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1948/11/10 第3回国会 参議院 参議院会議録情報 第003回国会 大蔵委員会 第3号
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1948/11/10 第3回国会 参議院

参議院会議録情報 第003回国会 大蔵委員会 第3号

#1
第003回国会 大蔵委員会 第3号
昭和二十三年十一月十日(水曜日)
   午前十時五十三分開会
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○小委員の変更に関する件
○食糧の輸入税を免除する法律の一部
 を改正する法律案(内閣送付)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(櫻内辰郎君) これより委員会を開会いたします。最初にお諮りをいたすことがございます。復興金融金庫の機構及び業務内容の調査に関する小委員中、木内四郎君を油井賢太郎君に、金融制度改革に関する小委員中、油井賢太郎君を木内四郎君に、それぞれ変更して指名することにいたしたいと存じます。これに御異議はございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(櫻内辰郎君) 御異議なしと認めて、さよう決定をいたします。本日の議題は、食糧の輸入税を免除する法律の一部を改正する法律案でございます。政府委員からの御説明を願います。
#4
○政府委員(平岡市三君) 只今議題となりました食糧の輸入税を免除する法律(昭和二十二年法律第百八十八号)の
 一部を改正する法律案の提出の理由について御説明いたします。
 米麦、雑穀、澱粉、罐詰類等の、主要食糧に対しましては、昨年法律第百八十八号を以ちまして、その輸入税を本年一ケ年間免除することといたしたのでありますが、我が國現下の食糧事情に鑑み、右の主要食糧の輸入税を更に一ヶ年冤間除する必要があると考えられますので、本法律案を提出いたした次第であります。何とぞ御審議の上、速かに御賛成あらんことを希望いたします。
#5
○委員長(櫻内辰郎君) これより質疑に移りたいと存じます。
#6
○小川友三君 この法律案の重点が、一年延期するというところにあるのでありまするが、日本の現下の食糧事情は、とても一年や五年では解決できない程食糧事情が悪いと思います。そこで、一年と言わないで、三年なり或いは五年なりに延期した方がよろしいのじやないかと思うのでありますが、政府側で農林省と御調査願つて、食糧問題三との不足の量が、全人口と引揚者同胞に睨み合せまして、いつ解決するかという具体案がなくちやならんと思いますが、その点から割出しまして、もう少し延ばしたらどうかというのと、それからもう一つは、この政府から頂いたところのパシフレツトの中に、食糧の輸入を免除するという中に薬品が入つております。百六十六でありますが、この重炭酸ソーダというのは、あくまでも薬品でありまして、これを食糧と見るのは非常な誤りであります。重炭酸ソーダという食糧はありません。重炭酸ソーダは藥律によりまして、日本薬局方の薬品であります。こういう点から見まして、この百六十六の重炭酸ソーダは、これから除外をし、外の輸入税を免除する方の中に加えるべきが当然であると存じます。これにつきまして、政府は重炭酸ソーダを薬品と見ないで食糧と見る理由を承わりたいと思います。
#7
○政府委員(平岡市三君) 御説御尤ものように思われますが、実はこの免税措置は眞に臨時的のものでありますので、一ヶ年延長することにいたしたわけであります。一方の、薬品であるからして、この免税品目より除外したらどうかということについては、説明員より説明いたさせます。
#8
○説明員(伊藤八郎君) 只今重炭酸ソーーダのお話を伺いましたが、これは主食以外に罐詰その他軍用物資の更新される際に、軍用品が一年間なら一年間の期間が過ぎたものを我々の方に放出に相成る場合があります。その中に、御承知のようにべーキング・パウダー、パンを作るという「ふくらし」粉として使う重炭酸ソーダ等を一緒に込めちれる関係上、それだけを除外して規定することが妥当でない等の関係がありまして、特に重炭酸ソーダを食糧に準じて免税を去年以來いたしておる次第でございます。
