割当はほとんどありませんでした。ただ先般第三・四半期において港湾関係に約百万ポンド、船舶関係に約二百万ポンドの臨時の割当がありまして、これによつてようやく本年度のマニラ・ロープの需給をつないだという状況であります。帆布につきましては、これも港湾、造船、運航を通じて、年間約一万五千反程度の要求があるにかかわらず、約五%程度の供給しかありません。帆布にしてもロープにしても、特に現在持つておる船腹を有効に運航する上について、非常に大事な品物でありますので、帆布はぬれるのを防ぐために、ロープは船の曳航その他繋船用として、どうしても安全上なくてはならないものでありますが、それが今申しましたような状況であります。どうかひとつ帆布及びロープの原料の綿花であるとか、あるいはマニラ麻の輸入について、この委員会か何かで決議していただきたいということを御希望申し上げます。
#69
○有田委員長 陸運監理部長。
#70
○柴田説明員 私鉄関係でマニラ・ロープは二十三年度の需要が四万八千ポンド、これに対して割当は三千ポンドであります。〇・〇五八という比率であります。綿帆布につきましては、二万反の要求に対しまして、割当は九百八十六反という数字でありまして、〇・〇四九という比率になつております。麻帆布につきましては、二万四千反の要求に対しまして一千百十七反ということになつておりまして、比率は〇・〇四七という非常に少い数字になつて困つております。
#71
○有田委員長 次に自動車関係について……。
#72
○高野説明員 自動車関係をちよつと申し上げます。ロープにつきましては年間所要量は約六百万ポンドでありますが、今までの充足率は〇・〇六一という比率になつております。それから帆布につきましては八百万ポンドの需要があるのですが、その充足率は〇・〇〇一一、かようなみじめな状況にあります。
#73
○有田委員長 マニラ・ロープ並びに帆布については、鉄道並びに私鉄、自動車におきましても、盗難の点から言いましても、あるいは輸送量を増加する意味におきましても、帆布とマニラ・ロープとは絶対に欠くべからざるものである。かように考えておるのでありますが、それぞれの御報告によりますと、〇・〇幾らというまことに寒心にたえないものでありまして、これについて安本の運輸局次長さんのお考え置きを願いたいと思います。
#74
○津田説明員 安本で扱つておるいわゆる物動物資の中で、需給のアンバランスの一番ひどいのが、今お話のありましたようにマニラ・ロープ及び帆布でございます。これは先ほどもお話がありましたように、その供給の原材料を主として海外に仰いでいるような次第でございまして、これができない限り、つまり輸入がもつとふえない限り、國内ではどうにもこうにもいたしかねる部門が相当多いわけでありまして、これらの輸入懇請につきましては、從來とも安本あるいは運輸省から直接関係方面になさつておられるにもかかわらず、現状のような状態でございまするが、なお今後とも一層の努力をもつて関係方面に対して懇請いたしたいと考えております。
#75
○有田委員長 麻につきましては御意見の通りであります。これは何とか輸入の懇請を、國会としても決議する必要があると考えておる次第でありますが、綿帆布については、綿の輸入は最近非常にいいというお話も承つておるのであります。綿帆布については、もつと生産を増強させるように、安本方面でも御計画願うと同時に、商工省においても十分お考え願いたい。特にただいま申しましたように、貨車の上に帆布とマニラ・ロープとがあれば、現在量よりも相当多く荷物が積めるし、盗難も防げるということは、われわれしろうととしても考えられる点でありまして、この点についてさらに安本としての御計画をお進め願いたいと思うのであります。さらに商工省として総務局長から、これらの点についての御意見を承りたいと思います。
#76
○山本政府委員 ただいまのマニラ麻の問題は、私としてつけ加えることはございませんが、商工省といたしましても輸入懇請について十分に努力をいたしたいと考えます。それから綿帆布の点につきましては、原綿の輸入は本年度つい最近まで、あまり状況がよくなかつたためにずれておりまして、少い割当が現物としてはさらに減つているという結果になつておつたのでありまして、まことに申訳ないのでありますが、ごく最近綿花輸入の見通しも好轉して参りまして、今後はこの増強された綿布をもとにいたしまして、ぜひ綿帆布の方にも十分力を入れたいと考えております。
#77
○有田委員長 最後にさらに塗料の問題について御意見を承りたいのでありますが、塗料について鉄道総局のお考えを伺いたいと思います。
