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1948/11/09 第3回国会 参議院 参議院会議録情報 第003回国会 労働委員会 第2号
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1948/11/09 第3回国会 参議院

参議院会議録情報 第003回国会 労働委員会 第2号

#1
第003回国会 労働委員会 第2号
昭和二十三年十一月九日(火曜日)
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○連合委員会開会に関する件
○労働委員会の調停斡旋党の不当処理
 等に関する調査承認要求に関する件
  ―――――――――――――
   午後零時十一分開会
#2
○委員長(山田節男君) それでは只今から労働委員会を開催致します。
 本日の議題といたしましては、第1に人事委員会との連合委員会の問題でございます。明日國家公務員法の改正法案が人事委員会に付託されると言うことに決定いたしておりまするので、実は人事委員長と今朝打合せしたこところ、人事委員会におきましては、國家公務員法改正法案が付託されますと同時に、労働委員会の方に連合委員会を開きたいと、こういう申込みをされるそうでございます。よつて本委員会としまして、この人事委員会と連合委員会を開くと言うことにつきまして、人事委員会の委員長のお申込みに対しまして当初労働委員長から受諾をいたしますることが必要になつて來るのでございまするが、委員長におきまして人事委員会からの申込みに対して受諾いたしまして差支ないでございましようか。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○田村文吉君 それは労働委員会と人事委員会だけでございますか。外にまだ入りますか。
#4
○委員長(山田節男君) 私の聞きましたところでは、人事委員会から労働委員会だけに申込むというお話でございます。
#5
○田村文吉君 結構です。異議ありません。
#6
○委員長(山田節男君) それではさようご承認を得まして、明日人事委員長から申込みのありました場合に、委員長からこれを受諾いたすことにいたします。尚それにつきまして、明日人事委員会は午後一時から開会するそうでございます。從つて労働委員会も明日同時刻に開催して頂きまして、そうして人事委員会の決議の後、直ちに労働委員会と連合して付託された法案の説明を聞く、こういうことになつております。
 それから次には、本労働委員会の調査承認事件でございまするが、中央労働委員会、或いは地方労働委員会の朝廷、斡旋、仲裁等の不当処理に関する調査、これの承認を議長に要求する件でございまするが、この承認事件の内容につきましては、柴田專門員からその内容を説明して頂くことにいたします。
#7
○専門委員(柴田義彦君) それではちよつと簡單に申上げます。労働委員会即ち中央労働委員会並びに各地の地方労働委員会において行なつております朝廷、斡旋、仲裁その他の処理に対して、それが適法に行なわれて折るか、又遅延その他の不当な処理がないかどうかということは、現在殆どの行政官僚として厳格な調査をやつておらないのであります。從つて各地皆まちまちになつておるようなところがありまして、それに関連しまして最近中央労働委員会の機構の改革なんかも問題となつておりますが、中労委、地労委の処置に対して、それが適法に行なわれておるか、又遅延その他の不当処理が内かどうかということを調査する必要があると思われるのであります。これは各地において、單に経営者側のみでなく、労働組合側においても非常に迷惑をこうむつておるというような事件が相当あるように聞き及んでおりますので、どうしてもこの際調べなければならんのであります。ところが、普通の行政官僚でありましたなれば、先程議長の承認を得ました一般労働問題に関する調査承認事件として調査することができるのでありますが、この労働委員会の調停、斡旋、仲裁その他の処置につきましては、多分に司法的機能を持つておりまして、他からそう簡單に容喙のできないというような機能を持つておりますので、そこで一般労働問題に関する調査承認事件としては調査のでき得ない範囲があるように考えまするので、特に労働委員会の常任委員会という立場よりももう少し廣い意味で、國家の最高機関としての國会という立場でこれを調査するようにしたらどうかというように考えるのであります。御承知に通り、労働委員会の機能としましては、司法的機能と、勞働爭議の解決に奉仕する機能と、そのほかに調査的機能とか、関係行政聽に建議する機能とかがございますが、この中で司法的機能の調査ということは、どうしても單なる行政官廳が簡單に調査し得ない範囲に属しておるかと思います。從つて、今まで主幹官聽である労働省も殆ど手を著けておらないような状態にありますので、國会としてこれを調査して、そうして労働関係法の適正な運用並びにその適法なる民主的運営の調査をしなくちやならんと考えまして、この調査承認事件を本委員会に御承知を得たいと思つて提起したような次第であります。そこで、その調査承認要求書をここに朗読してみます。
  労働委員会の調停斡旋仲裁等の不当処理等に関する調査承認要求書
 一、事件の名称 労働委員会の調停斡旋仲裁等の不当処理等に関する調査
 一、調査の目的 中央労働委員会及び地方労働委員会の調停斡旋仲裁等の不当処理の有無を調査し、不当処理の事実があるときは、國の最高機関としての國会の立場からこれを指摘し、当該委員会等に対し勧告を行なう党必要な措置をなすことを目的とする。
 一、利益、労働組合法、労働関係調整法その他の関係法令の完全な施行を促し、併せて労働委員会の適法なる民需的運営と機能的処理を図り以て労働委員会の調停斡旋仲裁等の処理を適正に導くことに寄與する。
 一、方法 労働委員会関係者を承認として喚問し、併せて実施につき調査する。
 一、期間 今期國会開会中右本委員会の決議を経て、参議院規則第三十四條第二項により要求する。
  昭和二十三年十一月九日
