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1947/09/27 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 鉱工業委員会 第11号
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1947/09/27 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 鉱工業委員会 第11号

#1
第001回国会 鉱工業委員会 第11号
昭和二十二年九月二十七日(土曜日)
    午前十時三十分開議
 出席委員
   委員長 伊藤卯四郎君
   理事 大矢 省三君 理事 岡田 春夫君
  理事 青柳 高一君 理事 生悦往貞太郎君
   理事 澁谷雄太郎君 理事 早川  崇君
      今澄  勇君    衞藤  速君
      松本 七郎君    萬田 五郎君
      岡部 得三君    生越 三郎君
      庄  忠人君    長尾 達生君
      西田 隆男君    三好 竹勇君
      有田 二郎君    神田  博君
      平島 良一君    淵上房太郎君
      山口六郎次君    谷口 武雄君
      前田 正男君    高倉 定助君
 出席國務大臣
        商 工 大 臣 水谷長三郎君
 出席政府委員
        商工政務次官  冨吉 榮二君
        石炭廳長官   菅 禮之助君
        石炭廳次長   吉田悌二郎君
 委員外の出席者
        專門調査員   谷崎  明君
        專門調査員   保科 治朗君
    ―――――――――――――
九月二十五日
 臨時石炭鑛業管理法案(内閣提出)(第六四
 號)
八月三十日
 全國の伸鐵業者に鋼材及び石炭割當増加の請願
 (岡田勢一君外一名紹介)(第四二三號)
九月十三日
 赤澤炭鑛における亞炭採堀中止の請願(關内正
 一君外一名紹介)(第五八七號)
の審査を本委員會に付託された。
八月三十日
 賠償實施公團設定に關する陳情(東京都中央區
 日本橋馬喰町産業機械工業會賠償實施部會長島
 吉次郎)(第一三七號)
 炭鑛國家管理反對の陳情外一件(炭鑛國管反對
 期成同盟外一名)(第一八七號)
九月十三日
 炭鑛國家管理に關する陳情(炭鑛社會化促進勞
 働者大會議長岡林歡喜)(第二五七號)
を本委員會に送付された。
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 臨時石炭鑛業管理法案(内閣提出)(第六四
 號)
 臨時石炭鑛業管理法案について、公聽會開會承
 認要求の件
    ―――――――――――――
#2
○伊藤委員長 これより會議を開きます。
 本日より一昨二十五日本委員會に付託されました臨事石炭鑛業管理法案を議題として審査に入ります。この際本案の審査方針に關しまして、あらかじめ委員諸君の御了解をお願いいたしておきたいと思います。昨日理事會を開きまして、各派理事諸君の協議懇談をいたしたのでありますが、當面の豫定といたしましては、昨日議案の趣旨について商工大臣より説明を聽取し、本日及び明日兩日は休みとして、次會は二十九日月曜日午前十時より開會し、質疑に移ることと打合せをいたしたのでありますが、昨日は民主黨の方の御都合で開會が遅れましたため、會議を開くに至らず、各派の御意向によりまして、昨日の會議を本日に變更いたした次第であります。なお月曜日の質疑は、一通り各黨代表一名ずつ、但し第一議員倶樂部と日本農民黨は兩黨で一名ということとし、それ以後の質疑の順位は、あらためて理事會において打合せすることということになつております。なお本案の審査のため公聽會を開くということについても打合せをいたしたのでありますが、これにつきましては、提案の趣旨の説明を聽きましたあとで、御相談いたしたいと思うのであります。以上理事會の打合せ事項をお含みの上、本案の審査に御精勵のほどをお願いいたします。それではこれより本案の趣旨について、商工大臣より説明を聽取いたします。商工大臣水谷長三郎君。
#3
○水谷國務大臣 これから臨時石炭鑛業管理法案の提案理由を説明申し上げます。
 政府は、先般來炭鑛國家管理について鋭意愼重な檢討を進めて來たのでありまするが、ただいまようやくその成案を得ましたので、ここに臨時石炭鑛業管理法案を國會に提出して、御審議を仰ぐ次第であります。
