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1948/11/19 第3回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第003回国会 建設委員会 第5号
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1948/11/19 第3回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第003回国会 建設委員会 第5号

#1
第003回国会 建設委員会 第5号
昭和二十三年十一月十九日(金曜日)
    午後一時四十二分開議
 出席委員
   委員長 柏原 義則君
   理事 松井 豊吉君 理事 守田 道輔君
   理事 天野  久君 理事 谷口 武雄君
      鈴木 明良君    松浦 東介君
      梁井 淳二君    長谷川政友君
      大神 善吉君    森山 武彦君
      大瀧亀代司君    只野直三郎君
 委員外の出席者
        議     員 上林山榮吉君
        議     員 冨永格五郎君
        建設事務官   伊藤 大三君
        建 設 技 官 熊本 政晴君
        專  門  員 西畑 正倫君
十一月十九日
 村瀬宣親君が委員長の指名で治山治水対策小委
 員会に補欠選任された。
    ―――――――――――――
十一月十八日
 白川改修工事施行の請願(金野定吉君紹介)(
 第二三五号)
 村山野川及び白水川上流改修工事施行の請願(
 金野定吉君紹介)(第二三六号)
 小國川改修工事施行の請願(金野定吉君紹介)
 (第二三七号)
 引田町字大明神海岸に防潮堤築設の請願(成田
 知巳君紹介)(第二四二号)
 觀音寺村における道路及び用水路復旧の請願(
 金野定吉君紹介)(第二五二号)
 國道四号線改修の請願(馬場秀夫君紹介)(第
 二六四号)
 戸澤村地内鮭川災害復旧工事施行の請願(上林
 與市郎君外二名紹介)(第二六五号)
 鳥越部落南端の並木の一部撤去の請願(金野定
 吉君紹介)(第二六六号)
 須川の築堤工事施行の請願(上林與市郎君外二
 名紹介)(第二六七号)
 月光川下流改修工事一部変更に関する請願(金
 野定吉君紹介)(第二六八号)
 月光川改修工事施行の請願(上林與市郎君外二
 名紹介)(第二六九号)
 高岡町及び穆佐村地内の大淀川改修工事施行の
 請願(石神啓吾君外一名紹介)(第二七〇号)
 綾川を大淀川改修区域に編入の請願(石神啓吾
 君外一名紹介)(第二七一号)
 公共事業費の財源前渡交付に関する請願(山本
 幸一君紹介)(第二九五号)
 神崎川下流防災工事費國庫補助増額の請願(山
 下榮二君外一名紹介)(第三〇一号)
 江合川上流にダム築設の請願(高橋清治郎君紹
 介)(第三〇二号)
 二万橋架換費國庫補助の請願(重井鹿治君紹
 介)(第三〇三号)
 大澤田川砂防工事施行の請願(鈴木善幸君紹
 介)(第三〇五号)
 新潟縣の災害復旧費國庫補助増額の請願(清澤
 俊英君外二名紹介)(第三〇六号)
 知内村山道開設の請願(冨永格五郎君紹介)(
 第三三八号)
 迫川中流改修工事施行の請願(内海安吉君紹
 介)(第三五三号)
 青木川改修工事施行の請願(江崎真澄君紹介)
 (第三五五号)
 阿武隈川治水工事施行の請願(庄司一郎君紹
 介)(第三五六号)
 中村大沼地先の鬼怒川に橋梁架設の請願(小平
 久雄君紹介)(第三六七号)
 美瑛川護岸工事施行の請願(坂東幸太郎君紹
 介)(第三八三号)
 川口川改修工事施行の請願(根本龍太郎君紹
 介)(第三八六号)
の審査を本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 小委員の補欠選任
  請 願
