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1947/09/27 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第29号
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1947/09/27 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第29号

#1
第001回国会 議院運営委員会 第29号
  付託事件
○新憲法の活用に関する陳情(第二十
 七号)
○戰爭犠牲者の負担公平を自由討議の
 問題とすることに関する請願(第百
 三十二号)
○臨時石炭鉱業管理法案の本会議にお
 ける説明に関する件
○水害対策に関する件
  ―――――――――――――
昭和二十二年九月二十七日(土曜日)
   午前十時五十七分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○臨時石炭鉱業管理法案の本会議にお
 ける説明に関する件
○水害対策に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(木内四郎君) それではこれより委員会を開きます。鉱工業委員長としての稻垣委員から御発言があります。
#3
○稻垣平太郎君 今出ておりまする石炭鉱業管理法案の問題でありまするが、大分各方面から視聽を集めておる問題でもありますし、政府としても重要法案として取扱われておるような次第でありまするから、鉱工業委員会に本法案が付託されたのでありますが、鉱工業委員会においてその説明を伺うという前に、本会議において参議院の議員一同に説明して貰うということが、本法案の取扱い上から申しましても、亦重要さから申しましても、適当なのではないかと、かように考えまするので、二十九日の本会議の際に、商工大臣から本法案の説明をして貰うということのお取計らいを御協議願いたいと存ずるのであります。
#4
○委員長(木内四郎君) 只今の鉱工業委員長からの御提案御異議ありませんか。
   〔「異議なし」「賛成」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。それではその趣旨によりまして、議長の方に御通知をいたしまして、二十九日の日に商工大臣から説明を伺うことにいたします。
#6
○結城安次君 今の稻垣君の問題に関聯するのですが、例のない劈頭に全員に対して大臣から説明を求むるということは大きな問題で、殊に今後の日本の産業経済の行き方に対する非常ないわば轉換のポイントになるものだと思いますので、場合によつたらこの鉱工業委員会に臨時に、各派から多少のこれを関心を持つ者を臨時委員として追加することはできんものでしようか。
#7
○稻垣平太郎君 今の問題私の意見を申上げてよろしうございますか。
#8
○委員長(木内四郎君) どうぞ……。
#9
○稻垣平太郎君 今の結城委員からのお話の問題でありまするが、鉱工業委員以外の方で参議院議員の方に御発言を委員会において許し得ると存じまするので、これは委員長の裁定によりまして許し得ると存じますので、私は問題が重大でありまするので、他の、委員以外の参議院議員の方に御発言を願うつもりでおりますのですが、それではいけませんか。委員を改めて追加するという形をお採りにならなければいけないのでしようか。
#10
○結城安次君 今のお話結構ですが、委員外の発言となつては妙な形になるので、臨時委員とか、或いは何とかいう名義で参加させる、私の方にも三四の委員外の人が発言したいといわれますが、如何でございましようか、委員外の発言でございますが、何だかそこへ行つて借猫のような形になつてはどうでしようか。強いてではありません。方法は立つのですから、発言の機会はあるのだから……。
#11
○参事(寺光忠君) 常任委員会の委員の員数を臨時に増員するというようなことは、大体できない建前でございます。若しやるとしまするならば、議院規則の改正という形において常任委員会の委員数を増すという以外に方法はないかと思います。議院規則及び國会法で予定しておりますのは、両院法規委員会の勧告に基ずいて、常任委員会そのものを併合したり分けたりするということは予定しております。委員の数というものは議院規則によつて決定することになつておりまして、議院規則にはつきり決めております。議院規則の改正ということは議決によつてはいつでもできることでありますから、臨時ということにしてもやはり議決を要します。増減自由ということで一應は恒久的に増加し、又必要なしとなれば恒久的に減ずるというような形になろうかと存じます。若しせられるといたしますれば……。
#12
○結城安次君 私は只今の説明で納得できますので、これが若しそういうことができるならばお取計らい願います。併しそれ程の必要はなかろうということならばこのままで結構です。
#13
○委員長(木内四郎君) 只今結城委員からの御発言がありました臨時石炭鉱業管理法案は我が國の産業組織に及ぼす影響等を考えまして極めて重大な法案でありまするが、委員外の人にも十分意見を開陳する機会を與えるようにというお説誠に御尤もな点もあるのでありますし、法規上の点につきましては、只今議事部長から説明がありました通りでありまするが、又実際上の運用におきましては、稻垣委員から御説明のありましたように、委員外の議員にも十分発言の機会を與えることもできまするし、又採決に加わることはできませんけれども、これは各会派において十分意見をお取纒めになりまして、鉱工業委員に出ておられる方を通じてその意思を表示されることもできますので、この際は特に鉱工業委員を増員するというようなことなしに、而も結城委員の仰しやつたような目的を十分達するような方法でこれを取運んで行つたら如何かと存じます。
