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1948/11/09 第3回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第003回国会 商工委員会 第1号
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1948/11/09 第3回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第003回国会 商工委員会 第1号

#1
第003回国会 商工委員会 第1号
本委員は昭和二十三年十月二十三日(土曜日)議
長の指名で次の通り選任された。
      青柳 高一君    今村長太郎君
      澁谷雄太郎君    多田  勇君
      長尾 達生君    平島 良一君
      淵上房太郎君    本多 市郎君
      伊藤卯四郎君    今澄  勇君
      金子益太郎君    笹口  晃君
      西村 榮一君    前田榮之助君
      井村 徳二君    櫻内 義雄君
      西田 隆男君    細川八十八君
      堀川 恭平君    川越  博君
      豊澤 豊雄君    衞藤  速君
      石野 久男君    世耕 弘一君
      中村元治郎君
同日
 本多市郎君が議長の指名で委員長に選任された。
    ━━━━━━━━━━━━━
会 議
昭和二十三年十一月九日(火曜日)
    午前十一時四十八分開議
 出席委員
   委員長 本多 市郎君
      澁谷雄太郎君    多田  勇君
      平島 良一君    金子益太郎君
      笹口  晃君    前田榮之助君
      井村 徳二君    櫻内 義雄君
      西田 隆男君    細川八十八君
      堀川 恭平君    豊澤 豊雄君
      中村元治郎君
 委員外の出席者
        專  門  員 谷崎  明君
        專  門  員 大石 主計君
十一月九日
      平島 良一君    前田榮之助君
      西田 隆男君
 が理事に当選した。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 理事の互選
    ―――――――――――――
#2
○本多委員長 これより開会いたします。
 この際一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。このたび不肖私が商工委員長の重職に就任いたしましたが、申すまでもなく本商工委員会は、旧國会法によりまする商業、鉱工業、電氣三常任委員会の所管事項をとりまとめて、商工省の所管に属する事項として、それを所管する新しい委員会として発足いたしたのでありまして、現在日本が当面しておりまする産業の復興、経済再建のかぎである石炭、電力その他貿易等、國家再建上の重大な課題をすべてその所管としておる次第であります。つきましては委員各位の絶大なる御協力を仰ぎまして、この重責を過誤なく果したいと念願する次第であります。
 本委員となられた方々は前商業委員長堀川恭平君、鉱工業委員長伊藤卯四郎君、電氣委員長前田榮之助君を初め、すべて前の商業、鉱工業、電氣の委員てあられた方々でありますから、ふなれな私でありますけれども、豊富なる御経驗と御抱負をもつて十分に御指導、御鞭撻をくださるよう、何分の御協力をお願いする次第であります。
 以上簡單でございますが、委員長のごあいさつといたします。(拍手)
    ―――――――――――――
#3
○本多委員長 引続き理事の互選を行います。
#4
○櫻内委員 理事はその数を三名とし、先例によりまして、委員長において指名せられんことを望みます。
#5
○本多委員長 ただいまの櫻内君の御意見に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○本多委員長 御異議なしと認めます。それでは委員長より御指名申し上げます。
   平島 良一君  前田榮之助君
   西田 隆男君
 以上理事に指名いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
    ―――――――――――――
#7
○本多委員長 つきましては、ただいま開会前の懇談会において、取引高税に対する御意見が出ていたようでございますが、この際御意見がありますならば、焦眉の問題としてお伺いしてみたいと思います。
#8
○櫻内委員 取引高税の問題につきましては、全國の中小企業者があげて関心をもつておるところの問題でございます。特に現在の民自党單独内閣は、その公約事項にも取引高税全廃ということを唱えられておられる際におきまして、今回の國会におきまして、もし全廃の措置が講ぜられないまでも、何とかしてこの中小商業者の要望をいれてやりたいと考えてるのであります。その点から申しますと、幾多行政措置によつて中小商業者、あるいは企業者の希望をいれる面が多々あると考えますので、本委員会におきまして、各委員よりその建設的な意見を委員長は求められまして、これを当該行政廳であるところの大藏省あるいは商工省に対して、強力に要望せられんことを切に御提案申し上げたいと思います。
#9
○本多委員長 ただいま櫻内委員より取引高税について、この税法が現に実施されている以上、その改善を要する面において、行政処置でできる事柄は事見をとりまとめて当局に改善させるということにつきまして、皆さんの御意見をお伺いして、それを委員長がとりまとめて、その交渉にあたるという御意見が出たのでございますが、これについておはかりいたします。櫻内委員の御発言通り、これを処置するに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○本多委員長 それでは各委員の方々から委員長の手もとまでお氣づきの、特に改善を要する点についてお申出を願います。委員長において專門委員にさらに研究させまして、とりまとめて大藏当局にも交渉をいたしたいと思います。
#11
