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1948/10/22 第3回国会 参議院 参議院会議録情報 第003回国会 議院運営委員会 第3号
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1948/10/22 第3回国会 参議院

参議院会議録情報 第003回国会 議院運営委員会 第3号

#1
第003回国会 議院運営委員会 第3号
昭和二十三年十月二十二日(金曜日)
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○検察及び裁判の運営等に関する調査
 承認要求の件
○一般労働問題に関する調査承認要求
 の件
○議員派遣要求に関する件
○法制局の職員任命の件
○議院運営に関する件
○議席に関する件
○常任委員長の補欠に関する件
○常任委員の補欠に関する件
○両院法規委員会法規規程中改正案に
 関する件
  ―――――――――――――
   午後一時二十五分開会
#2
○理事(鈴木直人君) これより議院運営委員会を開きます。御承認を得たいと思うのですが、前下條委員長が今回文部大臣に御就任になりましたので、委員長を兼ねることができないようになりました。本日は私が代りまして委員長を務めたいと思うのですが御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○理事(鈴木直人君) それでは下條君。
#4
○下條康麿君 私、この度図らず文部大臣の仕事を担当いたすことになりましたので、この議院運営委員長を兼ねられないのであります。辞表を提出してあります。議院運営委員長は二度ばかりいたしましたので、まだ皆様に対して十分お盡しする時間もなくして去りますとは、誠に遺憾と思うのでございます。併し行政府の一人として、いろいろ又、今後議院運営の方に何分とも今まで通りよろしくお願いしたいと思います。
#5
○理事(鈴木直人君) 第一に、調査承認要求に関する件、これを議題にいたします。
#6
○事務総長(小林次郎君) 二件ございますが、委員部長から詳細御説明申上げます。
#7
○参事(河野義克君) 本委員会と労働委員会からそれぞれ詳細なる承認要求書が一通ずつ出ておりますから朗読いたします。
   検察及び裁判の運営等に関する調査承認要求書
  一、事件の名称 検察及び裁判の運営等に関する調査
  一、調査の目的 裁判官、検察官の封建的観念及び現下日本の國際的國内的立場に対する時代的識見の有無並びにこれら司法の民主的運営と能率的処理をはばむ残津の存否を調査し、不当なものがあるときは、その立法的対策を講じ、又は最高機関たる國会の立場で司法部に対しこれを指摘勧告する等適切な措置をとることを以て目的とする。
  一、利  益 裁判官、検察官の素質の向上を図り以て司法の民主的運営と能率と増減とに寄與する。
  一、方  法 関係者を証人として喚問し、併せて実地につき調査する。
  一、期  間 今期國会開会中。
 右本委員会の決議を経て、参議院規則第三十四條第二項により要求する。
  昭和二十三年十月十七日
      法務委員長 伊藤  修
 参議院議長 松平恒雄殿
 これは從來、前國会におきましては、不当刑事事件等の調査としてやつておつたのでありますが、今回検察方面も含めて、ややもう少し廣い範囲からこの問題の調査に当りたいということで、関係方面等とも打合せの上、こういう恰好で調査をいたしたいということでございます。
 それから第二は労働委員会から出ておるのでありますが、
   一般労働問題に関する調査承認要求書
  一、事件の名称 一般労働問題に関する調査
  一、調査の目的 労働基準法、労働者災害補償保険法の施行状況、職業安定法、失業保険法の施行状況、労働委員会の運営状況、各種労働施設の運営状況、失業対策、その他現下の一般労働問題を調査研究する。
  一、利  益 政府及び労働者、雇用者各代表者より一般労働問題に関する説明及び意見を聽取し、並びに各種の労働施設を実地調査して労働法の完全なる施行に寄與する。
  一、方  法 関係者から意見を聴取し、且つ必要に感じ労働施設を実地調査する。
  一、期  間 今期國会開会中。
 右本委員会の決議を経て、参議院規則第三十四條第二項により要求する。
  昭和二十三年十月十五日
     労働委員長 山田 節男君
 参議院議長 松平恒雄殿
 これは第二國会においても労働委員会において行なつておつた調査問題でありますが、実質的にその調査が完了していないので、今期國会においてもこれを続行したいということでございます。

#8
