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1947/10/10 第1回国会 参議院 参議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第34号
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1947/10/10 第1回国会 参議院

参議院会議録情報 第001回国会 議院運営委員会 第34号

#1
第001回国会 議院運営委員会 第34号
  付託事件
○新憲法の活用に關する陳情(第二十
 七號)
○戰争犠牲者の負担擔公平を自由討議
 の問題とすることに關する請願(第
 百三十二號)
○國會法三十九條第二項の議決に關す
 る件(勞働委員會委員、調停委員會
 委員、斡旋員及び船員中央勞働委員
 會委員)
○連合委員會に關する件
○議案の付託に關する件
○國會職員に對する一時手富勞の支給
 に關する件
○職員宿舎の建築等に關する件
○地方財政及び地方行政に關する調査
 承認要求に關する件
○一般勞働問題に關する調査承認要求
 に關する件
――――――――――――――――
昭和二十二年十月十日(金曜日)
   午前十時二十七分開會
  ―――――――――――――
  本日の會議に伏した事件
○議案の付託に關する件
○國會職員に對する一時手富の支給に
 關する件
○職員宿舎の建築等に關する件
○連合委員會に關する件
○地方財政及び地方行政に關する調査
 承認要求に關する件
○一般勞働問題に關する調査承認要求
 に關する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(木内四郎君) それではこれより開會いたします。まず經濟力集中排除法案付託に關する件についてお諮りいたしたいと思います。
#3
○參事(寺光忠君) 一昨日經濟力集中排除法案が提案になりましたのでございますが、勿論豫備審査でございます。衆議院の方では、これを特別委員會に付託するということを決定いたしまして、昨日の日程に上せたのでございますが、事情がありまして、本會議場において動議が出まして、財政及び金融委員會に付託することに變更になりました。財政及び金融委員會に付託することにつきまして、議員運營委員會におきましては、商業と鑛工業委員會との連合審査會を開くということを前提として、決定したというふうに聞いております。こちらの方におきましては、衆議院と同じように、財政及び金融委員會に付託せられますかどちらを適富とするかお諮りいたします。
#4
○下條康麿君 今の特別委員會を止められたのは事情があるように思うのですが、速記でも止めてお話頂けば幸いであります。
#5
○委員長(木内四郎君) 速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#6
○委員長(木内四郎君) 速記を始めて、御意見ございますか。
#7
○下條康麿君 衆議院と同様でよかろうと思います。
#8
○委員長(木内四郎君) 下條委員の御意見に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。次には國會職員に對する一時手當の支給に關する件についてお諮りいたします。
#10
○參事(近藤英明君) 只今お手許にお配りしてあります國會職員に對する手當支給に關する規定案でございます。本件は只今衆議院の方で政府提出案といたしまして、法律案が提出になつております。政府職員に對する一時手當支給に關する法律案が衆議院において審議中でございまして、本院におきましては、財政金融委員會において豫備審査中に屬する法律案であります。これは御承知の通り、千六百圓案と千八百圓ベースとの差額、月額二百圓平均の七、八、九の三ヶ分六百圓を一般政府官吏に支給するという法律案でございます。この法案が通りますと、政府部内の職員には一律に六百圓豫算單價によりまして、地域別に二割及至十二割、東京地域は大体九割になる相成る模様であります。さようなものが支給されることになつておりますが、これは政府職員に適用になりますので、この國會審議に對しましては、國會職員法第二十五條三項によりまして、「國會職員の給料、手富その他の給与に關する規定は、兩議員の議員運營委員會の合同審査會に諮り、兩議員の議長が、これを定める。」ということになつておりますので、別にかような規定案をお作り頂きまして、これによつて國會職員には政府職員と同様な一時手當を支給して頂きたい。かような趣意でございます。本件は衆議院におきましても一昨日議員運營委員會において御承認を得たのであります。本院におきましては昨日議員運營の小委員會がございましたが、その方へ提出御相談申し上げて御了解を得た次第であります。尚これは兩院議員運營委員會の合同審査會に後ほど議長から正式にお諮りになるという御意向でありました。
