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1947/08/07 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 鉱工業委員会 第5号
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1947/08/07 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 鉱工業委員会 第5号

#1
第001回国会 鉱工業委員会 第5号
昭和二十二年八月七日(木曜日)
    午後一時三十三分開議
 出席委員
   委員長 伊藤卯四郎君
   理事 大矢 省三君 理事生悦住貞太郎君
   理事 今村長太郎君 理事 早川  崇君
      今澄  勇君    衞藤  速君
      松本 七郎君    生越 三郎君
      庄  忠人君    長尾 達生君
      西田 隆男君    三好 竹勇君
      有田 二郎君    平島 良一君
      深津玉一郎君    淵上房太郎君
      山口六郎次君    谷口 武雄君
      前田 正男君
 出席政府委員
        總理廳事務官  中田 政美君
        大藏政務次官  小坂善太郎君
        大藏事務官   櫛田 光男君
        厚生事務官   江口見登留君
        厚 生 技 官 東 龍太郎君
        石炭廳次長   吉田悌二郎君
 委員外の出席者
        内務事務官   武藤 文雄君
        農林事務官   山根 東明君
        商工事務官   中川 哲郎君
        商工事務官   川上 為治君
        商工事務官   石坂善五郎君
        運 輸 技 官 平山  肇君
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 七月分石炭生産目標突破感謝決議案
 (假稱)起草に關する件
 派遣委員の調査報告に關する件
    ―――――――――――――
#2
○伊藤委員長 これより會議を開きます。
#3
○庄委員 この際昨日の委員會において保留せられました七月分石炭生産目標突破に關する感謝決議案、これは假稱であります。起草の緊急動議を提出いたします。同決議案は石炭小委員が起草することとし、その提出は委員長及び理事で適宜に各派と御相談して提出していただくということにお願いいたしたいと思います。
#4
○伊藤委員長 お諮りいたします。ただいまの庄忠人君の動議に御異議ございませんか。
#5
○伊藤委員長 御異議なしと認めます。それでは動議のごとく決しました。
    ―――――――――――――
#6
○伊藤委員長 前囘に引續き派遣委員の調査報告を議題といたします。派遣委員より委員長に提出せられました報告書は、これを印刷物として委員諸君竝びに關係政府當局に配付してあります。この報告書は石炭増産上各地區炭鑛共通の問題として、至急具體的處置を講ずる必要があると認めると、諸事項を要約するとともに、各地區の特色を併記したものでありまして、資金關係、資材關係、勞務關係、食糧關係、厚生關係、技術關係、輸送關係、電力關係、その他及び炭鑛國管に關する現地の意向ていう十項目より集成せられております。しかして以上の諸點に對しましては、機を逸せず有效適切なる手段を講ずることが、石炭三千萬トン生産目標達成上缺くべからざることと結論せられております。
 ただいまよりこの報告書に基き關係政府當局の答辯を求むることといたします。なお派遣委員並びに政府當局に對する質疑は本報告書の各項目全部に對する政府當局の答辯が終了いたしましてからお許しいたすことといたします。では第一に資金關係等につきまして、大藏政府委員より御答辯を願うことにいたします。
#7
○櫛田政府委員 石炭關係の資金關係についての御説明いたしたいと思います。御質問の要點は、設備資金につきまして資金調整法の許可が遲れ勝ちであり、本年度上期分についても未許可の所が多いし、金融も圓滑でないために、いろいろな點で不都合を生じておる。從つて一般設備坑内の復興、あるいは炭鑛住宅、炭車の計畫等の實施に著しい狂いを生じまして、かつ諸物價の値上りが豫想以上に上る結果、工事の完成に支障を來しておる。また融資につきましても、總合的に適當な時に受け得られないために、事業計畫の實施がちんばとなりまして、從つて増産計畫が遲延いたしておるというような事例も一、二に止まらない、その邊の關係はどうであろうというふうな御質問であつたと了承いたします。主として設備資金の關係におきまして臨時資金調整法の運用におきまして、いまどういうふうなぐあいになつておるかということを御説明申し上げたいと存じます。
 炭鑛關係の設備資金の關係につきましては、大體大まかにわけまして、炭鑛住宅關係、それ以外のものとにわけて考えられると思います。また會社別によりまして、制限會社に屬しますものと、制限會社でないもの、及び組合炭鑛に關するもの、こういうぐあいにわかれると思うのでありますが、まず炭鑛住宅以外のものにつきまして申し上げますと、制限會社に關するものでありますが、現在わが國の石炭鑛業の過半を占めております三井鑛山、三菱鑛業、井華鑛業、北海道炭礦汽船というような大きな會社は、全部制限會社となつております。從いましてこれら制限會社の事業設備をいたすにつきましては、勅令第六百五十七號によりまして、實は關係方面の資金支出に關しましての許可を必要とすることになつておるのでございます。現在におきましては、臨時資金調整法の許可申請と同時に、並行的にこの勅令六百五十七號に基きまする資金支出の許可手續を進めておるのでありまして、關係方面から、これこれの制限會社について、これだけの事業設備をし、これだけの資金を調達することに異存がないということでございますれば、即日資金調整法上の許可をしておるような實情にあるのでございます。昭和二十二年上半期分におきまして、炭軍を含み炭鑛住宅を含まないのでありますが、これらの制限會社關係の石炭緊急設備資金が、大體十一億餘に上つておるのでありますが、これらにつきましては、所要の手續を完了いたしまして、七月の下旬に許可濟となつたのでございます。
 それから第二番目に非制限會社及び組合芸鑛に關するものについて申しますと、これは先ほど申しました勅令六百五十七號とは關係のないものでありますが、これらの炭鑛におきまする昭和二十二年上半期分の石炭緊急設備資金計畫といたしましては、大約いわゆる大手と申しますか、杵島、貝島、旭といつたようなところでありますが、大體一億四千萬圓程度であつたかと思います。また北九州、山口、常磐等組合炭鑛におきましては、四億二千萬圓程度でありまして、合計五億六千萬圓見當のものであつかと存じますが、これらにつきましては、資金調整法上すでに大部分許可濟みでございまして、現在未處理のものは杵島炭鑛ほか一つ、大體金額にいたしまして四千五百萬圓程度のものが殘つております。杵島分につきましては、近々これが處理ができる上る見込みでございます。
 次に炭鑛住宅の關係でありますが、この炭鑛住宅關係につきましては、第一・四半期分はすでにいずれも許可濟みと相なつております。また第二・四半期分につきましては、目下安定本部で具體的な計畫を立てておられるようでありますから、これがきまりますれば、ただちに資金調整法上の手續の方は、すぐさまとり進めるつもりでおるのであります。總體的に申しますと、臨時資金調整法上の許可關係におきましては、もちろんこの石炭鑛業は、他の産業に先んじまして、最も優先的に取扱つておりますことは申すまでもないのであります。制限會社關係を除きましては、許可申請を受理いたしましてから、これらに許可がありますまでに要する期間は、他の業種のものに比ベて非常に短い期間をもつてこれを優先的に處理いたしておるのでございます。なお復興金融金庫からの融資についてでありますが、これも並行的にやつておるのでありまして、できるだけ迅速的確な融資をはかるため、資金調整法の許可を受けました融資の申込みについては、急速に確實なる融資ができるよう、實は運用上におきまして、兩者が一體的な働きをなすように氣をつけておるつもりでございます。はなはだ簡單でございましたが御了承を願いたいと思います。
#8
○伊藤委員長 次に第二。資材關係について、商工省石炭廰の政府委員から答辯を求めます。
#9
○石坂説明員 資材關係につきましてお答えいたしますが、昨年度第四・四半期から傾斜生産資金といたしまして、石炭關係は相當の資材があてがわれておつたのであります。この第四・四半期の物動は、第一・四半期におきまして改率されるという關係になつております。御指摘に相なりました各物資につきましては、割當自體が非常に少いのでありまして、炭鑛側からの要望に比較いたしますと、相當不足の状態であるのであります。石炭廰しいたしましては、この割當物資の現物化ということにつきまして、目下非常な努力を集中いたしておる次第であります。この御指摘に相なりましたセメントに關しましては、第一・四半期の入荷が非常に悪いのであります。私どもといたしましては、第一・四半期の入荷の不足を急速に取返したい、こういう意味で、第二・四半期における物動にも相當量増加をお願いしておりまして、さいわいに承認を得まして目下現物化にかけずりまわつておる状態であります。第一・四半期のセメントの入荷の不足は、紙袋が足りないという状態がはつきりいたしましたので、できるだけ今の少い紙袋を、石炭用に特別に確保するということで、目下繊維局と折衝中でありますが、大體ある程度の確保ができるという見透しがついた状態であります。