○理事(鈴木直人君) 只今の説明いたしたことにつきまして御質疑ございましたら御発言を願います。御異議ございませんか。
     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○理事(鈴木直人君) それではさよう決定いたします。
 次は議員派遣要求に関する件。
#10
○事務総長(小林次郎君) これも二件ございますが、詳細のことは委員部長から申上げます。
#11
○参事(河野義克君) 議員派遣の要求が在外同胞引揚問題に関する特別委員長と、それから地方行政委員長と両方から出ておりますから申上げます。
   議員派遣要求書
  一、派遣の目的 北海道における引揚者の受入施設並びに厚生対策等を実地調査し、以て今後の引揚同胞対策の審議に資する。
  一、派遣議員  三木治朗、木下源吾
  一、派遣期間  十月二十日より十一月十日までの間十日間
  一、派 遣 地 北海道
  一、費   用 二四、〇〇〇円
      内 訳
    議員派遣旅費(一名一日一、二〇〇円二名十日分)
 右参議院規則第百八十條により要求する。
  昭和二十三年十月二十日
    在外同胞引揚問題に関する
      特別委員長 草葉 隆圓
 参議院議長 松平恒雄殿
 それからもう一件は只今申されて参つたことでございまして、書類としてはまだ整備されておりませんが、実体を御説明申し上げますからその実体について御審議を願いましてお決めを願いたいと思います。と申しますのは、本日の議院運営委員会で今後討議されることと思いますが、その結果或いは議会ということになつて、明日本会議を開くと、明日の本会議に上程いたしませんと間に合わなくなる関係もございますから、書類なしで恐縮でございますが、御説明で申上げますから、それでお決めを願いたいと思います。
 この地方行政委員会の岡本委員長からされて参つたことは、今度十一月四日から三日間大阪市中ノ島中央公会堂において、日本都市連盟の主催によりまして、第十回全國都市問題会議が開かれまして、その会議において、都市財政の確立に関する方策を審議討究することとなりまして、全図都市の市長議会正副議長その他官界の人、学者、関係者が四百名ほど出席するそうでありますから、それについて本院の地方行政委員長及び委員の参加をお願いするという依頼状が主催者からあつたのでありますが、これに基きまして岡本委員長としましては、議員派遣をお願いしたいということなのでありまして、議題が都市財政の確立に関する方策でありますが、その議題を三つの三部会に分つて報告並びに討議を行うことにしておりまして、その第一部会は都市の経営に関する問題、第二部会は租税収入に関する問題、第三部会は都市の税外収入に関する問題となつておりまして、その三部に分れて運営されます関係上、各部に一人ずつ計三名の議員派遣をお願いしたいということでのります。その議員派遣に岡本委員長が行かれることは間違いありませんが、後の二名については、この委員会で決定したならば至急人選をして明日までに間に合わせるというこういうことでございますが、この特別委員会と地方行政委員会の議員派遣の問題をお諮りしたいと思います。
#12
○矢野酉雄君 在外同胞引揚問題に関する特別委員会の要望は、是非各位の御承認をお願いしたいと思います。派遣せられるところの議員は、社会党の三木君と木下君でありますが、木下君はこの第二國会が終りまして、殆んどすべての休日を北海道を中心とした無縁故者の引揚対策の実状それからシベリヤ、樺太等からの引揚者の実状を調査する目的のために、一部は國会の公式の派遣で出張したのでありますが、その他みずから進んで調査に参つたのであります。で、殆んど大部分の北海道を調査し盡しておりますが、そこに指示されておるがごとくに、一部だけ残つておりますので、その調査をこの休会中に是非やりたいという具体的の計画の下に特別委員会が承認を求められたのでありますから、是非御承認を願いたいと懇望して止みません。
#13
○小林英三君 承認することに異議ありません。
#14
○理事(鈴木直人君) 承認することに御異議ありませんか。
   [「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○理事(鈴木直人君) ではさように決定いたします。尚これに関連しまして、專門員の旅費に関することをお諮りいたしたいと思います。
#16
○事務総長(小林次郎君) この第二段の方の問題でございますが、專門員の旅費がございません。そのことについて事務次長から申上げます。
#17