○細川(八)委員 今櫻内君の御提案になつたことは、皆さんの御承諾を得たのでありますが、民主自由党は取引高税を全面的に即時撤廃するという御暫約もありますし、かつまた民主党内閣当時にできました取引高税でありますが、必ずしもわれわれもこれを了といたしておりません。財源の問題でやむを得ずこれを認めたわけであります。從つて、当局に対してそのお話に委員長が参られまする前提として、私はその身がわり財源の用意が必要であろうと思うのであります。これは委員長の最も御認識の深いことでありますが、取引高税を全面廃止するに足るところの財源は、今私の考えでは、何といつても私は酒造税の確保にあると思うのであります。民自党におかれましては、いもしようちゆうの増石をはかつてすると申しておりますが、私はもう一歩進んで、本年は幸い世界的の豊作でもありますし、かつまた國内は事前割当という非常に画期的制度をもちまして、これに農村の食糧増産意欲が非常に高揚いたしまして、從つて農村の保有米というものが今年は相当ございます。そこで私は、その保有米をもつて酒と交換をする。これは私は、委員長におかれて熱意ある交渉をせられるならば必ず実現するものであろうと考えるのであります。農村のどぶくろを取締つておりますが、今日千円もするような酒では、とうてい農村がこれを買うことはできない。そこで農村はどぶろくをつくるのでありますから、私はまず酒を渡してやつて米をもらう。それによつて増石さすとか、その他いろいろな方法も考えられると思いますが、いずれにしても、酒造税確保ということによつてわが國の財源の根幹にすることが將來いいと思う。本年のごときは、從來に比べて密造は数倍あるという事実がございます。そこで私は、さしずめ本年はびんの口に印紙を張らす。あるいはたるには出荷期日を指定する。こういうような、財源の根本を押えるというところにおいて、相当なる財源確保ができることがもう現実にございますから、私は酒の價格はきめるものでなく、きまるものということにいたしまして、ひとつそういうふうに、酒の身がわり財源をもつて取引高税を即時撤廃できるような運動を御方針に、もし委員長におかれてお考えくださつたならば、強力に推進していただきたいと、この機会にお願いいたしておく次第であります。
#12
○本多委員長 ただいま細川さんから、根本的に取引高税の廃止をする場合の財源等についてお話がありましたが、この取引高税の税法そのものを廃止するというような問題は、やはり大藏委員会の問題になろうと思いますが、しかしそうして御注意をこちらから申し上げることはまことにけつこうだと思います。ただ櫻内委員からの発議は、その取引高税を廃止するという根本問題でなく、実施されておる取引高税を現実に見て、納税の方法、特に証紙なんかの取扱い等、非常に商工業者に不便な思いをさせておる点があるから、行政措置の面において、改善し得る範囲内において改善すべきじやないかという範囲のことと思いましたから、これは根本的に廃止するということとあわせて考えてけつこうなことでありますけれども、委員会としては、実施されておる以上、行政措置で改善できる点について要求する。櫻内さんそういう意味ですね。
#13
○櫻内委員 ただいまの委員長のお言葉通りではありますけれども、私どもは事実この取引高税法案の審議に際しまして、與党の立場でありましたが、当時政府原案に迫りまして、私の記憶するところによりますと、五十六億を緩和してもらつたのであります。その当時もし少しでも財源が許されるならば、なお幾多課税除外の範囲にはいつたものがあつたと私は記憶しておるのであります。さような見地にわれわれは立つておるのでありますが、ただいま委員長の言われましたことについて、中小商業者企業者に誤解を招くおそれがあつてはなりませんので、一言附言さしていただきたいのであります。当然私どもは民自党が現在言つておられまする通り、財源が許されますならば、この取引高税法案は全廃すべきものであると考えておるのであります。しかしながらすでに民自党の國会対策といたしまして、この全廃は明年まで見送るというように新聞紙上で拜見いたしておりますので、從來この法案に対して積極的に廃止の御意向をもつておられた民自党のことでございますから、この委員会におきまして、行政措置によつていけるものでありますならば、できるだけ緩和してもらいたい。あるいは便宜なる方法にしてもらいたいという、その熱望をわれわれが訴えることによりまして、現在の吉田内閣のもとにおきまして、この要望が必ずいれられるものであるということを確信して、先ほど御提案申し上げたのであります。趣旨といたしましては、現在民自党がお持ちになつておるところの全廃案をすみやかにもし出していただけるならば、これに越したことはないのでございます。一言附言させていただきます。
#14
○前田(榮)委員 櫻内君の御意見ごもつともだと思いますが、本委員会が政府に要求する、あるいは政府に一つのお願いをするような態度は、議会のとるべき態度ではないと思います。議会のとるべき態度といたしましては、議会で意見をきめて、何々すべしという態度をとらなければならぬと思うのであります。大体櫻内委員は腹はそうであつたと思うのであります。從つて大体案をまとめまして、その成案が出たものを政府へ要求する。こういうようなことで本委員会を進められんことを希望いたします。
#15
○平島委員 民主自由党といたしましては、これが全廃を議会の開会を要求したときにも言つておるくらいでありますので、おそらく全廃するであろうと思うのでありまするが、櫻内君の意見は、それを全廃するとしても、それまでに何か行政措置でできるようなことをやつたらいいじやないかという御意見かと思うのでありますが、そういう程度にしまして、それを大藏委員なりへこちらから交渉するというようなことの程度でいいじやないかと思うのですが、そういうようにひとつおとりはからいを願います。
#16
○本多委員長 どうでしよう。この委員会で決議して、政府にこういうふうに改善すべしということは、これは当然ですけれども、しかし税法の骨子そのものについての改正をこの委員会が中心で決定して要求するということは困難だと思いますので、そういう趣旨をもつて意見をまとめて、行政措置でできるだけの改善を行わせる。なおその過程において皆さんとも相談しながら進めたいと思いますから、本日はこの程度でいかがでございましようか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#17
○本多委員長 それではこれで散会いたします。
    午後零時五分散会
ソース: 国立国会図書館
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