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1948/11/10 第3回国会 参議院 参議院会議録情報 第003回国会 議院運営委員会 第6号
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1948/11/10 第3回国会 参議院

参議院会議録情報 第003回国会 議院運営委員会 第6号

#1
第003回国会 議院運営委員会 第6号
昭和二十三年十一月十日(水曜日)
   午後二時二十五分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
十一月十日(水曜日)委員竹下豐次
君、中川以良君及び鈴木直人君辞任に
つき、その補欠として岡部常君、岡元
義人君及び高田寛君を議長において選
定した。
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した事件
○検察官適格審査委員会委員の選定に
 関する件
○水産物増産対策に関する調査承認要
 求に関する件
○労働委員会の調停斡旋仲裁等の不等
 処理等に関する調査承認要求に関す
 る件
○議案の付託に関する件
○職員任免の承認に関する件
○決議案の付託に関する件
○議院運営小委員、同予備員の補欠選
 任に関する件
○議員玉屋君に関する件
○議場の秩序に関する件
○親米感謝決議案に関する件
○官公吏給與改善に伴う補正予算の即
 時國会提出に関する決議案に関する
 件
○庶務関係小委員の補欠選任に関する
 件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(村上義一君) それでは委員会を開会いたします。
 御報告を申上げますが、検察官の適格審査員につきましては、一名は緑風会から推薦する、一名は社会党、民主党、民自党で御協議願うということになつておりましたが、民主党から候補者を出していただくということに協議が纒つたそうであります。まだ具体的の名前は伺つておりません。以上御報告申して置きます。
 次に調査承認要求が二件出ておりまするが、一件は水産物増産対策に関して調査したいという件であります。委員部長から内容を説明して貰います。
#3
○参事(河野義克君) 只今申されました水産物増産対策に関する調査承認要求書を朗読いたします。
 一、事件の名称 水産物増産対策に関する調査
 一、調査の目的 水産物の飛躍的増産を図る。
 一、利益 水産物の増産を図り、民生を安定せしめることは、文化國家建設の基盤である。
 一、方法 関係官から説明聽取、資料の提出を求め、且つ必要に應じて実地調査を行う。
 一、期間 今期國会開会
 右本委員会の議決を経て、参議院規則第三十四條第二項により要求する。
  昭和二十三年十一月九日
       水産委員長 木下辰雄
   参議院議長松平恒雄殿
 これは水産委員会において第一回國会、第二回國会においても行なつて來た調査でありますが、今回更にそれを継続して調査しようというものであります。
#4
○委員長(村上義一君) 本件は御異議がなければ、承認することにいたしたいと思いますが、如何でしようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(村上義一君) それでは認めることにいたします。今一件は労働委員会からの要求でありまするが、労働委員会の調停斡旋仲裁等の不等処理等に関する調査をしたいという申出であります。内容を一つ御聽取りを願います。
#6
○参事(河野義克君) 只今申された調査承認要求書を朗読いたします。
 一、事件の名称 労働委員会の調停斡旋仲裁等の不等処理等に関する調査
 一、調査の目的 中央労働委員会及び地方労働委員会の調停斡旋仲裁等の不等処理の有無を調査し、不等処理の事実があるときは、國の最高機関としての國会の立場からこれを指摘し、当該委員会等に対し勧告を行う等必要な処置をなすことを目的とする。
 一、利益 労働組合法、労働関係調整法その他の関係法令の完全な施行を促し、併せて労働委員会の適法なる民主的運営と能率的処理を図り以て労働委員会の調停斡旋仲裁等の処理を適正に導くことに寄與する。
 一、方法 労働委員会関係者を証人として喚問し、併せて実地につき調査する。
 一、期間 今期國会開会中
 右本委員会の決議を経て、参議院規則第三十四條第二項により要求する。
  昭和二十三年十一月九日
       労働委員長 山田節男
   参議院議長松平恒雄殿
 これは第二國会において、司法委員会が不当刑事事件等の調査をしたものと同じような恰好で、労働委員会の調停斡旋仲裁等の不等処理のことがあることに関して、國会の労働委員会の立場から調査をしたいということでございます。