○参事(近藤英明君) 只今の大阪へ地方行政委員会から議員派遣をせられる場合に、專門員を連れて行きたい、かような御要求があるそうでございます。その專門員は今までの治安及び地方制度委員会に属しておられる專門員の上原君を連れて行きたい、かような申出だそうであります。それで、專門員の旅費は、御承知と思いますが、前に各委員会の專門員の定員によりまして、各委員会に旅費が按分せられております。その旅費の限度内において出張せられる場合には、一々こちらにお諮りいたさないで、その專門員の出張は、委員長から申出があれば直ぐ出張しております。但し割当のような額を超過した場合には、必ず運営委員会の承認を得て、この旅費を超過しても尚派遣するかどうかということは、運営委員会に諮つて決定するとかようなことになつております。今度の場合は、治安及び地方制度委員会の專門員旅費は、すでに予算額を全部使用済になつております。それで上原專門員についておりました旅費というものは、全然零になつておるわけであります。それで、これを出しますかどうかということを御決定願いたいと思い、それから尚今度地方行政委員から出られるのですが、地方行政委員会の專門員にはまだ発令になつておりません。これは御承知の通り新らしく專門見の割振りは、各委員会の專門員の定員をここの運営委員会で御決定になつて、その上で誰それをどこの專門員にするということで決めるわけでありましてそれが決まりますれば、改めて現在の予算の残額を、各委員会に按分し直すという問題になるかと思いますが、現状においては、まあ今までの治安及び地方制度委員会の旅費の方からいうと、その方の割当は一應零になつておると、こういうことになつております。
#18
○中川以良君 只今の地方行政委員会から大阪に参りまする件、並びに治安及び地方制度委員会の專門員を派遣いたしまする件、これは一括いたしまして承認して然るべきものと存じます。
#19
○理事(鈴木直人君) 他に御意見ございませんか。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕
#20
○理事(鈴木直人君) 御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○理事(鈴木直人君) それではさように、中川さんの御意見のように決定いたします。次に法制局の人事に関する件。
#22
○法制局長(奧野健一君) 私この度法制局長を拜任いたした奧野であります。どうぞよろしくお願いいたします。法制局は新らしく発足いたしまして、法律によりますと、法制局長の下部及び課ができることになつておりまして、予算の関係上、部は三部置くことにいたしまして各部に二課ずつ設ける予定でございます。ただ第一部だけにはその外に庶務課を設けたいと思つております。そこでその職員につきましては、運営委員会の御承認を得て任命いたしたいと考えるのであります。そこで従來事務局の中にありました法制部におります職員をそのままこの新らしく発足しました法制局の職員に採用いたしたいと考えておるので、この点御承認をお願いしたいと考えます。從來の課長は新らしく法制局の課長に、その他の参事、主事それぞれの地位で法制局に移したいと考えます。尚その外に現在法制局の三部の部長は全然ありませんが、新らしく部長を取敢えず一名採りたいと考えます。それは今枝常男君でありまして、内閣の法制局の前に第三部長、それから第二部長を経て、現在最高裁判所の調査官をいたしておるのでありますが、この今枝君を部長に採用いたしたいと思います。尚その外に参事として杉山惠一郎君、これは現在衆議院の参事を勤務しております。その外に主事二人、三嶽君というのと、安達君というのでありますが、この二人は新らしく大体法制局において試験をいたしまして適当と認めました者でありますが、この両名を主事に採用いたしたいと思います。以上の人事を御承認をお願いいたしたいと考えます。それから職員の定員でございますが、この点は予算によつて大体認められた範囲におきまして、参事十五人、主事十人という定員の規程を御承認願いたいと考えます。荷法制局の事務分掌規程案というのかございますが、只今申上げましたように、大体三部に分けて、おのおの各委員会の法制に関する事務を担当いたすことにいたしておりまして、これは仕事の分量並びに関連事項等を考えまして一部、二部におのおの各委員会の法制に関する事務を分担せしめる案でございます。而して一部、二部、三部各部におのおの二課ずつ設けることになつておりますが、ただ一部だけはその外に庶務課というものを置きたいと考えております。これが大体参議院法制局事務分掌規程案の内容でございます。どうか御承認を願いたいと思います。
#23
○理事(鈴木直人君) 御質問なり、御意見ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#24
○理事(鈴木直人君) それではさよう決定いたします。
 次に議院運営に関する件を議題といたします。