#11
○藤井新一君 昨日衆院運營委員會庶務關係小委員會においてこのことを愼重に審議いたしました結果、政府案に對して贊成の意を表し、これを國會職員にも適用してよかろうというので、別個のような、國會職員に對する一時手富の支給に關する規定を作つてみたのが今日ここに規定されている原案です。「この規定施行の際現に在職する國會職員、囑託、主事補、書記補及び傭員には、政府職員の例により、一時手富を支給する。附則、この規定は、政府職員に對する一時手富の支給に關する法律施行の日から、これを施行する。」これを本日ここに御審議を願つた次第であります。
#12
○委員長(木内四郎君) 御質問なり、御意見なりありましたら……。
#13
○天田勝正君 原案に贊成。
   〔「贊成」と呼ぶ者あり〕
#14
○委員長(木内四郎君) 御異議ないと認めます。次に議員宿舎の建築等に關する件。
#15
○藤井新一君 昨日小委員會におきまして三つの建物について愼重に審議いたしました。先ず第一に議員會館のことです。これは常任委員會の事務室に充てるものでございます。場所はこの本院の裏の空地でございます。本年度は第一期工事として二階に七部屋、一階に五部屋、外に事務室二部屋含んで、そのうち一階二階五部屋は二十坪、一階一部屋、二階一部屋は二十四坪でございます。これはすでに二百四十九萬三千圓で入札濟でございまして、安藤組が請け負つております。九月五日に着工、来年の二月二日に完成の見込みでございまして、進捗状況は誠に順調にいつております。来年度の第二期工事は第一期と全く同じものでございまして、これを以て前常任委員會が一委員會一部屋の割合で入れるわけであります。
 第二の議員宿舎でありますが、本年度の豫定工事は床の間附きの六疊の日本間四十二部屋で、外に付属の部屋若干を含んでおるものでございます。豫算は現在三百二十八萬圓でありますが、公定價格の値上がりもあり、七百七十萬圓の増加要求中であります。場所は舊文部大臣及び鐵道大臣の官邸の跡でございます。これは目下手続續中でございますが、この敷地の問題が解決次第に著工の豫定でございます。
 第三は議員會館についてでございますが、この前に申上げたように一部屋に三人及至四人の割合を以て計畫しておりましたが、衆議院においては一部屋一人の方がよいという決定を見ましたので、運營委員會の小委員會におきましては考慮の結果、衆議院に倣うようにしたらどうだろうかということに懇談的に決定したのであります。營繕富局の第一案は、間口一間半、奧行三間、又第二案は間口が一・六六間、奧行三・三間に案がありますが、衆議院同様第二案と決定いたしました。間取の詳細はこの圖で明らかになるようになつておりますから御覧を願います。場所は陸軍省跡及び議員裏の豫定でございます。本年度第一期工事として延九百坪、七十の部屋の豫定であります。十一月初旬著工、來年の三月末に完成の見込でございますが、全議員の全部の部屋を作るには第二期、第三期の工事をいたす豫定に相成つております。尚詳細については事務次長或いは、中榮營繕技師から御説明されることと思います。
#16
○佐藤尚武君 青寫真の説明を願いたい。
#17
○説明員(中榮一徹君) 青寫真について簡單に御説明申し上げます。お手許に配りました二枚の中先ず大きい方でありますが、これは委員會廳舎の間取竝びに立面圖であります。左の隅にその平面圖を現しました。この二つのうち下が一階、上が二階であります。先ず一階の方から申上げますと、圖面を御覧願うと、道路に對しましてこういうふうな位置でございます。一階の片隅に玄關がございまして、道路から直接お入りになる方のためには、この玄關を御利用願い、それから本館の方からは地下道で連絡いたしまするが、地下道を出ましてからは玄關の奧に階段がございます。階段の下に地下道への連絡口がつくことになつております。その間にこの會館のための事務室が設けられております。それから續きまして會議室が一階には五部屋、これが坪數といたしましては大體二十坪に相成つております。二階は同様の大きさの部屋が五部屋と、更に兩脇に妬く二十四坪の部屋が二部屋、合計十二部屋と相成つております。大體現状ではかような計畫で進めておりまするが、尚仕上げの概要を簡單に御説明申上げますと、外部はこの圖面では板張になつておりまするが、實施に當たりましては、これは色モルタル仕上げに變更いたしております。屋根は瓦葺でございます。室内の方は、大體現状の資材關係から申しまして、床は板張でございますが、ふちの明きませんように實矧にいたします。天井竝びに壁は漆喰壁にいたしております。委員會廳舎の方はかような規模で進める豫定でございます。場所は大體裏側に進めております。委員會廳舎は大體只今御説明申上げましたような次第であります。
