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1965/10/05 第50回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第050回国会 本会議 第1号
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1965/10/05 第50回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第050回国会 本会議 第1号

#1
第050回国会 本会議 第1号
昭和四十年十月五日(火曜日)
   ―――――――――――――
 議事日程 第一号
  昭和四十年十月五日
   午前十時開議
 第一 議席の指定
 第二 会期の件
   ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 日程第一 議席の指定
 日程第二 会期の件
   午後八時四十四分開議
#2
○議長(船田中君) 諸君、第五十回国会は本日をもって召集せられました。
 これより会議を開きます。
    ――――◇―――――
 日程第一 議席の指定
#3
○議長(船田中君) 衆議院規則第十四条によりまして、諸君の議席は、議長において、ただいま御着席のとおりに指定いたします。
    ――――◇―――――
 日程第二 会期の件
#4
○議長(船田中君) 日程第二、会期の件につきおはかりいたします。
 今回の臨時会の会期は、召集日から十二月十三日まで七十日間といたしたいと存じ、これを発議いたします。
 討論の通告があります。これを許します。角屋堅次郎君。
  〔角屋堅次郎登壇〕
#5
○角屋堅次郎君 私は、日本社会党を代表し、第五十臨時国会の会期を一方的に七十日とする議長提案に反対の討論を行なわんとするものであります。(拍手)
 およそ、国会の会期は、与野党共通の土俵として、従来から各党円満なる話し合いのもとに決定してきたものであります。しかるに、国会召集当日まで今回のごとき紛糾を見たのは、言うまでもなく、日韓条約の取り扱いをめぐる政府・与党とわれわれとの間に鋭い対立があったからであります。
 政府・自民党は、日韓条約の批准にその政治生命をかけて今次国会に臨もうとしており、われわれ日本社会党は、日韓条約の国会上程そのものに強く反対しておるのであります。なぜかならば、今回締結された日韓条約が、今日までの日韓両国の国会審議を通じて明らかなように、管轄権の範囲、李ライン、竹島問題など、条約の基本的諸問題について、両国政府の間に全く意見の不一致があるからであります。とりわけ、最も基本的問題である国交正常化の相手国の領土管轄権について、当事者双方で完全に見解の食い違っておる本条約は、本来条約の体をなしておらず、これを放置したまま国会に上程することは、国会の権威のためにも断じて許すべからざることであります。(拍手)したがって、われわれは、これらの疑点を解明するためにも、まずもって韓国国会での議事録を提出すべきであると主張し、衆議院議院運営委員会において民主社会党もこれに賛成したのでありますが、橋本官房長官は政府を代表してわれわれの正当な要求を拒否し、国会の審議権尊重の立場をとるべき与党またこれに同調したのであります。しかも、本日開かれた議院運営委員会には、わが党の同僚委員の発言中、不当にも坪川委員長は採決を強行いたしたのであります。いやしくも国際条約の解釈が、締結当初から、合意されたはずの両国の直接責任者双方によって大きく食い違っておることは、まことに重大問題であって、これをあらかじめ解明することを拒否した政府・自民党の理不尽な態度は、厳に糾弾されなければなりません。(拍手)このことは、日韓条約の持つ危険な正体をできる限り国民の眼から隠蔽し、ひたすら批准を強行せんとするみずからの意図を端的に示すものであって、われわれの断じて容認できないところであります。
 われわれは、今次国会を迎えるにあたり、いま静かに、国民が何を求め、何を期待しておるかを正視すべきであります。われわれの主張を率直に申し上げますならば、今次国会は、未解明な問題の多い日韓条約の審議を取りやめ、国民の関心の的である災害復旧、経済危機打開、ベトナム戦争に対する日本政府の態度変更及び補正予算の審議等を行なう国会とすべきであり、そのための会期は五十日以内で十分とするものであります。(拍手)おそらく国民も、われわれの主張に耳を傾け、政府・自民党が何ものにも先がけて日韓条約の批准に狂奔することに反対であるとかたく信じます。むしろ緊急に解決すべきは災害対策であり、当面の経済危機打開にあると考えるからであります。また、アジア外交についても、当面必要なことは、いかにしてベトナム戦争を平和的に解決し、連鎖反応的に拡大している東南アジアの不幸な事態を一日も早く沈静させるかであります。同時にまた、中国の国連加盟や沖縄の祖国復帰についても誠実な努力をすることであります。
 私は、この際、佐藤内閣が日韓問題で治安対策を背景に国論を激しく二分するがごとき愚をやめ、対米従属のアジア外交について冷静な再検討を強く要求するものであります。(拍手)