#25
○事務総長(小林次郎君) 衆議院の例に倣いまして、本日吉田総理にお出でを願いまして、皆様方に会期の問題、法案の提出の予想等についてお話を願うつもりでおりましたが、一時から外國の記者團と会い、それから二時から認証式に立会い、三時から外國の使節團にあう、こういうわけで総理はどうしてもお出でになれないそうであります。それから副総理がこちらへ來ることになつておつたんですが、G・H・Qへ行くことになりまして、三時ならば伺う、こういうことでありましたが三時までお待ち願うということはどうかと思いまして、官房長官にお出でを願つております。そのことだけ申上げます。
#26
○説明員(佐藤榮作君) 一應お断り申上げます。只今事務総長からお話のように、総理或いは又総理としても都合がつかなければ副総理であられる林厚生大臣でも御出席を願いたいと思いまして、いろいろ御都合方を按配いたしたのでございますが、只今総長からのお話のように、総理はそれぞれ外人記者團の外國関係の人達にお会いになるのが一つと、もろ一つは認証式がありますので、宮中にも列立されなければなりません。さような関係で遂にこの席に御出席ができないのでありまして、誠に申訳のない次第でございます。又副総理はこれ又G・H・Qのセクシヨンの方と昨日のお約束でお出掛になりまして、これ又この席に御出席ができかねるのであります。只今お話のありましたように、三時過ぎになれば厚生大臣は御出席可能でありますが、一應実情を申上げまして皆さん方の御了承を得たい、かように存じたのでございますが、すでに御予定されておりますこの運営委員会でありまするので、三時までというふうに長い時間お待ち願うわけにも参らないのであります。私代りまして出席いたしたような次第でございます。どうかこの点事情を御了承願いまして、よろしくお願いいたしたいと思います。
#27
○矢野酉雄君 若し御承認を得れば、私は國務大臣ではありませんが、官房長官に対して委員の立場から希望を簡單に述べたいと思いますが、よろしうございますか。
#28
○理事(鈴木直人君) どうぞ。
#29
○矢野酉雄君 私希望を申上げます。世上我が現在の憲法下において、ややもするというと参議院を衆議院よりも下位にある一つの國権の機関として見る風説が可なり國民の中に滲透しておるのであります。それは全く誤まれる憲法の解釈から出発しているのであつて、この点は國会の運営上國民の正しい認識を持たしめるようなふうに政府はして頂きたいと思います。勿論政府の行政的処置だけではこれは万全を期することはできないので、是非國会自体、なかんずく参議院自体がこの正しい参議院の憲法上の権能と、又その機能を発揮すべきその使命については身を以てこれを示さなければならんことは当然でありますが、新内閣成立の当初に当つて、断じて参議院そのものを軽視するがごときその誤まれる態度のないように官房長官から総理大臣その他各閣僚諸君に閣議を通して申入れをして頂きたいということを希望して止みません。
#30
○説明員(佐藤榮作君) 承知いたしました。
#31
○理事(鈴木直人君) 佐藤官房長官に法案の提出の予定、或いは会期の関係等について、政府の都合を御説明願いたいと思います。
#32
○説明員(佐藤榮作君) 御承知のように吉田内閣ができまして、昨日と本日と、二回閣議を持つた程度でございまして、まだ全体に亘りましての、法案提出方の見通しが、なかなかつき兼ねるような現状でございます。誠に率直な意見を申述べさせて頂きたいわけでございますが、併しながら一方國会に席を置いておられます皆様方におかれましても、休会がいつまで続けられるかどうか、その見通しが立たないようでも大変御不自由であろうと、かように考えますので、政府といたしましては、二週間乃至二十日ぐらいの間に、國会を開いて頂きたい、かような意見を以ちまして、昨日の衆議院の運営委員会に総理が出られたわけでございます。いろいろ御折衝があつたようでありますが、その結果、七日まで休会をお願いいたしまして、八日から開会して頂こう、かような話が一應衆議院の方では、纏つたやに伺つております。
 提出法案につきましては、第一に予想されますものは、國家公務員法の改正であります。更に災害対策の予算であるとか、その他給與改善等の緊急止むを得ない予算はそれまでの間に見通しをつけまして、國会に提案いたす方法を取りたい、かように考えておるような次第でございます。
#33
○事務総長(小林次郎君) 昨日遅く衆議院の議長から、こちらの議長に対しまして協議をして参つたんでございますが、それは昨日衆議院における運営委員会の結果、只今官房長官からもお話がございましたが、明日本会議を開いて、明後二十四日から十一月七日まで、十五日間休会の議決をしたい。そうして更に八日本会議を開きまして、会期延長の必要があるならば、それから会期延長の議決をする、こういう相談をして参りました。これで明日本会議をこちらでも開きまして、議場で議決を願いたいと思いますけれども、予め皆様方の御了解を得たいとかように考えております。
