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1948/11/29 第3回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第003回国会 内閣委員会 第8号
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1948/11/29 第3回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第003回国会 内閣委員会 第8号

#1
第003回国会 内閣委員会 第8号
昭和二十三年十一月二十九日(月曜日)
    午後八時四十八分開議
 出席委員
   委員長 小川原政信君
   理事 田中 稔男君 理事 福田 繁芳君
  理事 唐木田藤五郎君    磯崎 貞序君
      植原悦二郎君    奥村 竹三君
      尾崎 末吉君    佐藤 通吉君
      辻  寛一君    松木  弘君
      森  直次君    戸叶 里子君
      山中日露史君    小坂善太郎君
      田中 健吉君    黒田 寿男君
 出席國務大臣
        逓 信 大 臣 降旗 徳弥君
 出席政府委員
        逓信政務次官  鈴木 直八君
        逓 信 次 官 鈴木 恭一君
        逓信事務官   山下知二郎君
        逓信事務官   鳥居  博君
        逓信事務官   小池 行政君
        逓信事務官   浦島喜久衞君
 委員外の出席者
        專  門  員 亀卦川 浩君
十一月二十七日
 委員勝間田清一君辞任につき、その補欠として、
 片島港君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十八日
 委員片島港君辞任につき、その補欠として、片
 山哲君が議長の指名で委員に選任された。
同月二十九日
 委員齋藤隆夫君、田中萬逸君、塚田十一郎君、
 村上勇君、植原悦二郎君、菊池義郎君及び山口
 靜江君辞任につき、その補欠として、森直次君、
 磯崎貞序君、奥村竹三君、梁井淳二君、松木宏
 君、佐藤通吉君及び戸叶里子君が議長の指名
 で委員に選任された。
同日
 委員冨田照君辞任につき、その補欠として植原
 悦二郎君が議長の指名で委員に選任された。
同日
 委員植原悦二郎君辞任につき、その補欠として
 尾崎末吉君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 郵政省設置法案(内閣提出第二五号)
 電氣通信省設置法案(内閣提出第二七号)
    ―――――――――――――
#2
○小川原委員長 これより会議を開きます。
 去る二十七日委員勝間田清一君辞任につき、片島港君が補欠選任せられ、また昨年二十八日片島港君の辞任につき片山哲君が補欠選任せられました。また本日委員山口靜江君、齋藤隆夫君、田中萬逸君、塚田十一郎君、村上勇君、植原悦二郎君、菊池義郎君が辞任せられ、その補欠として戸叶里子君、森直次君、磯崎貞序君、奥村竹三君、梁井淳二君、松木宏君、佐藤通吉君がそれぞれ選任せられました。右御報告いたします。なお御報告いたします。冨田照君、辞任になりまして、補欠として植原悦二郎君が追加せられました。
 郵政省設置法案並びに電氣通信省設置法案を一括議題として質疑を継続いたします。田中君。
#3
○田中(健)委員 逓信大臣にこの間いろいろお伺いしておりましたが、本法を十一月中に――本会期中に急いで上げなければならないということで、何かマツカーサー書簡にそういうことが書いてあるのかどうかというお尋ねをいたしておつたわけであります。逓信大臣の御説明を聞いておりますると、書簡に基き、書簡に基きとこう言つておる、それならばその書簡の中に本月中にどうしても上げなければならないという、何かそういうようなものがあるのか、こういうことをお伺いしておいた。ところがそれに対してお答えを承ろうと思つておる間に、他から関連質問が出まして、それを委員長が許可したので、そのままになつておる。それでその点をまずお答えをいただきます。
#4
○降旗國務大臣 ただいまの御質問に御答弁いたします。私はるるその点について答弁を申し上げたはずであります。申しまでもなく二省設置法案というものは、これはわが逓信事業の建前から、どうしてもする必要があるのだ。この政府の確信が二省法案を提出するに至つたということは、前にも申し述べた通りであります。マツカーサー元帥の書簡によることはもとよりでありまするが、そういう現実の必要があつたことを御了承願つておきたいと思います。
