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1964/12/14 第47回国会 参議院 参議院会議録情報 第047回国会 決算委員会 第4号
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1964/12/14 第47回国会 参議院

参議院会議録情報 第047回国会 決算委員会 第4号

#1
第047回国会 決算委員会 第4号
昭和三十九年十二月十四日(月曜日)
   午前十時二十六分開会
    ―――――――――――――
  委員の異動
 十二月九日
    辞任         補欠選任
     浅井  亨君     和泉  覚君
 十二月十四日
    辞任         補欠選任
     和泉  覚君     浅井  亨君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    理 事
                北口 龍徳君
                佐藤 芳男君
                野知 浩之君
                相澤 重明君
    委 員
                川野 三暁君
                沢田 一精君
                谷口 慶吉君
                西田 信一君
                山崎  斉君
                和田 鶴一君
                加藤シヅエ君
                小酒井義男君
                横川 正市君
                浅井  亨君
                村上 義一君
   国務大臣
       建 設 大 臣  小山 長規君
   政府委員
       建設政務次官   白浜 仁吉君
       建設大臣官房長  前田 光嘉君
       建設省計画局長  志村 清一君
       建設省都市局長  鶴海良一郎君
       建設省河川局長  上田  稔君
      建設省道路局長  尾之内由紀夫君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        池田 修蔵君
   説明員
       会計検査院事務
       総局第三局長   小原  剛君
       会計検査院事務
       総局第五局長   宇ノ沢智雄君
   参考人
       住宅金融公庫総
       裁        師岡健四郎君
       日本住宅公団総
       裁        挾間  茂君
       日本道路公団総
       裁        上村健太郎君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○昭和三十七年度一般会計歳入歳出決算、昭和三
 十七年度特別会計歳入歳出決算、昭和三十七年
 度国税収納金整理資金受払計算書、昭和三十七
 年度政府関係機関決算書(第四十六回国会内閣
 提出)(継続案件)
○昭和三十七年度物品増減及び現在額総計算書
 (第四十六回国会内閣提出)(継続案件)
○昭和三十七年度国有財産増減及び現在額総計算
 書(第四十六回国会内閣提出)(継続案件)
○昭和三十七年度国有財産無償貸付状況総計算書
 (第四十六回国会内閣提出)(継続案件)
    ―――――――――――――
 〔理事相澤重明君委員長席に着く〕
#2
○理事(相澤重明君) ただいまから決算委員会を開会いたします。
 それでは、昭和三十七年度決算外三件を議題とし、審査を進めます。
 本日は、建設省、住宅金融公庫、日本住宅公団及び日本道路公団の決算について審査を行ないます。
 まず建設省の決算につき説明を求めます。小山建設大臣。
#3
○国務大臣(小山長規君) 説明を申し上げます前に一言ごあいさつ申し上げます。
 私また引き続き佐藤内閣の建設大臣を所管いたすことになりましたので、今後何かと御指導のほどお願いいたします。
 建設省所管の昭和三十七年度歳入歳出決算につきまして、その概要を御説明申し上げます。
 歳入につきましては、一般会計の歳入予算額十五億四千七百余万円に対し、収納済み歳入額は十六億七千百余万円となっており、道路整備特別会計は、歳入予算額二千七十四億二千七百余万円に対し、収納済み歳入額は二千百四十三億七千二百余万円、また、治水特別会計の治水勘定は、歳入予算額六百十一億三千八百余万円に対し、収納済み歳入額は、六百三十四億四千九百余万円、同特別会計の特定多目的ダム建設工事勘定では、歳入予算額百五十九億六千四百余万円に対し、収納済み歳入額は百八十一億五千六百余万円となっております。
 次に、歳出でありますが、一般会計の支出済み歳出額は三千四百一億八百余万円、道路整備特別会計の支出済み歳出額は二千百二十三億三千百余万円、治水特別会計の治水勘定の支出済み歳出額は六百二十三億四千八百余万円、同特別会計の特定多目的ダム建設工事勘定の支出済み歳出は、百七十五億七千百余万円であります。これらの各会計の支出済み歳出額は、治水関係事業、災害復旧関係事業、道路整備事業、都市計画事業、住宅対策事業、官庁営繕その他の事業を実施するために支出したものであります。
 次に、これらの事業の執行結果について、概要を御説明申し上げます。
 まず、治水事業につきましては、昭和三十五年度を初年度とする治水長期計画に基づき、河川、ダム、砂防の各事業を施行いたしました。
 その結果、河川事業につきましては、直轄河川改修事業として、北海道を含め百十六河川の改修工事を実施し、補助事業におきましては、中小河川改修事業等六百四十一河川の改修工事を実施し、このらち十八河川を完成いたしております。
 また、特定多目的ダム建設事業につきましては、和賀川湯田ダム外十七ダムについて建設工事及び実施計画調査を実施し、荒川二瀬ダムについては精算事務を実施いたしました。このほか補助事業として三十ダムについて建設工事及び実施計画調査を実施し、一ダムを完成いたしました。
 また、砂防事業につきましては、直轄工事として利根川外二十五水系百七十一カ所の砂防工事を実施し、らち七十カ所を完成したほか、地すべり防止工事として手取川甚之助地区外二カ所を実施いたしました。また、補助事業として千九百八ヵ所の堰堤工、流路工等を実施し、うち八百九十六カ所を完成したほか、地すべり防止工事として三百三十地区を実施し、うち二十三地区を完成いたしました。
 次に、海岸事業につきましては、直轄事業として、八海洋を実施し、補助事業におきましては、高潮対策工事四十五カ所及び海岸侵食対策工事四十九カ所等を実施し、高潮対策工事五カ所及び海岸侵食対策工事十カ所を完成いたしました。
 伊勢湾高潮対策事業につきましては、木曾川外三河川及び海部海岸外五海岸について実施し、直轄事業については完了し、補助事業については、昭和三十八年度中に工事を完了することを目途に一そうの促進をはかりました。
 次に、災害復旧関係の事業につきましては、河川等災害復旧事業として、直轄関係では三十五年発生災害については完了し、三十六年の発生災害にかかる残事業のほとんどを完成するとともに、三十七年発生災害についても、補正予算及び予備費を使用いたしまして、全体の四三%の復旧を完了しております。
 また、地方公共団体の施行する災害復旧事業につきましては、過年災として三十四年災から三十六年災にかかるものについて実施し、三十四年災はこれを完了し、三十五年災は八六%、三十六年災は六七%の復旧を見ております。
 またも三十七年発生災害につきましては、二五%の復旧事業を完了しております。
 このほか、災害関連事業につきましても、おおむね災害復旧事業と同程度の促進をはかり、再度災害を防止する効果をあげております。
 次に、道路整備事業について御説明申し上げます。
 昭和三十七年度は、昭和三十六年度を初年度とする五カ年計画に基づき、一級国道等の改良及び舗装等を実施いたしましたが、その結果、改良において二千三百七キロメートル、舗装において二千百二キロメートルを完成し、昭和三十六年度完成したものと合計いたしますと、改良において四千四百五十五キロメートル、舗装において四千二百四十六キロメートルとなり、全体計画に対し、約三〇%の進捗状況となっております。
 また、道路整備五カ年計画の一環として、一級国道の直轄維持管理を行なっておりますが、昭和三十七年度は指定区間の延長四千三百二十六キロメートルについて維持修繕を実施いたしました。
 以上のほか、有料道路事業を実施している日本道路公団、首都高速道路公団及び阪神高速道路公団に対し、それぞれ国の出資を行ない、有料道路の建設を実施させております。
 次に、都市計画事業につきまして申し上げます。
 下水道関係といたしましては、四百六十二カ所の公共下水道等の施設整備を実施し、このうち四百五十一カ所を完了いたしましたほか、国営公園、都市公園及び墓園の整備を行ないました。
 次に、住宅対策事業について申し上げます。
 公営住宅の建設といたしましては、五万三千五百三十四戸を建設したほか、風水害等により被害を受けた住宅施設の復旧のため五百九十三戸の建設を実施いたしました。
 また、不良住宅地区改良事業といたしましては、改良住宅四千五百戸の建設を行なうとともに、不良住宅地区の整備を実施いたしました。
 以上のほか、政府施策住宅として、住宅金融公庫及び日本住宅公団において十四万千六百四十九戸の住宅を建設いたしております。
 次に、官庁営繕について申し上げます。
 建設省所管に計上された営繕事業予算に基づき、内閣総理大臣官邸別館等二百三十七件の新営及び施設整備等を施行いたしまして、そのうち二百二件の工事を竣工いたしました。また、他省庁所管に計上された営繕事業予算の支出委任等により、衆議院議員会館新営工事等二百二十八件の工事を施行し、百九十五件の工事を竣工いたしました。
 以上が昭和三十七年度における建設省所管の決算の概要であります。
 次に、昭和三十七年度決算検査に関する建設省所管事項の概要について御説明申し上げます。
 所管事業を遂行するための予算の執行にあたっては、常に厳正な執行をはかるため内部監査等により万全を期してまいったのでありますが、決算検査におきまして相当数の指摘を受けましたことは、まことに遺憾であります。
 これら指摘を受けました事項に対する措置としては、
 まず、直轄関係の橋梁塗装面積の過大積算、施行不良工事及び橋梁下部工事の手戻りにつきまし は、関係者に対し厳重に注意いたしましたが、今後は、設計書の作成、工事の施行にあたっては一そう慎重を期し、かかることのないように十分注意する所存であります。
 また、職員の不正行為につきましては、まことに遺憾であり、関係者に対してはそれぞれ処分を行ないましたが、今後は、用地補償の特殊性にかんがみ、指導監督、内部監査の強化及び事務手続の改善等により事故防止について一そう努力いたす所存であります。
 次に、地方公共団体が施行する国庫補助事業につきましては、設計に対し工事の出来高が不足しているものまたは工事の施行が不良なため工事の効果を達していないものについては、手直しまたは補強工事を命じ、国庫負担の対象とならないものまたは設計、積算の当を得ないものについては、国庫負担金相当額を国庫に返還させる措置を講じ、事業の所期の目的を達するようにいたしましたが、今後は、さらに事業執行の改善について指導を強化するとともに、その責任体制を確立せしめることとし、市町村の施行する災害復旧事業等に対しては、都道府県知事の監督及び検査を一そう厳重にし、このような事態の発生を未然に防止するよう指導を徹底する所存であります。
 また、災害復旧事業費の査定額の減額につきましては、被害の実情を十分に把握し、さらに厳格な査定に万全を期するよう努力いたしたいと考えております。
 以上が、昭和三十七年度における建設省所管の決算の概要及び決算検査報告に関する建設省所管事項の概要でありますが、何とぞよろしく御審議のほどをお願い申し上げます。
#4
○理事(相澤重明君) 次に、会計検査院当局から検査報告を聴取いたします。小原第三局長。
#5
