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1948/11/08 第3回国会 参議院 参議院会議録情報 第003回国会 農林委員会 第1号
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1948/11/08 第3回国会 参議院

参議院会議録情報 第003回国会 農林委員会 第1号

#1
第003回国会 農林委員会 第1号
昭和二十三年十一月八日(月曜日)
  ―――――――――――――
昭和二十三年十月十二日(火曜日)議
長において本委員を左の通り指名し
た。
           大畠農夫雄君
           門田 定藏君
           羽生 三七君
          池田宇右衞門君
           柴田 政次君
           平沼彌太郎君
           石川 準吉君
           高橋  啓君
           星   一君
           赤澤 與仁君
           加賀  操岩
           楠見 義男君
           徳川 宗敬君
           藤野 繁雄君
           山崎  恒君
           板野 勝次君
           池田 恒雄君
           國井 淳一君
           岡村文四郎君
           濱田 寅藏君
同日議長は左の者を委員長に指名し
た。
           楠見 義男君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○理事の互選
○本委員会の運営に関する件
○災害対策に関する件
  ―――――――――――――
   午後一時十九分開会
#2
○委員長(楠見義男君) それではこれから農林委員会を開会いたします。最初にちよつと御挨拶申上げますが、私先般の委員長改選に当りまして、前会に引続いて農林委員長に指名されました。もとより非才の者でございますが、幸いに皆さま方の御協力を得ましてこの大役を果したいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)
 それでは最初に理事の互選をいたしたいと存じます。この方法についてお諮りいたしたいと思います。
#3
○池田宇右衞門君 この際皆様の御了解を頂きまして理事の数は法定通り四名とし、理事は委員長において指名されんことの動議を提出いたし、皆様の御了解を頂きたいとかように動議を提出いたします。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○委員長(楠見義男君) 只今御提出になりました池田さんの動議について皆さん御異議ないようでございますから、委員長から指名いたします。理事といたしまして羽生三七さん、それから平沼彌太郎さん、石川準吉さん、藤野繁雄さんこの四名の方に理事をお願いすることにいたします。
 この委員会の本國会における運営の方法でありますが、これはいずれ理事のお方とも御相談いたしまして、その決定に従つて御通知申上げたいと思いますが、差当り本日の問題といたしましては、御承知のように災害が非常に輻湊いたし、又昨年に引続きまして相当地方においてこの問題が当惑を告げておるのが多いのでありますが、陳情請願等も参つておりますが、本日はこの災害関係につきまして農林大臣もおつて御出席になると思いますが、農林省から一般の災害状況並びにこれについての対策等を聽取いたしまして、質疑應答又意見の交換をいたしたいと思つております。
 それからもう一つは食糧の問題で、この一日から新らしい食糧年度に入りましたので、本食糧年度における主として主食の需要計画等につきまして、これも農林当局から説明を聴取し、質疑を重ねたいとこういうふうに思つております。
 尚御参考まででありますが、休会中に農林省、或いは経済安定本部、建設省等関係の方面に対しまして、いろいろこの委員会として審議をして行く上において参考になるような資料の調製を要求してございます。今までに資料の調製要求を出しておりましたのはこの冬の燃料対策、特に薪炭の対策についてが一つ、それから治山治水に対しまする根本的な対策、或いは又臨時的な対策、こういう問題が一つ、それから御承知のように先般の國会で食糧確保臨時措置法が成立を見ましたが、これに基いて本年冬の麦、或いは雑穀等についてこれの適用を見るわけでありますが、この臨時措置法のその後の施行状況についても、一つよく調べて見たいと思つて資料を要求しておりますが、それから米の價格でありますが、これが先月新米價として決定を見ましたが、その米の問題については、特に今後の再生産補償ができるかどうかということが一番大きな問題になつておりまして新らしい米價が閣議で決まる際にも、この再生産補償の方法、手段等について相当問題があつたように新聞にも載つておつたのでありますが、この再生産補償の方法について、又手段について、例えば資材の問題その他金融の問題いういろいろがございますが、この問題について特にその後の政府としての対策、実施の状況、これもよく審査したいと思います。それから最後に今年の米、或いは藷の供出状況或い超過供出推進対策こういうようなものの実行状況を聽取したいと存じます。今までのところはそういうようなものについて、予め資料調製を要求しておりますが、尚皆様方の御意向に從いまして、逐次こういうような問題について政府にも申出をしたいと思つておりますから、どうぞそういうお心組で若しございましたら、委員長までお申出を願いたいと思います。この際特に申上げますことは大体以上の通りであります。
#5
○板野勝次君 土地改革の問題を扱つてもらいたいと思います。
#6
○委員長(楠見義男君) 農地改革の進行状況ですか。
#7
○羽生三七君 本日のことには特別関係がないわけですが、何らかの機会に取上げて頂きたい問題として、例の農業協同組合の問題でありますが、あれは本來日本の農業改革が遅々として進まない、それを生産面にまで進めで新らしい農業改革をやるという目標で、農業協同組合ができた。ところが今現に進行中の農業協同組合は全くがんじがらめに、八方がらめになつて何にもできない。ですから最初の法案の立法の趣旨と大分違つておるのですが、これの打開の途があるか否や、政府はどういうふうに考えておるか一つ何らかの機会にお取上げを願いたいと思います。
#8
○委員長(楠見義男君) はあ。御参考までですけれどもね、私休会中にこの前の國会の衆議院の農林委員会の速記録を一應ずつと読んだのですが、その問題が衆議院でも大分やり合つておりました。結局結論は不得要領で分らなかつたのですが、その点は一つ又よくやつて頂きたいと思います。
#9
○池田宇右衞門君 今羽生さんからも言われたが、農業協同組合法案は、御承知の通りその後大分内容において、更正したと言いますが、方針が変つたようにお聞きしておりますが、変つたことについては別にまだ議会に提案を見でいないようなふうに聞いておりますが、提案されましたのですか。
#10