#5
○田中(健)委員 マツカーサー元帥の書簡にあつたということは、先般のあなたの御説明によつて私は承知いたしております。しかしながらこれは急いで逓信省の方々並びに関係方面の方々において、大分長い間かかつて御審議されて出された問題でしよう。それを短かい時間においてこれを審議しろということはむりであつて、われわれはこれを愼重に審議するには相当の時間がなければならない。その時間なくしてこれを審議しろと言われてもむりであるから、もしマツカーサー書簡なり何なりに、短時間の間にやれと言うならば、どこにそういうことが書いてあるか、どういう根拠に基いてそういうことをおつしやるか、その間の経緯をよく聞きたい、これをお伺いいたします。
#6
○降旗國務大臣 それはこの委員会において私が申し上げたところであります。だけれども田中委員が御出席がなかつたのならば、その間の事情がわからなかつたことは、私は遺憾に思います。
#7
○小川原委員長 ちよつと速記をとめて…‥
    〔速記中止〕
#8
○小川原委員長 速記を始めて……
#9
○黒田委員 どうも私は委員長のお話が納得行かないのですけれども、しかし私と委員長との問答はこれで打切りまして、まだ御質問の方があるようでございますから、どうか質問を続けていただくように願います。
#10
○小川原委員長 御質疑がございますか。
#11
○田中(健)委員 この間から継続した問題ですが、あれはここで打切りません。法案については打切りますが、まだ打切りませんから御承知おき願います。それから先ほどの黒田さんからの発言によつて理事の方が行かれましたが、お話は三時かかつている、それをたつた五分くらいに片付けようというところに問題があるので、その点もあとでお伺いいたしますから、――先に詳細に理事の方々の御報告を聞いておけば一番都合がいいのだけれども、これはあとでお伺いいたしますから保留いたしておきます。委員長いかがですか、あとで聞いていいでしよう。
#12
○小川原委員長 この問題はその程度にしていただきたい。
#13
○田中(健)委員 この問題はあとで質問します。福田さんから聞いてもらつた方がいいとか、われわれから聞いてもらつた方がいいとかいうことは、委員長として権威がない話であつて、どうしても聞かなければならぬ。しかしあなたがたつて法案を先にやりたいということなら法案を先に聞きます。しかしそれはあとで聞きますから、それはあとでできないということなら今聞かなければならぬ。
#14
○小川原委員長 私は答えません。議題に関係ありませんから答えません。質問なしと認めます。
#15
○田中(健)委員 いや、ありますよ。
#16
○小川原委員長 私語は許しません。質問は打切ります。
#17
○田中(健)委員 そんなばかなことはない。冗談言うんじやない。
#18
○小川原委員長 それなら早く質問をやつてください。
#19
○田中(健)委員 それでは逓信大臣に伺います。この法律は來年の四月一日から施行するということになつておりますが、この法律の基準法であるところの國家行政組織法は、昭和二十四年一月一日から施行せられることになつているのであります。どういうわけでこの法案が四月一日になるのか、基準法が一月一日になつているのにこれが四月一日ということは、どういうわけでそういうことになるのか、この点をお伺いいたしたい。
#20
○降旗國務大臣 前回答弁した通りですから、重複しますからお答えしません。
#21
○田中(健)委員 前回はどういうふうに……。
#22
○降旗國務大臣 速記を見てくださいそうあなたに答弁しました。二度も聞くことは困ります。
    〔発言する者あり〕
#23
○田中(健)委員 発言中です。
#24
○小川原委員長 田中君、私語をやめてください。
#25
○田中(健)委員 それは私に注意しないで向うにしてください。それから本法によつてどれだけの人員が使われるか、この点をお伺いします。
#26
○降旗國務大臣 法案をごらんになるとわかりますように、法律によつて定員を定めるとあります。そのときに詳細御説明申し上げます。
#27
○田中(健)委員 それは國家行政組織法によれば、別の法律で定めるという意味ではない、やはり本法に定員というものを書かなければならないという精神のものでないかと思うのですが、その点はどうですか。お答えありませんか。
#28
○降旗國務大臣 いや、お答えありますよ。これは國家行政組織法の第十九條に各行政機関に置かるべき「職の定員は、法律でこれを定める。」とありますが、郵政省設置法案二十九條、電氣通信省設置法案第五十三條にもやはり両省におかれる職員の定員は別に法律で定めるとなつております。さらに申しますことは、幾回も繰返して答弁することではありますけれども、前内閣閣議決定の鉄則にありますごとくに、人員はこれを増加しないという建前を尊重しております。