 申すまでもないことでありますが、石炭は産業にとつての食糧にも比すべきものでありまして、その増産は、産業の復興及び民生の安定の鍵であると申しても過言ではないと思うのであります。從つて政府におきましては、從來から乏しい國力を割いて、最も優先的に炭鑛の必要とする資材、資金及び勞務者用品等を供給してきたのでありまするが、既往の實情と近き將來の見透しとに鑑みるときは、遺憾ながら、その効果は必ずしも十分なものと申すことができないのであります。一方インフレの前途は容易ならぬものがあり、このまま放置するならば、わが國經済の前途は重大なる事態に立至るおそれがあるのであります。しかして經済安定の手がかりといたしまして、石炭の増産をおいて他なしと信ずるものであります。この故に石炭増産のために格段の措置を講ずることが必要となつたのであります。すなわち現状においては十分でない政府の現場把握を強化して、増産第一主義の障害となる事情を除き、増産の推進力でありまするところの經営者及び從業者の生産意欲を増大するということが、絶對に必要であると考えるのであります。炭鑛の國家管理は、このような實際の必要を滿足させるために、緊急の措置として考えられたものでありまして、世上往々にして取沙汰されまするように、何らか特定のイデオロギーを押つけようとするものでは決してございません。このことを、はじめにはつきり申し上げておきたいと存ずる次第であります。
 從いまして今般提案いたしました臨時石炭鑛業管理法案の目的といたしまするところは、第一は石炭の増産に對する各般の施策を、石炭の生産に關與する者に十分浸透徹底せしめることであります。すなわち政府はみずから生産現場の實情を迅速的確に把握して、國の責任において事業運營に關する計畫及び實施を十分に指導援助いたしまして、かつ増産を制約してまいりましたところの諸條件の拘束を取り除きまして、増産體制を確立いたしますとともに、國家の要請を現場の末端にまで浸透せしめ得ることといたしたのでございます。
 第二は、行政と經營と勞働の三者が揮然一體となつて、増産第一主義を實行し得る民主的體制を整備することであります。すなわち事業運營に關する重要事項に關しましては、すべて經營者の發案權を十分尊重いたしますとともに、政府意思の決定にあたりましては、當事者竝びに各方面の經驗者が直接間接にこれに參畫することといたしまして、さらに現場の勞働者もまた、事案の決定實施につきみづから關與することとし、かくして決定された計畫は、現場の責任者を中心として、經營者も、勞務者も、相率いて一體となつてこれが完遂に邁進するようにいたしたいのでございます。
 第三に資材資金等の生産諸要素の最も效率的な活用をはかることであります。政府は從來より石炭超重點主義を採用いたしまして、乏しい國力の中から、他産業及び一般國民生活に相當の犠牲を強いつ、最大限度の生産諸要素を投入してまいつたのであります。從つて政府及び石炭生産の關係者は、一般國民に對しては、これ等が石炭の緊急増産に對し、最大の效果をあぐるように、十分な措置を講ずる責務を負うておるのであります。もちろん今後もまた窮迫した國力の中から、この上なお多大の資材資金等を必要とするものでありまして、この見地よりいたしましても、これらの有效なる活用をはかることは、絶對的な要請であるのでございます。以下法案の概要を申し上げます。
 炭鑛の管理の内容は、低度の管理と高度の管理の二種にわかれております。まず一般の炭鑛に對しましては、低度の管理でありまして、主としていわゆる監査というべきものであります。この場合事業主は、その事業計畫を政府に提出して、その監査のもとに生産の遂行にあたり、政府はその状況を監査して、増産上必要な指導を行うのであります。この程度の監査を越えて一層綿密なる管理を行う必要のある炭鑛につきましては、政府はその都度全國炭鑛管理委員會にはかりまして、これを指定することになつております。指定炭鑛の範圍は、増産の見地からこれを決定することといたしまして、これに管理機構の整備の状況をも勘案いたしまして、具體的に炭鑛を指定してまいりたいと考えております。すなわち現在石炭生産の大半を占める大炭鑛より、逐次管理の範圍を擴充してまいりたいと考えておりまするが、この法律施行にあたりましては、全國炭鑛管理委員會に指定の方針及び具體的の指定につき十分審議を願つた上で、最終的に決定したいと存じておる次第でございます。この指定炭鑛の管理は、法案の中核をなすものでありまして、事業の運營に關する計畫の作成及び實施、計畫の實施を擔當する責任者の選任及び權限、從業者の協力を確保する現場組織の構成及び運用等につきまして、詳細な規定が設けられておるのでございます。