#34
○理事(鈴木直人君) 御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#35
○理事(鈴木直人君) それでは只今の事務総長の御説明のようなふうに決定します。次は議席に関する件。
#36
○参事(寺光忠君) 議席の件につきましては、今回内閣が送りましたので、それから現在の議席が大体第一回國会以来、ずつと同じような場所であります関係上、それらを若干入れ換えるというようなことを事務局の案といたしまして作りました。その案は演壇から見まして、眞中に民主自由党四十八名の席を取ります。それから民主自由党の右の方へ、現在の丁度反対になりますが、緑風会七十七名、それからその緑風会の前、右の端の方へ共産党が四名、その後に無所属懇談会十九名、民主自由党の左の方に民主党四十四名、その前に小会派及び純無所属五名一番左の方へ社会党四十名、その前へ新政クラブ七名、こういう案を作りました。これで各派の大体の御了解を得たんでございます。この新政クラブが社会党の前に出ることは、何とか考え直して、社会党の後の方へ坐れるようにして呉れんかという御希望がございましたけれども、社会党の方に御相談いたしましたところでは、新政クラブという小会派が後の方に行くということは、社会党としては承服できないということでございまして、事務当局案に賛成ということを言われました。この事務当局案につきましては、庶務小委員会で御相談願うという予定でございましたが、各会派から殆んど御異議がございませんので、小委会長の御了解を得まして、眞直ぐに本委員会の方でお定め願えば、明日から直ぐにでも実行いたしたいと考えております。
#37
○理事(鈴木直人君) 御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#38
○理事(鈴木直人君) それではさように決定いたします。
 次に常任委員長の補欠に関する件。
#39
○事務総長(小林次郎君) 先程御挨拶のありましたように、下條運営委員長が今度國務大臣に成られたのであります。それで國会役員は官吏を兼ねることができないという規定があります。それから國会役員が辞めるには議場で承認を得なければならん、但し閉会中でございますれば議長限りで承認を與えることができるようになつております。ところが今度の場合は國会開会中でございますので、それで取扱いといたしましては、下條さんが大臣に成られる前に辞任届を出されて本会議を開いて、そうして承認をして、それから國務大臣に成られるということが順序だつたと思います。併しこういう手続を履むには一人のために本会議を開くというのもどうかと考えられますけれども、別にそのことについて何らお話もなく國務大臣に御就任になつたわけであります。そこでこれからの取扱いといたしまして、こういうような場合には逆になりますけれども、國務大臣に就任されましたならば、それと同時に委員長たる位置を失う、こういう取扱になされたら如何かでございましようか。そういうことを御相談申上げます。
#40
○石坂豊一君 それは先例はありませんか。
#41
○事務総長(小林次郎君) 今のところ別にありません。衆議院には先例があるそうでございます。
#42
○石坂豊一君 ではどうかその通りにして頂きたいと思います。
#43
○小林英三君 ちよつとその前に今事務総長が御説明になつた成規の方法でやる場合の御説明をもう一度願います。
#44
○事務総長(小林次郎君) 本当ならば兼ねることができないというのと、それから辞めるには本会議の承認を得なければならん、議会閉会中ならば議長限り承認して宜しい、こういうことになつております。今度は開会中なので成規の手続を履むならば、辞任届を出されて本会議で承認してから國務大臣に成られるのが順序であります。ところがそういうことがなかつた。衆議院あたりの先例によりますと、そういうことを一々やらずやつておられる。こういうことを聞いておりますので、それをおやりになつたらどうかと思います。この際、御承認を得て置けばそれが先例になります。
#45
○小林英三君 その先例を作るということは、この運営委員会の承認一つで決まるのですか。
#46
○事務総長(小林次郎君) 決議をするには及ばんと思います。
#47
○小林英三君 各派でそれを承認して置けば…。
#48
○事務総長(小林次郎君) そういうケースがあつたということで、これからの取扱をそういうふうにすればいい…。
#49
