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1947/12/01 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第23号
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1947/12/01 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第23号

#1
第001回国会 隠退蔵物資等に関する特別委員会 第23号
昭和二十二年十二月一日(月曜日)
    午後三時二十三分開議
 出席委員
   委員長 加藤 勘十君
   理事 武藤運十郎君 理事 大森 玉木君
   理事 吉田  安君 理事 辻  寛一君
   理事 石田 一松君
      足立 梅市君    池谷 信一君
      佐竹 新市君    川崎 秀二君
      小島 徹三君    福田 繁芳君
      山本 猛夫君    鍛冶 良作君
      木村 公平君    明禮輝三郎君
      村上  勇君    中野 四郎君
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 委員會の中間報告に關する件
 委員派遣の件
 九州地方派遣委員報告
    ―――――――――――――
#2
○加藤委員長 これより會議を開きます。
 この際私から皆さんにお諮りいたしたいと思いますることは、先般中間報告の小委員會を選定しまして、各自小委員の方々が草案を持寄つて、それをまとめて委員會の中間報告とする。こういうことになつておりましたところが、途中で世耕事件をぜひとも報告書の中に織り込まなければならぬという必要が起りましたために、一應小委員會の報告起草のことが、世耕事件がなかなか司法省から報告されませんために、中絶しておつたような形であります。ところが會期もいよいよ切迫してまいりまして、一應いずれにしても中間報告を出して、これを次の通常國会まで、繼續委員會として承認してもらわなければならぬと思うのでありますが、その取扱いをどういたしたものでしようか。この點をひとつお諮りいたしたいと思います。今委員部の御意見によりますと、會期がこの會期と次の通常國會との會期とすぐ連續しますので、繼續委員會も何もなく、すぐ次にまたそのまま新しく任命してもらえば、それでよろしいという御意見も出ておりますが、その事務的な扱いについては、なお事務の方とよく協議して善處いたしたいと思います。ただ報告書の問題として、もちろん今までの報告書を一應の結末として出すならば、主として事務的な報告書に止めて、いろいろ委員會としての見解なり、將來への希望なりを織り込んだ報告書は、もう少しく事態の進展を待つてからの方が妥當ではないかと思いますので、この點を御了承おき願いたいと思います。
 さらに五つの小委員會にわかれておりまして、委員部の方の臨時職員がそれぞれ分擔して、資料の整理に當つておりますが、何分にも各小委員の活動が不活溌でありまして、思うように進展しておりません。しかしこれは一面におきましては、この間主として隱退藏物資を活用する委員會において、法的に認める一つの法律をつくろうということで、その法案の起草に小委員の方々に非常にお力を入れていただきましたために、その方は大體目鼻がつきまして、最後の仕上げを待つという状態になつておるわけでありますから、必ずしも小委員會が全面的に仕事がはかどつていなかつたというわけではありません。また書類、資料につきましても私斷えず見廻りまして、できるだけの整理は努めております。殊に特殊物件の地方からの提出された資料につきましての整理であるとか、あるいは兵器處理委員會に關する書類の整理等につきましては、できるだけの整理を進行せしめておるわけであります。なお大阪造兵廠の問題につきましても、あれはこの委員會にもたらされました資料に基いで當然檢察廳の發動を見るべき性質のものと判斷いたしましたので、急を要する關係もありましたから高等檢察廳の檢事と會見いたしまして、檢察廳で扱う方が妥當であろうという結論を得て、あの大造事件というものは檢察廳でも約三週間ばかり研究の後に手をつけたものであります。