○委員長(楠見義男君) その点はこの前の内閣のときに例の農業協同組合法の一部改正法律案が出まして、結局審議未了になつて、これは御承知のように継続審査ということになつておりましたが、今度の内閣は一應この前出ていた法案が撤回を要求せられて、そうしでこの機会には農業協同組合法の改正法律案は提出しないということに決定せられたようです。速記を止めて。
   〔速記中止〕
#11
○委員長(楠見義男君) 速記を始めて、それでは大臣は追つて見えると思いますが、先程申上げました本日の審議事項の一つとしましで、本年の農林関係の災害状況及びその対策につきまして農林当局から最初に御説明を伺うことにいたします。
#12
○説明員(平川守君) お手許に只今まで集まりました資料をお配りいたしてございますが、昭和二十三年度災害概況というのが最初にございまして雪害から震災、早害、風水害、アイオン台風の関係の被害の状況を示してございます。
 極く概略の数字を申上げますと、この二にございますように損害の総計は、耕地関係で二百三十億、林野関係で六十五億、水産関係で二十億、その他桑園二億、工場五億というようなことに相成つております。この中で林野関係におきましては六十五億の中で、いわゆる公共事業に属しまする土木事業関係の損害が約五十四億でございます。それから水産関係の公共事業土木事業に属するものが六億五千万円程ございます。この水産の二十億と申しますのは公共事業関係の外に、例えば漁網でありますとかいうような、漁船漁具の関係が入つております。損害の額は大体そういうことでございまして、これに対しまして次の一枚刷の公共事業費関係の補助額調というのがございますが、只今申しました総計五百三十億、それから林野の五十四億、水産の六億というようなものに対しまして、本年度において復旧を計画いたしております金額がここにあるわけであります。次の欄に本年度復旧額というのがあります。大体三ケ年計画で復旧する計画でございますので、その初年度分として耕地関係において八十六億、林野関係において十二億、水産関係において三億四千万円というような一つの復旧計画を立てましてこれに対しまして補助金といたしまして耕地関係において六十二億、林野関係において九億八千万円、水産関係において二億一千万円程を補助金として計画をいたしておるのであります。只今までのところ決定を見ましたのは、次にありますように僅かに耕地関係において四億七千万円、林野関係において七千九百万円、水産関係において三百万円というような、合計僅かに五億五千万円程の金額でございまして、補助要求額の大部分は追加予算に計上いたしたい考でおるわけであります。追加予算の方がどうなりますか、まだ見当が付きません。併しながら復旧の方は非常に急ぎます関係もありますので、差当り公共事業の分につきましては、この最後の欄にありますように、緊急融資決定額というのがありますが、これは預金部資金の中から將來補助が出るという見込の下に、一應緊急に融資をいたそうということになりました金額でありまして、耕地關係において十億、林野關係において一億四千六百万円、水産関係において二千四百万円、主としてアイオン台風の関係が主となりますが、これに対して緊急に補助決定までの間のつなぎといたしまして、預金部資金を以て融資をするという公共事業関係の融資金であります。これだけを限度といたしまして、各縣の方から要求がありますれば、それに應じて融通をいたすということに相成つておるわけであります。それから尚預金部の関係の融資の外に、災害の中で公共事業以外の分でやや長期に復旧しなければならない、例えば水産関係の漁網、綱でありますとか、成いは漁船でありますとかいうようなもの、或いは共同の施設であるとか言うようなもの、そういうものに対する関係は一面において補助の必要もあろうかと思いますけれども、緊急に融資をする必要があろうというので、先程御覧願いました昭和二十三年度災害概況というものの七のところに、アイオン台風に対しましての緊急融資の額の予定をここに記載しておきましたが、これは先般來、閣議決定に基いて実施いたしております農林漁業復興資金の控の中において、約五億円くらいの見当のものは緊急に融資をいたそう。これを限度として、地方からの要求がありますれば、農林漁業の復興資金として融資をいたそうと考えております。それから農林省関係の工場等に対しましては、これが復旧につきましては、復興金融金庫の方において一般の復興資金として融通をいたすことに相成つております。これが約五千万円を予定いたしております。尤もこれにつきましては、目下交渉いたしまして、七千万円くらいた増やして、貰うように要求をいたしております。それからその外極く短期の肥料代でありますとか、或いは飼料う農機具といつたような極く短期に来春或いは來年秋ぐらいまでに返済して貰えるような、短期の営農資金といたしまして、四億五千万円ぐらいのものを、これは中央金庫の自分の資金の中から営農資金として貸出しをいたそう。かように考えておるのであります。これにつきましては、大体府縣別の見当もつきまして、中央金庫の方で直ちに要求があれば調査の上貸出しができるように手配をすませております。
 それから大体今まで申上げましたことが極く概略でありますけれども、資金の関係でありまして尚資材の関係につきましては、これはまだ決定を見ておりません。極く大ざつぱに現在追加予算で以て要求をいたしております分の、復興事業に伴いまして、必要とする資材の量として私共の方から要求をいたしておるものは、これがかなり多くの数に上るのでありまして、大体鋼材が四千トン、セメントが四万八千トン、木材が五十一万石というような、かなりの数を要求いたしておりますが、これにつきましてはまだ折衝中でありまして、具体的にこれが出るという運びにはまだ至つておりません。唯今まで懸念の措置といたしましては、若干のものを既に配給をいたしておるのでありまして、この「物資特配につき中央のとりたる措置概要」という資料がございますが、このお終いの方にございますように、これらの品物を配給いたしたわけでありまするが、例えばアイオン台風について申しますとこういうような品物の配給をいたしております。それから水害につきましては、石油等も四十トンばかり佐賀、長崎の方に配給をいたすということにいたしております。尚只今新しくお配りをいたしております資料は、極く最近安定本部の方と話合いのつきました資材であります。Aが北陸震災の復旧用の資材でございます。ここに鋼材以下各品目の数字が上つておりますので御覧願いたいと思います。Bは風水害関係の資材、それからCはアイオン台風関係であります。これは只今までに安本の方と話合いのつきました資材であります。先程申上げましたのは追加予算として要求をいたしておる資材、これが全部ものになるかどうか分りませんが、この中只今お配りいたしましたようなABC表の分の資材だけは安本と話合いのついたものであります。「こういうことに相成つております。極く概略でございますが、資金と資材の災害に対する関係を御説明申上げました。
#13
○委員長(楠見義男君) 農林大臣から御発言がございます。
#14