 それから次にお諮りいたしたいことは、先日室割の問題に関聯しまして、政府委員の占めておる室の一部をこちらへ明け渡しを受けて、議員の控室の拡大に資しよう、こういう当委員会の意見でありまして、それを内閣の方へ傳えましたところ、内閣の方では、今議会だけはこのままにして置いて貰いたいというような意見がありましたので、前回の委員会におきまして、その旨をお傳えいたしましたところ、更に愼重審議の結果、内閣の要求を容れることは困難であるという御決定でありましたので、その旨を内閣の方へ傳えましたところ、本日その点に関しまして、内閣官房副長官がここへ見えておりまして、ちよつと発言をさして貰いたいということでありますので、内閣官房副長官から説明を聽くことにいたしたいと思います。
#14
○政府委員(曾祢益君) 先日木内運営委員長にもいろいろお世話になりまして、実は明け渡しの問題につきましていろいろお願いを申上げたのでありますが、再度明け渡すべしといういろいろ申出がありましたのですが、実を申しますと、如何にも関係のない時は非常に政府委員室が空いておるようでありますが、今後例えば石炭の國管問題であるとか、或いは重要法案が漸次出て参りますので、その際に両省の、いわゆる二つの省の者が同じ室に入つてやつておりますと、材料を持込んだり、そこでいろいろ協議をしたりします場合に、どうも不便を感ずる、思うようにできないような状態になるのじやないかというふうな、各省から非常な強硬な希望がありますので、参議院の方におかれまする事情はよく我々も了解いたしておりますが、何分にも後の手当が、どういうふうにいたしましてこれを整理するという期間もありませんので、この会期中だけは一つ現状のままで置いておいて頂きたいということを切にお願いに参つたわけであります。再度決定されておりますものを、尚私の方からお願い申上げるということは、甚だ恐縮でありますが、できますれば、一つこの際まげてもう一應御再考を願いたいと存ずるわけであります。
#15
○委員長(木内四郎君) 只今官房副長官から御説明がありましたが、何か御質問なり御意見がありましたら……。この点につきましては、いずれ後刻相談しまして、その結果を御報告することにいたします。ちよつと速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#16
○委員長(木内四郎君) それでは速記を取つて……。只今官房副長官からの申入れでありますが、政府の方におきましてもいろいろの事情もありまするので、部屋の明渡しは遅くも今期國会の終了後直ちに、又その前におきましても、できるだけ速やかに明け渡して貰うということで御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#17
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。
#18
○板野勝次君 前の委員会で、この私なんかが茨城縣の水害地調査に派遣された問題がこの委員会で取上げられたのですが、その後から、我々の一行が集まつて声明書を発したわけなんですが、尚後からの情報によりますと、私たち一行が調査を終えて松戸に來たときに、警察が自動車の心配をしてくれたのに乘つて金町まで來たのですが、それを警察官が、この自動車さえも乘逃げしたというので、読賣新聞からその事実があるかどうかということを問い合せて來たので、これは我々金も拂つたし、そういう行爲がないのにも拘わらず、だんだんに尾に鰭をつけて我我の行動を非難するというような傾向が見えることは、誠に私たち一行として遺憾に思うのでして、調査團としては、参議院の体面にかかわるようなことは、私の知つておる範囲においては寸毫もないわけです。然るに新聞等は我々の議員の行動に対して、極めて軽卒な書き方をしておるので、これはひとり私たち四名の問題だけではなくして、参議院全体の名誉に関する問題だと思うのです。それだけに我々の議員の行動にして、若しいけない点があるならば、飽くまで懲罰に付して貰つてもかまわないし、同時に我々の行爲は当然のことであつたということが承認されるならば、あの縣会が取つた行爲その他について参議院において十分調査して貰つた上で、茨城縣会の謝罪若しくは釈明の方法をとつて、天下に恥ずることのなかつたということを私たち調査團としては希望したいのです。前の委員会で非常に軽く取扱われたことを誠に遺憾に思うのでして、声明書の内容は短いものですから、ちよつと読まして頂きます。「参議院の議決に依り茨城縣水害地調査に派遣されたる吾等参議院議員團は、調査目的達成の爲、鋭意活動したるも、酒の強要、宿泊料の縣負担の要求等の事実なきに不拘、大山議員が茨城縣廳を單身訪問したる際、茨城縣会議員の大多数が吾等議員團に対し、無根の侮辱的言辞を弄し、加えて大山議員より酒の強要をなしたる事実なき旨の証文をとりたるが如きは許す可からざる行爲である。これは吾々が本院の調査趣旨に則り、徹底的調査や過去の失敗に対する追求をなしたることに対する逆襲的処置としか思われない、吾等議員團は一部茨城縣会議員のとりたるこの非礼に対し、飽く迄その責任を追求し、その釈明を要求すると共に、國会の名誉にかけて、議員團の行爲は白日の下極めて公明、何等恥ずることなきことを茲に声明する」この声明書を昨日出したのでございますが、ただ單にこの調査に加わりました四名の者だけで、この國会の名誉を、國会議員の名誉を回復することは到底不可能だと思うのです。