幸か不幸か非常に大きなものが續々として、物も事件も明るみに出されておる状態でありまして、お互いに私どもとしてはこういう事態のないことをこそ望んでおるわけでありますけれども、あつた場合には國家のすべてを明朗にならしめるという點から、事態を明らかにする責任を感ずるわけであります。なお今後國會法が改正されまして、これも當委員會の要求に基き議院運營委員會の方において、非常に努力していただきまして、司令部との折衝も濟み、すでに今日の正式の議院運營委員會で問題になつたのではないかと思いますが、證人の宣誓の問題も改正されることになりまして、もし參議院を通過いたしますれば、この改正國會法に基いて軍の關係の終戰當時に遡つての事態を明らかにするために、中心の人々を證人として喚んで、國民にいやしくも不明朗な感じを與えないように、また與えておる不明朗の感じを一日も早く拂拭し去るように、この委員會としては努力いたしたいと存じますので、なおその點については十分皆さんの御協力を願いたいと思います。今日の議題といたしましては島根縣に莫大な電氣銅と生ゴムが隱匿されておる。これを急速に行わないと、だんだん雪でも降り出すと、殊に電氣銅は鑛山の地下に隱匿されておるわけでありますから、雪でも降り出すと仕事が非常に困難でありまので、雪の降る前に運びたいということで委員の派遣をひとつ決定いたしたいと思います。なおこのことは安定本部の方にはまだ通じてありませんが、中央の安定本部から査察官の派遣を持つということに關しては、非常に骨が折れると思いますので、先般明禮さんなどに御苦勞を願いました九州地方における摘發視察のときに、福岡の地方安定局の査察官を動員せしめた例にならつて、廣島の安定局の査察官に變動をしてもらつて、それを監督調査したいと思います。どうかこの委員派遣について御承知を願いたいと思います。
#3
○梶川委員 島根縣の方はちようど廣島縣にも行かねばなりませんから、この際それに廣島縣の方のも含めていただきたいと思います。
#4
○加藤委員長 出張先としては廣島、島根とも、會期も非常に短いことでありますし、急を要することでもありまするので、今日ただちに手續をとつて運營委員會に御承認を願つて、この派遣方を決定いたしたいと思います。本日の委員會においてはとりあえず委員派遣について御決定を願えば結構だと思います。
#5
○明禮委員 例の私が申し上げている東京の問題でありますが、あれは派遣等がありますかどうかわかりませんが、それもやはり適當の時機に委員長から委員を御指定願つて御審議を願うようにきようお取極めを願つておきたいと思います。
#6
○加藤委員長 ただいま明禮委員から御提議のございましたように東京都内においても幾多の情報がもたらされておりまして、ぜひこれを早急に片づける必要もあります。今までに私の手許に二百五十通ばかり來ておりましたが、一つ一つ片づけ、あるいは摘發者の氏名が匿名であつたり、氏名を出してくれるなという希望附のものであつたり、隱匿場所が不明確であつたというものは全部檢察廳の方にまわして、今情報提供者の氏名と物のある場所が明らかになつているものだけがなお百數十件に上つているわけであります。すでに先般東北方面に委員が調査に派遣されることにつきましては、御承認を願つてありますので、この方も急速に御苦勞を願いたいと思つておりますが、廣島、島根に派遣する委員と、ただいま明禮委員の發言になりました東京都内の調査の件と、この二つを同時に決定いたしたいと思いますが、いかがでございましよう。
#7
○加藤委員長 御異議がなければそのように決定いたします。
 つきましては派遣される委員の數でありますが、これはどのように計らいましようか。東北の方は委員の數と期日は委員長に一任されておりまして、安本方面の査察官の都合を聽いて出張し得るときを選ぶことになつておりますが、何人ぐらいがよろしゆうございましようか。
#8
○加藤委員長 それではその點御一任を願いまして御異議ございませんか。
#9
○加藤委員長 ではそのように決定いたします。
 それから今日の議題としては、主として報告書についての御相談とただいまのことについて御相談をすることになつておりましたが、ほかに皆さんから御意見ございませんか。
#10
○明禮委員 私が九州方面に派遣されました報告をとりあえずいたそうと思いますがいかがでしようか。
#11
○加藤委員長 どうぞお願いいたします。
