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#1
第049回国会 地方行政委員会 第2号
昭和四十年八月五日(木曜日)
   午後一時二十分開会
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         天坊 裕彦君
    理 事
                沢田 一精君
                加瀬  完君
                原田  立君
    委 員
                高橋文五郎君
                竹中 恒夫君
                津島 文治君
                鍋島 直紹君
                占部 秀男君
                鈴木  壽君
                林  虎雄君
                二宮 文造君
                市川 房枝君
   国務大臣
       自 治 大 臣  永山 忠則君
   政府委員
       警察庁長官官房
       長        浜中 英二君
       自治政務次官   大西 正男君
       自治大臣官房長  松島 五郎君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        鈴木  武君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○地方行政の改革に関する調査
 (永山国務大臣の所信表明に関する件)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(天坊裕彦君) ただいまから地方行政委員会を開会いたします。
 永山国務大臣並びに大西政務次官から発言を求められておりますので、この際、これを許します。永山国務大臣。
#3
○国務大臣(永山忠則君) 私は、先般の内閣改造にあたりまして、自治大臣兼国家公安委員会委員長を仰せつけられたのでありますが、日ごろから地方自治と治安の問題について御尽瘁をいただいておられまする委員各位に対しまして、深く敬意を払っておるものでございますが、どうか今後格別の御指導と御協力を賜わりたいと存ずるものでございます。
 この機会に、地方自治と治安行政の当面の問題につきまして所懐の一端を申し述べさせていただきたいと存じます。
 まず、地方行政につきましては、社会経済の発展に伴いまして、広域的処理を必要とする行政事務がますます増大してきておりますが、自治省といたしましては、前国会において成立しました地方行政連絡会議法によりまする地方行政連絡会議の積極的活用をはかることにより、これに対処するとともに、さらに、府県合併等の問題につきましては、ただいま鋭意御審議をお願いいたしております地方制度調査会の答申をまって、前向きの姿勢で取り組んでまいりたい所存でございます。
 次に、地方財政についてでありますが、最近の地方財政が再び悪化の傾向を強めてきておりますことは、まことに憂慮にたえないところであります。私といたしましては、地方財源の一そうの充実強化に格段の努力をいたすことによりまして、地域格差を是正し、社会開発を促進してまいる考えでありますが、同時に、国民健康保険財政及び地方公営企業財政の健全化を一日もすみやかに実現し、これとの関連において、一般会計の財政健全化方策を進める必要があると考えているのであります。また、特に国庫補助負担金の算定の適所化に努力し、地方団体の異常な重圧となっているいわゆる超過負担の解消に全力を注ぎたいと考えております。地方公共団体においても、この際、関係者が住民より負託された任務の重大なることに思いをいたされ、冗費を省き、財源の重点的、効率的使用に一そうの努力を払われんことを強く期待いたすものであります。
 地方公営企業につきましては、近く地方公営企業制度調査会の答申がいただけるものと期待されているのでありますが、自治省といたしましては、その答申に基づき、地方公営企業の経営合理化の指導の徹底、低利資金の確保、料金の適正化の推進等について、一そうの努力を傾注してまいりたい所存であります。
 次に、地方税については、従来から地方税源の充実と税負担の均衡化合理化につとめてまいったところであります。今後におきましても、昨年末における税制調査会の長期答申の内容を参酌して、最近の社会経済情勢の推移に対応しつつ、引き続き地方税の充実確保につとめるとともに、住民税につきましては、昭和三十九、四十年両年度にわたる三百億円にのぼる減税の結果をも検討して、さらに負担の合理化を進めていきたい所存であります。また、固定資産税につきましては、新評価の結果を税負担に適正に反映せしめることにより、負担の均衡化と合理化をはかるための具体的な方策を検討いたしたいと考えておるのであります。