從つてこの議院運営委員会で取上げて貰つて、そうして適当なる処置、その内容を明らかにするようにして頂きたいと思います。これは先般では將來の調査について自肅の必要があるということが認められたのに過ぎないので、我我のやつた範囲においては今までの調査團の行つたいかなるものよりも非常に困難な條件の中に、而も我々は自動車事故を起しながら、一歩誤れば即死するような状態にまで遭いながらも、朝は早くから夜遅くまでも調査目的のために短い時間でできるだけ有効に活動したと思うのに、かくのごとき状態になつたのは誠に遺憾だと思います。我々は何らその我々の行動の範囲において自肅すべきものではなくして、我我の一行の取つた態度こそ、將來の調査團の範とすべきだとさえ私個人は考えておるので、この議院運営委員会でこの問題を取上げて頂きたい。若し我我に不都合があるならば懲罰に付して貰う。何らかの機関を設けても徹底的な調査をお願いしたいことを提議いたします。
#19
○委員長(木内四郎君) 只今の板野君の御発言につきまして御質問なり、御意見がありましたらどうぞ……。
#20
○竹下豐次君 板野さんにちよつとお伺いしますが、私途中から参りましてよくお聽きできなかつたのでありますが、議院運営委員会で取上げて、そうしてそれを決議して、又新聞の方へでも私たち議員としての態度を声明しろ、こういう御希望なのですか。そういう意味じやないのですか。
#21
○板野勝次君 そのことも同時にありますけれども、先程も言いましたように自動車の乘逃げまでやつたとか、警察の方からも宣傳されておる等のことがありますから、我々のやつたことをこの参議院の方から明らかに調査して貰いたい。そして我々のやつたことが惡かつたか、よかつたかということを明らかにして貰いたい。これは單に我我の調査團だけじやなくて、参議院全体の問題だろうと、一議員がやつたことでも世間の物笑いになるのならば、我々は懲罰に付して貰つていい。同時に縣会議員が多数大山議員を取囲んで、殆ど侮辱に等しいような言動をやり、証文まで取つたというふうな事実は、單に大山議員に対する侮辱だけではなくして、國会議員に対する侮辱だと私は思います。我々は國会の権威にかけても國会の議員の行動が若し惡ければ断乎処置すべきだし、國会議員の名誉を保つためには或る程度まあまあというふうな態度で済まして行くのでなくて、はつきりした態度を取つて貰う。そして縣会が若し行過ぎておるならば、縣会から謝罪を表明して貰う。我々が惡ければ我々が懲罰を受ける。こういうふうに黒白を明らかにして貰いたい、こういうように考えております。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#22
○天田勝正君 過日もこの委員会におきまして兼岩委員等の御発議があつて、後にこれは参議院として取上げることなくして、調査團の諸君によつてこの処置をつけて貰いたいという工合の決定がなされたと思うのでありますが、その決定を今度は覆えして新しく参議院として取上げるということの御申入れなのであるかどうか、板野君にお伺いいたしたいと思います。
#23
○板野勝次君 私はやはり前の決定では調査團がただ個人的に状態を明らかにしたいというので、それでは非常に不十分だからどうしても参議院として取上げて貰つて、この状態を明らかにして貰う。それでなければ我々の名誉を回復することは困難である。こういうふうに考えるのであります。
#24
○委員長(木内四郎君) 外に御意見ありませんか。
#25
○塚本重藏君 板野委員の言われますように、できることならばこれは参議院全体の名誉のためにその事実を明らかにするように努め、参議院の権威を更に昂揚するように持つて行かなければならんのであります。私ちよつと板野委員会にお伺いしたいのですが、ああいうような問題が起るには何かやはり些細な事柄が遂に双方の感情の行違いか何かを來たして、そうしてああいう事態に至らしめたというような、何か些細な原因が、氣附かない原因が若しありはしなかつたであろうか、例えば調査班が行かれた場合に、先ず以て同情の意を表し、いろいろな対策が適当に行われておるや否や、地方公共團体が如何なる処置を取つたであろうか、そういうことが又被害住民の十分なる満足がいけるかどうか、不満足な状態がありはしないか、当該地方公共團体の取つた処置以上に、更に被害住民が政府に対して國会に対して何を要求しておるか、どういう点が困つておるかというようなことをこちらから尋ねるといつたような先ず態度を取つて置かなければならんとこう思うのでありますが、そういう点が十分に盡されておつたかどうか。調査班であるものが、何か査察班のような態度で、例えば実情を聽くにしましても、そういう態度でものを問うというようなことがありはしなかつたか。そういうことが或いは感情を、双方に融和を欠くというような結果についてもあつたのではないか。これは極めて最初の言葉の切り出しの僅かな点であるが、そういうことが知らず識らず感情の動物である人間の行動として、思わざる事柄に押し進めて行くようなことが往々にしてあり勝ちでありますが、そういう点について一行の態度、言動等は如何であつたでしようか。お伺いいたします。
#26
