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#1
第049回国会 本会議 第2号
昭和四十年七月三十日(金曜日)
    ―――――――――――――
 議事日程 第二号
  昭和四十年七月三十日
   午後二時開議
 一 国務大臣の演説
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 災害対策を樹立するため委員四十人よりなる特
  別委員会、公職選挙法改正に関する調査をな
  すため委員二十五人よりなる特別委員会、科
  学技術振興の対策を樹立するため委員二十五
  人よりなる特別委員会、石炭に関する対策を
  樹立するため委員二十五人よりなる特別委員
  会、産業公害の対策を樹立するため委員二十
  五人よりなる特別委員会及び体育の振興をは
  かるため委員二十五人よりなる特別委員会を
  設置するの件(議長発議)
 佐藤内閣総理大臣の所信に関する演説
 椎名外務大臣の外交に関する演説
 福田大蔵大臣の財政に関する演説
 裁判官弾劾裁判所裁判員の予備員の選挙
 裁判官訴追委員及び同予備員の選挙
 検察官適格審査会委員及び同予備委員の選挙
 国土総合開発審議会委員の選挙
 東北開発審議会委員の選挙
 四国地方開発審議会委員の選挙
 中国地方開発審議会委員の選挙
 国土開発縦貫自動車道建設審議会委員の選挙
 台風常襲地帯対策審議会委員の選挙
 首都圏整備審議会委員の選挙
 飼料需給安定審議会委員の選挙
 海岸砂地地帯農業振興対策審議会委員の選挙
 湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員の選
  挙
 積雪寒冷単作地帯振興対策審議会委員の選挙
 鉄道建設審議会委員の選挙
 中央社会保険医療協議会委員任命につき同意を
  求めるの件
 労働保険審査会委員任命につき同意を求めるの
  件
 行政監理委員会委員任命につき同意を求めるの
  件
   午後二時七分開議
     ――――◇―――――
#2
○議長(船田中君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 災害対策を樹立するため委員四十人よりなる特別委員会、公職選挙法改正に関する調査をなすため委員二十五人よりなる特別委員会、科学技術振興の対策を樹立するため委員二十五人よりなる特別委員会、石炭に関する対策を樹立するため委員二十五人よりなる特別委員会、産業公害の対策を樹立するため委員二十五人よりなる特別委員会及び体育の振興をはかるため委員二十五人よりなる特別委員会を設置するの件(議長発議)
#3
○議長(船田中君) 特別委員会の設置につきおはかりいたします。
 災害対策を樹立するため委員四十名よりなる特別委員会、公職選挙法改正に関する調査をなすため委員二十五名よりなる特別委員会、科学技術振興の対策を樹立するため委員二十五名よりなる特別委員会、石炭に関する対策を樹立するため委員二十五名よりなる特別委員会、産業公害の対策を樹立するため委員二十五名よりなる特別委員会及び体育の振興をはかるため委員二十五名よりなる特別委員会を設置いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(船田中君) 御異議なしと認めます。よって、そのとおり決しました。
 ただいま議決せられました六特別委員会の委員は追って指名いたします。
     ――――◇―――――
 国務大臣の演説
#5
○議長(船田中君) 内閣総理大臣から所信に関する演説、外務大臣から外交に関する演説、大蔵大臣から財政に関する演説のため、発言を求められております。順次これを許します。内閣総理大臣佐藤榮作君。
  〔内閣総理大臣佐藤榮作君登壇〕
#6
○内閣総理大臣(佐藤榮作君) このたびの参議院議員通常選挙によりまして、新たに選ばれた議員諸君を迎え、臨時国会が召集された機会に、所信の一端を表明いたします。
 今回の選挙において、政府並びに自由民主党の政策は、国民大多数の深い理解と根強い支持を得ることができました。(拍手)このことは、平和に徹し、自由を守り、人間尊重を政策の基本とする政治が国民諸君の共鳴と信頼を得たことにほかなりません。(拍手)今回の選挙にあたって、私は、広く全国各地を訪問し、国民諸君の強い願望を直接はだに感ずることができました。それは清潔な責任政治の確立であり、経済不況の克服であり、アジアの平和の回復であります。私は、政府の行動をもってこの国民の願望にこたえてまいりたいと存じます。(拍手)
 政治の要諦は、国民の信頼を得ることにあります。政治に携わる者が政治の使命と責任を白覚し、みずからの姿勢を正すことなくして、国政に対する国民の理解と協力を得ることはできません。国民の信をつなぐに足る清く正しい議会政治を行なうことこそ、国の発展の基盤であると信じます。(拍手)近時、ややもすれば、物の偏重に傾いて心のほうが軽視され、安易で無責任な傾向があって、これがどれほど世を悪くしてきたかは、識者のひとしく痛感するところであります。(拍手)これを正すためには、私をはじめ政治家の一人一人が、きびしい道義観をもって、国民の前にその使命と責任を果たしていかねばなりません。私は、国民諸君の付託にこたえ、清潔な責任ある政治を実行してまいる決意であります。(拍手)
