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1947/09/25 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第28号
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1947/09/25 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第28号

#1
第001回国会 議院運営委員会 第28号
  付託事件
○新憲法の活用に関する陳情(第二十
 七号)
○戰爭犠牲者の負担公平を自由討議の
 問題とすることに関する請願(第百
 三十二号)
○水害対策に関する件
  ―――――――――――――
昭和二十二年九月二十五日(木曜日)
   午後一時十分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○議事運営に関する件
○水害対策に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(木内四郎君) それではこれより委員会を開きます。本日は総理大臣非常に御多忙のところわざわざおいでは願いましたのでありますが、実は前回の当委員会におきまして、議事運営につきまして、是非総理大臣にお伺いしたいことがあるので、わざわざ來て頂いたのであります。御承知のようにこの國会も、開会以來延び延びになり、休会に休会を重ねて、八月の末に至つたのでありますが、その際におきまして、政府から四十日の会期の延長の御要求がありましたのに対しまして、当時当委員会におきましては、法制局長官においでを願つて、政府の議案提出の計画等について伺つたのであります。当時におきましては、大体四十日ぐらいの会期延長を以て足りるというお話でございました。そこで当委員会におきましては、然るにも拘わらず更に五十日の会期延長を決定しまして、政府において議案の準備をされるための二週間の休会をいたしました。そうして今日に至つたのであります。そのときにおきましては、再々延長はしない。又十一月においては臨時議会を開かないというような法制局長官のお話を前提といたしまして、この会期の延長を決定したのでございます。從いましてその範囲内において十分に國会の方に審議の機会を與えて頂きますためには、成るべく速かに、重要法案及び予算等を出して頂だかなければならぬと思つておつたのでありますが、既に十日を経過いたしました今日におきまして、尚石炭國家管理法案等が出ておりません。又その重要部分をなすところの炭業公團等につきましては、更に今日に至つて練り直しをするというような状態にあるということを伺つておるのであります。又追加予算につきましても、提出されておらんというような状態にありますので、今後の議院運営に重大な関係がありまするので、是非総理大臣においでを願つて、特に総理から責任ある御答弁をお願いいたしたいというのが各委員からの申出ででありまして、そこでわざわざお忙しいところをおいでを願つたのであります。総理大臣がおいでになつておりますから、御質問のある方はお願いいたしたいと思います。
#3
○木下盛雄君 総理に承りたいのですが、私共第一回の会期延長の場合におきましても、法制局長官によく政府の事情を聽きまして、そうして八月十日までには間違いなく法案が出揃うという法制局長官の答弁によつて、八月十日以後の、それでは提出されたところの議案の審議責任は持てないということで、八月一ぱいの会期延長をしたのであります。そのときにおきましても、私は石炭國管案等の重要法案も出るそうだが、八月十日までに間に合うかどうかということを聞いております。その場合に、私の記憶が間違いでないならば、法制局長官は大体今月一ぱいに、七月一ぱいに閣議決定を見て、八月十日頃までには提案ができると思います。こういうお話であつたのであります。で我々の方としましては、御趣旨御尤もだ。この際、じやあ会期の延長を快く一つ賛成しようじやないかということで、賛成をしたのであります。これが再延長となりまして、今日に至つたのでありますが、その再延長の場合におきましても、私の記憶が間違ないとするならば、法制局長官曰く、御承知の通り、日本の政治は政府の一存だけでは行かないような事情がありますので、遅れたと、かようなことを申されたのであります。そこで私は法制局長官に対して、それは少しおかしいじやないか、今新聞に出ていることが本当であるならば、石炭國営案等もあなたが七月一ぱいに閣議決定をみる。こう言明されたにも拘わらず、未だに決定を見ていないのであつて、政府以外の力によつて何か遅れておるような言い方をすることは、非常に私は心外に思うということを、あの時に私は申上げたつもりでおります。我々としましては、要するに民主政治の行われる現今において、議会の信用が國民から失墜した場合においてこそ、民主政治は行われないということを我々は確信しております。かかるが故に、どういう御都合で法案が出せないのか、政府の御都合か、それともこの前法制局長官が言われたような御都合かは知りませんが、有力筋が恐らく内政干渉するということは、私は絶対にないと信じております。然るが故に、そうであるならば、私は政府の御都合によつて、法案提出が遅れておると私は考えざるを得ないのであります。会期がずつと押し迫つて、審議の時間がなくなつてから、我々が総理にお越しを願つて御意見を承るよりかも、今において、会期のまだ殘されておるうちに、一つ御意見を承つて置く必要があり、又一面に、一体國会に、この能率の上らない國会の、能率の上らない原因が、衆参両院の責任にあるのか、又は政府の責任にあるのか、この点をやはりはつきりして置かないと、國民に対する我々の義務が済まぬというようなこともございますので、一つその間の事情を総理から承りたいと思うのです。
#4
○國務大臣(片山哲君) 度々再延長をお願いいたしまして、両院の御承認を得ておることを感謝いたします。又法案の提出が遅れまして、皆様に御迷惑を掛けておることも甚だ申訳ないと思いますが、政府といたしましては、大体の見当を付けまして、五十日の再度の延期をお願いいたしますれば、これで私は足れりと、皆様の審議が十分お願いでき得るだろうともくろんでおつたのであります。その際における問題は、石炭國家管理法案と、御承知の経済力集中排除法案、内務省解体に伴う地方自治問題、こういうような問題、更に又國家公務員法等をもくろんでおつたのであります。又これらの問題によるところの予算関係もその期間であれば十分御審議を願い得ると、こういう予定で進んでおつたようなわをであります。石炭問題につきましてはいろいろ議論がありまして、諸君に提出する前に十分論議を盡しまして、閣内の意見を統一してやつて行かなければならないと考えたものでありまするから、この石炭問題に関する論議で、これは政府の意見を纒めるという意味において相当時日を要しまして、この提出の遅れましたることは誠に済まないことであると思つております。漸く手順を経まして、本日國会に提出する段取りとなつております。明日は御審議を願い得ることになるだろうと思つております。