○板野勝次君 塚本委員が言われたことく、我々の態度は向うに対して無礼な態度を最初から取つたことはない。最初に縣廳に情勢を知るために参りましたときにも、私からも言つたのですが、本会議において茨城縣の水害状況が出ていなかつたのは非常に遺憾であつた。併し我々が參つたのは諸般の應急対策について國会に要望されることも聽きたいし、ということを前提にして、いろいろな民間の團体等にも会つて要望を聽きたいのだということから話し始めたのであつて、お坐なりにものを済まそうとした訳ではない。ところがその話を進めて行つておる間に、例えば聯合軍に懇請して輸入されておる食糧の半数が、水浸しになつておるような事実等が出て來たので、そういう不注意についてはその責任を追及した。併しこれは行つたものの当然やるべきことであつて、ただその場合に一應我々でも行き過ぎかと思われたのは、大山議員が多少そのいろいろな責任を追及することが急であつた。そのために感情を害したのではないだろうか、ということは一應考えられると思うのです。併し我々が行つたのに、縣がいろいろな調査上について親切にいろいろなことを教えて、どういう面を見て貰いたいとかいう積極的な意思表示はなかつた。我々の方では参議院の院議を以て來たのだから十分一ついろいろな点も聽かして貰いたいし、一番主要なる個所についても、どこへ行つたらいいのかということをお教え願いたいという極めて愼重な態度を取つたのですが、知事もいなかつたせいか、向うの方で親切な態度に出て來なかつたということは事実だし、極めて冷やかな調査を進めて行つた。これは自分が共産党に属しておるから、そのごとき感じを持つたのかも知れないけれども、本当に参議院の調査團と縣とが一体となり、更に民間の情報も聽こうとする熱意が全くなかつた。この点が、私にはそう思わなかつたけれども、他の議員の人たちには國会議員を侮辱しておるという感じを與えたことは事実だと思います。併しそれが今度のあのごとき、如何にも彌次喜多道中のごとく新聞に報道されなければならん程のことではなかつた、ということは言えると思います。帰つて参りましたときに、ここに見えておる議事部長にその話をしたところが、我々が調査日程を延ばしてほしいという電報を打つたことで、最初からこの一行はどうも径しからんという考え方さへ持つたということを、私は聽いて非常に遺憾に思つたのですが、感情の行き違いはそこにあつたけれども、それだからといつて、我々に不始末がないのに不始末があるごとくするのは如何かと思います。
#27
○委員長(木内四郎君) 板野委員から今回の茨城水害状況視察團の問題につきまして、黒白を明らかにして貰いたいという御意見でありますが、本件につきましては前回の委員会におきまして、一應その善後処置は調査團にお委せするということになつておるのでありますが、本日重ねて板野委員からの提案でありますが、前回に既に一應決定いたしております点もありますので、今後の取扱につきましては尚各派において十分御研究になりまして、次回において御決定願いたいと思います。
#28
○結城安次君 ちよつと板野委員にお伺いしますが、あなたの御提案は調査委員会でも参議院の中に作つて、それで総て調査してくれという意味ですか。
#29
○板野勝次君 そうです。例えば我々が調査したのでは、ただ一行の個人的な問題に終つてしまうので、ここで調査の小委員会でも開いて貰つて、他の人たちに調査に当つて貰うということの方が、より有効だと、こういうふうに考えております。
#30
○委員長(木内四郎君) それでは次に、前回の委員会におきまして、御意見の御交換を願いました水害対策のために特別委員会を設けるかどうか、という問題について御協議願いたいと思います。
#31
○塚本重藏君 厚生委員会としてしては、その後委員会にお諮りしましたところ、提案者の言つておられるような應急対策、恒久対策を含めての特別委員会を設置する必要はないのではないか、恒久対策は、これはおのおの常任委員会のそれぞれの分野において樹立すべきである。但し應急対策については、これは特別委員会を設けて、そうして今度の水害に対する諸般の應急対策を立てるべきであり、政府を激励すべきであり、地方公共團体を激励すべきである。そうしてその足らざるところを補つて行くべきである。こういうような意見でありまして、大体應急対策としての特別委員会を設置することに同意する。恒久対策については、これは常任委員会がそれぞれの分野でやるべきである。こういうふうな意見が多かつたことを申上げて置きます。
#32
○委員長(木内四郎君) 他に御意見ありませんか。
#33
○東浦庄治君 私は、この前も特別委員会設置の問題について、ここで私見を申上げた関係上申上げますが、應急対策につきましても、やはり農林なり厚生なり國土なり、それぞれの関係の委員会があるわけでありますが、それらの委員会が十分連絡なすつて、それぞれの分野で專門的にできることを十分なさるということが最も妥当なんじやなかろうか、特別委員会を作つて見ましてもそれぞれ関係しておる人は、それぞれの委員会を持つて仕事があるのでございますし、結局その関係しておる人たちが最も有能に働けるので、そういたしますれば、それらの委員会で特別の應急問題を考える小委員会なり何なりを作つて頂いて、そこで相談の上で、各委員会に持帰つて、急速に御審議願うということの方がどうも物事が早いという感じがするので、できればそういう方法をして頂いた方がいいのじやないかとこう思つております。
#34
○委員長(木内四郎君) 他に御意見ありませんか。
#35