#78
○中村説明員 塗料につきましては、資料が間に合いませんでしたので、お手元に配つてございませんが、大体の数字を申し上げますと、國鉄関係といたしましては、年間八千トンぐらいの塗料が必要とされるのであります。これに対しまして、配当はただいまのところ三千五、六百トンかと記憶しておりますが、御承知の通り塗料は亞麻仁油あるいは桐油のような乾性油の輸入が非常に困難となつておりますので、その関係から配当も非常に減つているのではないかと考えます。ただいま塗料というものは、特に鉄道のように鋼材をたくさん使つておりますところでは、絶対なくてはならないものでありまして、これがあるとないとでは、車輛なり橋けたなりの壽命に、影響するところ甚大なるものがあるのでありまして、何とかその点につきましても、安定本部、商工省の方で御盡力願いまして、最低需要の確保ということについて、努力していただきたいと思つております。
#79
○甘利説明員 海運関係では塗料は特に重要問題でありまして、そのうちの船底塗料のごときは、船の補修上最も大事なものでありまして、大体年間一万トン以上の要求があるのに、現在二〇%の供給しかございません。量においても非常に少いのでありますが、特にその質の点においては、先ほど鉄道から御説明がありましたように、油脂特に桐油であるとか、亞麻仁油であるとか、そういう油脂の輸入不足のために、魚油等を使つております関係上、せつかく入つたペイントがすぐ流れる。あるいは虫が食うという状況であります。どうか油脂料の輸入を懇請されまして、優良なるペイントをつくりたいというように考えております。最近アメリカから盛んに日本に塗料を輸入しようという計画がありますが、日本には相当塗料の生産設備があるのでありますから、これらの原料を使いまして、内地で生産に努力したいとこう考えております。どうか原料輸入について各方面の配慮をお願いいたしたいと思います。
#80
○柴田説明員 ただいまの塗料のお話でございまするが、私鉄関係といたしましては、二十三年度の需要が二千百二十トンであります。これに対しまして、割当は五百トン、比率は二四%になつております。それで特にお考え願いたいのは、この塗料の中で、絶縁塗料が私鉄といたしましては非常に困つております。御承知のように私鉄は電車が多いのでありまして、電車の数から申しますと、國鉄の約四倍の電車を持つておるわけであります。從いまして、これに要するところのモーターに、ぜひとも必要な絶縁塗料に関しまして、日々非常に困つておるわけでありまして、ただいまお話申しましたように、桐油等が支那から入つて参りませんために、その絶縁塗料の質が非常に惡くなつておりまして、これらのためにモーターその他による車輛事故が非常に増加しておる現状であります。特にこの絶縁塗料の問題につきましては、特別の御配慮をお願い申し上げたいと思います。
#81
○高野説明員 自動車関係は修繕用の塗料です。大体配給実績二十八パーセント程度になつております。もつとたくさんいただきたいような状況にございますが、品質のいいものをいただきたい。品質の点で非重に難澁しております。
#82
○有田委員長 この塗料の問題について、安本としてはどういうお考えでしようか、それをお伺いいたしたい。
#83
○津田説明員 運輸省からすでにお話がありましたように、この塗料の原料の油の関係が、輸入の関係であまりうまく行つておりません。特に亞麻仁油とか、あるいは桐油とかいうものが國際情勢を反映いたしましてほとんど入らない。そのために質が非常に劣つておる。あるいはただいま私鉄の方面からお話がございましたように、絶縁塗料のために電車がほとんどとまりそうになつておるというような窮状につきましては、安本といたしましてはよく承知をいたしております。何とかしてこの輸入の増大、從いまして質の改善というようなことを考えたい。なお今後努力をいたしたいと思います。
#84
○山本政府委員 塗料の問題は、先ほど來お話のございます通り、結局原料の桐油と亞麻仁油を極力たくさん輸入してもらうという以外に、根本的な策はないと考えられますので、さらにその輸入に努力をいたしたいと考えます。なお工場の生産能力としては、もちろん日本に相当な余力を持つておりますので、いい原料をいただきますれば、品質のりつぱなものをつくつておまわしすることは、十分できると思います。
#85