 過去十四年の長きにわたって行なわれてきた日韓両国国交正常化のための交渉は、先般、最終的な妥結に達し、関係諸条約の調印を行ない、ここに両国の関係は、新たな段階を迎えることになりました。一衣帯水の近きにあるのみならず、歴史的、文化的に深いつながりにある両国の関係が、長期にわたり不自然な状態のまま推移したことは、まことに不幸なことでありました。歴代の内閣は、この姿を一日も早く解消すべく鋭意努力しましたが、このたびようやくその努力が結実いたしました。いずれ関係諸条約を提出し、御審議を願う所存でありますが、世界の平和とすべての国国との友好を念願するわが国にとって、日韓国交正常化はいかに重要であるかを十分に理解せられ、正しい判断を下されることを希望いたします。(拍手)今後、両国民がよき隣人となるためには、さらに一段の努力が必要であります。条約の調印は、その第一歩にすぎません。政府は、国民各位とともに、深くこの点に思いをいたし、互恵平等の立場に立って両国の善隣、友好関係の確立をはかるため、努力したいと存じます。(拍手)
 わが国の平和と繁栄は、国情のいかんを問わず、アジア諸国のそれと密接に結びついております。アジアの繁栄なくして、わが国の繁栄はありません。アジアの情勢は、いまなお、きわめて流動的であり、この地域に政治的安定をもたらすことの必要性が、今日ほど痛感されるときはありません。(拍手)そのためには、まず、アジア諸国がみずから平和に徹するという強い決意が必要であり、相互間の信頼関係の醸成が大切であります。ベトナムにおいては、いまなお、戦火が交えられております。私は、長年にわたって戦禍に苦しんでいるベトナム国民の窮状に対し、深甚なる同情を禁じ得ません。私は、ベトナム紛争が一日も早く解決されることを強く念願するものであります。この際、紛争当事者が無条件で話し合いに入ることによって問題の解決をはかることを強く要請いたします。(拍手)私は、何よりもまず、当事者が話し合いによって紛争を解決する態度に踏み切ることが緊要であり、関係者がこの要請に対し真剣に耳を傾けることを期待するものであります。(拍手)どのような困難があろうとも必ず平和的に解決すべきであり、政府は、このため全面的な努力と協力を惜しまない決意であります。(拍手)
 私は、この機会に平和について一言申し述べたいと存じます。私は、平和に徹するということを機会あるごとに国民諸君に訴えてまいりました。わが国の国是は、真の平和を基礎としております。外交はもちろん、内政、経済、すべてがこの平和を前提としているのであります。わが国の憲法は、この精神に基づいて制定されました。国際紛争に対しては、絶対に戦争に訴えないというこの崇高な考え方こそ、わが国づくりの大方針であります。真の平和こそ世界人類の理想であり、わが国こそその輝かしい旗手であると確信いたします。(拍手)
 アジア経済の停滞を克服し、開発を促進することは、アジアの安定と平和の達成のため、不可欠の要件であります。アジアの先進工業国たるわが国は、この地域の経済開発を支援する道義的責務をになっております。最近、アジア開発銀行設立の構想がアジア諸国の自発的意思に基づき漸次具体化されつつあり、また、メコン川流域の開発に対する国際的協力の必要性も強く要請されております。わが国としては、アジア諸国の開発意欲と地域協力の精神を尊重しつつ、わが国独自の立場から資金面、技術面での協力を一そう拡大強化していきたいと考えます。なお、アジアにおける経済開発の問題は、先般開催された日米貿易経済委員会においても、主要な討議事項の一つとして取り上げられ、両国がそれぞれの立場において積極的な協力を惜しまないことに意見の一致を見ました。
 私は、来たる八月十九日から三日間沖繩を訪問する予定であります。私は、現地の実情をつぶさに視察し、去る一月行なったジョンソン大統領との会談の成果に基づく沖繩住民の民生の安定及び向上に資したい所存であります。(拍手)
 今日の経済情勢は、輸出が著しい拡大を示している反面、景気回復の足取りは予想外に緩慢で、経済の各分野に深刻な様相が続いております。このような情勢に対処し、景気の早期回復をはかるため、政府は、先般来、公共事業費等財政支出の繰り上げ、財政投融資の早期実施、輸出振興策の充実等、各般の施策を総合的に講じてまいりました。また、このたび、新しい需要を喚起するため、住宅、運輸、通信、輸出、上下水道等、財政投融資の対象事業を大幅に拡充する措置を講ずるとともに、特に、中小企業に対しては、政府関係金融三機関の金利の引き下げを行なうことといたしました。これらの施策は、公定歩合の引き下げをはじめとする金融緩和の諸措置、及びすでに見られつつある生産調整や経営合理化等の産業界の自主的な立ち上がりの努力と相まって、景気の順調な回復に大きく寄与するものと信ずるのであります。もとより、今後とも、情勢の推移に応じ、財政、金融、産業、貿易の各方面にわたり、適切な措置を講じてまいる決意であります。私は、政府民間相協力してこの局面に当たるならば、わが国経済はやがて現在の不況を乗り越え、堅実な発展をたどるものと確信いたします。(拍手)
 経済政策の目標は、限られた資源を最も効率的に活用し、経済各部門の均衡を保ちながら、経済社会の調和ある発展をはかることにあります。経済の成長を適度に保ちつつ、現在見られる不均衡を是正することによって、経済の質的改善を行ない、社会資本の充実、企業経営基盤の強化等を通じて、すぐれた体質を有する日本経済をつくり上げることこそ、わが国経済の長期にわたる発展への道であると信ずるものであります。(拍手)政府は、この観点に立って、長期減税構想を策定するとともに、公債の発行を準備する等、長期的な財政経済政策を推進する所存であります。