 一 妻、人吉間縣道を國道に編入の請願(川野
   芳滿君紹介)(第四号)
 二 大夕張、清水澤間道路開設の請願(岡田春
   夫君紹介)(第五号)
 三 小名濱、新潟間道路改修の請願(小澤專七
   郎君紹介)(第二〇号)
 四 茨城縣の水害復旧対策に関する請願(山崎
   猛君紹介)(第三八号)
 五 木曽川改修工事促進の請願(江崎真澄君外
   二名紹介)(第四一号)
 六 五ヶ瀬川の國営による治水調査並びに改修
   工事施行の請願(川野芳滿君紹介)(第五
   〇号)
 七 小丸川改修工事國営施行に関する請願(川
   野芳滿君紹介)(第五四号)
 八 牛朱別川改修工事施行の請願(河口陽一君
   紹介)(第五五号)
 九 延岡國道改修工事促進の請願(川野芳滿君
  紹介)(第五六号)
一〇 久根別川溢流溝開設に関する請願(冨永格
   五郎君紹介)(第五七号)
一一 天龍川堤防復旧費國庫補助の請願(川合彰
   武君紹介)(第九四号)
一二 伊作川改修工事施行の請願(上林山榮吉君
   紹介)(第一〇〇号)
一三 丹野川改修工事継続施行の請願(竹山祐太
   郎君紹介)(第一〇一号)
一四 迫川沿岸改修工事施行の請願(中野寅吉君
   外六名紹介)(第一〇二号)
一五 基北川及びアイヌ川改修工事施行の請願(
   坂東幸太郎君紹介)(第一〇三号)
一六 美瑛川護岸工事施行の請願(坂東幸太郎君
   紹介)(第一〇四号)
一七 宮崎、八代間縣道を國道に編入の請願(押
   川定秋君紹介)(第一〇六号)
一八 山川、枕崎間道路改修の請願(上林山榮吉
   君紹介)(第一一〇号)
    ―――――――――――――
#2
○柏原委員長 これより会議を開きます。
 この際小委員補欠選任の件についてお諮りをいたします。本月十二日委員大森玉木君が本委員を辞任され、その補欠として同日村瀬宣親君が後任に選任せられました。大森委員は治山治水対策小委員でありますので、この際補欠選任をいたしたいと存じます。
#3
○松井委員 動議を提出いたします。小委員の補欠選任につきましては、委員長において指名せられんことを希望いたします。
#4
○柏原委員長 松井委員の動議に御異議ありませんか。
#5
○柏原委員長 それでは村瀬宣親君を指名いたします。
    ―――――――――――――
#6
○柏原委員長 これより請願の審査に入りますが、紹介議員の御都合もありまして、日程を適宜委員長において変更いたしますので、あらかじめ御了承願います。
 日程第一二、伊作川改修工事施行の請願、文書表第一〇〇号、日程第一八、山川、枕崎間道路改修の請願、文書表第一一〇号を一括議題に供します。紹介議員の御説明を求めます。上林山榮吉君。
#7
○上林山榮吉君 伊作川改修工事施行に関する請願の要旨を御説明申し上げたいと思います。この川は鹿兒島縣鹿兒島郡谷山町字鬢石分水嶺にその源を発しているのでありますが、さらに鹿兒島縣日置郡伊作町大字中原の水流において支川湯之浦川と合流して、観光地であります吹上浜に注ぐ伊作川でありまして、その上流は大森林地帶でありますために、水量が非常に多いのであります。しかしながらその川幅があまりに狹いばかりでなく、屈曲がはなはだしいために、豪雨の都度沿岸地域に多大の災害を與えている実情であります。この川の改修工事の促進については鹿兒島縣当局及び地元伊作町、谷山町等において関係当局に熱心な陳情がありましたし、本員もまたこの問題について、関係当局にこれが促進方を連絡して來ておるのでありますが、これが急速なる実施を政府当局に実現してもらうために、請願の形式をもつて提出したのに対しまして、私が御紹介申し上げるわけであります。どうか委員各位におかれましては、この緊急性をよく御精査くださいまして、御採択あらんことを望む次第であります。
#8
○柏原委員長 本請願に対する政府当局の御意見を伺います。
#9