○有田委員長 この際塗料について希望いたしたいことは、鉄道あるいは海運というような大きな仕事をやつておられる所においては、政府としてはむしろ塗料の製造まで鉄道あるいは海運にまかしてはどうか。と言うのは、私はかつて鉱工業委員といていろいろ御報告を承りました経驗によりますと、結局安本においては、化学二課の農林省の係の方が出て、この塗料のいろいろの計画を立てておられる。そこに私は一つの隘路があると思う。さらに商工省の生活物資局の油脂製品課においては、業者を擁護するという建前はまことにけつこうでありますけれども、ただいまお話の通り、油の原料の輸入が少いということから考えまして、今日少し惡平等の配給をおやりになつておるかのごとき感をわれわれは持つのであります。從つて製品が非常に惡いというような結果を招來いたしております。從つてむしろこういうものは、商工省の油脂製品課から離して、運輸省の海運総局、あるいは鉄道総局において直接塗料の生産を監督指導して行くということによつて、質のよい塗料ができるという結果を招來するのじやないか、かような考えを持つものであります。商工省としてはこういつた意味合いにおいて、運輸省、特に鉄道総局あるいは海運総局にこれらの塗料の生産をおまかせになつて、そうすることによつて質をよくする。さらにまたそれによつてできるところの生産もふえて行くというようなことに対して、いかようなお考えをお持ちになつておられるか、総務局長のお考えを伺いたいと思います。
#86
○山本政府委員 本日塗料の関係の担当官があいにく参つておりませんので、詳しい御答弁は申し上げられないのでありますが、商工省といたしましては、現在の塗料の生産の計画なり、あるいはその指導監督なりについて、遺憾の点がございますならば、十分事情を調べまして、訂正するのにやぶさかでないつもりであります。
 それからただいま所管をむしろ需要官廳である運輸省に移したらどうかということについて、どう考えるかという御質問がございましたが、私ども生産を担当いたしておる官廳といたしまして、需要者の意見あるいは需要者の選択というものを、十分生産行政の上に反映さして行くということは、これは非常に必要だと思うのでありますが、やはり生産行政というものは、生産行政として縱横いろいろにつながつておりまして、それを総合的に握つて行くところに、初めて効果を発現し得るという面も非常に多いのでありますから、單に需要者の意向を十分反映するというだけの見地から、工業生産のある一部の部分をすぐそちらへ持つて行くということは、いかがであろうかというふうにただいま考えております。
#87
○有田委員長 商工省の御趣旨はよくわかるのでありまして、私どもも同感でありますけれども、特に鉄道なり海運につきましては、塗料は生命でありまして、その点について商工省において十分なるお考えがない限りは、私どもは衆議院の一員としては、むしろこれは現場の方の鉄道総局なり、あるいは海運総局の方にまわす方がよいのじやないかとすら考えられるのであります。特に質の点において、非常に低下しておるというような点がわれわれの耳に達しておるのであります。総務局の御意見はよくわかつたのでありますけれども、この点十分生活物資局の方へ御連絡をおとりになつて万遺漏のないように、あるいは將來どこまでも質も向上しない、あるいはそこに欠点があるというようなことでありまするならば、方針は方針としてでありますけれども、鉄道と海運のその塗料の重要性から考えまして、將來においてはどうしても商工省において改められないというような場合には、むしろ鉄道なり海運なりにまかす方がよいじやないか、かような考えを持つておるのであります。ことに質の向上の点についてもう一つ御檢討願いたいと思います。
 さらに錫の点でありますが、錫は私どもの知る範囲では、原子爆彈に対して錫が必要であるというような点を承つておりまして、非常に不自由であることは存じておるのでありますが、これに対して運輸関係におきましても、錫が押えられて出ないというような状態にあるのでありますが、これに対して商工省としては、錫に対してどういうお考えを持つておられますか。経過を御報告願いたいと思うのであります。
#88
○永山説明員 錫の問題に関して御意見がございました。ただいま錫に関する資料を用意して参りませんでしたので、從つて十分なお答えはできかねるのでありますが、これにつきましては敵産掠奪物件の疑いをかけられておる面が相当ございまして、從つて現在國内にあります錫につきましても、十分これを日本政府側の自由に処理ができかねるという状態で、使用もきわめて嚴格に拘束をされておるのであります。また輸入の懇請も同時にいたしておりますが、これもいろいろな関係からなかなか困難でありまして、從つて現在として、あるいは微量な在庫を繰りまわして、錫の配当、あるいは使用をしておるという状況でありまして、われわれといたしましても現在この関係が、非常に各方面において隘路になつておるということを十分承知いたしております。從つてこれは関係方面に対しましても、ただいま申し上げましたような障害の対策につきまして、種々懇請をし、努力をいたしておる事情でありまして、御了承を願いたいと思います。