○國務文臣(周東英雄君) 私この度農林大臣の仕事をお預かりすることになりまして今後当農林委員会の皆様にもいろいろ御協力、御鞭撻をお願いしなければならんことが多々あることと存じます。食糧問題につきましては、世界的の豊作の後を受けて、日本も災害はありましたが、或る程度全國的に見るとやはり豊作の形でありまするので、一應やや曙光が見えておるように見えますが、併しこれとても政府の計画しておりまする供出米の確保、更に災害等によつて供出の減額をされた地方における分を補うためにも、相当量の超過供出等をお願いしなければならんような状態にありまするので、それらの状況等をすべて計算に織込んでの今後の食糧対策が立てられることであります。一應の計算上の問題としては、後で食糧管理局長官等から食糧需給計画等について申上げることになつておりますが、一應二十四米穀年度の計画を立てておりますけれども、ともかく、その間に多分に今後の供出米の状況、或いは連合國側における理解ある援助の実際上の実現如何にかかつておると思いますので、その間におきましていろいろと問題がまだあると存じます。その他災害の復旧に対し、或いは山林、水産等に、あらゆる面について、いろいろと皆様の御援助を頂くことが多いと思います。どうか宜しくお願いいたしたいと思います。只今災害対策につきましては、総務局長から詳しく只今まで農林省の方で計画されておることを話したわけであります。実は只今のお話がありましたように、今まで決まつておる点につきましては、対策の予算等が非常に少いのでありますが、これに対しまして、内閣が変りまして非常に努力を続けつつある最中であります。まだ併し最後の決定に至つておりませんことは、甚だ遺憾でありまして、皆様に、今日もう少し的確なことを申上げることができればよろしかつたのでありすまが、その運びにまで至つておりませんことは、財源等の関係、殊に給與水準等の関係からいたしまして、あらゆる面に財政上の確たるまだ決定がついておりませんので、申上げる機会に至つておりません。併しこれに対しましては、財政上の措置として、できる限りの努力をいいたすと同時に、できればその足らんところにつぎましんは、或いは金融的措置をもう少し考えて見る必要があろうと、この両面から只今努力をしておる最中であります。いろいろと又お話を伺いまして、今後も努力を続けたいと存じます。一簡単でござ心ますが、ちよつと御挨拶を申上げます。(拍手)
#15
○委員長(楠見義男君) 災害関係について、先程総務局長から御説明がございましたが、それについて、或いはそれに関連して、いろいろ、この際御質疑等がございますれば、どうぞ御発言を願います。
#16
○大畠農夫雄君 災害関係じやないのですが、どの委員会へ行きましても、その日に沢山表を出されるので、全くそれについて質問をする方法をないのであります。こういうふうな表は、大体二三日前からできておるのだろうと思いますから、その程度において、前以て書箱へ入れて頂く、こういうふうにして頂きたいと思うのであります。
#17
○委員長(楠見義男君) それは私の方で、そういうふうにできるだけ取計らいます。
#18
○大畠農夫雄君 それから資金の点でありますが、農家は非常に今金詰まつております。実際に金詰まつておるので、都会の人が思うようなうそういつた金があるなんということは、絶対ないのであります。最近農林中央金庫が活用されるのでありますけれども、これはどういう万両に大体出すか、どういう手続によつて出すか、一つ承りたいと思います。
#19
○説明員(平川守君) 農林中央金庫の本来の資金の方は、從来からやつておりまするように、系統協同組合を通じまして、主として営農資金、或いは林業、水産の方も含みますけれども、そういう生産資金を協同組合を通して貸付ける仕組みになつておるわけであります。それから本年の初めに春耕資金が非常に窮迫いたしましたときに、中央金庫の資金減を補充いたしまするために、農業手形という制度を創設いたしましたが、あの制度は、今後も尚やつて行きたいと考えております。從いまして肥料、農機具、農薬等につきまして、資金が足りない場合に塔農業手形によりまして、中央金庫が融通をいたし、中央金庫の資金が不足をいたしますれば、その手形を日本銀行が割引をいたしまして、日本銀行から資金を供給する。こういう趣旨で以て、生産の資金は賄なつて行きたいと考えております。
 それから先般閣議決定を見まして実施になつておりまする、農林水産業関係の復興のためのやや長期の固定をいたしまする資金につきましては、これは現在暫定措置として決まつておるのでありまして、取敢ず農林中央金庫をして中央金庫債を発行いたさせまして、そうしてそれを復興金融金庫が引受けをいたしまして、從つて中央金庫は復興金庫の資金を債券発行の形で受入れまして、これを系統の協同組合を通して貸付ける、こういうふうになつておるのでありまして、これにつきましては、本年度即ち來年三月までの資金星としては総額四十億の範囲内ということに決定をいたしておりました。先般の閣議で第三四半期本年十二月までの資金として二十億以内、資金計画二十億以内ということに相成つておるのであります。これにつきましては、取扱いの要領等は各地方の係官を集めまして詳しく手続等を示しておりますので、縣なり或いは農林中央金庫の支所なりに協同組合の方から連絡をして頂きますれば手続等は分るように相成つております。要するに協同組合が計画をいたしまして、中央金庫の支所宛にその貸付けの申込をして頂きますというと、その資金計画、事業内容を中央金庫において審査いたしまして、そうして具体的に貸付けをいたす、こういう手続になつているのであります。
#20
○大畠農夫雄君 復金と農林中央金庫との関係はどうなつておりますか。例えば農林中央金庫から出して貰えねば、復金の方から借りることはできないのですか。
#21
○説明員(平川守君) 復興金庫の普通の資金と農林漁業関係の復興資金との方は、一應資金の性質で仕訳けができるのでありまして、大体企業体でやつておりますような農林業でありましても、例えば水産業会社でありますとかそういう企業体でやつているものもありますが、こういうものは大体復金の方に行くことになつております。農林事業関係の復興資金の方は、すべて協同組合を相手にし対象にいたす資金は、すべて農林漁業の復興金庫の方で復興資金として貸出す。從つて資金の性質で初めからこれは復興金庫に行くべきものだ、これは農林漁業復興資金に行くべきものということが、初めから資金の性質で仕訳けが大体できるわけです。でありますからこれは復興資金に行くべぎものだと思えば、中央金庫の方に出して頂きますし、それから企業体等で復興金庫の方に行くべきものとなれば、復興金庫の方に出して頂く心間違いがあれば、それをそれぞれそちらの方に送るということになつております。
#22
○大畠農夫雄君 そういたしますと、どうも農業方面に出す金融はおのずかしら制限されるのでありまするが、四十億という金では少いのではないでしようか。もう少しこれを出して頂くような考えがないのでしようか。
#23