#29
○田中(健)委員 人員を増加しないという建前を今とつている。本法に定員を書かなければならないじやないか。あなたのおつしやるには、本法とさらに別の法律というようにおつしやられるが、國家行政組織法はそういう趣旨ではない。時の政府の説明により、またわれわれが國家行政組織法を審議する場合においては、その設置法の中に規定しなければならないという趣旨のものである。その点は大分見解があなたと違います。
#30
○降旗國務大臣 時間が切迫しておりますから私から簡單にお答えします。今の田中委員の御説はごもつともであります。しかしながら各省の設置法案は次期の國会において提出されますから、今特別に両省の定員の表を出しても、これは國家全般の機構の上から批判するところが多いと思いますから、今ここに附隨して論議するよりも、適当のときにこれを提出することの方がかえつて國家全般の行政機関の定員を定める上から、批判する上から行つて便宜ではないかと私は存じております。從つてこの法案に附隨してないことは御了承願いたいと思います。
#31
○小川原委員長 あなたのはどういうふうになつておるのですか。あなたは私語でさつきから許さぬのにやつているでしよう。
#32
○田中(健)委員 委員長に発言を求めて質疑應答をやつておる。私語はしていないです。
#33
○小川原委員長 おやりなさい。
#34
○田中(健)委員 私は定員というのは、先ほども申し上げましたように、本法によつて規定しなければならぬと思う。あなたの今のおつしやることによれば、ほかの各省がそろわなければ、この定員は書かれないということは、あなたから言えばもつともだけれども、ほかの各省の設置法案がそろわなければ、これにも定員を書かれないのである、こういうのであれば、各省のと一緒にそろえて出せばよいのであつて、その点はどういうわけですか。ほかのものはいつごろになればそろうのですか。
#35
○降旗國務大臣 私は田中委員に特に御注意申し上げます。田中委員の御質問はしばしば私が本委員会において答弁したことを繰返されております。少くとも田中委員が私に対して御質問くださるならば、本委員会の速記録を読んだ上において、私に御質問願いたいと思います。
#36
○小川原委員長 時間がないですから、本問題についてお問いを願いたい。
#37
○田中(健)委員 あなたは私に答えたと言うけれども、ほかの人に答えたことを聞き違えておるのじやないですか。私も神樣じやないから間違いないとも限りませんが、私は大体重複しないように努めております。御注意はまことに感謝しますが……。
#38
○降旗國務大臣 田中委員に御注意申し上げますけれども、本委員会は、田中委員一人の委員会ではありません。あなたの欠席のときに他の委員から私に対して、しばしばあなたの御質問と同じような趣旨の質問があつたはずであります。それに対して私はお答えしております。あなたの質問が重複しておるというのでなくて、委員会においてしばしば田中委員の言われたような質問があつたということを私は申しておるにすぎないのであります。
#39
○小川原委員長 田中君に御注意申し上げます。その問題をどこまでもそういうふうに繰返されますか。もし繰返されますならば……。
#40
○田中(健)委員 他の委員に答えたから、お前は同じことを聞いておるから答えないということはない。私はその点は違うと思う。他の市員に答えたと言つたつて、私は速記録を見たわけではないから……。
#41
○小川原委員長 田中君、同じことを一緒に繰返されるならば、もう時間がないのですから質問がないものと認めて許可しません。
#42
○磯崎委員 ただいま田中君の質疑もございましたが、これに対する大臣のきわめて丁寧な御答弁もあり、すでにこの問題につきましては、質疑は盡きたものと思います。どうぞこれから討論に入つて、ただちに採決せられんことを望みます。
    〔「異議なし」「質問はまだある」と呼ぶ者あり〕
#43
○小川原委員長 唐木田君。
#44