#89
○甘利説明員 今永山さんからお話がありましたが、錫は大部分が敵産掠奪物件に指令されまして、目下差押えられておりますが、しかしその中にはほんとうの掠奪物件もありましようが、あるいは戰前に買つておる物件もありまして、ただいろいろ使う時間関係で、戰時戰後の区別がつかないということで一應押えられております。業者が安本から割当てられて正規の切符で買つたものが、向うのマークがついておるために相当押えられておるものもありますから、一ぺん押えられたものはやむを得ませんが、ぜひこれを再び成規の手続をして、國内に返してもらいたいということを希望しておりますが、商工省はGHQにそういう点を特に御了解を願いたいと思います。
#90
○有田委員長 本件については、運輸委員会で問題になつたという点を関係当局にお話願いまして、ただいま海運総局の資材部長から話があつた線に沿うて、ひとつ商工省、あるいは安本の御盡力をお願いする次第であります。
 さらに雲母の問題でありますが、雲母について鉄道総局の方のお考えを承ります。
#91
○中村説明員 雲母につきましてはただいま指定生産資材にたしかなつておらない関係から、はつきりした割当関係もないように伺つておるわけでありますが、数量的に申しますと、大体運輸省は車の新造、修繕、その他の電氣関係の実情といたしまして、大体年間三百トンくらいのものがいるわけなのでありますが、現品の確保はどうにかこうにかやつております。問題はその質でありまして、なかなか良質のものが海外から参りません関係からでありましようか、手に入らないわけであります。從つて先ほど陸運監理局の方からお話になりましたように、絶縁塗料と同様に、電氣機関車関係の絶縁が非常に惡くなつておりまして、この問題につきましても、絶縁塗料と同様、何とか質のいいものをわれわれが入手できるように、安定本部、商工省は御努力を願いたいと思います。
#92
○永山説明員 御答弁いたします。雲母につきましてもこれは國内生産が全然ありませんで、もつぱら海外の輸入に依存をしなければならないという状況のものでございまして、商工省の方といたしましては、たとえば昨年度の例を見ましても、大体ほしい希望の量といたしましては二百九十トン、約三百トンを希望し、これを輸入懇請をいたしたのであります。実績は六十トン程度しか入らない。また今年度に入りましても第一・四半期、第二・四半期合せまして二百五十トン程度の輸入要請をいたしておるのでありますが、それも合せて四十トンそこそこしか入らないという状況でございまして、きわめて微量な輸入量と、在庫にたよつて配当をいたしておるのでございます。從つて各方面でそれぞれこの関係の不自由をかこつておられることも十分承知をいたしております。さらに今後輸入の懇請、特にお話のような良質のものに重点を置いた輸入の懇請を、強力に進めて参りたいと考えております。
#93
○有田委員長 本委員会において雲母について問題になつた点、あるいは本委員会の希望を関係当局にお傳え願いまして、さらに商工省において、あるいは安本において、雲母の輸入の点に御盡力をお願いする次第でございます。
 最後にセメント、板ガラスについて鉄道総局から御希望をお願いしたいと思います。
#94
○中村説明員 セメントにつきまして簡單に鉄道の事情を申し述べてみたいと思います。本年度は大体セメントは、私の方の年度当初の需要量といたしましては、十四万トン程度を考えておるのでありますが、安定本部のお話では、十二万五千トンぐらいを年間の配当の基準量としようということになつて、十二万五千トンで発足したわけでありますが、たまたまセメントは御承知のように工事関係に非常にたくさん使うわけでございます。鉄道といたしまして実行予算の決定が九月の初めになりました関係上、セメントのストツクが相当できておるわけであります。その点を関係方面からいろいろ言われまして、ストツクをうんと減らさなくては、こちらは配当をやらぬという御注意がございましたので、ただいまのところ、年間といたしましては、十二万五千トンの約半分六万三千トン程度が配当の実績ということになつておるわけであります。