 消費者物価の安定は、国民生活における重要な問題であり、このため、政府は、消費者物価の安定を最も重要な政策の柱としてあらゆる努力を払ってきております。政府は、今後も引き続き、農業、中小企業の近代化に努力を重ね、その生産性を引き上げる一方、物資が生産者から消費者へ円滑に流通するよう努力いたします。さらに、労働力が必要な産業や地域に容易に移り得るような態勢や、価格が不当につり上げられることのないような条件を整え、あわせて生鮮食料品などの日常生活に必要な物資の供給の確保につとめてまいります。公共料金については、経営の合理化を強力に進め、これを極力低位にとどめるよう措置いたします。
 人間尊重は、私の政治の信念であります。人間尊重の社会をつくり上げることは、私の一貫した政治の目標であり、就任以来、これを具体的な政策として裏づけすることにつとめてまいりました。近年、国民所得は増加し、生活水準は著しく向上いたしました。しかし、その反面、たとえば、僻地には、日々の弁当にも事欠く学童があり、都市には、劣悪な居住条件のもと、公害に悩む住民が少なくありません。私は総理として、国民の福祉に責任を負うものであり、このような事実は断じて放置できません。(拍手)人間尊重の精神に基づく社会開発の強力な推進こそ、これらの課題の解決への道を開くものであると確信いたします。
 社会開発の目標は、健康で文化的な生活を国民のすべてに及ぼし、人間性豊かな社会をつくり上げることであります。それは、日本民族のすぐれた潜在的エネルギーを引き出し、これを高度に発揚させ、国民みずからの生活の場、生産の場を安定した快適なものにつくり直すことであります。社会開発のための施策は、経済開発と調和と均衡をとりつつ、総合的に樹立する必要がありますが、実行し得るものはすみやかにこれを実施に移すことといたします。特に、当面問題となるのは、住宅をふやし、生活環境施設を改善することをはじめとして、社会保障の拡充、人間資質の向上、特に青少年の健全な育成、教育文化の振興、消費者保護の推進などの施策であります。政府は、これらの施策を総合的な考え方のもとに強力に実施してまいりますが、国民各位においても、みずからの幸福と繁栄のため積極的に協力されんことを望むものであります。(拍手)
 戦後二十年の夏を迎え、私は、わが国の国力の充実と国際的地位の向上に深い感慨を覚えるとともに、祖国を今日の繁栄に導いた日本民族のすぐれた資質と能力にあらためて強い自信と誇りを持つものであります。(拍手)わが国の未来への飛躍と発展は、平和に徹し自由を守る気慨に満ち、よき伝統の上に創造を、正しい秩序の上に進歩を達成することによって果たされると信じます。(拍手)内外の難局に処して、国民諸君とともに、わが国の安定と繁栄を確保し、世界の平和と進歩のため貢献することを誓うものであります。(拍手)
#7
○議長(船田中君) 外務大臣椎名悦三郎君。
  〔国務大臣椎名悦三郎君登壇〕
#8
○国務大臣(椎名悦三郎君) 最近の国際情勢を概観しつつ、わが国が当面しておる主要な外交問題について、所信を申し述べたいと存じます。
 今日世界の情勢は、全体としては概して安定していると申せますが、この中にあって、ベトナム紛争をかかえるアジアのみが、遺憾ながらきわめて不安定な状態にあります。今日のアジアは、いわば東西両勢力の接点に当たっているばかりでなく、地域内には開発途上にある多数の国を擁しておりますので、東西関係といわゆる南北問題とが相錯綜して、きわめて複雑かつ流動的な様相を呈しております。
 世界の平和と繁栄の中にわが国の安全と繁栄を求めんとするわが国外交の第一歩は、アジアの平和と繁栄を追求することでなければなりません。アジアの緊張緩和と平和的建設のために、わが国の増大した国力と向上した国際的地位にふさわしい寄与を行なうことは、アジアに国をなすわれわれの使命であり、背任であります。
 ベトナムの紛争が今日のように深刻化したのは、東西対立を背景とする国際政治上の複雑な原因があり、また、南ベトナムにおける社会的事情にもよるところがあることは否定し得ませんが、直接的には、南ベトナムに対する北からの浸透とこれに伴う南ベトナム内での組織的破壊活動が行なわれていること、及び一九五四年のジュネーブ協定が不完全であり、特に休戦保障制度が不備であったことが原因であると考えられます。
 今日米国のとっている行動は、インドシナの再植民地化を企てるような意図にいずるものでないことは明瞭であります。したがって、米国の軍事行動の現在の局面のみに眼を奪われ、これのみを問題にすることは公正な態度ではないというべきであります。(拍手)
 問題の平和的解決をはかるには、関係者が話し合いによって紛争を解決する態度に踏み切ることが不可欠であり、しかも、国際的約束を守るという保障を得ることが必要であります。これまで、何らの前提条件なしの交渉開始を求めた非同盟諸国の呼びかけも、また、米国による無条件討議の提案も、共産側の応ずるところとはならず、さらに、話し合いの端緒をつかむことを目的とした英連邦使節団の派遣も、同様共産側の拒否にあっております。話し合いによる問題解決のためのこれらの試みがいずれも実を結ぶに至っていないことを、政府は深く遺憾とするものであります。(拍手)関係者による話し合い開始を可能にする環境が早急に醸成され、ベトナムの平和回復への道が開かれることを望んでやみません。政府としても、そのためにできるだけの努力をいたす覚悟であります。共産側も、ただいま佐藤総理大臣が所信表明演説の中で行なわれた呼びかけに対しまして、虚心たんかいに耳を傾けることを希望いたす次第であります。(拍手)