 それから炭車につきましては、本年上期に炭鑛側から要求がありました二萬三千数百臺というものを十一月中に確保いたしたい、こういう觀點から第一・四半期、第二・四半期にそれぞれ所要の資材を特掲いたしまして、また資金の關係におきましても、特別な場合において設定していただきまして、目下この政策の完遂に努力中であります。大體に見透しとしましては、十一月中に大半の炭車が完成するというふうに考えておりまして、從いまして下期におきましては、炭車不足しいう點も大半解決されるのではなかろうか、こういうふうに考えております。その他鋼管、鑄鐵管、釘等につきましては、最重點部面と競合いたしておるのでありまして、物動の割當が非常に少いという状態であります。目下この現物化につきまして極力やつておりますが、第一・四半期におきます現物化自體は、割當を突破いたしておるという状態でありますが、ただ割當自體が要望から比較しますと非常に少いという状態になつております。それからワイヤローブにつきましては、大體現在の操業には差支えない程度にはいつておるつもりでありますが、手もちの資材の数量がだいぶ低下いたしてまいつておりますので、第二・四半期の割當につきましては、早急にこれを現物化するということにつきまして、鑛山局と連絡いたしまして、せつかく現物化に努力いたしております。その他ベルト類あるいは燃料關係につきましては、輸入物資の關係がありまして、割當自體が非常に少いのであります。これにつきましては、それぞれの現局と共同いたしまして輸入を懇請中であります。それからカーバイトに關しましては、電力の状況が非常にわるい關係上、生産が相當減退しておるという半面、さらにその品質が低下いたしておりまして、單なる割當数量だけではなくて、品質自體が落ちたことからよけい使わなければならぬという關係に相なつております。從いまして、第一・四半期の分の現物化に極力努力いたしますと同時に、第二・四半期の割當におきましても、約三割程度物動上増量いたしていただいた次第でありまして、各現局と協力いたしまして、できるだけこの割當全量の確保に努力中であります。
#10
○伊藤委員長 次は第三といたしまして、勞務關係と賃金等の問題につきまして、厚生省政府委員竝びに大藏省政府委員より、それぞれ答辯を願うこととします。さらに職場紀律につきましては厚生省政府委員、内務省政府委員よりそれぞれ答辯を願うことにいたします。まず厚生省政府委員からお願いいたします。
#11
○江口政府委員 御質問の要旨を私はつきり聽いておりませんので、どういうふうに御答辯申し上げていいかわからないのでありますが、勞働關係の賃金と物價との關係について御説明申し上げるのでしようか。
#12
○伊藤委員長 大體現地派遣の調査員から現地の實情について報告書が出ておりまして、この報告書は政府のそれぞれ關係者の方面にも配付してあるので、その内容について所管に屬する事項について御答辯をしてもらいたい。
#13
○江口政府委員 實は勞務關係の(イ)に書いてございます賃金と物價との關係でございますが、この點は厚生省に關係した部分もございますが、大部分は他の省の所管に屬しておるように考えられます。厚生省の立場から申し上げられますことは、賃金のスライド制をどうするかとか、あるいは實質賃金をもう少し確保することにしたらどうかという問題になるかと思いますが、先般決定されましたいわゆる炭價改訂の際に織りこまれた標準賃金の問題に關しましては、もちろん經済安定本部におきまして、あるいは物價廰におきましてその内容を計算されたことと思うのでありますが、その際厚生省の給與關係として關係いたしました立場から申し上げますと、ああいうふうに標準賃金といものがきまりましたならば、大體當分の間その賃金を續けていこう。もちろん賃金と申しましても實際の賃金で金ではないのでありまして、すベて物價に織りこまれる生産費の一部をなす賃金のことを言つておるわけでありますから、その賃金で純粋賃金が釘ずけになつておるというふうには、われわれの立場としては考えないのであります。それは物價の中に織りこまれた標準賃金でありまするがゆえに、あるいは使用者と勞働者との交渉によりまして、經營能率がよければそれを上まわるとも一向差支えないのでありますし、あるいは能率が惡ければ、あの平均賃金まで出せない所も出るかもしれないのであります。從いまして、その意味における標準賃金をスライドするということは、物價にスライドするということになるわけでありまして、その點は非常に困難かと考えるのであります。ただ相當期間經ちました後に、その基礎となつておる平均賃金がはなはだ不當であるというような場合には、また別の方法を用いて、その物價のわくを改訂していくというふうに措置されてはいかがと考えておるのであります。實質賃金につきましては、その内容としましては食料の問題があり、住宅の問題があり、あるいは衣料の問題があるかと思うのでありますが、それらの生活必需物資の配給を確保することによつて、實質賃金の擴大をはかるという方法につきましては、各省それぞれ強力にそれぞれの施策を講じておるのではないかと考えております。答辯になるかどうかわかりませんが、一應それだけのことを申し上げておきます。
#14
○伊藤委員長 大藏政府委員は所用のためにちよつと席をはずしておりますので、これは後刻出席をされて答辯願うことにいたします。さらに職場紀律について厚生省政府委員から御答辯を願います。――それでは先に内務省政府委員から答辯してもらいましようか。
#15
○武藤説明員 炭鑛の暴力團的存在と申しますか不良徒輩と申しますか、こういつたものの存在のために善良な炭鑛從業員が不安な状態にあるということはゆゆしい問題でございます。警察といたしましては、この點について非常な關心をもつておるわけでございます。大體どんな方途で警察としてこれにあたつておるかと申しますと、大體不良徒輩あるいはその系統がどういうものであるかということについて、ふだんから炭鑛方面との連絡をとつて内偵をしております。また退山者あるいはけがをした人、そういつた人についてその原因なんかを調査し、これによつて不良徒輩の不法行為があつたのではないかというような調査する。そういつたことによつて視察内偵をかためていく。また投書申告等がありました場合には、これを十分に檢討して調査にあたる。そうしていよいよ不法行為があるという場合については峻嚴な態度をもつて檢舉また特に問題となりますのは、こういつた問題にからんで申告をした人、あるいは炭鑛の懲罰委員會の人たち、そういつた方々がともすればいろいろ危害を加えられるおそれがある。こういつたことについて十分警備をしていく、こういつた措置をとつておるのでありますが、特にこの警察の措置といたしまして必要なことは、炭鑛側の御協力を特に期待しておるという點であります。從來ともすれば後難を恐れて、警察に事件があつてもこれを申告しないで、内容に片づけてしまうというような事例、これが結局いろいろ將來に禍を殘すという事例になつておるのであります。この際こういつたことを炭鑛側、殊に懲罰委員會等において積極的に警察に御申告を願い、また捜査に御協力をお願いし、情報を提供していただく。これを特に炭鑛側にお願いし、また炭鑛において自衛措置を十分に講じていただく。警察と連絡をとつて自衛態勢を整えていただく。こういつた措置をとつておるのであります。現下の石炭の重要性から、特に炭鑛の不良徒輩の問題は重大でありますので、最近といたしましては、去る七月二十九日に平市において東北方面の炭鑛關係の縣の刑事課長、また本月の二日には大牟田市において九州、山口方面の縣の刑事課長會議を特にこの問題のために開かれまして、十分にこの點についての打合せをいたしたような状況でごでいます。さいわいして、最近こういつた不良徒輩の跳梁が減少しておるようでございます。九州のある有名な炭鑛で非常にこういつた存在が多かつたところも、最近やや一掃されてきておるというような報告も受けました。非常に御同慶の至りに存ずるものであります。しかしわれわれとしては、現下のこの石炭の重要性に鑑みて、この點については一層警察として力を入れ、炭鑛側の經營者、勞働組合の全面的な御協力のもとに、不良徒輩の一掃に力を捧げたい所存であります。
#16
○伊藤委員長 職場規律の問題について、政府委員の方にも手もとに配付してあります報告書の中に、經營協議會を通じて新しい勞務規律の問題等が、現場側で要請されておることが報告されてありますので、この點について關係政府委員の方から御答辯を願います。
#17
○川上説明員 職場規律の問題につきましては、現在までどういうような方法によつたら一番いいかというやり方につきましても、復興會議あるいはまた經營協議會等に私どもの方からいろいろお願いいたしまして、研究いたしてもらつておるわけでありますけれども、なかなかむずかしい問題でありまして、全國的に見ましては、うまく實施されておるところは非常に少ないわけでありますけれども、最近一部の炭鑛におきましては、だんだん經營協議會におきまして、勞資双方においていろいろ研究をいたしまして、それぞれ實施しつつあるところもあるようでありますので、そういうところを例にとりまして、中央におきましても、大體こういうようなやり方でやつた方が一番適當ではないかということを復興會議等にもお願いいたしまして、そうして全國的にそれを例としていろいろこの規律の問題を確立してもらうように現在努力しております。
#18
○伊藤委員長 この際委員長から政府委員の方に希望御注意をいたしたいと思うのですが、この報告書は、紙その他の關係があつて非常に集約してしまつておりますので、内容にあたつては、非常に廣汎にわたる具體的な内容をもつているものであるから、從つて政府當局から答辯される場合には、十分その内容にわたつて具體的に答辯されるように、この際委員長から要求いたしておきます。
 次に第四は食糧關係について農林省政府委員。
#19
○山根説明員 主食の問題について私から御答辯申い上げます。炭鑛勞務者に對する主食の加配につきましては、私どもの方としてはできるだけの最優先の取扱い方針で進んでおるのであります。御承知のように、たまたま年間を通じての端境期に遭遇いたしまして、あるいはここに御指摘の點も若干あるかと思うのでありますが、問題になつておる點を追つて御説明申し上げます。
 最初に主食の混合比は、大體三〇%對七〇%ないし四%對六%で、ほぼ順調に配給されている。これは特に御答辯をするまでもないと思うのでありますが、大體私どもの計畫といたしましては、今後十圓まで、各縣全體を通じますれば、米は四〇%を下らない比率で配給いたす計畫をいたしておるのであります。ここ三〇%と出ておりまするが、縣内の特殊な地帶では、輸送その他の關係で、あるいはこういうこともあるかと思うのでありますが、大體縣全體としては、最低四〇%の米が確保されるような計畫で進んでおるわけであります。