○伊藤説明員 伊作川につきましては、昭和二十三年度において調査を完了する予定になつておりますから、その調査の結果を見た上で、近き將來において改修工事を助成して参りたいと存じております。
#10
○上林山榮吉君 伊作川の調査をしてから、政府としてはしかるべく処置を講じて行きたい、こういうような御答弁でありますので、一應了承しておるのでございますが、すでにこの問題については、政府は何らかの方法で御調査になつたのではありませんか。この点をお伺いいたします。
#11
○伊藤説明員 ただいま申し上げましたように、二十三年度までに調査を完了する予定でございますから、それを見まして近き將來中小河川なら中小河川の補助河川として取上げて、その助成をして行きたいと思います。本年度調査は完了する予定になつておりますから、來年度並びにその後におきまして、予算の許す限り近き將來においてこれを取上げまして、補助河川として持つて行きたいと思います。
#12
○上林山榮吉君 一歩進んだ御意見を承ることができて、將來のため非常に意を強くしておるのでありますが、二十三年度の予算編成は、御承知の通りもうすでに開始されたと言つていい時期にあると考えておるのでありますが、そういうような事情にあるこの際でありますので、正確な答弁を求めることは無理ではありますけれども、いずれにしましても建設省の方におかれては、二十三年度にこの種類の川としては、優先的にお取上げになるというお心組みで進んでおられるのであるか。そのときになつてみなければ、現在の状態においては何らただ努力をするという程度しか、申し上げられないという状態にあるのか。突き進んだ御質問のようでありますけれども、この際もう少しはつきりと承ることができれば幸いだと思います。
#13
○伊藤説明員 ただいまのお話の二十三年度とおつしやるのは、おそらく二十四年度の間違いだだろうと思いますが、二十四年度といたしましては相当の治水予算を組んでおりまして、それにつきましてまだ申し上げるまでに至つておりませんが、相当の中小河川を選択いたしまして、予算に計上するように努力いたしているわけであります。そのわれわれの要求だけの予算が認められますならば、おそらく御希望にも沿えるかと思いまするが、まだこの点につきましては未定でありますので、はつきり申し上げるまでには至りません。
#14
○上林山榮吉君 大体建設省の方の御意向と努力せられている方向がわかりましたので、特に実現方を御依頼申し上げまして、この点はこれだけで説明を打切りたいと思います。
 次に山川、枕崎間道路改修の請願に関する要旨を、紹介議員として簡單に申し上げたいと思います。この道路は鹿兒島縣指宿線の終点であります山川駅と、私設鉄道南薩線の終点であります枕崎駅を結ぶ道路でありますが、この道路に御承知の通り國営自動車が現在運行しているわけであります。しかもこの國営自動車は同地方の交通機関としては唯一のものでありまして、地方民の利便に供していることはもちろんでありますと同時に、この方面は近く國立観光地帶に編入されなければならぬというような場所でありまして、おそらくそういう方面の関係当局におかれても、この点を認めていると思うのでありますが、こういうような意味でまことに重大な使命をもつている道路でありますけれども、この道路が非常に惡いのでこれらの交通機関に及ぼす影響が非常に多い結果となつておりますし、これを普通の縣費のみをもつてしては、とうてい改修を十分にして行くことができないのでありますから、運輸省並びに建設省の一段の御努力を得まして、これが改修を実現して行きたい。こういうわけで関係地方においては、これが実現を非常に熱望しているわけであります。この際この問題を緊急なる問題として、本委員会が御採択あらんことを切望申し上げまして、説明を終りたいと思います。
#15
○柏原委員長 この請願に対する当局の御意見を伺います。
#16