#12
○明禮委員 委員長の手もとに報告書を提出いたしておきましたが、私が九州方面に派遣されましたのは、十一月十三日から十日間という豫定でありました。主として今委員長も申された通り福岡の安定局にまいりまして、安定局の應援を得まして鹿兒島に至り、鹿兒島をやりまして歸りがけに宮崎の延岡に立ち寄りまして、ある工場を見ましたところ、多大なる鋼材があることがわかりまして、ただちに引揚げることができませんので、十二日を費して二十四日に歸つてまいつた次第であります。
 そこで私が鹿兒島でやりましたことを將來また御參考になるかとも存じますからちよつと申し上げておきます。まず鹿兒島に夕方著きまして警察に行つて一應連絡をいたしたのでありますが、警察の署長もおられまして、それでは明日早速應援するということで、自動車も全部お願いして、時刻を待つたのでありますが、翌日になつても自動車も來ない、警察の應援の人も來ないという状況でありましたので、どういう理由かということを確かめてみますと、縣の方に連絡をとつて、縣の了解を得てもらいたい、實は鹿兒島はすでに安定本部から直接來られてもう調査濟の所であるから一應了解を得てもらつてからでないと警察もちよつとぐあいが惡いというようなお話でありましたので、早速縣廳に連絡をとつて、知事に何時出られるかと言つたら、九時に出る、われわれは八時に來てもらいたいと言つたのでありますが、九時ということで、仕方がありませんから私ども九時に行つて知事に會つてみますと、知事はきようは部長會か何かがあるので時間がないというような挨拶でありまして、私ども遠方からわざわざ應援に來たつもりでおりますのに、いかにも物足らぬ氣持がいたしました。いろいろ話を伺つているうちに、今申しました通り知事はもうすでに鹿兒島はきれいに調査濟みだが、一體情報は的確なものがあるのですかという質問でありました。もちろん情報は的確なものがあるつもりで來たのだと言うと、もう調査してあるようだからとにかく一遍書類を見てもらいたいと言うので、私は書類を見に來たのではない、鹿兒島の情報の現地に現物を見に來たのだ、いろいろそういうものはいずれ御參考に拜見いたしますが、とりあえず出動を願いたい。警察の方で一應了解を得てくれなければいけないということはどういうわけだ、ということから、それでは警察部長を呼んでこようということで、警察部長が來た。經濟部長は留守だということで出てこない。そこで江口警察部長に會いましたが、知事は會議があるというのでそこそこに出ていつてしまいました。そこで私は警察部長といろいろ懇談した結果、同じことを警察の部長が言つて、警察の方に書類をもつて、縣の防犯課からも行くから、そういうふうにしてもらいたい、よろしい、とにかく書類を見ましようということで、應援隊を全部準備いたしまして警察にまいりまして、警察で人數がそろつたのを見て、書類を見ることはあとにいたしまして、ただちに出動したのであります。そうして帝國倉庫その他、海岸通りの倉庫をやつたのでありますが、帝國倉庫の中には砂糖がたしか十七萬斥といいましたが、百五十斤入りのが千百九十三袋、ほかに十五袋個人もちのがあるというようなわけでありまして、その他乾パンが千箱、罐詰一萬一千五百九十三箱、箱が破れてかますにはいつているのが三百九十七、紙箱のが六十七箱、軍用のものを縣の厚生課が押えた十四キロ餘はいつている罐詰が一萬二千四、五百、一つ所にうず高くありました。それに今申しました乾パン、毛布等、相當なものがあつたわけであります。前後いたしますが、鹿兒島市にはいる途中で川南工業株式會社という造船所にまいりました。ここには相當の鐵鋼があるという情報があつたのでありますが、これを調べますと、鐵鋼二百トン、釘二十五樽、その他電動機のようなものがあつた程度であります。そこを全部調べたので、ここで三日を要しまして、それから歸りに延岡に行きました。ここには旭化成という大きな有名な工場がありまして、ここは藥品部、ベンベルグ、レーヨン、ダイナマイト、フラスチツク、雷管、これだけの六つの大きな部がありますが、まるで六つの會社のようなもので、資本は五千四、五百萬といいますが、何十億という大會社でありましよう。ここに行きましたところが、大きな倉庫の中に鐵鋼が充滿している。板金、棒金、あらゆる物が竝べてありまして、とうてい手をつけることができないので、一應封印いたしまして、翌日からまた二日かかつたわけであります。