○小林英三君 そういう先例を作るということには異議ありませんが、取り敢ず今回の場合もそういうようにやるわけでありますか。
#50
○事務総長(小林次郎君) それが先例になるわけです。
#51
○小林英三君 異議はありません。
#52
○理事(鈴木直人君) 御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#53
○理事(鈴木直人君) それではそう決定いたします。尚常任委員の補欠に関することがあるのですが…。
#54
○事務総長(小林次郎君) 常任委員の異動に伴う委員割当に関することでございますが、今度議院運営委員会の橋本さんが民主党から自由党へお変りになつたわけです。ところがその民主党の方は四で、自由党の方が六になるわけです。非常にその均衡を失することになるわけです。それで民主党と自由党とお話合になりまして、自由党の方はお一人お引込みになつて橋本さんは議院運営委員を持つたまま今度自由党の方へお入りになつたわけです。民主党は他にどなたか議院運営委員におなりになる。御両派の間には了解ができたようであります。他の委員は別といたしまして、議院運営委員のごときものは会派の異動がある場合にはその異動のあつた際に、正確な数字を基礎に運営委員を割当る、こういうことにいたしたら如何でございましようか。こういうことを委員諸君に御承認頂きたい、こういうことであります。
#55
○石坂豊一君 異議ありません。ただ我々の方はそのつもりの手続をして現に私がそのために辞表を出しておるのです。まだ本会議の承認をとらないのでありますが…。
#56
○理事(鈴木直人君) 御異議ございませんか。
#57
○竹下豐次君 ちよつとお伺いいたしますが、その場合に運営委員は他の十六の委員の中どれかを兼ねておるわけになるのですか。運営委員だけをやることは規定が許さないことになつておりますが…。
#58
○事務総長(小林次郎君) そういう場合もあるかも知れませんが、現に皆兼ねております。
#59
○竹下豐次君 法規の上で…。
#60
○事務総長(小林次郎君) 法規の上は差支えない…。
#61
○竹下豐次君 その人が運営委員をお辞めになるということは他の委員を一つ持たなければならん、そのときの席はいつでもできるわけになりますか。
#62
○事務総長(小林次郎君) 大体…。
#63
○竹下豐次君 そのポストです。
#64
○参事(寺光忠君) 議院運営委員だけをやるということはできないという建前になつております。
#65
○事務総長(小林次郎君) それでは宜しうございますか。
#66
○理事(鈴木直人君) 御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#67
○理事(鈴木直人君) それではさよう決定いたします。尚先程常任委員長の補欠に関する件の際に、もう一つこちらから御説明申上げるのが落してあるのですが、明日の本会議に常任委員長の選挙をいたしたいと思うのですが、御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#68
○理事(鈴木直人君) それではそのように決定いたします。次に両院法規委員会規程中改正案に関する件。
#69
○事務総長(小林次郎君) これはかねて衆議院の方から案が参つておりまして、両院の法制部の間で相談をしておつたのであります。今度第二國会の終了と同時に両院に法制局ができることになつたのでありますけれども、法制局の組織がこちらの方が或る事情のために遅れましたためなどで、うまく連繋がとれませんで、今まで十分協調を遂げることができませんでした。今度、昨日衆議院から、運営委員会で今お手許に上げてありますような案が仮議決されたというので出して参りました。そこでこちらといたしましても協議いたしました結果、大体ここにありますように、一應修正いたしまして、衆議院の案を承認いたしました。ここで議院運営委員会でお諮りをして御同意を得た上で両院で議決することになつておりますから、明日の本会議にこれをかけたいと思います…。只今明日と申しましたけれども、関係筋の了解を得るために明日はできないとのことであります。いずれ近い本会議にかけたいと思います。それで御審議願うわけであります。
#70
○理事(鈴木直人君) 規程の改正はお手許に配付してあります。
#71
○事務総長(小林次郎君) 関係筋の了解を得る関係上、これは一應ここでお決め願いたいと思います。極めて簡單であります。その説明は今委員部長から申上げさせます。
#72