 第一に、計畫の問題でありますが、この場合におきましては、指定炭鑛の事業主は、政府の全般的な方針に基きまして、炭鑛業務の諸計畫案を作成して政府に提出し、政府はその責任において、その業務計畫を決定指示するほか、その實施上必要と認める場合には、適切な指導をなし得ることとなつておるのでございます。この場合、諸計畫の策定にあたりましては、一々炭鑛の生産協議會の議を經るのでありまして、これによつて計畫の作成についての現場の意見が十分織りこまれ、いわゆる全山一致の體制が確保されると思うのであります。また政府の指導は、地方炭鑛管理委員會に諮つて行われるのでありまして、これによつて、いわゆる官僚獨善の幣を防止し得ると考えるのでございます。
 第二に、實施責任者の問題であります。炭鑛の日常業務の運營は、前に申した業務計畫によつて行われるのでありますが、この實施を擔當するものとして、鑛炭管理者が選任せられます。事業主が企業全體の責任者であることは、この場合におきましても、何ら變更されるものではないのでありますが、生産現場に一切の努力を集中して、彈力性のある運用を行いますために、特別の責任者が必要となるのであります。しこうしてこの炭鑛管理者は從業員の支持を受け得るものをもつて充てるごとくいたしておるのでございます。
 第三に現場組織の問題でございます。指定炭鑛については勞資同數の委員よりなる生産協議會が設けられ、業務計畫實施上の必要事項について議することになつております。この協議會は實質上從來の經營協議會の機能を繼承するものでありますが、從來のものと違まいして、主として生産面から各般の問題を取上げ、經營者及び從業者のおのおのの立場を十分に生かしながら、増産に寄與しようとするものでございます。勞働者の經營參畫はこれによつて法的に確認されるのでありまして、石炭生産の最も大きな要素である勤勞意欲の格段の増大と、その責任の明確化とが期待され得ると考えておる次第でございます。
 次に、法案につきましては協力命令の章が設けられております。石炭の増産のためには、炭鑛の設備の補修が急速に行われ、所要資材の供給が適切になされ、所要物資の輸送等が圓滑に營まれることは不可缺の條件でありまして、このため、石炭の生産に密接な關連ある事業に對しまして、必要な命令を發動し得ることとして、炭鑛國家管理の效果を確保する上に、萬全の體制を整えましたわけでございます。
 炭鑛國家管理の政府機構は石炭局であり、國家管理の運營を民主的にする機關は、炭鑛管理委員會であるのでございます。石炭局は、主要な石炭生産地帶に設けられる商工省の地方機構でありまして、炭鑛に密著してその實態の把握と適切な指導とを任務とするものであり、委員會は全國及び地方委員會にわかれまして、國家管理に關する重要事項を調査審議するものであり、行政官聽と二位一體の形で運用さるべきものと考えておる次第でございます。管理がなるかならないかは、これらの機構にまつところがきわめて大でありますので、その人的構成につきましては、民間各方面にわたるエキスパートの動員と、勞資双方の公平なる代表を確保いたしますために、特に必要な規定が設けられておる次第でございます。これによりまして官聽組織及び運營の民主化と、行政面と經營面との合理的な調整一元化がなされ得ると期待しておる次第でございます。
 以上法案の大まかな骨組を申し述べたのでありまするが、法案は本來増産のための組織法ともいうべきものでありまして、その實施は具體的な増産手段によつて肉づけをされなければなりません。すなわち石炭の生産を畫期的に増大せしめまするためには、政府の責任と支援のもとに、從來の企業によつて經營の困難な事業、たとえで申しまするならば、新坑の開發とか、坑道の掘進とか、設備の整備擴張というような事業を行い、あるいは勞務者の福利施設の充實をはかるため病院、託兒所等の建設を行い、さらに炭鑛所要資材の委託による調達及び供給を行うことが必要となるのでございまして、政府は從來このような事業を營む政府機關といたしまして炭業公團というものを考えていたのでありまするが、諸般の事情よりその實現が困難となりましたので、新鑛調査の事務は政府みずからこれを行い、新鑛の建設の關係につきましては、産業復興公團の機能を活用いたし、資材の關係につきましては、政府みずからこれが斡旋を行うという方向において、代案を準備いたしております。この點あらかじめお含みおきを願いたいと存ずる次第でございます。