調査した結果は、報告書に書いてあります通り、大體約二千トンの鐵鋼が出ております。その他いろいろありますが、相當古い紙がたくさんある。聞いてみますと、ダイナマイトをつくる工場、あるいはレーヨン、ベンベルグというようなものをつくるので、たいへんな包裝用の紙、箱、釘というようなものが要るので、この工場には紙をつくる工場もあれば釘をつくる工場もある。そうして配給は配給で來ている。しかも軍の仕事をしておつた時分には何萬人という人を使つておつたが、現在でも一萬いくらの人を使つているというくらいの大きな工場でありますから、包裝用というようなものが相當に配給されるが、その代りに電力がないために仕事ができないから、電力を何とか御心配願えないかという訴えであつた。こういうようなことで、ここには硫安なんかも、うんとできるような設備があるそうでありますが、一箇月三千トンくらいできるというのに、今では一箇月百トンくらいしかできないという實情にあると申しております。そんなようにいろいろ荷づくり用の紙とか、くぎとかいうものの机上配給か、相當あちらにもこちらにもあるのでありますが、そういうものは包裝用でありますから、私どもはこの點については、見逃してしまつたのでありますけれども、そういう實情にあるということを申し上げて、御參考にいたしておきたいと思うのであります。
 さようなわけでありまして、福岡からもこの前行つたそうであります。また鹿兒島方面は手がはいらなかつたところでありますが、さいわいにして今度は思い切つて行きました。まだ殘つておる箇所もありますが、とりあえすそれだけはやる。宮崎は非常に成績がよい、宮崎に行きましたら縣の方で連絡をとつてくれたようで、警察みずからが翌日から活動して、警察の經濟主任なんかも行つて見て、こんなに鐵鋼があるということは、今初めて見たということで、警察の者が非常に參考になつたといつて、喜んでおつたのであります。いろいろ大工場に資材が相當あるので、ただちに千八百トン餘りの保管書を提出したようなわけであります。相當な收穫があつたと御報告申し上げてよろしいと存じます。大體はそういうことでありますが、詳細は提出、書面によつて御一覧を願いたいと思います。これをもつて終りといたします。
#13
○加藤委員長 ただいま九州地方調査の状況を、明禮委員から御報告になりましたが、これに對して何か御質問がございますれば……。
#14
○佐竹(新)委員 ただいま明禮代議士から申されたように、地方に行きましても、行田でもそういうことがありましたが、調査員を派遣する場合に、地方の警察に對する連絡關係でありまするが、いろいろな手順をそろえて、安定局に協力するような方途を講じていただきたいということを、この際申し上げておきます。
#15
○加藤委員長 ただいまの御報告は御承認願つて御異議ありませんか。
#16
○加藤委員長 つきましては明日午後一時から、安本の隱退藏物資活用委員會の方から、委員長初め四、五の委員の諸君が、こちらの委員會の諸君と打合せをしたい。こういうことでこつちに來られますが、もし皆さんの中でお差支えがなければ、御出席願いまして、向うの委員會との打合せを、いろいろいたしたいと思います。お差支えない限り御出席願いたいと思います。
 なおこの際私から一言申し上げておきたいことは、この前行田地區にやはり摘發の調査に參りましたことに關して、實はこの委員會の方から、どうもあのときにはいろいろ喧騒にわたつたようなことがあつて、はなはだおもしろくない結果を得たから、今後こちらから委員が調査に派遣される場合には、そういう點について十分に御注意を願いたい。こういう申入れがありました。いろいろ事情を聽いてみますと、情報提供者と査察官との間に、多少のいざこざがあつたそうであります。事情は話を聽けば比較的簡單に理解できることでありますが、當事者たちがその場で何かいざこざをやつたために、多少群衆が周圍に集まつてきて、喧騒をきわめたということでありました。こういう點については今後とも衆議院の委員會は、あくまでも國會の權威において調査員を出し、監督するということであるのだから、十分にわれわれはこの委員會の權威のために、喧騒にわたるようなことをなさぬようにしたいと答えておきました。この點御了承おきを願いたいと思います。
#17