 それから主食の配給見透しが、山口を除いて九月までしか計畫できていない。速やかに十月以降の計畫を立てるようにという第二の問題でありますが、一應私どもの方といたしましては、和歌山以西の縣につきましては、全部十月までの計畫を立てておるのであります。北の方すなわち北海道、茨城、福島の各縣につきましては、御承知と思いますが、いわゆる早場米地帶でありまして、十月を賄う計畫になつているような關係もありまして、新米の様子が今日なおはつきりいたしませんために、十月の具體的な計畫ができていないということになるわけであります。しかしながら最初申し上げましたように、炭鑛の食糧加配について、私ども最優先の方針をとつておるわけでありまして、十月の計畫につきましても、早場米の見透しがつき次第、具體的な計畫を立てたいと考えております。御安心願つていいと思います。
 それから最後に遲配の状況にあるという問題でありますが、現在私どもの方に報告が届いておる遲配状況は、福岡縣の若干の地區について最大十日、福岡地區、大牟田地區の炭鑛において十日間の遲配があるようであります。糟屋地區において三日間の遲配があるようであります。そのほかの地區については遲配はないのであります。これらの地區における遲配も、一般の遲配とやや趣きを異にしておりまして、たまたまの輸送關係その他で一時的にこうした遲配が現象として現れているものと考えているのでありまして、これも現物がないからというような關係でないような次第でありまするので、遲配もやがて解消できるのではないかと考えておる次第であります。
#20
○伊藤委員長 次は第五として、厚生關係特に衛生醫療、炭鑛住宅等の關係について、厚全省竝びに戰災復興院關係のそれぞれ關係政府委員の方から御答辯を願います。
#21
○東政府委員 炭鑛の醫療施設の問題についてお答え申し上げます。炭鑛の醫療施設、特にその醫藥施設品等の不十分であることが、炭鑛勞務者の生産活動の上に非常に大きな影響を及ぼしておるということは、かねて伺つておりまして、私どもにおきましても、この方面には特別の注意を拂い、また特別な配慮をいたしてきたつもりでおりますが、医藥品、衛生材料の問題につきましても、とにかく全部の産額が非常に落ちております際で、たとえば石炭鑛業會等から御要求のありますのを十分に滿足させるだけの供給をいたし得ないことは、まことに遺憾でございます。しかしながら、全體として乏しい中ではありますが、炭鑛に對しては特別の配給をいたしております。このことは、その他のいかなるものにもかつて行つたことはないのでありまして、全國的に社會保險に對しまして、幾分かの醫藥品の特配をいたすことになつておりますが、これ以外におきまして、いかなる事業にも、いかなる施設にも、醫藥品の特別配給はいたしておりません。と申しますのは、いたすことができない實情にあるのでありますが、炭鑛につきましては、特にこのことが日本の再建に缺くべからざる根本中の根本であるという趣旨を十分了承いたしまして、本年七月には三十一品目の醫藥品を北海道、福島、茨城、福岡、長崎の各地區に向けまして、分量といたしましては決して御希望に十分副うだけではありませんが、しかしながら、當方といたしましては、現在われわれの手において許され得る最大限の量を特別配給いたすように手配をしております。從つて炭鑛の醫療機關におきましては、社會保險關係において多少の特配がありますほかに、今囘のこの特配がまいるわけでありまして、將來におきましても、全國の一般の醫療機關に對する醫藥品の配給のほかに、特別の配給の考慮は、將來も生産の増強に從いましていたすつもりであります。但し鑛業會から御希望になりましたような鑛業會に對しての一括配給という形は、ただいまのところ御要求には應じられませんので、やはり普通のルートになりますが、府縣を通じました配給ルートに從つてそうして特に各府縣からこちらの指定いたしましただけの量を増配いたすということになると思います。特に炭鑛地區におきましては、寄生虫の問題でサントニンの配給の御要求が非常に多いのでございますが、御承知の通りこのサントニンは、わが國において産しますのはきわめて少量でありまして、もし十分に寄生虫の驅除をいたしますには、年間五トンくらいのサントニンを必要といたすという計算に相なりますが、實際現在の産額は六百キログラムがせいぜいであります。しかも現在手持でおりますのは、厚生省にあります、資料によりますと、三十八キログラム持つておるのみでありまして、これは分量にいたしますと、たつた一囘だけ驅除をいたしますとしても、わずかに五十萬人分の量しか持つておりませんような次第で、非常にわれわれとしても苦慮いたしておりますが、さいわいにアメリカの方からこの窮状を見かねまして、六百キログラムのサントニンが今來つつあります。これなどが到著いたしました曉には、炭鑛に對しては特に十分な考慮を拂つていきたいと思います。衛生材料についても、定めてお困りのことと思います。殊に外傷の多い地區でありますから、脱脂綿についてはおそらく非常な不自由をかけない程度に配給が差上げられると思いますが、ガーゼは依然困難な状況でございます。醫藥品につきましては、醫藥品の生産状況がはなはだ目下不振でありますにかかわらず、われわれといたしましては、その中でも能う限りの最大限の考慮を炭鑛向け醫藥品として拂うつもりでおります。
 醫療施設についても、醫療施設のない中小炭鑛があるということはよく承知いたしております。それにつきましては、特にこれらの炭鑛地區に對しては、醫療施設が少しでも早く完備いたしますように、殊に近き將來日本醫療團が解散になりまして、その一般醫療施設がいろいろの方面に處理されることになりますれば、その處理をいたします中にも、炭鑛地區における醫療施設の完備、殊に公的醫療施設、いわゆる營利を目的とせざる醫療施設が、炭鑛地區に少しでも殖えますようにということを考慮におきまして、この病院の處置をいたすつもりでおります。以上申し上げます。
#22
○伊藤委員長 この際ちよつと政府委員の方に一言申し上げておきますが、發言の際官職及び姓名等をひとつお名乘りをお願いいたします。
#23
○中田政府委員 私は戰災復興院の建築局長中田でございます。炭鑛勞務者住宅につきましては、その必要なことは申すまでもないことでありまして、本年の一月以來安定本部の策定によりまして、戰災復興院において炭鑛勞務者の住宅を建設することを主として擔當することに相なりましたのでございますが、すでに御承知でありましようが、大體のやり方を申し上げて、それから次に現在の進行中の炭鑛住宅の建設状況及びその障害となつておる點等について申し上げてみたいと思います。
 炭鑛住宅の建設は、炭鑛の經營からしますと、その他の設備等ともちろん一體をなすものでございますが、住宅を最も確實敏速に建設することが、いかにも重要であるという點に鑑みまして、炭鑛の住宅につきましては、特にいくら建てるということ、いくらの資材をこれに使用するか、それに對する資金がいくらいるか、この點を内閣において閣議をもつて決定いたしまして、資材については優先的にこれを流す。殊にこの現物化については、進駐軍の所要資材に次ぐ優先度で現物化を促進する法的處置をいたしております。資金につきましては、御承知の通り、復金で一括引受ける。こういう決定をいたしまして、その決定に基いて、各山々から具體的な資金計畫なり資材の要求を出さして、そうしてこれを促進するという仕組になつているのでありまして、炭鑛の中でも、設備資材よりはより敏速に現物化ができる仕組にいたしているのでございます。このやり方によりまして、昭和二十一年度の第四、四半期におきまして計畫いたしましたものが、新築が二千五十六戸、移改築が三千三百二十四戸、計五千三百八十戸となつておりまして、これを三月いつぱいに仕上げるということは、季節的に申しましても非常に難問題でございましたが、非常に一瀉千里でこれをやつていただくことにいたしまして、ほぼ豫定通りできました。北海道だけは六月頃に竣工ということを當初から申しておりまして、ほぼこれも豫定通りできたわけでございます。これはもちろん當時のマル公で現物化することについては強權發動ができるとはいうものの、なかなか大きな問題でございました。しかしながら、とにもかくにもこれをやらなければいかないという意味で、二十一年度の第四・四半期のただいま申上げた五千數百戸というものは、豫定通り完成しているのでございます。さて本二十二年度の第一・四半期におきましては、計畫いたしました數は、新築が七千四百五十三戸、移改築が五千七十戸、修理が九千五百九十五戸、合宿舎の新築が五十四戸、合計二万二千數百戸ということになつているわけでございます。この計畫はもとより四月から發足すべきでございますが、安本におかれまして資材資金等の御計畫をお立てになるいろいろの關係から、本年度の物動計畫が若干手間どりまして、この第一・四半期の建築計畫が閣議において決定されましたのが五月の二十三日ということに相なつたのでありまして、この決定と同時に資金の許可の手續をするというような手配をいたしたのでありますが、制限會社につきましては、先刻大藏省當局から御説明がございました通り、その筋の許可が要るわけでありまして、非制限會社については、大藏省で御許可願えるわけでありますが、これらの手續上若干手間どりまして、非制限會社の分は六月の十六日に許可が全部下りました。それから制限會社の分は六月二十六日に全部許可になりまして、その後急速に現金化いたしまして、七月の上旬から十五、六日頃までの間に、ほぼ少くとも本店關係においては現金化されていると承知いたしております。そういう關係でありまして、せつかく資材につきましても現物化について極力努力するようにいたしておりましたが、資金の手持のある山におきましては、手持資金で資材を入手するといふ操作はできますが、比較的にどこでも資金難で手持資金があろうはずがございません。結局復金から借りた金で材料を仕入れなければならぬという關係からいたしまして、資材の手配はかなりいたしましたが、現物がせつかく山に貨車が來ても金が拂えぬというような、まことに情ない向きが若干あつたことは、はなはだ遺憾に思つております。そういう關係で、金資材の入手が大體初めの豫定では七月の半ば、遲くとも七月いつぱいには資材が完全に山に到著するというような豫定でやつておりましたが、少し遲れまして今どんどんと入つておりまして、おそらくどうしましても、今月いつぱいには全資材が山に到著するという段取りで進んでおります。その中におきましても、今見透しとしまして資材關係で多少憂慮されているのは、先刻も資材局長がお話しになつたセメントでございます。北海道あたりにおきましても、セメント工場にないわけじやない。ところがこれを入れる袋がないという關係で、どうしても商工省の方に袋を出していただくようにお願いしているのでありますが、これが進駐軍用との關係等と多少かち合いまして、セメントを入れる物がないというようなことで、若干これがおくれはせぬかということを憂慮しておりますが、しかしこれも間もなく、どうしてもこの袋を調達したいというように商工省から申してくださつておりますので、これも入るだろうと考えております。木材は七月末くらいの状況は半分以上入つておりますから、これも大丈夫だろうと思います。それから視察の御報告書に指摘されております疊、電球等につきましては、われわれの方で現物化についてはそれぞれ代行機關を使つてやつておりますが、大丈夫入るという見込みをもつております。もちろみ御承知の通り、疊とか電球は一番最後の消費資材になるわけでありまして、一番大事な基礎資材になるセメント、木材等が先行するわけでありまして、これらの方面につきましては、少くとも建物が建つて造作をするような段取りの時には、必ずはいる自信をもつております。