 以上申し述べました通り、法案はこれに關連する措置とともに、石炭増産の緊急な要請に應えるものでありまして、刻下の經濟危機を打開するための政府の重要なる一環をなすものにほかならないのでございます。
 なおこの法案自體は、作案の經過におきまして、各方面から受けました御意見と御批評とを廣く吸收包攝したものでありまして、この法案の一日でも早い實施によりまして、相應の效果あるべきことを確信するものでございます。何とぞ政府の意の存するところを諒とせられまして、大局的見地より御審議、御協贊あらんことを切望いたす次第でございます。
#4
○伊藤委員長 これにて本案の趣旨の説明は終りました。次に昨日の理事會において打合せをいたしました公聽會開催の件についてお諮りをいたします。本案は一般的關心及び目的を有する重要なる法案であると思われますので、各派理事の諸君におかれましても、本案の審査のために公聽會を開くことを希望されておられるのでありますが、衆議院規則第七十七條によりまして、公聽會を開こうとするときは、あらかじめ議長の承認を得なければならないということになつておりまして、意見を聽こうとする議題を定めた上で、諸般の手續をとる順序と相なつております。つきましては、これらの點について暫時懇談をいたしたいと思います。ちよつと速記を止めます。
#5
○伊藤委員長 速記を始めて。公聽會を開くことに御異議ありませんか。
#6
○伊藤委員長 公聽會を開くことについては、全員一致の御意見をもつて決定をいたされたものと思いますが、開くとすれば議題を定めなければなりません。意見を聽こうとする問題等について、皆さんの意見を御發表していただきたいと思うのでありますが、はなはだ先に僭越でありますが、大體私から三つの意見を聽こうとする問題を考えてみたのであります。その第一は、炭鑛管理の對象の問題についてであります。第二は實施の期間の問題であります。第三は管理及び運營の方式であります。こういうことを大體考えてみたのでありますが、この三つが法案の内容全盤にわたつて包括されているのではないかと思つておるのであります。なお委員各位から、さらに意見を聽くべき問題等について御意見がありますれば、この際御發表を願いたいと思います。
#7
○淵上委員 ただいま委員長より公聽會の場合における意見を聽くべき要項として三項お示しになりましたが、三項についでこの際國家管理をやるかいなかに關する問題についても考えなければならぬと思うのであります。ただいまの委員長のあげられた三項は、國家管理をやるという前提としての三項でありまして、もちろんこれは公聽の必要もありましよう。しかしながらやるかやらないかに關する數項につきましても、また十分公聽する價値があり、必要があるとかように思うのであります。從いまして、公聽すベき事項は、理事會があるいは小委員會にまず案を一應練らしていただいて、しこうしてその案をもつてこの常任委員會にお諮りになるということにしたらいかがと私は思うのであります。委員長の御意見はいかがですか。
#8
○伊藤委員長 そういう方法もやはり一つの方法として處理上いいと思いまするが、御承知のごとくに、公聽會を開くことにつきましては、先ほど申しましたように、その手續等において、あるいは公述者として來ていただく人等の間における通信關係、その他相當時間を要することもありますので、でき得ればなるべく早い機會に議長にこの手續をとつておいた方がよくはないかと實は考えておるのであります。今三つの問題を出しましたのは、私のまつたく私案としてお諮りをしたのでありますが、なお今淵上君の言われましたような問題につき、あるいはその他との問題についても、委員各位に御意見があろうと思いますので、そういう御意見もあらかじめお出しを願う。なおそれをここできめられれば結構と思いまするし、その意見を整理する必要があると思いますれば、理事會等を開いて整理をしてもいいと思いますが、一應そういう整理の方法につきまして、委員各位から御意見等を出していただいておくということも、廣い意味においてよくはないかと思いますが、どうでしようか。
#9
○淵上委員 私委員長に重ねてお願いいたします。各委員に公聽すべき要目を考えていただきまして、それを委員長の手もとに數日後までに期日を切つてお集めになり、あるいは理事會、あるいはこの常任委員會において審議されたい、かように思うのであります。