○熊本説明員 御説明のありました山川、枕崎間の國営自動車の通つておりまする路線は、鹿兒島縣南部の産業上非常に必要な路線でございます。從いまして省営バスが通りまするときに、一應の手当はやつておつたのでありまするが、今の御説明のようにまだまだ非常に惡いところがたくさんありまして、鹿兒島縣当局からもこれが改修の要望は強いものがあるのでございます。國におきましてもこれらの実情をよく把握しておりますので、これが局部改修あるいは修繕等につきましては、來年度におきまして考慮いたして行きたいというふうに考えております。但しこの路線には一部改修するところと、すでに改修ができて補修だけでいいところと二つの面があると思いますが、この修繕、補修の方につきましては、今後國の補助を出す点に多少事務的に未解決の点がございますので、これらも解決ができますれば、御希望に沿うように、補修に対する國費の補助が支出できるのではないかと考えております。
#17
○上林山委員 この道路の重要性については、関係当局の説明せられた通り、すでによく認識されておるところであり、縣当局もまた熱意をもつてこれが実現に当つておるのでありますが、先ほど申し上げましたごとく特殊な地帶でありまして、簡單にその補修という程度では、これが実現を十分にすることができない。簡單なる補修をしておいても特殊な地方でありますので、ちよつとした雨でも降りますとただちに極度に路面が惡くなる。こういうような状態のところでありますので、この点については私も建設省方面の関係方面にこれが連絡を申し上げまして、実現の促進をお願いしたことも最近あるわけでありまするが、この問題は、御承知の通り薩摩半島の南端は非常に物資も豊富である。あるいは観光地帯である。それにもかかわらずこれが唯一の交通機関でありまして、そのためにせつかく國営自動車を運轉していただいておりましても、これが休むことが非常に多いのです。でありますから、これは普通の道路補修、普通の道路の改修という程度のところでなく、特殊な地帶であるという意味をよく認識していただきまして、これが実現に一段とひとつ御考慮を願いたい。こういうふうに御希望申し上げまして、説明を終りたいと思います。
#18
○柏原委員長 この際お諮りいたします。紹介議員の出席してない請願につきましては、紹介議員にかわりまして西畑專門員に、その趣旨の説明をいたさせたいと存じますが、御異議ございませんか。
#19
○柏原委員長 異議なしと認めまして、西畑專門員に説明をいたさせます。
#20
○柏原委員長 日程第一、妻、人吉間縣道を國道に編入の請願、川野芳滿君紹介、文書表第四号。
 日程第二、大夕張、清水澤間道路開設の請願、岡田春夫君紹介、文書表第五号。
 日程第三、小名浜、新潟間道路改修の請願、小澤專七郎君紹介、文書表第二〇号。
 日程第九、延岡國道改修工事促進の請願、川野芳滿君紹介、文書表第五六号。
 日程第一七、宮崎、八代間縣道を國道に編入の請願、押川定秋君紹介、文書表第一〇六号。
 以上一括議題にいたします。
#21
○西畑專門員 御指名によりまして代読いたします。請願第四号、妻、人吉間縣道を國道に編入の請願、請願者宮崎縣兒湯郡西米良村長佐藤東外六十一名、紹介議員川野芳滿君、本請願の要旨は、宮崎縣宮崎郡廣瀬村より同縣兒湯郡妻町を経て熊本縣人吉市に至る縣道妻、人吉線は、兒湯郡米良地方民の生命線であるばかりでなく、北九州と南九州とを直結する産業、経済、交通上の一大幹線であるが、道路が狹隘でかつ危險であるため交通運輸に大なる支障を來たしている。ついては本縣道を國道に編入して改修工事を施行されたいというのであります。
 請願第五号、大夕張、清水澤間道路開設の請願、請願者三菱大夕張礦業所全石炭大夕張支部長土屋文雄、紹介議員岡田春夫君、本請願の要旨は、北海道夕張市鹿島より同市清水澤に至る路線は、三菱夕張礦業所への交通並びに食糧、必需物資の運搬上必要であるから、本路線を生産道路としてすみやかに開設されたいというのであります。