○説明員(平川守君) 率直に申上げますと、実は私共最初考えましたプランでも、実は四十億だけでは非常に少いと考えておりました。大体前の改正前の單價でも百億以上要るのではなかろうかというふうに考えておつたのでありますけれども、まあこれはインフレにも非常に関係がある。殊に初めての試みでもありますので、この程度で一つ出発をして見て、そうしてどうしてもこれで足りないということになれば、又明年度の問題として考えようというようなことで、敢えず一つ本年は四十億の枠内で出発して見よう、こういうことになつたわけでありまして、各地方からのいろいろ要望を集めて計画をいたして見ますと、実はこれで十分とは申上げかねる状況であります。併しながらこれだけでもないよりは勝ると申しますか、或る程度の効果は挙るのではなかろうかというところで妥協をいたしたような恰好になつております。
#24
○岡村文四郎君 復興資金のことで、これは実は騙され騙されして騙された結果が復興資金に無理に押付けられ、我我が騙されたその後始末の金なのです。ところが非常に少いのですが、少なければ少い程迅速を欠いて非常にまどろこして、とてもまだまだ金が出て來るのはいつか僕は分らんという見通しをつけております。そこで少くて困つておるのにどんどん物が上つて決定をした時分にはもう尚更高くなるという現状ですから、地方はよく分つておりまして、申請はいたしておると思つております。役所の方でもできる限迅速にして貰つて、尚銀行の方でも準備をいたしておるようで、各関係の者も作つておるのでありますが、なかなか復興金庫が普通に金を借すような考え方でやつたら、これはもう全く効果がなくなつて、折角僅かながらも出して貰う金の意義がなくなると思いますから、是非一つ急速に進めるように督励して、効果あらしめるようにして貰つたらば一番よいと思います。併し誠に足りませんが、足りない面は漸次我々も努力し、政府も努力して金を出すようにして貰うより仕方がないと思います。今決まつた四十億なら四十億早急に活用をするように万全を期して頂きたいと思つております。
#25
○説明員(平川守君) 誠に御尤もでございまして、私共その点を非常に心配をいたしておりますが、ともかく一面金融でありまするために、なかなかその金融的の目かち見た制約がございまして、非常に簡單に行くというわけには行きかねる点もあるのでありますが、併しながらお話のように非常に特嫌な性質を持つたものでもありまするので、先づ事務陣容を充実いたして、事務的に遅れるということのないようにいたしたいという点に特に力を入れまして、中央金庫等においても特別に復興融資部というようなものも設け又この関係の特別の職員も各支所に設けまして、そういう事務的の面からは少くとも遅滞をすることがないように、それから荷我々の方の地方の資材事務所等にも係官がありまするので、これも督励をいたして援助をいたすようにいたしております。又縣廳の方にも援助をして貰うように手配をいたしております。ただ先程心申しましたよ女に何分にも金融の問題でございまして、これについては國内の金融当局はもとより、司令部の方におきましても新らしい試みであるだけに、これが誤つて不適正なところに出るようなことがつてはならんというので、相当嚴重な審査をいたしておりまするので、その点で多少借りる方の当事者としては意に充たない点もあるだろうと思いますけれども、併し最大限度我々としては速かに手続が円滑に行くように手配をいたすつもりであります。
#26
○山崎恒君 大臣お忙しいようでありますので、簡単に御質問いたしたいと思います。今回新らしく政府が樹立されるに当りまして、早速当面の問題として我々農業者に取つて大きな期待を持つておる問題は、米價の決定の問題であります。特に米價の決定に当りまして、我々は去る第二國会におきまして農業災害補償法案の決定を見たのであります。然るに農業災害補償法は、これはもう私が申上げるまでもなく農業者が不慮の事故によつて受けるところの損失を補填しまして、農業経営の安定を図る、而しで農業生産力の発展に資することを目的とされておるのであります。特に農業災害補償法は第二條に「農業共済組合の行う共済事業、農業共済保険組合の行う保険事業及び政府の行う再保険事業」この三つの團体になつておりまして、特に我々は昨年論議いたしましたのは再保険の問題でありまして、農業者が特にこの補償法を完全に運用するためには、なんといたしましても農業者の負担を成るべく軽減いたしたいというような点が我我の眼目であつたのでありまするが、今回のこの改正によりまして、少くも災害を受けたところの災害補償金は成るべく多く農家に交付したいという目的から、政府もみずかち食糧管理特別会計葦善用いたしまして、而して一般消費者から保険金の一部を負担せしめるいうような法案を提案されまして、これに対してはいろいろと論議されたのでありまするが、結局消費者が一部を負担するということに決定したのであります。然るに昨年度は事たまたま十二月のすでに初旬も経ておりましたのでありますので、昭和二十二年度産米に対しては、これを一般会計から負担するということになつておつたのでありまするが、今回の米價決定に当りまして、新聞紙の報ずるところによるというと、この問題を全く抹消しております。而して大臣はこれに対して一般会計から今回のこの再保險に要するところの、特別会計に繰入れるべきところの約十億に垂ん垂んとするところの費用を一般会計から出し得る見込があるかどうか、その点についてちよつと一つその辺をお説明願いたいと、こう思うのであります。
#27
○國務文臣(周東英雄君) 今年の米價の決定に当りまして、お話の負担金の一部というものに対してこれがどちらが負担するかということについてのお話でありまするが、実は就任早々、私話を聽きましたのは、昨年も一應法律の規定はそうなつておるのでありまするが、こういうふうなものにつきましては、できるだけ一般物價との関係、從つて賃金等の考慮の上からいたしまして、成るたけ消費者價格に影響しないというようだ意味合で、特に法律でこの負担をさせないで、一般会計で持つというような形に昨年度はなつておつたようであります。そこで今年において如何にするかということが問題になつたと思うのでありまするが、その趣旨から見ましてやはり法律はこうなつておるが、大体これは一般会計で負担すべきだ、こういうふうな形において去年負担せしめなかつた趣旨と同じ意味において、これが再び今年一般会計の方に入れるというように決定したというふうに聽いております。從つてお話の点もございますが、一應今日の場合さような方向に只今進んでおるのでありまするが、これは今後の問題といたしまして、一体米の消費者價格に織入れるべき費用或いは経費というものをどの範囲に考えるかということが、私は今後の大きな問題であると思うのでありまして、果して米に関する政府特別会計というものが全部の行政費その他公團等の費用全部を消費者にかけるがいいかどうかという問題について、私は新ちしくもう一遍再檢討したいというふうに考えおりまするが、今日までの経過は只今申上げたような経過になつております。
#28