○参事(河野義克君) その手続のことでありますが、昨日の衆議院の議院運営委員会におきまして、仮決定をいたしております。それでその仮決定は墨で消しましたものがありますが、その消してあるところが生きておる。その仮決定というものはこれは両院の議決がなければなりません。両院で議決しなければならないので、その関係で仮決定ということにしたわけであります。昨日それが済みましてから本院の方に提示がありまして、それによりまして事務局で檢討いたしまして、更に先方の事務局に、こういう所はどうも参議院の運営上困る。法律上如何であろうかということを申入れたところが、先方で、それじや参議院の申入れ通りに議院運営委員会にもう一遍改めて決定して頂くということでありましたので、取敢ずその所は墨で消しまして、両院の事務局が然るべき案だとしておるものをお手許に差出したわけでありまして、衆議院の事務総長もそれを引受けておりますから、多分衆議院の議院運営委員会におきましても、これで異議ないものと思いますが、若しこちらの方におきましてもこれで御異議ないものならば、これで仮決定をして頂きまして、尚墨で消した所、その他微細の点につきましては、先方で只今やつておると思う議院運営委員会の決定と齟齬を來した場合には、その調整は議長かどなたかに一任して頂くというようにして頂きたいと思います。
 それから内容についての御説明は今度の國会法の改正によりまして、両院法規委員会の目的と、それから構成といいますか、組織といいますか、それがやや変りました。その目的は三項からなる具体的な事柄を規定したことがあるわけでありますが、それから構成といいますものは、從來は両方から両院法規委員会の委員長が一人選ばれまして、その委員長が会議を主宰をしておつたのでありますが、今度は参議院側の法規委員の中から委員長ができ、衆議院側の法規委員の中から委員長ができる。その委員長が交代して両院法規委員会の議事を主宰することとして、その場会議事を主宰する者は会長ということになりました。それに應ずる規定の改正でございまして、若し必要なら一々申上げますが、大体それでお分りのことと思います。

#73
○事務総長(小林次郎君) 如何いたしましよう。詳しく御説明申上げましようか、一條々々……。
#74
○石坂豊一君 要するに両院別々に委員長を作る、こういうことなんですね。
#75
○事務総長(小林次郎君) 交互に会長になる。そういうことで法律にマッチするように…。
#76
○小林英三君 ちよつとお伺いしますが、この二行目の「無名投票」というのはこれでいいのですか。無記名投票じやないですか。
#77
○参事(河野義克君) 実体は無記名投票と同じであります。ただ両院とも用語例といたしましては無記名投票にしております。
#78
○理事(鈴木直人君) 一應この改正案を以て仮決定にして、字句等の修正については議長に一任をする、そうして衆議院の方と同一の内容にいたして、そうしてそれを本会議で正式に決定する、こういう取運びをいたすことにいたして御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#79
○理事(鈴木直人君) それではさよう決定いたします。本日の議案は以上を以つて終了いたしたのでありますが、その外に各位で御発言がございましたらお願いします。
#80
○小林英三君 そうすると休会は二十四日から七日まで、こういうことになりますか。
#81
○事務総長(小林次郎君) そうでございます。十五日間……。
#82
○理事(鈴木直人君) その他ございませんか……それでは以上を以て散会いたします。
   午後二時十三分散会
 出席者は左の通り
   理事      小林 英三君
           大隈 信幸君
           鈴木 直人君
   委員
           松本治一郎君
           石坂 豊一君
           小野 光洋君
           川村 松助君
           門屋 盛一君
          橋本萬右衞門君
           下條 康麿君
           竹下 豐次君
           中川 以良君
           矢野 酉雄君
  ―――――――――――――
   議長      松平 恒雄君
  ―――――――――――――
  事務局側
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (事務次長)  近藤 英明君
   参     事
   (記録部長)  小野寺五一君
   参     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  青木  茂君
  法制局側
   局     長 奧野 健一君
  説明員
   内閣官房長官  佐藤 榮作君
ソース: 国立国会図書館
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