これではなかなか鉄道関係者といたしまして苦しいわけでございますけれども、ただいま申されましたように、予算のきまり方がおそかつたのと、予算の増額が実際の物價の値上りよりも見込方が少かつたこと、その他の関係よりいたしまして、本年はやはりやむを得ないのではないかと考えます。來年度におきましては信濃川の第二発電所の関係もございますし、電化工事それから防災関係、そういうものを根本的に進めたいと考えておりますので、大体二十万トンぐらいの要求をいたしております。これに対して最近安定本部の方から内々の話がありました数字によりますと、大体十二万トンくらいということになつておりますので、これではとうてい來年度鉄道としては足りないのではないか、せめて十五、六万トンくらいはいただきたいというふうに考えております。
 それから質の点につきましても、なかなかよいものは一般國内にはまわつて來ないのでありまして、その点についても、できるだけ質のよいセメントをいただきたい、こういうふうに考えております。
 板ガラスにつきましては、これは車輛用と建築用と両方あるわけでございまして、先ほどお手元にお配りした資料に、年間需要量と今までの配当が簡單に書いてあるわけでございますが、需要量はたしか四万七千五百箱、これに対しまして安定本部で年間配当基準量とお考えになりましたのが三万六千箱、実際の配当はここに書いてございます三万一千二百箱、その他に若干不足がございますけれども、本年度は何とかかんとかやつて行けるのではないかと考えておりますが、問題はむしろ建築用の板ガラスでございまして、これは需要が五万箱に対しまして、二万一千八百箱という配当になつております。これは大体建設院の方の配当の関係になつているようでありますが、最近になりまして、建設院の考え方が若干かわりまして、鉄道関係につきましては、官舍及び合宿に使う板ガラスというものは、民間の住宅用のわくの中で配当しているのだということがはつきりいたしました。われわれとしては、この点鉄道としては何でもかんでも職場のガラスも一緒くたにして鉄道用としてもらつていたわけで、大分損をしていたということがわかりましたので、せめて第四・四半期からでも鉄道の官舍及び合宿用には、一般住宅用から流してくれという話をつけまして、今後は若干建築用のガラスについても好轉するのではないかと考えております。
#95
○甘利説明員 セメントは造船にも使いますが、ことに港湾関係の補修として最も重大なものであります。港湾関係のことを申し上げますと、大体年間二十万トン程度の要求に対して、現在の配当率は大体四〇パーセント前後でございます。これは戰時中、特にセメントがないために、木であるとかあるいは石であるとかいうような代用材を使いまして、そういう修築をやつておりましたが、これはぜひ早急に元に返していただきまして、セメントを多量に使えるようにしていただきたいと思います。そのためにはセメントの増産を特にお願いしたいと思います。
 もう一つ、セメントの質の点において、戰前わが國のセメントは世界一を誇つておつたのでありますが、現在では質の点においても戰前の約五〇パーセント、日本の規格に比べて約八〇パーセントというような低質のものになつております。これはセメント用の石炭の熱量にも関係がありましようが、特に質のよいセメントをひとつ配給していただきたいというのが私どもの念願であります。
 次にガラスでありますが、われわれの方では、倉庫あるいは造船所の補修用等に必要でありますが、大体一般用の建築ガラスは少いながらも、どうにかやつております。私ども特に希望したいのは、船に使う厚ガラスであります。船の舷窓と申しますか、今その厚ガラスは製造を禁止されているような状況でありますが、しかし最小限この厚ガラスをつくつていただきたいということを特に念願いたします。
#96
○柴田説明員 私鉄用のセメントにつきましては、本年度の需要が二万九千トンでございます。これに対しまして本年の割当は一万五千四百七十五トン、比率にいたしまして五十三パーセントでございます。私鉄は工事用の、特に市内電車の舖装用に相当量がいるわけでございまして、この割当につきましても、特にお願い申し上げたいと思うのであります。
