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1948/11/26 第3回国会 参議院 参議院会議録情報 第003回国会 本会議 第15号
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1948/11/26 第3回国会 参議院

参議院会議録情報 第003回国会 本会議 第15号

#1
第003回国会 本会議 第15号
昭和二十三年十一月二十六日(金曜日)
   午前十一時二分開議
    ―――――――――――――
 議事日程 第十四号
  昭和二十三年十一月二十六日
   午前十時開議
 第一 全國選挙管理委員会の委員の補欠指名
 第二 引揚同胞対策審議会設置法の一部を改正する法律案(草葉隆圓君外十九名発議)(委員会審査省略要求事件)
 第三 過度経済力集中排除法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)(委員長報告)
 第四 麻薬取締法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)(委員長報告)
 第五 馬匹去勢法を廃止する法律案(内閣提出、衆議院送付)(委員長報告)
 第六 畜産に関する農業協同組合又は農業協同組合連合会が馬匹組合又は都道府縣から財産の移轉を受ける場合における課税の特例に関する法律案(内閣提出)(委員長報告)
 第七 家畜市場法を廃止する法律案(内閣提出)(八委員長報告)
 第八 昭和二十二年度國庫債務負担行爲総調書(委員長報告)
 第九 輸送サービスの改善に関する決議案(板谷順助君外三名発議)(委員会審査省略要求事件)
 第十 寒冷地手当並びに北海道における暖房用燃料手当支給促進に関する決議案(千葉信君外三十七名発議)(委員会審査省略要求事件)
 第十一 国民健康保険の診療施設費國庫補助の請願(六件)(委員長報告)
 第十二 國立病院、療養所患者の賄材料費増額等に関する請願(委員長報告)
 第十三 授産局設置の請願(委員長報告)
 第十四 國民健康保険の診療施設費國庫補助の陳情(二件)(委員長報告)
    ―――――――――――――
#2
○議長(松平恒雄君) 諸般の報告は朗読を省略いたします。
#3
○議長(松平恒雄君) これより本日の会議を開きます。
 お諮りいたします。一昨二十四日、岩木哲夫君より経済安定委員を、奧主一郎君より法務委員を、それぞれ理由を附して辞任の申出がございました。いずれも許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。つきましては、その補欠として経済安定委員に奧主一郎君を、法務委員に岩木哲夫君を指名いたします。
     ―――――・―――――
#5
○議長(松平恒雄君) この際お諮り吾て決定いたしたいことがございます。法務委員長より、賣春等処罰法施行の場合における善後処置に関して、長崎縣に宮城タマヨ君を十一月二十八日より八日間、又檢察及び裁判の運営等実地調査のため、埼玉縣本庄町に伊藤修君、鈴木安孝君、齋武雄君、深川タマヱ君、松井道夫君、及び星野芳樹君を、十一月二十七日、二十八日の二日間の各日程を以て、それぞれ派遣いたしたい旨の申出がございました。これら七名の議員を派遣することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。よつて議員派遣の件は決定いたしました。
#7
○議長(松平恒雄君) 日程第一、全國選挙管理委員会の委員の補欠指名を議題といたします。全國選挙管理委員会の委員に二名、同予備委員に一名の欠員がございます。この際その補欠指名を行います。
#8
○矢野酉雄君 只今議題となりました全國選挙管理委員、及び同予備委員の補欠指名は成規の手続を省略いたしまして、その指名を議長に一任するの動議を提出いたします。
#9
○小川久義君 矢野君の動議に賛成いたします。
#10
○議長(松平恒雄君) 矢野君の動議に御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。つきましては、その補欠として全國選挙管理委員会の委員に金子武麿君及び今井登志喜君を、同予備委員に塩坂雄策君を指名いたします。
     ―――――・―――――
#12
○議長(松平恒雄君) 日程第二、引揚同胞対策審議会設置法の一部を改正する法律案(草葉隆圓君外十九名発議)(委員会審査省略要求事件)本案は発議者草葉隆圓君外十九名より委員会審査省略の要求書が提出されております。発議者要求の通り委員会審査を省略することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。これより発議者に対し趣旨説明のため発言を許します。草葉隆圓君。
   〔草葉隆圓君登壇、拍手〕
#14
○草葉隆圓君 只今上程になりました引揚同胞対策審議会設置法の一部を改正する法律案につきまして、その提案の趣旨説明を申上げたいと存じます。
 本法案は、現行の引揚同胞対策審議会設置法第三條の「審議会は委員長一人及び委員十五人」とあります十五人を「二十人」に、五名増員いたしまするのと、第二項に臨時委員制度を設けますため、「特別の事項を調査審審するため必要があるときは臨時委員十人以内を置くことができる」という一項を加えまして、更に第四項に「委員は関係各省の次官、引揚援護廳長官」とありますその次に「経済安定本部副長官」というのを加えまして、更に第五項に「臨時委員は関係各廳の官吏及び学識経驗ある者の中から内閣総理大臣がこれを命ずる」という臨時委員の任命の規定を加えまして、最後に「この法律は公布の日からこれを施行する」と改正せんとするのであります。本改正法案は、第二國会におきまして本院において可決され、去る九月二十日から実施されておりまする引揚同胞対策審議会の運営の現状に鑑みまして、在外同胞引揚に関する特別委員会におきまして数次に亘り愼重調査檢討をいたしました結果、必要に迫られて特別委員会全員の発議によりまして提案いたした次第でございます。
 引揚同胞対策審議会は、六百十万人余りの引揚者と五十余万の未帰還者のために、引揚促進に関する事項、遺家族、留守家族の援護に関する事項、帰還者の更生対策としての就労就農及び企業等に関しまする事項、帰還者の在外資産に関しまる事項というがごとき、引揚促進並びに帰還同胞に関しまする事項につきまして調査審議をなし、現在厚生大臣を委員長といたしまして、民間委員八名及び関係各省次官等十五名によつて構成されておるのでありまするが、先に申し上げました通り、多数の人々の各般の事項につきまして調査審議をいたしまする関係上、殊に引揚者の労働対策なり更生対策に対しましては、労働次官と経済安定本部副長官を加えますると同時に、民間委員三名を増員せんとするのであります。更に在外資産の問題なり、就農、入植の問題なり、住宅並びに生活資材等の問題につきまして、専門の委員の必要を痛感されましたので、臨時委員といたしまして十名以内を置き、本審議会の運営に万全を期せんとするのであります。何とぞ満場一致の御賛成によりまして御可決賜わりますようお願いを申上げまして、提案の理由の説明といたさせて頂きます。(拍手、「賛成」と呼ぶ者あり)
#15
○議長(松平恒雄君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#16
○議長(松平恒雄君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て可決せられました。
     ―――――・―――――
#17