○説明員(小原剛君) 御説明いたします。
 建設省所管につきまして検査報告に掲記いたしましたものは、報告書の九六ページ以下にございますように、直轄事業にかかわるもの六件、補助事業にかかわるもの六十一件、職員の不正行為一件、計六十八件でございます。以下それぞれにつきまして簡単に申し上げます。
 五七一号と五七二号は同種の事案でございまして、橋梁の塗装工事を請け負わせるにあたりまして、塗装面積を過大に見込みましたために工事費が過大となっていると認めたものでございます。
 五七三号から五七五号までの三件は、地方建設局が請負施行いたしました河川または道路の改良工事におきまして施行が不良と認められた事案でございまして、五七三号は跨道橋のそで練り石積み擁壁を設計と相違して施行したもの、五七四号は河川工事におきましてのりおおいの張りコンクリートの施行が不良なもの、五七五号は護岸の練り石張りを施行するにあたりまして胴込みコンクリートが不良なものでございまして、三工事とも設計に比べて構造物の強度が低下していると認めたものでございます。
 次の五七六号は、橋梁工事におきまして、設計による強度計算の内容を十分に考慮しないで施行いたしました結果、新しくつくりました橋台が土圧のため横すべりいたしまして、翌年度においてあらためて橋台をやり直すという不経済な結果を招いたものでございます。
 次は補助事業の関係でございますが、五七七から六三六までは、地方公共団体が施行いたしました河川、道路等の改良工事あるいは災害復旧工事を検査いたしました結果、施行の不良なもの、出来高の不足しているものなど六十件、補助金額五千八百万円を指摘したものでございます。
 六三七号は、三十七年発生災害に対する当局の工事費査定額について検査いたしました結果でございまして、設計や積算が過大と認められたものなどについて当局に注意いたしましたところ、減額されたものでございます。
 次に、六三八号は職員の不正行為にかかるものでございまして、高崎工事事務所の用地課に勤務いたしておりました職員が、用地の買収に関する書類を作為するなどいたしまして、正当額をこえる小切手を振り出し、正当額との差額百九十五万円を領得したものでございます。
 なお、不当事項として検査報告に掲記いたしましたものは以上でございますが、ほかに道路整備及び治水の両特別会計の経理及び直轄公共事業に対する公共団体負担金の扱いについて建設大臣に改善の意見を表示したものがございます。これは検査報告書の一二〇ページ以下に掲載してございますので、内容は省略させていただきます。
 以上でございます。
#6
○理事(相澤重明君) 次に、住宅金融公庫の決算について説明を求めます。師岡住宅金融公庫総裁。
#7
○参考人(師岡健四郎君) 住宅金融公庫の昭和三十七年度の業務の計画と実績につきまして御説明申し上げます。
 住宅金融公庫は創立以来十四年を経過いたしまして、この閥住宅資金貸し付け業務の種別、数量ともに飛躍的に増加してまいりまして、順調に事業の進捗を見ておりますことは、ひとえに国会はじめ関係機関の御指導、御協力によるものでございまして、この機会に厚く御礼を申し上げます。
 本年度の貸し付け計画といたしましては、新築九万九百五十六戸分、増築五万七十六戸分、及び宅地造成百六十八万四千九百二十六坪分で、金額にして六百八十一億六千八百二十九万余円の貸し付け契約を行なうことに定められたのでございます。
 この計画に対する資金計画といたしては、三十七年度事業計画にかかる分と前年度契約金額のうちの資金交付未済分との合計五百九十六億二千八十一万余円を貸し付ける計画でありまして、この原資といたしましては、産業投資特別会計からの出資金九十五億円、政府からの借り入れ金三百九十五億円とそれから回収金等の自己資金百六億二千八十一万余円をもって、これに充てることにいたしました。
 この計画によりまして業務を実施いたしましたところ、六百二十八億四百二十九万余円の貸し付け契約を行ない、資金といたしましては、過年度契約分をあわせまして五百九十二億四千六百四十九万余円の資金を貸し付けました。この貸し付け資金の実績を前年度に比べますと九十五億七千二百三万余円、一八・九三%増となった次第でございます。この結果、年度末の貸し付け残高は、二千八百十六億一千六百七十五万余円となりまして、前年度末に比較いたしますと三百九十三億三千八百八十二万余円増加いたしました。
 貸し付け金の回収業務につきましては、年度間に回収した金額は百九十九億七百六万余円ありまして、これを前年度と比較いたしますと二十六億九千五百十五万余円、一五・六五%増となっておる次第でございます。
 なお、貸し付け金に対する延滞状況を申し上げますと、三十七年度末におきまして、弁済期限経過後六ヵ月を経過いたしました元金延滞額は、一億四百六十五万余円でありまして、このうち一年以上延滞しているものは六千百十万余円でございます。
 次に、住宅融資保険業務につきましては、金融機関が行なう住宅等の建設費金貸し付けに対しまして、保険契約を締結できる保険価額の限度額を前年度同様五十七億円といたしました。保険関係が成立する保険金額は、四十五億六千万円を予定いたしましたが、年度間において保険関係が成立いたしました保険金額は、六百十七件七億九千五百七十六万円となっておる次第でございます。
 収入支出について申し上げますと、収入予算額は百五十億六千七百八万余円でありましたが、実績は百四十八億三千九百八十五万余円となり、また、支出予算額は百四十九億五千百七十七万余円でありましたが、実績は百四十五億四千七百十五万余円となりまして、収入が二億九千二百七十万余円多かったのでございます。
 また、損益計算の結果につきましては、利益総額百五十二億七千百四十二万余円でありましたが、公庫の国庫納付金に関する政令に基づきまして、二億二千六十二万余円を滞貸償却引き当て金及び固定資産の減価償却引き当て金へ繰り入れまして、この繰り入れ金を含む損失総額が、百五十二億四千九百十七万余円となりまして、差し引き二千二百二十五万余円の利益金を生じました。この利益金は、住宅融資保険に属するものでありまするので、積み立て金として積み立てましたので、国庫に納付すべき利益金は生じませんでした。
 以上をもちまして、昭和三十七年度の業務状況の概要の御説明を終わります。何とぞよろしく御審議のほどをお願い申し上げます。
#8
○理事(相澤重明君) 次に、会計検査院当局から検査報告を聴取いたします。宇ノ沢第五局長
#9
○説明員(宇ノ沢智雄君) 昭和三十七年度の住宅金融公庫の検査につきましては、検査報告の一五九ページにその概要を記載してございます。ここに掲げました概要以外に特に御説明申し上げることはございません。
#10
○理事(相澤重明君) 次に、日本住宅公団の決算につき説明を求めます。挾間日本住宅公団総裁。
#11
○参考人(挾間茂君) 日本住宅公団の昭和三十七事業年度における決算の概要を御説明申し上げます。
 日本住宅公団は、国の住宅施策の一環といたしまして昭和三十年七月二十五日に創立せられましたのでございますが、それ以来、国会をはじめ関係方面の皆さまから格別の御指導、御鞭撻を賜わりまして、着実に事業の進展を続けておりますことにつきましては、この機会を拝措いたしまして厚く御礼を申し上げる次第でございます。
 日本住宅公団が昭和三十七年度に執行いたしました事業について申し上げますと、概略これから申し上げますとおりでございます。
 まず、住宅の建設状況から申し上げますと、三十七年度における建設計画序数は、賃貸住宅二万二千戸分譲住宅一万一千戸、合計いたしまして三万三千戸でございますが、これに対しまして、この年度に請負契約を締結いたしました戸数は、賃貸住宅において二万二千百六戸、分譲住宅において一万一千四百二十六戸、合計三万三千五百三十二戸となっておりまして、工事の発注は順調に推移いたしてまいりました。
 この発注戸数に対しまして、同年度内に完成いたしました戸数は、前事業年度末までに発注済みの分を含めまして、賃貸住宅において二万三千百三十六戸、分譲住宅におきまして一万二千三百八十九戸、合計三万五千五百二十五戸でございまして、前年度における完成戸数より、賃貸住宅において九千二百二十八戸、分譲住宅において五百二十八戸、合計九千七百五十六戸多くなっておるのでありまして、工事はただいま申し上げましたとおり、順調にはかどってまいっております。
 住宅の建設にあたりまして、まず確保しなければならない用地の取得につきましては、日常努力を注いでいるのでございますが、昭和三十七年度におきましては、国から現物出資としていただきました五万八千坪を含めまして、四十九万四千坪を確保いたしております。
 次に、昭和三十七事業年度における宅地造成事業の進捗状況を申し上げますと、
 まず、住宅地区の開発について申し上げますならば、昭和三十年度に着手いたしました第一期事業十五地区三百十一万坪につきましては、各地区とも造成工事及び造成宅地の処分がほぼ完了いたしました。昭和三十二年度から三カ年にわたって着手いたしました第二期事業十二地区二百九十八万坪につきましては用地買収が完了いたしまして、その工事に着手した十地区につきましては工事進捗率は約六〇%と相なっております。
 また、昭和三十五年度から三十七年度にかけて着手いたしました第三期事業十二地区につきましては、埋め立て事業によるものを除きまして、約五三%の用地買収契約を行なっております。
 次に、工業用地の開発状況について申し上げますと、昭和三十二年度に着手いたしました北八王子、相模原、大宮の三地区六十三万坪につきましては、昭和三十七年度末までにほぼ処分が終了いたしております。また、昭和三十三年度及び三十四年度に着手いたしました平塚、寒川、高崎、深谷の四地区六十一万坪の処分計画につきましては、高崎及び寒川地区を除きまして二十七万坪の処分が終了いたしております。
 続いて、昭和三十五年度及び三十六年度に着手いたしました青梅、川越、土浦、湖南、小倉の五地区百七十三万坪の用地取得計画につきましては、湖南地区を除きまして用地買収をほぼ完了いたしておるのでございます。
 埋め立て事業による工業用地の開発は、昭和三十二年度に千葉県市原町地先において三十万坪の開発に着手いたしましたが、道路等のごく一部を除きまして終了いたしました。処分予定面積二十六万五千坪のうち二十五万八千坪の処分を終わっております。
 住宅管理部門におきましては、昭和三十七年度末における管理戸数は、この年度における完成戸数を含めまして、総数二十万六千八百二戸でありまして、内訳は、賃貸住宅十二万四千四百八十戸、分譲住宅八万二千三百二十二戸となっております。なお、この分譲住宅の戸数には、譲渡代金が完済したもの二千五百七十三戸を含んでおります。
 次に、宅地管理部門における昭和三十七年度の処分状況を申し上げますと、総処分面積は五十九万三千八百二十坪でございまして、内訳は、住宅用地が十八万二十二坪、工業用地が四十一万三千七百九十八坪となっております。
 この結果、昭和三十七事業年度末までの造成宅地総処分面積は二百六十万余坪でありまして、内訳は、住宅用地百七十万七千余坪、工業用地八十九万四千余坪となっております。
 次に、昭和三十七事業年度における予算の執行状況及び管理部門の損益につきましては、会計検査院の御報告のとおりでございますので、重複を避け省略させていただきます。
 以上で昭和三十七事業年度における事業の執行並びに決算の概要の御説明を終わらせていただきますが、当公団の事業推進のために今後とも関係各位の方々からの御協力を賜わりますようお願い申し上げます。
 何とぞよろしく御審議のほどをお願い申し上げます。
#12
○理事(相澤重明君) 次に、会計検査院当局から検査報告を聴取いたします。宇ノ沢第五局長。
#13
○説明員(宇ノ沢智雄君) 日本住宅公団の昭和三十七年度の検査の結果につきましては、検査報告の一七一ページ以下に記述してございますが、ここに掲記いたしました事項以外に特に御説明申し上げることはございません。
#14
○理事(相澤重明君) 次に、日本道路公団の決算につき説明を求めます。上村日本道路公団総裁。
#15
○参考人(上村健太郎君) 昭和三十七年度日本道路公団の決算の概要について説明申し上げます。