経済力集中排除法案はなかなかむずかしい問題でありまして、特に憲法との関係、企業独占法との関係、又企業再建整備法との関係、こういう重要法規との関係は申すまでもなく、その外に我が国の企業を新らしく整備して再出発をしなければならない建前から申しまして、企業の状態をどういうところに重点を置いてこれからやつて行くか、並びにこの経済力集中排除に伴う我が國の企業の衰微を來たさないで、生産拡充をなし得る方法等も考えて行かなければならない問題でありますから、非常に問題が多方面に亙りまして、重要な事項は審議を盡して行かなければならないと考えて、その準備に相当手間取つたような次第であります。大体の見当といたしましては、來週は経済力集中排除法案は諸君の方へ提出する運びになると考えております。これらの基本といたしましての予算案も目下いろいろと檢討いたしておりまするが、これもまあ來週か、遲くとも來々週早々には提出の運びになるであろうとまあ考えておるような次第であります。そういたしますれば、五十日の延期をお願いいたしましたこの手当で十分であろうと考えておるような次第で政府といたしましては目下懸命にその促進に努力いたしておるような次第であります。ところがいろいろの問題が又起りまして、更に御檢討を願わなければならない、又御審議を仰がなければならないような事項が出ましたものでありますから、その問題を今國会中に、第一回國会に提出するということになりますると、余程時日を掛けないことにはどうかということを心配しておるのであります。一にこれは諸般の情勢が原因となつておるのでありまして、誰の責任というふうにいうわけにも行きません。勿論國会の責任ではなく、これらを担当しておりまする政府の責任に帰属いたすものでありまするけれども、こういう情勢が出るのにはいろいろ事情があるということを、是非とも酌んで頂きたいのであります。この事情につきましては、懇談会等を開いて頂きまするならば、その懇談会の席上において具さに申上げまして、御了承を仰ぎたいと存じまするが、この席上におきましては、諸般の情勢によつて、政府といたしましては十分の努力をいたしておるのでありまするが、提出を遲れておるという点を御了承賜りたいと存じます。これも我が國の現状から鑑みまして、殊に講和條約を控えておるまする我が國の体制を整備せなければならない建前から申しましても、政府に與えられておりまする仕事が非常に重つて参りまして、諸君に対する御審議を願う順序等も心ならずも前後すると、こういうようなことになりまして、遅れたことになるのであります。誠に止むを得ないことでありまするが、責任者といたしまして申訳ないと存じまするが、この事情は是非とも酌んで頂きたいと存じます。この事情について他の席において十分に申上げたいと思いまするから、何卒御了承を仰ぎたいと思う次第であります。
#5
○木下盛雄君 重ねてお伺いしたいのですが、そういたしますと、結局議案の提出は遅れておるが、今の御答弁の中に、大体今議会開会中に提出ができ得るようなお話があつたのでありますが、再三延長等のことは御要求にならないと仰しやるのでございますか、それを承りたいのです。
#6
○國務大臣(片山哲君) その石炭問題と経済力集中問題、内務省解体問題と、予算問題ということでありますと、会期の延長はお願いせずとも、この見当で十分であろうと思つておるのであります。併しそれ以外に突発的な問題が出て参りまする、止むを得ざる事情ある場合においては、これで不十分ではなかろうかと思つておるのであります。そういう場合におきましては、更に延長をお願いするというような場合があるであろうということを心配いたしておるのでありまして、そういう場合における問題については、十分なる御理解を賜りたいと、こういう意味を申上げたのであります。
#7
○木下盛雄君 今のお話、よく分りますが、参議院側として非常に心配になることは、会期中に提出を終えられたらそれでいいのではなくて、重要法案等は愼重審議を要するために、我々としては審議期間を十分に與えて貰うような提出の方法でないと、責任を持つた審議を完了することができないことを非常に心配しておるような事情でありまして、それがためにこの前会期延長の場合にも、ここにおいでになつておる法制局長官に私は念を押したのであります。少くとも十月、政府は臨時議会を開くという予定であつたそうだが、この第一回の国会すら遅れて、延長に延長をしなければならんというような実情なのに、ここで四十日の会期延長では、到底十月のその分まで組入れるということは困難であろう。かるが故に、我々は四十日でなくて五十日の延長をして、ここで政府の完全なる提出をされるようにということを要望して、私は五十日延日にトップを切つて賛成しておるのであります。できの場合におきましても審議等には相当の時間を要するから、伺うところによると、大臣が地方遊説等に出かけられるそうだが、この点を決して我々が干渉するわけでも何でもないが、理解あるところの会期延長をし、同情あるところの……、いずれ二週間の休会をするというに当つては、その遊説等が崇つて法案等の提出等が遅れるようなことがあるならば、若しあるならば、政府の責任を問うということをはつきりとこれは議長を通じて申入れをして貰つてある筈であります。御事情はよく了察いたしますけれども、余りにも重要な法案の提出が遅れておりますもので、議会の会期中におけるところの審議期間が非常に短縮され、最後に至つて重要問題がどんどん出て來るということに対しまして、國民の議会としての責務を果す場合におけるところの不案が生じて参つたことは、参議院議員といたしましては、我々自由党といたしましては、非常に遺憾の意を表しておる次第でございまするから、政府におかれては速かに重要法案の上程をやつて頂く、こういうことを切望して止みません。
#8
○國務大臣(片山哲君) 御尤もと思います。政府といたしましては、予算の会期に総てを終らせたいということを考えまして、極力努力しておるのであります。会期延長を見込んでこれを当てにしておるというような、そういうやり方をいたしていないのであります。何卒その点は御了解願いたいと思います。そうして審議の期間を十分に置きたいと、こういう考で努力しておるのであります。予定以外の問題が出まする場合には、万止むを得ず、諸君に対してその審議期間の十分あるようにという意味でお願いしなければならないようなことになるであろうと、こう申上げたのでありまして、当初の予定は大体見当をつけて、十分な審議期間がそれであると思つて、最大の努力をしておる次第であります。
#9
○木下盛雄君 よく総理大臣の御答弁は分るのでありますが、ともかく予定以外の突発的な問題が出た場合におきましては、勿論お説の通りだと思いますが、石炭國管案等は前々から論議され、そうして法制局長官は七月一ぱイには大体閣議が纒まるであろうというお話があつたのであります。それにも拘わらず漸く今、本日上程になるというような工合で、突発事項でなくても、政府の内部の事情によつて遅れておるということを私は考える者であります。かるが故に、どうかそれを早く調整されて、今後も重要法案をどんどん一つ速かに御提出下さることを重ねて要望いたします。
#10