 これを要するに本年度の第一期の二千數百戸の建築計畫は、當初八月末くらいまでに完成する豫定でございましたが、以上申し上げましたような資金の若干時間のずれというようなことで、ぜひともひとつ一月遲れの九月末ころまでにこれをやりたい、何分にも暖かい日の長いときでなければなりませんので、その關係で急いでおるわけであります。既に第二・四半期は七月以來入つておるわけでありますが、これについても何とか寒くならない日の長い間にやりたいというので、非常にあせつて今鋭意安定本部の方と御協議を重ねておりまして、ほぼその全貌は確定の域に達しつつございます。しかしながら、これを資金と諸般の手續をして資材を入れるということになりますると、なかなかこれは大問題でありますので、何とかしてこれを冬にならない間に仕上げたいと、目下鋭意努力しております。
 それから御指摘になります第二の點としましては、炭鑛住宅計画の中の學校、水道、病院等の附属施設が總合的に扱われていないのは不都合であるという點でございます。これはもつともな點でございますが、學校問題につきましては六・三制問題もございまして、住宅そのものの附属としては少し無理のようでございます。それから水道、病院等ももちろん炭鑛全體としてはこれはなくてはならぬものでございますが、これにつきましても若干の炭鑛住宅そのものということでは少し無理がございまして、これも何とかこれを總合的にすることも、石炭廳その他厚生省あたりと御相談したいと思つておりますが、今回住宅と申しましても、相當大きな集團住宅になりますると、理髪、浴場、小診療所、それから住宅の差配をする管理事務所、物の配給事務所、住宅に直接必要なような附屬施設は、もちろん附屬施設として第一期分に計上いたしまして、大體坪數にして建てる住宅の一割くらいの附屬施設は、住宅に直近する附屬施設として認めて、これを建てる豫定にいたしております。
 第三點は臨時建築物制限令との關係で支障を來しておる點がございますが、ただいま申し上げる通りに、炭鑛住宅に直接附屬する散髪屋、風呂屋、診療所とかいうようなものは、臨時建築物制限令の適用でなしに、炭鑛住宅建築令の方で取扱つておりますので、この點は運用上において何ら支障ないと考えております。
 それから第四に寒い所、たとえば北海道、東北等の炭住計畫は、寒くなつてセメントその他が使えぬようになつてはだめではないか、第二・四半期までにやれ。ごもつともな御忠告でございまして、現に第二・四半期で北海道のごときはほとんど全部新築はやつてしまう。第三・四半期に持越さぬ。第三・四半期に持越すものは、造作とか、小修繕とかいうものだけで、上おきの方は全部第二・四半期までにやつておくように取計らうように計畫してございますので、この點は御了承おき願いたいと思います。
 最後に宅地造成の問題でございます。宅地造成問題は、山岳地帶では御指摘の通り非常に金がかかります。この金は建築單價いくらというのだけでは賄いきれぬのでございまして、これは個々別に宅地造成費を出していただいて、復金からこれに融資を願うように、ただいま取計らつております。それから平坦部で住宅敷地に田圃を潰さなければならないという問題がございまして、これは農地調整法の關係でちよつと問題があるのでございます。しかしながら、何とかしてこれは現地で地方の知事さんとか、地方の商工局長さんあたりの斡旋で解決していただくように、今骨を折つておりまして、常磐炭鑛の若干部と、それから佐賀縣の杵島炭鑛等において、この農地調整法との關係が若干ございますが、最近建つておりますものについては、一應現地で解決いたしまして、敷地問題については、今のところ非常な大きな問題にならない、しかし將來においてどうしても田地を潰さなければならないという問題になりますと、農地調整法との關係が少しむつかしくなる。しかしながら、なるベくひとつ山の畠とか、あるいは山間部を造成して、なるベく農耕地を潰さぬようにしていきたいという考えでおりまして、宅地造成費も必要の最小限度は復金で融資できるように取計らう、こういうつもりでおります。簡單でございますが住宅の關係について申し上げました。
#24
○伊藤委員長 次は第六として技術關係について石炭廳の政府委員から御答辯を願います。
#25
○川上説明員 私生産局の炭政課長でございます。
 從來資材資金等のために荒廢しております炭鑛の機械化が非常に鈍つておりました。そこでこの際われわれの方としまして、早急に機械化しなければならぬ點はどういう點であるかという點につきますと、いろいろ調査し、研究してまいつたのでありますが、まず第一の問題としましては、炭車及び人車、そういうようなものにつきまして、この際思い切り資金資材等を出しまして、これを徹底的に改善しようということでやつてまいつているのであります。先ほど資材局長からお話がありましたように、まずそのうち炭車につきましては、特に九州方面におきましては、この四月ごろから新造及び補修關係の數量を決定いたしまして、特に資金關係につきましては、特別の紐をつけまして放出し、また資材につきましても、第一・四半期、第二・四半期の資材計畫の中から特にこれを出しまして、現在著々と炭車關係の整備については進んでおります。
 次に人車の問題につきましては、これまたきわめて早急に解決しなければなりませんのでありますが、調査がこの五月六月にようやく終りまして、現在その一部につきまして、第二第三の資金計畫、資材計畫に入れまして進めようというようなことで現在進んでおります。こういう炭車關係、人車關係が相當整備されてまいりまするならば、勞務能率の向上等につきましても、相當の效果が上りましてだんだん機械化によります出炭の増ということになつてくるんじやないかというふうに考えております。特にこれらの機械設備に關しましては、商工省に炭鑛機械増産委員會というのがありまして、この方面に於きましては、G・H・Qの非常な援助のもとに、先ほど申しました炭車、人車等につきましての計畫的な生産増強につきまして骨折つていただいておりますので、こうした方面の機械化が早急に進んでくるんじやないかというふうに考えております。
 次に切羽運搬に最も支障を來しておりますのは、おそらくギヤドモーターとか、コンベヤーチエンとか、こういうような問題でありますが、これにつきましても、先ほど申しました炭車、人車等と同様に、從來資金あるいは資材方面の難點がありましたために、なかなか生産がうまくいつてなかつたのでありますけれども、現在見込生産を確立いたしまして、特に工場も先ほど申しました機械増産對策委員會におきまして規制いたしまして、極力増産するように努力いたしておりますので、これもだんだん解決されていくんじやないかというふうに考えております。それから片磐運搬のためのベルトコンべヤー、これにつきましても、非常に問題がありまして、特に九州の三池等におきましては、このために生産が相當低下いたしておるのでありまするが、何分これは原材料がゴムでありまして、ゴムの入手がなかなかうまくいつておりません關係から、いろいろ計畫を立てまして實行しようといたしましても、なかなかうまくいつてないのでありまするけれども、この生ゴムの獲得につきましても、その筋の方にいろいろ懇談をして、極力こうした方面の原料を入手して、一日も早くこれらのものが生産ができるように現在努力いたしております。しかし何分先ほど申しましたように、問題は生ゴムの問題でありますので、これで大きく制約されておるわけであります。次にカツター、穿岩機、空氣壓縮機、こういうようなものにつきましても、先ほど申しますように、いろいろな機械と同様に、資材資金の關係から今までなかなか炭鑛にまわつていなかつたのでありまするけれども、先ほど申しましたものと同じように、機械増産對策委員會を中心といたしまして、こういうような機械類につきましても手當をやつておりますので、だんだんよくなつてくるんじやないかと考えております。しかしながら、いずれにいたしましても、こういうような機械のもとである資材、これが十分にまいりませんと、いかに炭鑛機械化に努力いたしましても、なかなか簡単にいかないわけでありますので、問題はそういう資材なり素材なりを少しでもよけいに獲得して炭鑛の方に吸い込んでいくように、現在努力をいたしておるわけであります。