 それから板ガラスにつきましては、建築用の板ガラスの数字はここに持つておりませんが、戰災復旧のための駅舍の改築あるいは新築というものは、私鉄方面でも着々軌道に乘つてやつておるわけでありまして、それらに要する建築用の板ガラスまたは從業員の社宅というようなものに要するところの板ガラスも、非常に困つておる実情でありまして、この点につきましても、特別の御配慮をお願い申し上げたいと思うのであります。特に車輛用の板ガラスは、本年度の需要が二万箱でありますが、割当は九千三百箱、比率といたしまして四十七パーセントというような、非常に低い比率でありまして、國鉄と一緒に明るい輸送をするという運動をやる上におきましても、非常に困つております。車輛用の板ガラスの割当につきましても、特に御配慮をお願い申し上げたいと思うのであります。
#97
○高野説明員 私のところはセメントにつきましては、修繕工場で使うセメントでありまして、量においてはそれほど多くありませんが、なくて困つております。幸い御努力によりまして、それでも五十パーセントぐらいになりまして、よそに比べてありがたいとは思つております。板ガラスにつきましては、非常に困つておるのでありまして、年間需要量が一万六千七百箱になつておりますが、割当は計画が三千箱というようなことでありまして、ぜひこの方面にお力を注いでいただきたいと思います。
#98
○津田説明員 セメントにつきましては、二十三年度、つまり本年度は陸運全体といたしましては、十九万二千トンの需要に対しまして、安本の配当といたしましては、陸運全体として十四万四千トンというようなことに相なつております。結局セメントをつくりますのは、セメントの原料の石炭の配当をセメント部門、窯業部門にどれだけつけるかという点にかかつておるわけでありますが、この石炭の配当につきましても、安本といたしましては、來年度につきまして決定いたしておりません。それから私部内で聞くところによりますと、セメントの生産量は、大体今年と同じぐらいだろうというようなことを生産局方面では言つております。しかしセメントにつきましては、相当の部分が進駐軍関係に配当されておりましたが、この関係の工事がある程度減れば、國内供給力が相当ふえる。從つて生産産業部門の配当も去年よりは好轉するというふうに考えております。まだ具体的には決定しておりません。しかしながら運輸省からお話のありましたように、災害の復旧あるいは港湾工事の進捗、こういうような方面を勘案いたしまして、國内供給力の中で鉄、石炭と並びまして、運輸方面にはできるだけつけるように、部内で協議を進めて行きたいというふうに考えております。板ガラスにつきましても、いまだ配当を考えておりませんが、先ほどからだんだんのお話の通りでございまするので、これまたできるだけの配当につきまして、なお部内で協議をして行きたいというふうに考えております。
#99
○有田委員長 この際商工省の方にお尋ねしたいのでありますが、ただいま各局からの御希望の通りであります。特にセメントについては、質が惡いということを言われておるが、私の聞いておる範囲内では、漸次セメントの質もよくなりつつあるというような朗報に接しておるのでありまして、特にセメントの質の向上と生産の面についての御意見、さらにガラスにつきましては、今海運総局から厚ガラスという御希望がありましたが、造船の面から行きまして、この点海運総局と將來御連絡をおとり願いまして、厚ガラスの生産についての計画、あるいは照明用のガラスにいたしましても、鉄道は各鉄道局において各自やつておるというような状態でありまするが、商工省方面の照明用のわくというものは、私はたしかないというように伺つておりますが、マル進用を除いてはない。マル進用は今日漸次減りつつあるのでありまして、鉄道あるいは造船に必要な照明用のガラスをわくに載せて、そうしてこれらの生産をお考えくださるものか。さらにまた今日まだ鉄道では板を張つておるところが非常に多いのでありますが、鉄道あるいは私鉄その他に対する五ミリガラスの生産に対する將來の見通しなり、御抱負なり、あるいは一般用の板ガラスの生産の將來の見通し等を承りたいと存じます。
#100
○高吉説明員 ただいまお尋ねの件につきまして、二、三お答えを申し上げます。まず数字的なことでありますが、セメントの生産は、もうすでに御承知かと思いますけれども、終戰以來逐次増加しておりまして、二十年が八十七万四千トン、二十一年が百五万一千トン、二十二年が百四十五万トン、二十三年は第四・四半期がまだ残つておりますけれども、大体百八十万トン程度は行くだろうと確信しております。百八十万トンと申しますと、計画が二百万トンでございますので、約九割ということで、今までの状態から申しますと、まずまずいい方ではなかろうか、かように考えております。二十四年以降につきましては、いろいろな見方がございますので、われわれの口から申し上げるのもいかがかと思いますが、窯業課の希望といたしましては、せめて二十四年は、二百八十万トンくらいはつくらなければ、とてもやつて行けないだろうという考えは持つております。二十八年最終年度には、五百二十万トンくらいまで持つて行かなければなるまいという考えを持つておるわけでありますが、もちろんこういう数字はわれわれの希望でありまして、確定した数字ではございません。