 ひるがえって、佐藤内閣の災害対策、経済危機打開に対する方策、補正予算等の準備がおくれていることは、まことに遺憾であります。国会開会後すみやかに提出すべき補正予算案は一カ月以上おくれるといわれ、災害対策関係の新しい立法措置も検討中の段階であり、公務員給与の改定についても、人事院勧告の完全実施と地方財政の裏づけをすべき閣議決定もおくれております。中小零細企業の擁護、農政転換の要求についても、いまだ見るべきものなく、また、物価対策についても、公共料金値上げストップという政府の英断は示されていないのであります。特に、本年度の災害は、台風十五号以来、二十三号、二十四号、二十五号と、数多い台風襲来によって、総額二千億をこえる激甚な災害を受け、さらに、冷害、ひょう害等も加え、被災地域は冬を控え一刻の猶予もならないところが多いのであります。これらの災害対策については、国会でも最優先的に取り上げ、わが党がかねて主張する個人災害の救済対策も含めて万全の措置を講じなければなりません。また、当面の経済危機打開についても、まず経済危機の実態を明らかにし、政府の政策的責任の反省から出発することが先決であり、その上に立って、不況の犠牲をこうむる労働者、農漁民、中小企業など、勤労諸階層の生活擁護の政策を総合的に推進すべきであります。
 過般、金沢における一日内閣で、農村の一高校生斎藤常一君が、日本農村、農民を愛する立場から切々として訴えた報道は、われわれ政治家に対する警鐘として胸を打つものがあります。(拍手)国破れて山河あり、田園まさに荒れなんとする日本農村の現状は、いまはなき池田前総理さえ、農業と中小企業に革命的施策をと訴えた、まさにその事態にあることを教えていると思うのであります。
 佐藤総理は政権を担当してすでに一年、いまやあなたの胸に去来するものは何であるか。外交か内政か、はたまた党内態勢の確立か。それは問うべくもありません。しかし、われわれが佐藤政治一年間の実績に照らして感ずるものは、まさに人間疎外の政治であり、寛容と忍耐を放棄してわが道を行く、きわめて右寄り、反動的な政治の推進であります。
 もし佐藤総理が従来の政治姿勢を改むることなく、実兄である岸元総理の憲法改正発言に激励されて、日韓条約の批准強行から憲法改正、日米安保条約の再改定に向けて邁進せんとする方針であるとするならば、議会と国民のきびしい糾弾を受けるであろうことを率直に申し上げ、今次臨時国会において謙虚にわれわれの主張に耳を傾け、慎重に今次臨時国会に対処されるよう強く要求して、私の反対討論を終わります。(拍手)
#6
○議長(船田中君) これにて討論は終局いたしました。
 会期の件につき採決いたします。
 この採決は記名投票をもって行います。会期を召集日から十二月十三日まで七十日間とするに賛成の諸君は白票、反対の諸君は青票を持参せられんことを望みます。――閉鎖。
  〔議場閉鎖〕
#7
○議長(船田中君) 氏名点呼を命じます。
  〔参事氏名を点呼〕
  〔各員投票〕
#8
○議長(船田中君) 投票漏れはありませんか。――投票漏れなしと認めます。投票箱閉鎖。開匣。――開鎖。
  〔議場開鎖〕
#9
○議長(船田中君) 投票を計算いたさせます。
  〔参事投票を計算〕
#10
○議長(船田中君) 投票の結果を事務総長より報告いたさせます。
  〔事務総長報告〕
 投票総数 二百九十七
  可とする者(白票)        二百十三
  〔拍手〕
  否とする者(青票)         八十四
  〔拍手〕
#11
○議長(船田中君) 右の結果、会期は七十日間とするに決しました。
    ―――――――――――――
 今回の臨時会の会期は召集日から十二月十三日まで七十日間とするの件を可とする議員の氏名
      相川 勝六君    愛知 揆一君
      青木  正君    赤城 宗徳君
      赤澤 正道君    秋田 大助君
      天野 公義君    天野 光晴君
      荒木萬壽夫君    有田 喜一君
      安藤  覺君    井出一太郎君
      井村 重雄君    伊東 隆治君
      伊能繁次郎君    岩動 道行君
      池田 清志君    池田正之輔君
      稻葉  修君    稻村佐近四郎君
      今松 治郎君    上村千一郎君
      植木庚子郎君    臼井 莊一君
      内田 常雄君    浦野 幸男君
      小川 平二君    小沢 辰男君
      小澤佐重喜君    小渕 恵三君
      大石 八治君    大石 武一君
      大泉 寛三君    大倉 三郎君
      大竹 太郎君    大坪 保雄君
      大西 正男君    大野  明君
      大橋 武夫君    岡崎 英城君
      奥野 誠亮君    押谷 富三君
      加藤 高藏君    加藤常太郎君
      賀屋 興宣君    鍛冶 良作君
      海部 俊樹君    金子 岩三君
      金丸  信君    上林山榮吉君
      神田  博君    亀岡 高夫君
      亀山 孝一君    鴨田 宗一君
      唐澤 俊樹君    仮谷 忠男君
      川島正次郎君    川野 芳滿君
      木村 剛輔君    木村 武雄君
      木村武千代君    菊池 義郎君
      吉川 久衛君    久野 忠治君
      久保田円次君    草野一郎平君
      鯨岡 兵輔君    倉成  正君
      小島 徹三君    小平 久雄君
      小宮山重四郎君    小山 省二君
      纐纈 彌三君    佐々木秀世君
      佐藤 榮作君    佐藤 孝行君
      佐藤洋之助君    坂村 吉正君
      櫻内 義雄君    笹山茂太郎君
      四宮 久吉君    志賀健次郎君
      始関 伊平君    椎名悦三郎君
      重政 誠之君    澁谷 直藏君
      島村 一郎君    正示啓次郎君
      白浜 仁吉君    進藤 一馬君
      周東 英雄君    壽原 正一君
      鈴木 善幸君    砂田 重民君
      砂原  格君    關谷 勝利君