 このように不安なアジアの中にあって、今回日韓間の国交正常化を望む両国民多数の希望が結実して、十数年の長きにわたった日韓交渉がついに妥結するに至ったことは、まことに喜ばしい次第であります。(拍手)地理的に最も近接し、歴史的、文化的にもきわめて密接な関係にある日韓両国が国交を正常化することはまことに当然のことでありますが、両国の歴史的関係にかんがみ、今般の調印は実に画期的な意義を有するものと確信する次第であります。(拍手)
 過去の日韓関係には遺憾ながら不幸な時代があり、この時代について韓国民が心に深い傷あと々持っていますことは、日韓間の新しい関係を展開していく上にあたってもわれわれが銘記しておかなければならないところであります。われわれといたしましては、今般調印された諸条約が相互に尊重順守せられ、これを基盤として、韓国民と誠意をもって協力し、その繁栄のために応分の寄与をすることによって、このような韓国民の心の傷あとが次第にいやされていくことを祈念し、また、かかる目標に向かって、真摯な、かつ、たゆみなき努力を積み重ねていくよう心がけなければなりません。(拍手)
 わが国のアジア外交推進にあたって重要なことは、アジア諸国の経済開発に対し、わが国が積極的に協力しなければならないということであります。アジアに安定した平和と繁栄をもたらすためには、まずアジア諸国自身が、国内の政治的反目や思想上の対立闘争を踏み越えて、貧困、疾病、文盲等を追放し、国民の福祉の向上につとめるというかたい決意をもって、真剣に経済開発に取り組むことが必要であります。さらに、このような各国の開発努力は、各国が相互に協力し補完し合う方向で行なわれて、初めて総体的な開発の効果が高められるのであります。
 この意味において、わが国としては、経済開発に責任を有する東南アジア諸国の閣僚が一堂に会し、将来の経済的建設のため、それぞれの政治的立場や社会的思想を離れて腹蔵のない意見を交換する場ができれば、この地域諸国の連帯関係を強化し、先進諸国の善意の協力のもとに経済開発の着実な促進をはかる上に大きく貢献し得るものと考えにております。(拍手)関係諸国の賛同が得られれば、かかる会議を適当な時期に東京において開催したいと考えておる次第であります。
 わが国としては、国内に農業、中小企業等の問題をかかえ、また、社会開発のために多額の資本投下を必要としておりますので、援助の強化拡大を一挙にはかることは困難でありますが、政府としては、国連貿易開発会議や経済協力開発機構の開発援助委員会等における援助強化の国際的要請をも十分に勘案し、国民所得の一%を援助目標としつつ、国力の許す限り、アジアを中心とした開発途上にある諸国に対する資金協力及び技術協力の一そうの拡充をはかり、南北問題の解決のために建設的な役割りを果たしたい考えであります。(拍手)
 先般六月末よりアルジェリアにおいて開催を予定せられていた第二回アジア・アフリカ会議は、会議開催直前に現地において政変が勃発したこともありまして、結局本年秋まで延期されることとなった次第であります。私は、来たるべき会議は、アジア・アフリカの大多数の諸国の参加を得て、名実ともにアジア・アフリカ会議たるにふさわしい穏健かつ建設的な会議にならなければならないと思っております。
 以上、私は、今後ますます積極化すべきアジア外交を中心に申し述べましたが、アジア以外におきましても、増大した国力と向上した国際的地位にふさわしい強力な外交を推進してまいる覚悟であります。
 わが国外交の基調の一つは国際連合の強化でありますが、今日ほど国際連合の強化が必要とされるときはないのであります。これが実現は、一に、国連憲章の目的と原則を順守せんとする加盟国の熱意いかんにかかっておると思います。わが国は、あくまでも国連をもり立て、これが有力なる世界平和機構となるよう、あらゆる努力を惜しまない所存であります。わが国が今秋の国連総会における安保理事会理事国選挙に立候補いたしましたのは、わが国のかかる積極的な熱意のあらわれであると信じます。
 ILO結社の自由及び団結権保護条約、いわゆる第八十七号条約につきましては、政府は、去る六月十四日批准書の寄託を了し、多年の懸案を解決いたしましたが、今後とも、ILOの諸活動に対しましては、わが国の実情を考慮しつつ、できる限り協力してまいる所存であります。
 戦後一貫してわが国経済外交の重要な柱の一つであった先進国としての国際的地位の確立は、昨年四月のIMF八条国への移行、OECDへの正式加盟により名実ともに実現し、わが国は世界における有数の先進工業国として、低開発国問題等世界経済が直面している諸問題に関し、一そう重い責務をになうことになったのであります。特に、わが国は先進工業国の中で低開発国に対する貿易依存度の最も高い国でありますが、これら諸国はわが国に片貿易の是正を強く要求する一方、最近わが国に対し輸入制限を強化する動きを顕著に示しつつあるのであります。わが国としては、今後とも低開発国問題に関する種々の国際会議に積極的に参加し、低開発国貿易の拡大のための国際的協調を行なうとともに、二国間におきましても、問題解決のため種々対策を講じていく所存であります。