 ついでに板ガラスの実績を申し上げましよう。板ガラスが二十年が三十万三千箱、二十一年が七十九万五千箱、二十二年が百四十五万箱、二十三年が百七十五万箱、こういう数字で逐次上つて参つております。しかしまだまだ板ガラスの方は、需要に対しまして供給が非常に少いのでありまして、おそらくはやみ價格で板ガラスが一番高いだろうなどと言われておるのでありまして、皆さんに御迷惑をかけることが多いかと存ずる次第であります。二十四年はせめて二百三十五万箱つくりたい、二十八年には四百三十万箱くらいに持つて行きたい、こういう希望を持つております。二十四年度の二百三十五万箱という数字が、かりに達成できたにいたしましても、需要に対してはどのくらいが供給率になるかと申しますと、ざつとわれわれの方でにらんでおります需要――この需要も非常に不確定な需要でありますが、まずまずかつこうがつくという程度の最低の需要を押えましても、約三百三十万箱くらいの需要になつております。そのうちで運輸部門に対しては十万箱程度見込んでございます。それで三百三十万箱という需要が出て参つておりますが、それに対して二百三十万くらいはつくりたいというわけであります。そういうぐあいでありまして、板ガラス、セメント、いずれにいたしましても、急速に皆さんの御希望通りに差上げられるような時代は、少し先になるのじやなかろうかという見通しを持つております。配分の点につきましては、安本で計画を立ててくださいますので、われわれの方から格別申し上げることはございません。
 ただいまのお話の質の問題でございますが、セメントの質は、前から日本のセメントは世界のナンバー・ワンと言われておりまして、太いにわれわれは誇りに思つていたわけでありますけれども、最近おつしやる通り質が低下して参りました。質の低下して参りましたゆえんは、一に石炭のカロリーにかかつております。世界にいばつておりましたころのセメントに使われます石炭のカロリーは、大体七千カロリー以上のものが使われておりましたが、昨年あたりの平均が五千そこそこになつております。五千二百カロリーぐらいだつたと記憶しております。本年は大分向上して参りまして、現在のところ五千六百カロリーぐらいまで入つて参りました。その結果セメントの品質も大分よくなつて参つております。ただ一点問題になりますのは、御承知のように進駐軍の指令がございまして、セメントは一型から四型までの分類になつておりまして、四型と申しますのは内地の標準規格に該当するわけでありますが、これならば内地への放出はよろしい。しかし一型から三型までは品質のよい方でございまして、これができたら一々進駐軍の放出許可を受けることになつております。そういう関係で多少業者の方としても配給計画と見合つて、四型のものをつくつておかなければ困る。三型以上のものができて、一々放出許可を受けなければならない。放出許可を受けられるかどうかわからないということで、かえつて御迷惑をかけるのでは困るから、やはり放出許可の手続をふまなくても、切符さえあれば差上げられる四型をつくろうという点がありますので、四型になりますと、特に港湾関係の方では、幾らかお困りの部門が出て來るかと思うのであります。そういうふうな事情で多少四型に中心を置いてつくるという傾向がありますが、これにつきましての補正の方法といたしまして、ぜひ三型以上のセメントが御入用な場合は、特別に八軍の方に報告して許可を得まして、高級なセメントを差上げる方法もありますので、御連絡をいただきたいと考えております。
 それから板ガラスの厚板の方の問題であります。これはただいまお話のありましたように、目下のところ製造の中止をいたしておりますが、厚板にいたしますと、みがきにいたさなければならぬのであります。五ミリぐらいになりまして窓にして使いますと、非常に不透明な変なものになりますので、とても使えないのでありまして、まずまず車輛の窓にお使いになるのは、三ミリ程度のものかと思うのであります。五ミリ以上のものでありますれば、どうしてもみがきにいたさねばならぬのであります。そのみがきには電力が非常にいるものでございますから、最近の電力の事情にかんがみて、今とてもみがきの製造をやらせるわけにはいかないという司令部の強い意向でありますので、もう少し電力事情がよくなりませんと、みがきの製造がむずかしいのではないかと考えております。みがきの製造さえ許されれば、みがき装置は厖大な設備を残しておりますので、いつでもできると思います。この許可につきましては、われわれとしては第一・四半期の豊水期には、何とか一時的でもいいから許可してもらいたいというぐあいに、運動したいと考えている次第であります。