 次に選炭關係、最近石灰の品質が非常に低下いたしております。昨年の十二月ごろからだんだん低下しておりまして、所によりましては、五百、六百カロリーを割つておるような所もあるわけでありまして、これがいろんな方面に支障を來しておりますので、この七月から増産運動を展開すると同時に、品位の方につきましても極力向上させる。すなわち品位向上運動を展開いたしまして、その準備といたしまして、まず第一の問題は、配炭公團の檢炭設備をしつかりする。そのために人的あるいは物的な方面につきまして、現在いろいろ準備をいたしておるわけでありまするが、大體目安もつきまして、この檢炭關係は、相當近いうちに改善するような状況になつております。これと併行いたしまして、ここにも載つておりますような選炭機、これは從來炭價問題とかいろいろな關係から、選炭するよりも選炭しないで出した方がいいということで、結局品位が相當低下されて、選炭機はあつても寝たままになつていたような山が相當あつたわけでありまするが、これにつきましても、炭價政策の是正、あるいは品位を向上したものに對しては、それだけよけいにその報奨なりあるいは手取が出るというやり方をとりますと同時に、選炭機の調査を全國的にやりまして、最近ようやくその調査が終りましたが、これも第二、第三・四半期の資材計畫に注込んで、早急に選炭機の補修をやるように現在努力をいたしております。
#26
○伊藤委員長 次は第七の輸送關係について、運輸省政府委員から御答辯願います。
#27
○平山説明員 業務局長の加賀山政府委員が参りまして、最初の方の北海道地區におきまして、貨車まわりのことについて説明することになつておりますが、本件については昨日も説明してあるということで、また今G・H・Qの方に所用をもつていつておりますので、あとから参つて御説明を申し上げるからということでありました。政府委員の陸運管理局長の郷野さんもG・H・Qの方に参つておりますので、私の擔當事項でありますので、参つたような次第でありまして、(ロ)の方につきまして私から御説明を申し上げたいと存じます。
 本調査の報告によりまして、小運搬用車體が老朽して、また部分品、燃料不足のために生産減退の原因をなしておる。特に山口地區がその傾向が強いという御報告になつておりまして、本件につきましては、石炭界の全般、それから特に山口地區に對して私たちの今までとつてきたそういうことについての御報告、また答辯としたいと思います。
 この小運搬車が非常に腐つておる。また小運搬用トラックの車體が腐つておる。その實情につきましては、おそらく調査された方もこんなことでといふふうなお氣持になられると思いますが、實際問題といたしまして、全般的に小運搬關係が非常に車體の老朽腐食が多いのであります。事實問題といたしまして、今全般的のわれわれの物動計畫から概略申し上げたいと思いますが、今日本にあります二十一年度三月末の状況で、例の牛馬車、四輪車、二輪車、いわゆる手車というものを合わせまして、約百五十六萬臺ございます。これにて對して私たちのいわゆる修善所用資材といたしまして計畫しております木材につきましても、おおむね百五十六萬臺のうちで、腐つてどうにもならないものについて各府縣から調査をとつたものが二十八萬八千臺ございます。これに要します木材關係としまして物動計畫に要望しましたのが、二十七萬七千石ございます。これと前後いたしまして、いわゆる鋼材關係から申しましても、これらのものを修繕いたしますのに鋼材で約一萬三千トンが必要であります。これに對して本年度の物動割當の状況を申し上げますと、きわめて少いのでありまして、木材の點は一・四半期と二・四半期で、そけぞれ四千石程度、すなわち上半期で八千石という割當でありますので、約二十七萬石要るといたしますれば、少くとも一・四半期において七萬石程度のものが要るのに對して八千石の割當、鋼材のごときも一萬三千トンの年間所要數に對して、一・四半期、二・四半期合わせまして約二百八十トン。こういう状況でありまして、この關係は極力安本當局の方も理解をもつて増額に努めてくれておるわけでありますが、しかしどうしても全體の關係で少い、こういうことで、結局この小運搬關係の車體の補修、あるいはロスその他の修復といつたような點に、非常な支障を來しておることは事實でございます。從いまして、特にわれわれ小運搬關係の方で割當をするといつたようなことにつきましても、この三千萬トン石炭増産計畫に對しましては、どこまでも重點的に考えてやつておるような状況でございますが、いかんせん、これを各地區別に見ましても、非常に木材の入手が困難で、一輌、二輌ならばともかく、少くとも炭鑛關係の相當數のまともつたものについては、ある程度のわくの増大と現品化が必要なことでありますが、このボデイーの腐りということが見えるのでございます。いずれにみましても、全國小運搬組合、各府縣の組合、また直接の業者等ともいろいろ協議いたしまして、重點的な配給をするように努めておる次第でございます。これがいつ直るかという見込みにつきましては、結局古いものは潰しながら、いわゆる計畫的な修繕でやつていく以外にはしようがない。私たちの今申し上げているのは、ちようど鐡道貨車を直すのには、あの物動でもらう資材が非常に少い、計畫的にあらかじめ準備する、こういうやり方でやつてもらいたいというようなことを、小運搬業組合の技術委員會、そういつたところでわれわれが申し上げておる點でございます。
 次に部品の點でトラツクが止まつているという御報告でございますが、私はこの點につきましては、部品の點で困つておることは事實だと思いますが、どうも部品がなくて車が動かないのではない。部品をいかにして手に入れるか、その點にいささか缺陷があるのじやなかろうか、こう考えるのであります。實は終戰後におきまして、自動車界は自動車用部品の出まわりは最もうまくいつた業界でございます。昨年度はおおむね輸出を入れまして七億圓程度の部品をつくりましたし、運輸省あたりでも例の委託調辨というもので、融資の困難なときに約三千萬圓の融資をして買上げまして、そうしてこれを一般民間の業界に部品を流した。この配給等につきましても、特に隘路部品を定めてやつたわけでありまして、われわれの耳にするところは、自動車部品がなくて自動車が止まつているということは、きわめて少い事實でありまして、これにつきましては、むしろ私たちは樂觀はしておりませんけれども、いろいろの施策を他に重點的に向けておるような状況でございます。これはとくと炭鑛關係主務官廳とも相談いたしまして、どういう部品でトラツクが動いていないのか、これをよく定めたいと思います。もしその事實がありましたならば、關係の業界等にもすぐ連絡をとつて、また業者その他の方方にも話して、處置いたしたいと考えておる次第でございます。
 次は燃料不足ということでございますが、これは全般から申し上げますと、トラツク輸送界、あるいは自動車輸送界に、われわれの昨年度の需要に對して三%近くの供給しかなかつたのであります。これもほとんど大部分は輸入ガソリンということであつたのでありまして、昨年の六月に初めてガソリン五千トンが自動車に輸入されましたのをきつかけに、それから私たちも大體この石炭増産という面には、石炭部門といたしまして別わくをつくつた次第でございます。そうして中央主義の形をとりまして、別のわくにし、關係官廳とよく連絡の上、もう中央から石炭關係にはそのままわくを落していく、こういう特別措置をとつたのでございます。參考までに申し上げますと、二十一年度といたしましては、自動車用ガソリンの中で、貨物用としまして割當てたものが三萬五千三百七十八キロリツターございます。これに對しまして、石炭關係には五千八百七十五キロリツター、約一六・五%になつております。もちろん非常に少い數ではございますが、この八月の實情につきましては、九百キロリツターというものを出しておりまして、今までよりも數字的にはよけいな數字になつております。いずれにいたしましても、こういう石炭關係につきましては、別わくということをとりまして、特別の指示でやつて燃料のために不自由は不自由でございますけれども、極力あるいは坑木輸送その他關係物資輸送のためにガソリンを集中しているような次第であります。また總括的に山口地區が特に今まで申し上げたことについてひどいようだというような考え方でございます。私たち直接この炭鑛關係のいわゆる業者の方々とお合いいたしましたのは、實はこの輸送關係で直接事情を訴えてきてくれて、よく説明しているところは山口關係でありました。北海道あるいは常磐炭鑛は近くで始終參つておりますが、山口關係の方といろいろ打合せをいたしました。炭鑛關係者あるいはトラツク業者の方々は、いずれも參りまして、石炭増産のための輸送隘路を訴えてまいつている次第であります。從いまして、相當詳しい數字等も出していただいておりますので、毎月の處置といたしましては、特にこの方についてわれわれも考えておりますし、また石炭等は商工省の方におきましても、特にそういう指示がございまして直接折衝をいたしましたわけでございまして、トラツクが少いという考え方に對しましてははそれもそうだ、輕便鐡道ではないというようなことからいたしまして、二十一年度は必ずしも新車の増産ができなかつたのでありますが、昨年の四月から今年の五月までに、國産トラツクといたしまして、山口關係六十六輛というものが割當になつております。このほかわれわれは石炭關係に對しましては、特別の車輛増配をいたしたいのでありますが、何と申しましても、國産新車の生産ががたつと落ちておりますので、いかんともできない點があります。重點的に考えておりますが、まだほど遠い。たまたま例の拂下車輛というものがございましたにつきましては、商工省關係の方とも打合せしまして、石炭増産という面で、北海道、福島、山口、福岡といつたような生産地に對しまして、あの拂下車輛の中から、百六十九輛のトラツク、またトレーラーをいれますと、合計三百七十五輛というトラツクをこれにまわしています。特に山口地區の方につきましては、あの專用線の關係が非常に微力であるということで、拂下車輛のトラツクが六十四輛、トレーラーとして百三十九輛というものが増配されている次第であります。