 同年度の支出予算額は五百七十九億五千万円でありますが、前年度からの繰り越し額五十二億円を加えまして、支出予算現額は六百三十一億五千万円であります。
 そのうち、主支出項目である建設費は、名神高速道路三百四十四億六千四百万円、東名高速道路二十九億円、中央高速道路十六億円、一般道路百四億三千二百万円、自動車駐車場七億四千百万円、その他一億円、合計五百二億三千七百万円であり、これに対しまして、同年度の支出額は、名神高速道路三百十億一千六百万円、東名高速道路十二億二百万円、中央高速道路五億七千四百万円、一般道路九十八億五千二百万円、自動車駐車場六億八千八百万円、その他三千百万円、合計四百三十三億六千三百万円でありまして、予算現額から支出額を差し引いた支出未済額は、名神高速道路三十四億四千八百万円、東名高速道路十六億九千八百万円、中央高速道路十億二千六百万円、一般道路五億七千九百万円、自動車駐車場五千三百万円、その他六千九百万円、合計六十八億七千三百万円を生じましたが、そのおもなる原因は、用地買収が若干遅延したためであります。
 同年度の収入予算額の総額は五百六十六億七千四百万円でありまして、その内訳は、業務収入四十七億五千百万円、政府出資金受け入れ九十億円、借り入れ金四百二十一億七百万円、受託付帯工事収入五億一千六百万円、業務外収入三億円であります。
 これに対し、収入決定済額は、業務収入四十七億九千四百万円、政府出資金受け入れ九十億円、借り入れ金四百七億四千万円、受託付帯工事収入四億四千三百万円、業務外収入二億六千九百万円、合計五百五十二億四千六百万円であります。
 右の借り入れ金のうち八十三億二千百万円は、国際復興開発銀行からの名神高速道路に対する第一次借款四千万ドルのうち三十九億一千八百万円及び第二次借款四千万ドルのうち四十四億三百万円を同年度中に引き出した額であります。
 次に、同年度末における当公団の資産負債の内容について御説明いたします。
 資産総額は一千六百三十四億九千二百万円でありまして、そのうち事業資産は、道路四百八十四億三千三百万円、自動車駐車場日比谷等十二億二千百万円、合計四百九十六億五千四百万円であります。
 右の道路勘定は供用道路の価額でありますが、同年度中に供用開始したもの六路線(蔵王道路、銚子大橋、敦賀道路、大垣羽島道路、名四道路、若戸大橋)を加え五十二路線、その延長は四百四十八キロメートルに及んでおります。
 事業資産建設仮勘定は、道路建設仮勘定九百五十四億七千五百万円、自動車駐車場建設仮勘定十三億七千八百万円、付帯事業施設建設仮勘定三千三百万円、合計九百六十八億八千六百万円でありまして、右の道路建設仮勘定は工事中の道路の建設費でありますが、そのうち、名神高速道路八百七億四千九百万円、東名高速道路十六億八千六百万円、中央高速道路七億五千万円、一般有料道路二十路線百二十二億九千万円であります。
 負債総額は一千四百十二億二千七百万円でありますが、そのうち固定負債は、道路債券七百六十三億八百万円、長期借り入れ金五百十三億七千六百万円、その他の借り入れ金八億二千四百万円、合計一千二百八十五億八百万円であります。
 右の道路債券は公募五百三十三億八百万円及び政府引き受け二百三十億円であり、長期借り入れ金は資金運用部からの借り入れ二百二十五億七千六百万円及び世界銀行からの借款額二百八十八億円、うち引き出し額百九十一億八千四百万円であります。
 なお、資本金は二百五十億三千九百万円でありまして、全額政府出資であります。
 次に、同年度の損益について御説明いたします。収益合計四十九億九千四百万円、費用合計五十四億二千二百万円、差し引き四億二千八百万円の当期損失を生じました。
 前期繰り越し欠損金二十三億四千六百万円と合わせ繰り越し欠損金は二十七億七千四百万円であります。
 供用道路五十二カ所別にその損益状況を見ますと、うち二十五カ所は利益十五億三千五百万円をあげており、残り二十七カ所において損失四億八千二百万円を出しておりますが、現在有料道路事業は、その料金徴収期間を原則として三十年以内として、その間に償還を完了するたてまえをとっております。
 右の繰り越し欠損金は、有料道路の供用開始後数年間は計画上も赤字を生ずることを予想しておりますので、その累積額でありますが、利用車両の増加の趨勢よりして将来赤字は脱却し得る見込みであります。
 しかし、二、三の道路については償還できないものも生ずることもあり得ますので、料金収入の一部を損失補てん引き当て金として積み立てることとし、経営の健全化をはかっております。
 自動車駐車場の当期の損益は、収益一億六千六百万円、費用一億五千五百万円、差し引き一千百万円の当期利益を生じ、繰り越し欠損金は六千三百万円となりました。
 以上をもちまして昭和三十七年度日本道路公団の決算概要につきましての御説明を終わります。
 最後に、平素から公団の運営に関しまして諸先生からいただいております御高配に対し厚くお礼を申し上げますと同時に、今後ともよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 何とぞよろしく御審議のほどをお願い申し上げます。
#16
○理事(相澤重明君) 次に、会計検査院当局から検査報告を聴取いたします。宇ノ沢第五局長。
#17
○説明員(宇ノ沢智雄君) 日本道路公団の決算検査の概要につきまして、検査報告書の一七四ページ以下に記述してございます。
 なお、木道路公団に対しましては、三十七年度検査の結果、道路建設工事の予定価格の積算基準の一部が工事の実情に沿わなかったり、あるいはその運用が適切でなかったりしたものがございましたので、三十八年十月に改善の意見を表示いたしましたが、その全文は検査報告の二〇〇ページ以下に記述してございますので、説明は省略させていただきます。
#18
○理事(相澤重明君) それでは、これより直ちに質疑に入ります。
 質疑のおありの方は順次御発言を願います。
#19
○横川正市君 最初に、関東地方建設局の不当事項についてお尋ねいたしますが、古口さんという人は、これはいつ退職されたのですか。
#20
○政府委員(前田光嘉君) ただいま資料を調べておりますので、しばらくお待ち願います。
#21
○横川正市君 何月何日付でもって退職されたか、それがわかればいいのですよ。
#22
○政府委員(前田光嘉君) 古口圭一は昭和三十七年十月一日付で辞職いたしております。
#23
○横川正市君 この古口さんには、退職金だとか恩給、年金等の始末はどういうふうになっていますか。
#24
○政府委員(前田光嘉君) 通常の退職者といたしまして処置いたしております。
#25
○横川正市君 これは刑事処分になって、一年六カ月の懲役判決が三十八年の五月一日に前橋地方裁判所であったわけですね。その刑事処分を受けた日が三十七年の十月一日といいますから、これはすでに逮捕ないしは検事起訴か何かの形になっているときに、あなたのほうでは依願退職の処置をとったということになりませんか、いまのあなたの説明ならそういうふうになりますね。
#26
○政府委員(前田光嘉君) 古口は、ただいまお話しの事件の発覚前に退職をいたしておるわけでございます。
#27
○横川正市君 そうすると、これは事件の発覚は、三十八年の五月一日に判決を受けておるわけですから、三十七年の十月ということになりますと、約七カ月くらいですね、一審で服罪したとすれば。あるいはこれは退職後に事件が発覚したということになるかもわかりませんが、そういうような事件の発覚を事前に察知して本人が依願退職をしたと、こういうふうな取り扱いになっているわけですか。それとも、全然事件とは関係なしに、本人が自発退職したと、こういうふうになっているわけですか。その実際の建設当局の調査の取り扱いはどういう取り扱いですか。第三者から見れば、三十八年の五月一日に刑が一年六カ月の懲役で現在服務中ですから、そういう事件が起こっておる人に対して、通常退職金とか、あるいはまあおそらくこれは依願退職だといえばせんべつくらいはもらってやめておるわけですね。そういうような始末をしたということについて、非常な疑惑を持つわけなんですが、すっきりしたひとつ説明をしていただきたい。
#28
○政府委員(前田光嘉君) 本人が退職をいたしましたのは、われわれ聞き及んでおるところでは、建設省をやめまして他のところに転職をするために辞職をいたしたのでございまして、その間の内部の事情につきましては承知をいたしておりません。
#29
○横川正市君 ちょっと疑惑にもう少し明快に答えてもらいたいのは、これは事件が明らかになった時期、それから逮捕された時期、検察当局から起訴された時期等について、日付がずっとわかっておれば、それを明らかにしてもらえませんか。――
 検査院にちょっとお伺いしますが、これは三十七年度決算の不当事項としてあがっているのですが、建設省の事実上のこの検査にあなたのほうで立ち会われて省側に指摘をされた検査の日にちと、それから指摘した時点はいつになっていますか。
#30
○説明員(小原剛君) 実地検査の時機は三十八年五月でございまして、その後照会いたしております。
#31
○政府委員(前田光嘉君) 地検のほうにおきましては、事件を発覚いたしましたのは昭和三十七年の十月二十五日でございまして、その際に、帳簿につきまして調べたところ、不一致額がございましたので、不正事実を発見したわけでございます。
#32
○横川正市君 そうすると、その前に調査関係では動いておったということは察知できますね、あなたのほうでも。
#33
○政府委員(前田光嘉君) われわれのほうでは、十月二十五日に事務所において帳簿の不一致を発見したために、その捜査につきまして検察庁のほうに依頼したというふうになっております。
#34
○横川正市君 ですから、そのときはすでに――突然にこの帳簿の不符合がわかったということなのか、それとも、この古口さんという人の日常のいろいろな生活の内容とか、あるいは風聞されるところのうわさであるとか、そういったいろいろなものがあって、注意をした結果不符合が出てきたのか、これは検察当局じゃありませんから、私はそこまであなたのほうにお聞しようとは思いませんけれども、十月の二十五日に検察当局が本人を逮捕したという、そういう事案に対して、十月の一日に依願退職をしている。だから、自発的な意思なのか、それとも上司の温情なのかという点では、いささか私ども経過的に見て不符合すると思うのですよ。しかもそれが、建設省というところは、いろいろな第三者から見れば疑惑を受ける役所ですからね。それはもう工事費とか何とかいろいろありますね。だから、そういう疑惑を受ける役所の職員の進退についての取り扱いというものは、これでは私はいかぬのじゃないかと思うのですが、あなたのほうではもっと二年たったとか、三年たったとかというならば、私どももこれはやむを得ざる事情ということになるかもわかりませんが、わずか二十五日間ですね。退職届を出し、あなたのほうが認可したのと、検察当局が手を入れて本人を逮捕した時期というのは、二十五日間しか違っておらないのです。それで依願退職の取り扱いをして、公務員としては何の懲罰も受けずにいるというのは、取り扱いとしては間違いがないかもわかりませんけれども、あなたのほうの役所に対する疑惑という関係からいくと、これはぬぐい切れないものがあるのじゃないですか。
 政務次官からひとつ答弁いただきたいと思います。
#35
○政府委員(白浜仁吉君) 御指摘の件につきましては、先ほどから官房長がお答えしているとおりでございますが、聞くところによりますと、古口は非常に日ごろまじめであって、そして全然気がつかなかった。不正があるということなども考え及ばなかったということで、本人の希望によりまして退職をさせたというふうに承っておるのであります。しかしながら、ただいま御指摘がありましたとおりのようなことになりますと、私どもも十分監督の点について今後も注意していかなければならないことだし、また同時に、建設省としての今後のいろいろなこういうような事件についての扱い方にも十分注意していきたいと考える次第でございます。
#36