○委員長(木内四郎君) 他に御質問がなければ、二時判まで休憩いたしたいと思います。
   午後一時三十五分休憩
  ―――――――――――――
   午後三時三十九分開会
#11
○委員長(木内四郎君) それでは休憩前に引続いて委員会を開きます。
#12
○板野勝次君 今朝の新聞で問題になつておる、茨城縣へ参議院から派遣されました私外三名の調査團の記事が載つておるのですが、その殆どについては、事実無根のことが多いので、なにか感情的な面があつたと思うのです。それは旅館に泊つた三泊の内容を通じて、極めて質素な食事を取つた、ただその間に自由党の柴田さんが我々のために友人から都合して來たという酒がその食膳に上されたということだけで、それ以外に調査團として酒の要求をしたという事実は全くないわけです。ただ後から、今朝聞くところによると、二日目の眞壁地方事務所では、事務所長が酒を持つて來たと、こういうことがはつきりしたので、そういう点が、酒の工面を若し誰かが要求しておるというのならば、それはいけないことですが、事実そういう要求はされていない。それは眞壁地方事務所に行つたときに、縣会議員の調査した人達と一緒に眞壁地方事務所長が行つておつたために、夜遅く我々の旅館に訪ねて來て、そのときに酒氣を帶びて來て、その際に酒を持込まれたものであろうと想像されるわけです。それから宿銭の問題については、私は水戸を出るときに、佐藤という事務でついて來た人が、宿の拂いを済ましたかと言つて聽いたところが、済ましたということだつたので、私は爾後旅館の支拂は済まされておると思つておつたところが、新聞誌上に不拂いだというので自由党の柴田さんに実情を尋ねたならば、こういう突嗟の際でもあるし、茨城縣の総務部長は個人的にも知合いだから、個人的に立替えを依頼して、後で支拂うということだつたと聞いたのですが、事実私達は二十五日、今日集まつてその計算をしようとする積りでやつて來たわけであります。そういう点から見て、事実支拂がなされていなかつたという点は、これは我々もその一行に加わつておつて責任は感じなければならないと思うのです。併し全体を通じて、酒の三升を要求したとか、自動車を出すことを要求して、係員を困らした等の事実は少しもない。但し我我が熱心に被害状況を尋ね、それに対する縣の全体の対策、各地方事務所の対策等について細かに熱心に調査した、こういう点が我々の調査が行き過ぎだという点で、反感を持たれたために、誇大に新聞紙上に報道されたのではないかと思うのです。大体状態は極めて簡單ですが、以上のような状態です。
#13
○木下盛雄君 板野君の御報告によりまして、大体その筋は諒とすることができるのですが、尚もう少し板野君にお聽きしたいと思うのですが、新聞紙上に書かれたところによると、大分地方事務所長なんぞをも呶鳴りつけたようなことも書いてあつたかのように見たのですが、それは事実であるかどうか。
#14
○板野勝次君 これは久慈郡の地方事務所長の所へ行つたときに、これはここに見えておる大山安氏がいろいろな調査上について質問したところ、その決壊個所から水が入つて、まだ水が引いていないために、その地方の状態が分りにくいというようなことが言われたために、大山氏は熱心にその復旧の問題から、そういうことじや駄目じやないかと言つて追及した。それに対して久慈郡の地方事務所長が、そう言つても私の言うことを先に聽いて貰わなければ分らんじやないかというので、非常に久慈の地方事務所長は憤慨したわけです。ところが、大山氏の言い方も続く追及したけれども、久慈地方事務所長も直ぐ怒らにやならんというほどの状態じやなかつたので、後から頻りに私に、どうもああいうふうに言い過ぎて実は済まなかつたと言つて、事務所長は断りをしておつたわけで、非常に叱りつけてどうにもならないという事態じやなくて、ただ説明をする上にちよつとまあ問題の出し方が躊躇しておつたのを直ぐ叱りつけたという程度だつたと思うのです。それ以外に叱りつけたという事実はないと思うのです。
#15
○木下盛雄君 板野君にお尋ねしたいと思うのですが、今の御説明によりまして、大体さもあるべきだと思うのでありまするが、いずれにしましても本調査はあくまで調査であつて、査察ではない。かるが故に、その限界をはつきりとお持ちになつて行動されたと了承して宜しいかどうか、板野君にこの点の御説明を頂きたい。
#16
○板野勝次君 我々の調査の目的の範囲は大体、そういう査察的な態度から出発したのではなくて、今度の水害に対して復旧の対策をどうすべきか、それから罹災者に対する食糧その他の諸物資の配給の状況、更にそれが若し不足しておるならば、如何程どういう対策を採つて欲しいのか、そういう希望の條件、それから農作物の被害があれば、どの程度被害があつてどの程度減收なのか、それから税金等の減免についても、親切に縣民全体に知らして貰わなければならないし、その減免の状況はどうなるか、更に今度の復旧に対する治山治水等の根本的な対策はどういうふうに縣の当局は考えておるか、その考を聽いて我々は國会に反映させなければならないのだから、そういう具体的な対策を承りたいというので、各所でも被害の実際の状況を聽いて、そうしてそれを國会に移すべき問題は移すものとして調査したのであつて、つまり査察してそれを糾彈するというところまで、事実の上にもなかつたし、そういう失策を責めるというのは議員團としては採らなかつたのです。それははつきりと明らかにして置きます。
#17
○木下盛雄君 今のお説明で大体大あらましのことは了承できたのですが、そうかといつて、本日の新聞記事に載つておる問題がそれによつて解決されたとは思わないのだが、これを取上げて解決の方法と言いましても、なかなか事容易なもんではないと思うので、参議院自体として反省をしてみて、恥しくない態度で調査團が歩いてくれたというのであれば、この点は或る程度心配は少くなつたわけですが、そうであるならば、今後においての調査團の行動はあくまでも親切に、その調査の目的とするところの対象物に迷惑を掛けないようにして、議員のプライドを十分に持つて歩つて貰うことを、御同様が今後実践するということを、特にこの各派を通じ各委員長に申入れをして、再びかような誤解を受けることのないように努力して行くということで本問題は解決をして貰いたい。同時に若しこれを解明するとか、又は声明書を出すとかいうことが必要であるならば、これは調査團の諸君によく御協議を願いまして、そうして必要があるならばその調査團としての態度を取つて頂きたい。それで十分じやないか、こう考えるのであります。
#18
○委員長(木内四郎君) 只今木下委員からの御意見がありましたが、本問題につきましてひ木下委員の御意見のように処置することに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#19
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。それでは……。
#20
○櫻内辰郎君 尚今の支拂いがしてないというようなことは、もう一時も早くそれはたとえ今度縣廳がその必要がないといつても、これはもうはつきりと支拂つて置いて頂きたいと思いますね。
   〔「異議ない」「賛成」と呼ぶ者あり〕
#21