 ひるがえって先進国との経済関係を見ますに、わが国は、自由無差別の原則に基づく世界経済の発展をはからんとするケネディ・ラウンドの意義を高く評価し、これに積極的に参加貢献しております。わが国としては、今後とも二国間定期協議、ガット、OECD等の多数国間会議の場を積極的に活用し、対日差別の撤廃など、わが国輸出環境の改善をはかりつつ、国際協調の中にわが国経済の繁栄を求める所存であります。
 共産圏諸国との貿易につきましては、もとよりわが国は自由陣営の一員としての責任を十分認識し、共産圏貿易は自由諸国との協調をくずさない範囲において、わが国の資金力や国際情勢等をも十分勘案しつつ拡大していく所存であります。中共貿易につきましてもこの点例外ではありません。
 わが国の国力が増大し、国際的地位が向上するに伴い、アジアの安定、ひいては世界の平和に貢献するためのわが国の役割りに対する期待はますます強まっておるのであります。私は、国民各位が政府の外交方針及び施策に対し十分の理解と協力を示されるよう切に期待するものであります。(拍手)
#9
○議長(船田中君) 大蔵大臣福田赳夫君、
  〔国務大臣福田赳夫君登壇〕
#10
○国務大臣(福田赳夫君) ここに昭和四十年度の補正予算の御審議をお願いするにあたりまして、その大綱を御説明申し上げまするとともに、わが国現下の経済情勢並びに今後の財政金融政策について、所信の一端を申し述べます。(拍手)
 まず、今回提出いたしております補正予算について、その概要を御説明いたします。
 昭和四十年度一般会計補正予算(第1号)は、歳入歳出とも約二百十五億円であります。昨年秋東京で開催されました国際通貨基金第十九回総会において採択された決議に基づき、今春、国際通貨基金の増資が決定され、あわせて国際復興開発銀行も増資する運びとなったのであります。わが国といたしましては、最近における世界貿易の発展に伴う国際流動性増強の必要性と、世界経済におけるわが国の地位の向上にも顧みまして、これに積極的に協力することといたし、これら両機関に対する追加出資に要する経費を計上いたした次第であります。また、これが財源につきましては、本件の特殊な性格にかんがみまして、日本銀行特別納付金及び外国為替資金からの受け入れ金を充てることにいたしておる次第であります。
 何とぞ、本補正予算及び関係法律案につきまして、すみやかに御賛同あらんことをお願い申し上げます。(拍手)
 最近におけるわが国経済の状況を見ますると、輸出は引き続いて堅実な伸びを示しておりますが、国内の経済活動は、ここ数ヵ月の間、おおむね停滞的であります。特に、産業界におきましては、収益の低下、企業の倒産、株価の低迷など、種々の困難が見られ、経済の沈滞感は容易に払拭し切れない状況でございます。
 このような状況をもたらしましたおもな原因は、数年来の急テンポの設備投資などによる経済の量的拡大の反面、資本構成が悪化し、収益率が低下するなど、質的内容の充実がこれに伴わなかったところにあると思うのであります。したがいまして、この不振の現状を打開するには、安易な気持ちでこれに臨むわけにはまいらないのであります。今日の事態のよって来たるところを十分認識し、需給バランスの改善、企業体質の強化など、正しい方向に即し、着実かつ真剣な努力を傾注しなければならないと思うのであります。
 幸いにして、今日、過去の反省から、経済界にも慎重かつ合理的な経営態度を確立しようとする気運が高まりつつあるのであります。現に、一部には、生産や設備の調整など、自主的な立ち上がりの努力も進められており、すでに成果を見せるに至ったものもあるのであります。こうした自主的な立ち上がりの意識や努力が、ひとり不況下においてだけでなく、一般的な心がまえとして、今後の経済界の正しい秩序を打ち立てていくことにつながるものであるとするならば、まことに心強く存ずるものでありまして、政府といたしましても、諸般の施策を通じまして、これを助長してまりたい所存でございます。
 六月以来、政府は、経済界が立ち上がりの意欲を持って不況と沈滞の意識から脱却し、一日も早く経済が正常な軌道に乗ることができるように、金融、財政各般の施策を推し進めてまいりました。
 まず、金融面におきましては、六月末、公定歩合の再引き下げに踏み切ったのでありますが、このたび、特に中小企業の金利負担の軽減に資するため、政府関係中小金融三機関の金利の引き下げを行なうことといたしております。これらの措置は、日本銀行の窓口規制の廃止、預金準備率の引き下げなどの量的規制の緩和と相まちまして、企業の収益性に明るい期待を与えておるものと考えます。政府といたしましては、今後とも、資金の需給関係を緩和ぎみに保ちながら、市中貸し出し金利の一そうの引き下げにつとめてまいりたい所存であります。
 さらに、財政面におきましては、さきに公共事業費及び財政投融資の繰り上げ支出を決定いたしました。この措置は、目下萎縮ぎみの需要にはずみをつけることを目的としたものでありますが、このたび、これに加えまして、二千億円をこえる住宅、運輸、通信、輸出、上下水道等の財政投融資対象機関の事業の拡充を決定いたしたのであります。これは、当面緊急度が高く、かつ、関連事業に与える効果の特に大きい事業を選んだものでありまして、直接の政府需要のみならず、関連する民間部門の需要に対しましても刺激を与え、ひいては国内需要全体にまでその拡大効果を及ぼすことが期待されるものであります。