#7
○委員長(村上義一君) 本件も承認して差支ないでございましようか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○委員長(村上義一君) それじや承認するようにいたします。
 次は、本日本会議に上程されております國家公務員法の一部を改正する法律案を、いずれの委員会に付託すべきやという件でありますが、如何なものでございましよう。法規上は人事委員会ということになると思うのでありますが。
#9
○門屋盛一君 そういう法規に從つて人事委員会に審査を付託しまして、希望として労働委員会との連合審査に両委員長の間で協議して、連合審査にしたらいいと思います。
#10
○委員長(村上義一君) 如何でしよう。今の門屋君の御発言に対して御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○委員長(村上義一君) それじやそういうことに取運びたいと思います。
#12
○事務總長(小林次郎君) 序に申上げますが、これは本会議で質疑を終つたあとで付託になりますから……。
#13
○委員長(村上義一君) 次に庶務小委員長から、國会職員任免承認に関する事項について御報告があります。
#14
○大隈信幸君 國会職員の任免の承認につきましては、その一々をこの本委員会において諮りますことは、非常に煩瑣に過ぎます関係上、何らかの便法を講じまして、それで任免の承認についての基準を作つたらどうかというお話がございまして、それを庶務小委員会にお諮りがありましたので、昨日庶務小委員会を開きまして、大体次のように決定いたしましたから御報告申上げます。
 第一は、三級官に相当するもの即ち事務局の主事、常任委員会の調査主事、法制局の主事の任免につきましては、原則として議院運営委員長がこれを決し、必要ある場合、即ち大量にそれを採用する場合とか、或いはその他問題のある場合には、庶務関係小委員会に諮つてこれを決定する。
 第二は、二級官相当のもの即ち事務局の参事、常任委員会の調査員、法制局の参事の任免については、原則として議院運営委員長が庶務関係小委員会に諮つて決定し、特別の場合、例えば本人の都合で自発的に退職する場合には、議院運営委員長において決定する。
 第三番目に、一級官相当のもの即ち事務次長、事務局の部長たる参事、常任委員会の專門員、法制局の部長たる参事の任免については、議院運営委員長が庶務関係小委員会に諮つた上、議院運営委員会に諮つてこれを決する。このように三つの段階に分けてこれが処理をいたしたい。以上の通り決定いたしました。御報告申し上げます。
#15
○委員長(村上義一君) 只今お聽きのように庶務小委員会出決定したそうでありまするが、本件につきまして御意見があれば伺いたいと思います。別に御異議がなければ、小委員会決定通りに決めたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○委員長(村上義一君) 御異議ないようでありますから、小委員会決定通りに委員会は決めることにいたします。
 只今中川君が辞任せられました関係上、庶務小委員が一名欠員になつております。緑風会の方から選考の上申出を願いたいと思います。
 更に玉屋君の件につきましては、今日中に、御承知のごとく、法務廳の方から調書が更に提出せられる筈でありますが、これに基いて、なるべく至急に委員会を開いて適当にお決めを願いたいと考えておるのであります。然るに玉屋君は、昨日裁判所に任意に……検察廳でありますが、出頭せられていろいろ話をなすつたそうであります。つきましては、玉屋君から、本委員会においても自分の話をお聽き願いたいという申出があつたのであります。多分明日委員会を開き得ることと思うのでありますが、その際に本人の弁明と申しますか、話を伺うということにして差支えないでありましようか、御審議を願いたいと思います。
#17
○川村松助君 私はそれを希望します。
#18
○委員長(村上義一君) 皆さん御異議ないようならば、そういうことに取計いたいと思いますが。如何でしようか。暫く速記を止めて……。
   〔速記中止〕
#19
○委員長(村上義一君) それでは速記を始めて。それでは今の問題は、次回に本件に関してこの委員会を開催した際に、法務廳からの報告をよく聽いて、然る上に本人の話を聽くかどうかを決定するということでお差支えありませんか。
   〔「賛成」「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#20
○委員長(村上義一君) ではそういうことにいたします。