 なおこの際ぜひ附け加えて申し上げておきたいのでありますが、ただいまの委員長のお話の中には、非常に審議を急がなければならぬというお言葉がありました。私ども石炭の増産を期待する限り、やるなら早くやる、やらないならやらないと早く決定しなければならぬという意味合におきまして、本法案がいずれか早くきまることを心から要望しているのでありますが、ただいまの委員長のお言葉は、審議をせかせるというふうにしか聞えないのであります。この畫期的な重大なる法案を審議するにあたりまして、私はぜひとも公聽會を開かなければならぬということを強調したいのであります。去る七月二日に商工大臣は、きわめて最近の機會にこの國家管理法案を提出すると言われているのでありますが、その後すでに三箇月を經過しているのでありまして、そのくらい提出するまでに愼重に練られた法案であります。從いまして、いよいよ提案されたこの法案を審議するにあたりましては、われわれもまた愼重にまたきわめて入念に審議しなければならぬこと、これはわれわれの國家竝びに國民に對する重大なる責務であると思うのであります。從いまして、公聽會に呼び出される人は、手數がかかろうが、日數がかからうが、あるいは今お話のように煩瑣な點がありましようが、こういうことを厭うべきではない、かように私は思うのであります。十分各方面の人を選任し、また眞劍なる意見を各方面の人から聽くことは、絶對に必要な事柄であると思うのでありますから、來ていただいて公聽すべき要目につきましても、今ここにきまり得ることはきめてもいいが、さらに數日後一定の日にちを期して、各委員から考えていただいて、もう少し要目を考究になりましたらいかがかと私は考えるのであります。特に愼重なり御考慮を願いたいと思います。
#10
○岡田(春)委員 ただいま淵上君の御意見は、私どもまことにごもつともなことと思うのであります。しかし先ほどから委員長のお話を伺つてまいりますと、公聽會を開催いたしますまでの事務的な措置といたしましても、相當の日數を要するという話を伺つております。しかも先ほど委員長の個人の御提案といたしまして、三つの要目について、公聽會の議題に付したいという御意見があつたわけであります。大體その三つが議題の内容を、私もただいま伺いましたので、いろいろ考えてみます場合におきまして、この三つの議題において、今度ここに提案されようといたしております重要な要目は、一切含まれておるのではないかと考えるのであります。そういう點で一應委員長が、三つの包括的な議題を提供されたのではないかと考えるわけであります。先ほど淵上君からお話がありました點につきましては、私もきわめてごもつともだと思いますが、その中で具體的に、特にどの問題を、どういうように一般の公聽會に出席した者から聽くかということは、實はこれは運用上の問題でありまして、この三つの議題の中において、特にこれをどういうように問題として考えていつたらいいかというような點は、運用の面で、これは今後具體的に理事會等においてお考えを願うことにいたしまして、先ほどからのお話のありましたように、公聽會開會の技術的な見地、時間的な見地から考えましても、とりあえずこの三つの議題で公聽會を開催いたすことにいたしまして、そのあと運用上において、これを取扱う方がいいのではないかと思います。
 それから特に先ほど淵上君からお話のありました點で、これは私から申し上げるまでもなく、淵上君が十分御承知の上でお話になつておることと思いますが、公聽會それ自體においては、何ら國管法に對して可否を決すべき權限のあるものでないことは、これは申すまでもないことでありまして、この公聽會の成果を通しまして、そうしてこの委員會が國管の成否を決する決論を得ようという意見の程度のものしかわが國ではないのでありますから、從いましてでき得る限り、この國管全體の問題が含まれました三つの議題として。この内容を一日も早く公聽會を開きまして行われるように、そうしてその運用上の問題については、できるだけ理事會において處理するようにお願いしたいと思います。
#11
○伊藤委員長 お諮りいたします。先ほど淵上君からも意見が出ておりますし、岡田君からも今意見が出たのでありますが、なお各委員諸君からもそれぞれ御意等見があろうと思いますので、公聽會を開いて、その意見を聽くべき問題等につきましては、理事會等において十分その内容を整理いたしまして、それによつて意見を廣く聽くということにきめてはいかがでしようか。