○委員長(木内四郎君) それでは本問題はこの程度にいたしまして、今後参議院より派遣される調査團におきましては、くれぐれも誤解のないような態度を取ることにお互い注意いたしたいと思います。尚議員の派遣が非常に多過ぎるというような御意見もありますので、今後各委員会におきまして委員を派遣する場合、又当委員会においてそれを承認を與える場合におきましても特に愼重を期して参ることにいたしたいと思います。
#22
○兼岩傳一君 結構ですが、多過ぎるか、少過ぎるかというそういう量の面ばかりを考えないで、その調査團が地方廳なり、地方民に迷惑を掛けるかかけないかということ、それからその調査が本当に國会としての実のある調査であるかないかということ、若し実のある調査であり、且つ地方民に徒らなる迷惑をかけないならば、國会としては眞面目にもつと多くの調査がなされるべきである。どんな数が少い調査でも、それが地方廳なり、地方民に徒らなる迷惑をかけるならば、それに内容のない調査ならば、どんな数の少い調査でも止めるべきであるという質的の面も併せて考えて頂きたいと思います。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#23
○委員長(木内四郎君) 兼岩委員の御意見誠に御尤もでありますから、さように今後注意いたしたいと思います。
#24
○竹下豐次君 出張委員の制限等の問題等も大事な問題だと思つておりますが、各委員長で必要だと思つた数を今日までこちらの方へ廻しておられるのだらうと思つております。今後も矢張りそうだろうと思いますが、そうするとここで今お話合のことを予め委員長から各委員長にお傳へ願つて置くことが必要じやないかと思います。
#25
○委員長(木内四郎君) 只今の御意見御尤もでありまするから、委員長会議等におきましても、本日の委員会の趣旨を述べて置きます。
 部屋割のことにつきましてかねて御協議願いまして、政府委員の部屋の一部を今月限り明渡して貰うということに御決定願つておつたのですが、ところが内閣の総務課長が参りまして、更に内閣官房副長官が参りまして、いろいろの事情があるので、今期議会だけは一つこのままにしておいて貰えないかという申入れがありました。それで私は委員会において決めたことであるので、私單独に何ともお答えはできない。御趣旨の点は一應委員会に傳えるということだけをそういう意味で聽いておりました。そのことを御報告いたします。
#26
○木下盛雄君 それに対しては、先程の総理大臣を交えた懇談会においても、本議会は正に十二月にも及ばんとする形勢が見受けられるとするならば続いてずつと又こうして小さな中に蟄居しなければならん。御承知のように重要法案がどんどん出て來る。そうであるならば、このごたごたした中で重要法案の研究も相談もできはしません。かるが故に、若し政府委員を置かなければ、議院運営に支障があるならばいざ知らず、若しありとすれば別の方途を以て速かにこの部屋の問題を解決しなければ、会期が延長されるについても、重要法案の審議を進めるについても非常に困る。これは若し皆さんが政府委員が置いてくれというから、置いてやろうということで、御賛成になるならば他の方法で部屋を拡げることを考えなければ、どうにもこうにもならんものだと思います。
   〔「異議なし」「原案執行」と呼ぶ者あり〕
#27
○委員長(木内四郎君) それでどういうふうにいたしますか。
   〔「原案執行」と呼ぶ者あり〕
#28
○委員長(木内四郎君) それでは委員会の意向として、内閣の申入を拒絶いたすことにいたします。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#29
○委員長(木内四郎君) 即ち今月限り引渡を要求するということにいたします。他に何か御意見なり、議題とすべきものがありますか。
#30
○佐々木良作君 前に私から提出してあつた「参議院水害対策ニ関スル件」をお諮り願いたいと思います。議長宛に提出してある件です。
#31
○委員長(木内四郎君) あなたの方から提案されることと思つておつたのですが、私の方から諮りますか。
#32
○佐々木良作君 形式はどちらからでも結構です。議長宛に出してあつて、今日の運営委員会に当然かけられるというお話でしたから待つておつたわけですが、改めて申上げても宜しい。内容さへ審議して貰えば……。
#33
○委員長(木内四郎君) 馬無所属懇談会から議長宛に「参議院水害対策ニ関スル件」というのが提案されております。一應委員部長から朗読いたしまして、説明して貰います。
#34
○参事(河野義克君) 「参議院水害対策ニ関スル件、今次水害ニ対スル國会ノ動キハ全國民特ニ関東全住民ノ注目ノ的デアリ、國会ノ動キ如何ニヨツテハ國民ノ國会ニ対スル信頼ヲ失ヒ將來影響スル所極メテ大ト思フカラ参議院トシテ二十九日ノ自由討議ト別個ニ次ノ対策ヲトラレンコトヲ要請スル、一、早急ニ、少クトモ今週中ニ)現地派遣議員ノ報告ヲ本会議ニ於テ受ケルコト、二、同本会議ニ於テ次ノ事項ヲ含ム應急対策ヲ議決シ之ガ緊急実施ヲ政府ニ命ズルコト、(1)罹災民ノ應急救済(食糧、衣料、住宅、衞生等)、(2)利根川決壊個所ノ應急堰止、(3)罹災地帶ノ耕水及ビ應急修理、三、同本会議ニ於ケル水害対策ニ関スル特別委員会ノ設置ヲ議決シ、同委員会ニ次ノ任務ヲ委託スルコト、(1)前記應急対策ニ関スル政府ノ実施ヲ監視、激動スルコト、(2)罹災地ノ恒久的復興対策ヲ檢討スルコト、(3)一般水害防止対策ヲ檢討スルコト、四、二十九日ノ水害対策ニ関スル自由討議ハ各派ノモツ水害対策ニツキ廣範ナ意見ヲ開陳シ、ソノ内容ガ右特別委員会ニ持込マレルヤウニスルコト、以上、九月二十三日、無所属懇談会 参議院議長 松平恒雄殿」
#35
○佐々木良作君 必要があれば、簡單に提案の理由を説明さして頂きたいと思います。宜しうございますか。
#36
○委員長(木内四郎君) どうぞ……。
#37
○佐々木良作君 必要性その他抽象的なことは省略いたしまして、内容のポイントは要するに現在参議院として、この水害対策に処置した点は、先程から申されておる調査委員を派遣したという一事であります。これに基ずいていろんな措置が將來取られると思いますけれども、現在罹災民が持つておる非常な不安感、それから措置に対する非常に不満感、將來に対する不安、それから現在に対する不満とか非常に醸成されておるわけでありまして、それが現在官廳を中心として措置は行われておるわけでありますけれども、國会としては特にこの問題を重要視して、そうして今囘の措置として、應急的な対策を、ともかくも何とかやるという態度を積極的に示すと同時に、これを契機として將來に対する最も大きな対策を考究するという態度をこの機会に最も明かにする必要があると思うわけです。從つて参議院におきましては、これが自由討議の議題とはなつておりますけれども、御存じのように、從來の自由討議の内容は、大体意見のしつ放しでありまして、それ程大きな影響を一般國民に與えられるとは思わないわけですから、この自由討議と別個に、今読まれたような三点の措置をともかくやつて頂きたい、或いは少しなまぬるいかも知れませんが、現在のところ一應こういうところでどうだろうと考えたわけです。