○唐木田委員 いささか出しおくれの感はありますけれども、たしか一昨日配付されました郵政省設置法案及び電氣通信省設置法案の提案理由に関する説明を拜聽しますと、逓信大臣は、申すまでもなく今日行政簡素化が考えられておるときに、二省が一省になるのならともかく、一省が何ゆえに二省になる必要があるか、こういう疑いが起るのでありますが、しかしながら私は逓信省の内部に入りましていろいろ調査した結果、これは当然二省にわかれなければならないということを感ぜざるを得なかつたのであります、と前置きして、一昨年の三月以來、GHQの○OSの涙ぐましい調査に出発して、日本政府も逓信省も共同研究を続けて、去る七月二十二日のマツカーサー書簡によつて、逓信省の機構を完全に再編成して、文化國家にふさわしい能率的なものにしなければならないという事情や、九月二十一日の閣議決定に基いて、基本法針、機構、会計、人員、実施の時期等を説明し、最後に、先ほど申し上げました経緯の中にもありますように、逓信省がたとい二省になつたといたしましても、その総体人員をふやすというようなことは、私どもは考えておりません。現在の状態においてこの二省の設置をして行きたいと思つておるのでありまして、この点は特に御留意を願いたいと思います。と明瞭に記されてあります。ところが同じ日に、全逓本省支部、すなわち逓信省のおひざ元の労働組合から配付されました一葉のプリントには、今度の分割方案は合法的に國費を浪費する以外の何ものでもない、実際に働く者は半分にも三分の一にも減少し、偉い人、勅任級などは八倍にもなつて行く、苦しい國民のふところを考え、恐るべきこの法案の実体を見きわめて、この夢のような組織の拡大に反対してください、課も係も三・二倍にもなり、地方の管理機関も三倍になりますと言つて、郵政省及び電氣通信省の機構図を添えてそれに郵政省は、現在局長六、部長一、計七名だのに、新しい計画では、局長八名、次長二名、部長十三名、計二十三名となつておよそ八倍になり、電氣通信省は、現在局長六名、部長二名、計八名だというのに、新しい計画では総務長官一名、局長十名、理事二名、長官二名、部長十四名、計二十九名、およそ七倍になる。こういうふうに記されております。私は降旗逓信大臣の人柄や、その並々ならぬ御苦心に敬意を表しまして一應了承しておつたのでありますが、もし全逓本省支部の諸君の言う通りであつたとするならば、政府はまさに羊頭を掲げて狗肉を賣るものである。もしそうでないにしても、手術は成功せり、患者は死亡せりという悲しむべき結果をもたらすことは火を見るよりも明らかであります。天の時は地の利にしかず、地の利は人の和にしかずと申されます。有機的運営を必須條件とする現業廳において、同床異夢、すなわち同じ寢床の中に違つた夢を見ているというようなことでは、文化國家の中樞神経とも言うべき逓信事業が、半身不隨に陥るの危險を思わざるを得ないのであります。政府はこれに対していかなる信念を持つて対処するか、この点を逓信大臣から承りたいと思います。
#45
○降旗國務大臣 これは私がしばしば答弁申し上げましたごとくに、二省設置の法案というものは、いかに逓信事業を向上、改善するかということにあつたのであります。從つて私どもから申しますると、その意味において局の數なりがふえたわけでありまして、これを率直に申しますと、郵便や電話や電信がなかなか届かない。二日も三日も四日も澁滯するということになりますと、とんでもないことになるわけなんです。あにひとり逓信省の機構改革のみならんや、全國の産業経済に重大なる影響をもたらすわけでございますから、一日も早く、一刻も早く電信や電話やそれからして郵便が届くようにたるためには、どうしてもこの機構でなければならぬ。そういう意味においてやつておるのでありまして、あえてわれわれの目的は、全逓がかくのごときことを反対するがゆえにどうということでなしに、もつと大きい視野で、日本の中樞神経をいかにして敏速にし、いかにして活溌にするかというためには、これでなければならぬ、こういう建前でおるのでありますから、その点は全逓の諸君と話し合つて、十分に納得するように当局として努めたい、かように思つております。
#46
○唐木田委員 大臣がそれだけの熱意を持つておられることは、まことに愉快なことでありますけれども、私が心配するのは、いわゆる人の和をはたして得ることができるかどうか、いわゆる上層部諸君と、ほんとうの手足になつて働く諸君とが、よく氣をそろえて、與えられた機能を十分に発揮するような確信を持つておるかどうかというようなことなのであつて、今のようなお話とは少し私は考えを違えております。從つてもし大臣がその確信をお持ちならば、非常にうれしいのであります。ひとり政府のためのみならず、私たち非常にうれしいのでありますから、どうかその熱意でやつていただきたいと思います。ただ親の心子知らず、親子の間がうまく疏通していないと言いますか、全逓の本省の支部の方から、こういうものが私どもの方に舞い込んだということは、何かしら不安があるのではないかという懸念を持つのであります。