○天田勝正君 過日來から私はやはりそう簡單に特別委員会を設けるべきでないという意見を申上げて置いたのでありますが、それは大体今も厚生委員長から、應急対策、恒久対策というふうに分けての厚生委員会の御意見を伺つたんでありまするが、併し例えば國土に関係いたしまする河川の改修、こういうような問題について陳情請願或いはその他の要求等が地方公共團体又は個人からなされた場合に、何処から何処までが應急対策で、何処から何処までが恒久対策と、こういうような分け方が事実上恐らくできないであろうと思いまするし、而も実際に特別委員会を設けましても、現在の委員会でさえなかなかお互いに忙がしくて運営が困難であるという時に、なかなかそうした出席がむずかしいというようなこともありまするし、又その水害の特別委員会において取上げられた問題は常任委員会の方では取上げないということができるのならば、これは話は別でありますが、水害特別委員会の方で、例えば今の決壊口を直ちに塞ぐということについて、こういう措置はこういう予算でやつた方がいいのだという議論が出たり、可決をされたその場合におきまして、國土委員会は向うでやつておるから我々の方は知らんのだということで、何ら審議をしなくてもいいのかどうか、必ず私はそうしたことにおいて審議の問題は重複するであろうと思うのです。こういう点からいたしまして、当然特別委員会でも行なわけることは農林委員会でも行なわれる、國土委員会でも行なわれる、且つ又厚生委員会でも行なわれるということになりまするので、私はそうした特別委員会を開くことなく、各常任委員会で処理すべきであるし、一常任委員会で処理できないものは連合委員会によつて処理すべきであるとこういうふうに考えるわけであります。
#36
○委員長(木内四郎君) それでは特別委員会を設けないで、各常任委員会において、水害対策をそれぞれ應急恒久に亙つて処理すべきである。即ち特別委員会を設ける必要がないという御意見の方は手を挙げて頂きたいと思います。
   〔挙手者多数〕
#37
○委員長(木内四郎君) 多数と認めます。それでは水害対策につきましては、特に特別委員会を設けないことにいたしまするが、本問題につきましては、應急対策におきましても、恒久策におきましても、特に急速に且つ愼重に取扱つて頂かなければなりませんので、各委員会においてそれぞれ適宜の処置を取るようにお願いいたしたいと思います。
#38
○東浦庄治君 尚附加えて、各委員会で十分御連絡のある処置を講じて頂きたいとお願いして置きます。
#39
○塚本重藏君 ついでにこの機会に皆さんに申上げ且つそういうふうに取計つて頂きたいと思いますが災害救助法案につきましては、本日新聞に出ておりますように、衆議院の方では昨日の委員会で附帶條件を附して委員会を結了いたしまして、本日午後の本会議にこれが上程せられて本院に送付になることと思われます。私共厚生常任委員会といたしましては、刻下の諸般の情勢など考え合せまして、できることならば本日中に質疑を終了し、月曜日の委員会においてこれを可決したい、そうして二十九、三十日に行われます本院の自由討議の途中、或いは決議案等が議決せられるかのようでありますが、できればその前かその後において引続いて災害救助法を可決するような運びに持つて行きたい、かように質疑を進めておる次第であります。その点本委員会におきましても、議長においてもお含み置き願いたいと思います。
#40
○委員長(木内四郎君) 厚生委員会の方で議案を議了されて報告書を提出されますれば、議長の方で特に議事日程の中に加えて上程されるだろうと思います。
 次に議員派遣の要求書が出ておりますから、委員部長から御説明いたします。
#41
○参事(河野義克君) 只今治安及び地方制度委員長の方から議員派遣要求書が出て、是非この委員会にお諮りを願いたいということであります。議員派遣要求書を朗読いたします。
   議員派遣要求書
一、派遣の目的 政府の地方出先機関の状況を調査して、地方分権の確立、地方自治法改正に関する審議に資する。
一、派遣議員 吉川末次郎、中井光次、鈴木直人、村尾重雄、岡田喜久治、青山正一、小野哲、柏木庫治
一、派遣期間 十月一日から十月十五日までの間で七日間。
一、派遣地 宮城縣及び栃木縣石川縣及び福井縣
一、費 用 概算二二、四〇〇円
   内 訳
 議員派遣旅費(一名一日四〇〇円)八名七日分
右本院規則第百八十條により要求する。
 昭和二十二年九月二十七日
    治安及び地方制度委員長
            吉川末次郎
 参議院議長 松平恒雄殿
#42
○佐佐弘雄君 吉川さんは治安の委員長でしよう。
#43
○委員長(木内四郎君) そうです。
#44
○佐佐弘雄君 委員長も出張に出られるわけですかその案では……。
#45
○参事(河野義克君) 左樣でございます。
#46
○佐佐弘雄君 委員会でお決めになつたならばその必要をお認めになつておやりになつたことですから異存ございません。私治安の委員でもありますが、併しまあ先頃の失敗があつたからといつて、心要があれば躊躇すべき問題ではありませんけれども、十月一日から、七日間というと一番大事な時でもあります。常任委員会がその必要を認められたことでありますから反対という意味ではありませんが、成るべく出張の濫発をやらないように今後御注意願いたいという希望を附して賛成でございます。
#47
○委員長(木内四郎君) 他に御意見ありませんか……。
#48
○左藤義詮君 その問題につきまして運営委員会としてはこれは良い、これは惡いとなかなか判断がつきにくい、できるだけ委員長の懇談で願いたい、こういうことを申上げたのでありますが、それについて委員長何か懇談会でお話がございましたでしようか。
#49
○委員長(木内四郎君) お答えしますが、実はまだ適当な機会がなかつたものですから、今日までのところまだ申出ておりませんが、至急申入れるようにいたしたいと思います。