それは、之れは特定の委員会から派遣した調査委員ではありませんで、本会議の議決で本会議の責任において派遣したものであるから、それの報告を本会議において受けること、そうして政治的な効果も狙つて、そうして本会議において次の二項目を決して貰うこと、その一は、先程いわれました数項目の具体的な應急措置を議決して、政府にその実施方を嚴重に命令すること、二番目には、この應急的な措置を一應政府に命じてやらせると同時に、参議院においても本格的な調査並びに政府の應急対策の実施の監視、それから將來に対する最も本質的な討議を行うために、水害対策に対する特別委員会の設置を議決して貰う、大体この二つを一緒に議決して貰つて、そうして水害に対する應急措置と恒久措置とが、両方並行的に、今度の水害を契機として参議院において発足されるようにということを念願するものであります。ただ提案の内容につきまして、恐らく問題になるかと思います点は、最初の議決に際して、一應三点の議決をしてありますが、この中あのようなものでなく、もう少し具体的な言い方があると思います。或いは利根川以下の改修というような技術的な問題、並びに特別委員会におきましては、特に現在の常任委員会との関聯、常任委員会の國土計画委員会、農林委員会、その他の常任委員会とも関聯しておりますが、この特別委員会におきましては、それらの関聯も十分に考慮して、この委託の事件をもう少し具体的に、或いは限定的に考えて貰えるのじやないかと思います。その辺のところをここで十分に御審議を願えれば結構だと思ひますが、要するにこの水害を契機として最も應急的な措置、官僚主義にならんように直ぐにしろ、現在やりつつあるものをもつと一層督促するということ、それからこれを契機として一つ根本的な問題解決に乘り出すという態勢をはつきりと採るために、今のような措置をお願いしたいというわけであります。どうか一つ御審議を願いたいと思います。
#38
○東浦庄治君 佐々木委員に伺いたいのですが、自由討議の後で決議をする、こういう話に前の委員会でなつておつたわけでありますが、報告を聽いてから後の議決という問題とどういうことになりますか。
#39
○佐々木良作君 私はあの議決をされることも決まつておりましたし、議決の内容も、大体草案を見たわけですが、それ程ぱつとしない、ぱつとしないといつてはおかしいですが、あれはあれとして必要があれば別個にやられてもいいのぢやないかと思います。ただ若し今度の提案で以てその内容がもつとより具タ的になりますならば、あれは止めとしまつても、自由討議は廣汎な意見の開陳でありますから、十分やられて、その内容を特別委員会の方に持ち込まれるようにしていいじやないかと思つております。
#40
○東浦庄治君 同じ問題で議決を二度にするということもどうかと思いますが、話がつけばどつちか一つにした方がいいと思います。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#41
○佐々木良作君 結構だと思います。
#42
○東浦庄治君 それは一つ御相談を願いたいと思うのです。あれは小委員ができておるわけですね。
#43
○兼岩傳一君 ちよつとそのことについて申上げたいと思いますが、今度の利用川は明治四十三年に切れてから四十年振りに切れたわけです。專門学者は洪水の周期が日本に襲つて來ておるということをいうのです。尚戰爭中から堤防は荒れるに委かし、山は伐るに委かせて、私は今年も心配、來年も心配、再來年も心配なんです。私共本当にこの五六年來土木事業をやつて來た者に取つては、実に憂慮に堪えない実情にある、それの第一歩が東北から関東に來たものとこう考えるのです。この場合に参議院がどういう態度を採るか、一片の自由討議を以て抽象的な決議をして事足れりとするか、今佐々木委員からいつたように、もう少し具体的な國民の信頼を得ような、そういうようなもので行くかという御判断が願いたいと思います。もう一つは私の友人関係、現在土木事業をやつておる二三の者は、是非國会でそういう抽象的にしろ相当具体的にしつかりやれ、例えば食糧、何々、例えば堰き止め、今どんどん流れ込んでおるそういうものを止めるとか、そういうことをしつかりやれ、相当抽象的であつても具体的にして貰えれば非常に結構だ、土木当局としてはやりいいということをいつております。昨日私実は副議長のお件をしてずつて利根川の切れたところを見て参りましたが、実に水害地の國民は悲惨な状態におるのです。その数は非常に多いのです。こういうものを参議院が一片の自由討議で抽象的な決議をして了わるということは、どういうことか、お考え願いたいと思います。
 次に派遣委員、先程問題も起りました、そうして現地を見られた、四縣の國会から派遣された派遣團は、私は先般東北、北陸の方に行つて参りましたが、相当に地元の方も骨が折れるし、議員も骨が折れるのです、行つて來ると……。そういう報告を本議会を開いて聽かなかつたら、何のために派遣したのかという國民として質問がでると思う。何のために調査團を派遣したのかと國民に質問を受ける。そうしてその結果どういう收穫があつたかということを國民として聞きたいと思います。だからその点どうかお考え願いたいと思います。
#44
○東浦庄治君 ですから私は具体的に議決をなさるとことに反對というのではないのです。つまりそれをすることは、前の決議を無意味なものにする、そういう無意味な決議を前以てやる必要があるかということになるのです。実際問題としては徹し無意味であるとするならば、それは兼岩さんは委員になつておられたかどうか知りませんが、僕は案というものを見ておりませんがそういう点でお話合ができればいいと思いますのですがね、二度やるということは私はどうもおかしいと思う。
#45
○兼岩傳一君 だから、私は二度やるとはいつていないのです。一度にしてもう少し具体的にする、派遣して調査團との関聯性において、自由討議に持つて行くようにするか、本会議を開くか、その辺を皆さんのお考えを十分お伺いしたい、我々の会派としては一應具体的に提案を申上げて、これを適当な審議を願つて、適当な御決定を願いたい、こういう意味です。
#46
○木下盛雄君 私は自由党としてはフリー・トーキングの場合においてのチヤムピオンは、こういうことにしたのです。諸君が言われるごとく、やはり実際水害の現地に行つて來られた人たちのその調査に基ずくところの意見の開陳ということが最も必要だというような関係で、現地へ行かれた人の中で誰が一人出して貰う、そうして十分ですから、二十二分に二人だから、一人にして、そうしてみんなで調査項目を覧せ集めて、そうしてそのエツキスだけを採入れて、一人に代表して報告を兼ねた意見の開陳をして貰う、こういうことにしたんですか、そういうことに各党もとできるとするならば、佐々木君の言われた調査をして來たにも拘わらず、國会は、行つても聞かないという問題は、それによつて或る程度解決するのじやないか、それから同時に無所属懇談会から言われて來ておることは、ただ一片の決議だけでは、何にもならないのじやないか、行動に移らなければいかんのじやないか、こういうことだと私は思うのであります。かかるが故に、結局今の御趣旨御尤もと思うので、二度決議することもおかしいとすれば、その趣旨を十分織込んで行動に移るところの決議をするようにして行つたら、両方の目的が一遍に達成しやせんかと、こういうふうに考えるのであります。