○山崎恒君 大臣の意のあるところはよく分るのでありまするが、少くも我我農民を指導する者といたしましては、この法律の発せられる際に相当論議もし愼重に考えまして、政府の提案に同意をいたしておるのであります。同時に我々は百万の農民に対しまして、各種團体からかような法律が今度は公布されたのだ、ために今食糧危機に喘いでおるところの國としては、國家そのものが、消費者が我々の一部の災害を負担するのだというようなことを声を大にして、さようなために増産をして呉れ、又いろいろの災害防除もして呉れろというような方面でこれ努めて來たのでありまして、たまたま一片の政府が変つためにこの法律を無視して、これを葬り去られるということは甚だ遺憾であつて、この問題は農民に取つては大きな問題と思われるので、十分我々といたしましてはこの題を愼重に同僚諸君と研究しまして、この問題を一つ取上げて頂きたいと思います。政府もよろしく一つこの問題については愼重にお取上げ願いたい、こう思うのであります。
#29
○羽生三七君 今のに関連して、私今のお話で分らん筋があるのです。こういうことですか。去年の國会の決定はこの費用は消費者負担ということとになつておるのにも拘わらす、今年度は一般会計から賄われるように思われるがどうか。こういうことですか。そうだとすれば私は多少別の意見を持つでおるのであります。
#30
○委員長(楠見義男君) 私から申しますと、今羽生さんがおつしやり掛けられたのですが、この消費者負担の問題については、この前の國会のときに、先程山崎さんからお話がありましたように、相当論議がありまして、そのときにたしか羽生さんから繰返し繰返し御意見があつた。私の記憶に間違いなければ、本來こういうものは國家が負担すべき筋合のものでないか。從つて消費者がその一部を負担するようなことは止めて、國が持つべきである。又どうしてもこれが財政の状況からいつて本年は止むを得ないとしても、できるだけ早く國がそれを肩替りして持つべきである。こういう御意見があつたように記憶する。そうでしたね。
#31
○羽生三七君 そうです。
#32
○委員長(楠見義男君) 結論として國家財政の観点から、或いは又そういう見方もあるし、もう一つは災害があつた場合には、普通の状態であれば、米の値段を上げて、一般消費者もそれだけ高い米を食べなければならないのだ。從つて保險料の一部を消費者が負担するということもあながち無理でもなかろうというような意見も立ち得る。結論としては併し結局問題は國家財政の観点から消費者が負担する、こういうことに実はなつたのです。併し法律の規定によりまして昨年度は法律ではつきりと昭和二十二年産米については、これは一般会計で負担する。こういうことになつて二十三年産米から消費者が負担する、こういうことになつた。そこで問題は、法律にそういうふうにはつきりと書いてあるのに、二十三年産米について、これが消費者負担でない價格が出たとすれば、それは法律的にいえば法律違反でないか。それから又実際問題としてはそういうふうにはつきりしておるのに、消費者價格にそれを織込んでいないとすれば、一般会計ではつきりとそれを持つということが確保されなければならないのではないか。その点は確保されずにおるということは、法律的に考えても、又実際的に考えてもおかしいのじやないか、こういうのが問題であります。同時にその問題に関連して一般会計が負担するということになれば、それだけ一般の行政費に食い込むということになるので、現に法律の十四條では、國庫は政会の定めるところによつて毎会計年度予算の範囲内で、農業共済團体の事業費を負担する、こういうことになつておるに拘わらず、一方の方で消費者に負担して頂くものを、一般の行政費で負担するどすれば、その部分だけこういうような事務費の補助、こういうところまで食い込んで行く虞れがありやしないか。現に保險の組合に対する事務費の方では千七百円ぺースですか、千六百円ペースですか、そのペスでやつておつて、保險組合自体非常に事務を運行して行く上において困
 つておる。從つてそういうようなところまで響いておる。むしろ今の千六百円ペースは少くとも今度の官職のペースと同じペースにおいて考えて貰いたい。こういうことが非常にやかましい問題で、当委員会に請願が出ておるようみ状況です。從つてそういうような問題を彼此睨み合わして愼重にこの問題は考えて頂きたいということなんであります。從つて先程山崎さんからもお話がありましたように、一つよく考えを練つて、改めて又お話し頂きたい、こういうふうに思つておるのであります。羽生さん如何ですか、農林大臣お忙しいですから……。
#33
○羽生三七君 ええ、その通りですから結構です。
#34
○國務文臣(周東英雄君) ちよつと今御答弁申上げます。今の法律等の関係と、実際の行政との関係においでは、お話の点が私はあると思います。併し先程私申上げましたように、根本論ととて、一体消費者の價格に織込むべぎ経費、費用をどの範囲に、どう見積るかということについてもう少し考えて見る余地があるのじやないかと考える点と、それからもう一つは、今のお話にあつたように、ある程度行政費の一部を、消費者價格を行政費に移した場合において、保險組合等における事務費等に影響せやせんかというお話は、これは御尤もの点であります。この点につきましては別の観点かも、一体共済組合等に対する今の政府補助というような立場についてもう少し積極的に考えて見たいと、こう思うのであります。待つてこの点が、保険料の関係がそちらへ行つたからそれが直ちに生産者負担に非常な影響を及ぼすというように、直接に直ぐ見ないでもいいじやないか、むしろそのこととは別に、果して共済組合のあれが、現在の制度で、現在の内容でいいのか悪いのかというところに非常に私大きな疑問を持つてやるのであります。属家財政と睨み合せなければならんのでありますが、丁度共済保険については、徹底せざる形にあるのじやないか、殊にインフレの向上と共に、なかなか共済保險組合の仕事一事務がやりにくい形になつておるし、殊に又、それから正当に貰う共済金というものは可なり実際的に見ると合わない立場にあるのじやないか、こういう面に根本に考えを及ぼして見る必要があるのだろうと、かように考えております。それだけ一言申上げて置きます。
#35
○羽生三七君 大臣忙しいですが、御答弁要りませんが、ちよつと私の意見を二、三点聞いて頂きたいと思います。先程来の消費者の負担が正当であるかどうかということになりますと私はこの保險金については、消費者負担は正当ではないと思うのであります。それを原則とて飽くまで確認して頂きたいと思うのであります。國家財政上止むを得ないから、一部消費者負担に現在なつておるということを是非原則として確認して頂きたい、それだからといつて、生産者負担になることは、絶対に好まない、國家財政が許される範囲において、農林大臣のお話がありましたように、消費者負担ということも当面の應急策として睨み合して考えて頂き、待つて消費者負担を撤廃するからといつて、それが直ちに生産者負担になるような形はもとより私達の好むところではないということを御承知願いたいと思います。
#36
○平沼彌太郎君 先程の農林、水産……。
#37
○委員長(楠見義男君) ちよつと平沼さん、農林大臣にですか。
#38