#50
○左藤義詮君 その点を一つできるだけ委員長に御考慮頂きまして運営委員会で、イエスがノウかはこれは決めにくいことと思うのであります。一つよく御懇談願いたいと思います。
#51
○東浦庄治君 尚調査先の問題でありますが、今のような問題は極く近間でも調査のできる問題じやないかと思つております。こういう時機でありますから、成るべく出張期間の短い方が議員のためにいい、そういう点について一つ御考慮を願いたい。
#52
○板野勝次君 私は全然反対とは言わないのでございますが、私なんかが行つた経驗からして見ると、調査の目的をはつきりさして実際に効果の挙るような調査なら幾ら長くてもいいし、それから期間が短いというのがいいというわけじやありませんから十分やつて貰うのだが、行つて見てお坐なりの調査で方々廻つて帰るというならば、むしろ行かなくても只今東浦委員がいわれた近間の状態を調査してもはつきりと分かるのじやないかと思います。こういうことが感ぜられるので、できるだけ、足を延ばした調査は不必要じやないかと思います。但しその方面へ行けば、的確にある程度の調査目的が達成せられるという理由があるのなら私は敢えて反対はしません。
#53
○竹下豐次君 先程御報告がありました点をちよつと質問いたしますが、出張地は今度の水害地との関係はどうでございますか。水害地は忙がしいと思いますから、多少延ばして良いのならば、余り向うに忙がしがらせないようにすることが必要じやないかと思います。十分に調査をなさるのに、余程御不便があつて調査しにくいのじやないかと思いますが、その点、どの点を調査されるのか分りませんが、或いは水害地にこの際行く方がいいのだというお考えであるのかも知れませんが、調査を受ける立場から見ますというと、忙がしい最中に調査に來られて迷惑もします。その点はどうなつておりますか。
#54
○委員長(木内四郎君) 宮城縣、栃木縣というのが入つております。これが水害地ということになります。
#55
○結城安次君 只今の皆さんの御意見があることでありますから一應委員長からお話を願つて、この次にお取り上げ願います。
   〔「賛成」と呼ぶ者あり〕
#56
○委員長(木内四郎君) それでは左樣に取り計らうことにいたします。それから更に塚本委員から何か御意見がおありのようですが……。
#57
○塚本重藏君 実は決議案を一つ厚生委員会として出すことを申合せたのであります。それは來る十月の一日、二日、三日の三日間東京で全國社会事業会大が開催されるようでありますが、第一日には天皇陛下も御臨席になり、総理大臣初め衆議院議長もこれに参列せられて、それぞれ激励等の言葉を與えられるようであります。今日の日本の國内の諸般の事情からいたしまして、社会事業の振興を期しなければならないということは、これは言うまでもないところであります。こういう機会において参議院は社会事業振興に関する決議案を御決議を願いまして、國の採るべき処置に対し我々の希望を述べ、又國民全体のこれら厚生施設、社会事業等に対しまする関心を高め協力せしむるという方向に持つて行き、且つ國会としてもこれらの事業振興のために努力するという決意を表示したい。こういう意味においての社会事業振興に関する決議案を上程したいと思うのであります。時期はできれば十月一日がよいのでありますが、大会は三日間行われておりますから、その三日の中の適当な機会に上程することができるように取り計らつて頂きたいと思います。
#58
○委員長(木内四郎君) 御意見なり御質問なりありませんか。
#59
○天田勝正君 ちよつとお伺いいたしたいのですが、それは厚生委員会として決議案を出すのは勿論私も賛成でありますが、衆議院の方で議長が行かれるというと、矢張り同日の頃に衆議院の方でそういう決議案を出すというようなことをお聽きになつたのですか。
#60
○塚本重藏君 それはまだ承知しておりません。
#61
○天田勝正君 私は大体厚生委員会で、各派の方が出ておられて、そうして全員賛成されたようにお聽きいたしましたので、勿論こういうことは衆議院の方でやらなくても、参議院の方ではやつた方が意義があることでありますので、この際取り上げて貰いたいと存じます。
#62
○淺岡信夫君 今天田委員からのお話でございますが、厚生委員会で大体取り上げられたというのですが、どういうことの、そのタイトルと申しましようか、それは端的にどういうふうに処置するのか、それを一つ委員長からでも聽いて頂きたいと思います。
#63
○委員長(木内四郎君) 決議案の議題内容はどういうものかという御質問でありますか。
#64
○淺岡信夫君 そうであります。
#65
○塚本重藏君 題は社会事業振興に関する決議案として頂き、その案文は皆樣において修正して頂いてもよいのでありますが、委員長の手許に案を作つて出してあります。
#66
○委員長(木内四郎君) 一應朗読して頂きましようか。
#67
○淺岡信夫君 案が手許に出ているのでしたら御朗読願いたい。
#68
○委員長(木内四郎君) 塚本委員にお伺いいたしますが、確定した案ですか。
#69
○塚本重藏君 決議案を上程したいということだけは厚生委員会で発議があつて、全員一致でこれに賛成した次第であります。この決議案の案文につきましては、二三の者が作成したのでありまして、更に皆さんにおきまして、或いは各派におきまして訂正加除等して頂きたいと思います。一應作つてあります案文を朗読さして頂きます。
   社会事業振興に関する決議
