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#1
第049回国会 大蔵委員会 第2号
昭和四十年八月六日(金曜日)
   午後零時八分開会
    ―――――――――――――
   委員の異動
 八月四日
    辞任         補欠選任
     瓜生  清君     中村 正雄君
 八月六日
    辞任         補欠選任
     中村 正雄君     瓜生  清君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         西田 信一君
    理 事
                西川甚五郎君
                日高 広為君
                成瀬 幡治君
                中尾 辰義君
    委 員
                青木 一男君
                青柳 秀夫君
                伊藤 五郎君
                大竹平八郎君
                大谷 贇雄君
                林屋亀次郎君
                柴谷  要君
                田中 寿美君
                戸田 菊雄君
                瓜生  清君
                野坂 参三君
   国務大臣
       大 蔵 大 臣  福田 赳夫君
   政府委員
       大蔵政務次官   藤井 勝志君
       大蔵政務次官   竹中 恒夫君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        坂入長太郎君
   説明員
       大蔵大臣官房財
       務調長官     村井 七郎君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に
 伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案
 (内閣送付、予備審査)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(西田信一君) ただいまから大蔵委員会を開会いたします。
 福田大蔵大臣。
#3
○国務大臣(福田赳夫君) 最初に、一言ごあいさつを申し上げさしていただきたいと思います。
 去る六月初めの内閣の改造にあたりまして、不肖私が大蔵省担当を命ぜられまして、予算委員会並びに大蔵委員会の皆さんには格別のお世話に相なるかと存じますが、どうかひとつ御指導のほどをひとえにお願い申し上げます。よろしくお願いします。
#4
○政府委員(藤井勝志君) この機会を拝借いたしまして、一言就任のごあいさつをさしていただきたいと思うものでございます。
 福田大蔵大臣出現にあたりまして、不肖藤井勝志が衆議院議員の側から大蔵政務次官に就任さしていただきました。まことにお見受けのように若輩、浅学非才でございます。ただ、二回の国会生活で、大蔵委員をずっとやっておりましたので、皆さん方の仲間というお気持ちで、今後御好意、御鞭撻、御指導を賜りたい、こう思う次第でございます。どうぞよろしくお願いします。
#5
○政府委員(竹中恒夫君) ただいま決算委員会のほうに出ておりまして、たいへん失礼いたしました。
 今回の佐藤内閣の改造に際しまして、不肖私も大蔵政務次官に選任されたわけでございます。お見受けどおり、全く文字どおりの浅学非才、ことに財政面につきましてはきわめてうとい者でございまするが、全委員各位の御指導、御誘掖を賜わりまして、この重大時局下に大任を果たさしていただきたい、かように存ずるわけでございます。よろしくお願い申し上げます。
    ―――――――――――――
#6
○委員長(西田信一君) それでは、国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案を議題といたします。
 まず、政府から提案理由の説明を聴取いたします。福田大蔵大臣。
#7
○国務大臣(福田赳夫君) ただいま議題となりました国際通貨基金及び国際復興開発銀行への加盟に伴う措置に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、提案の理由及びその概要を御説明申し上げます。
