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1948/11/17 第3回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第003回国会 議院運営委員会 第18号
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1948/11/17 第3回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第003回国会 議院運営委員会 第18号

#1
第003回国会 議院運営委員会 第18号
昭和二十三年十一月十七日(水曜日)
    午後一時二十八分開議
 出席委員
   委員長 山口喜久一郎君
   理事 石田 博英君 理事 椎熊 三郎君
      東  舜英君    今村 忠助君
      木村 公平君    倉石 忠雄君
      佐々木秀世君    淺沼稻次郎君
      島上善五郎君    細川 隆元君
      小島 徹三君    櫻内 義雄君
      坪川 信三君    長谷川政友君
      多賀 安郎君    成重 光眞君
      岡田 春夫君    榊原  亨君
 委員外の出席者
        議     長 松岡 駒吉君
        副  議  長 田中 萬逸君
        議     員 中村 寅太君
        議     員 木村  榮君
        事 務 総 長 大池  眞君
        法 制 局 長 入江 俊郎君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した事件
 國政調査承認要求に関する件
 吉田内閣不信任に関する決議案の取扱いに関す
 る件
 議員石田博英君に対する懲罰動議の取扱に関す
 る件
 法制局職員任命承認に関する件
    ―――――――――――――
#2
○山口委員長 これから運営委員会を開きます。
 法制局長から、法制局の参事の任命について本委員会の承認を求められております。これを議題といたします。
#3
○入江法制局長 衆議院の法制局ができてから、参事の定員もふえまして、それの増員をいろいろと考えておりましたが、先般司令部側の勧告もあつて、これを一般的競爭試驗に付して、その適格者の中から参事を採用することになつたのであります。その結果、去る十月十日に東京、大阪、福岡で第一次の筆記試驗を行いまして、去る十月三十日に東京で口頭試問、体格檢査を行つた結果、合格者を得たのでありますが、今お願いをいたします三名はその合格者でございます。履歴について申し上げますが、最初の内田o一君は一高から東北大学の法文学部に入り、昭和七年に卒業をし、東北大学の大学院で二年ほど研究をし、その間司法科試驗に合格して、爾來弁護士として引続き法律事務に從事して参つたのであります。この方は先般の採用試驗にも優秀で合格して適格者と考えておるのであります。その次の大島笙君は、昭和十六年に京都大学の法学部を卒業し、その前に司法科試驗に合格しておりまして、しばらく司法官試補をやつておりました。その後陸軍法務中尉、法務大尉等となつて、法務の事務に從事した期間がありましたが、その後弁護士を登録して今日に至つております。打田君と同様に、立法事務についても相当の経驗者と考えております。その次に大竹清一君は、昭和十六年に立命館大学の経済科を卒業し、さらに立命館大学の法文学部の経済学科を卒業し、また満州國高等文官試驗にも合格いたしました。それ以來京都市の書記をやつて、文教局の庶務課で各種教育法令等の研究をして今日に至つたのでありますが、その後昭和二十一年の四月に計理士を開業して、経済関係の法令の研究をやつて來たのであります。この方も先般の試驗に合格いたしましたので、この三名をこの際採用の御承認をお願いした次第でございます。
#4
○椎熊委員 この陸軍法務中尉とか大尉とかいうのは、追放の組に入らないのですか。
#5
○入江法制局長 昨日の資格審査委員会ではこの三人ともパスいたしましたので、この法務中尉の関係は全然問題にならなかつたのでございます。
#6
○山口委員長 ただいまの法制局の参事の任命について、これを承認するに御異議はありませんか。
#7
○山口委員長 御異議がなければ承認するに決定いたします。
    ―――――――――――――
#8
○山口委員長 水産委員会の國政調査承認要求の件について議長から諮問があります。これを議題といたします。
#9
○大池事務總長 水産委員会から國政調査の承認要求がございまして、調査事項は水産物の生産増強に関する事項の調査をいたしたいという申出であります。
#10
○山口委員長 何か御発言はありませんか――。御発言がなければ水産委員会の國政調査承認要求の件は議長においてこれを承認すべきものと答申するに御異議はありませんか。