      田川 誠一君    田口長治郎君
      田澤 吉郎君    田中伊三次君
      田中 榮一君    田中 角榮君
      田中 正巳君    田中 六助君
      田村  元君    田村 良平君
      高橋清一郎君    高見 三郎君
      竹下  登君    竹山祐太郎君
      谷川 和穗君    千葉 三郎君
      地崎宇三郎君    中馬 辰猪君
      塚田  徹君    塚原 俊郎君
      辻  寛一君    綱島 正興君
      坪川 信三君    登坂重次郎君
      徳安 實藏君    床次 徳二君
      内藤  隆君    中川 一郎君
      中島 茂喜君    中野 四郎君
      中村 梅吉君    中村 幸八君
      中村 寅太君    中村庸一郎君
      中山 榮一君    永田 亮一君
      永山 忠則君    二階堂 進君
      丹羽喬四郎君    西岡 武夫君
      西村 英一君    西村 直己君
      根本龍太郎君    野原 正勝君
      野見山清造君    馬場 元治君
      橋本登美三郎君    橋本龍太郎君
      長谷川四郎君    服部 安司君
      濱田 幸雄君    濱地 文平君
      濱野 清吾君    早川  崇君
      原 健三郎君    原田  憲君
      廣瀬 正雄君    福井  勇君
      福田 篤泰君    福田  一君
      福永 健司君    藤井 勝志君
      藤枝 泉介君    藤尾 正行君
      藤山愛一郎君    古井 喜實君
      古川 丈吉君    保科善四郎君
      坊  秀男君    細田 吉藏君
      堀内 一雄君    堀川 恭平君
      本名  武君    前尾繁三郎君
      前田 正男君    益谷 秀次君
      増田甲子七君    松浦周太郎君
      松澤 雄藏君    松田竹千代君
      松田 鐵藏君    松野 頼三君
      三池  信君    南好  雄君
      村上  勇君    村山 達雄君
      毛利 松平君    森   清君
      森下 國雄君    八木 徹雄君
      山口喜久一郎君    山崎  巖君
      山田 彌一君    山手 滿男君
      山村新治郎君    山本 勝市君
      山本 幸雄君    吉田 重延君
      渡辺美智雄君    亘  四郎君
      麻生 良方君    稲富 稜人君
      今澄  勇君    受田 新吉君
      内海  清君    春日 一幸君
      栗山 礼行君    小平  忠君
      佐々木良作君    竹本 孫一君
      中村 時雄君    永末 英一君
      西村 榮一君    門司  亮君
      本島百合子君    吉川 兼光君
      吉田 賢一君
 否とする議員の氏名
      赤路 友藏君    茜ケ久保重光君
      秋山 徳雄君    淡谷 悠藏君
      安宅 常彦君    井谷 正吉君
      井手 以誠君    伊藤よし子君
      石野 久男君    石橋 政嗣君
      大出  俊君    大柴 滋夫君
      大村 邦夫君    岡本 隆一君
      落合 寛茂君    加賀田 進君
      勝澤 芳雄君    角屋堅次郎君
      川俣 清音君    川村 継義君
      久保田鶴松君    栗林 三郎君
      小林  進君    小松  幹君
      五島 虎雄君    河野  密君
      佐々木更三君    佐藤觀次郎君
      佐野 憲治君    島上善五郎君
      下平 正一君    鈴木茂三郎君
      田口 誠治君    田中 武夫君
      滝井 義高君    楯 兼次郎君
      千葉 七郎君    辻原 弘市君
      泊谷 裕夫君    中井徳次郎君
      中澤 茂一君    中嶋 英夫君
      中村 重光君    成田 知巳君
      二宮 武夫君    西宮  弘君
      西村 関一君    野原  覺君
      野間千代三君    芳賀  貢君
      長谷川正三君    華山 親義君
      原   彪君    日野 吉夫君
      肥田 次郎君    藤田 高敏君
      穗積 七郎君    細谷 治嘉君
      前田榮之助君    松井 政吉君
      松井  誠君    三木 喜夫君
      村山 喜一君    森本  靖君
      八木  昇君    安井 吉典君
      柳田 秀一君    山内  広君
      山口シヅエ君    山口丈太郎君
      山田 長司君    山田 耻目君
      山中 吾郎君    山中日露史君
      山花 秀雄君    山本 幸一君
      湯山  勇君    米内山義一郎君
      横路 節雄君    加藤  進君
      川上 貫一君    林  百郎君
      志賀 義雄君    田中織之進君
    ――――◇―――――
#12
○議長(船田中君) 本日は、これにて散会いたします。
   午後九時九分散会




ソース: 国立国会図書館
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