 戰爭と敗戰による國情の混乱は、國民生活要件を破碎し、物資の欠乏、インフレの進行、産業の不振、而して失業の増大は、道義の頽廃と相俟つて、國民性を荒廃に導き、ヤミは横行し、犯罪は増加して浮浪者は巷に満ち、國民の不安と窮乏は益々深刻の度を加えつつある。なかんずく戰災者、引揚者、傷病者、遺族、在外者家族等の外近時不幸にして相次ぐ自然災害等によつていわゆる援護、保護を要する者が激増し、國民厚生の事業は頓に混乱し、不安は日常累加して世上今や幾多憂慮すべき社会問題を惹起していることは、新日本建設の途上眞に危惧の念に堪えない。
  よつて國家各機関は各々その機能に應じて適切なる各般の施策を講じてこれを社会問題の綜合解決に充て、その速やかなる処理に務めて民生の安定を図り、以て平和なる文化國家の建設に寄與することが急務である。
  政府は憲法の眞精神に則り、特に現下の社会問題解決乃至処理の重要部門たる社会事業、厚生事業の徹底に関し格段の方策を樹立して、民生の安定保障の途を図り、國家の責任においてこれが適切なる実施を期すると共に、あまねく國民の協力を得て民間社会事業の振興に施策し、特に緊切なる助長の方途を講じて國策の遂行に協力せしむること。
  右の趣旨により國会及び政府を中心とする社会事業振興國民協力運動を展開し、あまねく國民に親愛と奉仕の精神を昂揚して、その適切なる実施を図ること。
 右決議する。
というのであります。
#70
○淺岡信夫君 只今天田委員から伺いました点につきましては誠に適切なることであり、且つ重大なる面だと思うのでありますけれども、私は参議院において決議をするということにつきましては、非常に愼重を今後に、今までも期しておりましたが、今後におきましては更に期せらるべきじやないかと思うのであります。ただその決議というものは、決議のしつ放しになつて行くということを私は非常に憂うるのであります。でありますから、既に厚生委員会においてはこれは決められた問題であるかも知れませんが、この問題につきまして更に愼重を期して頂きたいということを一言申上げたいと思います。
#71
○議長松平恒雄君 ちよつと塚本委員からさつきお話になつた一日の事業大会、あれについて総理大臣とそれから衆議院議長が出るということで、参議院の議長のこともなにもお話がなかつたように聽きましたが、おつしやいましたか。
#72
○塚本重藏君 いやその点は聽いておりませんでしたので……。
#73
○議長松平恒雄君 衆議院議長と参議院議長に出てくれということで、私も出席をすることになつておりますし、又同時に祝辞を読んでくれという希望がありましたので、それにも應じまして今準備をいたしております。ちよつとそれだけ申上げて置きます。
#74
○委員長(木内四郎君) 外に御意見はありませんか。先程淺岡委員からの御意見も誠に御尤もな点もありまして……。
#75
○佐佐弘雄君 私塚本さんのお話を伺つておりまして、衆議院では議長が出られる手筈になつておる、参議院の議長の名前がなかつたものですから、その埋め合わせといつてはおかしいですが、そういう意味でこちらでは決議でもやる、こういうように、まあこれは私の勘違いかも知れませんが、了解したのですが、只今の議長のお話を承りますと、出席され祝辞も述べられるということでありますから、それでよくはありませんか。つまり敢えて決議をしなくても、議長が衆議院と同じようにお出になつてやられるならそれでいいのではないかという意見です。
#76
○塚本重藏君 総理の出席並びに衆議院議長の御出席を申上げて、参議院議長の御参加を申上げなかつたことは、実は私参議院議長がそれに御出席になるや否やを確めておられなかつたために申上げなかつたのでありますが、当然に御参加になるであろうとは私予期しておりました。そういうことを承知の上で実は参議院としては決議案を出して一層この事業の將來の振興に寄與したい、かような考から万々承知の上で提案いたしました次第であります。
#77
○淺岡信夫君 私はこの國会として、國会を代表される両院の議長が出席され、又政府としては政府を代表して総理が出られるということで、特にこの問題に対しまして決議を上程しなくてもいいのではないかというふうに考えるのであります。
#78
○天田勝正君 これはたまたま塚本委員のお話がそうした大体を話の冒頭に持つて参りましたために何か大会に対して祝辞でも述べられるようにどうも委員の各位は考えておられるのじやないかと思います。これは大会のあるなしに拘わらずこういう決議を一つ参議院がしようというのが塚本委員のお話なんである、たまたまそうした大会もある、その機会にこうした決議ができれば更に有効である、こういうお考なんであつて、その大会に議長が代表として出席されるからいいとか何とかいうことでなくして、こういう決議を参議院としてはやらないとかやるとか、そうした決議を不必要だとかいう議論なら話は別なんですが、大会の方と一つ区分してお考え願いたいと思う。
#79
○委員長(木内四郎君) 如何でしようか、これについては淺岡委員の方からもちよつと御意見もありましたので、尚各会派においてよく御相談になりまして、その上で御決定願うことにしたらどうかと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#80
○委員長(木内四郎君) それではそういうことに取り計らいたいと思います。
 尚この際ちよつと一言申上げて置きたいのですが、実は委員会が最近非常に輻輳して來て、速記のほうも非常に急がしくなつて來まして、速記者のほうも数が足りませんので大分疲労しておる者もあるような状態になつております。委員会はなるべく定時に開いて、余り時間が、例えば食事の時間までずつと延びるとか、そういうことのないように、早く定時に開いて大体定時に終るというふうに各会派共御留意願いたいと思います。