#11
○山口委員長 御異議がないようでありますから、さように決定いたします。
#12
○山口委員長 次は黒田壽夫君外二十二名より提出の、吉田内閣不信任に関する決議案の取扱いについて、議長から諮問があります。この決議案をいかに取扱いますか、御協議を願いたいと思います。
#13
○岡田(春)委員 あらためて御説明を申し上げるまでもないと思いますが、われわれとしては先般來から本会議の院議をもつて、施政方針に関する決議案その他のことを通じまして、政府側に対して施政に関する基本的な態度その他について、嚴重に要請をいたして参りましたが、これに対しても政府側として、何らわれわれとして満足すべき御答弁も得られない現在におきましては、この吉田内閣に対して、われわれとしては信任することを得ないという結論に達しましたので、決議案を提出した次第でありますが、この決議案の上程は從來の慣例に從いまして、ただちに今日の本会議に上程されるようにお願いいたします。
#14
○細川(隆)委員 社会党では幹部会で、問題が重大ですからいろいろ協議してきたのですが、われわれの立場は、この第三國会においては公務員法改正、これと一体不可分にある賃金ベースの改訂、さらに災害予算の審議ということを、私どもとしてはぜひやらなければならぬ。また政府としてやるべき義務があるという立場から、決議案を出して、政府に迫つておるくらいでありまして、その審議について政府から提案もない、まだその審議の終らないうちに、不信任案をわれわれが本会議場において論議することは、國会の根本的立場からいつて、時期にあらずという結論に到達しております。從つてわれわれの方としては、ただちにこの不信任案が上程されることには、賛成ができないわけであります。
#15
○淺沼委員 そういう議論に入る前に、ちよつと農民党の方にお伺いしたい。共産党及び労働者農民党準備会から、不信任案が出されるという点については、納得行く点が多分にあるのですが、吉田内閣の指名議決に当つては吉田さんに投票をし、さらに院内の行動を見ておりますと、野党というような立場よりも、與党的な行動をとつておられた農民党の方々と考えられる。それが全部そろつてこれに署名しておりますが、これはその通りに了解してよろしゆうございましようか。
#16
○中村寅太君 その問題については、中野君が來ておりませんので、明日本人から説明してもらいたいと思います。
#17
○淺沼委員 そういう疑義があれば、今日は議論をこの程度にして、中野君が出てからやつてもらいましよう。
#18
○岡田(春)委員 しかし少くともここで取上げておる限りにおいては、正式の文書をもつて取上げておるのですから、今淺沼さんの言われたように、それについて党内で前に與党的態度をとつたから、今度はどうだというようなことで、正式の文書に現われたものを、そういうような見解で左右することは、行き過ぎだと思います。
#19
○淺沼委員 中村君はこれの提出に御賛成になつておるわけですか。
#20
○中村寅太君 その点につきましては、明日申し上げます。
#21
○淺沼委員 本人の意思にあらざるものを、印刷して出したのですか。
#22
○大池事務總長 それは今お話の通り、党を代表して出て來たものを、私どもが一々本人の意思なりや否やということを、問いただすという前例はございません。
#23
○椎熊委員 今の淺沼君の疑義に対して、農民党の代表者の方の言では、あす言うということです。大事な問題ですから、農民党の意思を明確にしてからやることにして、本日はこの程度にしていただきたいと思います。
#24
○成重委員 提案者の方にお尋ねいたします。労働者農民党、共産党、日本農民党、この三政党の共同提案と解釈してよろしゆうございますね。
#25
○岡田(春)委員 われわれはそういうように解釈しております。
#26
○成重委員 それでは農民党の中村君にお伺いいたしますが、日本農民党は本不信任案に対して、代議士会等をお開きになつて御決定になつたことであるかどうか。
#27
○中村寅太君 今の成重君の御質問は、党内の問題に関することでございますから、ここで申し上げる必要はないと思います。
#28
○成重委員 そこで提案の御説明をなさる労働者農民党では、三政党の共同提案と解しておるというお言葉であります。日本農民党の方ではそれに対する明確なるお答えがない。私の聞き及んでおるところでは、日本農民党は代議士会等において、正式機関にかけて本提案をなさつたのでないと聞いております。私の聞いておることが間違いでありましたならば、後日それは取消しますけれども、私の聞き及ぶ限りではそう聞いております。從つて御提案なさつておる不信任案に対しては、大きな疑義を私ども持つものであります。明日農民党の方から出て、はつきりその態度を御説明なさるということであります。それを確かめた上で御協議なさることが、妥当ではないかと信じます。さようにおとりはからいを願います。
#29