○平沼彌太郎君 成るべくなら聞いて頂きたいと思います。中央金庫からの資金の関係でございます。説明によりますと、相当借入れが複雑なことは止むを得ないというお話でございますけれども、農山村の者は醇朴で、借入れの面倒なことを嫌うのであります。今少し簡便にして頂くということを御配慮願いたいと思います。今一つは、金利の件でありますが、金利は一割近いという非常に高いのであります。工業や商業とは違いまして、農山村の資金は長期であつて、且つなかなかそれの回収が困難なような仕事であるので、金利の点を皆恐れております。殊に山林に対する植林の方は非常に長年月を要します。殊に現在のこの水害対策からいつては、御承知のように、最も重要な植林は殆んど画餅に等しい金利で以て、ただ使うことのできない見せびらかしのような状態であつては何ら効果はないと思います。少くも二分とか、三分とかという低利であつても植林は困難であるのに、一割という金利ではどうしようもないと思います。この点について是非とも長期のむのに対しては低金利でやつて頂けるというようなことを御配慮頂きたいと思いますが、ちよつと御答弁をお伺いいたします。
#39
○説明員(平川守君) 手数料の点につきましては、成るべく簡略にいたしますように図つております。ただ先程も申上げましたように、金融方面からの関係もございまして、最少限度必要な書類だけは整えて頂きたいということにお願いをしておるのであります。尚これも運用して見まして、こういうものは省けるじやないかというものが出て参りますれば、でき得る限り省いて参りたいというふうに考えております。
 それから金利の点につきましては、実は当初は、この復興資金の財源を國債に求めたいと考えておつたのであります。そういう方面に若し求めることができますれば、金利も非常に現在のあれよりは安く行くのでありますけれども、遺憾ながらそういう方面の國債というものが認められませんで、暫定措置として復興金庫の資金を資金源として構入れるというふうになつております関係上、現在は復興金庫の資金というものが七分以上の原價で得られておりまするので、いろいろそれ以後の手続等の費用を見まするというと、どうしても九分五厘程度より以下にはなりかねるのであります。これに対しては、中央金庫等の手数料等はできるだけ圧縮をいたしまして、これによつて利益を得る、こいうことは考えおらない。何分にも資金源の原價も相当に高いために、そういうことになつておるわけであります。私共としましては、なろうことならば何とかして今少し恒久策においては、資金源においても改訂が得られますれば、成るべく安い金を資源として得るようにいたしたいと思つております。併し何分にも早急にともかく金の融通を受けることが非常に急務であるという状況でありましたために、金利のことに深く拘つておることに参りませんで、應急の暫定措置といたしましては、少し高いけれども、復金債の資金によつてともかく資金の融通を図ろうということに相成つた次第であります。尚この金利の問題につきましては、補助金等との関係もございまして、相当長期に固定をいたすもので、而も國家的に非常に必要性のあるものについては、別に補助金というものを高率に出して貰う、或いは場合によつては、金利に対する補助とうことも考えられるかとも思いまするけれども、現在では一應元金の方に対して、公共事業でありますると、相当高率の補助をいたして、その残りの自己負担分に対して融通をいたすということになりますから、從つて全体の費用から見ますれば、それに対する利子負担というものは、額が或る程度軽減されておるというように考えておるのであります。この補助金の額或いはその補助金の出し方、これを金利負担という出し方をするかどうか、又この資金を復金債でなしに、何か別の方面から求められるかどうかということについては尚研究をいたしておるような状況でございます。
#40
○平沼彌太郎君 只今のお話によりますると、或る程度補助に対する一部の融通関係であるから止むを得ないというお話でありまするけれども、併し補助ばかりを持つて来ては、何としても植林はできない、本当の僅かの金であります。本当の植林は非常に大きな金が要りまして、長期に金が要りまして、今の御説明によりますと、暫定措置であるということでありますが、暫定措置であるから止むを得ない、恒久的に処置を講ずるというお話を下すつたのですが、それに対する具体的なお話はないのですが、暫定処置は止むを得ないからというお言葉の意味から言うと、恒久的に相当研究されておいでになおことと思つておりますが、もう少し具体的に、恒久策はどういうふうにやつたら金利が安くなるからというようなことについて、御説明が願えれば有難いと思います。
#41
○説明員(平川守君) 只今申しましたように、低金利の融通をいたすといたしますれば、資金面の方から安い金を取つて來るより外にに途はなかろう。それでなければその事業別に特殊の補助を與えで行く、場合によつては利子補給というような形の補助を與えて行くか。或いは初めから安い金利の金を資金として得るということより外に方法はなかろうと思います。私共としましても、造林その他農林業関係においては、長期であり且つ低利の金であるということを要するのだということを頻りに主張をいたしておるのでありまするけれども、只今問題になつておりまする金融業法等の関係で、司令部の方面の意向その他を探つで見ますと、実はなかなかそこに難点があるのであります。でありまするから、つまりその考え方は金融である以上は、特別のそういう安い金利というようなものを喜求めることは無理であるというような考え方があるのであります。これに対しては、お説のごとく、農林関係においては特別の安い金利のものを必要とするのです。そのためには特別の資金獲得方法を考えなければならないのだということを主張いたしておるわけでありまれす。併しその方法が又なかなか困難でありまして、何か國債ででも直接にこの資金を出して貰うということになれば余程いいわけでありますが、そういうことが認められません限りは、なかなか一般の市中から、そういう安い金を得ることは困難であります。実のところどういうふうにしたらいいかまだ具体案ができておりません。ただ甚だ漠とした話でありまするけれども、農林関係においては長期低利の金が必要である。そのためには特別の、例えば國債その他特別の資金を獲得する源泉を考えるか。或いは補助という形で以て、一般の金利の金を貸出すと同時に、補助という形でその利子負担を軽減することを考えるか、その必ずれかより方法はないのではなかろうか。その両方の方法について檢討をいたしておると、そういう状況でございまして、まだお答になつておらんかも知れませんけれども、そういう状況である以上、具体的年永久策、恒久策としてはこういう方法で行きますというとを申上げる段階にまだ至つていない弐第であります。
#42
○平沼彌太郎君 只今の御説明ですと、まだ漠とした感じがいたします。併しこれは農山村の復興のために大事な一つと思います。つぎましては委員長としまして、この委員会として政府当局を督励すべく、この点について御研究あらんことをお願いいたします。
#43