#47
○板野勝次君 私もその意見に賛成です。從つてこの自由討議の後での決議というのは、今ちよつと案を見ると、治水事業に関する問題だけのようですが、決議案文ができたら、それだけにこだわる必要はないので、有にゆる諸對策を織込んで決議をされたらどうかい思うのであります。私の党からも現に入つて來ておる問題は、取敢えず食糧の問題が、何か市川市なんかでは二十三日からパン一個については二円の金を取つておるという情報が入つておるので、これは誠に遺憾で、罹災者側の一物を持たずに出て行つておるのを僅かの期間で打切つてしまつて、後は金を取るというのでは、沢山の罹災者が食うわけに行かないことになるので、やはりそういう罹災民に對する應急配給物資については、國家負担で無償でやる、食糧も或る一定期間は國家負担でしてやるというようなことを明らかにして、罹災民の生活に不安のない或る程度の態勢を國会としてでも議決して不安のないような應急措置を取るようにして貰いたい。この提案を併せて、無所属懇談会のその案に賛成すると同時に、この決定に一つ追加して頂きたいと思います。
#48
○佐々木良作君 先程の木下委員その他からのやつもありまして、今となれば日にちも非常に切迫しておりますので、自由討議の際に、自由討議のそのチヤムピオンを、調査の報告とそれから自由討議と球方まぜるということで、この要求の第一の点は私はそれでも結構と思います。
 それから二番目の應急議決の件に関しましても、そうなれば今の起草されつつある決議、それから今私が提案したより具體的な三点を含めての、尤も書直してもいいのですが、その時に議決して貰つても結構だと思いますが、もう一つ残つておるところは、さつきの特別委員会の件でありますが、應急措置の議決と同時に、何故特別委員会を是非やつて貰いたいかというと、この今の自由討議の時に出すべく予定されておる緊急動議の議決、これは大体非常に抽象的ではつきりは大仕掛のものをやらなければいかんのじやないかということが書いてあるので、それに対して本院も本氣になつて乗り出すというチヤンスを作るために、特別委員会を作つて貰いたいというわけであります。今のところ自由討議の日に自由討議と併せて拡告と議決、それから特別委員会の設置の議決をやつて貰えば、それでも結構じやないかと思います。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#49
○木下盛雄君 今の佐々木君の御意見御尤もだと思うのですが、そうまでしなくても、決議の中にこれの実践方法として特別委員会というものを設置する。それで今の決議を実践するということを今起草しておる案文の中へ書き込んでしまえば、一遍にそこに行つてしまうと思うのであります。決議の実践の方法として特別委員会を作つて、そうして実践するということを決議したら簡單に行くと思うのであります。
#50
○佐々木良作君 それでも結構だと思います。ただ決議の中で應急措置の分、これは特別委員会ができてそれらか考えて行くということでなしに、應急措置の分については、今言つたような三つの内容、或いはそれ以上入るかも知れませんが、そういう具体的のことをとにかくやれという政府に対する指示と同時に、それが特別委員会によつてうまく行われておるか、うまく行われていないかを監視しなければなりません、激励しなければなりません。同時に恒久的な対策を考えなければならんという面を持ちたいので、今のような恰好で入れられても結構でありますが、両方の意味を入れて頂きたいと思います。
#51
○東浦庄治君 特別委員会の問題でありますが、実は恒久対策については國土計画委員会というものが一つあるわけなんですが、これが私が今まで考えて來たところでは、なかなか國土計画委員会というものは何か具体的な問題を捉えてやるということもむずかしいのです。どつちかというと、放つて置けば、机上のプランのような委員会になる虞れがあるのではないかと思つて、実は心配しておつたのでありますが、こういう問題が出て参ると、これは國土計画委員会に非常にぴつたりした仕事になるのじやないか、こう思うのでありますが、それで國土計画委員会というものが折角あつて、こういう問題が起つて、この際この国土計画委員会というものと別に治水事業に対する例えば特別委員会もできるというような点については如何なものでありますか、少しお考え願いたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#52
○委員長(木内四郎君) そこで問題は、佐々木君の方から出ております問題が三つあるわけで、現地派遣委員の報告を早急に求めるということになつております。早急に求めるとすると、そうして本会議とすると、明日はなくて日後日仮りにやるとすれば、明後日土曜日より外ない。成るべく早い方がいいけれども、土曜日の日にできないということになりますれば、一日延ばして月曜日の自由討議の日に報告を求めるということもい、と思いますが、いずれにしましても、本院として現地派遣をした以上は、それに対しての報告は本会議で求めることになる、いずれの日にか求めなくちやなりませんが、詳細なことはとにかくとして、差当り自由討議の日に受けるかどうかという問題でございますが、佐々木委員の御意見で自由討議の日にしてもいいという御意見でありますが、自由討議の日にすると、本下委員の言われたように、討議の中に織り込むということの方法もありますし、或いは自由討議の時間をずらして、その前に報告を受けて、それに対して皆が意見を述べる、午後にも亙りますけれども、そういうことも一つの方法じやないか、こういう氣がするのであります。仮りに十分くらいで一人づつ出ても、なかなか十分な報告はできんだろうと思いますが、若し何でしたら、自由討議は後へ延ばして、午前中に報告を受ける、或いは午前に一時間とか一時間半受けたら、それに引続いて自由討議をして行くということにでもお願いしたらいいかと思います。それが第一点であります。
 第二点の緊急対策の決議は、これは佐々木委員からお話がありまして、今度は自由討議の決議案の中に入れてもいいということでありますから、その案文の起草をなさる方に、今一度、殊に板野委員からお話がありました点その他まだ取入れる点があると思いますから、それをおやり願つたらどうかと思います。
#53
○兼岩傳一君 一つ一つ決めて行つたらどうですか。
#54
○委員長(木内四郎君) それでは第一の点は如何いたしましようか。自由討議の中にまぜて、木下委員の言われたようにやりますか。それともその前に……。
#55
○左藤義詮君 折角院議を以て派遣をせられたのですから、僅かの時間のことですから、やはり正式の報告を聽いたらどうでしようか。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#56
○委員長(木内四郎君) そういうことでありますと、自由討議は自然午後に延びるわけですね。ちよつと速記を止めて……
   〔速記中止〕
#57