 請願第二〇号、小名浜、新潟間道路改修の請願、請願者平市長鈴木辰三郎外七名、紹介議員小澤專七郎君、本請願の要旨は、福島縣石城郡小名浜町より同郡平市、水戸村、石川郡蓬田村、郡山市を経て新潟に達する生産道路は、太平洋と日本海とを結ぶ各種産業の振興にきわめて重要な役割を演じている。ついては本道路の改修工事をすみやかに施行されたいというのであります。
 次に第五六号、延岡國道改修工事促進の請願、請願者延岡市長仲田又次郎外七名、本請願の要旨は、宮崎縣延岡國道はその沿線に大工業都市延岡市を初め幾多の重要港湾を控え、またその背後には林産その他重要物資源の一大宝庫を有している。しかるに現在の國道は幅員が狹く屈曲が多い上に鉄道横断個所が七箇所もあつて、一般資材輸送上非能率で危險が多い。ついてはこれら弊害を除くため、すみやかに本國道の改修工事を着手されたいというのであります。
 請願第一〇六号、宮崎、八代間縣道を國道に編入の請願、請願者宮崎市長荒川岩吉外十三名、紹介議員押川定秋君、本請願の要旨は、宮崎市より宮崎縣宮崎郡廣瀬村、同縣兒湯郡妻町、熊本縣人吉市を経て八代市に至る縣道は、北九州と南九州とを直結する産業、経済、交通上の一大幹線としてその沿線一帯に豊富な農、林資源を有しているが、道路が狹小でかつ危險であるため、住民の不便はもちろん物資の輸送に支障を來している。ついては該縣道を國道に編入して改修工事を施行されたいというのであります。
#22
○柏原委員長 以上の請願に対する当局の御意見を伺います。
#23
○熊本説明員 請願四号の妻、人吉間縣道を國道に編入するにつきましては、御趣旨まことにごもつともでございますが、現行の道路法から行きますと相当困難でありますので、道路法の改正をまちまして処理いたしたいと思います。
 次に第五号の大夕張、清水澤間道路開設の請願、これは本年度におきましても、一部施工中でありまして、その必要性は十分認めておるのでありますが、なお知事の意向を開きまして、次年度におきましても、予算その他の許す範囲内において、考慮いたして行きたいと思います。
 次に請願第二〇号、小名浜、新潟間道路改修の請願、これもまことにごもつともな御趣旨でございますので、資材あるいは資金その他の点を十分考慮いたしまして、後年度においてこれが改修を考慮して参りたいと思います。
 次に五六号の延岡國道改修工事促進の請願でございますが、延岡附近は、九州におきましても工業地区といたしまして認められる地区でありまするが、まだ調査が十分行届いておりませんので、測量、調査をまちまして、後年度において考慮いたして行きたいと考えております。
 次に一〇六号の宮崎、八代間縣道を國道に編入の請願でございますが、これも先ほどの第四号と同じように、現行道路法におきましては相当困難のことでございますので、道路法の改正をまちまして善処いたしたいと考えております。
    ―――――――――――――
#24
○柏原委員長 次に日程第一〇、久根別川溢流溝開設に関する請願、冨永格五郎君紹介、文書表第五七号、以上を議題といたします。まず紹介議員の説明を求めます。冨永格五郎君。
#25
○冨永格五郎君 久根別川溢流溝開設に関する請願につきましては、北海道上磯郡上磯町長落合平三郎外五名から出ているのでありまして、この請願に対する紹介議員としての御説明を申し上げたいと思います。
 大体この請願の要旨は北海道における上磯郡上磯町、亀田郡大野村、亀田郡亀田村、亀田郡七飯村、これだけにまたがりまして久根別川が流れておりますが、これはたいへん屈曲が多いのでありまして、豪雨出水時になりますと、洪水が氾濫いたしまして、先ほど申し上げました四箇町村の大体におきまして、千数百町歩にわたる水田が被害を受けるわけでありまして、町村財政としては余裕がございませんので、いかんともこれに対する恒久手当をすることができ得ないわけであります。從つて昭和十六年以來北海道廳に陳情しまして、道廳でもこれを採択いたしておりますが、やはり経費の関係でいまだ実現するわけには参つておらないのでございます。しかし食糧対策の面から見ましても、毎年必ず千数百町歩のものが被害を受けるという実情等をも御勘考いただきまして、本川溢流溝開設につきましては國費をもつてせられたいという請願の内容であります。何とぞ御採択あらんことをお願いいたします。