  それから續いて同じ綴じ込みになつております上の小さい圖面を御覧願います。議員會館の單位でございます。昨日の小委員會で御説明申上げまして、大體大きい方にその席上では話があつたようでございまするが、右側にございますのがメートルを單位にいたしましたものでございまして、部屋が二階のように書いてございますが、これはいわゆる疊み込みのベッドを下ろしましたものと疊みましたものとを書き表したのでありまして、この一區畫が一つの單位でございます。議員の方々の執務室といたしましては、廊下から入りました奧の外部に面しました部屋、大體坪數は、四坪半よりちよつと廣いのでございますが、メートルでいつておりますものですから、大體六疊くらいの廣さになると思います。そこで晝間は事務をおとり願いまして、その前室の方には補助員の執務室というふうに計畫したわけでありまして、これは衆議院の方のお考えで會議その他で夜分遅くなりまして、お宅へお歸りになるのに交通機關その他に支障がありました場合に、ここの宿泊ができまするように、この部屋の隅の、現在押入みたいに書いてございますところに疊み込みのベッドをしつらえておきまして、その節にはこの圖面の右側のようにベッドを下ろしまして、そこで宿泊をして頂く、そういうような仕組に計畫いたしたものでございます。勿論この部屋が各議員方一人に一室ということでございまするので、衆議院の方の部屋といたしましては二百五十室を要しますし、この外に共通の部屋、例えば面會室でございますとか、讀書室ございますとか、或は事務關係の室、更に食堂、厨房というようなものが別に付屬いたすことに相成つております。これは一應この案で御決定に相成りますれば、これを基礎といたしまして計畫を進めるつもりでおります。
 それからもう一枚の圖面これは別に綴じ込んでございませんのが、宿舎の圖面でございます。これは場所は元の大藏大臣官邸、前の文部大臣竝びに運輸大臣官邸の焼跡に計畫いたしておりまするが、先般當委員會から決議を願いました土地の移管に關する問題が正式にまだ決定を受けておりませんのですから、著工ができません状況でありますが、あの位置にこの計畫をいたしております。やはり向きは道路に向いまして、この玄關が丁度道路に向かい合つていまして、横が道路と平行いたすような關係であります。門をお入りになりますと、すぐ正面の玄關に入りまして、その左右に各部屋を配置いたします。更に中央部に、一階には使用人その他の管理人の、直接外部に折衝のございます管理人の居室、竝びに應接間とか新聞閲覽室というものを配置いたしまして、その裏にもう一翼宿舎に相富いたします部屋を配置してございます。この部分が總體二階になりまして、二階は殆んど全部宿舎の部屋として配置いたしております。それから後部に食堂でございますとか、厨房、それから使用人の宿直室とか、或いは浴室というようなものを、いわゆる共通施設を後部に配置いたしてございます。この部分は一階として計畫してございます。大體各部屋の大きさは六疊を基本といたしまして、それに押入、床の間、更に出窓になつておるところもございますので、多少廣めに使えることかと存じております。廊下からの踏み込みは各部屋の左の隅にしつらえてございまして、部屋からの直接の出入りはないようにしてございます。大體只今計畫しておりますこの圖面につきましての御説明は以上の通りでございます。
#18
○委員長(木内四郎君) 御質問、御意見はございませんか。
#19
○副議長(松本治一郎君) 坪當たりいくらくらいに當るのでしようか。
#20
○説明員(中榮一徹君) これは只今のところまだ御審議を得てから工事をいたしますので、落札のあれには決つておりませんけれども、只今の計畫では、大體宿舎の方は七千八百圓くらいというふうに考えておりますが、事實はちよつとそれではむずかしいんじやないかと思つております。
#21
○天田勝正君 議員會舘の方にもすべて泊まれるようになつておつて、その外に今度は議員宿舎を作ることになつておるのですが、議員會舘をもう少し擴張すれば、全部一ぺんに入れるようになつてしまうのじやないですか。兩方へ部屋を作つて、一度に入れるようにできれば誠に都合がいいわけなんですけれども、私が勘定すると宿舎の方は四十一もあつて、會舘の方は幾つできるか勘定してもみませんが、やつぱりはんぱじやないかと思うのですが、この點はどうなのですか。
#22