○議長(松平恒雄君) この際お諮りいたします。本案につきましては、衆議院に付して委員会の審査を省略することを要求いたしたいと存じます。御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。よつて本案は衆議院に対し委員会審査省略の要求をすることに決定いたしました。
     ―――――・―――――
#19
○議長(松平恒雄君) 日程第三、過度経済力集中排除法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。先ず委員長の報告を求めます。経済安定委員長佐々木良作君。
   〔佐々木良作君登壇、拍手〕
#20
○佐々木良作君 只今議題になりました過度経済力集中排除法の一部を改正する法律案の委員会におきます審議の経過と結果について御報告申上げます。
 本改正案は、過度経済力集中排除法第二十六條の規定に基く持株会社整理委員会の職権、記録及び必要な職員を公正取引委員会に移管する法律を制定する期間を昭和二十四年の六月三十日まで延長しようとするものであります。御承知のごとく過度経済力集中排除法は、過度の経済力の集中を排除し、國民経済の合理的な再編成を促進する目的を以ちまして、昨年第一回國会において制定公布になつたものでありますが、その後、同法の定めるところによつて、持株会社整理委員会におきましては、過度の経済力の集中の指定及び排除に関する具体的手続及び基準を定め、措置を進めて來たのでありますが、最近に至りまして、改めていわゆる過度経済力集中排除法の適用に関する四原則が示されまして、著しい情勢の変化が認められて参つたのであります。この四原則は同法の、つまり集中排除法自身の根本精神を変更するものではないというふうには言われておりますけれども、その運用におきまして極めて微妙な新らしい基準を與えられたものでありますので、すでに指定或いは再編成指令の通達等の措置を受けた会社につきましても改めて再檢討を必要とするに至つたために、全体の進行が予期よりも遅れるの止むなきに至つたのであります。從つて持株会社整理委員会の職権等を公正取引委員会へ移管することに関する立法期限を延長する必要が生じて來たというのであります。経済安定委員会におきましては、この間の事情、それから今後の見通し及び運営方針等につきまして、政府委員及び持株会社整理委員会より説明を聽取しまして、十分檢討いたしました結果、持株会社整理委員会において集中排除法の根本精神と、前に申上げました四原則の線に沿つて、新たに檢討を行なつて適切な措置を執る期間が必要であつて、この改正は止むを得ないということを認めまして、全会一致を以て本改正案を可決いたしました次第であります。以上御報告申上げます。(拍手)
#21
○議長(松平恒雄君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#22
○議長(松平恒雄君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て可決せられました。
     ―――――・―――――
#23
○議長(松平恒雄君) 日程第四、麻薬取締法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。先ず委員長の報告を求めます。厚生委員長塚本重藏君。
   〔塚本重藏君登壇、拍手〕
#24
○塚本重藏君 只今議題となりました麻薬取締法の一部を改正する法律案につきまして、厚生委員会におきまする審議の経過並びに結果を御報告申上げます。
 先ず本法案の提出の理由について簡單に申述べます。麻薬の取扱に関して最近種々の問題を生じておりまするので、第二國会におきまして麻薬取締法を制定いたしたのでありますが、右の現行法では麻薬に関しまする犯罪捜査の専門的な機関といたしまして麻薬統制主事にこれが権限を與えております。而してその法的根拠といたしましては、現在までのところ、旧刑事訴訟法(現行法であります)及びこれに基く勅令第五百二十八号第七條を以て適用することになつていたのであります。然るに第二國会におきましては刑事訴訟法の全面的な改正が行われまして、明年一月一日よりこれを施行せられることになりましたので、それに伴いまして、麻薬統制主事の捜査権限も亦新刑事訴訟法と対應して規定する必要が生じたのであります。
 本改正法案の内容を要約いたしますと、第一は、從來の本法運用の実績に鑑みまして、麻薬統制主事のうち捜査権限を有する者と、これを有しない者との二者があり、その区別が一見して明瞭でないために、捜査権限を有する者は、これを特に麻薬取締員という職名を以て明示いたすことにいたしたのであります。第二は、麻薬取締員を刑事訴訟法に定める司法警察員として、関係犯罪の捜査に関し、厚生大臣の指揮監督の下に置き、これに独自の捜査権限を與えると同時に、檢察官に対する関係としては警察官吏或いは労働基準監督官と同一のものとする建前を採用して、本法運用に遺憾ないように期したのであります。
 第三は、人員を從來の二百名から二百五十名に増加すると同時に、これに小型武器の携帶を認めて、その装備を強化し、以て取締の完璧を期するようにいたしておるのであります。
 委員会におきましては去る十一月十五日予備審査付託となりまして以來、三回に亘つて愼重審議を重ねたのでありますが、その間におきまする政府委員との質疑應答の主なるもの二三を紹介いたします。麻薬取締員に小型武器の携帶を必要とする理由如何との質問に対し、本法によつて麻薬の取締が嚴重になる半面において、その違反者の中には兇器を携行し、暴行を敢てし、取締の妨害をする者もあるので、威嚴と保全のために小型武器を携行させることが妥当であり、これは防衛のための携行であつて、使用権は警察官の場合と同様に別途の法律によつて規定され、本法においてはこれを認めていないとの答弁がありました。第二に、麻薬取締員二百五十名は警察官を以てこれに充てるのであるか、又この二百名から二百五十名に増員することによつて、予算は幾ら要るのであるかという質問に対しまして、現在の麻薬統制主事の中には警察官も含まれておるが、新たに警察官は採用しないで、從來の麻薬統制主事の中からこれを充当するのである。從いまして麻薬取締員は二百五十名に増員になりますけれども、これに対しまする予算を必要としないとの答弁がありました。
 以上のごとき質疑應答の後、討論に入りまして、更に採決に入りましたところ、全会一致を以て本法案は原案通り可決すべきものと決定いたした次第であります。以上簡單に御報告申上げます。(拍手)
#25
○議長(松平恒雄君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#26
○議長(松平恒雄君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て可決せられました。
     ―――――・―――――
#27
○議長(松平恒雄君) この際、日程第五、馬匹去勢法を廃止する法律案(内閣提出、衆議院送付)、日程第六、畜産に関する農業協同組合又は農業協同組合連合会が馬匹組合又は都道府縣がら財産の移轉を受ける場合における課税の特例に関する法律案、日程第七、家畜市場法を廃止する法律案(いずれも内閣提出)を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#28
○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。先ず委員長の報告を求めます。農林委員長楠見義男君。
   〔楠見義男君登壇拍手〕
#29
○楠見義男君 只今議題となりました畜産関係の三つの法律案につきまして、委員会における審議の経過並びに結果を御報告申上げます。