 昭和二十七年八月、わが国が国際通貨基金及び国際復興開発銀行に加盟して以来、この二つの国際機関は、わが国経済の発展に多大の寄与をしてまいりましたが、ひとりわが国に対してのみならず、世界経済の復興及び発展のために果たしてきた役割りは、まことに大きなものがあります。
 この間、これら両機関は、資金需要の拡大等に伴い、昭和三十四年に増資を行ない、わが国も追加出資に応じましたが、その結果、現在では、国際通貨基金の割り当て額は約百六十一億ドル、国際復興開発銀行の払い込み資本額は約二百十六億ドルとなっており、うち、わが国の割り当て額及び出資額は、それぞれ五億ドル及び六億六千六百万ドルとなっております。
 さらに今回、世界経済及び国際貿易の発展と、これに伴う国際流動性に対する需要の増大とに対処するため、昨秋東京で開催されました第十九次総会において、全加盟国の総意によって、増資の方針が打ち出され、その後両機関はそれぞれの理事会において、割り当て額または出資額の増額に関する決議の草案を作成いたしました。この草案に対し、加盟国総務の投票が行なわれ、その結果、国際通貨基金については本年三月三十一日に割り当て額増額の決議が、また国際復興開発銀行については本年四月三十日に出資額増額の決議が成立したのであります。この決議によりますと、国際通貨基金においては、全加盟国について、一律二五%の割り当て額増額を行なうほか、日本、ドイツ連邦共和国、カナダ等十六カ国については、特別の増額を認めることとなり、国際復興開発銀行においては、これら十六カ国について特別の増資を認めることとなったのであります。
 この結果、わが国といたしましては、国際通貨基金については、二億二千五百万ドル(邦貨換算八百十億円)、国際復興開発銀行については一億六百六十万ドル(邦貨換算三百八十三億七千六百万円)の追加出資を認められることとなりました。これらの追加出資を行ないました場合、わが国の国際通貨基金の割り当て額は七億二千五百万ドル、国際復興開発銀行への出資額は七億七千二百六十万ドルとなるのであります。この追加出資に応ずることは、国際流動性の強化等にわが国として積極的に協力することになるとともに、わが国自身の外貨準備をも補強できることになりますので、これに応ずることといたしたいと存じます。
 したがいまして、今回の追加出資に応ずるため、この法律案により、追加出資についての規定を設けますとともに、これに伴い、両機関の定めるところにより、金及び現金で払い込みを必要とされる分についての財源に充てるため、日本銀行所有の金地金等のうち、大蔵大臣の指定するものについて、日本銀行に再評価させ、これによって生ずる再評価差益約五十三億七千九百万円を全額国庫に納付させるとともに、外国為替資金の一部百六十一億五千六百万円を限り、一般会計に繰り入れることができることといたしました。
 以上が、本法律案についての提案の理由及びその概要であります。何とぞ、慎重御審議の上、すみやかに御賛成あらんことをお願いいたす次第であります。
#8
○委員長(西田信一君) 引き続いて、補足説明を聴取いたします。
 村井財務調査官。
#9
○説明員(村井七郎君) 本法案の提案理由説明を補足し、法案の具体的な内容につきまして御説明申し上げます。
 まず第一に、わが国の国際通貨基金と国際復興開発銀行に対する出資額につきまして、国際通貨基金につきましては、現在の五億ドルの割り当て額を七億二千五百万ドルに増額し、また、国際復興開発銀行につきましては、現在の六億六千六百万ドルの出資額を七億七千二百六十万ドルに増額一することといたし、この追加出資に応ずる権限を政府に付与していただくものであります。これが第二条の改正でございます。
 この点に関連いたしまして、今回の増資の概要につきまして御説明申し上げますと、国際通貨基金につきましては、本年三月三十一日に成立いたしました総務会決議の基準となりました本年二月二十六日現在の全加盟国の割り当て額は約百六十一億ドルであり、この割り当て額について一律二五%すなわち約四十一億ドルの増額を行ないますとともに、最近において経済成長の著しかった日本、ドイツ連邦共和国、カナダ等十六カ国については、八億七千万ドルの特別の増額を認めることになったのでありますが、わが国といたしましては、現在五億ドルの割り当て額に対し、二億二千五百万ドルの増額が認められることになったのであります。
 国際復興開発銀行につきましては、本年三月三十一日現在の全加盟国の払い込み資本額は約二百十六億ドルでありましたが、今回は一律の増資を行なわず、各加盟国の国際通貨基金の割り当て額と国際復興開発銀行への出資額との比率を同一にするため、今回、国際通貨基金において特別の増額を認められた十六カ国についてのみ約八億七千八百万ドルの特別の増額を認めることとなったのでありますが、わが国といたしましては、現在六億六千六百万ドルの出資額に対し、一億六百六十万ドルの特別の増額が認められることになったのであります。