○横川正市君 この不当事項と関連をするわけですが、たとえば五七一号、五七二号のこの工事関係が検査院から指摘を受けているわけですけれども、このうち七百四十五万円が見積もり価格としては高かった。この請負価格は二千二百万ですね。この二千二百万に対して七百四十五万円、それからもう一つのやつは四百二十万円高いという、こういう見積もりのずさんさといいますかね、これはあなたのほうは、建設省というのは、会計検査院とは違って専門屋なんですね。これが見積もり価格で十万か二十万違ったというのならば、これは十万とか五万でも指摘を受けますから、その指摘についてはいろいろ処置があろうと思うのでありますけれども、わずか二千二百万くらいのものに七百四十五万円も高いと見積もられるような見積もり、しかも、これは全体のあなたのほうの年工事の中から見ますと、全く何%――これはあとで会計検査院に聞きますが、何%しか調べておらない中に、こういう高価な見積もりを行なって業者からあとから戻入をさせなければならないというような、こういうものが起こるというのは、どこに問題があるわけですか。説明していただきたいと思います。
#37
○政府委員(尾之内由紀夫君) 五七一号、五七二号、これはいずれも同質の事項でございまして、橋梁の塗装に関する問題でございますが、これにつきましては、非常に請負金額が積算過大で、この金額との差が大きくなっております。基本的には、県の台帳に載っておりましたのを引き継ぎます際の間違いでございます。従来こういうことはあまりございませんので、非常に遺憾なことでございますが、橋梁の塗装につきましては、県が持っております台帳から塗装面積、あるいは橋梁のトン数、そういったものをもとにいたしまして請負に出しておったのでございますが、この台帳そのものが実際のものとずいぶん食い違っておったということに間違いのもとがあったのでございます。したがいまして、今後は台帳に記載されておりましても、十分、請負に出す場合には積算いたしまして、間違いのないようにしたい、かように考えておるものでございまして、この二件につきましては、特別の場合と考えておりますし、自今、こういうことは絶対ないようにいたしたいと、そのように措置するつもりでございます。
#38
○横川正市君 そうすると、これは検査院から指摘を受けなかったとすれば、台帳記載が間違っておったということで、この不当な高価な金額がそのままいってしまうということになるわけですか。それとも、あなたのほうで、庁内の検査でこれは見つけられるような仕組みになっておるのですか。
#39
○政府委員(尾之内由紀夫君) かなり金額が違っておりますし、また、請負に出しております段階におきましても、やはりそういうような疑いが持たれましたので、会計検査院のたまたま指摘を受けましたが、他の方法によって発見できたであろうと、かように考えております。
#40
○横川正市君 戻入額は七百四十五万に対して、五百二十五万円というふうに請負人から戻入されておりますが、その差額についてはどういう取り扱いをしておりますか。
#41
○政府委員(尾之内由紀夫君) この差額につきましては、塗装をすることによりまして、橋梁の耐久力が増大する、こういうふうに認めた分がございましたので、七百四十五万円のうち五百二十五万円を返納させるということにしましたわけでございます。
#42
○横川正市君 これは会計検査院が認めたわけですか。
#43
○説明員(小原剛君) いまの五七一号でございますが、本件は、塗装をするにあたりまして使用するペイントの設計数量が二万三千九百八十キロでございます。これに対しまして、本院で指摘いたしました正当数量は一万五千五百七十六キロでございますが、建設省のほうで請負人の施工の実態を調査をいたされました結果、実際のペイント使用量は、一万九千五百二十四キロで、正当使用量より約四千キロほど多いわけでございますが、建設省のほうで、技術的に検討いたされました結果、よけいに塗った分はそれだけ塗装の効果をあげているというふうに認定されまして、その分だけをお認めになった報告を受けておりますので、われわれといたしましても、それだけ効果があがっておるならばということで、一応了承いたしております。
#44
○横川正市君 悪い意味でいえば、指摘と、それから始末がこんなに違っておるものを、そのまま国会へ違った報告をされないで、もっと、私どもが質問をしても、つじつまの合うような、あるいは答弁を聞いたら納得するように文書をちゃんと出してもらわないと、お互いの役所の責任の分野というものは明確にして、もし間違っておれば、はっきりさせなければいかぬのですが、合っておるならば合っておるように報告してもらわなければいかぬと思う。
 それから、この処分の内容ですが、建設省には懲戒処分規程というのがないのですか。全部大臣の口頭注意となっておりますが、そういうことじゃ私はないと思う。こんな間違いは処分に値しないわけですか、建設省では。
#45
○政府委員(白浜仁吉君) 私も専門家じゃありませんのでよくわかりませんが、行政上の処置としては、建設大臣から監督者に対して厳重に口頭で注意をするし、同時にまた、監督者より当事者に対して文書で注意をするというふうな行政上の処置をやっておるわけであります。
#46
○横川正市君 たとえばこの塗装会社は、大体使用される塗料の量によって、何坪のものはどのぐらいの塗料が必要だと、こういうふうにおそらく私は、積算その他の根拠というのはあると思うんです。なけりゃおかしいわけです。それが、これほどに余ったものが、指摘をされるまでは、ふところに入れておったというような、そういう業者の良心に対しては、建設省はどういう処置をとられてるんですか、ほめるんですか。
#47
○政府委員(尾之内由紀夫君) こういう場合につきましては、やはり業者としては誠実でなかったという点が確かにあろうと思います。もっとも、この原因は、当方から出しました基礎になります台帳数字が違っておったことが第一でございますので、当方にもちろんそういう責任はあるのでございますが、業者といたしましても、途中においてやっておれば大体わかることでございます。その点につきましての不誠実につきましては、自後、こういうような橋梁の塗装の際に、発注者としていろいろ考えるべき問題であろうと心得ております。
#48
○横川正市君 これはまあ余分みたいなものですがね、この橋ができたときに、あなたのほうから工事請負人に対して、たいへんりっぱにできて出してくれたという感謝状かなんかやってるんじゃないですか。
#49
○政府委員(尾之内由紀夫君) 本件に関しましては、そういう事実はないと信じております。
#50
○横川正市君 これは通例、工事がよくできたとかよくできないとかいうにかかわらず、何か工事の責任者から賞状みたいなものを出すのが通例になってるんじゃないですか。よくできた、よくできないという、そういう認定によって賞状とかを出すとか出さないとかいうのをきめるんですか。どっちですか。
#51
○政府委員(尾之内由紀夫君) これは普通の維持工事でございますので、特に、完了したから、その竣工に対してそういうような感謝状を出すというようなケースではないと思います。一般的には、かなりまとまりました工事を施行いたしました業者に対しては、その仕事の量並びに成績に応じまして感謝状等を出す慣例はございますが、本件については、そういうケースではないと言ってよろしいかと思います。
#52
○横川正市君 そうすると、五七三号とか五七五号、この取り扱いについては、どういうふうにして取り扱ってるんですか。
#53
○政府委員(尾之内由紀夫君) 五七三は改良工事でございますが、本件につきましても、こういうような事実がございますので、はっきりそれを確かめておりませんが、業者を表彰し、あるいは感謝状を出した事実はないと考えております。
#54
○横川正市君 これは賞状をやったかやらないかということよりか、私は少なくとも、この金額がこれほどに違うようなものを、部内で事前に始末しておらなかったというところに問題があるのじゃないかと思っております。だから、検査院当局が指摘をして初めてこの戻入価格その他も、全部ではありませんけれども一部戻入されているというような、そういうことでなしに、もっとこれだけの事実上の違いが出てくるようなものについては、何らかの処置があったのじゃないかと、まあ私どもがしろうと考えをすれば、信頼に足る指名業者ならば、こんなに違っておりますよと、工事の監督者かだれかに、少しこれは違うのじゃないかぐらいな話があってしかるべきだと思うのですよ。しかも、そういったことが全然なしに、この塗りかえの塗料はずいぶん余ったと、これはもうかったじゃねえかというようなことで、指摘されるまで放任されるということは、これは私は業者の良心の問題からいってもそうだし、それから、実際にこれは監督には行っているのでしょうね。もう最後を見ただけで受け渡しを受けると、こういうことですか。監督をやっていれば、ほぼ使用量と、それから実際の持ってきた原料とが、どれだけどうなっているかぐらいは、私はわかるのじゃないかと思うのですがね。何かこれはあなたのほうで、こういうことが起こらないようにしますよというのには、たとえばこの帳簿上の間違いがあれば、こんなでっかい間違いでも指摘をされるまでわからないというようなかっこうで、これからも厳重注意しますじゃ、私は注意にならぬと思うのですよ。何かあなたのほうじゃ、再びこういうことが起こらないというような処置があってしかるべきじゃないかというふうに私どもは考えるわけですがね。その点がどうも国会報告にも何もありませんから、お聞きをします。
#55
○政府委員(尾之内由紀夫君) 橋梁の塗装面積につきましては、先ほど申しましたように、国のほうで直轄でつくりましたものは、もちろんはっきりした台帳を持っておりますから、こういう間違いは予想されませんが、補助――府県管理のものから移管されましたものにつきましては、予想外のこういった事実がございましたので、今後は絶対こういうことがないように、台帳がございましても一々検査いたしまして、はっきりした面積を出すと、こういうふうに指導いたしております。自分はこういうことはないと、かように確信いたしております。
#56
○横川正市君 建設省は、前の大臣でしたか、その前の大臣でしたかのときに、各工事請負者に対しての指名登録の再登録をしたはずですね。新聞で私ども見たのですが、また、この決算委員会でも、再登録はどういう理由でやられたのかと言ったらば、あまり理由がないような答弁があったように記憶いたしておりますが、再登録というのは、建設当局としてはどういう理由で行わなれたわけですか。そうして、おそらく、この業者も再登録したときに再登録されているわけですね。どういうその方法と理由と必要度合いがあって指名業者の再登録――しかも、これは全部やったはずですが、再登録をしたのですか。
#57
○政府委員(白浜仁吉君) 再登録ということではありませんけれども、建設省のほうで、建設業者並びに建設省関係の仕事をしたいという希望のものについては、前年度の三月末までですか、書類を出していただいて、そして四月から登録するというふうなことを毎年やっておるわけであります。別に再登録というふうな意味でのことではないと私ども考えておるわけであります。
#58
○横川正市君 これは新聞で見て、私がここで質問をして大臣が答えたことですから、あなたの言うような、例年行なわれる三月までのその登録がえというようなものではなかったというふうに、あなたの前か前かの、あなたは大臣じゃないですけれども、大臣がここの席で答弁しているのですよ。あなたのいま言われるようなことでなしにですね。その登録をされた理由とかなんとかというものは、そのとき私聞きましたけれども、理由というのはそう深い理由はないように答弁しておったけれども、あなたのほうで登録をさせた結果というのは、一体、どういう効果があがってきているかという点については、これはやはり登録をしたときに私どもは質問したのですから、結果としては、もうそろそろ聞いてもいい時期だと思っているくらいな問題なんです。これはおそらく、業者との間にくされ縁ができたとか、あるいは登録はしているけれども不良業者がいるとか、それから、ひとつ一回きれいにして業者として指名を受けるに足る業者にしようじゃないかという意思も私はあったのじゃないかと思うのですよ。巷間には、もっと悪いうわさが出ていますね。これは速記をつけていては言われないですが、そういううわさが巷間にあったわけですから、結果としてはどういう効果があったですかということを私のほうで聞くことは、こういう事実が出てくるわけですね、三十七年の検査報告に出てくるようなことが。そこで、実際に業者の選択をやったけれどもまだ十分じゃなかった、こういうことになるのか。それとも、いやそれは形式上のことで、効果としては全然期待はいたしておりませんでしたということになるのか。その点をひとつお答えいただきたいと思います。