 先ず最初に馬匹去勢法を廃止する法律案について御説明申上げます。現行の馬匹去勢法は明治三十四年の制定にかかり、大正五年十一月から施行せられたものでございますが、その目的といたしまするところは、馬匹の改良と一旦有事の際における軍馬徴発の取扱上の便益に資することにあつたのであります。然るところ最近における情勢の変化、即ち政府の説明によりますと、第一に、多年に亘る法律趣旨の徹底により、現在においては去勢は家畜飼養者が自主的に行うべき段階に達しており、それが当然又彼らの便益にも合致すること、第二に、最近における民間開業獣医師の去勢技術について、その向上普及の見るべきものがあること、第三に、もはや軍馬徴発のごときことを考慮する必要がなくなつたこと、第四に、前國会において制定を見ました種畜法の施行によりまして、別途優良種畜確保の措置が執られておること等の理由によりまして、今回現行法を廃止せんとするものであります。
 委員会の審議におきましては、現行法を廃止せんとする政府の意図するところの一半はこれを了解せられたのでございますが、一面において専門的立場から、民間自由意思による今後の去勢の励行については、法律の裏打がなくなつた以上は相当懸念せられるところであり、延いて馬の改良上将來に大なる禍根を残すことなきやの点に関しまして論議が集中せられ、これに対しましては政府においても縷々説明があり、又今後行政上の周到なる指導的措置を執らんとする意図を明らかにいたしましたので、結局委員会といたしましては多数を以て本法案は可決すべきものと決定した次第であります。
 次に畜産に関する農業協同組合又は農業協同組合連合会が馬匹組合又は都道府縣から財産の移轉を受ける場合における課税の特例に関する法律案について御説明申上げます。
 本法案の内容は、先に第二回國会において成立いたしました競馬法の規定により、馬匹組合連合会及び縣区域の馬匹組合の資産は一應都道府縣において承継し得ることになつたのでありますが、その承継いたしました資産について、新たに発足いたしました農業協同組合又は同連合会で畜産に関する事業を行うものが都道府縣からの資産を譲り受けんとする場合、それから同じく前國会において成立いたしました馬匹組合の整理等に関する法律の規定によりまして、農業協同組合又は同連合会で畜産事業を行うものが郡市を区域とする旧馬匹組合から資産の譲渡を受けんとする場合、この二つの場合に、当該財産の移轉に対しては地方税を免除することと、登録税の課税標準となる價格は時價によらず帳簿價格によることを認めんとするものでありまして、その目的とするところは、かかる特別の措置によりまして新らしく発足する農業協同組合の財産的基礎を確立し、その健全なる発達に資せんとするものでありまして、かくのごとき法的措置は、前國会において議員提出により制定せられました法律、即ち農業協同組合又は農業協同組合連合会が市町村農業会、都道府縣農業会又は全國農業会から財産の移轉を受ける場合における課税の特例に関する法律、この法律と全く同様の趣旨でありますので、委員会といたしましても何ら問題なく、全会一致を以て原案通り可決すべきものと決定いたした次第であります。
 次に家畜市場法を廃止する法律案について御説明申上げます。
 現行家畜広場法はこれ亦古く明治四十三年の制定にかかるものでありまして、家畜取引の公正円滑を期することを目的とし、その内容は家畜市場開設に対する地方長官の許可制度を根幹として、取引並びに施設及び衛生等に関する取締規定を包含するものでありますが、法律上、市場開設者に対し認められておりますところのいろいろの特典は、私的独占禁止法の趣旨に反し、又衛生その他に関する取締は、別途他の畜産関係法令によりこれを賄うことができ、更に又四十年に亘る法律施行の結果、取引当事者において、もはや自主的に自由且つ公正な取引に当り得べき時期に到達せるものと認め、今回現行法を廃止ぜんとするものであります。本法案につきましても委員会は、家畜取引に対する種々の制約を除去することは自由潤達なる取引を旺盛ならしむるも、一面、家畜取引に伴う特殊の衛生上の必要から、或いは又農民保護の観点から、政府に対し行政指導上種々留意すべき点を明示し、且つ必要なる助言をいたしました後、委員会は全会一致を以て本法案は可決すべきものと決定いたしました。
 尚最後に、以上三法案の審議に際しましては、これらは、いずれも畜産振興方策と直接間接に重要なる関係を有していることは勿論でありますが、更に農業経営の観点から、或いは又我が國将來の食糧対策の観点から、委員会といたしましては第一回國会以來かねて重大なる関心を有しておりました畜雇振典方策について、その現状酷農、飼料、牧野、家畜衛生及び競馬等の諸対策その他について詳細なる政府説明を聽取すると共に、種々質疑を交したのでありますが、これらは四回に亘る委員会の速記録において詳しく留めておりますので、これによつて十分御承知願いたいと存じます。以上簡單でございますが御報告を終ります。(拍手)
#30
○議長(松平恒雄君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。先ず馬匹去勢法を廃止する法律案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を請います。
   〔起立者多数〕
#31
○議長(松平恒雄君) 過半数と認めます。よつて本案は可決せられました。
     ―――――・―――――
#32
○議長(松平恒雄君) 次に、畜産に関する農業協同組合又は農業協力組合連合会が馬匹組合又は都道府縣から財産の移轉を受ける場合における課税の特例に関する法立案、及び家畜市場法を廃止する法律案全部を問題に供します。両案に賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#33
○議長(松平恒雄君) 総員起立と認めます。よつて両案は全会一致を以て可決せられました。
#34
○議長(松平恒雄君) 日程第八、昭和二十二年度國庫債務負担行為総調書を議題といたします。先ず委員長の報告を求めます。決算委員長奧主一郎君。
   〔奧主一郎君登壇、拍手〕
#35
○奧主一郎君 只今上程に相成りました昭和二十二年度の國庫債務負担行為総調書に関しまする審議の経過並びに結果につきまして簡單に御報告申上げたいと思います。
 財政法第十五條によりますれば、政府は災害の復旧或いは又その他緊急の必要がありまする場合は、予め國会の議決を経た金額の範囲内で次の会計年度以後に亘つて債務を負担する行為をなすことができることに相成つておるのでありまして、その結果を次の國会の常会に報告すべきことを定められてあるのであります。それで昭和二十二年度の報告書が第二國会へ提出されまして、去る六月十五日に決算委員会に付託されました。そうして六月二十二日に政府委員から説明を聽取したのでありますが、まだ結論に至らない中に第二國会は閉会になつたのであります。それで今回即ち第三國会になりまして、十一月十一日再びこの報告書を決算委員会に付託されたのであります。当委員会におきましては十一月二十四日の委員会においで再び政府委員の説明を聽取したのであります。
 昭和二十二年度におきましてはこの財政法の規定による金額を十億円と定めたのでありまして、そこで政府は昭和二十二年九月十五日に発生いたしましたところのキヤスリーン台風により損害を被むりました災害の復旧工事に対しまして、昭和二十三年度において、補助するために、昭和二十三年一月三十日に閣議の決定を経まして総額九億三千万円の債務を負担する行為をすることにいたされたのであります。その事項及び金額の内訳を申しますると、内閣所管の道府縣災害土木費補助六億六千万円、農林省所管の耕地復旧事業費補助二億一千五百万円、民有林、林道復旧費補助三千万円、漁港復旧事業費補助五百万円、次に運輸省所管の港湾災害土木費補助二千万円以上合計九億三千万円であります。即ちその総額は先程申しました予め國会の議決を経た十億円という金額の範囲内でありますし、又その各項目はいずれも災害の復旧のため緊急の必要がある場合のことでありますので、從つて当委員会におきましては慎重審議の結果、別段の異議がないと決定いたしたのであります。かような次第でありまして、極めて簡單でありますけれども右御報告申上げます。(拍手)