 それからもう一つ、もし直言することを許されるならば、きよう私がGHQに行つた感じから言つても、おととい参りました感じから言つても、アメリカの役人というものは、およそサービスをする役人である。日本の役人はいばる役人であるという感じが、どうも抜け切らぬのであります。從つてアメリカ式に考えて、こういうシステムを持てば、非常に能率が上ると考えてやつたことでありましようが、これをもし日本の現在の役人の心構えでやられたならば、子供に正宗を持たしたような結果になるようなことがあるのではないか、こういう懸念があるのであります。明治、大正、昭和、八十年の長い間の官僚の氣分というものは、そう一朝一夕に、時勢がかわつても生れかわるものでない。それに対して大臣が、野人から急に大臣になつて、浮び上つてしまつて、あるいはミイラとりがミイラになつてしまうというようなことがあれば、私は個人として、尊敬する友人に対して惜しむばかりでなく、國家のためにほんとうに悲しいことだというように思つておりますので、この点に対しては、私は非常に憂いを持つております。この憂いが杞憂に終るならば非常にうれしいことでありまして維そうなることを望むのであります。こういうつもりで私は質問をしております。それに対して何か具体的なお考えがあるかどうか。
#47
○降旗國務大臣 唐木田委員の御質問を兼ねての御注意に対しましては、深く敬意を拂います。私が今の考えを率直に申し上げると、數年の後に、なるほど日本の逓信事業もかくのごとく向上、進歩したのだ、そうして國利民福のためになるようになつたのだと言われるような、彼岸の光を今頭に画きつつ、この二省設置法案を出しておる、こういう意味において御了承願いたい。從つて今御注意の点につきましては、重々私どもも反省、注意を加えまして、そのあやまちに陥らないように努めて行きたい、かように思つております。
#48
○唐木田委員 私は質問を打切ります。
#49
○小川原委員長 他に御質疑はございませんか。
#50
○田中(健)委員 実は私昨日委員長と一緒に二回ほど関係方面に参りました。政府の提案説明でいくらか足りないと思う点が、係官の懇切な御説明で補われたのでありますが、それでわかりましたことは、電氣通信関係のことは、これは本來企業体でやるべきことだというわけです。それで局課の分け方あたりも、われわれとしてはどうもどうかと御うけれども、やはりこれは機能上必要だということは、説明されまして大体わかつたのでありますが、そういうふうな考えをずつと進めて参りますと、大体これを將來行政機構としてやつて行くことは不徹底であつて、これは公共事業体か、あるいは民営の会社経営にした方がいいというようなことにでもなろうかと思うのであります。実は社会党としましては、電氣通信事業につきましては、公社案というものを政務調査会で用意しておるのでありますが、これにつきまして逓信大臣の御所見を伺いたいのであります。
#51
○降旗國務大臣 お答えいたします。社会党として通信事業について公社組織とした方がいいだろうというようなお考えがある。そういうようにこれを公社組織にするか、あるいは民間経営のものにするかという意見は、私どもといえどもしばしば聞いております。しかしながら今日の段階におきましては、二省設置が一番適当なものである、かように政府は信じて提案しておるのでありまするが、しかしながら公社の組織、あるいは民間経営の形態ということにつきましては、決して研究調査を怠るというわけでないのでありまして、一方においては、その方面において、できるだけの研究、調査をやつて行きたい。目ざすところは公共の福祉をいかに増進するか、この一点によつて、いずれが是であるか、いずれが非であるかということは、今後起り得る問題であり得るでありましようけれども、しかし今日の段階においては、政府としてはさようなことを考えておらないことだけを御了承願つておきたいかように思います。
#52
○田中(健)委員 この両省の機構図を見ますと、われわれとしましては、局が多すぎる、部が多すぎる、また上下の関係を見ましても、非常に屋上屋を架するというようなきらいがあると思うのであります。しかしながら、これはさき申し上げましたように、係官の御説明なんかによりますと、これは企業体として考えた場合には、機能上どうしてもこういうふうにわけることが合理的であるというような御説明があつたのであります。私はその点については、まだふに落ちないのでありますが、たとえば総務長官というようなものとか、理事というようなものとかは、どちからなくしてもよいのではないかとも実は考えるのであります。それからまた局にしましても、施設部門の施設局、建設局、保全局というようなものは一局にしてもよいのではないでしようか。あるいは業務部門の方の営業局と運用局は一本にしてよいのではないか。施設部門のうちの施設総務室というものは、一体何をするのかわからぬ。地方の機構にしても、一段くらい抜いてもよいのではないか。いろいろありますけれども、それはまああえてここでは御答弁はいただかないことにしますが、ただ局としてずつとならんでいるのが、これを一段低い課というふうに置きかえるわけに行かぬか。