 いずれにいたしましても、以上のような處置で不十分ながら極力その方向に進んでおりますが、しかし何といつても、日本全體の自動車輸送界の隘路として目下叫ばれているものは、例のゴム、タイヤの關係であります。これはどうにもできないような状況に今なつておりまして、たとえて申し上げますと、今日本に約十一萬臺の實在車がございますが、その中でタイヤがなくて遊んでおる――動けるものも動かせないでおる車の數がおおむね二萬臺、約二〇%が最近タイヤ事情で遊んでおつて、修繕車として放つてある車は、ほとんどそのタイヤをはずして、動かせる車に使つて運んでおる。これは炭鑛關係からも、どの方面からも、われわれの所にまわつておる状況でございます。これに鑑みまして、最近安定本部内に自動車、タイヤ増産對策委員會といつたようなものをつくりまして、この急場を何とか凌いでいこうという特別の處置もとつてもらうように御考慮願つて、使用者側の方については、タイヤの愛護運動というようなことをやつて、今凌いでおるような状況であります。この點で特に石炭關係の方にも、少いながら、たとえば補修用のタイヤ配給といたしますと、この四、五、六の三箇月間に私たちは十五萬本のタイヤが必要であるのに對して、わずかに一萬五千本で、約一割しか配給できない。今までは皆さん方の手で何とかやつておつたわけでありますが、それではどうにもできないので、タイヤの修理法が今度は最近出てくるといつたような状況になつております。しかし目鼻の問題は、お話にもありますように、生ゴムの輸入の實績にありますので、こういう點につきましては、日本としても極力最大の努力を拂つて、これに對しまして、われわれは食い繋ぎの意味で、一方使用上の愛護をやると同時に、再製ということをやつていきたい。そしてわずかな生ゴムで食い繋ぎをやつていくというやり方をとつております。これと同じわけで、自動車保有量全體に關係いたします最近の國産自動車製造能力がとみに落ちまして、この七、八月の豫定は一箇月四百臺、多いところは、少いながらも千五百臺近くの増産があつたのでありますが、最近は月に四百臺、これを各産業面に割當てるということになりまして、非常な危機になつております。それで輸送力を確保しろということは、きわめて困難な事情でありますので、私たちはこの際少い資材でできるだけ輸送力を確保するという目的に對しましては、現有車輛の補修をよくやろう、この點につきましては、私たちは炭鑛關係の方々にもとくと申し上げておるのであります。炭鑛關係にはいろいろの設備能力があり機械能力があり、それを使つて、自動車等の早期修繕をやつてくれ、そうすれば一年ですたるものも、二、三年は保證するというようなことを申しまして、早期修理という方式を指導しておるという状況であります。
 以上簡單でございますが、調査報告に對しまして、私たちのとつておることをもつて答辯に代えた次第であります。
#28
○伊藤委員長 次は第八の電力關係について商工省説明員より説明を求めます。
#29
○中川説明員 私商工省電力局電政課長の中川であります。電力關係でございますが、最近全國的に電力補給が非常に窮迫しておりまして、電壓低下等の問題が生じてまいつておりますことは、はなはだ遺憾でございます。殊に九州、山口方面、主として九州地區でございますが、電氣事情は全國中最も事情の惡い地區でございます。從いまして、この區域の炭鑛方面におけるサイクルあるいは電壓の低下という事故をしばしば耳にいたしておるのでありまして、これがために、坑内の排水作業その他に支障を生じまして、増産の障害となつておるような事情がある次第であります。
 こういうような状況に對處いたしまして、電力方面といたしましてとつておる措置は、緊急措置と根本的な對策の二つにわけられると存ずるのであります。緊急對策といたしましては、この九州地區におきましては、現在法令に基き最大限の電力制限を實施しております。これによりまして補給の均衡を得られたい場合におままして、いわゆる緊急制度の措置を講じまして、極力電壓低下を防止いたしておるのであります。大體におきまして、サイクルといたしまして保持すべき限度を、六十サイクル計におきましては五十八サイクル、五十サイクル計におきましては四十サイクルというように考えまして、少くともこの限度を低下しないように手配いたしておる次第であります。ところが、需要の状況あるいは供給力の事情からいたしまして、この限度をさらに低下するという事態がまま起きるような場合があるのでございます。これに對しましては、その系統ごとに可及的に炭鑛の發電力には支障を生ぜしめないという工夫をいたしておるのでありまして、これが例として一、二申し上げてみますならば、三池炭鑛方面におきましては、かような緊急の場合におきましては、港火力發電所の機械を單獨系統といたしまし六十サイクルの正規の運轉を行わせまして、排水その他の保安電力に使用させる、こういう措置を非常の場合に講じております。さらに他の方面におきましては、深夜間等比較的供給力に餘裕のある場合におきまして、電燈等に比較的強力に制限を加えましてサイクルの囘復をはかりまして、この間におきまして、坑内に溜りました湧水等を極力排水する、こういう措置を講じております。さらに炭鑛に自家發電のございますものにつきましては、極力自家發電の用意をしていただく、かような措置をお願いしておる實情でございます。しかしながら根本的に申しまして、九州は供給力が不十分な状況でございます。これは主として九州の供給電源が、常時火力發電に依存しておるものでありまして、これが戰爭以來非常に常時運轉に酷使されました状況にありましたために、供給能力が著しく低減しておる現状でございます。大體設計出力といたしましては、五十萬キロ程度でございます。この九州地區の設備は、實際供給能力におきましては、最大がせいぜい十五、六萬キロ、これが平均電力にいたしますと、十萬キロを下まわるという状況でございます。しかして九州の大體需要供給は、總體に見まして平均電力といたしまして、制限いたしません場合に四十五、六萬キロある需要に對しまして、供給力の方はと申しますれば、大體水力が豐水期におきまして三十萬キロからちよつと上、渇水期におきまして二十萬キロ程度に下る、こういう状況でございます。これに對應いたしまして、火力發電設備がただいま申しましたように、現在におきましては設計出力が三分の一程度に下つておる、平均電力で申しますれば十萬キロを下まわる状況でございます。中國地區から二萬五千キロほどの融通電力を關門海峡を通して送つておりますが、結局需要を滿たし得ず、最大限の制限をいたしておるという状況でございます。しかしながら、かような状況が繼續いたしておる限り、いよいよ渇水期にいたりましては、九州の電力事業は最惡の状態に立至るというふうに懸念されまして、サイクル、電壓の問題も、またゆゆしい問題となろうかと存ずるのでありまして、この根本對策といたしましては、火力發電の設備の供給能力の囘復を至急はかることが肝要でございます。これは現在まで放擲されておつたわけではありませんで、しばしば會社等も督勵いたしまして、この補修計畫の遂行を計畫いたしておつたのでございますが、何分にも九州の火力發電所は運轉しつつ補修していく、こういう點に非常に難點がございまして、需要方面もそう大幅の制限もし得ません状況でございます。すなわち炭鑛用の電力の全體の需要の四〇%、そのほか進駐軍の需要であるとか、公共事業の需要であるとか、こうしたどうしても制限し得ない需要が三〇%ぐらいにあるのでございます。從つて電力の供給を持續しつつこの補修をしていくという點は、非常に苦しい状況にあるのでございます。しかしながら、これを何とか切抜けていくというので、先般商工省におきまして、この九州、山口地區の火力發電力の補修の整備促進の協議會というものを設けまして、關係官廳の御協力を得まして、極力諸般の隘路を打開しまして、所定の計畫を強力に推進せしめたい、こういうつもりで目下これを進行中でございます。大體資材方面の隘路もそう大きいものはないのでありまして、食糧關係等につきしましても、特段の配意をお願いしまして、それぞれ最近において解決を見つつあります。
 大體の計畫としては、現在の平均電力で十萬キロを割つており、最大でせいぜい十五、六萬キロであるという火力發電設備を、大體昨年の三月くらいまでにおいて最大電力二十二、三萬キロ、平均電力においても十六萬キロ程度に囘復しよう、こういう計畫で進めている状況でございます。しかしながら、この火力發電設備で一番難點といたしておりますのは、やはり使用する炭質の問題でありまして、現在までも補修を續けてきたのですが、炭質が劣惡なるがために、再々ボイラーが破裂するというような事態がしばしば出て來まして、補修する片方からボイラーが壊れていくというような現状は、主として炭質によるために、これも石炭廳、安定本部その他關係方面の御協力をお願いして、補修状況の急を要する發電所から、それに入炭する炭質を向上させていただく、こういう方法をせつかく考究中でございます。かような、補修方策を講ずることによつて、全面的な補修の進行には、さらに二、三年を要しますが、さしむき一年以内程度で、九州地區における制限は、もちろんある程度やむを得ない状況ですが、これに伴つてサイクルが急に下る、電壓が下るというような供給力の不安定を招くような事態は極力避けたい、また避け得る状態になり得る、こういう見透しのもとに、現在せつかくこの方面の補修計畫の進行を計畫し、かつ努力いたしている状態でございます。以上をもつて報告といたします。
#30
○伊藤委員長 大藏省關係におきまして、先ほど答辯された殘餘の分について、大藏省政府委員の方の御答辯を願います。
#31
○小坂政府委員 先ほど櫛田政府委員が御説明いたしました殘餘の分について、大藏省所管の問題にいて御説明申し上げます。國の復興の基盤であります石炭の増産のために要する資金に關しましては、われわれとしては極力これが御援助をいたすよう最善を盡す考えでおります。御指摘のように赤字補給金の未入手が多いために、これが結局炭鑛の運營を壓迫しているというようなお話でございました。これも部分的にはさような事實があることを遺憾に存じておるのでありますが、政府としての全體の今までの實績を申し上げますと、三十二億三千三百萬圓というものを七月末の融資實績としてもつているのであります。さらに第二・四半期のわくに八億八千萬圓というものを豫定いたしておりますが、すでに七月中に六億九千萬圓というものを融資いたしております。一體この補給金が遲れる一番根本の問題といたしましては、要するに炭鑛の經理状態が分明でございませんで、從つて原價計算等の様式が十分に徹底していなかつたものなどについて、そこに支拂いの決定が遲れていくというような面もあるのでありまして、この遲れます面につきましては、後段にも書いてあるように、「實務の倦怠が現在の建前を無意義に終らせないよう督勵の要がある」という點がございますが、私どもとしては、極力御指摘の通りの原價計算組織を確立していただいて、そうしてその上で、合理的な金はいくらでも出すというかつこうにいたしていただきたいものだと存じております。