#36
○議長(松平恒雄君) 本件は委員長報告通りで御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#37
○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。
     ―――――・―――――
#38
○議長(松平恒雄君) 日程第九、輸送サービスの改善に関する決議案(板谷順助君外三名発議)(委員会審査略要求事件)本決議案につきまして昨日発議者から案文訂正の申請がございました。よつて決議案文中「が、サービスの不良、從業員の不親切等が、大衆の声として耳に入ることは誠に遺憾である。」を削除いたします。本件は発議者板谷順助君外三者より委員会審査省略の要求書が提出されております。発議者要求の通り委員会審査を省略することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#39
○議長(松平恒雄君) 御異議ないと認めます。これより発議者に対し趣旨説明の発言を許します。小野哲君。
   〔小野哲君登壇、拍手〕
#40
○小野哲君 只今上程になりました輸送サービスの改善に関する決議案について御説明いたします。
 先般第二回國会におきまして、当院が全員一致を以て輸送力の増強に関する決議を行いましたことは、諸君も御記憶のことと存じますが、その決議の趣旨は、現今我が國の交通機関が極めて弱体であり経済復興の最大隘路なつており、國民の不満は甚だしい。極力輸送力の緊急増強を図り、國民生活の確保に遺憾なきを期すべしという趣旨であります。これに対し、当時の芦田首相以下関係各大臣は、政府は決議の趣旨をよく了承し、あらゆる努力を傾けて輸送力の増強に邁進する旨の答弁があつたのであります。運輸委員会におきましては、引続き政府の施策とその実績を注意し、第三國会の開会と同時に政府に対し輸送力の増強に関する詳細な報告、説明を要求し、実績の調査を進めると同時に、当局を鞭撻しつつあるのであります。今簡單にこの輸送力増強の決議の実施つき、政府の説明、報告を聽取しました要点を申上げますと。
 先ず國有鉄道に関しましては、上半期輸送実績、運賃引上げ後の状況と、貨物、旅客の減少状況、鉄道運轉用石炭の品質改善の実績、労需物資の入手状況等でありまして、自動車に関しましては、燃料入手の状況、タイヤ需給の状況、資金融通の状況等であります。又海運に関しましては、船舶の建造、修理計画及び割当の状況とその集積、資材及び資金融通の状況、技術向上のための諸施策、労需物資入手状況、燃料入手状況、港湾諸設備の復旧整備状況等であります。その他、海陸輸送力の改善増強に関する諸般の事項につき審査を続けておるのでありますが、その詳細の御報告は別の機会に譲るといたしまして、その結論を申しますと、政府当局の努力にも拘わらず、資金資材等の不足から満足するだけの成績が上つておらぬことは誠に遺憾でありまして、政府当局の更に一段の努力を強く要望する次第であります。
 さて今回提案いたしました輸送サービスの改善に関する決議案は、先般の輸送力増強に関する決議と密接な関連をもつものでありまして、先般の決議が主として設備の改善等、物的強化を要求したものであるのに対し、今回の決議案は、輸送当事者の奉仕的熱意の昂揚等、主として精神的方面の向上を要求しておるのであります。先ず決議案を朗読いたします。
  輸送サービスの改善に関する決議
  輸送機関は、経済の動脈、国民の足として、安全、迅速、正確、利便を確保しなければならない。
  思うに陸上交通機関の從業員が一段と奉仕的熱意を以て事故の防止、荷主、旅客接遇の改善等に努め、併せて國民の交通道徳の高揚を図るよう措置することは現下最も緊急重要なことである。
  よつて政府は速かに輸送サービスの改善に関する諸般の施策を樹立推推し、且つこれを本院に報告するよう要求する。
  右決議する。
 元來、輸送というものは物的施設の整備だけでは決してうまく行くものではございません。その施設を預かり、これを運用して行く当事者の輸送に対する責任感と大衆に対する奉仕的精神の高揚が必要なのであります。最近鉄道当局及び從事員諸君の協力によりまして、諸施設の復旧もその緒に付き、サービスも漸次向上して参りましたことは喜ばしく不断の努力に対しましては感謝するものでありますが、國民のひとしく待望する戰前の状態に復帰し、曾ての國鉄の声價を取戻すことは、前途尚程遠い感を抱くのであります。殊に当今のような資金資材も不足がちであり、生活安定に必要な諸條件を満しにくい現情勢下におきましては、並々ならぬ労苦を伴うことは察するに難くないのでありますが、物的設備の不足は或る程度仕事に対する熱意を以て償うことができることは、数数の事実によつて国鉄従事員みずからが我々の前に実証して來たのであります。曾て機関車修繕の所要時間を短縮するために、まだ熱い「かま」の中に濡れ蓆を被つて入つた技工もあつたとのことであります。この技工のやり方は、或いは常識から言つて歓迎すべきことではないかも知れません。施設の不完全を補うために精神力を強要することは避くべきことでございましよう。併し仕事に対する熱意が然らしめたのではないかと思いますときに(拍手)、おのずから頭の下る思いがいたすのであります。それと同時に給與の改善、諸施設の充実等のためには、政府は更に一段の努力を傾けられることをこの機会に切に要望する次第でございます。(拍手)
 輸送サービスの改善をいたし、明るい鉄道の再建に努力いたしておりまする一方、尚、荷物は運んでやるのだ、旅客は乗せてやるのだというような態度が、ともすれば一部の從事員の中に見受けられますことは遺憾でございます。(拍手)又荷物を送れば、紛失や抜取りの事故もあり、汽車に乗れば、待合室や客車は窓ガラスや腰掛が壊れたままになつておる。又最近は車輌や架線の故障が多くて時間に遅れる。かような不愉快なことは諸君がたびたび経験されておることと思うのであります。これでは決して國民の鉄道をして、國民に満足なサービスを提供しているとは言えない。國鉄責任者は常に、國鉄は國民に愛され、親しまれる鉄道でなければならないと言つておりますが、運賃が上る割合にはサービスの方は余り改善せられないとあつては、愛されようと望むのは無理と申さなければなりますまい。
 試みに、國鉄貨物輸送の現状を見ますと、終戰直後の混乱に比べて次第に改善されつつあるとは言え、荷物事故件数は恐るべき数字を示しておるのであります。盗難や、不着や、紛失などの事故は、二十二年度は十七万件に上り、昭和十年頃に比較して四倍となり特に悪性事故は二十七倍の多きに及んでおるのであります。この数字は荷主の申告のあつたものだけでありますから、申告しないで泣寝入りした事故の件数はどれ程あるか測り知れないと存じます。これらの事故の原因は、施設の悪いことにもよりましようが、原因の中には、荷扱いの不慣れや不親切、受授の不確実へ責任所在の不明確等によるものがあろうと思うのであります。而して事故のあつた場合、荷主が損害賠償を要求いたしますと、調査には幾十日もかかり、賠償額を少くすることばかりを考え、民衆が泣かされておる場合が多かろうと察するのでございます。國鉄は荷物事故の防止に全力を盡し、一旦事故を生じた場合は親切敏速に調査し、責任を回避するようなことなく、正当な賠償をすることが望ましいのであります。又荷物損保険制度を確立し、一般に廣く宣傳普及を図ることが、荷物輸送の安心を確保するため何よりも急務であろうと存じます。その外、貨車の配給を公平適正にし、貨車一車を貰うのに多額の費用を必要とするようなことはないようにし、文運送店の指導監督を強化いたしまして、荷物の集配を親切確実にすることなどが肝要であります。