○高橋啓君 この災害復旧の問題ですが、この災害額というものは、これは決定額でありますか。そうしてここのところに年度計画が立ててありますが、この補助費の要求額と補助決定額か非常に少いのでありますが、このような少い費用の補助では、今の災害地の状況ではとても復旧できないというのはたびたびこういうような災害が重つてそうして政府の補助、或いは政刑から來る金融措置による現金化が非品にうまく行かないために、手持の金包全部出して、あらゆる方法で自分の刀を出し切つて今復旧しておるというような状況であります。補助額をこれだけ要求するのには、それだけ緊急必要なる費用と認めてのことであろうと思うのですが、こんなような少い決定額ではどうすることもでもない。殊に寒い方の土地では、だんだんだんだんと寒くなりますと仕事もできなくなるというような状況であると思うのですか、当局は補助の要求額をいつ頃決定せられるような見込みをつけておるかということを伺いたいと思います。
 それからここに資材の表ができておりますが、これは安本と交渉して済んたようなお話のように承つたんですが、これは直ぐ現物を出し得る状況にあるかどうか。ということは先程話したように寒い土地ではセメントのようなものを使う時期というものはもう追つております。ただそういう枠だけ貰つても來春というようなことでは來年の生産に間に合わんということになるのでありますが、決定した資材はいつ現物を現地に送り届けることができるお見込でありますか、こういうことを伺いたい。
#44
○説明員(平川守君) この被害額は各地方で損害の額を調査いたしましてその縣からの申出を本省で或る程度又調査をいたして査定をいたしたというよような金額であります。それから補助の決定額が非常に少いのは、これは主として第二、四半期までの補助の決まつた分が大部分でございましてこの補助の要求額の大部分というものは追加予算に掛かつておるわけであります。從いまして今回のこの國会に政府から提出とております追加予算の額というものが確定いたしますると当然それと同時にこれが決まつて來るわけであります。
 それからお話のごとく、殊に東北等においては工事を急ぐ等の関係もございまするので、この補助要求額の金額はまだ決定を見ませんけれども、先程申上げましたように取敢えず或る程度の補助にあるものという見通しを付けまして、この最後の欄にあります緊急融資決定額というのが耕地関係十億、林野一億四千、水産二千四百というふうにありますが、この分だけは、大体少くともこれだけの程度のものは第三、四半期として補助があるであろうという想定をいたしまして預金部の方からこれだけの金は速急に出そう。お話のごとく東北地方の何がありまするから、縣の方からの要求に感じましてこれだけの金額のものば速急に出そうというこういう金額であります。それから資材の関係は、この表で御覧になりまするように非常に僅かでございまとて、この欄に先程ちよつと御説明を落しましたが、各欄にR・Aと書いてありますが、Rというものはこちらの要求額でありまして、Aというのは割当のありました額でありますが、格段の差がありまして、非常に僅かでございます。尚これについては追加予算の関係もありまして、追加予算と絡んで残りの分を要求いたしておるというようなことでございまして、このAの欄の分だけが決定を見たわけであります。この決定を見ました分については直ぐ出すということができるわけであります。これは要求がございますれば直ちに切符の発行等の手続を経て直ちに現物化し得るという数字であります。ただ遺憾ながらその数字が非常に僅かでございまして、これだけでは到底十分とは言いかねると思いますが、これだけの量だけはこれは速急に現物化し得るわけであります。
#45
○高橋啓君 今の、預金部から出す金融は、これだけの分はやはり各地に直ちに現金化するような処置はすでに取つておるのですか、まだそこまで行つていないのですか。若しそこまで行つていないとすればいつ頃それが決定するのでしようか。
#46
○説明員(平川守君) これにつきましてはすでに地方廳には通牒いたしてありまして、地方からは逐次申込が出ております。預金部の方では縣全体として考ますので、農林関係以外に、この土木関係、これを全体併せますと四十億になるのであります。建設廳方面の土木関係と併せまして総額四十億の緊急融資をやろう。こういうことになつております。その中ですでに十三億くらいは貸出し済みだそうであります。その中農林関係が幾らありますか、統計がまだはつきりしておりません。そういう状態になつております。
#47
○岡村文四郎君 この災害の状況を具さにお調べになつて御報告になつておりますが、この耕地関係に対する災害に要する経費は、瀬戸内海……これは別なんでありますが、その他の耕地関係は全部これは、実際は國家がやるのであります。今の事態には……所有金があるといつたつて名義だけなんであります。どうにもならん。資本金を以て自分で直すために助成金を貰うといつたつて当然これは國庫が全額負担をして作つて貰うということが当然であります。助成金を差上げますといつてもこれは全く困るので、政府が間違つておるのだろうとあります。今言つても惡いが、後で言いますが、根本的にそういう考え方が惡いのです。局長がそういう考えでは駄目なんでありまして、どうにもならんことであります。結局國有と同じ災害があつたとするならば、助成金を上げますというのはおかしいです。これは考え直さにや日本の百姓は奴隷化する、これはいかんので、一つ、こんなことでは駄目なんで、補助の方法も全額取るのはむずかしいが、うんと増額して早急に出すようにしてやらなければ……自分のものではありません。誠にコルホーズよりもずつと悪い。これは当然耕地に対する災害は全額國庫が出す。その外にこれは方法がつかんので、そういう観念を脱しなければ日本の百姓に救われません。後で又申しますが、それがもう根本なんです。
#48
○委員長(楠見義男君) ちよつと伺いますが、災害の中には先般の台風で中國、四國で高潮の害が相当あつたように委員長は聞いておるのですが、それはこの中に入つておりますか。
#49
○説明員(平川守君) アイオン台風の関係は全部入つておるわけです。ちよつと……。
#50
○説明員(櫻井志郎君) 大体瀬戸内海を中心といたしまして中國、四國、近畿の一一部に九月、十月高潮の被害が相当あつたという報告を数日前受けました。この被害につきましては、まあ農作物の被害も相当あるようでありますが、耕地そのものの被害竜多少あるように目下のところ問いでおります。それで將來ともかかる高潮の被害がないように或いは堤防でありますとか、或いは護岸でありますとか、増築或いは改修を國家の助成を以てやつて奥れというお話が出ておりますのですが、ただそういうような高潮が將來とも継続してあり得るかどうかというようなことにつきましてもまだ科学的な説明がついておりませず、極く或いは台風等に伴ないまする一時的な現象であるかどうかというようなこともはつきりいたしておりませんので、又ここにお手許に差上げるまでの資料を整のえておりません。只今よく農地事務局或いは縣等とも相談して檢討中でございます。
#51
○委員長(楠見義男君) いや分りました。もう少し伺いたいのですが、先つきの最初の御説明の中で金融対策、六ですね。「農産物等の共済金に付て概算拂の措置を講ずる」こう書いてあるのですが、別の方を拝見いたしますと保險の金は五十万円出した。併しこれは北陸の震災のあれに五十円を出したところがあるのですが、それからアイオン台風による被害については金額を書いておりません。これは金額はどのくらいですか。
#52