 さらに補給金が遲れてまいりまして、コストの増嵩いたしまする分につきましては、今申し上げましたように、赤字金融を行うことにいたしております。現に七月以降の炭價の値上りによる資金としましては、七月中に十億圓を融資いたしたような次第でございまして、われわれといたしましては、この赤字補給金の問題については、さような態度をとつておるのでありますが、炭價の前金制度も決定いたしたことでございますし、今後さらにこの金融の圓滑を期するように萬全の措置を講じたいと存じております。この調査書の御指摘の點につきましては、さらに各炭鑛ごとに良質炭を増炭させるよう合理的な計算方式をとるべきであるという御指摘でありますが、まことにわれわれもさように考えております。われわれといたしましては、筋の通つた金を貸して、その金が生きて使われるように、しかもそれをその炭價に關しましては、良質炭を増炭すればするほど、會社の經理もよくなるというような炭價の決定方法をもつて臨んでいきたい。われわれとしてはかような方針で援助していきたいと思つております。最後に御指摘の新開發炭鑛の金融でありますが、新しい炭鑛であるからといつて、必ずしも最優先にするということではない。これはもちろん言うまでもございませんが、新しい優良と認められる炭鑛につきましては、極力援助する。金融的に援助いたしたいと考えておるのであります。簡單でございますが、大藏省の答辯といたします。
#32
○伊藤委員長 次の第九の先ほど申し上げました事項につきましては、これを省くことにいたしたいと思います。第十の炭鑛國管に對する現地の意向につきましては、法律案が未だ國會に提出されておりませんし、本委員會等におきましても、未だ審議の權能もありませんから、炭鑛國管についての現地の意向を伺い、現地派遣委員諸君が參考までに報告せられたということに、止めておきたいと思うのであります。なお志免炭鑛と勝田炭鑛の比較に點も、御報告だけに止めておきたいと思います。
 以上をもつて報告書に對する政府當局の答辯は終了いたしたのでありますが、なお答辯漏れの點もあるように思いまするし、現地派遣委員の報告竝びに政府當局に對する質疑がありましたならば、これを許したいと思います。
#33
○淵上委員 電力關係のことについて今伺つたのですが、北九州の問題ですが、巷間傳うるところによりますと、お話のように電力が非常に弱いから、中國から二萬ボルトに送電計畫があるというようなことを聞いておるのですが、どういう御計畫になつておりますか、お答えをいただきたい。
#34
○中川説明員 中國から九州への送電線につきましては、現在は關門を架空線で通しておりまして、これの送電容量が大體最大三萬でございますが、實際問題としては九州の中の送電線の弱い關係もございまして、二萬五千キロという状況でございます。しかしながら、九州の中の主として五十サイクルと六十サイクルを連繋いたします送電線を、最近強化の工事をいたしております。これの強化ができますれば、九州外の電力の送電というものが若干増加されることによりまして、大體現在の關門送電線によりまして、三萬キロまでに電力が増加し得る状況でございます。しかしながら、これを最近もう少し大きい電力を中國から送ることになりますには、中國の送電幹線を全面的に強化する必要があるのでありまして、これについては關西から山口縣に至る送電線を二十萬ボルトで架空いたしまして、關門で約十萬キロの電力を送ろうという計畫がございますが、これは相當資材、資金を要する計畫でございます。今後の電送計畫の大きい計畫として、かようなものを内々研究いたしておりますが、まだ實施の確定はいたしておりません。さような状況であります。
#35
○松本(七)委員 職場規律の問題で、先ほど當局からの説明によりますと、一般的にあまりよくいつてないが、一、二いい例を復興會議あたりに勧告したいという御意見であります。その具體的な内容について伺いたい。
#36
○川上説明員 なかなかいい例がなくて、またわれわれの方といたしましても、いろいろ復興會議あるいわ經營協議會に對しまして、その確立な對して勞資双方においても險討してもらいたいということを、前々から言つておるわけですが、最近北海道の上砂川において、青年切羽隊というようなものをこしらえました。あの山においては大體坑口が九つございますが、この九つの各坑口に青年隊からなる特別な切羽隊をつくりまして、この切羽隊においては、普通の稼働時間よりも一時間あるいは一時間半くらい殘りまして、こういう青年隊が中心になつて、増産に對して、その山における一種の増産運動を展開いたしております。これはもちろんほかの各山においても、こういう青年層が中心になりまして、職場の規律を守ると同時に、みずから進んで今言いましたような青年切羽隊というような特別の切羽をつくりまして、増産の中心になつていくというようなやり方をとつておりますことは、現在の職場規律を打ち立てるという方面におきましての、一つの例になるのじやないかと考えまして、私どもの方においても、詳細これがどういうようなやり方、また上下、横の關係においてはどういうようなやり方によつて、これをやつておるかということを、現在現地に對しまして、いろいろ調査をいたしておりまするが、そういうところが方方においてできますれば、それを例として復興會議なり、あるいは經營協議會にその例を話しまして、こういうやり方を地方においては、またある山においてはとつておるから、そういうのを参考として、ひとつ職場に規律をぜひとも打ち立ててもらいたいというようなふうに、もつていきたいと考えております。
#37
○生越委員 先ほど火力發電をフルに使うようにやらしておるというお話がありましたが、私どもが赤池炭鑛にまいりましたときに、赤池炭鑛にも火力發電がありました。そこのキヤパシテイーは一萬五千キロと聞いておりますが、それが現在三千キロくらいしか發電していない。電力が足らないときに、どうしてやらぬかと聽きますと、一つは非常に費用が高くかかる、高い石炭を使つていろいろな費用がかかる。それを炭價において認められないということと、もう一つは自分に石炭がありながら、火力發電にその石炭を使うことが許されないということで、その發電所を使つていないということを聽いたのでありますが、そういう點に對して御意見を承りたい。
#38
○中川説明員 今までの炭鑛がもつておる自家用發電所の電力を、なぜ使わぬかというお話でありますが、これは現在までも非常に電力が不足いたしました場合に、しばしばそういう應援電力を出すように手配いたした例はございます。先ほど申しましたように、主としてその炭鑛自身がサイクルが落ちるとか、電壓が落ちて非常な災害を及ぼしそうだというときに、やむを得ず發電するのが實は現状だと思います。これはそもそも電氣會社から電氣をもらうようになつておつた。從つて電氣會社の電氣が十分來ないから、自分の方の火力発電を動かしてやるということは、炭鑛業者としては、その経費が一番問題になるのであります。
 次はこれはある程度電力用炭のわくの中で配當することも考えられるわけであります。場合によつてそういつた配當の方も可能であろうと思いますが、経費の點から言えば、炭鑛業者に言わせれば、電氣業者がもつベきものだ、電氣業者から言わせれば、そういう場合の設備だから、炭鑛業者がもつてくれというような點で、いろいろ難點があるのでありまして、目下商工省その他關係方面におきましても、この點の解決にせつかく努力いたしております。これは炭價の問題、電力料金の問題に、こういうコストを追いこむべき問題であろうと思います。そういう點が解決いたしますれば、自家用發電の問題は、圓滿に解決つくと思いますが、そういう點の解決は別といたしましても、とりあえず必要な場合には、この自家發電を動員してもらうように、せつかく努力いたしておる實情でございます。赤池炭鑛の場合にも、供給力は設備が大體六千キロワツトと承知いたしております。現在發電しておる實量が非常に少いという仰せでございますが、設備と能率を見合わせまして、ある程度の應援は可能であると思いますので、せつかくそういつた方面の障害を取除きまして、電源の充實に資したいと考えております。
#39
○伊藤委員長 庄君
#40
○庄委員 復興局の方にちよつとお尋ねいたしますが、先ほどの御答辯に、住宅の建設も大體、軌道に乘つているようなお話があつたのであります。なおその際疊、電球等は末の問題であつて、これが新築の計畫については、十分間に合わせる自信があるというお話であつたのでありますが、まことに意を強くする次第であります。それ以外に、現在の住宅におきまする疊が非常に腐朽していまして、各地におきまして疊の表替え、また疊を全然新しく取替えてくれという聲が、非常に強く叫ばれている實情も、まことにお氣の毒な状態であります。それに對しまする疊のお見込みはどうなつているか。ひとつ御説明を願いたいと思います。
#41
○中田政府委員 政府で取上げまして新築、改築――改築と申しましても、ほとんど空家同然になつておりまして、見方によりますれば、新築の場合のようなものが多いのでありますが、そういうものにつきましては、疊が何疊要るということで、疊表なりへりをそれぞれのメーカーに發注して處理していますが、今お話の從來の住宅の修繕用の疊につきましては、若干入手不足という問題が起つているかもしれません。しかし新築の場合なり、改増築の場合と同様に、この問題を計畫的にとれるように石炭廳とよく相談いたしまして、なるべく從來の家の分も疊替えができるようにやりたいと思います。この疊の問題につきましては、御承知のように、疊表は岡山、廣島、大分あたりが主要産地になつておりまして、九州地區の分は大體大分で配給しております、それから北海道から山口地區、常磐等は、ちよつと難問でありまして、一部は岡山、一部は大分というように出しております。しかしこれも本年の藺草の出來がたいへんよいようでありまして、今後この問題については、マル公が相當上る見込みでございますから、それらと睨み合わせますれば、相量配給できる自信をもつております。ただ疊床の方は、藁の問題でかなり難問でありまして、この疊表用の藁を集荷するために、農家に肥料なり飼料にする藁の代りに、硫安をやらなければならぬ。それで農林省と折衝の結果、どうやら疊床も入手するように努めておりますが、今御指摘の點についても、さてどのくらい疊の表替えをしなければならぬか、今すぐ御返事はできません。どのくらい疊表を用意すれば替えてあげられるいうようなことは、明確に申し上げられませんが、しかし大體疊表は石炭優先でとることにいたしまして、なるべく労務者用の疊表、疊床は完全に現物化するように努力いたしたいと思います。