○山口委員長 岡田君、さようにとりはからつてさしつかえありませんか。
#30
○岡田(春)委員 われわれとしては、ただいま成重君から御提案がありましたが、代議士会云々、ほかの党内の事情について云々という問題は、ここで取上げるべきことではなくて、あくまでも署名者の責任においてこれを明らかにすべきで、私たちとしては今日の日程としてお扱いを願いたいと思います。
#31
○椎熊委員 最後に大事なことでありますが、署名者の責任においてならば、署名者が現にここへ出ていないから、意思決定ができない。あすまで待つてちやんと整えてからに願いたい。
#32
○山口委員長 岡田君に御相談いたしますが、内閣不信任案ということは重大な問題ですから、いささかの疑義があるというようなことであれば、これを明日にまわすということに御承認を願いたいと思いますが、いかがでしようか。
#33
○岡田(春)委員 了承いたします。
#34
○山口委員長 ではさように取扱うことにいたします。
    ―――――――――――――
#35
○石田(博)委員 昨日の私の発言について、いろいろ御議論があるようですが、当時場内交渉に当られた同僚である倉石、渡邊両君に、不測の御迷惑をおかけしても私としては本意でありませんので、この際速記録に載つておる議長の御発言を、私自身承認いたします。御了承願います。
#36
○椎熊委員 ただいま石田君の御発言がありました。速記録に出ておる点を認めるという率直なお話でございます。速記録には「ただいま石田君の発言中、不穏当な言葉は相済まぬとの旨の取消しの申出があります。」相済まぬということをみずから認めて、議長からこういう宣告になつたとすれば、私は陳謝の意味と解釈してしかるべきと思います。今後さようなことのないように、將來を愼しんでいただきたいと思います。これは國民協同党と社会党などと相談の上で、私がこれを出しておるので、相談を受けた党派においてさしつかえないということならば、私はこの動議を撤回してもよろしいと思います。
#37
○細川(隆)委員 賛成いたします。
#38
○椎熊委員 その他の会派の方においても、問題は解決したのですから、この程度で石田君の誠意を認めて、將來に期待してこれで打切つてはどうですか。
#39
○岡田(春)委員 私たちの党としては、先ほどの椎熊氏の御提案によつて、石田君も十分反省されているものと考えます。それと同時に今後も反省されるであろうということを考えまして、石田君の今後の行動をわれわれは嚴重に監視するということを申し上げます。
#40
○椎熊委員 先ほど申し上げたただちに撤回するという私の発言は、取消します。
    ―――――――――――――
#41
○成重委員 本日の内閣委員会において、私の方の内閣委員の者から申出がありまして、本日の議院運営委員会に一應お傳えおき願うとともに、御相談しておいてくれという申出がありましたので、御相談いたします。それは本日國家行政組織法の一部を改正する法律案を、内閣委員会で御審議になりまして、前内閣においては一月一日からこれを施行ということになつておつたものを、本日の委員会において四月一日に延期したそうであります。本日この内閣委員会に御出席なさつておつたのは、たしか社会党の加藤、福田両委員で、ほかは出ておられなくて、多分民自党の方から一、二の方が出ておられたとかいうことで、定足数に満たない内閣委員会であつて、この重要法案を決定したということであります。お前もそういうことを言うなら、なぜ出なかつたかと言うたのでありますが、私の方の田中君は、実は昨日議員宿舍の方にかわりまして、公報を見なかつたので遅れたということでありました。それは自己の都合でありますが、しかしわずか数人の委員会で、この重要な案を決定されたということに対して、非常に遺憾の意を表しております。もしこれが本会議にでも上程されるようなことがあつたら困るから、一應その実情を内閣委員の田中君においても、調べた上でのことと思いますが、この点どういうふうになつておるのか、お尋ねしたいと思うのであります。
#42
○山口委員長 当局としては何もお話を聞いてないということでありますが、よく調べてもらつて、その上で御返事をすることにいたします。
    ―――――――――――――
#43
○大池事務總長 それ以外に御協議を申し上げたいと思いますのは、政府職員の給與に関する決議案が岡田さんから出ております。それから石炭購入資金並びに寒冷地給支給に関する決議案、館さんから出ております。この両決議案は、その内容の点、並びにこれを上程するや否やということは、当運営委員会が論議をして決定してもらいたいという、関係方面の申入れがあります。これをそのまま決議案として取扱つて上程するしないということは、適当に当委員会において決定があるようにということでございますから、御研究を願います。
#44
○淺沼委員 決議案は一人で出せるのですか。
#45