機能上こういうふうにセクシヨンをわけることが必要なら、必要を認めることにしますが、ただ役所で局と言つた場合と課と言つた場合、それぞれすわる役人の身分が違いますので、結局月給も違つて來るわけでありますので、できるだけ機構を簡素化するとか、あるいは人件費を節約するというような見地からいたしますならば、局というのを部か課に下げる、全体としてずつと格を下げる、全体してずつと格を下げるというようなことによつて、この厖大な機構をできるだけ実質的に簡素化することをお考えにならないのか。それでは都合が悪いのか。どうしても局長さんをつくり、部長さんをたくさんつくらなければならぬのか。場合によつては局は課にかえてもよろしい、課として独立しておればよろしいというようなお考えか。その辺をひとつ承りたい。
#53
○降旗國務大臣 ただいま御質問になりましたような点は、政府においてもしばしば考えてみたところであります。しかしながら、窮極するところ原案が一番よろしいものだという結論になつたのでありまして、決してただいま御指摘になつたような問題について思慮を拂わなかつたわけではないのでありますから、この点を御了承願いたいと思います。
#54
○田中(稔)委員 國鉄の從業員と郵政並びに電氣通信省関係の從業員とは、現業方面ではあまり違わないと思うのですが、國家公務員法の適用関係ではそれが別になつております。逓信大臣としましては、両省の現業関係の職員は、公務員法の適用を除外するというようなことをお考えになりませんでしようか。これは國家公務員法と関係があるのです。逓信大臣としてのお考えを承りたい。
#55
○降旗國務大臣 國家公務員法の規定には、今おつしやつたように、二省の從業員を公務員から除外するということは規定しておりません。しかして、なぜ運輸省の機構改革と、逓信省の機構改革と合致しないかということにつきましては、先般私は委員会において詳しく申し上げたのでありまして、この点は多分田中委員もよく御存じのところだと思いますから、御了承願つておきたいと思います。
#56
○田中(稔)委員 私の質問は一應これで打切ります。
#57
○小川原委員長 これにて質疑は終了いたしたものといたします。
#58
○磯崎委員 先ほど私は、質疑の打切から、討論を開始して採決にしてもらいたいという要請をしました。これに対する賛成も相当ございましたが、委員長はまことに御親切が過ぎて、あまりに多くの質疑をお許とになつておる。私は重ねてここで質疑を打切つて、ただちに討論に入られんことを要請いたします。
#59
○小川原委員長 さよういたして御異議ございませんか。
    〔「異議なし」「異議あり」と呼ぶ者あり〕
#60
○小川原委員長 それでは、それにて決定いたします。
    〔「定足數が足りない」と呼ぶ者あり〕
#61
○小川原委員長 田中君がそこにおつたうちに私は発言いたしました。定足數はあります。
    〔黒田委員「私はやはり明日に延ばされんことを希望します」と呼ぶ。〕
#62
○小川原委員長 それはできません。
    〔「委員長、勝手にそんなことはきめられない」と呼ぶ者あり〕
#63
○小川原委員長 もしこれにて流会になることになりますならば委員長は責任を負いません。委員長は熱心のこの議事を進めて、そうしてこれを本会議に上程するように手順をいたしておりますが、かような決議をいたすときに、定足數のあつたものをないと言われたり、そうしてこれを打軽つていかぬということになれば、委員長としての責任は負いません。どうぞそのおつもりでいてください。
    〔黒田委員「公務員法もまだきようはとてもできないようですから、全体と調子を合して明日に延ばしてたらどうですか。私もまだ質問があるのです。」磯崎委員「質問はもう打切つてしまつた。」と呼び、その他発言する者多し。〕
#64
○小川原委員長 それでは休憩いたします。
    午後十一時十八分休憩
    ―――――――――――――
    午後十一時五十五分開議
#65
○小川原委員長 休憩前に引続き会議を開きます。
#66
○福田(繁)委員 本日はすでに十一時五十五安になつておりますので、本日はこれにて散会し、明日は午前零時五分より開会せられんことを望みます。
#67
○小川原委員長 ただいまの福田君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#68
○小川原委員長 それでは本日はこれにて散会し、明日は午前零時五分より開会いたします。
    午後十一時五十八分散会
ソース: 国立国会図書館
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