 なお、輸出の振興と対外経済協力の推進は、長期的にわが国経済にとってきわめて重要な課題でありますが、特に当面、輸出の好調が経済活動をささえる重要な柱となっていることに顧みまして、この際、延べ払い輸出及び経済協力の促進等の諸施策を積極的に推進してまいる所存であります。
 私は、日本国民のすぐれた能力と勤勉さ、近代化された設備と高度の技術水準等を顧みるときに、わが国経済の本来持っている活力は、他の先進諸国に比べ、はるかに若々しく、かつ力強いものがあると考えるのであります。今日われわれの当面している諸困難も、この活力に加えて、克服しようとする意思と努力さえ十分でありまするならば、やがてこれを打開し得て、行く手には繁栄への大道がたんたんと開かれるであろうことを信じて疑いません。(拍手)
 私は、このたび、日米貿易経済合同委員会に出席し、日米間の懸案について、米国朝野の指導的人物と胸襟を開いて話し合ってまいったのでありますが、米国側は、一様に最近の日本経済の動向に深い関心を示してはいるものの、いずれも、わが国の生産設備が著しく近代化され、また輸出が堅調を続けている事実等から、今回の不況も、過去何回かにわたって示された日本国民の英知によりまして必ずや克服されるであろうと、深い信頼の念を表明しておったのであります。私は、今回の訪米によりまして、一そう日本経済の将来に対する自信と決意を深めた次第であります。
 さらに、政府は、当面の景気対策のみならず、国民が前途に明るい希望と自信を持って経済活動を行ない得まするよう、その指針となるべき長期的な財政経済政策について目下検討を進めておるのであります。
 申すまでもなく、今後の日本経済の課題は、均衡のとれた経済の拡大を通じまして国民福祉の高い水準を実現していくことであると思うのであります。すなわち、国際収支の均衡と物価の安定を確保することはもちろん、経済各部門の近代化、合理化を促進する一方、経済発展と調和のとれた社会開発を実現することであります。ゆとりのある家庭と蓄積のある企業を柱といたしまして、その上に豊かな福祉社会を築き上げることが、政治の究極の目標であると申さねばならないのであります。(拍手)私は、この政治目標に奉仕することこそが、財政金融政策の任務であるとかたく信ずるものであります。(拍手)
 国の財政の運営にあたりまして、国の費用は一銭一厘といえどもこれをむなしゅういたしてはなりません。冗費を節し、限られた資金を最も効率的かつ重点的に使うということが私の信念でございます。(拍手)しかしながら、同時に、明るい豊かな社会を建設するためには、社会資本の充実、生活環境の整備、あるいは文教、社会保障、農山漁村、中小企業への諸施策など、財政の果たすべき役割りは今後ますます重要になると思うのであります。これがため増大する財政需要を積極的に充足してまいること、これまた私の重大なる任務であります。
 このように増大する財政需要の財源を一体いずこに求めることとすべきでありましょうか。財政の健全性を保持し、通貨価値の安定を確保することは、もとより財政運営のかなめであり、私は、この根本原則をいささかもゆるがせにしないかたい決意を持つものであります。しかしながら、これまでのように国家財政の財源のほとんど全部を租税に求めることがはたして今日適切であるかどうか、再検討の時期に来ていると思うのであります。
 わが国における税負担は、国民所得との対比において、あるいは税率の点において、先進諸国に比べて必ずしも高いようには見えませんが、所得が低くかつ蓄積の乏しいわが国の場合におきまして、個人にとりましても、また企業にとりましても、税の負担は相当な重荷となっておるものと考えるのであります。画期的な大減税こそ第一に取り上げらるべき緊要な課題であると考えるのであります。(拍手)この意味におきまして、私は、目下、個人と企業の負担を軽減するため、数年間を通ずる計画的かつ大幅な減税の構想を練っておるのであります。
 画期的な減税を行なうためには、まず、何よりも物価の安定を実現しなければなりません。物価の安定が確保されるならば、国民には旺盛な貯蓄心が再建されるのであります。私は、そこに生まれた蓄積を政府の施策に適切に活用すべきものと考えるのであります。この活用、つまり健全な公債政策の導入こそは国の財政に大幅な減税を行なう余裕を与えることと存ずるのであります。減税が行なわれますれば、企業にも家庭にも余力が生じ、貯蓄はさらに進みます。貯蓄が進めば、さらに減税を行ない得る基礎となるのであります。かくして、家庭はゆとりを取り戻し、企業は蓄積を持ち、底の浅い日本経済は質的に逐次改善強化されてまいるものと信ずるのであります。
 このような観点から、政府といたしましては、当面、経済の不況克服に全力を尽くすことはもちろんでありますが、物価問題についても真剣に取り組む決意でございます。
 次に、金融の問題について申し述べます。
 今後の安定的な成長路線におきまして、金融に期待されることは、さきに申し述べました新しい財政の進め方に即応いたしまして、これと一そう有機的な関係を保ちながら、十分にその機能を発揮することでなければならぬと思うのであります。そのためには、金融政策が有効かつ適切に作用する環境と条件を整えていくことが肝要である、かように存ずるのであります。