#101
○有田委員長 今の海運総局の造船用に必要な厚ガラスについては、本委員会も重大なる関心を持つておりまして、関係当局と商工省もお話合い願つて、造船という特殊な立場を十分御了承願いたいと思います。さらにまた照明用のガラスについての御返事がなかつたようでありますが、照明用のガラスを各地方鉄道局において、それぞれ注文を出しているようでありますが、これがわくに載つておりませんために、相当多額の金品を支拂つている現状でありますし、また造船に必要な照明につきましても、やはり同じことが言えるのでありまして、この点について窯業課長の御答弁を承りたいと思います。
#102
○高吉説明員 ただいま照明用のガラスの件についてお答えを忘れたのでありますが、照明用のガラスは、実はガラス製品の範疇に入れまして研究いたしております。ガラス製品につきまして生産計画を立て、またその生産されましたものがうまくルートに乘つて配給されますように計画を立てております。品種はそう数が多くございません。照明用のガラスのごときはかなりかつこうもいろいろございますし、用途も違う点がありますので、まだ計画的に生産をし、配給の方をルートに乘せるという手配には参つておらないのでありますけれども、このガラス製品の方の研究も、逐次品種をふやしつつ生産計画を立てておりますので、至急に研究をいたしまして、可能ならば委員長のお話のような処置をとりたいと考えております。これにつきましては品種も相当多いことだろうと存じますので、可能かどうかを一ぺん研究さしていただきたいと思う次第でございます。
#103
○有田委員長 御趣旨はよくわかつたのでありますが、とにかく照明用のガラスは政府が大した関心を持つておらなくても、実際上は相当品物が市場に氾濫いたしておるような現状であります。ただ私の申しますのは、運輸省関係において比較的安く照明用のガラスを入手いたしたいというのが趣旨でありまして、ソーダ灰あるいは石炭のやみ値から考えまして、これがマル公で配給を受ければ、照明用のガラスの入手も非常に安價にできるのではないか、かような見解をとつておるのでありますので、運輸省と御連絡をおとり願いまして、運輸省の必要なるところの照明用の器具については、ぜひとも安本と御相談願つて、わくに載せていただくと同時に、安價に提供できるような方向に御盡力を願いたいと思います。
 最後に鉄道関係、運輸省関係の各廳は、きようの協議いたしました事項につきまして、それぞれ安本と商工省と御連絡を願いまして、こういうような結果になつたという御報告を、本委員会に頂戴いたしたいと思います。
 さらに海上保安廳におかれましては、これからおやりになるそうでありますが、安本、商工省その他と十分御連絡をおとりになつて、その結果を本委員会に御報告願いたいと思います。
#104
○菊地説明員 タイヤの問題が最近非常に話題になつておりまして、かなり緊迫した事情にございますので、この問題について最後にちよつと御檢討をお願いいたしたいと思います。
#105
○有田委員長 タイヤにつきましては商工委員会と合同審査をやりたいという計画を持つておりまして、タイヤの生産、それからタイヤの配給という問題については、先般來商工委員長と話合いを続けている次第でございますから、そのとき一括して御協議いたしたいと思つている次第でございます。
 なお関税法につきましても、大藏委員会と合同審査をいたしたいと思いますので、お含みを願います。
 本日は運輸関係の労需物資、資材について、関係当局より種々説明を聽取いたしたのでありますが、本委員会として多大の参考となりました点を、衷心よりお礼を申し上げる次第でございます。
 それでは次会は明後六日午後一時より開会して、小運送業の問題について当局の説明を聽取いたしたいと思います。
 本日はこれをもつて散会いたします。
    午後五時十五分散会
ソース: 国立国会図書館
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