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#1
第049回国会 体育振興に関する特別委員会 第4号
昭和四十年九月三十日(木曜日)
   午前十一時十六分開議
 出席委員
   委員長 大石 武一君
   理事 川崎 秀二君 理事 島村 一郎君
   理事 田中 榮一君 理事 八田 貞義君
   理事 前田榮之助君
      伊能繁次郎君    上村千一郎君
      佐藤洋之助君    園田  直君
      橋本龍太郎君    矢尾喜三郎君
      山中 吾郎君
 委員外の出席者
        文部事務官
        (体育局長)  西田  剛君
    ―――――――――――――
八月十一日
 一、体育振興に関する件
の閉会中審査を本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 派遣委員からの報告聴取
     ――――◇―――――
#2
○大石委員長 これより会議を開きます。
 体育振興に関する件について調査を行ないます。
 本日は、体育諸施設の整備等についての実情調査のため、先般北海道に派遣いたしました委員より報告を聴取することといたします。島村一郎君。
#3
○島村委員 去る八月十三日議長の承認を得まして、八月十九日から同月二十三日までの五日間にわたり、体育諸施設の整備等について実情調査のため、北海道の札幌市近郊を実地調査した概要について、派遣委員を代表いたしまして私から御報告申し上げます。
 なお、その詳細につきましては、委員長のお手元に文書をもって提出いたしてございますので、参考のため、これを会議録に掲載されるよう委員長においてお取り計らいをお願いいたしたいと存じます。
 今回の調査は、冬季オリンピック大会を札幌に招致するための施設の整備状況についてでありまして、現地に参りまして、国際スポーツ競技を行なう場合の自然的条件や立地条件はどうなっておるか、また、これらの冬季の総合的競技施設を札幌につくることが最適かどうか等について、実地に調査いたしました。
 まず、競技場の自然的な立地条件等の適性に関し、現地の気象条件及び標高について申し上げますと、札幌市近郊における二月中の気温及び雪質につきましては、スキー及びスケート競技に好適であります。また、標高につきましては、スケート競技が九十メートル、スキー競技が千メートル内外で、それぞれ好適なコースを設定し、実施できるわけであります。
 次に、競技施設及び既予定地につきましては、すでにある施設を改修または拡大し、さらに必要な施設を新設することになっております。
 次に、競技施設の設置及び調査費その他に要する経費の概要を申し上げます。
 競技施設費の総額として二十億七百八十二万円、国立冬季競技場設置の総額として四千万円、その他、土地買収費、オリンピック村建設費、駐車場建設費及び道路整備費等の総額として十四億円余、これらを合計いたしますと、約三十五億円になるものと予想されております。
 次に、要望について申し上げます。
 現在開設されている冬季スポーツ競技施設は、著しく進歩したスキー、スケート競技として適するものが少なく、この際、今後全国的な冬季スポーツ競技水準を高め、かつ国際交流を行ない、スポーツを通じて友好の実をあげるためにも、高度の技術を伴う施設が必要と思われますので、札幌近郊に国立冬季競技場を設置するよう配慮していただきたいとの要望がありました。
 今回は、特にスポーツ施設の充実整備、国立冬季競技場設置の計画、各国競技施設の調査及び冬季オリンピック札幌大会のPR等について懇談してまいったのであります。
 現地におきましては、いままでの競技施設の整備のほかに、施設の新設など改造整備増強のため用地買収計画をも着々進行中であります。
 以上申し上げましたごとく、札幌は自然的条件、立地条件ともに最適と思われました。将来これらの施設が完成されましたならば、他国に比してまさるとも劣らない非常にりっぱなものができるものと確信いたしております。
 また、冬季大会開催は、中央のみならず、地方におけるスポーツの振興をはかるためには絶好の機会であります。特に、次代をになう青少年のスポーツを振興し、その体位向上をはかる上におきましてまたとない機会であります。したがって、これら施設の推進のためには、特に財政援助措置が必要であります。これは一地方庁のみならず、国の積極的な援助がなければならぬことを痛感いたしました次第であります。
 一方、これら競技施設の計画案、青写真等の資料をIOCに提出するとともに、他方、海外におけるPRにつきましても努力を重ね、あらゆる機会をとらえて現地を十分認識させる必要があります。
 わが国の競技運営能力につきましては、御承知のごとく、国際競技の経験と実績もありまして、国際的に高く評価されております。
 一九六八年のオリンピック冬季大会の招致は惜しくも破れましたが、一九七二年の札幌招致には、ぜひこれが実現されるよう私どもとしても念願しているところでございます。政府におかれても、去る九月二日の次官会議で、一九七二年の第十一回冬季オリンピック札幌招致の方針をきめ、翌三日の閣議で正式に承認されておりますし、札幌においてもさらに一段の御努力を希望いたしますとともに、われわれ委員会としても、あらゆる機会を通じて札幌招致に協力いたしたいと存じている次第であります。
 以上、簡単ながら今回の調査の概要について御報告申し上げました。
#4
○大石委員長 これにて派遣委員の報告は終わりました。
 なお、同君の御発言にもありましたとおり、詳細にわたる報告につきましては、これを会議録に掲載いたしたいと存じますが、御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○大石委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように取り計らいます。
 本日はこの程度にとどめ、次会は来たる十月四日月曜日午前十一時から開会することとし、これにて散会いたします。
   午前十一時二十四分散会
ソース: 国立国会図書館
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