 政府といたしましては、このような観点から、わが国経済全体の姿を考えながら、金融環境の改善に一段と努力してまいる所存でありまして、今後、貯蓄の増強はもとより、金利機能の活用、長短金融市場の整備、特に公社債市場の育成等の諸施策を、総合的かつ現実的に推進してまいりたい考えでございます。(拍手)また、わが国経済の諸分野におきまして重要な役割りを果たしている中小企業及び農林漁業の経営基盤を強化し、近代化を進めていくため、その金融の円滑化に今後一そう配慮を加えてまいる所存でございます。
 次に、企業の長期資金調達の場である資本市場の育成も懸案の問題であります。最近の資本市場は、遺憾ながら、その機能を十分果たしているとは言いがたい状況にあります。株式市場の改善につきましては、昨年来、民間各界の協力のもとに各般の施策が講じられてまいったのでありますが、政府としても、今後、資本市場の環境整備のため、証券業界の自主的な体質改善の指導促進を含め、各般の施策を積極的に推進していく所存であります。
 なお、先般来、政府は、証券市場の混乱を未然に防止し、信用制度を保持する必要から、日本銀行と協議の上、諸般の措置を講じてまいりましたが、今後とも必要に応じまして万全の措置をとっていく決意でございます。(拍手)
 次に、国際経済政策について申し述べます。
 まず、国際収支につきましては、経常収支の黒字を中心に好調な推移を示しておりますが、最近の国際金融市場の逼迫、既存債務の返済の増加などの要因を考えますと、資本取引について安易な見通しを持つことは困難となりつつあるのであります。したがいまして、今後は、引き続き健全な長期安定外資の導入を促進する一方、輸出の一そうの増進をはかり、経常収支の黒字を中心とした国際収支の均衡確保につとめることが必要であると考えるのであります。
 わが国の輸出を伸ばすためには、世界貿易が着実に拡大し、世界経済が繁栄を続けていくことが何よりも重要であります。このような見地から、政府としては、今後とも、国際流動性の強化や国際通貨の安定性の確保について、関係各国と緊密に協力してまいる所存であります。また、ガットにおける関税一括引き下げ交渉につきましても、国内産業に対する影響に十分配慮しつつ、積極的にこれに参加していく考えであります。
 さらに、開発途上にある国々に対しましても、その経済の発展なくしては世界の真の繁栄はあり得ないという認識のもとに、貿易と経済協力の両面を通じて、国力の許す範囲内で、できる限り協力の手を差し伸べたいと考えております。特に、わが国とは地理的にも経済的にも最も密接な関係にあるアジア諸国に重点を置くことといたし、現在その設立の準備が進められておりますアジア開発銀行にも積極的に参加していく所存であります。
 世界の中の日本、特にアジアの中の日本という心がまえこそが、国際経済社会に臨むわが国の基本的方針でなければならないと思うのであります。
 以上、わが国経済の現状と今後の財政金融政策について、私の所信の一端を申し述べた次第であります。
 われわれはいま二つの問題に当面しておるのであります。第一は、今日の不況を一日も早く乗り切ることであります。(拍手)第二は、これまで築き上げてきた経済発展の成果を基礎といたしまして、さらに、つり合いのとれた福祉社会建設への歩みを進めることであります。(拍手)もちろん、これら二つの課題は切り離すことのできない問題でありますが、今日の不況を正しい方向に沿って克服してこそ、今後の繁栄への道が開かれるものとかたく信ずるのであります。(拍手)
 この意味におきまして、政府は、当面不況打開のために全力を尽くす覚悟でございます。国民諸君も勇気と自信をもって協力されんことを期待してやまない次第であります。(拍手)
     ――――◇―――――
 裁判官弾劾裁判所裁判員の予備員の選挙
 裁判官訴追委員及び同予備員の選挙
#11
○議長(船田中君) 裁判官弾劾裁判所裁判員の予備員が一名、裁判官訴追委員が一名、同予備員が三名、それぞれ欠員となっておりますので、この際、その選挙を行ないます。
#12
○海部俊樹君 裁判官弾劾裁判所裁判員の予備員、裁判官訴追委員、同予備員の選挙は、その手続を省略して、議長において指名せられ、各予備員の職務を行なう順序については議長において定められんことを望みます。
#13
○議長(船田中君) 海部俊樹君の動議に御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○議長(船田中君) 御異議なしと認めます。
 議長は、裁判官弾劾裁判所裁判員の予備員に大坪保雄君を指名いたします。
 なお、その職務を行なう順序は第一順位といたします。
 次に、裁判官訴追委員に鍛冶良作君を、
 同予備員に
     高橋 禎一君    丹羽 兵助君
      浦野 幸男君
を指名いたします。
 なお、予備員の職務を行なう順序は、高橋禎一君を第一順位、丹羽兵助君を第二順位、浦野幸男君を第四順位といたします。
     ――――◇―――――
 検察官適格審査会委員及び同予備委員の選挙
 国土総合開発審議会委員の選挙
 東北開発審議会委員の選挙
 四国地方開発審議会委員の選挙
 中国地方開発審議会委員の選挙
 国土開発縦貫自動車道建設審議会委員の選挙
 台風常襲地帯対策審議会委員の選挙
 首都圏整備審議会委員の選挙
 飼料需給安定審議会委員の選挙
 海岸砂地地帯農業振興対策審議会委員の選挙
 湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員の選挙