○大池事務總長 決議案は一人で出せまして、かりに受付けをして、関係方面のオーケーをとつておるのが、從來の先例であります。その結果ただいまのような申入れがありましたので、そのままに正式のものとして取扱つていいかどうかという点と、その時期は委員会がきめるようにということであります。
#46
○細川(隆)委員 給與に関する決議案の要旨はどういうものでしようか。この前決定されたものと違うのですか。
#47
○大池事務總長 七千三百円及び四月より七月までの生活補給金として二・八箇月分を即時支給するため、これが予算を編成すべきであるという意味の御決議です。石炭購入の方は、北海道居住の官公職員に対して、石炭購入資金と寒冷地給の資金を出すために、補正予算を提出せよという意味のものでございます。
#48
○岡田(春)委員 両決議案とも労働者農民党から提出した決議案でありますが、今事務総長のお話の通りにオーケーをとるための一應の書式として、決議案の提案者は一人として出したのであります。正式の手続については、提案者もまだ相当つけ加えて出さなければなりませんが、今日の議題として運営委員会におかけ願いまして、おきめを願いたいと思います。
#49
○椎熊委員 政府職員の給與に関する決議案というのは、その内容において、私どもが今考えておる点と政調会の意見と合致するかどうか明確でありませんので、ただちにこれに賛同するわけにいかない。党へ帰つて相談しなければなりません。それから寒冷地の石炭購入の問題等は、われわれ非常に関心が深いのでありまして、すでに前内閣以來引続いて十五億を寒冷地の購入資金として出してもいいというオーケーが來ておるにかかわらず、予算としてはまだ議会に出ておらぬ状況です。これらも政府との関係をもう少し調査して、ただちに決議案で行くかどうか、目的貫徹の上にいいか惡いかの問題がありますが、きようこれをどうするかということは留保してもらいたい。党へ帰つて相談したいと思います。
#50
○山口委員長 岡田君、今民主党から御意見があつたのですが、これを留保して、明日の議院運営委員会の議題とすることに御異議はありませんか。
#51
○岡田(春)委員 われわれといたしましては、ぜひきよう議題に取上げていただきたいのであります。もう少し各党の意見をお聞き願いたいと思います。
#52
○細川(隆)委員 本日はすでに小委員会できまりました施政方針に対する緊急質問、これはとてもきよう中に終らぬので、從つて今日上程する余裕はないと思います。そういう手続上の意味からも、内容についてもそれぞれ党の意見がございますから、やはり民主党のお話のように、あした以後の会議に付議されんことをお願いいたします。
#53
○木村榮君 今日の日程の時間の関係上ないというのは、技術的にやむを得ぬ点があると思います。ただ日程に上せるのはあしたかもしれないが、取上げないという決定でなく、取上げることにしていただきたい。
#54
○山口委員長 岡田君に御相談申しますが、一つの方法としては、これを人事委員会にまわして、その内容等を人事委員会で檢討してもらつて、本会議の問題にするというような一つの方法もありますが、あなたの方では、あくまでも直接本会議の決議案として上せる、こういう御意見ですか。
#55
○岡田(春)委員 そうです。
#56
○山口委員長 これについては各党で御意見はありませんか。そうしますと一日考慮の余地をおく。こういうことが大体多数の空氣のようでありますから、さようとりはからうことに御異議はありませんか。
#57
○山口委員長 御異議がないようでありますから、さようにとりはからうことに決定いたします。
    ―――――――――――――
#58
○大池事務總長 さらにもう一点は、請願の紹介提出期限でありますが、十一月二十日まで、あと十日でございますので、それ以上遅れて出ましたのは、印刷等が間に合わない関係がございますから、請願の提出の紹介は十一月二十日までと御決定を願いたいと思います。
#59
○山口委員長 ただいまの請願の紹介提出の期限を十一月二十日までと決定することに御異議はありませんか。
#60
○山口委員長 御異議がないようでありますから、さよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#61
○多賀委員 現在、塩を專賣局が買い上げることを停止しておるので、さぱけ口がない。專賣局が收納を停止したものですから、塩をつくつておる連中が非常に困つておりまして、塩を收納してくれない、金はない、從業員は生活金を要求する。労資が非常に対立しておりますし、これは專賣法の違反であると思います。そこで塩收納に関する決議案を各派提案で出したいと思つて、今手続中でありますので、近くこれが上程できるように、あらかじめ御了承願つておきたいと思います。
#62
○山口委員長 本日の運営委員会はこれにて閉会いたします。
    午後二時三分散会
ソース: 国立国会図書館
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