○説明員(中榮一徹君) 本年度の計畫といたしましては、宿舎の方が四十二室ございます。それから議員會舘の方は大體七十室くらいできると思いますが、當初計畫いたしました當時は、議員會舘には宿泊の設備を考えない案を立てたのでございます。ところが衆議院の方の委員會で、宿泊を建前とする必要はないが、若し會議その他で夜分遅くなりました場合に、お宅へお歸りになるのに交通機關もなくなるというような場合もあるのじやないか、そのときに簡單に泊まれるような施設をしたらどうかということでございまして、それで立てたのがこの案でございます。從つてベッドにいたしましても、夜具その他は御自身でここに置いて頂いて、そういう場合にだけお泊まり願うというような趣旨でございますから、議員會舘の方は宿舎という考えを全面的には採入れていないのでございます。
#23
○天田勝正君 委員會廳舎の方は、敷物などは板のままなんですが、こういうところだと、誰が出入りしても、音が聞こえないで、誠に都合がいいのですが、そういう點の配慮はどういうことになつておりますか。
#24
○説明員(中榮一徹君) 勿論、できますれば、じゆうたん、リノリュームを敷きたいと思つておりますが、なにぶんにもじゆうたんは勿論のこと、リノリュームも入手が非常に困難なものでありますから、只今のところは、床を相當隙まのあきませんようなものにいたして張つておいて、若しそういうものが入手できるような場合には、今後において施設をしたらどうかというふうに考えております。
#25
○塚本重藏君 議員宿舎は、議員二百五十名全體が入れるような、將來計畫を進めて行かれるのですか。將來とも、東京在住の方を除いて、地方から東京へ來た者だけが入れるような設備を以て終る豫定であるか、その點はどうであるか。
#26
○説明員(中榮一徹君) 技術當局といたしましては、只今のところ、豫算の建前から、これだけしか考えておりませんが、これは事務當局として、將來東京在住の方々以外の者に對して宿舎をお考えになるとすれば、別途に計畫をいたしたらどうかというふうに考えます。只今はそこまでは考えておりません。
#27
○下條康麿君 これらの建物のできる時期を伺いたいと思います。
#28
○説明員(中榮一徹君) 最初に委員會舘廳舎の方から申上げますと、これは大分前でございますが、この委員會に一應圖面をお目にかけて御説明いたしましたが、それから準備をいたしまして、九月五日に著工いたしましたで、只今豫定といたしましては、特別の支障が起こりません限り、二月初旬に委員會廳舎は完成いたすことになつております。それから宿舎の方は……。
#29
○下條康麿君 議員室ですね。議員會舘議員室ですね。
#30
○説明員(中榮一徹君) 議員會舘は、この案で御承認を得ますれば、直ちに印刷の準備を進めまして、遲くとも、十一月初旬に著工いたしまして、三月末で完成いたす豫定でございます。
#31
○下條康麿君 七十室できるのですね。
#32
○説明員(中榮一徹君) 大體七十と今考えております。それからもう一つの宿舎の方でございますが、この方も只今の敷地の點を至急解決して頂きまして、少くとも十月下旬及至十一月上旬に著工の運びにいたしまして、三月末に竣工いたしたいというふうに考えております。
#33
○黒川武雄君 この宿舎の防火設備については十分の考慮が拂われておりますか。
#34
○説明員(中榮一徹君) 防火設備を十分に考慮いたしたいと考えております。
#35
○委員長(木内四郎君) 外に御意見なければ、小委員長の報告通りで御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#36
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。
 次に連合委員會に關する件についてお諮りいたしたいと思いますが、連合委員會の議決權の問題につきましては、去る八月四日の本委員會において、議案は付託された委員會において、その責任において決定するのであつて、連合委員會を開いた場合には付託されない方の委員會の方は、議決權がないということ、即ち連合委員會には、議決權がないということに一應決まつておるのでありますが、その後いろいろ御意見がございまして、更に御協議いたしたのでありますが、その點について引續いてお諮りいたしたいと思います。
#37
○塚本重藏君 社會黨の方では、大體前囘に決定した通り實行して行くということに贊成であります。
#38
○下條康麿君 緑風會におきましても、亦社會黨の考え通りであります。前囘決定通り議決權なし、連合委員會にはない。こういうことに……。
#39
○委員長(木内四郎君) 只今塚本委員及び下条委員の御意見のように、全囘の決定通りにしておきたいという御意見に御贊成の方は手を擧げて頂きたいと思います。手を擧げて見て下さい。全囘決定しております連合委員會の、8月4日の、議決權なしということに贊成の方は……。
#40