 次に旅客輸送の面を見ますと、終戰前後にあつたような超殺人的混乱、無秩序は漸次改善されて來ましたが、未だ通勤通学時の混雑は目を蔽わしめるものがございます。これについては速かに客車の増結をするとか列車の増発をするとかの手を打つことを考えなければなりません。又停車場の復旧のできていない所が多い。旅客は待合せの間、風雨にさらされる。汽車に乗れば窓硝子が壊れているし、腰掛が破れている。誠に旅客の待遇が悪いのでございます。車内の公安の維持も漸次良好になつては参りましたが、未だに事件のあとを絶たないのは遺憾であります。資材、予算の関係もあるとは存じますが、いま少しく旅客を大切にする精神が欲しいのでございます。又終戰似來、旅客列車のスピードが著しく低下いたしました。これは、あながち石炭事情にのみ籍口することはできないだろうと存じます。戰前は東京から大阪まで六時間半であつたものが、当今は十一時間、門司までが十九時間であつたのが二十六時間半、鹿見島まで二十七時間半であつたのが三十七時間、札幌まで二十五時間であつたのが三十三時間半という工合に、著しく速度が落ちておるのであります。これがため緊急要務者は多大の時間と体力の浪費を余儀なくされております。旅客列車の全般に亘り、できるだけスピード・アップの工夫をするように要望いたしたいのであります。不完全な客車を整備して旅客に迷惑をかけないように、思い遣りの籠つた配慮が望ましく、長距離旅客列車には必要に感じて成るべく寝台車、食堂車の復活を考慮するの外、暖房も最少限度に設備する必要があります。これから冬季厳寒の候に向い、夜行列車に暖房がないのは老幼婦女、病人にとり堪え難い苦痛であります。石炭事情もありましようが、極力他の方面で節約して、極寒の間だけでも暖房を通すように工夫をして貰いたいのであります。
 その他輸送サービスの改善につきましてはいろいろ要求すべき事項も多いと存じまするが、要するに輸送の衝に当る責任者及び從事員が國鉄の使命をよく理解されまして、公僕精神に徹して奉仕的熱意を傾けて、本当に國民に愛される鉄道とするために努力反省を怠らないことが根本問題ではなかろうかと存ずる次第でございます。又地方鉄道も、自動車も、國鉄と並んで國民の重要な交通機関でありますから、本決議案の趣旨に副うて、一層サービスの改善を図るよう、政府において指導監督を強化するように要求するのであります。
 交通機関においてサービスが改善せられ、從事員の態度も規律正しく、親切であり、輸送の秩序も整然として参りますれば、自然と旅客公衆の側においても節度、礼儀が守られて、交通道徳の高揚と相成るのであります。又これにより終戰後急激に低下した國民道義心の向上に資することも多大でありへ特に今後平和日本再建を背負つて立つ青少年の社会教育に貢献するところが極めて多いと確信するのであります。
 かような趣旨を以ちまして、本決議案を提案いたしたのでございます。何とぞ御審議の上、御賛成あらんことを希望する次第でございます。(拍手)
#41
○議長(松平恒雄君) 本決議案に対し討論の通告がございます。河井彌八君。
   〔河井彌八君登壇、拍手〕
#42
○河井彌八君 只今議題となつておりまする輸送サービスの改善に関する決議案に対しまして、私は各派を代表いたしまして賛成の意見を述べたいと存ずるのであります。
 輸送力の増強と申しますれば、國家再建のために絶対的な必要條件であるということは申すまでもなく、食糧の増産、或いは鉄、石炭の増産と相俟ちまして最もも重要な事項であります。輸送のサービスの改善は、その輸送力増強の最も重要な部分を占めるものでありまして、この点について只今発案者から御説明になりましたところ、実にその通りであると思います。我が國は空中輸送は禁じられております。それから水上の輸送力につきましても可なり制限せられて、まだ十分の復興を見ていないので、從いまして陸上の輸送ということが今日一番重要な使命を果しておるのである。陸上の使命と申しますれば申すまでもなく鉄道及び自動車であります。只今問題となつておりまするものは鉄道について主としてお述べになつておりまするから、私はその点につきまして常識的に自分の所見を申上げたいと思うのであります。
 元來交通機関というものの実情はどこの國でもその國々の実情を現わしております。國力なり國民の氣質なりを現わしております。例えばイギリスの記者は非常にがつしりとできております。それからアメリカでは随分豪奢な設備ができておる。そうしてスピードも早い。如何にもその國々の実情を鉄道の上に反映しておるのであります。我が國におきましては、戰争前までは非常によく整つておつたと申してよろしいと思います。即ち小ざつぱりとした。而もがつちりとして実によい施設であり、よい運営でありました。私の知つておりますアメリカ人がよく褒めて、日本の鉄道は時間が規則正しい、それから設備もよろしい、特にサービスに至つては申し分がないと言うて、絶大な讃辞を與えておつたのであります。併しながら終戰後の状況はどうでありますか。只今提案者が説明せられました通り、実に情ない状況であります。かくのごとくでありまするならば、実際我が國の再建がいつになつて完成せられるであろうかということについて甚だ心細く感ぜざるを得ないのであります。幸いにして徐々に回復の傾向を持つております。私共も近頃は旅行をいたしまするが、この老骨が実際あの汽車に乗るということは、本当ならば苦痛を感じておつたのでありまするが、この頃は急行列車もできて來た、或いは回数も殖えてきた、混雑も減つて來たということでありまして、大分これは回復しておりまするけれども、併し実際はまだまだ戰前の状況に比べますれば甚だ距離が遠いのであります。どうかこの点は是非とも速かに もつともつと十分なものにいたしたいということを熱望いたして止まないのであります。その点につきましては、どうしても或いは資材なり、或いは資金なり、そういう物質面においての施設が完備することが必要であると同時に、これに從事しておるところの從事員諸君のサービスの改善ということが最も重大なものになつて來るのであります。只今も御説明がありました通り、物的の施設等におきましては足りない。足りないけれども從事員諸君の熱意によつては、相当の力を以て相当にこれを回復することが、補充することができるのだということ、これはその通りであります。すべての事業を見ましても、全く今日の実情から考えますれば、それと同じような考え方、同じような取扱い方でなければならんと考えるのであります。今日は從事員諸君の熱烈なる御協力をお願いいたしてあるのでありまするが、それがためにはどうしても政府において、それが完全に実行できますように、十分な施設或いは職員の待遇の改善というようなことに重きを置いて、そうして施設と人的の努力と相俟つて初めてそれが完成せられるように切にお願いする次第であります。
 只今は旅客のことについて主として申しましたが、貨物の輸送についても同様であります。本年の輸送目標は、貨物においては一億三千万トンということでありまするが、これらについて実際各駅において本当によく努力をしておる。各種の運動を起して、從事員諸君が自発的に運動を起して、明るい輸送をするということを全國的に行なつておりまするが、こういう際に、私は最もそれが協力の上において有効な態度であると考えて感謝しておるのであります。只今は國鉄について主として申しましたが、国鉄こそは六十万の從事員の方が民家のためにこの一大危局を乗り切ろうといたしまして、協力一致して努めておられるその精神が、やがては我が國今日のすべての物的の要素が欠けておりまするこの情けない我が國の興隆に資するという原動力になるものであると私は考えまして、そのことを特に希望する次第であるのであります。