#12
○伊藤委員長 それではそういうように決定いたします。
#13
○前田(正)委員 われわれ第一議員倶樂部からは、鑛工業委員會の理事が出ておりませんので、小會派の國民協同黨の理事の方と多少意見の違うところがありますから、参考に今の議題について申し上げておきたいと思います。私はやはり自由黨から意見が出たように、この國家管理ができるかどうかということについて審議してもらうことが、絶對必要であると思います。管理を國家がやりまして、その經營を移管された場合に、もちろん増産を上げなければならぬが、どれだけ増産目標を上げなければならぬか。そういつたことに對して國民の意見を聽いていただきたいと思います。この二點をぜひ要望いたしておきます。
#14
○伊藤委員長 それではさように決定をいたします。
#15
○淵上委員 商工大臣は鑛工業委員會外の方であることは申すまでもありませんが、いやしくも政府の希望として、現場における公聽會を開きたいという希望を表明せられたことは、速記録を見ればはつきり御記憶が甦えると思います。本委員會においては現場における公聽會は止めるという御方針でありましようか。それを重ねてお伺いいたしておきます。
#16
○伊藤委員長 そうした問題等は、委員長が決すべきものではないのでありまして、理事會等で十分相談をいたすことにいたしたいと思います。
#17
○伊藤委員長 つきましては、公聽會を開催するにあたりましては、議長に承認要求をいたさなければならぬのでありまして、その承認方の要求書を提出することに御異議ありませんか。
#18
○伊藤委員長 それではさように決定をいたします。本日はこの程度に止めまして…。
#19
○澁谷委員 先ほど委員長から御報告のありましたように、委員會は本日は一日休むことに、昨日の理事會では決定しておる。それは議案を愼重に審議しなければならぬ。しかも議案な渡されてからまだ一日の餘裕もない。少くともこういう重大問題でありますから、自由黨としては十日ないし一週間の猶豫を與えてくれという提案があつたのでありますが、理事の方がいろいろ御相談の結果、一日は休んで、それから日曜が間にはいりますから、二日間休んで審議にかかることに、理事會では決定しております。ところが本日は不幸にして休む日にあたらなくなつてしまつた。そうしますと、月曜日はどうしても一日休むことは當然すぎるほど當然なことに理事會で決定しておる。それですから、その點は先ほどの委員長の御報告は訂正されなければならぬと思いますが、いかがですか。
#20
○伊藤委員長 大體におきまして、時間をとつたといたしましても、本日は一時間程度しかとつておらぬと思います。
#21
○澁谷委員 それはそうですけれども、ここへ來るまでの時間もありますから……。
#22
○岡田(春)委員 きのうの決定の二日休んでという話は、初め澁谷君も昨日御承知の通りに、自由黨から十日間あるいは七日間の休憩をしようという御提案がありましたけれども、それでは都合が悪いのではないかという意見があつて、當日御出席になりました他の黨の理事の全員の方は、大體月曜日から開會しよう、二日間を一應考慮の中に入れて、私たちの伺つたのは、月曜にやろうという意味におきめを願つたように私は聽いておるのでありまして、二日間休もうということが重點であつたとは聽いておらないのであります。
#23
○生越委員 今岡田委員の言われたことは、少し虚偽的な言葉ではないかと思います。二日間と、一日をやるということはありまして、それで日曜日があるから二日になるから、それで月曜日にやろうじやないかということに決定したと思います。ですから二日ということは動かせない原則的日數だと思うのです。ですからここでこの問題にかかるときに、準備なきやり方をすることは、後に非常ないろいろな混迷を起すことになるのでありまするから、委員長におかれましては、十分準備期間というものをお與えになつて、そうしてやられることがすべての議事がスムースにいくことになると思うのであります。この點十分お考え願いたいのであります。
#24