○委員外議員(原虎一君) ちよつと發言したいのであります。決定される前に、勞働委員會の意思をこの委員會に訴えまして、御審議願いたいと思つて、特にこの會に出席を通告もいたしておりますし、参つたわけですが、その扱いをお諮り願いたいと思います。
#41
○委員長(木内四郎君) 勞働委員長から御發言の希望がありましたがよろしうございます。
#42
○委員外議員(原虎一君) 御審議中、この問題について、勞働委員會が特にお願い申上げたいことは、勞働委員會の意向等を御斟酌願つて、この委員會で御審議願いたいと思います。申上げます要點を簡單に説明申上げたいと思います。
 法的の根據につきましては、既に一囘議院運營委員會で、連合委員會の表決權は、付託された委員會が持つということの解釋がよかろうということになつておりますが、この問題につきましては、いろいろ併しその後においても意見がありまして、連合委員會である以上、決定權を連合委員會でなすべきだという法的な相富根據を以ての御意見もあるようでありますが、そういう點を今日申上げて、勞働委員會がどうこうと申しますよりか、連合委員會は、付託された委員會が表決權を、決定權を有するという方針で、我々は運營して参りましたのでありますが、勞働委員會と決算委員會との二囘に亙る連合委員會の經過から、又實情から申しまして、どうもこのままでは工合が悪いと、こういうことが勞働委員會側の一致する意見になりまして、ぜひ御面倒でも再審議を願ふことが必要であるということを昨日申合せいたしましたので、上つたわけでありますが、その實情から申しますというと、それは勞働委員會と決算委員會との連合委員會のみならず、むしろ他にもそういう、次に申上げるような意見が持ち上がつて來ているようであります。即ち付託される委員會が、その法案の骨子が、比重がいずれにあるかというようなことは、形式だけのみではこれはいかない。形式を尊重して、それが正しいと信じて、付託される委員會の内容をよく檢討いたしますというと、連合に参加したるところの委員會の方が重要であるというような問題も多々出て來つつある。そういう關係からたしまして、むしろ嚴密に、極端に申しますというと、次のようなことになつて参りまして、内容をよく調べて見るというと、付託された方よりか、連合に参加方の委員會の方が、重要な場合がある。付託された委員の方が、極端に言うと、二名出席される、参加した方の委員は殆ど全部出席し、して、委員會は構成いたします併し決定權はその二人によつて……、参加したところの委員會の意見というものは二人にしか反映しない。併し決定の場合においては、その二人を中心として決定をなし得るというような、極端に申しますというと、そういう實情すらあるではないかということになつて参りつつあります。そういう關係から考えますというと、これはやはりなんらかの形において、連合委員は連合委員會としての最終決定權を持つという方法にぜひ直して行かなければならん。その直すいろいろな法的技術等を十分に御研究願いたい。こういうところが要點であります。尚申上げますれば、從つて付託された法案に對する關心の度合いによりまして付託された委員會の出席が悪くて、参加しておる決定權を持たん方がよい。最後の決定權は、各派から決算委員なり付託された委員會に出席しておるのであるから、それによつて表決を、各派の意見はそれによつてなされるのではないかということも言われますが、又これは専門々々の知識によつて關心が違いますと、そのまま委員會に反映しない。民主的あるようであつて事質は民主的運營に缺けておるのではないか、こういう事實にぶつかつたわけであります。二囘に亙りました勞働委員會の經驗を申述べまして、再審議願いたいと思います。今私が申しました例を決算委員會と勞働委員會とに取りましたが、それは實際行いました經驗ある例でありまして、こういうことは他の連合委員會にもあるということを伺つております。從つて勞働と決算との關係のみでない、私はただ一例として申上げましたということを御了解の上に、御審議願いたいと思ふのです。
#43
○下條康麿君 只今原勞働委員長から事實についての御陳述があつたのであります。その中具體的な問題として、決算委員會と勞働委員會と連合委員會を開きました場合において、付託を受けた決算委員會は僅か二名であつて、勞働委員が多數おつたというような事實はないと思います。それは速記録なりいろいろなものをお調べ頂けば分かると思います。さような事實はないと思います。
#44
○委員外議員(原虎一君) その事柄につきましては……。
#45
○委員長(木内四郎君) ちよつとお待ち下さい。
#46
○下條康麿君 それで或いは決算委員會の方と、勞働委員會の方の出席の割合はどうかということは、或いは多い場合もあり少い場合もあると思いますけれども、今お話になつたように、僅か二名であつて、それが議決權があつて、そうして議決權のない者の方が多數出ておつたというような、殆んどの出席者を占めたというようなことはなかつたようで、事實を申上げて置きます。