○委員長(木内四郎君) では速記を取つて。それでは第一項の現地派遣議員の報告を本会議において受ける点は、來る二十九日の自由討議の前に、各派遣團二十分ぐらいの割合を以ちまして御報告を受けるということに取計らうことにいたしたいと思います。御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#58
○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認めます。それでは次に應急対策の点でありますが、應急対策の点につきましては、自由討議のあとに決議案を提出することになつておりますので、その決議案の案文の中に適宜織込むことに取計らいたいと思いますが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#59
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。それでは第二項のこの特別委員会を設けて、罹災地のその應急対策に関する政府の実施を監視、激励すると共に罹災地の恆久的復興対策を檢討する。及び一般水害防止対策を檢討すること。こういう目的を以ちまして特別委員会を設けるや否やという点についてお諮りいたしたいと思います。
#60
○佐々木良作君 先程國土計画委員会との関聯が述べられましたけれども、実は私も國土計画委員会並びに農林委員会、それから厚生委員会というような関聯を考えた上で実は提案しましたので、それはこの特別委員会は、特定な任務を持つて、この水害を契機として、應急対策の積極化と恆久対策の檢討を、ここから滑り出して貰いたいというわけでありまして、だから例えばこの項目で挙げておる二三というようなことを、項目を餓る程度、内容を御変更しても結構だと思うのです。要するに今の國土計画委員会、農林委員会といつては失礼なんですが、こういうような問題が包括的に論議されて、それからどこでやろうというスタートが切られていないのじやないかという、恆久対策に対する不安があるわけです。應急対策にする政府の実施を監視し、激励するという任務と、二番目には、被害状況並びに原因を徹底的に調査するということ。それから三番目は、この二三と書いてある罹災地の恒久的な復興及び一般水害防止対策の方針を檢討して、これから何処でどういうような場所で、どういうことを檢討するかという結論を出して貰いたい。こういう意味でありますから、この任務を適当に、こういうふうに書換えても結構です。要するに現在の應急対策にしろ、恒久対策にしろ、一番問題になつておるのはセクションだと思う。これは打破して、綜合的なものから出発して対策を立てて欲しい。その見込がつけば当然に本來の委員会に問題をそのまま移行して行けばよろしい、從つてこれに関聯して國土計画の大半の人が入つて來て貰う。農林の人も大半入つて來て貰うという恰好にすれば、ちつとも差支ないと思うのですが。
#61
○天田勝正君 先程東浦さんからのお話がありましたが、どうも私は余程のことでなければ特別委員会を設けるということは考えものだ。こういうふうに思うのです。大体二十一の運営委員会におきまして、それぞれ所管の項目が定められておつて、大抵もうあれに含まつているのを、何かこういうことが起きたから、急に綜合的にやれないというような御不満も勿論あるでありましようが、併し第一、國会は別に行政官廳のように執行機関ではないというようなことを先ず考えに入れれば、そういうようなことも自から氷解するのじやないかと思います。合同委員会なり何なりで持つというのなら話は分りますが、併し別個に委員会を開くということになれば、実際問題として、今の二十一の委員会だつて、お互い実際出席が不可能な状態であることはこれは間違ないと思う。そういう点からしても、亦ここに一つの委員会を設ける、実際は衆議院の方では設けているのでありますが、衆議院の諸君は、実際惡口を言えば、椅子の空いているような人たちもあるから、そういうようなこともできるでありましようが、眞面目に我々は既存の委員会を運営して行くというだけでも寧ろ多過ぎるというような感じがするのです。そういうような点からいたしましても、これは綜合的な問題は合同委員会によつてやつて頂く。このようにした方がよろしいのではないかと私は考えるわけなのであります。
#62
○板野勝次君 私はやはり特別委員会を設置することがこの際必要だと思うのです。例えば國土計画、農林、厚生、その他あるのですけれども、どこが中心になつて推進するというところがないのですから、合同審査といつてもお座なりになつて來る。これだけの大きな水害であるだけに、適切なる処置をどうしても急速にとつて行くためにも、いろいろな情報を集め、いろいろな具体策を集めて、即刻解決して行く。いろいろな物資の配給の監視監督を行うためには作りたくはないけれども、この水害に対する対策について、國会が非常に熱心であるということを國民に示すためにも、特別委員会を作つてこの際善処すべきだと思うのであります。若し委員会の数が多いというのならば、この議院運営委員会がその直接の衝に当る。併しいずれにしてみても專門的にやつて行く機関を是非置くということを私は主張したいのです。從つて最初無所属懇談会から出された案に賛成で、特別委員会若しくは議院運営委員会がこれを相当するいずれかの処置を採るようにした頂きたいと思います。
#63
○結城安次君 私は水害対策ということは、余程重大な問題だから眞劍にやらなければなりませんが、全く委員会の数が多い、而も今度の特別委員会といつたところで大部分はやはり國土計画、或いは農林、そこから來るに違いない。今板野委員がおつしやつた中心がないということは或いはそうかも知れないと思いますので、この際最も應急の対策が必要だから、國土計画委員会の中の一つの合同委員会を作つて、そこで國土計画委員会が中心になつて集めたものなら結構ですが、又ここに他に特別に一つ作るということは、この際避けたらどうかと思います。
#64
○佐々木良作君 それからちよつと問題は外れますが、連合委員会については又考えなければならないことがありますが、そのままになつておる。今のような不鮮明な連合委員会では、実際のところ仕事はできないと思う。そういう意味で他の委員会とも重さなるとか何とかいうことはあるのですけれども、私は特別委員会をやつたらいいのじやないかと思います。この問題に関して実際には同じような問題を三つの委員会が別々に担当するよりは、一つに包括してやつた方が時間的にもダブらなくていいと思うのですが、そういう意味からもそれ程大きな障害にはならんと思うのですが、もつと根本的な問題にすれば、植林の問題だつて根本的な方針として出て來ると思う。その場合に農林、國土というようなものとの關聯、それから現在の應急施策に関する厚生との関係、どうもそれがスムースにマッチして行けるかどうかという心配があるので、できるだけ私は特別委員会で重要な問題であるからやつて頂いたらどうかと思うのでありまして、任務に関する点は決してダブらないように整理すれば適当にやれると思うのですが、そういうふうに私は考えます。
#65