#59
○政府委員(白浜仁吉君) 私ども承っておりますところによりますと、それぞれ仕事の成績を見まして、点数を厳重につけて毎年毎年登録をしているというふうに承っておるのでありまして、十分、先ほどからお答え申し上げておるとおり、また、御指摘を受けました点などについて、二度と間違いを繰り返さないというようなことのためにも、まあいまの登録制をとっておるというふうに承知をいたしておるわけであります。
#60
○横川正市君 さっきのこの古口圭一さんの取り扱い、それから、こういう案件が出ても行政処分は一向に行なわれておらないという事実、そういったものについては、実は私ども非常に取り扱いそのものに遺憾な点があるのじゃないかというふうに思います。これはひとつ十分あなたのほうで今後の問題として検討をしていただきたいと思うのであります。これは何回も検査院当局に聞くわけなんですが、あなたのほうでこの処分――この間、検査院長は、おれのほうで指摘したことに対しての各省の取り扱いは非常に軽い、こういう意見が発表になりましたけれども、こういう問題を見て、率直に言って、この担当局長としてどういうふうな考え方でおられるか、所信をちょっとお聞しておきたいと思います。
#61
○説明員(小原剛君) 検査報告に掲げておりますものは、いろいろ事情が違いまして、一がいに申すことは無理かと思いますが、事案によりましては、われわれ個人的な考えを述べますならば、軽いのではないか、もう少ししっかりした処置をやられたほうが、将来の戒めになるんじゃないかと思われる場合もございます。これは私見でございます。
#62
○横川正市君 もう一つの問題に移りますが、いまの問題は、ぜひひとつ建設当局でも検討していただきたい。
 この地価の高騰が、こちらのほうの資料によりますと、三十三年から三十五年くらいまでの間の高騰率に比べますと、三十七年から八年、すなわち、高度成長経済のもとでの地価の値上がりというものは、非常に顕著なものがあるわけです。その顕著な地価の値上がりは、たとえば住宅建設計画というようなものを立てましても、あるいは道路の実際上の建設計画が立てられましても、予算額としてはどんどん膨張していきますけれども、社会資本として充実する面については、予算額の高騰に比例いたしまして必ずしもその効果をあげておらない。こういう結果が出てきているわけなんですが、こういう問題等に対して、建設当局は、実際上の対策とか、あるいはもっと効果のあがるような方策とかいう問題について、御検討いただいておるんでしょうか。たとえば、さきに空閑地税とか土地増税であるとか、いろいろなことが宅地制度審議会あたりが出しまして、少なくとも社会資本の充実については、これらのべらぼうな土地騰貴というようなことの起こらないように措置すべきだという意見も出されておるわけですが、その後、これらの問題はおそらく立ち消えになったように聞いているわけですが、実際、建設当局は、どういう考え方でいまこの社会資本の充実に取り組もうとされておるか、お聞きをいたしたいと思う。
#63
○政府委員(志村清一君) 空閑地税、土地増価税等の構想につきましては、御指摘のとおり、宅地制度審議会でも議論いたしましたところでございますが、空閑地税につきましては、やり方によりましていろいろ効果があるわけでございますが、その実施についていろいろ問題がございまして、現在の情勢で直ちにやることは困難ではないかという宅地制度審議会の意見でございました。また、土地増価税につきましても、それなりに効果のある制度ではないかということで御審議をわずらわしたのでございますが、この点につきましても、土地を持っておる方から取得した方に対して転嫁されるのではないかということがございまして、審議会としても、結論を出しにくいということで未定になっております。ただ、租税のただいま譲渡所得税という制度がございますが、それに関しましては、土地を売りまして生じた譲渡所得に対しましては、大体半分に課税をするというのが従来の行き方でございましたが、土地を買って三年以内に転売した場合には、譲渡所得の半分に税をかけるのではなくして、全部に対して税をかけるという税改正が今年行なわれましたので、土地増価税的な措置は、譲渡所得の改正によりまして、ある程度実現を見ておるというかっこうでございます。
#64
○横川正市君 そういう措置を見ても、少なくとも三十三年から三十五年と比較すると、三十七年、三十八年というのは、二倍ないし三倍くらいに土地の価格というものは高騰いたしました。こういう高騰する土地価格に非常に大きく影響されるのは一般庶民のふところぐあいですが、一例をとってみれば、給与所得者が、土地を買わなければどうも家も建てられないというので、土地を買うための貯蓄をする。これは労働省あたりでも今度貯蓄の問題が出ておりますが、これとも関連をして、貯蓄をするけれども、土地価格は高騰をするから、所定の年限積み立てた額は、本年は買えても三年後は買えない。いわゆる土地価格の高騰を数歩おくれて貯蓄をしていかなければいけないということで、いつまでたっても土地の取得ができないという状況下にあるわけです。これをどうするかという問題を、これはまあ当然住宅公団や道路公団の問題も同じ結果になる。それは政府事業あるいは半政府事業ですから、予算も組んでできるだけのことをすればいいというけれども、道路ならキロ数で少なくなり、それから宅地ならば実際の面積で少なくなってくるというので、効果としてはあがっておらないという実情ですね。これをどうするかという点についての建設当局の考え方は、いま言ったようなことで譲渡所得税の問題だけしか当面は考えられない、あとはお手あげですと、こういうことなのか、もっと積極的な意思でもってやる考え方があるのか。これにあわせて、河野さんが建設大臣のときに、都市中心ではとっても土地の取得はできないから遠隔の地に土地を求めるという、そういう需要の分散をはかる方針というのが出されましたが、これで最も問題なのは、やはり通勤時間というのをどの程度に見ているのかですね。いま一時間半とか二時間かかって通勤して、そうしてまた一時間半ないし二時間かかって帰るという、そういう通勤距離というものを考えてみて、一体、土地需要の分散ということの度合いをどう考えているのかですね。一つの方策ではあるけれども、実際の効果があがらないし、あがっても、もう肉体的な、たいへんなエネルギーの消耗というかっこうになってくるわけなんですが、これに対して、どういうふうな考え方を持っているか。私は、いろいろと具体的な問題で建設当局が処置をいたさねばならぬところがあると思うのです。まあ、もしあれでしたら、ここでつまびらかにしていただきたい。
#65
○政府委員(志村清一君) 宅地問題が公共事業の施行のみならず、庶民の生活問題にまで及んだ非常な重要な問題であることは、私どももよく認識しているわけでございます。そのための方策といたしまして、ただ一つの方法で全部が解決がつくという問題ではございませんので、いろいろな施策を総合いたして進めたいと考えておるわけでございます。たとえば、ただいま先生からお話のございましたように、大都市周辺に非常に宅地需要が集中するということが地価をうんと上げてしまいまして、それが投機的な要素をも加えて異常な高騰を示すというようなことも考えられますので、宅地需要を地方に分散するということがぜひ必要かと考えまして、御存じのような新産都市、工特といったようなことで、低開発の地域、未開発の地域につきましても、新しい町づくりをやって、大都市に集中してくる宅地需要を分散さしてくるという方向に、各省と共同で努力いたしておるわけでございます。また、首都圏なり近畿圏の地域内におきましても、首都圏あるいは近畿圏整備本部等と連絡をとりまして、衛星都市の開発というようなことも考えますし、また、ご存じのような、筑波の学園都市あるいは百万都市、流通センターというようなことで、既成市街地の中になくてもいいものを外に出しまして、宅地需要の分散をはかっていくという方式をとっているわけでございます。
 また、庶民の住宅という問題が非常に大きな問題でございますが、住宅を建てるための土地につきましては、宅地制度審議会の答申を得まして、新住宅市街地開発法という法律を作成いたしまして、それによって大規模な住宅団地の造成ができるという手法も考えられ、公団あるいは公共団体等で相当規模の宅地造成を計画し、実行できるような体制を整えていただく。
 そのほか、地価というものが非常に特殊な性格を持っております。特に呼び値によってきまるというようなこともございますので、そのためには、地価の鑑定評価を権威ある鑑定評価が可能のような制度を考える必要があるということで、不動産鑑定評価に関する法律を作成いたしまして、不動産鑑定士というものを、相当のむずかしい試験を経まして認めまして、権威ある不動産鑑定ができる、それによって呼び値をチェックするようなシステムに移りたい、こう考えておるわけでございます。また、呼び値に対しましては、不動産鑑定士等を利用しまして、地価の値上がりの相当激しいところにつきましては、地価を調べて適正な地価を公示するという措置も、来年四十年の一月ごろから調査を始めまして実施に移したい、こう考えておるわけでございます。
 そのように、土地、地価対策につきましては、いろいろな方策につとめておりますが、土地問題はさらにもっと抜本的な対策を考える必要があるのではないかという御意見もございます。私どもといたしましては、建設省の付属機関として宅地審議会というものが設けられておりますので、その審議会において種々御検討をわずらわしている段階でございます。
#66
○横川正市君 これは政務次官、あなたにちょっとお聞きしたいのだけれども、地価を見ますと、政治的に、政策的に地価というのは値上がりを来たしているような面があるのじゃないかと思うのです。いま、まあ答弁をいただきましたけれども、そういう方策をとれば、その周辺の土地の価格というのは二倍、三倍にたちまちのうちにはね上がるわけですよ。ですから、どういうふうに分散をしても、土地の公共性といいますか、こういったものの、ものの考え方というものが徹しない限り、需要と供給のアンバランスで土地の価格というものは人為的に操作されていくものだと思うのです。だから、土地価格というものの安定策というものは、あなたのほうのいわゆる政党といいますか、あるいは政府というか、そういう中に、もっと土地に対する根本的なものの考え方というものがあっていいのじゃないかというふうに私は思うのですが、その点、これは政府ということもありますが、自民党の代議士としても考え方を述べていただきたいと思うのです。まあ、あまり勇み足になった答弁じゃあなたも困るでしょうが、その点、どういうふうにお考えになるか、まあ建設次官でもあるわけですから、お答えをいただきたいと思います。
#67
○政府委員(白浜仁吉君) ただいま局長からも建設省の考え方を述べておいたのでありますが、御質問の点につきましては、私どもも、どうしたらいいかと実は非常に困っておる問題であるわけであります。わが党の政府というか、そういうふうな考え方に立って考えますと、御承知のとおり、これは非常にいま強制力も何もないというふうな状態で、それぞれの自分の土地であるという私有財産制度を認めておる以上は、やはり自由な立場で売買をされるということに相なりますので、その間の調整をしながら、どうやるか、私どもが公共的な問題で土地の取得をすると、ただいま横川委員から御指摘のとおり、その周囲は二倍、三倍の値上がりというふうな、こういうふうな繰り返しをやっていってはたいへんじゃないかということで、ただいま党におきましても政府側と一体となってこの対策を検討中であるわけであります。やはりいろいろせっかく諸先生方の御協力を得て公営住宅をつくろうとしましても、宅地の造成がなかなか思うようにいかないために、繰り越し金を残念ながら残すというようなことなどを繰り返しておってはたいへんだというようなことで、せっかく努力をいたしておる最中でございますが、私どもも党員として考えてみましても、なかなかいい知恵が出ないというのが偽らないところでございます。しかしながら、このままでは済まないのでありますから、政府としても党と連絡をとりながら十分検討をして、しかも検討検討ではなしに、答案を早く出すように、私どもも党のほうにもお願いをしているような段階でございます。御了承をひとつお願いしたいと思います。