#81
○兼岩傳一君 ちよつと御報告申上げます。水害に対する迅速なる應急策と治水事業の完遂に関する決議案、私共の起草いたしましたのを朗読いたします。
  政府は水害罹災民の窮状に対し之が急速周到なる救済の途を計ると共に、災害復旧に果敢なる処置と講ずべきである。
  尚治水は國土の保安並に産業及び國民生活の安定上極めて重大なるに関らず歴代政府は之を忽にし、爲めに水害頻にいたる事実に鑑み此際革めて治山治水の緊要性を確認すると共に、治水の原則に準拠して水源より河口に至る一貫せる計画を樹立し、造林を重視するは勿論殊に政策の抜本塞源的更改を断行して、砂防の完璧を期し併せて河道の改修を計り以て水禍を永遠に防ぐの途を速に講ずべきである。
 右決議する。
以上であります。
#82
○委員長(木内四郎君) それでは各会派を代表しておられる起草委員の方がお纏めになつた案でありますから……。
#83
○櫻内辰郎君 今議事部長から御注意があつたのですが、この「る」というようなことが多いと、少し工合が惡いのだそうですが、率直に御説明を願いますか……。
#84
○参事(寺光忠君) 若干の字句の修正をお委せ願えれば幸せだと思うのであります。例えば政府は水害罹災民の窮状に対し之が急速なる……「之が」と言いますと文語体になります。又用意周到なると「る」というふうに入ると、文語体になりまして、文章が一貫いたしませんので、文章の仮名遺の程度はお案せ願つたらどうかと思うのです。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#85
○委員長(木内四郎君) それでは字句の点につきましては、尚事務局の方の意見も入れまして、各会派で十分御審議の上に、只今兼岩委員から朗読されました案文によることに御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#86
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。外に何か……。
#87
○天田勝正君 これは正式の委員会でなくてもよいのですが、各委員の方にお考え願つておきたいことが一つあるので、それは過日來連合委員会が幾つも開かれておりますが、この委員会の決定によりまして、議長より付託された委員会でなければ決議権はない。これは一應参議院規則によつて当然私共も、さように解釈いたしたわけでありますが、実際問題といたしまして、段々それだけでは不備があるということを各委員からも述べられておることを私聞いておりますので、そこで固より初め私共が参議院規則を見ましたときに、先ず一應不備の点もあろうが、これでやつて見ようということが出発点であることを考え合せまして、一つこの機会に参議院規則を直すとか、或いは又議長の方におきまして、合同委員会に付託するというような形ができるならば、そういう方法を取るとか、何らかの措置を講じなければならんと思いますので、一つこの点各委員の方は会派に帰られまして、お考えになつて善処されることをお願い申上げるわけであります。
#88
○委員長(木内四郎君) 只今の天田委員の御発言の点につきましては、実は前々回の委員会ですか、この問題が出まして、三十六條の解釈適用について更に各会派で研究して、その上でここで御協議を願うということになつておりますので、各会派におかれましても十分御研究を願いたいと思います。他に何か……。
#89
○櫻内辰郎君 もう一つ、今の決議案の提案理由を説明される方、これを國土計画委員長の赤木さんにお願いしたらどうかと思うのですが、それも御了解を願つておかなければいかんのじやないかと思いますが……。
#90
○委員長(木内四郎君) 御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#91
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。それでは本日はこれにて散会いたします。
   午後零時十五分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     木内 四郎君
   理事
           結城 安次君
   委員
           天田 勝正君
           塚本 重藏君
           松本治一郎君
           淺岡 信夫君
           黒川 武雄君
           左藤 義詮君
           稻垣平太郎君
           櫻内 辰郎君
           佐佐 弘雄君
           高橋龍太郎君
           竹下 豐次君
           野田 俊作君
           東浦 庄治君
           板野 勝次君
           兼岩 傳一君
  事務局側
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (法制部長)  川上 和吉君
   参     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
  政府委員
   内閣官房次長  曾祢  益君
ソース: 国立国会図書館
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