#47
○委員外議院(原虎一君) 私の説明が若し今下条決算委員長の仰しやられるように解されておりますれば、私の表現の誤りであります。私は今の方法で行きますと、そういうことがあり得るということを申上げたので、決算と勞働との關係においては決して、今下条氏が言われますように、決算が二名であつて、勞働が多數だつたということは申上げておりません。今のやり方で行きますと、そういうことがあり得る。付託された委員會の方がただ二名で、参加された方の委員が多數で行く……。あり得るということを申上げておるのであります。それを誤解ないようにお願いいたします。(「採決を願います」と呼ぶ者あり。)
#48
○竹下豐次君 先程決を採られようとしておりましたが、あれは現在の規定の解釋の意味においてどう採るかという點であつて、この後また規則を改定する必要があるか否かという問題については、お觸れになつていないわけでございますね。
#49
○委員長(木内四郎君) お説の通りです。それでは現在の規則の解釋としては、先程塚本委員及び下条委員から御意見がありましたように、八月四日の當委員會の決定を維持するということに御贊成の方は手を擧げて頂きたいと思います。
   〔擧手者多數〕
#50
○委員長(木内四郎君) 多數と認めます。それでは前囘の決定通り、當委員會の意見としては前囘の八月四日の委員會の解釋の通りといたしたいと思います。尚この問題につきまいしては、先程竹下委員からもお話がありましたように、今後これをどうするかという問題は別問題でありまして、當委員會としては、又いろいろ研究すべき問題もあろうかと思います。各委員におかれましても十分御研究をお願いいたしたいと思います。
#51
○佐々木良作君 今の決定通りに行くというのは、そうして今後の問題を研究するということは、どういうことなんです。當分の間今の解釋を繼續するという意味ですか。
#52
○委員長(木内四郎君) 尚法規の改正とか何とかいうような問題をする場合におきましては、それは又別の問題になつて來るだろうと思います。
#53
○佐々木良作君 そうすると、法規の改正をしない限り、今の解釋を繼續する、こういう意味ですか。
#54
○委員長(木内四郎君) そうです。
#55
○佐々木良作君 そういうことですね。現状の法規である限り、そうすると今の解釋を動かさないということですか。
#56
○委員長(木内四郎君) 私はそう了解しております。
#57
○佐々木良作君 分かりました。
#58
○委員外議員(原虎一君) ちよつと……。勞働委員會に報告いたす關係もありますので、伺いたいと思いますが、今の御決定は現行法律の法的解釋がそうだという建前で決定になつておるのですか。私はこの前のことを知りませんから、それを伺つて置きたいと思います。
#59
○委員長(木内四郎君) そういう意味です。
#60
○委員外議員(原虎一君) 法的解釋はこれが正しいと解釋して、これで運營して行く。これで決定する……。
#61
○委員長(木内四郎君) 私はそう解釋しております。
#62
○委員外議員(原虎一君) あとは、運營の結果によつて、方法を變えなければならんということになれば、それは別だ、こういうふうに解釋する……。
#63
○委員長(木内四郎君) そうです。
#64
○委員外議員(原虎一君) 分かりました。
#65
○委員長(木内四郎君) 次に調査承認要求についてお諮りいたしたいと思います。
#66
○參事(河野義克君) 調査承認要求が二件ほど出ておりますから、朗讀いたします。
   地方財政及び地方行政に關する調査承認要求書一、事件の名稱 地方財政及び地方行政に關する調査。一、調査の目的 地方財政及び地方行政の調整に關する中央機關設置の富否を決定すると共にこれに必要な法令の立案をすることを目的とする。一、利益 地方財政及び地方行政の調整機關のあり方を調査決定することによりこの問題の解決をはかることができる。一、方法 小委員を設けて地方自治團體等より意見を聴取し、資料を蒐集する。一、期間 今期國會開會中。右本委員會の決議を經て参議院規則第三十四條第二項により要求する。昭和二十二年十月九日治安及び地方制度委員長  吉川 末次郎参議院議長  松平 恒雄殿それから
   一般勞働問題に關する調査承認要求書一、事件の名稱 一般勞働問題に關する調査一、調査の目的 勞働基準法の施行状況、勞働委員會の運營状況其の他現下の一般勞働問題を調査研究する。一、利益 政府及び勞働者、雇用者各代表者より一般勞働問題に關する説明及び意見を聴取して勞働法の完全なる施行に寄與する。一、方法 關係者から意見を聴取し、且つ必要に應じ、勞働施設を實地調査する。一、期間 今期國會開會中。右本委員會の決議を經て参議院規則第三十四條第二項に依り要求する。昭和二十二年十月九日