○山口(六)委員 先ほど委員長は、議長にこの公聽會を催すことを申請する、異議はないかという最後のお言葉であつたのでありますが、その前に、委員長はその議長に申請するについては、これが内容を記載するのだというようなお言葉があつたのであります。そこで私ども委員會といたしましては、その公聽いたしまする内容につきましては、まだ具體的にきまつておらぬと承知しておるのであります。そして公聽の内容につきましては、私どもは石炭國管の案につきましては、まことに今まで、あるいは商工省案であるとか、ないしは石炭廳案であるとか、ないしは安本案であるとか、ないしは民主黨案であるとか、ないしは某々案であるとか、非常に多種雜多な案が世間に流布されておつたのであります。從いまして、世間といたしましても、どれが一體國管案な内容であるのか、おそらく明瞭を缺いておるであろうと思います。從いまして、私どもこの委員會といたしますると、一應總括的に當局のこの案に對しまする内容を質問してみたいと思います。そうしてその間におきまして、私どもはもちろん、また國民のその公聽に参加される諸君におかれましても、一應その概念がさらに明確化してくるのであります。從いまして、そうした過程の中におきまして、私どもはしからばいかなう問題をとらえて公聽にかけてみたいかということがはつきりしてくる、かように考えるのであります。從つてそうした方法によりまするがゆえに、この間少くとも一週間ないし十日間くらいのうち、お互いが持寄りまして、理事會、委員會にかけまして、そうして議長に申請するところの内容がきまる、私はかように了解しておるのでありますが、これで差支えないのでありましようか。
 それからもう一つ、先ほどの本日、明日休みといたしまして、そうして月曜日に開會するということであつたのでありまするが、これは私どもはこの二日間の休みということは、この間におきまして政府の出されましたこの法案に對する一應の自分たちの内審議をするという期間の意味と解釋するのであります。從いまして、本日初めて私どもはこの案を手に入れたのでありますから、實は本來ならば五日間ないし一週間くらいの餘裕がほしいと思うのであります。さような意味における二日間であると了解しますので、從いまして明日、明後日、二日間は私は當然の問題である、かように解釋したいと思うのであります。
#25
○岡田(春)委員 先ほどから大分お話があるのですが、私は一言だけ申し上げておきたいと思うのです。今生越さんからお話がありました虚偽的というお言葉があつたのですが、私がただいま申し上げたのは、私はかように解釋をいたしておりましたという、こういうことを申し上げたのでありまして、虚偽的という言葉は少々行き過ぎである。いや、あなたに申し上げているのではない。ともかくそういう意味ですから、そういう點は十分お愼みを願いたい。私といたしましては、月曜日としてやつた方がよいのではないか、特に昨日開會することにつきましては、御承知のようにあの前後のいきさつは、初め一時に開會するというのが、民主黨の御都合で四時までに延期をいたしまして、その關係で、別に民主黨が悪いとか何とかいう意味で申し上げておるのではありません。要するにそういう關係で、つい遅れたというような事情もあるのですから、本日までと言いましても、實際問題としてさほど延びているわけでもありませんので、月曜日にこれを再開されるように審議を續行されるように、理事會の決定通りにおきめを願いたいと思います。
#26
○伊藤委員長 大體においてただいま御意見等はほぼ整理されるようになつておるのではないかと思います。先ほど山口君から御意見が出まして、公聽會を開いて意見を聽くベき議題等につきましては、理事會等においてとりまとめをするようにということが決定をされておりますので、さらに議長の手もとにまで、公聽會を開くベきその手績等をすることも決定をされておりますので、この點理事會等で十分話合いをして取極めたいと思つております。
#27
○有田委員 理事會で御研究になつて、さらにわれわれの委員會におかけになつて、そうしておきめを願いたい。理事會に一任をするわけじや決してない。理事會に十分な御審議を願つて、さらにこの常任委員會にかけて決するというように、私ども解釋しておるのであります。さらに委員長にお願いいたしたいことは、この委員の中に炭鑛を長年御經驗の方もありますが、私どもその他の者は炭鑛には十分な經驗をもつてない者であります。しかも刻下非常の問題でありまして、委員長は先ほどから、また昨日來非常に焦つておられるように私どもは見受けるのだあります。しかしどうか私どもはほんとうに、この問題を過つた場合においては切腹して國民に申しわけをしなければならない重大な問題であります。從つて私どもの眞劍な氣持に對して、十分なる時間と、そうして十分なる檢討と、また十分なる知識を得るベきものを與えていただきたい。