#9
○小川友三君 重炭酸ソーダの方は、外の食糧と関連しているから、こうするのだというところに大きな間違いがあると思います。今食糧品屋で重曹を賣つておつて、皆違反に引つかかつて挙げられておる。これはこうした場合に一政府自体が重炭酸ソーダは食糧なんだというような錯覚を起しておりますので、そうした間違いがあるのでありまして、あくまでも、これは却つて重炭酸ソーダに課税しないというのは、別の法律でやるのが妥当であると私は思うのであります。それからこの一年間延期するというのは、対外的に外國にどういう工合に影響するかという問題であります。当然数年間或いはそれ以上、想像ができる輸入しなくてはならない状況におきまして、特にアメリカにおきましても、西海岸におきましては食糧の輸出の州が多いのでありまして、そうしてそれを徹底的にやるという建前を取つておられるのでありますが、竹本では食糧を輸入するという建前は、むしろ鷹援して貰うような意味の輸入もあるのではないかと思われるのでありまして、むしろこれを一年以上に延ばして、対外的にもいい影響を與えたいというようなつもりでありますが、政府は一年以上どうして延ばさないで、毎年手数でも、こうして延ばして行くのでしようか、その点につきまして、もつと具体的な、何年間くらいは、これを免税しなければならんというのか、見透しが分りましたら、お漏らしを願いたいと思います。
#10
○政府委員(平岡市三君) 我が國の食糧事情がどういうふうに変化するかということは、なかなかむずかしい問題でありまして、このことが園内の事情ばかりでなぐ、外國の諸事情をも考慮して、この期間は決定すべきものだろろと思うわけでありまして、ただほんの臨時措置でありまするからして、一ケ年間のとにかく御延長をお願いしたい。こういうふうに考えるのでありますじ将来のことにおきましては、國内並びに外國の諸事情を考慮して、そのときに又御処置を願いたいと、こう考えておるのであります。
#11
○小川友三君 経験直後の國会でございましたならば、そういう考えができると思いますが、すでに日本の國内は安定いたしております。もつと眞面目に政府が対策を樹立しまして、どうしても何年間は、こうしなければならないということを、政府がすでに確立をしなくてはならん時期に入つておると思うのでありまして、どうか政府におきましても十分御研究賜わりまして、この点について、今日は予備審査でありますから、私の質問はこの程度にして置きます。
#12
○委員長(櫻内辰郎君) 外に御質疑はございませんか。
#13
○米倉龍也君 私は砂糖のことについて、ちよつと聽きたいと思うのでありますが、砂糖の輸入の状況がどういうふうになつておりまするか、砂糖は相当輸入されて、放出されておりますので、随分市中に砂糖を加味した食糧が横益しております。併しだんだん砂糖の在貨が少くなつて来ておるように見えるのでありまするが、今度は砂糖を食糧の代替としては出さない。放出物資に出すというようなことで、これは大変よいと思うのでありまするが、砂糖の輸入の状況がやや鈍つたような状況は、農村の各種の農村工業方面の非常な支障になりつつあるわけであります。と申しますのは、果実酒を自由に造らせるように相成り、或いは又果実等の加工、いわゆるジヤムとが、その他の罐詰類等を製造する方面に農村は向つております。この矢先砂糖の供給が杜絶するということは、そういう事業の発展を非常に阻害するわけであります。砂糖につきましては、現在どういろふうな輸入状況になつておりまするか、又砂糖の消費税を課けて、そうして砂糖を多く輸入して頂くというような政府の御方針を取つて頂きたいと思うのでありますが、砂糖についての政府の、そういう方面のお考えをお聴きしたい。農林省の方がおらなければ、分らなければ後でもよろしうございますが。
#14
○黒田英雄君 只今の御答弁をお願いするのは必要でありますが、そればかりでなく、各品目の輸入の数量がどのてら入つて來たかということを、一つ書いて出して頂きたいと思うのであります。價格の方は無理であろうかと思いますが、若し分れば價格も、数量も、各品目について御提出を願いたいと思います。
#15
○政府委員(平岡市三君) 最近の放出額につきましては、連合軍総司令部の指令によりまして、許可を得た場合の外は発表を禁止されておるような次第であります。
#16