   勞働委員長 原  虎一
  参議院議長 松平 恒雄殿
#67
○委員長(木内四郎君) 只今委員部長から朗讀いたしました地方財政及び地方行政に關する調査承認要求、及び一般勞働問題に關する調査承認要求について、御質問なり御意見なりありましたら……。別に御發言もなければ、地方財政及び地方行政に關する調査承認要求につきまして、承認を與えることに、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#68
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。
 次に、一般勞働問題に關する調査承認要求につきまして、承認、與えることに、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#69
○委員長(木内四郎君) 御異議ないものと認めます。
#70
○參事(寺光忠君) 議長からお諮りいたしたいことがございますのですが、水産委員會から證人の出頭喚問の要求を受けましたのでございます。その證人の證言を求めた事項は、水産物集出荷配給に關し、改善を要する事項につきまして十二名の證人出頭を要求せられております。中央水産業會理事の幸田君、東京水産物株式會社の社長田口君、中水魚市場株式會社社長佐野君、東京魚商業協同組合理事長鹽澤君、東京都荷受組合連合會理事長寺田君、西日本機船底曳網漁業水産組合理事長井出君、大阪魚類販賣株式會社社長澤雄君、兵庫魚類販賣株式會社社長木原君、横濱水産物荷受株式會社社長鳥海君、名古屋魚市場株式會社社長伴野君、京都魚類販賣株式會社社長橋本君、この十二名でございますが、かねがね議員派遣について大體自粛というような御議論もありました時ですから、この證人出頭につきまして、議員運營委員會でのお考えを承りたいと、こういう趣旨でございます。
#71
○天田勝正君 その證人喚問の目的は何ですか、ちよつと聽き漏らしたような氣がするのですが、
#72
○參事(寺光忠君) 水産物集出荷配給に關して改善を要する事項ということでございます。
#73
○塚本重藏君 この案は我々今聽いたのですが、暫く愼重に考えさして貰いたいと思います。次囘に讓つて……。
#74
○參事(寺光忠君) これは規則の建前から申しますと、委員會から證人喚問を要求されますと、議長はこれを拒否することができない建前になつております。議長といたしましてはただ先般來の議員派遣等の問題もございますので、只今證人のかような種類の、かような數の證人喚問について、議員運營委員會の御意見を聽いて頂きたい、こういう趣旨でございますから、その含みで御審議願いたいと思います。
#75
○委員長(木内四郎君) それでは塚本委員の御意見のように、この問題は……これは今議事部長からもお話ししましたように、委員會の方で單獨に運び得ることだそうでございます。けれども證人の數も非常に多いようですし、いろいろなことがありまするので、そういう點につきまして、若し他の委員の方に御意見がありましたら水産委員の方なり、或いは水産委員長の方に御意見をお傳え願いたいと思います。私からも傳えたいと思います。
#76
○淺岡信夫君 そういう性質のものを何の理由でこの運營委員會にかけられたのですか。
#77
○參事(寺光忠君) それは御説明いたしましたように、これは議長を經て喚問要求ということになつておるのでございますが、議長がこれを經て出しますにつきまして、これは例えぼ今證人出頭について問題になつておりますのは、證言の問題とかいろいろございます。例えば衆議院の隠退藏物資の證言につきましては、證人がいろいろなことを言うので、宣誓の場合についての法律的な束縛親定を作らなければならん。本會期中に國會法の修正をその面において行わなければならん問題もございまするし、ありますので一應只今委員長のお諮りになりましたような趣旨において次第を御報告を申しますか、お諮りするというような次第でございます。
#78
○淺岡信夫君 本委員會も承り置くという程度でございますね。
#79
○參事(寺光忠君) そうでございます。
#80