これを早く何とかまとめて、早く通したいというようなふうに私どもは見受けられるのでありますが、名委員長でありますから、そういうことは萬々なかろうと思いますが、どうかひとつ、昨日の場合にも私は申し上げたように、今日は民主黨の會があるから、民主黨の方の立場もあるから、明日の朝から商工大臣のお話を十分伺おう、今日はむりに押してこの委員會を聞くことはよくないのではないかというようなことを、委員長に私は申し上げたことがあるのでありますが、ともかくそういつた問題は非常に重大な問題でありますから、この點ひとつ委員長として、われわれ全體の委員長でありますから、民主、社會黨だけの委員長ではないのでありますから、その點を間違いなく運營していただきたいと思うのであります。同時に月曜日、火曜日というような問題は、私どもが長年炭鑛の經驗がありましたら、それは月曜日でもよいのであります。しかしながら實際法案を頂載したのは、今日初めて私どもは見るのであります。こんな重大な問題を一日延ばすことが許されないとか、しかも社會黨の理事から、そういうお話がありましたが、私どもは單にそれを延ばすというような意味合いで申し上げておるのでなく、ほんとうに眞劍にやりたいという考えで申し上げているので、重ねて、委員長は社會黨だけの委員長ではない、全委員の委員長であるということを御了解願つて、御協議願いたいのであります。
#28
○生越委員 今在田委員から、委員長が焦つておるということが見受けられるということを申されておるのでありますが、委員長は決して焦つておいでにならぬと思うのであります。ここで重大な問題が焦る焦らずにかかわらずにあるのでありますが、ここに委員長はとつくりと考えてやつていただきたい問題があります。それは先ほども商工大臣からのご説明の中にありましたごとく、炭業公團なるものを出す御豫定であつたが、それが御都合によつて代案を出すということでありますが、この代案がいつ出るのかという問題であります。これはこの石炭管理法案と同じような状態にいかなくてはいかない。非常に親子の關係にある問題でありますので、わが民主黨におきましては、この裏づけになるところの産業公團法に代るべきものが出てまいらなけば、審議は進むまいということになつておることを一言申し上げておきますから、これに對していつお出しになるか。できるだけ早くお出しにならなければ、この委員會の審議もなかなかスムースにいかないと思うのであります。この點委員長、あるいは商工大臣におかれましては、御提出になる期日を御明示願いたいと思うのであります。
#29
○伊藤委員長 ただいまの生越君の意見きわめて重要であると思いますので、政府とも連絡をとりまして、至急その解決をはかるようにいたしたいと思います。
#30
○澁谷委員 先ほどの委員會の開催の日取でありますが、これについてはどういうふうになさるのですか。
#31
○伊藤委員長 大體理事會で次會の日程等をきめることにいたしました。ここで月曜に開くとか、火曜に開くとかいうようなことは大した問題でもないと思いますので、それも合わせて理事會等で次會の日取をきめるときにいたしたらいかがでしようか。
#32
○澁谷委員 きようは私は差支えがありますから理事會は月曜日に開いたらどうですか。
#33
○生越委員 今自由黨の方々からも、この委員會を開くことにはいろいろな論議かあつたのでありますが、先ほど申し上げたごとく、産業公團法に代るべきものがいつ出るかということが先決問題だと思います。これによつて委員會を開く、開かないということが自然にきまつてくると思いますから、これを政府と至急にお打合せになりまして、そうしていつ出すということをおきめになれば、自然そこに委員會を開く日程もきまつてくると思います。
#34
○伊藤委員長 暫時休憩しまして理事會を開いて御相談したいと思います。
    午前十一時三十二分休憩
     ――――◇―――――
    午前十一時四十二分開議
#35
○伊藤委員長 再開いたします。
 ただいま理事が御相談をいたしまして、三十日の火曜日午後十時から再開しようということにいたしました。御了承を願いたいと思います。
 本日はこの程度に止めまして、次會は來る三十日火曜日午前十時より再開いたします。質疑に移ることにつきまして、質疑の要求は各派の理事諸君のお手もとでおまとめの上通告をお願いいたします。
 本日はこれにて散會いたします。
   午前十一時四十三分散會
ソース: 国立国会図書館
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