 次にお諮りしたいのは、阿竹君からこういう提案があるのであります。松平議長は速かに議場秩序維持の職務を行うべきである。理由、本十日午前の本院本会議において、人事委員長は演壇に上り説明に当つて、議場に対して礼儀を盡さなかつたことは、議場秩序の維持ができない。こういう理由であります。これは如何取計らえばいいですか。
#21
○門屋盛一君 その通り行えばいいじやないですか。
#22
○事務總長(小林次郎君) 本人に聽きますと、議場においてお辞儀をしなかつたということだそうです。
#23
○委員長(村上義一君) 二度程発言がありましたのが、何かお辞儀をしなかつたということが、議場に対して礼儀を盡さなかつた、それが議場秩序の維持を阻害したということでしよう。
#24
○梅津錦一君 その次には見ていたら礼をしましたがね。どうも悪意があるとは考えられないですね。
#25
○門屋盛一君 それは問題にならんわ。
#26
○佐々木良作君 事務局の方に聽きたいんですが、こういう問題の取上げ方というんですか、方法は可能である場合の方法はありますか。例えばこの事件と直接関係はなくてもいいから、政府委員の説明者が、あそこで非常に議場に対して無礼な行為があつたという場合に、それをどうにかする手続が何かありますかどうか。
#27
○事務總長(小林次郎君) 速記を止めて下さい。
#28
○委員長(村上義一君) ちよつと速記を止めて。
   〔速記中止〕
#29
○委員長(村上義一君) 速記を始めて下さい。小川友三君から決議案が出ておるのであります。それは
   親米感謝決議案
  親愛なるマ元帥の占領政策三年余治績挙がり本月を以て主食の増配を見るに至りたるは米國の援助によるものにして感謝に堪えずここに院議を以てその義と愛の精神に答うる次第であります。
  天地の惠み豊かにしてわれら同胞の汗したる勤労に酬ありみのりの秋を迎えたる天佑と奉仕に加えて、博き深き友愛は復興を助け更に自由と繁栄の希望を與えわれら又世界の親善に貢献し得る使命を新たにし報恩感謝の信念を厚ふして人類の良き友たらんことを期するものであります。民意を体し右決議いたします。
 只今の提案者を小川友三君と申しましたが、その以外に濱田寅藏君、吉川末次君、平野成子君、四人署名してあります。これは如何取計つたらいいでしようか。
#30
○佐々木良作君 それはどういうことなんですか。本会議の決議案にして呉れという意味ですか。
#31
○委員長(村上義一君) 恐らく提出者の趣旨は、本会議で決議して、これを適当に提出したりしたいという趣旨だと思います。それでこれを進めるについては、本件は外務委員会の方の所管だと思いますから、外務委員会の方にこれを付託するか、或いはその他の方法をここ限りで取るか、まあいずれかという問題じやないかと思いますが……。
#32
○佐々木良作君 それは普通の動議ならば二十人要るわけですが、あれの手続はどうなつておりましたか、委員長からちよつと御説明願いたいのですが……。
#33
○参事(寺光忠君) 決議案は一人で出せるのであります。
#34
○事務總長(小林次郎君) 議案と同じです。議案の一種ですから……。
#35
○佐々木良作君 それならば、内容如何に拘わらず、一人で成規の手続でできるならば、これは成規のルートに載つけるよりしようがないのじやないですか。從つてどこの委員会にかけるべきかという相談がなされることになるのじやないですか。
#36
○事務總長(小林次郎君) 方法として申上げますが、ここへおかけした意味は、こういうのは成規のルートによつて外務委員会にかけて、そこで議員の発案でございますから、適当に取扱かつて貰うか、或いはこれはどうも何だから、小川委員に対してもう一遍考えて見たらどうだということでも申上げるか、その二つの点なのであります。
#37
○門屋盛一君 一人で出した場合はともかく、賛成者が付いているのでしよう。
#38
○委員長(村上義一君) 賛成者ということもできんと思います。四人が共同提案というふうに見えるですね。
#39
○門屋盛一君 この間二十人なければいけんと言つたのは何ですか。
#40
○事務總長(小林次郎君) 修正の動議でございましよう。
#41
○門屋盛一君 議案は一人でいいわけですか。
#42
○事務總長(小林次郎君) ええ。
#43
○門屋盛一君 断わる根拠はないじやないか、廻そう。
#44
○事務總長(小林次郎君) 外務委員会に付託しまして、外務委員会の方で……こうなさればいいということを申上げる筋でもありませんが、いろいろ方法がございまして、取捨自由でございますから……外務委員会として適当に処理されるということで如何ですか。
#45
○委員長(村上義一君) 如何でしよう。それでは本問は成規の通り外務委員会に付託するということに御異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#46