 積雪寒冷単作地帯振興対策審議会委員の選挙
 鉄道建設審議会委員の選挙
#15
○議長(船田中君) 検察官適格審査会委員が一名、同予備委員が一名、国土総合開発審議会委員が一名、東北開発審議会委員が二名、四国地方開発審議会委員が一名、中国地方開発審議会委員が二名、国土開発縦貫自動車道建設審議会委員が五名、台風常襲地帯対策審議会委員が二名、首都圏整備審議会委員が一名、飼料需給安定審議会委員が二名、海岸砂地地帯農業振興対策審議会委員が一名、湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員が一名、積雪寒冷単作地帯振興対策審議会委員が一名、鉄道建設審議会委員が四名、それぞれ欠員となっておりますので、この際、その選挙を行ないます。
#16
○海部俊樹君 検察官適格審査会委員外十三委員の選挙は、その手続を省略して、議長において指名されんことを望みます。
#17
○議長(船田中君) 海部俊樹君の動議に御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○議長(船田中君) 御異議なしと認めます。
 議長は、検察官適格審査会委員に押谷富三君を指名いたします。
 また、岩動道行君を押谷富三君の予備委員に指名いたします。
 次に、国土総合開発審議会委員に佐藤洋之助君を指名いたします。
 次に、東北開発審議会委員に
      田澤 吉郎君    湊  徹郎君
を指名いたします。
 次に、四国地方開発審議会委員に福田繁芳君を指名いたします。
 次に、中国地方開発審議会委員に
      徳安 實藏君    砂原  格君
を指名いたします。
 次に、国土開発縦貫自動車道建設審議会委員に
      田中 角榮君    前尾繁三郎君
      赤城 宗徳君    森   清君
      中野 四郎君
を指名いたします。
 次に、台風常襲地帯対策審議会委員に
      毛利 松平君    田中 六助君
を指名いたします。
 次に、首都圏整備審議会委員に丹羽喬四郎君を指名いたします。
 次に、飼料需給安定審議会委員に
      田口長治郎君    金子 岩三君
を指名いたします。
 次に、海岸砂地地帯農業振興対策審議会委員に稻村左近四郎君を指名いたします。
 次に、湿田単作地域農業改良促進対策審議会委員に臼井莊一君を指名いたします。
 次に、積雪寒冷単作地帯振興対策審議会委員に南好雄君を指名いたします。
 次に、鉄道建設審議会委員に
      田中 角榮君    前尾繁三郎君
      赤城 宗徳君    森   清君
を指名いたします。
     ――――◇―――――
 中央社会保険医療協議会委員任命につき同意を求めるの件
 労働保険審査会委員任命につき同意を求めるの件
 行政監理委員会委員任命につき同意を求めるの件
#19
○議長(船田中君) おはかりいたします。
 内閣から、中央社会保険医療協議会委員に圓城寺次郎君、鈴木武雄君、東畑精一君、美濃部亮吉君を、労働保険審査会委員に伊藤京逸君を、行政監理委員会委員に安西正夫君、江口俊男君、太田薫君、住藤功君、橘善守君、寺尾一郎君を任命したいので、それぞれ本院の同意を得たいとの申し出があります。右申し出のとおり同意を与えるに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#20
○議長(船田中君) 起立多数。よって、いずれも同意を与えるに決しました。
     ――――◇―――――
#21
○海部俊樹君 国務大臣の演説に対する質疑は延期し、来たる八月二日午後二時より本会議を開きこれを行なうこととし、本日はこれにて散会せられんことを望みます。
#22
○議長(船田中君) 海部俊樹君の動議に御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#23
○議長(船田中君) 御異議なしと認めます。よって、動議のごとく決しました。
 本日は、これにて散会いたします。
   午後三時十分散会
     ――――◇―――――
 出席国務大臣
        内閣総理大臣  佐藤 榮作君
        法 務 大 臣 石井光次郎君
        外 務 大 臣 椎名悦三郎君
        大 蔵 大 臣 福田 赳夫君
        文 部 大 臣 中村 梅吉君
        厚 生 大 臣 鈴木 善幸君
        農 林 大 臣 坂田 英一君
        通商産業大臣  三木 武夫君
        運 輸 大 臣 中村 寅太君
        郵 政 大 臣 郡  祐一君
        労 働 大 臣 小平 久雄君
        建 設 大 臣 瀬戸山三男君
        自 治 大 臣 永山 忠則君
        国 務 大 臣 上原 正吉君
        国 務 大 臣 福田 篤泰君
        国 務 大 臣 藤山愛一郎君
        国 務 大 臣 松野 頼三君
        国 務 大 臣 安井  謙君
 出席政府委員
        内閣官房長官 橋本登美三郎君
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ソース: 国立国会図書館
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