○説明員(平川守君) アイオン台風のあれは保険の概算拂というのでなしに、保険金に当るべき金額を大凡の見当を付けて協同組合を通して前貸をする、そういうようなことを金融対策の意向としてはやつておるわけです。アイオン台風はその金額は出ておりません。
#53
○委員長(楠見義男君) はあそうですか。他にございませんか。
#54
○岡村文四郎君 これは私は山林、植林方面の専門家ではありませんが、植林方面の事業方面に使う金を九分五厘、一割だという高金利の金を貸して二十五年、三十年間という長期事業をやる人に金を貸して、計算上それが成立つが成立たんか算盤をとつてみましたのですか。
#55
○説明員(平川守君) 実はそれは一應その計算をいたしますと、どうしてもその四分、若しくはそれ以内ぐらいでないと成立たんと、こういうわけです。ですけれどもその計算の仕方というのがこれ又非常にむずかしゆうございまして、三十年先の木材の債務を幾らに見るかということになりますと、これは実際は見当がつきかねるので、そこでできることならばそういう低利のあにしたいといあで、いろいろ計画しましたけれども、先程申しましたようなわけで、とにかく一應この金額で借る人があるかどうかやつてみようじやないか、実際のところ……それで若しやつてみてどうしてもできないということであれば又対策を考えなければならんが、一應先つき申しましたように造林については相当高率な補助金がある。若しどうしても九分の金利の金を借りたのではできないというならば金額を殖やして、補助金額を殖やして、そうして借る金の方はできるだけ少くして行くというようなことで対策を講ずるか、或いはまあどうしてもいけなければ金利補助という対策を別に考えなければならん。併し今までともかく金融なしに、補助金だけでやつて來ておるのだから、一應の林野局の計算止してはまあ四分以下でなければいけないとこういうわけですが、ともかくこれで一應やつてみようじやないか、正直なところ……果してこれで多数の人が殺倒して來をかどうか。ちよつと理論的には私共もはつきりしたことは言いかねるのですけれども、併し現在の状況をみますと、この金利でもある程度借入る希望者が出ておるようです。ですからして実際の問題としてはやはり金に非常に詰つておるということから、三十年先の計画はできんけれども、ともかくこの金を借りて造林をしよう。そうして一部他の方で金ができればできるだけ早くこれを埋めて行くというような考えでの申込みじやないか。現実は申込みが或る程度出ております。
#56
○岡村文四郎君 申込みがあつて融資が十分に効果があればそれで結構なのですが、私は事業は知らんが、自分でやつておる、自分だけの計算をやつて見ると実際には間に合わんので、それで補助金でも増額して貰つて補助金の方が多いから間に合うというなら結構だ、若しそうでなくてこの際相当の融資を受けようという人は、僕は昭和電工のような考えでしておる人じやなければ借られん……まあ考えてみます。でも今の現状では三十五年、四十年以上の計画を一等地、二等地、三等地で行い、その金を計算したら到底その金は使われないということになつてそれは考える余地はありませんけれども、まあ一つ御親切に御審議をして頂きたいと思います。
#57
○大畠農夫雄君 この四十億の中央金庫の金というのは、水産の方には関係ないのでございますか。水産の方にも貸付ける金ですか。
#58
○説明員(平川守君) 水産の部分も相当あります。大体概略ですが、農業関係が十六億くらいですか、それから林野が十一億、水産が九億といつたような、その外に残りの分が災害、というくらいの、たしか振り分けの計画としてなつております。
#59
○大畠農夫雄君 葉煙草のことなんですが、葉煙草は実際現在の收納代金であつては、やつて行かれないという、こういうふうに地方の葉煙草收納者は言つておるのですけれども、政府はこの葉煙草代金を上げるという必要はないのですか。
#60
○委員長(楠見義男君) それは專賣局、大藏省所管でございますが、次の機会にお願いします。それじや災害関係は本日一日だけでは済まん、これからこの問題に関連して、例えば供出の補正の問題に至るまでいろいろな問題があると思いますから、これはその都度、その都度やつて頂くことにして、今日は緒論を聽いたと、こういう程度にいたして置きたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#61
○委員長(楠見義男君) そういうことにして……それから食糧管理局長官も直ぐ見えると思いますが、実はお手許に差上げてございます、今お配りいたしましたのは、主食需給状況という表でありますが、六段になつておるようでございます。その下に四枚程、昭和二十一米穀年度需給実績、それから二十二米穀年度需給実績、この四枚ございますが、これは食糧管理局から提出さましたのを、見易い工うに専門調査室で一枚の表に纏めたのであります。そこで実は食糧管理局から出て参りました表の一番終いの四枚目に、昭和二十四米穀年度需給推算、これは極祕になつております。というのは実はこの数字については、まだ関係方面との打合せが完了いたしておらないのだそうでありまして、從つてその意味で、特に食糧管理局では神経質になつておるのでございます。從いまして一枚刷の方も、外の欄は大したことはないのですが、実際の通りですが、昭和二十四年推算、この欄の上に祕の判が捺してあります。從つてそのような意味で特に食糧管理局の迷惑になるようなことになつては困りますので、特にその点は予め御了承を願いたいと思います。つきましては、そのような数字でありますので、この問題を中心にして、ざつくばらんにいろいろの説明を伺うのも、むしろ懇談会という形式の方がいいと思ますので、もう暫くすると食糧管理局長官が見えると思いますが、懇談会という恰好で一つ一つ、ではこれで散会いたします。
   午後二時五十六分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     楠見 義男君
   理事
           羽生 三七君
           平沼彌太郎君
           石川 準吉君
   委員
           大畠農夫雄君
           門田 定藏君
          池田宇右衞門君
           柴田 政次君
           高橋  啓君
           星   一君
           赤澤 與仁君
           加賀  操君
           徳川 宗敬君
           山崎  恒君
           板野 勝次君
           池田 恒雄君
           岡村文四郎君
           濱田 寅藏君
  國務大臣
   農 林 大 臣 周東 英雄君
  政府委員
   農林政務次官  北村 一男君
  説明員
   農林事務次官
   (総務局長)  平川  守君
   農林事務次官
   (開拓局土地改
   良課長)    櫻井 志郎君
ソース: 国立国会図書館
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