#68
○小酒井義男君 ただいまの答弁の中で筑波地区の学園都市の話がちょっと出たのですが、これは三十八年の九月指定をして、その後現在どういうような状態に進んでおるのか、あれを指定をしたことが、その後の土地の地価なり、どういう影響を及ぼして現在になっておるか、そういう点と、これからどうやっていくつもりなのか、御説明願いたい。
#69
○政府委員(鶴海良一郎君) 御案内のように、昨年の九月に筑波地区に研究学園都市をつくろうという閣議の了解が行なわれました。この閣議の了解の内容は約四千ヘクタールの町をつくりましょうということと、それから用地の取得造成は、住宅公団をして行なわしめるという内容のものでございます。その後、首都圏整備委員会あるいは科学技術庁、建設省、住宅公団等、この内容を詰めてまいりまして、大体いまのところこういう地域におきましてこういう研究機関を持っていこうという具体案をまとめ上げつつあるところでございます。
 昨年きめましたことが、周辺の地価にどのように影響しておるかということでございますが、地価は上がりつつあります。これは事実でございます。特に閣議了解後ブローカー等も相当入り込んだ形跡もあるようでございます。しかし、われわれが予定しております区域内でブローカーが売買しておるという事実はつかんでおりませんが、周辺におきましてそういう事実がある。その後の周辺地区におきます売買実例を調べてみましても、大体反当たり三十万から四十万、坪にいたしまして千円から千円ちょっとというところで横ばいになっておるようでございます。
#70
○小酒井義男君 これは土地の買収が進まないのは、研究機関が何がいくかということがきまらないから買収をしないということなんですか。
#71
○政府委員(鶴海良一郎君) どれがいくということがきまらないからということではございません。やはり買収にかかります場合に、どの区域を買うかとか、買いました場合にどういう手法で市街地をつくっていくかという具体的な問題も詰めなければなりませんし、また、その区域内に農民の諸君もおられることでございますから、そういう人の営農対策というふうなことも、いろいろ検討していかなければならぬというふうな関係もございまして、まだ現実に用地買収の交渉を個々の権利者とはいたしておりません。県当局あるいは地元の町村当局とは話を進めております。
#72
○小酒井義男君 こういう仕事は、私はやはり計画が立ったら早く用地を買収するとか何かしていかぬと、結局その周辺の土地にしましても、ブローカーの金もうけをさしてやるだけで、一般の利用者、需要者というものは、やはりだんだんとつり上がった価格で土地を買わなければならぬというような、そういう結果が出てくると思うのです。そういう点について、少しいままでのやり方は、やはり反省するというか、検討の余地があるのじゃないかと思うのですが、どうなんですか。
#73
○政府委員(鶴海良一郎君) 御指摘の点まことにごもっともでございまして、一刻も早く用地買収にかかりたいと思っておる次第でございますが、昨年の閣議了解後、話を詰めなければならぬ事項がたくさんございましたので、そういう関係でおくれております。われわれとしましては、年度内に権利調査にかかりまして、その問題をまとめていきたい。来年度には一挙に買収ができる方向に持っていきたいということで了算折衝に当たっております。
#74
○小酒井義男君 土地の関係でもう一点お尋ねしたいのですが、一ころのように工場の設備投資などというのが盛んなころと、現在のように設備投資が一応下火になるといいますか、こういう過剰生産のような国内の状況になってきた現在と比べて、土地の値上がりの傾向というものは、少しは援和されたのか、そういう点はどうなんでしょうか。
#75
○政府委員(志村清一君) ただいまの御質問にお答え申し上げますが、三十六年度の下半期ぐらいから漸次土地価格の高騰状況がおさまってまいりまして、それでも相当の値上がりは示しておりますが、たとえば三十八年度の下半期は、不動産研究所の市街地価格指数によりますと七%程度の上昇になっております。
#76
○横川正市君 私は、この問題は佐藤内閣の社会開発の問題とも関連してあなたのほうの重要項目にもなるわけですが、ひとつ十分検討をされて、非常に喫緊の問題ですから、いい結論が出るようにこの点要望いたしておきます。
 それからもう一つは、当面の都市の交通緩和ということで、具体的にはいろいろな方策をとられておるようですが、東京都の場合には、オリンピックの関係する区といいますか、そこの道路にはある程度力が入っておるわけですが、二十三区のうちほとんど道路という点では手を入れておらないような区が非常にたくさんあるわけです。こういう東京全体の援和の問題、こういった点については、具体的に計画それから実施内容についてすでに青写真ができておるのですか。それともまだ検討中なんですか。どういうことなんでしょうか。
#77
○政府委員(鶴海良一郎君) 御指摘もありましたように、オリンピック関係の地区につきましては、オリンピック関連道路ということで、本年の九月ごろまでに相当の整備を進めてきたわけでございます。しかしながら、オリンピックと関係のあまりなかった区域につきましては、整備がおくれております。特に北の方面、東の方面等につきましては、整備がおくれておりますが、これにつきましては緊急度を勘案いたしまして、ただいま策定いたしておりまする道路整備五カ年計画に織り込みまして、事業を実施していきたいというふう考えております。
#78
○横川正市君 私はこれの資料を提出していただきたいと思うのですが、たとえば自動車縦貫道路――中央道ですね、これの都心への計画がまだ何か、あるのかないのかわからないようで、実際上は予算化されて手をつけたようなところもあるようですが、これが抜けております。それから、いわゆる北海道、東北に通ずる都心からの抜ける道ですね、これは一体どういう計画になっておるのか。同時に、五カ年計画を策定するまだ案のうちなら、これは提出は困難だと思いますが、できていれば、大体都心の交通緩和のための青写真を資料として出していただきたいと思います。
#79
○政府委員(鶴海良一郎君) 五カ年計画は目下作成中でございまして、まだ決定を見ておりません。したがいまして、確定したものをお渡しするわけにはいかぬと思いますが、考え方等につきましての資料をお届けいたしたいと思います。
#80
○理事(相澤重明君) 委員長から、いまの建設省のところにちょっとお尋ねしておきたいと思うのですが、先ほど、政務次官がお聞きになっておったように、横川委員の質問の中で、綱紀粛正の一問題とそれから業者の登録の問題、これは非常に重要な問題ですから、次のようにひとつお答えなり、また対策を提出をしていただきたいのですが、第一は、綱紀粛正については、都内ではどういう対策をつくっておるのか。
 第二の問題は、業者の登録ということが言われておるが、これについてはランク制ということも聞かれておるが、どういうふうになっておるのか。特に五七一号、二号ですか、先ほどの指摘されたものについては、当時の指名参加した業者、その請負金額が出されておりましたけれども、その中で指名された人が先ほどの業者が何番目でこれは入札をしたのかということの資料を提出してもらいたい。それから次に中小業者といわれる企業と大手といわれる企業と、登録がそれぞれあると思うのです。建設省としては、オリンピックが終わった後の業界の事情、いろいろな問題をいま投げておると思うのでありますが、中小企業育成につてどういう対策を持っておるのかという点について、おわかりだったら御報告もいただきたいし、資料も提出をしていただきたい。以上、横川委員の資料要求の点とあわせて委員長から要求しておきたいと思うのですが、お答えのできる部分はお答えを願いたい。
#81
○政府委員(白浜仁吉君) ただいま委員長から御要求のありました点については、後刻資料を提出したいと思います。
 中小企業対策につきましては、いろんな場合に私ども御要望も承り、また私ども考えて手を打っておるのでありますが これまた言いわけではありませんが、なかなか実はむずかしい問題でありまして、私どももただ一議員として質問する際には、そういうふうなことを実はざっくばらんに政府側に要求するのでありますが、一方、請負をさせる役所側から見ますというと、いろんな信頼の度合いと申しますか、事故のあと始末などのことを考えますと、なかなかこれもまたむずかしい問題が出てこようかと思うわけでありまして、決して施設省は大企業だけをたよりにするというわけではありませんで、いわゆる企業体をつくるとか、あるいは連合して力を持ってひとつ責任工事をやってもらうというふうな指導を実はあわせやっているようなわけであります。
 綱紀粛正の問題その他のことにつきましては、私ども十分委員会の趣旨を体して、今後一そうの努力をしていきたいと考えておるわけであります。
#82
○小酒井義男君 少し各関係にお尋ねしていきますが、まず最初に建設省の道路整備五カ年計画の三十六年、三十七年度の実績が大体三〇%だという先ほどの報告があったのですが、五カ年でやっていこうとすれば、平均すれば二〇%ずつやっていかなければ五カ年計画にならないわけで、二カ年に三〇%ですと、あと三カ年で七〇%をやるということになるのですね。これはこういうふうに進まなかった原因は、一体どこにあるのか。予算の、不足だったのか、単価が上がってきたのか、あるいは地方におけるところの負担にたえられぬようなものがあったのか。その最も大きな原因はどういうところにあったか、ひとつお尋ねしたい。
#83
○政府委員(尾之内由紀夫君) いまお話しの点は、第三次五ヵ年計画、三十六年から四十年までの計画についてと了承いたしますが、平均いたしますと毎年二〇%ということになりますが、大体経済の伸びに応じまして、この計画も一応財源的に傾斜をいたして考えております。大体初年度は全体の約七分の一ぐらい二年目が六分の一ぐらい、三年目が五分の一ぐらい、こういうような計画でやっておりまして、ただいまのところは、過去の五カ年計画の実績はおおむね計画どおりでありまして、あるいはそれを若干上回っているのではないかと、かように考えておりますので、特に予定よりおくれておると、かようには私どもは考えておらないわけであります。
#84
○小酒井義男君 そうすると、この五カ年計画は計画どおり実行できると、こういうことでございますね。
#85
○政府委員(尾之内由紀夫君) 第三次五ヵ年計画は、計画どおり実行できると考えておりましたが、むしろ全体の規模が過小であるということで、四兆一千億の新しい五カ年計画に切りかえる必要があると、こういうふうに考えております。
#86
○小酒井義男君 それから道路計画等に対する地方の負担、これはある地域においては、負担にたえ得る自治体もあるかもしれませんが、財政的に非常に困っている地域では、少し重過ぎるのではないかという気がするのです。こういう点について、これを直していくというようなことは必要だとお考えになっておりませんか、これは政務次官からお答えいただいたほうがいいのではないかと思います。
#87
○政府委員(尾之内由紀夫君) ただいままでのところは財源的に、五カ年計画をきめます際に、建設省、自治省、大蔵省三者で十分検討いたした上で計画をきめております。したがいまして、地方の足りない分につきましては、交付税をもってそれを補う、こういうことで、一応財源的措置はされております。したがいまして、これまでのところ、地方の財源が困ったために消化ができなかったというところは、私どもは承知いたしておりません。ただ、最近になりまして、直轄事業がかなり大幅に伸びてまいりましたために、特にその直轄事業がある県に非常に偏在する場合に、その事業の負担が、やや地方財政に対しては負担になるようなところが出ていることは事実でございます。これらにつきましては、今後地方財政のあり方等勘案いたしまして、いろいろな対策を立てる必要があろうかと、かように考えておりますが、一般的には今回の四兆一千億の新五カ年計画におきましても、先ほど申し上げましたように、特定財源並びに地方交付税、こういったもので全体の負担に支障がないように相談いたしておりますので、一般的にはそういう事情はない、こういうふうに考えております。