 さらに、消防の問題につきましては、改正消防法の徹底、科学消防力の増強等により、危険物施設の災害対策を推進する考えでありますが、なお昨今、火災、風水害その他の事故により、死傷者の続出することにかんがみ、救急業務の拡充、救助活動の強化、避難体制の確立等、人命保護のため一段の努力をいたしたい所存であります。
 次に、国家公安委員会委員長といたしましての私の所信を申し述べたいと存じます。
 去る六月、吉武前委員長のあとを受けまして、国家公安委員会委員長に就任いたしまして以来、私は、真に国民の信頼をかち得る警察の確立のために努力いたしたいと存じておりますが、当面警察運営の重点といたしましては、
 まず第一に交通事故の防止であります。交通事故による死者の数は、幸い本年に入り相当の減少を見ており、まことに御同慶にたえぬところであります。しかしながら、車両の増加状況、道路環境の現状等を考えるとき、決して楽観は許されないのであります。私は、今後関係各機関との密接な連携のもとに、交通安全教育の徹底、交通安全施設の整備拡充、その他交通安全のための諸施策を積極的に推進し、国民とともにこの問題解決のために全力を傾注いたす所存であります。
 第二は、暴力の絶滅であります。組織暴力の根絶をはかり、あわせて社会の各部門におけるあらゆる暴力を徹底的に排除し、明るく住みよい社会を建設することは、警察に課せられた重大な使命であります。幸い暴力排除の気運は、国民各層の間に非常な盛り上がりを見せており、その成果も着々とあがってまいっております。私は、この気運をますます醸成することにつとめ、国民とともに暴力根絶のために力強い戦いを続けてまいる所存であります。
 第三は、青少年の非行防止であります。青少年を取り巻く有害環境がその非行化の大きな原因となっていることにかんがみ、警察といたしましては、その実態調査に合わせ、青少年の健全育成保護の見地から強力な指導取り締まりを実施してまいっておりますが、いまなお、その実態は憂慮にたえぬものがあります。私は、このような有害環境の浄化について強力な措置を講ずるとともに、青少年の補導についての体制を強化し、わが国の次代をになう青少年の健全な育成にさらに一そう努力いたす所存であります。
 以上申し述べましたような諸施策は、単に警察の力のみによっては、決してその目的を達成し得るものではなく、まず市民のこれに対する全面的な協力を得、市民と警察が一体となって強力にこれを推し進めることによって初めてりっぱな成果があがるものであります。私は、この点に十分留意し、このような気運をより一そう盛り上げるために全力を傾注いたす所存であります。
 次に、このような民間協力態勢の確立に合わせ、警察力の充実をはかることがぜひとも一必要であります。このためには、優秀な人材を警察に吸収するための積極的な努力をいたす一方、教育訓練を充実強化し、警察官の資質の向上をはかるとともに、その待遇についても十分な配意をいたし、安んじて職務に精励し得る体制を確立し、あわせて警察の近代化、科学化につとめ、時代の進運に適合し、いかなる事態にも一対処し得る体制を整備し、もって国民の信頼と期待にこたえたいと念願いたす次第であります。
 以上、所管行政の当面の問題について所懐を申し述べたのでありますが、各位の格別の御協力によりまして実効をおさめたいと存じますので、何ぶんよろしく御協力をお願い申し上げる次第でございます。
#4
○委員長(天坊裕彦君) 次に大西政務次官。
#5
○政府委員(大西正男君) お許しを賜わりまして一言ごあいさつを申し上げたいと思います。
 私は、さきの内閣改造に伴いまして、新たに自治政務次官に任命をせられました大西でございます。浅学非才でございますが、願わくは委員各位の御指導と御鞭撻によりまして最善の努力をいたしたい、かように考えておる次第でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。
 簡単でございますが、以上申し上げましてごあいさつにかえさしていただく次第でございます。
#6
○委員長(天坊裕彦君) 速記をとめて。
  〔速記中止〕
#7
○委員長(天坊裕彦君) 速記をつけて。
 それでは本日はこの程度にいたしまして、次回は八月十日午後一時開会の予定でございます。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後一時三十四分散会
ソース: 国立国会図書館
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