 本院におきまして決議案を上程しますることは比較的少いのであります。併しながら、この本決議をここにいたしまして、そうしてこの会期の短かい時に拘わらず敢てこれを上程するということは、この問題が如何に切実であるかということをはつきりと示してあるものであります。決議のインフレーシヨンをするのではありません。こういうものこそ、どうしても実行しなければならんという決意の下にかよう決議をなすのでありますから、政府におかれましても、よくこの趣旨を尊重せられまして、決議が無駄にならないように、必ず実行に移すようにお願いするのであります。それと同時に從事員諸君においても亦本院のこの決議を尊重せられまして、そうして十二分の努力、協力をせられることを切に希望いたすのであります。私はこれを以て賛成の意見といたします。(拍手)
#43
○議長(松平恒雄君) これにて討論の通告者は終了いたしました。討論は終局したものと認めます。これより採決をいたします。本決議案に賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#44
○議長(松平恒雄君) 総員起立と認めます。よつて本決議案は全会一致を以て可決さられました。(拍手)
 只今の決議に対し運輸大臣より発言を求められました。小澤運輸大臣。
   〔国務大臣小澤佐重喜君登壇、拍手〕
#45
○国務大臣(小澤佐重喜君) 只今輸送サービスの改善に関する決議案が満場一致を以て可決されましたが、この本決議案は誠に時宜に適しました決議案といたしまして、政府といたしましても感銘いたしておる次第であります。從いまして、この問題はすでに政府といたしましても大きくこれを採り上げまして、極力この線に沿うて施策を施して参つたのであります。例えばお話にもありましたように、本年度の貨物輸送計画量を一億三千万トンということの計画を立てまして、現にこれが九七%の実績を示しておるというような実情にあるのであります。更に暖房列車の指定等もいたしまして、すでに或る列車に限つては実施を行なつておるような次第であります。併し大体決議案の趣旨は、むしろ精神的方面におけるサービス改善というようなことが強調されておるのでありまして、この点につきましては、政府といたしましても早くから非常に重大な問題であるという見地から例えば明るい鉄道にする運動というような週間運動を起しながら、從業員諸君の精神的サービスの改善に向かつて参つたのであります。併し何しろ精神問題というものは一朝一夕に改善されないとしいことを遺憾と存じておりまするが、今後ますますこの決議の趣旨に副いまして、精神方面におけるサービスの改善ということに全力を盡すということをお約束申上げたいと存じます。(拍手)
#46
○議長(松平恒雄君) 日程第十、寒冷地手当て並びに北海道における暖房用燃料手当支給促進に関する決議案(千葉信君外三十七名発議)(委員会審査省略要求事件)、本件は発議者千葉信君外三十七名より委員会審査省略の要求書が提出されております。発議者要求の通り委員会審査を省略することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#47
○議長(松平恒雄君) 御異議なしと認めてあります。これより発議者に対し趣旨説明の発言を許します。千葉信君。
   〔千葉信君登壇拍手〕
#48
○千葉信君 私は只今議題となりました寒冷地手当及び暖房用燃料手当支給促進に関する決議案につきまして提案の趣旨を御説明申上げたいと存じます。先ず最初決議案を朗読させて頂きます。
   決議案
  本院は、冬期における窮迫せる生活を救済するため、寒冷地帶居住官公廳職員に対し特別手当並びに北海道居住同職員に対し、暖房用燃料手当を支給するの要ありと認める。よつて政府はこれが補正予算を計上し、本國会に速かに提出せられんことを要望する
  右決議する。
 以上でございます
   〔議長退席、副議長着席〕
 この寒冷地の官公吏に対する手当並びに燃料手当は、昨年度も本國会を通過いたしまして実施せられたことは、すでに御承知の通りでございます。いわゆる現行の地域給というものの中にこの寒冷地給或いは燃料手当というようなものが考慮されておらないということからいたしますれば、本年も亦この当然な給與の実施ということは妥当なものであるばかりでなく、もはや冬の生活が始まつている地方の実情を考えますならば、むしろ遅きに失するとさえ考えるものでございます。勿論このことにつきましては、本年五月以降、政府と全官公労組の間に十数回に及ぶ團体交渉か行われておりまして、氣温であるとか、風速或いは積雪量等、精密な科学的な基礎によりまして、略々合理的な結論がこの交渉の中からでき上りつつあつたに拘わらず、マ書簡に便乗したところの政府の方針から、一應正式な結論にならないで團体交渉が打切られるという状態を生じましたけれども、併しこの給與自体が妥当な、合理的な、そしてまた当然実施さるべきものであるという建前は、前内閣におきましても、更に吉田内閣におきましても認めざるを得なかつたところでございまして、從つてこの問題に関しまする当事者間の折衝はその後も継続され、最近その具体案なるものが閣議において採り上げられたことにつきましては、新聞或いはラジオ等におきまして、すでに皆様御承知の通りでございます。然るに私の最も遺憾に存じますことは、最近政府自体から、この問題の見通しに関していろいろの異説が流布され、或いは実現困難のごとき見解が披瀝されましたために、寒冷地帶官公吏の間に異常な混乱を生じ、更に重大な刺戟を與えつつあるということでございます。恐らくこのことに関する悲痛な陳情や或いは請願の書信が、特に寒冷地方出身の皆様方の机上に山積のことと存ずるのでございますが、若しもこの問題の解決が遷延したり、或いは又、事の実現が中止されるようなことがあれば、私は思わざる事態をさえ惹起するのではないかと憂慮に堪えない者でございます。殊に北海道のように、もう十月の末から雪が降つて、翌年の四月の半ば頃まで全く雪の中に埋められてしまう生活というものが、どういう條件の下に置かれるか。家屋の冬囲いというものもやらなければならない。厖大な石炭の用意は、價格の如阿を問わずやつて置かなければ冬は越せない。ストーブの設備も要るし、防寒具の設備も家族全部のものを揃えなければならない。四月末までの野菜を買つて、縁の下に掘つて土の中に埋めておかなければならない。毎年、半年の冬籠りの終わつた4月の暖かい季節になると、北海道ではよく家出人が激増いたします。半年に亘る陰欝な生活から一遍に解放されたという心の弛みから、こういうことが起る。それ程長い冬の生活は、物心両面に亘つて辛く苦しい。由來労働組合の動きに対しまして、どの組合が尖鋭であるとか、どの地域か強いとか、果ては特定の政党の影響を受けておるからだ、そういう皮相な見解に終始しておるような場合も見受けられる。もつと直接な要素が見失われたり、殊更に曲解されたりしておるといような場合が非常に多いのでございます。例えば全逓が大きく日本の労働運動に先端を切つておるというような事実と、逓信從業員の処遇の低さが結び付いて考えられなければならないように、又北海道、東北の労働組合が、他の地域の労働組合に比べてなぜ尖鋭であるかということも、もつと素直な気持ちで考えられなければならないと私は思うのでございます。(拍手)冬季におけるこれらの地方の生活の実態をよく把握することが、これらの地方に対する的確な対策を生むゆえんであるとも私は考えます。勿論私はこれらの地方の長い生活の体驗を通じまして、恒久的な寒冷地手当、暖房用燃料手当の制度化を強く主張する者でございますが、すでに迫い詰められた冬の生活の始まつている現在、取敢えず政府と官公労組の間に話合いの付いた寒冷地手当並びに燃料手当の即時実施を以てこの際の暫定措置とすることを、ここに要望する者でございます。