○天田勝正君 私はどうも始終実際論で行くのですが、この水害の特別委員会を設けるという希望は、それはよろしいとしても、仮りにそれじやこういうこともお考えになつているかどうか、大火事があつた。二三百万の大都市が燒けてしまつたというようなことはこれはもう厚生委員会の問題でもなければ、國土計画の問題でもない、こういうことになつて中心がないとすれば、その場合にも設けるか、それに引続いて大地震が起きたら、その場合にも同じような理窟で設けるか、そうするとおそらくこういう大きな問題が起る度毎に、特別委員会を設けなければならないということが一つ、それからどうしても私は若干中心がないといつて弱いとはいうけれども、合同委員会によつて審査ができないという理窟が考えられない。これが二つ、それからもう一つはさつき私が言いましたが、これは行政機関でないのだから、縣廳あたりのように、地方機関であつても行政機関である以上は、手足を沢山持つておりますから、対策本部をあつちにもこつちにも設けて、そうして直ちに綜合的な活動ができる。我々はここで綜合的に審議はするというけれども、立法機関なので、應急対策といつても船を出すということを決議しても、どうするのです。法律を出すより外、こつちはいわばできないくらいのものです。早い話がですね、決議は成る程して督励ということは役割としてできますが、実際この政府のような機能がないのだからして、そういう綜合的なものを設けて見たところで、さしたる効果は私はないと思う。何か國民によく思われるというような点では効果があるかも知れない。一生懸命やつておるというような、つまり精神的な面では効果があるかも知れないけれども、実際の仕事の上で、そういう特別委員会を設けたという効果というものがどうしても考えられない。そういうことが実際こういう点でいいのだということが示されれば、これは話は別ですが、そういう点からいたしまして、私は特別委員会を作る必要なし、こういうふうに考える者であります。
#66
○委員長(木内四郎君) ちよつと速記を止めて貰いたいのですが……。
   〔速記中止〕
#67
○委員長(木内四郎君) それでは速記を取つて……。如何ですか、この問題について何か御意見は……。
#68
○櫻内辰郎君 少くとも水害應急対策の特別委員会を作つたと同じような一つ行動を起すというか國土計画委員会でもよししますが、特別委員会を作つたと同じように、國会ではやはりこの重要な行動を起して行くことが必要だとこう思うのであります。
#69
○竹下豐次君 私さつき天田委員のお述べになりましたのと大体同じような意見を持つております。常任委員会があつて、その常任委員会が責任を持つてそれぞれ活躍しなければならない問題だと思います。若し或る人の見られるようにぼんやりしておるというならば、お互いにそれに注意もして、もう少し活躍して貰うようにお願いするというようなことを考えて、折角できておる委員会を活きたものに仕上げて行くように進めて行かなければならないのだ、これがぼんやりしているから間に合わないというので、又外の特別委員会を作るということは、一應遠慮すべきもの、その委員会に対しても遠慮すべき性質のものじやないか、かように考えるのであります。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#70
○委員長(木内四郎君) それではいかがですか、國土計画、農林、厚生、その他にも関係がありましたら、そういう方面の各委員会で、急速に應急及び恒久対策にも関係あるものは恒久対策について、責任を以て処理して貰うということにしていかがでしようか。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#71
○東浦庄治君 別々でなく、お互い各委員会で委員長同志のお話合でもいいが、区々にならんように十分御連絡をする方法も考えて貰うということは必要だと思います。
#72
○櫻内辰郎君 それは必要でしようね。
#73
○佐々木良作君 時間を空費してもあれですから、適当に決定して貰えば結構だと思います。ただ私は不安を持つているから今のような案には反対いたしますが、多数決には絶対服從いたします。
#74
○委員長(木内四郎君) それではいかがでしようか。いろいろ委員から御発議員ありましたが、大体特別委員会を設けないで、現在の常任委員会において責任を以て急速に水害対策を講じて貰うということに御一致のようでありますが、さよう取計らつて御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#75
○兼岩傳一君 併し又雨が降つて御覧なさい、決壞口からのあれだけの大量の水をどうして排水するか……。
#76
○佐々木良作君 十分な機能を発揮しておるかどうか、僕はその時は爆発しますよ。
#77
○兼岩傳一君 自然の排水に委して置けば、昨日利根川から向うの方を廻つて見ましたが、四十三年の経驗では二ケ月冠水したそうですが、これはポンプの問題と電力の問題になつて來る。九月、十月、十一月というときが來るから……。
#78
○竹下豐次君 兼岩委員の議論は、私の感じましたところによるというと、特別委員会を拵えれば迅速に仕事が運ぶ、然らざれば運ばないという前提の下の御議論じやないかと思います。私共は特別委員会を作らないでも現在の常任委員会にしつかりお頼みして、活躍して貰えば特別委員会を拵えたのと同じだけの働きを迅速にやり得られるものだろう、こう期待いたしますので、明日雨が降るか、降らんか、心配せんでもいいのじやないか、心配せんでもいいというのは惡いが、效果においては特別委員会を設けるか否かの問題とは、そう差別がなくて済むのじやないかと思います。
#79
○委員長(木内四郎君) それでは各委員からいろいろ御意見があつて、意見も分れておるようでありますし、大分お帰りになつた方もありますので、本日は決定を保留いたしまして、それぞれ各会派で御研究を願いたいと思います。本日はこれにて散会いたします。
   午後五時四分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     木内 四郎君
   理事
           結城 安次君
   委員
           天田 勝正君
           島   清君
           塚本 重藏君
           松本治一郎君
           木下 盛雄君
           左藤 義詮君
           稻垣平太郎君
           櫻内 辰郎君
           佐佐 弘雄君
           竹下 豐次君
           東浦 庄治君
           板野 勝次君
           兼岩 傳一君
           佐々木良作君
  國務大臣
   内閣総理大臣  片山  哲君
  事務局側
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (法制部長)  川上 和吉君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
ソース: 国立国会図書館
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