 委員長参議院議長宛てとなつております。そうしてこの期間は今期國会開会中にしてありますが、今期國会閉会後は、継続審査として引続き調査に從事したい意向であります。そしてそれの運営方法としまして、調査方法としては、記録、関係文書の取寄せを行なつたり、労働委員会の委員、事務局職員、その他関係者を証人として喚問したり、又実地調査を行なうのであります。そうして又この記録方法としては、速記をとり、その他は皆一般の労働委員会の普通の委員会の場合と、同様であります。その調査の結果の処置はどうするかと申しますと、それはその当該労働委員会に勧告する、そうしてその写しを労働省へ送付します。又事件の採上げ方法は、各委員、労働委員の提供によるというような仕組みに考えておる次第であります。これを以つて私の説明を終わります。
#8
○委員長(山田節男君) 只今の柴田専門委員が説明をしました目的並びに無いようによりまして、参議院規則第三十四條によりまする調査承認事件を議長宛てに承認を求めたいと思うのでありますが、これにつきましてご意見ございますればお伺いしたいと存じます。
#9
○田村文吉君 それはあれですか。なにかピックアプして、そのところを調査するということになるのですか。何か今までにそういう問題が
○二つなり三つなり起こつている、こういうことになんでうすか、どうなんですか。
#10
○委員長(山田節男君) これは全般的とも言えませんけれども、或いは委員の時間的余裕の関係がございますので、全般的の調査はこれはとても不可能じやないかと思います。先程柴田専門員が申上げましたように、この中央労働委員会、地方労働委員かによつてある係争事件が調停、斡旋、解決したもの、それに対するいろいろな経営者並びに組合労働者からのいろいろ非難、不満があるわけであります。その具体的の例は例えば東宝の争議の場合でもその結果が余りに遅延しましたために労資双方から苦情が出ております。これは各委員の方でいろいろ御研究を願うし、又こちらとしましても、こういう意味で非常に重要なものと認めた場合には又皆さんにご審議願つて調査する、こういうことになるのであります。
#11
○田村文吉君 そんな場合はそうすると委員の一人からこういう問題を調査してほしいと言つた場合、委員会ではこれを採上げて調査しなくちやならない場合に、委員会が活動するのですか。
#12
○委員長(山田節男君) 委員会で決定します。
#13
○田村文吉君 こういうものの予算は別にしなくてもいいのですか。
#14
○参事(佐藤吉弘君) 予算につきましては例えば議院を御派遣になるとか、或いは承認をお喚びになる、その他の一般の常任委員会の活動はおやりになつておる種目の中から支出することになつております。特にこのために別に予算を組む必要はないと思います。若しそのために議員の旅費とか、或いは証人の旅費が不足を來した場合には予算全体の問題としては問題になり得ると思います。特に今このために予算を組んでおくような措置は必要でないと考えます。
#15
○委員長(山田節男君) 他に御意見ございませんか。それでは只今の議題となつておりますこの調査承認要求に関する意見は御異議ないものと認めて議長にこの承認を要求して差支えございませんでしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○委員長(山田節男君) 異議ないものと認めまして議長の方に要求いたすことに決定いたします。他に委員から何か議題となるべき案、或いは御意見等ございませんでしようか。
#17
○原虎一君 ちようど伺いますが明日から何か公務員法の連合の委員会を開くことに労働委員会は申し込んだと決めてあるのでありますか。
#18
○委員長(山田節男君) それを受諾するのであります。
#19
○原虎一君 受諾することを……、そうすると今までそれによつて、何か人事委員の委員長が……。
#20
○委員長(山田節男君) 人事委員会に付託することになつておる。
#21
○原虎一君 その審議に対して労働委員会としては別に申合わせなかつたのでありますか、ただ連合でやるというだけであるか、それは……。
#22
○委員長(山田節男君) 今先程申上げましたのでありますが、人事委員長から午後一時から準備委員会があつて連合委員会をやるという決議をして、そうして委員長から労働委員長の方に申込みがある、こういうことのご審議を願つてやる。そういうことになつたのであります。連合委員会はやはり付託する委員会ができてこれは委員長がやる、それから労働委員会としてこの場合には質疑だけしかもうないわけであります。討論表決はできないわけであります。これはすでに過般二回に亘つて議院運営委員会において問題になつた、そういうことになつて労働委員会としては連合委員会で公務員法の改正法案にたいして質疑できない、こういうようになつております。
#23
○原虎一君 そういうことは今までの慣例でも、規則は分つておりますが、それならば明日人事委員会で連合をひらく場合に総理大臣の出席を委員長から要求して置いて貰いたい。
#24
○委員長(山田節男君) 連合委員会で……。
#25
○原虎一君 連合委員会に総理大臣の出席を委員長から申込んで頂きたい。
#26
○委員長(山田節男君) 承知しました。別に御意見ございませんでしようか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○委員長(山田節男君) ないようでございますから、これを以つて本日の労働委員会を散会いたします。
   午後零時二十九分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     山田 節男君
   理事
           一松 政二君
           平野善治郎君
   委員
           原  虎一君
           村尾 重雄君
           門屋 盛一君
           田村 文吉君
           平野 成子君
   常員任委員会専
   門員      柴田 義彦君
  事務局側
   参     事 佐藤 吉弘君
ソース: 国立国会図書館
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