 以上提案の趣旨を申上げまして、皆様の御賛成をお願いする次第でございます。(拍手)
#49
○副議長(松本治一郎君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。本決議案に賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#50
○副議長(松本治一郎君) 総員起立と認めます。よつて本決議案は全会一致を以て可決せられました。
 只今の決議に対し政府より発言を求められました。大藏政務次官平岡市三君。
   〔政府委員平岡市三君登壇、拍手〕
#51
○政府委員(平岡市三君) 只今の御決議の御趣旨はよく了承いたしました。石炭購入資金並びに寒冷地給の支給に関しましては、北海道その他の寒冷地におきまする生活の実情に鑑みまして、政府といたしましては、早急に措置すべき重要な問題と考えておりますので、でき得るだけ早い機会におきまして、これが成案を得べく目下関係方面と協議中でありまして、追加予算の編成とも睨み合せ、十分御決議の御趣旨に副うよう努力いたしておるような次第であります。さよう御了承あらんことをお願いたします。
     ―――――・―――――
#52
○副議長(松本治一郎君) 報告いたさせます。
   〔宮坂参事朗書〕
 本日委員長から左の報告書を提出した。
 國立研究所設置法案可決報告書
     ―――――・―――――
#53
○副議長(松本治一郎君) この際、議事の都合によりまして、日程の順序を変更いたしまして、只今報告いたさせました國立國語研究所設置法案(内閣提出、衆議院送付)を議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#54
○副議長(松本治一郎君) 御異議ないと認めます。先ず委員長の報告を求めます。文部委員長田中耕太郎君。
   〔田中耕太郎君登壇、拍手〕
#55
○田中耕太郎君 議題となりました國立國語研究所設置法案に関しまする委員会の審議の御報告といたしまして先ず本研究所の設置の趣旨を御説明申上げます。
 我が國におきまする國語の改良とその合理化とは、教育の振興と一般國民生活の向上、延いては國家再建の不可欠の條件でございます。併しそのためには國語及び國民の言語生活の全般に亘りまして、嚴密な科学的調査研究がその前提として行われなければならないのでございます。國家的な國語研究機関の設置は、すでに明治以來、先覚者によりまして提唱されたところでありまして又終戰後におきましては、第一回分國会において参衆両院共にこの趣旨の請願を採択して参りました。その外、國語審議会の建議なり、又米國教育使節團の勧告等も、かような研究機関の設置を要望しております。本法案は、かような世論の要望に應えたものでございまして、その立案に当りましては、基本的な諸点は、学界その他関係各界の権威者を網羅しておりまする國立國語研究所創立委員会を設けまして十分その意見を取入れたということございます。
 次に、法案の精神と要点を極く簡單に御説明申上げます。先ず研究所の行う調査研究は純然たる科学的性質のものでございまして研究所が國立として文部大臣の管轄に属しておりますのに拘わらず、自主性を保ちまして、文部大臣は絶対に研究に対して監督権を行わないで、監督権は研究所の人事及び予算という行政面だけに限られておる趣旨でございます。次に、研究所の事業は國民の言語生活全般につきまして廣汎な調査研究を行い、更にこれに基きまして、國語政策の立案や國民の言語生活の向上のために参考となる基礎資料を提供するということでございます。次に、研究所の運営につきましては文部大臣や又所長にのみ任せないで、学界、教育界、その他各各社方面からの二十人の権威者から成りまする評議員会の助言によりまして、民主的且つ適切に運用することを期しておるのであります。
 次に、三回に亘りまする委員会におきまする熱心な質疑と、それに対する答弁からして、次の点が明かになつたのでございます。第一に、本法案のうちに國語という用語が用いられておりまするが、これは國字をも含むという意味でございます。第二に、かような研究所は本來民間で経営するのが研究の自主性を保つ上において適当であるが、國家がこれを設立する理由はどこにあるかということでございますが、現在の経済状態その他の事情からして、個人又は私的團体が大規模な研究所を設置するということは困難な理由によるのでございます。次に、既存の國語審議会との重複がありはしないかという問題でございますが、これにつきましては、本研究所は純然たる科学的研究を行うのでありまして、國語審議会はその研究を基礎とし、それを資料として国語政策を審議するというわけでありまして、重複しないと説明されておるのであります。次に、第四條の二項に、「所長は、一級の文部教官又は文部事務官のうちから、文部大臣が命ずる。」とある、その文句から言いますると、如何にも既存の官僚の中から選ぶというふうに聞えますが、併しこれは法律の書き方のテクニツクから來ておるのでありまして、單に官制上の手続上そうなつておるので、任命補職のつまりテクニツクから來るのでありまして、民間の專門家、有識者を任用することに、ちつとも妨げないのみならず、又これを本則として、さような方針に従つて運用するということでございます。最後に、評議員会の評議員を公務員としておるという点につきましてもいろいろ質疑がございました。これは身分的拘束を受けるため、民間から適材を得ることが困難じやないかという議論でございました。これに対しましては、今後定めらるべき人事院の規則等に適当な規定を設け、その他運用に氣を付けるということでございました。
 討論の段階におきましては、或いは所長、評議員の任命につきまして官僚主義に堕することがないように、或いは国語統制が文化統制、思想統制を招來することがないようにとか、或いは研究所の自主性を確保しなければならんとか、或いは國民感情を尊重して、研究が独善的に陥つてはならんというような適切且つ有益な意見の開陳がございまして、文部委員会は全会一致を以て本案を可決いたしました次第でございます。これを以て御報告を終ります。(拍手)
#56
○副議長(松本治一郎君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#57
○副議長(松本治一郎君) 総員起立と認めます。よつて本案は全会一致を以て可決せられました。
     ―――――・―――――
#58
○副議町長(松本治一郎君) この際、日程第十一乃至第十三の請願及び日程第十四の陳情を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#59
○副議長(松本治一郎君) 御異議ないと認めます。先ず委員長の報告を求めます。厚生委員長塚本重藏君。
   〔塚本重藏君登壇、拍手〕
#60
○塚本重藏君 只今上程ぜられました請願並びに陳情に関しまする厚生委員会における審議の経過並びにその結果を御報告申上げます
 日程第十一の請願六件は請願文書表第四十五号並びに第六十四号、第九十七号、第九十八号、第百六十六号、第百七十号であります。日程第十四の陳情二件は陳情文書表第十七号及び第四十一号であります。以上の請願六件、陳情二件は、いずれも国民健康保險の診療施設費國庫補助に関する同一のものでありますから、便宜これを一括して御報告を申上げます。