#88
○理事(相澤重明君) ちょっと速記をとめて。
  〔速記中止〕
#89
○理事(相澤重明君) 速記を起こして。
#90
○小酒井義男君 こんなことは言わなくても十分御承知のところなんですが、道路については、地方道へいくとずいぶんひどいのですね。舗装などというのは一〇%まで達しておらぬというような状況なんで、やはり建設省の国道等の整備はいろいろある程度進んでいっても、地方道の均衡のとれた道路整備というものがやはり必要だと思うのです。特に地域の住民生活等は、りっぱな国道よりもむしろ地方道を利用する場合が多いのですから、そういうことも地方ができ得るようなことを考えていきませんと、ただ政府計画だけを取り上げて、それがやれるということでは、これは困ると思うのです。そういうことについても、やはり来年度以降の政府の政策としてやはり取り上げていってもらいたいということを要望をしておきます。
 それから、同じ道路の関係で、有料道路ですが、有料道路については、三十六年度の決算委員会のときにもプール制にしたらどうかということが、この委員会であったようでして、建設省としても検討するということで政務次官が答弁をされておるのですが、その後検討されたのか、検討された結果どういう結論になったのかお尋ねしたいのです。
#91
○政府委員(尾之内由紀夫君) 有料道路制度につきましては、すでに御承知と思いますが、全国的な高速自動車道路の関係と、それから一般的な個別の有料道路、大きく分けまして二つシステムがございますが、前者につきましては、たてまえはプール制度にしてもいいような考え方で制度ができておりますが、現実にはまだ御承知のように、名神高速道路しか運営いたしておりませんから、そういうプールという問題は起こっておりません。しかし、自動車道路以外の一般の有料道路につきましては、現行法のたてまえが個別採算、こういうたてまえでできておりますので、いわゆるプール制という制度はとられておりません。しかし、三十四年から、いろいろ、有料道路の中には、非常に採算のよろしい線と、それから採算の不良な線がございまして、これらに対しまして一部プール的な運営をいたしております。これは損失補てん積み立て金の制度をとっておりまして、どの有料道路からもあるパーセントの積み立て金をとりまして、採算性の悪い有料道路に対しまして、予定の料金徴収期間の最終年度にそれを出しまして、一般に無料に開放する、こういうことで一部プール制の運営が行なわれております。しかし最近、有料道路のこういうような制度につきまして、各方面で、一般的にプール制度にしたらどうだ、こういうような御意見がかなり広範にございます。しかし、このプール制度と申しますのは、まあいろいろプールのやり方につきまして方法ございまして、私ども考えておりますのでも三つか四つかございます。制度自身を改める必要がございますので、それにつきましてただいま検討いたしております。まだ成案を得ておりませんが、適当ないい案ができましたならば、あるいは所要の制度の改正をいたさなければならぬ、かように考えておりますが、いま申しましたように、いまだ検討中でございますので、いずれまたその検討の上で御報告申し上げたい、かように考えております。
#92
○小酒井義男君 二、三利用の多いところは無料公開がされるようですが、利用度の非常に悪いところで、三十カ年たっても公開できないというようなところが相当いまの状態だとあるのじゃないかと思うんですが、三十ヵ年たてば、どんなものでも全部無料公開にするのだと、そういう方針なんですか。
#93
○政府委員(尾之内由紀夫君) いままで無料公開いたしましたのは、大阪の鳥飼橋がただ一件でございます。それから予定の徴収期間が過ぎたならば、先ほど申しましたように、損失補てん積み立て金制度の運用によりまして、そのときから無料公開する、こういう考え方でございます。
#94
○野知浩之君 関連。いまの道路局長のお話で、三十年もまあたたなければ回収できないから、そういうところはそれまで一般には待つのだ、こういうぐあいにまあ見ておりましたのですが、よろしいのですか、それで。
#95
○政府委員(尾之内由紀夫君) 予定どおりの徴収期間を一応過ぎましても、なおかつ採算のとれないというものにつきましては、その予定の料金徴収期間をもって打ち切りまして一般に無料開放する、そういうことでございます。
#96
○野知浩之君 それでは実例をもって一つお伺いしたいのですが、静岡に竜洋町という町があるのでございます。この町に掛塚橋という橋があるのでございます。それは数年来たびたび私建設省にも陳情しているわけでございますが、ここは御承知のとおり、ほとんど農民の収穫物運搬の三輪車とかあるいは小型トラックというものしか通らぬわけです。これは、そうなりますと、普通の一般の交通ひんぱんな場所と違いまして、農民の車しか通らぬというようなところは、これは三十年たっても五十年たっても回収できないと思うんですね。実際いま農作物の特に野菜等が安定していないときに、百姓どもはそれを運搬して歩くのに一々料金を払って通りますと、これはまたそれだけ農家というものはたいへん苦しくなる。そういう場合が非常に多いので、この場所はぜひひとつ何とか無料にしてくれませんか、こういう陳情を衆、参両院で建設、道路公団に陳情しているわけですね。この掛塚橋の点についてはどういうお考えですか、ちょっと漏らしていただきたいと思います。
#97
○政府委員(尾之内由紀夫君) 掛塚橋につきましては、御指摘のような御要望があったことを承知いたしております。これにつきましても、先ほど申し上げましたように、予定の微収期間が過ぎれば、無料に開放するという原則には変わりございません。ただこの橋につきましては、県当局が非常に地元のそういった無料開放といいますか、要請に対して配慮いたしておりまして、あの地元のごく一部の方々に対しましては、その通行料金を県が負担している、こういう形でまあそういう御要望に対しまして、まあ緩和しているといいますか、そういう措置をとっていると思います。しかし全体をただにするとか、あるいは微収期間を短くするというようなことになりますと、有料道路全体の制度の問題になりますので、根本的にこの制度の立て方を変えませんと不可能であろう、かように考えております。
#98
○野知浩之君 そうすると、掛塚橋は負担を取る期限というものは、一体いつになるのですか、いつ終了するのですか。
#99
○政府委員(尾之内由紀夫君) 掛塚橋の一応その徴収期間の予定は、昭和四十五年の三月になっております。
#100
○野知浩之君 それから県が負担をしているというのは、年間どのくらい負担をしているのですか。
#101
○政府委員(尾之内由紀夫君) ちょっと手元に数字がございませんので、後刻調べまして、また御報告申し上げます。
#102
○野知浩之君 じゃお願いします。
#103
○理事(相澤重明君) 委員長から、小酒井委員あるいは野知委員からもお話がございましたが、いままで有料道路で開放したのは大阪が一カ所、これから開放される見通しのものは何カ所あるのか。それから特に、当委員会で私から質問をしておきました、いわゆるワンマン道路といわれる戸塚の道路は、開放がいつ行なわれるのか。それから先ほど横川委員の指摘をされた交通難緩和に伴う方針として、東海道、いわゆる横浜新道と京浜第三道路の連絡についてはどうするのかという点についてお答えをいただきたいと思います。
#104
○政府委員(尾之内由紀夫君) ただいままで開放いたしましたのは、大阪の鳥飼橋一件でございます。それから近く償還が完了される見込みのものを申し上げますと、横浜新道が今年一ぱいでおおむね終わる予定でございます。それからこれに次いで償還期限が参ると予想されますものは、真鶴道路、参宮道路、大川橋、上江橋というような橋が四十一年の初めに一応償還期限が来るかと思います。横浜新道につきましては、これはいろいろ委員長も御承知のとおり、過去いきさつがございまして、私どもの考えでは、このうち旧戸塚道路につきましては、今年じゅうに無料開放いたしたいと思っております。それから残りの、いわゆる横浜新道につきましては、当初からこの横浜新道と第三京浜との連絡につきまして考えておったのでございますが、いろいろ土地事情等ございまして対策が立ちませんでした。最近ようやくこれをつなぐという見込みが立ちましたので、近く追加工事を起こしまして、本年で一応償還期限が来るのでございますが、引き続きその追加工事を実施いたしたい、したがってなおしばらく料金を徴収するという形をとっていきたい、かように考えております。
#105
○小酒井義男君 次に、建設省の工事用地が不法に占用されているという案件があるようですけれども、これは全国にいまどのくらいあるのですか。
#106
○政府委員(尾之内由紀夫君) ちょっと案件については、統計資料がおそらくないと思います。非常にたくさんあることは予想されますが、ちょっと資料として私ども持っておりませんので、ちょっとお答えできかねると思います。何らかの方法で推定しなければなりませんが、これもきわめてむずかしいと思います。
#107
○小酒井義男君 それでは、問題になっておる釜房ダムの工事用地の不法占用、あるいは鶴見川の工事用地の不法占用等は、これはどう処理されましたか。
#108
○政府委員(上田稔君) お答え申し上げます。釜房ダムにつきましては、これは昭和十八年、十九年の戦争中に購入をして、釜房ダムを建設するということで買収にかかったわけでございましたが、食糧事情によりまして、このダムが戦力増強に該当しないということになりまして、昭和十九年に一応中止したわけでございますが、当時食糧事情によって増産をするというたてまえで、これを個人に貸したわけでございます。それでその後工事の再開ということが見通しが強まってまいりましたので、これを関係者に返してもらいたいということで、話をし始めたところ、非常に険悪な状態になっておったんでございますが、その後折衝をいたしまして、だんだんとその空気も好転をいたしてまいりました。現在では非常に難航をいたしておりました地籍とかあるいは境界の測量調査、そういったものが終了をしてきております。そして地元の人たちはとにかく戦争中にお借りをしたんだから、その借りたということについて、そう簡単に返せと言われても因るということでございますので、私どものほうといたしましては、その貸し付けの条件などにつきまして、地元の関係者の方々と折衝をしておるところでございます。でこの話し合いがまとまりましたら、正規の貸し付けの手続をとるようにいたしたい、こういうふうに考えております。
#109
○小酒井義男君 あれですか、戦争中に貸し付けることは承知したんだ、しかし貸し付ける条件というのはこれから話してきめるのだ、ということのようにいま聞きとれたんですが、間違いですか。
#110
○政府委員(上田稔君) お答え申し上げます。戦争中におきましては、食糧増産のためにこの土地を個人に貸し付けるということで、口頭で話をきめたわけでございまして、当時としては書類が残っておりません。
#111
○小酒井義男君 どうも非常に寛大な扱いをしたもんだと思うんですが、それで何ですか、これからも引き続いて新しい契約のもとに貸し付けをするんですか。そうじゃなしに、これはあとの工事をやる関係で返還させるんですか、それはどうなんですか。
#112
○政府委員(上田稔君) この当該ダムの建設工事につきましては、本年度から実施調査の状態に入っておりまして、この土地につきましては、お返しをしていただいて、そうして工事を実施する予定でございます。
#113
○小酒井義男君 何かこれ作物を耕作しておるんですか、現在どのくらい土地があるんです。
#114
○政府委員(上田稔君) 購入をいたしましたのは、九十六町歩でございます。そのうち現在そういう個人貸し付けになっておりますのは、九十四町歩でございます。
#115
○小酒井義男君 いま何かつくっているんですか。
#116