#26
○柏原委員長 次にこの請願に対する当局の御意見を伺います。
#27
○伊藤説明員 久根別川改修工事の重要性につきましては、政府も深くこれを認識しておるところでありますが、いまだ着工の運びに至らなかつたのは、まことに遺憾に存じておるところであります。近き將來におきましては、北海道地方河川改修工事として施行いたしたい考えでありますから、今の溢流溝も一定の計画に基いて、その場合施行いたして行きたいと考えておる次第であります。
#28
○冨永格五郎君 ただいま御説明をいただきましてありがとうございましたが、これは道廳といたしましては、來年は大体工事費一千万円くらいの程度なんですが、ぜひひとつやるようにいたしたい。またやるようにするという強い言明もなさつておるような次第でありますから、政府当局におかれましても、そういう機会にはぜひひとつ実現相なりますように特にお願いいたしまして、私の紹介を終ることにいたします。
    ―――――――――――――
#29
○柏原委員長 次に日程第四、茨城縣の水害復旧対策に関する請願、山崎猛君紹介、文書表第三八号。
 日程第五、木曽川改修工事促進の請願、江崎真澄君外二名紹介、文書表第四一号。
 日程第六、五ケ瀬川の國営による治水調査並びに改修工事施行の請願、川野芳滿君紹介、文書表第五〇号。
 日程第七、小丸川改修工事國営施行に関する請願、川野芳滿君紹介、文書表第五四号。
 日程第八、牛朱別川改修工事施行の請願、河口陽一君紹介、文書表第五五号。
 日程第十一、天龍川堤防復旧費國庫補助の請願、川合彰武君紹介、文書表第九四号。
 日程第一三、丹野川改修工事継続施行の請願、竹山祐太郎君紹介、文書表第一〇一号。
 日程第一四、迫川沿岸改修工事施行の請願、中野寅吉君外六名紹介、文書表第一〇二号。
 日程第一五、基北川及びアイヌ川改修工事施行の請願、坂東幸太郎君紹介、文書表第一〇三号。
 日程第一六、美瑛川護岸工事施行の請願、坂東幸太郎君紹介、文書表第一〇四号。
 以上を一括議題にいたします。紹介議員が欠席でありますので、專門員の説明を求めます。
#30
○西畑專門員 請願第三八号、茨城縣の水害復旧対策に関する請願、請願者茨城縣知事友末洋治、紹介議員山崎猛君、本請願の要旨は、本年八月中旬の豪雨により茨城縣西南地区の農作物その他各施設は、甚大なる被害を蒙つた。ついてはこれら水害に対する復旧対策をすみやかに実施されたいというのであります。
 次に第四一号、木曽川改修工事促進の請願、請願者愛知縣議会議長大見為次外八十六名、紹介議員江崎真澄君、河野金昇君、佐藤觀次郎君、本請願の要旨は、木曽川改修事業は着工以來すでに二十数年を経過しているが、現在まで楫斐、長良両河川及び支派川の改修に主力が注がれ、事業の眼目たる木曽川本流がゆるがせにされているため、同川流域一帶はいつ不慮の災害を蒙るやも計り知れぬ状態にある。ついては本河川の改修工事を緊急かつ重点的に施行されたいというのであります。
 次に第五〇号、五ヶ瀬川の國営による治水調査並びに改修工事施行の請願、請願者延岡市長仲田又次郎外七名、紹介議員川野芳滿君、本請願の要旨は、宮崎縣五ヶ瀬川は延岡市三須及び東臼杵郡南方村地先で大瀬川を分流しているが、五ヶ瀬川の呑口が逐次ふさがりつつあるため大瀬川へ過大な流量が流入する危險多く、しかも大瀬川には狹窄箇所があつて計画流量を流下することが疑問視される。その上河口附近でさらに二支派川を加えている。この巨大な流量は河口の複雜な地形のため、増水の際はその流向がしばしば混乱状態となるのである。かかる地形上きわめて複雜な河川であるから、國営による測量調査をすみやかに実施され、直轄河川に編入して該河川の改修工事を施行されたいというのであります。