 都心を離れた町村では、多くの國民健康保險組合の被保険者は廣地域に散在しておりまして、医療施設は極めて乏しく、且つ極く少数の開業医により診療を受けておりまするので、医療費の外に多額の往診料を支拂つている現状であります。患者の経費軽減のためには國民健康保險組合の直営診療所を設置し、低廉な医療費によつてその診療をなし、國民健康保險の運営を強化することが必要であるが、現下窮迫いたしました町村の財政ではその設立は極めて困難であり、設置費補助の申請をいたしましてもその実現はなかなか困難であります。第二國会におきましては國民健康保険組合の建て直しのためにその根本的な法の改正を行なつたのでありますが、これがためには組合の運営強化のため速かに國庫から補助をせられ、又既設の診療所に対しましても國庫補助をなし、國民健康保險の充実と普及に徹底を期せられたいとの趣旨であります。これに対しまして政府当局の説明を求めましたところ、國民健康保險組合の直営診療所設置の申請数は年間に七百至八百ケ所に達しておるが、予算の関係上全部の申請組合に対して補助を與えることは困難であるので、審査をいたしました結果、最も急を要するものに対して補助を與えており、本年度におきましては五ケ年計画、また増設の分については三ケ年計画を樹立いたしまして、その医療機関の整備を図りつつあるとのことでありました。尚、本年七月國民健康保險法の改正以來その趣旨の普及を図つた結果といたしまして、民生安定上欠くことのできないこの制度の再建氣運が相次いで各所に起つて來たのでありますが、何分にも全國民を対象とする制度でありまするので、これが再建整備を完了するには約半年を要するものと考えられるのであります。
 本委員会におきましては、社会保障の前提たる國民健康保險については鋭意その研究に努めておりまするので、本請願並びに陳情の願意は極めて妥当たものと認め、いずれも議員の会議に付して、内閣に送付すべものと決定いたしました。
 次に日程第十二は請願文書表第百五十九号、國立病院、療養所患者の賄材料費増額等に関する請願であります。この請願は国立病院入院患者から参つたものでありますが、患者の賄費は本年度予算といたしまして國立病院は四十円八十銭、國立療養所におきましては四十四円八十七銭で、これは本年度の暫定予算の單價を一律に一・七倍したものに過ぎず、一般諸物價の値上りに比して実質的には低下している状態でありますので、食生活維持のための最低限度の必要額として一日七十五円に増額されたいとの趣旨であります。本請願審議に先立ちまして、委員会におきましては都内の國立病院の現状を視察し、同様の陳情をも受けたのでありますが、患者の食生活の窮乏は療養治療中に特に留意すべき問題であると思うのであります。更に政府当局より説明を求めましたところ、政府は連合軍総司令部の絶大な後援を得て統制食糧の特別配給をなすと共に、病院給食の強力な指導を開始し、現在東京、横濱、名古屋、大阪、京都、神戸福岡の七大都市の一般病院及び全國の結核、癩、精神病の入院患者合計九万二百名に病院給食を実施しつつあるのであります。國立病院、療養所の食費については鋭意その増額に苦心しており、十一月より主食の増配に伴い、食費の増額を追加予算として要求中で、近く承認せられる予定でありますが、これによつて一般病院は四十四円九十八銭、結核療養所にあつては五十円三十二銭に増額せられる筈であるとのことでありました。委員会におきましては、食費の單價はまだまだ十分とは言えないので、本請願の願意は妥当なるものと認めまして、議院の会議に付し内閣に送付すべきものと決定いたしました。
 最後に日程第十三は請願文書表第百八十二号授産局設置の請願であります。この請願は、現在の諸物價の高騰のため生活困窮者が増加しつつあることは憂慮すべき事柄であります。生活と生産の補導に当る授産場の使命が一層重要性を加えておるのでありますが、從来の授産施設は個人の犠牲的工夫と創意に俟ち、政府はこれを軽視し零細なる助成をなすに過ぎないので、最近の物價高の影響によりまして、資金資材難に陥り、これがために機能は喪失しつつある状態であるので、授産局を設置してこれを直営とし、幾多の隘路を打開し、強力なる援助を與えられたいとの趣旨であります。本請願の審議に先立ちまして、委員会におきましては、これ又都下の各授産場を視察し現状を調査して参つたのでありますが、授産場は要援護者を対象とする厚生省の所管と失業者を対照する労働省の所管とに分れ、その運営について種々の困難がありまするので、更に現状について厚生省及び労働省より説明を聽取いたしましたところ、厚生省においては授産場法の立案をも考慮しているとのことでありますが、考えねばならぬことは、要保護一歩手前にありまする者に対する施策が最も必要であり、且つ現下の社会経済状況から見ますると、授産事業の在り方については、これが授産施設の強化発展の上から極めて重大な問題となつておるのであります。然るに厚生省においてはこれを取扱いまする所管の局並びに課はありませんで、僅かに社会局の物資課においてこれを取扱つておる状態であります。本委員会におきましては、極めて熱心に但つ愼重なる審議を重ねた結果、現下の授産事業の拡充強化を図る上において授産局の設置を強く要望いたしまして、本請願の願意は極めて妥当なるものと認め、議院の会議に付して内閣に送付すべきものと決定した次第であります。以上で御報告を終ります。(拍手)
#61
○副議長(松本治一郎君) 別に御発言なければ、これより採決をいたします。これらの請願及び陳情は委員長報告の通り採択し、内閣に送付することに賛成の諸君の起立を請います。
   〔総員起立〕
#62
○副議長(松本治一郎君) 総員起立と認めます。よつてこれらの請願及び陳情は全会一致を以て採択し、内閣に送付することに決定いたしました。
     ―――――・―――――
#63
○副議長(松本治一郎君) この際お諮りいたします。本日鈴木順一君より予算委員を、鬼丸義齊君より議院運営委員をそれぞれ理由を附して辞任いたしたい旨の申出がございました。いずれも許可することに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#64
○副議長(松本治一郎君) 御異議ないと認めます。つきましては、その補欠として予算委員に鬼丸義齊君を、議院運営委員に鈴木順一君を指名いたします。尚、欠員中の決算委員に安部定君及び江熊哲翁君を指名いたします。
 これにて本日の議事日程終了いたしました。次会の議事日程は決定次第公報を以て御通知いたします。本日はこれにて散会いたします。
     ―――――・―――――
   午後零時四十四分散会
○本日の会議に付した事件
 一、委員の辞任及び補欠の件
 一、実地調査のため議員派遣の件
 一、日程第一、全國選挙管理委員会の委員の補欠指名
 一、日程第二、引揚同胞対策審議会設置法の一部を改正する法律案
 一、日程第三、過度経済力集中排除法の一部を改正する法律案
 一、日程第四、麻薬取締法の一部を改正する法律案
 一、日程第五、馬匹去勢法を廃止する法律案
 一、日程第六、畜産に関する農業協同組合又は農業協同組合連合会が馬匹組合又は都道府縣かち財産の移轉を受ける場合における課税の特例に関する法律案
 一、日程第七、家畜市場法を廃止する法律案
 一、日程第八、昭和二十二年度國庫債務負担行為総調書
 一、日程第九、輸送サービスの改善に関する決議案
 一、日程第十、寒冷地手当並びに北海道における暖房用燃料手当支給促進に関する決議案
 一、國立國語研究所設置法案
 一、日程第十一乃至日程第十三の請願及び日程第十四の陳情
 一、委員の辞任及び補欠の件
ソース: 国立国会図書館
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