 次に、両機関への増額の払い込みの内訳につきまして御説明申し上げますと、国際通貨基金につきましては、増額の全額を払い込まなければならないのでありますが、増額の二五%、これは五千六百二十五万ドルでございますが、これについては金で、一%、これは二百二十五万ドルでございますが、これについては円現金で、残り七四%、これは一億六千六百五十万ドルでございますが、これについては無利子、無期限の通貨代用国庫債券で払い込むことになっております。
 国際復興開発銀行につきましては、増額の一〇%のみを払い込めばよいことになっておりますが、増額の一%、これは百六万六千ドルでございますが、これについてはドルで、〇・〇九%、これは九万五千九百四十ドルでございますが、これについては円現金で、残り八・九一%、これは九百四十九万八千六十ドルでございますが、これについては無利子、無期限の通貨代用国庫債券で払い込むことになっております。
 なお、通貨代用国庫債券で払い込む分につきましては、国際通貨基金または国際復興開発銀行から請求があり次第、従来と同様、国債整理基金特別会計から償還することになっており、したがいまして、今回は予算措置を要しないことになっております。
 これらの払い込みは、国際通貨基金につきましては、本年九月二十五日までに割り当て額の増額に同意する通告を行なうとともに、増額の発効日、すなわち現行割り当て額総額の三分の二以上を有する国から同意通告が行なわれた日でございますが、その日かまたはわが国が同意通告をした日のいずれかおそい日から三十日以内に払い込まなければならないことになっており、また、国際復興開発銀行につきましては、本年十月二十九日までに、増資応募の通知をいたしますと同時に払い込まなければならないことになっております。
 第二に、以上の追加出資をいたしますために、所要財源といたしましては、国際通貨基金関係では約二百十一億円、国際復興開発銀行関係では約四億円、合計約二百十五億円を必要とするのでありますが、その調達方法案につきましては附則第二項ないし第五項に所要の規定を設けております。この規定の骨子といたしますところは、まず、大蔵大臣の指定する日におきまして、この法律の施行の日現在で日本銀行が所有する金地金等のうち大蔵大臣が指定するもの約十三トンを、金管理法第四条の規定に基づく価格すなわち一グラム当たり四百五円を基礎として大蔵大臣の定めるところにより日本銀行に評価がえさせまして、この評価がえにより生じました益金、すなわちその評価がえ後の金地金等の帳簿価額と評価がえ前の帳簿価額、これは一グラム当たり三円四十五銭弱となっておりますが、それとの差額に相当する金額、約五十三億七千九百万円になると見込まれておりますが、その全額を国庫に納付させることにいたしますとともに、残りの部分につきましては、昭和四十年度において百六十一億五千六百万円を限り、外国為替資金の金額を一般会計に繰り入れることができることとし、政府はこれらをもって、国際通貨基金及び国際復興開発銀行に対して行なう出資並びに当該出資に伴い必要とされる費用の財源に充てることといたした次第であります。
 追加出資の財源を日本銀行の金再評価益及び外国為替資金の繰り入れに求めましたのは、今回の出資の目的、金再評価益の使途等種々の観点から見まして、この方法が適当であると考えたからであります。
 なお、この日本銀行から国庫に納付されます金額は、附則第三項の後段におきまして、日本銀行法第三十九条に規定する剰余金には含まれないことといたしますので、一般の国庫納付金とは別途に、特別の納付金として全額を国庫に納付させることにいたしております。したがいまして、この納付金額については、附則の第六項ないし第八項に前回の増資の場合の再評価に伴う国庫納付金についてと同様に課税しないための規定を置くことにいたしております。
 以上をもちまして補足説明といたします。
#10
○委員長(西田信一君) 以上をもって補足説明の聴取は終了いたしました。
 なお、次回は八月十日に開会いたします。
#11
○成瀬幡治君 委員長、ちょっと……。
#12
○委員長(西田信一君) 速記をとめて。
  〔速記中止〕
#13
○委員長(西田信一君) 速記をつけて。
 それでは、本日はこれにて散会いたします。
   午後零時二十九分散会
ソース: 国立国会図書館
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