○淺岡信夫君 これは一つ議長からお諮りいたして頂きたいと思いますが、去る日兩院の議員の有志が集いまして議員スポーツ連盟というものを組織したのでございます。たまたまその項に文豪の故幸田露伴氏の死亡に兩院における院議によつて弔詞を贈りたいということがありました時に、例えばスポーツ、オリムピックにおいて世界記録を破つたというような時には、この國會として、それを表彰ずるというよつなことも一應考えてはよいじやないかというような話が出たのでありますが、ところがその後夏季におきましていろいろなスポーツが行われております中、たまたま古橋選手が水泳におきまして世界記録を破つたのであります。でこういうようなことが起りますと、いろいろな點におきまして今の世の中の世相において澤山の問題がありまするが、一番朗らかな問題は私はこの問題だと思うのであります。そこで、先般スポーツ議員連盟もこの話が出まして、一つ古橋選手の表彰ということを國會で採上げて貰えないだろうかこいうことが一つと、更にこの世界の記録を破つたということから發して、次の世界オリムピックに日本の參加を要請する決讓案の上程を一つ諮つたらどうかという議が出たのでございます。ところがこの世界オリムピック時期に對しましては今の占領政策下にある日本としては、これは到底參加できないのは富然でありますけれども、來たるべき講和條約におきましては日本が獨立した一つの國家であるという點におきまして、今からこういう要請の決議を出すということも決して遲くはないのではないか、これがスポーツに携わる、或いはそれに關聯を持つ人達のみの話であつたならば、何もならないと思います。こうした點におきまして國會がこれを採上げて頂くということが、現下の道義の失墜しておりまする日本の現状下におきまして、青年の精神の振興に非常に大きな問題があると思います。たまたまこの參十日には金澤におきまして日本の體育大會が行われ、これに一萬七千餘名の若人が全國から集ろうというようなこと、それから又國民の象徴として天皇陛下もこれに臨幸されるというようことを思います時に、當然國會からこれに對して代表者を送られるということが考えられると思うのでありますが、こうした時期に際しまして、一つ古橋選手が世界記録を破つたということの表彰と合せて、來たるべき世界オリムピックに對してのこの日本の參加の要請の決議というものを院議によつてやつて頂きたいというこことを一つお諮りいたしたいと思うのでございます。
#81
○天田勝正君 本委員會におきましては各派交渉會でやるようなことをそのままやつて來た、ずつとやる癖と申しますが、そういうのがあるのですべてここにかかるようになつてしまうわけでありますが、淺岡委員の仰つしやつたことは試に結構でありますが、これは一應各派交渉會で各派の意見を纏めて、それから一つ出して頂くのが私は妥當ではないか。こういうふうに存じますので、一つその方にして頂きたいと思います。
#82
○委員長(木内四郎君) 淺岡委員如何でしよう。これは各會派に持歸りまして、一應相談した上で決定いたしますか。或いは各派交渉富でお決め願うことにいたしたら如何でしようか。尚外に御發言がなければ、今日はちよつとこの會を閉じまして、秘密の懇談會にして御報告をしたり御相談したりしたいことがございますが……。
#83
○藤井新一君 淺岡氏の提案には絶對贊成であります。一言申上げて置きます。
#84
○委員長(木内四郎君) それでは本日はこれを以て委員會を閉じます。直ちに秘密會に移りますから、委員、事務局員以外の方の御退揚を願いたいと思います。
   午前十一時三十分散會
 出席者は左の通り。
   委員長     木内 四郎君
   理事
           藤井 新一君
           駒井 藤平君
           結城 安次君
   委員
           天田 勝正君
           島   清君
           塚本 重藏君
           松本治一郎君
           淺岡 信夫君
           黒川 武雄君
           左藤 義詮君
           稻垣平太郎君
           佐藤 尚武君
           下條 康麿君
           高橋龍太郎君
           竹下 豐次君
           野田 俊作君
           板野 勝次君
           佐々木良作君
  委員外議員
   勞働委員長   原  虎一君
  事務局側
   參     事
   (事務總長)  小林 次郎君
   參     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   參     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   參     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   參     事
   (委員部長)  河野 義克君
  説明員
   戰災復興院建設
   部長      中榮 一徹君
ソース: 国立国会図書館
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