 次に五四号、小丸川改修工事國営施行に関する請願、請願者宮崎縣議会議長甲斐善平外一名、紹介議員川野芳滿君、本請願の要旨は、宮崎縣兒湯郡の平野を貫流する小丸川は、全川を通じほとんど無堤防の原始河川で、毎年洪水の惨禍を繰返していたが、ついては國営をもつて昭和二十四年度より本川改修工事を施行されたいというのである。昭和二十年度より中小河川改良工事として國庫補助による一部の改修工事が施行されつつあるが、予算の制約を受けて十分な効果をあげるに至つていないのであります。
 次に第五五号、牛朱別川改修工事施行の請願、請願者北海道上川郡玉井健吉、本請願の要旨は、北海道上川郡牛朱別川は川幅が狹く曲折しており、さらに支川ヘーパン川を合せ、その水量は増大し、洪水を繰返していたが、昭和二十二年八月の出水には沿岸耕地は荒廃に帰した。ついては沿岸住民が安んじて生業を営めるように、本河川の改修工事をすみやかに施行されたいというのであります。
 次に第九四号、天龍川堤防復旧費國庫補助の請願、請願者靜岡縣磐田郡富岡村役場内堀内敞一、本請願の要旨は、靜岡縣磐田郡富岡村七藏新田地先の天龍川堤防復旧工事は、延長千米のうち約二百米はすでに完成に近づきつつあるが、昭和二十四年度に施行される予定の約八百米の箇所は、去る六月の洪水並びにアイオン颱風により再び災害をこうむり、はなはだ危險な状態にある。ついては該復旧費を國庫で補助されたいというのであります。
 次に第一〇一号、丹野川改修工事継続施行の請願、請願者靜岡縣小笠郡南山村長赤堀猪太郎外七名、本請願の要旨は、靜岡縣丹野川の改修工事は、昭和十四年以來継続事業として実施されて來たが、聞くところによれば本工事は本年限りで打切られる趣であるが、十箇年の日子と巨額の工費を投じて実施した本工事がわずか二キロ弱の未改修箇所を残して中止されることは改修の効果を半減し、依然として水害の危險を残すことになる。ついては該工事を継続施行されたいというのであります。
 次に第一〇二号、迫川沿岸改修工事施行の請願、請願者宮城縣登米郡石越北郷村字中澤百四十番地小野寺八右衞門外二千名、本請願の要旨は、宮城縣登米郡を貫流する迫川は、從來しばしばその堤防決潰による惨禍を繰返していたところ、昭和十六年若柳町より大巻に至る間の約二キロの堤防は補強施行されたが、石越村に直接関係を持つ大巻より大埣に至る約二キロの堤防は何らの改修施行もなく、その上上流の堤防よりもその幅員狹く、一朝豪雨に際会すれば決潰の算大なるものがある。ついては該川の改修工事を施行されたいというのであります。
 次に第一〇三号、基北川及びアイヌ川改修工事施行の請願、請願者旭川市長前野與三吉、本請願の要旨は、旭川市旭東、旭榮、追分及び北千代田部落を貫流する基北川並びに南千代田石山及び通琴平部落を貫流するアイヌ川の改修工事は、さきに隣接東旭川村地域までは一應完了したが、旭川市地区にはいまだ施行されていないので、一朝雨量多いときは上流地域の水勢は大奔流となつて未改修地区に殺到し、たちまち沿岸地域に多大の被害を與えている。ついてはすみやかに両河川の改修工事を施行されたいというのであります。
 次に第一〇四号、美瑛川護岸工事施行の請願、請願者北海道石狩國神樂村字神樂町一丁目望月眞平、本請願の要旨は、北海道十勝岳にその源を発し、上川郡美英町及び全道第一の米産地として知られている神樂、神居両村を貫流して旭川市で石狩川に合流する美瑛川は、川床が砂礫砂土である上に急流であるため、洪水の被害がはなはだしい。ついては、該川の護岸工事をすみやかに施行されたいというのであります。
#31
○柏原委員長 この請願に対する当局の御意見を伺います。
#32
○伊藤説明員 請願第三八号、茨城縣の水害復旧対策に関する件でございますが、政府におきましても、これらの被害の迅速なる復旧には常に心を用いておるところでありまして、目下復旧計画の樹立を急ぎつつありますと同時に、とりあえず事業資金といたしまして、四千余万円の融資の措置を講じ、さらに今後財政の許します限りこれが助成に努めて、復旧に努める方針であります。