○池谷委員 私からも調査の結果を簡單に御報告申し上げたいと存じます。私も本委員會から九州地方の隱退物資のことについて調査を命ぜられまして、明禮委員と打合せの上行くはずでありましたけれども、明禮委員がすでに先發されておりましたので、十七日にそのあとを追つて福岡に行き、福岡地方の經濟安定局に參つたのでありますが、當時明禮委員はすでに鹿兒島に行つて、鹿兒島から應援の電報が參つておつたのであります。しかし私は主として福岡地方の情報を入手してきた關係上、鹿兒島へは參り得ませんで、あとからついてまいります野本委員と協力して、主として福岡縣、佐賀縣地方の調査をするはずでありましたけれども、結局野本委員が參りませんので、私一人で、情報提供者であつたところの九州の物資活用連盟の理事長、眞鍋徳一郎という者を案内人として、經濟安定局の經濟査察官二人を同行して、滿四日間、歸るまでに前後七日を費し、中四日間で十一箇所について調査した次第であります。その中には行つてみたら情報に反して、全然何もないところもありましたし、また情報通り非常に物資のたくさんあつたところもありましたけれども、はたしてこれらの物資が、全部隱退藏物資であつたかどうかということについては、帳薄その他について十分調査し、あるいは關係人等も呼び出して審査しなければなりません關係上、短時日の滯在ではこれを判然とすることが困難でありましたから、詳細はその後經濟安定局の人に調査を依頼し、その報告を求めて歸つた次第であります。日本通運株式會社の博多支店には、非常にたくさんの物資がありまして、情報提供者の話によると、あたかも輸送途上にあるかのごとくして隱退しておつたのであります。しかし事實はいかがでありますか、まだ判然といたしませんでしたが、物だけは非常にたくさんありました。食糧營團の乾パンなどは、ただいま明禮委員からの情告にもありましたように、日通の倉庫にも五百五十四梱包、しかもこれは古いもので二年以上も預かつておつて、蟲の食うに任せてあるというようなことで、この食糧不足の際、私ども納得のいかない方法で貯藏されておりました。なお日本繊維製品配給株式會社の作業衣とか、タオルなども、數百梱の多くの品物がやはり預かつてあるのでありますが、これらもはたして全部リストに載つておるものかどうか、十分調査しなければならぬと思つております。また福岡縣瀬高町の村石榮三郎という人の酒倉の中に、熊本遞信局から預かつておる、しかも二十年の六月からその田舎に疎開しておる、それは時節柄非常に不足しておる極盤が五千箱以上もあつたり、ケーブルなども五、六十巻、その他物資が出積しておりましたが、これは官廳でありますから、隱退藏物資ではないかもしれないけれども、あまり物がたくさんありますし、しかも今日まで田舎に疎開しておく必要がないのに、預かつておるのがくさいと思いまして、當時者を經濟安定局に呼んで十分調査をするよう依頼してまいりました。また九州寝具株式會社におきましても、ふとんが四千枚、原綿が二千貫ありました。これは海外引揚者とか戰災者用に供すべき品物でありますが、この冬を控えと今もつて死藏と申しますか、空し 倉庫に眠つておるような次第であります。關係者の申しますには、商工省の指令がないと申しておりますが、これはどうも私ども納得がいかない。情報提供者の話によれば、門司の海運局などに非常に物資がたくさんあるということでありましたが、行つてみましたら空でありまして、おそらくこれは海運局の倉庫の性質上、船から降りた瞬間に一時預かつて、またただちに鐵道などで輸送するものではないかと思つております。もちろん私どもは情報の提供によつて活動しなければならぬのでありますが、やはり情報提供者の方でも實體を十分把握しておりません關係上、せつかく參りましても空しく時間と勞力を費したこともありますから、この點につきましてもやはり愼重な態度をもつて臨まなければならぬとかように考えておる次第であります。詳しいことは日本附の書面をもちまして、一兩日のうちに提出いたしたいと思います。本日は簡單に概略だけ御報申し上げます。
#18
○加藤委員長 ただいまお聽きの通りの状態でありますが、差當つて今日問題となるものはほかにはございませんか。
 それではこれで散會いたします。
   午後四時一分散會
ソース: 国立国会図書館
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