○説明員(伊藤八郎君) 只今の黒田委員からの御要求御尤もでありまして、私共用意いたしておりますから、委員としてお使いなさる分として差上げたいと思います。只今次官からお話がありましたように、殊にこの品物は先程私ちよつと申上げましたように、放出物資でおりますので、品目別に数量、りまするが、委員会として、委員として御参考にお使いになる分は、そのおつもりでお使いになれば井ろしいと思いますから、印刷して数量、金額、免税額等も全部書いて差上げることにいたします。委員としてお使いになることをお願いいたします。
#17
○米倉龍也君 今の砂糖の状況がそうなつておるか……。
#18
○説明員(伊藤八郎君) 二十二年度は約五万トン弱の輸入でありましたが、今年は一月から六月までに二十八万トンの輸入がございましたのであります。それからまだはつきりいたしていないのでありまするが、関係方面とも連絡の上、砂糖消費税は取り得るようにしたいというのが大体の傾向だろうと考えております。関税は来年一ケ年間は引続いて免税をしたい、かように考えております。
#19
○天田勝正君 現下の食糧事情から見ますれば、当然政府が説明されましたように、このような食糧を免租するという趣旨には、恐らくどなたも異議がない。ただこの年限を幾らにするかといトことと、品目はいずれを取るかという問題だと思うのです。そこで食糧事情もさることながら、國家財政もこの通り苦しい中に、この並べられておる品目を見ますると、敢て免税をしてまでも輸入をする必要がないと考えられる物が沢山あるわけであります。例えば茶のごときがそれでありますし、蜂蜜のごときものまで、免税をしてまで入れなければならない理由が私共には分らない。その他取上げれば幾つもあります。食酢であるとか、ソースであろ止か、そういう国内で賄い得るものは成るべく國内で賄つて、止むを得ざるものを輸入するというのが、日本の財政の現状からして当然でなければならないと思うのです。それがこれだけ沢山のものをどうして一律に免税しなければならないと言うのか、私理解ができないのであります。この点どういう考を持つておられるのか。そこで品目恵若し定めるならば、小川委員の指摘されたように、皆三年も三年も必要ということになつて來るでありましよう。現在でもここに並べた或るものは、免税する必要がないというものもあるし、又半年後には必要のないというものも出て来るでありましようが、取敢えず茶とか、或いは菓子というごときものがあるけれども、これは見方によつては贅沢品とも言えるのであつて、ピスケツトは別になつておりますが、菓子或いは茶、果汁、食酢、こういうようなものをどうして免税しなければならないか。その理由を一つお聽かせ願いたいと思います。
#20
○政府委員(平岡市三君) これらの全体の、免税食糧は、放出食糧として連合軍から日本政府へ引渡されるものでありまして、米麦等の主食は勿論のこと、砂糖、・コーヒー等の食糧も含まれておりますため、一括して免税することが処理上適当と考えて、かようにいたしておるような次第であります。
#21
○委員長(櫻内辰郎君) 他に御質疑はございませんか。御質疑がございませんければ、本日は予備審査のことでありまするから、この程度に止めまして、そうして衆議院から回付されましてから、改めて御審議を願いたいと存じます。本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時十二分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     櫻内 辰郎君
   理事
           黒田 英雄君
           伊藤 保平君
   委員
           天田 勝正君
           森一 政一君
           松嶋 喜作君
           油井賢太郎君
           小林米三郎君
           高橋龍太郎君
           米倉 龍也君
           小川 友三君
  政府委員
   大藏政務次官  平岡 市三君
  説明員
   大 藏 技 官
   (主税局税関部
   長)      伊藤 八郎君
ソース: 国立国会図書館
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