○委員長(村上義一君) 御異議ないようですからさように決定いたします。
 尚先刻庶務小委員の補欠一名について申上げましたが、議院運営小委員の方でも、鈴木直人、竹下豐次両君が退任せられて欠員になつておりますから、緑風会の方から選考して申出を願いたいと思います。尚先刻庶務小委員の補欠について、只今議院運営小委員の補欠について申上げましたが、中川以良君は運営小委員の予備委員にもなつておられるのであります。運営小委員の予備委員の補欠も緑風会から御指示を願いたいと思います。私の手許における議案はこれだけでありますが、皆さんの方で何かありましたら……。
#47
○梅津錦一君 これは社会党の総会で先程決定したのですが、今実はその親米感謝の決議案でないでしようが、同じく決議の一件についてであります。この決議文は本日公務員法案に対する質問演説にからまつておることですが、決議文の大体内容を申上げますと、國家公務員法の改正と、これに伴う給與改善が表裏一体の関係にあつて、不可分のものであることは、これはマッカーサー元帥の書簡の趣旨に照合して明瞭である。從つて政府は新給與の具体化を図り、これを予算化して即時國会に提出されるよう要望する。こういう内容を持つておるのですが、説明を申上げますというと、新給與と公務員法案は、今日の國会の質問にもありましたように表裏一体の関係にある。尚これには予算を伴う、予算の臨時措置でやつて行くか、或いはこの予算を編成して持つて來るかの二つの途だと思うのですが、これを暫定予算で組むとしても余りに金額は厖大である。この給與に関する税の問題は当然國家がやるべき仕事であつて、どうしてもやらなければならない。本日の様子を見ますと、大藏大臣のお答えを聽きましても、或いは総理の答弁を聽きましても、誠に心許ない。こういう意味で本参議院のこれに同調される各会派の同意を求めて協同提案をしたい。協同の決議文として出したいという考えで、御同調下さる会派があつたならば御賛成を願いたいと思います。若し全体が、賛成しないという会派がございますれば、有志で結構でありますので、この決議文には会派をずつとならべて、会派の意見として決議文を出す。こういう意味のことを社会党総会において決定したのですが、御賛成下さることを深く念願いたします。以上が提案の説明であり、社会党の総意であることを御了承願いたいと存じます。
#48
○門屋盛一君 運営委員会の形で……。
#49
○委員長(村上義一君) そういう話だけでよろしいですね。
#50
○梅津錦一君 そうです。御審議願いたい。
#51
○門屋盛一君 小委員会などでじやないのでしようか。
#52
○委員長(村上義一君) 只今梅津君から提案の問題は、運営小委員に付託して適当に決定して貰いたいということにしたら如何かと思いますが、御異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#53
○委員長(村上義一君) ではそういうことにいたします。尚只今緑風会から、先刻報告の問題について推薦があつたのであります。即ち議院運営小委員としまして岡元義人君、岡部常君、そうしてその予備委員として高田寛君、それから庶務小委員として高田寛君にしたいという申出が緑風会からありました。御異議がなければ認めて、さようにしたいと思います。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#54
○委員長(村上義一君) ではそういうことに決定いたします。本日はこれにて散会いたします。
   午後三時十一分散会
 出席者は左の通り。
   委員長     村上 義一君
   理事
           大隈 信幸君
   委員
           梅津 錦一君
           松本治一郎君
           川村 松助君
           城  義臣君
           門屋 盛一君
           平野善治郎君
           高田  寛君
           矢野 酉雄君
           板野 勝次君
           佐々木良作君
           小川 久義君
  事務局側
   事 務 総 長 小林 次郎君
   参     事
   (議事部長)  寺光  忠君
   参     事
   (委員部長)  河野 義克君
   参     事
   (警務部長)  青木  茂君
  法制局側
   法 制 局 長 奧野 健一君
ソース: 国立国会図書館
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