 請願第四一号、木曽川改修工事促進に関する件でありますが、木曽川の改修工事は楫斐川、長良川及びその中小支派川の改修と不可分の関係にありますので、木曽川の水系はこれを総合的に今後改修して参りたいと存じておるのであります。しかしてこれが実施にあたりましては、木曽川の本川及びその他の河川について、十分その内容を個々的に檢討の上、万遺憾ないように期して参りたいと存じておる次第であります。
 次に請願第五〇号、五ヶ瀬川の國営による治水調査並びに改修工事施行に関する件でありますが、五ヶ瀬川の重要性は政府も早くから認め、すみやかなる改修を希望しておるところであります。すでに本年度から國直轄で測量調査をいたしておるのでありまするが、明年度も引続き調査を続行いたしまして、その終りを待つて一定の計画を立てまして、これが改修工事を施行して参りたいと考えておる次第であります。
 次に請願第五四号、小丸川改修工事國営施行に関する件でございまするが、本川はすでに中小河川といたしまして工事中のものでありまするが、國家財政の制約を受けまして、從來の工事費では必ずしも十分でなかつたと認められまするので、今後これらの点も考慮いたしまして、十分善処いたして参りたいと考えている次第であります。
 次は請願第五五号、牛朱別川改修工事施行に関する件でございまするが、牛朱別川の重要性につきましては、政府もよくこれを認識しているところであります。しかしまだ着工の運びに至らないのははなはだ遺憾に存じている次第であります。國家財政とも勘案いたしまして、近き將來におきまして、これを助成いたして参りたいと考えておる次第であります。
 次は請願第九四号、天龍川堤防復旧費國庫補助に関する件でございまするが、靜岡縣磐田部富岡村七藏新田地先の天龍川提防復旧工事は、工事施行中に本年度さらに災害を受け、また未施行部分に小破を受けまして危險な状態にあります。実地檢査の結果その必要を認めましたので、該復旧に対しましてはできるだけ國庫補助をいたして参りたいと存じておる次第であります。
 次に請願第一〇一号、丹野川沿岸改修工事施行の件でございまするが、未施行部分につきましては、明年度におきましても引続きこれを施行いたして、極力その完成を期したい考えでございます。
 次に請願第一〇二号、迫川沿岸改修工事施行に関する件でございます。迫川につきましては、現在中小河川の改修工事といたして工事施行中でございますが、昨年及び本年の出水状況にかんがみまして、その計画流量につきましてさらに檢討の必要を生じましたので、目下これが檢討中でございます、從つてすみやかに結論を得て改修計画を樹立し、早急に工事を実施いたして参りたいと存ずる次第であります。
 次に請願第一〇三号、基北川及びアイヌ川改修工事施行に関する件でございまするが、本川は、農林省所管の土地改良工事と関連いたしておるものでありますので、実情調査の上、北海道廳と十分連絡をとつた上、すみやかに善処いたしたい考えであります。
 次に請願第一〇四号、美瑛川護岸工事施行に関する件でございますが、美瑛川の重要性は政府も深く認識いたしておるところでありまして、目下石狩川第四区工事として施行中であります。今後國庫財政の許す限りにおいて、早急に完成を期したいと考えている次第であります。なお護岸工事も改修工事の全体計画の中に入つております。
#33
○柏原委員長 他に御質疑はございませんか。――お諮りいたします。日程第二ないし日程第一六、日程第一八の各請願につきましては、いずれも採択の上内閣に送付すべきものと決するに御異議ございませんか。
#34
○柏原委員長 御異議なしと認めましてさよう決します。
 本日はこれにて散会いたします。
    午後二時三十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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