#42
○庄委員 勤勞所得税の撤廢、または免税點の引上げ、あるいはこれに關する累進課税の改正というようなことが、現地において叫ばれておりますが、それに對しまして御當局の説明がまだないようであります。たとえば總合所得税が五千圓以上につきまして五〇%とられる。これが非常に生産意欲、勤勞意欲を阻害しておるという問題でありますか、御當局としまして、どういう御見解でありますか、御説明願います。
#43
○小坂政府委員 勤勞所得税の免税點の引上げ、あるいは累進税の累進率の變更等に關する御質問でありますが、この問題は御指摘の通りであります。今勤勞者がこの高物價の時代に、とにかく生産者としての誇りを感じながら勤勞し得るようにする、ある程度の物質的な給與の基礎づけをいたしますることは、政府として極力これをいたしておるのであります。これは全般の物價との關連もあるので、この關連を考慮しつつ、これが適正なる措置について考慮しておるわけであります。これに關しましても、この勤勞所得税の免税點の引上等に關して、あるいは基礎控除に關しての措置、これは今政府としていろいろ協議中であります。近く追加豫算を提出いたすのでありますが、この豫算の決定と同時に發表できると思うのであります。現在はこれに關していろいろ關係方面と折衝中であります。その根本方針としては、できるだけ勤勞者の生活を税によつて壓迫しないように、しかしまた全體の税収をこのために著しく低減せしめない、その適當なる標準を考究中であります。さよう御承知願います。
#44
○生越委員 大藏當局に承りたいのですが、先ほど原價計算が合理的であれば資金をどんどん出すということでありますが、現在のこの状況において、合理的な數字をどういう點において見出されるのでありましようか。あるいは物を買うのに公定價格で全部はいつておれば、これは原價計算も公定價格で出てまいりますけれども、やみ價格で買わなければできないという事實問題、そのときに原價計算の上においてどの數字をもつて原價計算の合理性ということを言われるか承りたい。
#45
○小坂政府委員 私の言葉が足りなかつたために、あるいはは誤解を生じたのかもしれませんけれども、生越さんの御心配のこの點でありますが、私が申し上げましたのは、今の赤字補給金が遲れているということに關しての御説明として申し上げたわけであります。現在は炭價の前ぎめ制度になつておりますので、これについての問題とは切離して考えていただきたい。今まで遲れている理由として、石炭廳から物價廳にまいります原價計算處理が、十分關係者を納得せしむる體裁を整えていないものについては著しく遲れているけれども、その様式にかなつておるものについては、極力差上げる方針だということを申し上げました。この點に關しては、あなた方の御報告の中にも、實務をよくやれば、それによつて支拂いを早く受けられるのに、實務をうまくやらないために遲れるのはあたりまえである。そういうことをお書きになつていらつしやるが、私も同様に考えている。こういう點を申し上げたのであります。
 さらに今御指摘の前半の問題でありますが、どういう點をもつて適正なる合理的なる價格と言われるか、こういうお話でありますが、これに關しては、御承知のように、最近に價格改訂を行い、一つの安定帶を設けて、この價格の安定帶の基準は、昭和九年あるいは十年に比べて五十倍ないし六十倍の線を引いております。現在われわれはこの改訂によつて價格の均衡を得せしめて、インフレーシヨンを防止する最後の一線をこの價格で嚴守したいという考えで政府としては進んでおるのであります。でありますからいきおいこういう價格の決定をもつて一つの基準にしたいと考えておるわけであります。もちろん現在のこの非常に混亂した事情はよく承知しておりますが、この決定の方針としては、それをもつて堅持する以外にないと考えます。
#46
○生越委員 その點は今後における問題で、今の新物價價格というものをもつておやりになるには、――赤字補填に對しての原價計算の合理的ということは、どういう數字をもつておやりになるのであるか。おやりになつたために、こういうことが遲れるとかいうような實情が起つてきたのでしようか。
#47
○小坂政府委員 いろいろの書式によりまして山元から石炭廳に行つて、石炭廳から物價廳に行き、物價廳を通したものが大藏省にまいる。こういう經過をとつております。われわれが査定する場合というよりも、石炭廳、物價廳を通る間に、合理的な價格であり、大體平均してこの程度ならば妥當だろうという定めがおのずからくるだろうと思います。そういう價格によつて決定する。全然書式の體をなさぬものでは困るので、一定の書定に副つて、そういうものお御作製願つて、きめてお拂いしておる。かような状況であります。
#48
○生越委員 そうすると各直接官廳がその價格を認めてきたものは、大藏當局とすればその數字が適性だ、合理的だというのでお認めになる御方針でありますか。
#49
○小坂政府委員 御承知のごとく物價廳というものは、物價に關するオーソリテイをもつた一つの官廳であります。大藏省としては物價廳がいいと言うものを大藏省がいかぬと言うことは筋が通らぬと思います。われわれとしては大體物價廳と合議の上に定めておる。もちろんでたらめのものはないのである。そういう前提のもとで大體話合いを進めることにいたします。
#50
○谷口委員 勞務關係の給與に關しまして、大藏當局にちよつと御質問申し上げたいのですが、報告書の中にあります第四番目の、炭鑛において從來福利厚生施設の一助として、北海道では適當の現物給與をやつておるのであります。これに對しても課税の對象となるというような風説がありますので、非常に不安を與えておる状態でありますが、この點について御答辯をお願いしたいと思います。
#51
○小坂政府委員 こういううわさは實は大藏當局としてもまだ聞いたことはないのでありまして、なおそういう點に關しては研究いたしたいと思います。
#52
○谷口委員 ところが、北海道では氣の早い税務署では、そういう通知が出ておるような所もあるというような話を聞いておるのでありますが……。
#53
○小坂政府委員 實はただいま商工省の石炭次長と話したのでありますが、われわれとしては、實は初めて承るのでありまして、その點よく研究の上善處いたしたいと思います。
#54
○衞藤委員 炭鑛住宅の問題でありますが、炭鑛住宅の二・四半期の計畫が一部取消されたという話が九州地方から出ておりますが、これは事實でありましようか。事實とすればどういう理由で取消されたか、その理由を承りたいと思います。
#55
○中田政府委員 今の御質問の點は、何か途中で計畫が變つたのではないかという御懸念でございますか……。
#56
○衞藤委員 特に中小炭鑛の部分のみを取消されたということになつておりますが、これはどういうわけですか。
#57
○中田政府委員 これは特に取消されたという意味でなく、安本で全體の石炭廳の御要求を勘案されまして御決定になるわけでございまして、全體の計畫の建前で、石炭廳の原案に若干の修正があつたことは、私も多少承知しておりますが、こまかくどういうわけでどれが取消されたかということについて、今具體的に御答辯申し上げます。
#58
○衞藤委員 その點たいへん中小炭廳の方ではいろいろ誤解を招いておるようでありますから、十分お取調ベ願いまして、善處していただきたいと思います。
#59
○中田政府委員 承知しました。
#60
○生越委員 ちよつと復興院の方にお尋ねしたいのですが、炭鑛住宅を視察いたしまして、われわれが見、また聞きもするのに、一等問題になりますのは、共同便所の問題なのでございますが、これをなくしてやる。個々につけてやるというようにしていただけないものでございましようか。これに對して勞務者は非常にいやな氣持もしておるのであります。また實際問題としまして、病人ができたりしたときの問題、あるいは衛生上非常に惡いことになると思います。これに對して個々につけてやるように取計らつていただきたいと思います。これはわれわれが非常に希望することであります。
#61
○中田政府委員 ごもつともな點でありまして、私も炭鑛を大分見てまいりまして、ひとつ大改善をやらなければならぬ問題に共同便所の問題があると思いまして、相當經營者側、お住いになつておる勞働者諸君の兩方に聽いてみましたが、案外この方がよいというような希望をもたれるところが若干あつたのには實は驚いております。しかし、三池あたりは、今ごろ建てるやつは全部それぞれ自分の家にできておりまして、單獨宿舎になつておりますから、共同便所というものはありません。できるならば五軒長屋、六軒長屋を二軒長屋くらいに止めたいという理想で、ぜひとも便所問題、共同便所をやめたいという考えで、今後進んでいきたいと思つております。
#62
○伊藤委員長 派遣委員の報告竝びにこれに伴う政府當局に對する質疑がなければ、この邊で止めたいと思いますが別に質問はございませんか。
#63
○伊藤委員長 別に質疑もない模様でありますから、これにて派遣委員の報告の件は終了いたすことといたします。
 なお一言附加えておきますが、派遣委員の報告書は、本委員會が議長の承認を得て、この會期中に行うことと相なつております。石炭問題に關する國政調査の貴重な資料と相なるのでありまして、同國政調査の結論を産み出す上に重要な役割を果たすことと相なると信じておるのでございます。なお派遣委員の調査報告書は、G・H・Q石炭部とのお約束もありますので、同部に、英譯の上、送付する手續をとることにいたしております。G・H・Qにおかれましても、近く派遣されました調査委員の各位と圓卓會議を開き、懇談をすることになつております。この旨を先方に申しまして、いずれ時日が決定いたしましたならば、委員長の方から御通知申し上げることにいたしたいと存じております。
 次會は公報をもつて御通知することにいたしまして、本日はこの程度で散會することにいたします。
   午後三時四十五分散會
ソース: 国立国会図書館
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