○政府委員(上田稔君) 農地にいたしまして、現存耕作をいたしております。
#117
○小酒井義男君 それでは鶴見川のほうは、どうですか。
#118
○政府委員(上田稔君) 鶴見川のほうにつきましては、これは工事用の用地といいますか、堤防の敷地を不法占用をされたわけでございます。で当局のほうでは、再三にわたりまして立ちのき要求をいたしておりましたのですが、全くこれを無視されまして、不法に占拠されておるのでございます。
#119
○小酒井義男君 それで、これからどうされる予定です。
#120
○政府委員(上田稔君) この不法な占拠に対しまして、私どもは、これはとにかくこの河川は県の管理でございますが、この敷地はたしかまだ河川敷には認定がされてなかったのではないかと思うのですが、そういうことで県のほうにも、将来河川敷になりますし、あっせんしてもらわなくちゃいけない。それから市のほうにとっても、やはりここから非常に水が入りますので、市のほうにも御協力をいただきたい。それから、ここにいま不法占拠をされておられる大部分の方々は、バタヤ稼業と申しますか、非常に零細な生活をしておられる方々でございますので、自分で家を見つけてどこかへ行ってもらいたいと言っても、なかなか実際上お動きになれないような状態の方々がいまして、生活状況も非常に苦しい状態のようでございます。したがいまして、そういう方々に対しましてどこかやはり用地と家というようなものを見つけてお移りをいただかないと非常に社会上の問題が起こるのでございます。したがいまして、建設省のみでその対策というものを考えて、そしてそれを実行するということに移すには、あまりにもいろいろ事情がございますので、その辺を県と市にいろいろ対策を考えていただきまして、そしてその対策のもとに実行いたしたいということで、現在県と市のほうに、いろいろごあっせん御協力のほどをお願いをしておるわけでございます。
#121
○小酒井義男君 それから検査院のほうへお尋ねをしますが、公共土木事業に対する実地検査が、三十五年度の場合には、件数にして八千九百十七件の検査を行なっておる。これは事業工事総数に比較して一五%の検査を行なった。三十七年度になりますと、件数にして六百十七件、パーセンテージにして八・二%というふうに、率でも数でも非常に減ってきておるのです。これはどういう原因で検査件数が減ったのか、検査官が不足なのか、どういうことなのか、ひとつお尋ねしたいと思う。
#122
○説明員(小原剛君) 御承知のように三十四年、五年あたり非常に検査の件数、金額が多ございました。これは、御案内のとおり、当時相当深夜にわたる検査あるいは日曜日の検査といったようなことをかなり手広くやりまして、その結果三十四年度、五年度あたりは、検査の浸透度と申しますか、施行率が非常に多かったわけでございます。そういった状態を三十六年度以降やめまして、日曜は原則として書類整理、その他前に見たものでもう一回見なければならぬ個所を日曜見る、あるいは夕方もできるだけ勤務時間外はやめよう、こういった検査の方針をとりました結果、三十六年度以降減ったわけでございます。検査の方針といたしまして、特に見る分野を低く見るとかいったようなことで減ったわけでございませんで、いまそうしたような関係で減ってまいったという状況でございます。
#123
○小酒井義男君 結局手不足だということなんですね。
#124
○説明員(小原剛君) 通常の勤務時間中に相当努力しても、現存程度しか見れないという状態でございます。
#125
○小酒井義男君 それで、検査院としては検査員をふやすような、増員をするような要求をされておるのですか。
#126
○説明員(小原剛君) これは官房所管事項でございまして、われわれ詳細存じておりませんが、予算といたしましては、増加を出すというふうに聞いております。
#127
○小酒井義男君 いずれ総括のときにでも、政府並びに検査院長にでも出てもらって、そういう方針をお尋ねすることといたします。
 それからもう一つ、住宅金融公庫のほうへお尋ねをしたいのですが、住宅資金の貸し付けの単価がこれが実情に合いませんね。これじゃ自己負担が非常に多くて困るということなんですが、どういうふうにお考えになっておりますか。現状でできるということか、粗悪なものをつくっておけばいいということか、あるいはこれを引き上げるために、いままで、あるいは四十年度の予算、貸し付けの条件などについてどういう努力をされておるか、これは土地の問題も含めてそうですか。
#128
○参考人(師岡健四郎君) お答え申し上げます。家の融資は、もちろん標準建設費、標準価格を基準としまして融資を行なっているわけでございまするが、御指摘のように、だんだんと土地が非常に高騰する、あるいは建築費も上がっていくということで、一ぺんきめました標準建設費あるいは土地の標準価格というものが実情に沿わなくなってまいる。そこで、われわれとしましては、毎年年度途中におきましても場合によりましてはこの改定を行ないまするし、また予算要求といたしましても、常に努力いたしまして実情に合わせるようにいたしております。
 御指摘のとおり、この標準建設費、標準価格等低いとそれだけ公庫の利用者の負担が多くなるわけでございますが、今後とも一そう努力してまいりたい。また、御承知のように、三十九年度におきましては、そういうような事情を勘案しまして在米よりも非常に大幅に、木造におきましては二〇%というような大幅な増加をいたしておりまして、今後ともこの実情に即しました改定をぜひともやってまいりたい、かように考えております。
#129
○小酒井義男君 公庫の借り入れの申し込みが最近減っているのじゃないでしょうか。そういうことがやはり原因になりませんか。
#130
○参考人(師岡健四郎君) 確かに多少ずつ減っておると思います。三十八年度に比べますと、三十九年度は多少増加したということもありまして――しかし、全体としましては、多少ずつ減少しております。
 原因は、お話しのとおり、いまの融資額が少ないというようなことに関連するかと思いまするが、一つには、御承知のとおり土地がだんだんと入手しにくい、こういうようなことから申し込みができない、あるいはせっかく当選しても辞退する、こういうような結果になるわけでございます。
 そこで、土地につきましては、われわれとしましては、建設省の地価対策と申しますか、土地全体対策を非常に期待しておるわけでございまするが、同時に、われわれとしましても、いわゆる一般庶民の方に手の届く価格の土地を供給するということがぜひとも必要と考えまして、これは年々宅地造成には力を入れております。さようにいたしまして、何とか皆さんの希望を容易に満たすという方法をせっかく努力しておる次第でございます。
#131
○小酒井義男君 最後に、金融公庫の貸し付け金の回収ですね、これでいろいろな事情で回収が不能になるというような例は一年間にどのくらいあるのですか。
#132
○参考人(師岡健四郎君) 回収不能というのは非常に実は少ないのでございます。これは、土地がいま申しましたように非常に値上がりするということで、せっかく家を持っておられる方が、償還しないために家をとられるというようなことにならないように償還に努力するためだと思います。その結果、いまちょっと数字はわかりませんが、非常にわずかな金額でございます。
#133
○小酒井義男君 資料を見ますと、各公団の貸し付け金残高に対する滞貸償却引き当て金の繰り入れ高が非常に低いようですね。中小企業金融公庫の場合には、残高に対するところの〇・九%、住宅金融公庫の場合は〇・一%だというふうに載っておるのですが、これは改善の必要はないのですか。
#134
○参考人(師岡健四郎君) この御指摘のありました年度におきましては、非常に、いわば最低であったわけでございます。これは御承知のとおり、うちの貸し付け金がいわゆる逆ざやになっておりまして、預金部から六分五厘で借りてきまして、五分五厘から七分五厘までございまして、全体の利回りは五分八厘程度になっております。そういう関係で逆ざやになっておりますので、どうしても政府出資金が相当ないと十分な利益があがらぬ。したがって、滞貸償却引き当て金の充当もできないということでございます。そこで、現在大体累計にしまして六十六億ほどありまするが、先ほど申しましたように、貸し倒れになりまして、償却しました実績は、全体でただいままでのところ五十一件、六百万円ほどしかないわけでございます。そういう観点からしますと、よそさんの実額よりは少ないのでありまするが、まあ一応はいいのではないか。しかし、やはり資本充実という観点から申しまして、一そうやはりこの引き当て金の増加につとめたい、したがって、出資金等の増加もぜひともお願いしたい、かように考えております。
#135
○小酒井義男君 政務次官、いま話があるように、やはりいろいろ利子の高い金を借りて貸し付けるところにいろいろ無理があるのですよ。私は、こういう住宅金融公庫で金を借りるような対象の人には、できるだけ利子をやはり低くしてやる必要があると思うのですよ。これと、公団の経理をやはり正常に進めていくという二つの点から考えると、やはり利息のかからぬ資金を政府がもう少し出すという方法じゃないかと思いますが、そういうことは考えられませんか。
#136
○政府委員(白浜仁吉君) 御指摘のとおり、先ほどから総裁もお答えしましたとおり、年々政府出資の分も増加していく、建設省としても、御趣旨に沿うていま予算要求をしておるというような段階でございます。今後も努力していきたいと考えておるわけであります。
#137
○理事(相澤重明君) 委員長からお尋ねしておきたいと思うのですが、低所得者層に対する住宅要求というものが非常に多いと思うのです。四十年度は、どのくらいの資金量、戸数というものをお考えになっておるのか。いま次官がお話しのように、予算要求をしておると思うのですが、この際に対策を御発表いただきたい。建設省と公庫のほうと両方……。
#138
○政府委員(前田光嘉君) 現在大蔵省に対しまして予算の要求をいたし、折衝中でございますが、建設省が大蔵省に対しまして要求をしておる数字を申し上げますと、低所得者のための公営住宅を六万六千戸要求いたしております。それから改良住宅が五千五百戸、住宅金融公庫住宅が十五万戸、住宅公団の住宅が六万五千戸という戸数の要求をいたしております。これに対しまして資金でございますが、公営住宅につきましては四百三十一億円、住宅金融公庫につきましては、総資金量千五百二十四億円、住宅公団につきましては千九百九十三億円の財政投融資を要求いたしております。
#139
○理事(相澤重明君) 上田河川局長並びに政務次官からお答えいただきたいのですが、先ほどの小酒井委員の指摘の鶴見川の問題について、いま改修工事が行なわれておるわけですが、現在までの予算単位では、もう七十年も八十年もかかる、こういうことでありますが、それですと、せっかく改修したものが他を改修しないうちにまたこわれてしまう、全く国損が多くなる、こういうことになるので、鶴見川の改修工事については、資金を増加をする考えがあるのか、工期を短縮する考えがあるのか、この点について、局長なり次官から御答弁願います。
#140
○政府委員(白浜仁吉君) 実は、すでに御承知のとおり、新河川法を諸先生方のお力で制定をしていただきまして、私ども、新しい五カ年計画を立てようということで、いま努力をいたしておるわけであります。一鶴見川の問題だけではなしに、いつまでもだらだらだらだらして成果をあげないという工事ではいけないというようなことで、いま一兆五千四百億ですか、実は計画を立てまして、できるだけ工期も短縮したい、そうして経済効果をあげたいというふうなことでいませっかく努力をいたしておる最中でございます。鶴見の問題につきましてどうしたことであるかということにつきましては、局長から答弁させます。
#141
○政府委員(上田稔君) 鶴見川の全体計画については、いまここでちょっと数字を持っておりませんが、現在鶴見川は直轄河川として工事を行なっております。いま政務次官からお答えがありました一兆五千四百億という五カ年計画でございますが、これのもとになります長期計画というものを建設省では現在考えております。これは、大体河川の三十町歩以上はんらんするようなおそれのあるところに対しては、堤防で守りたいという考え方で、現在積み上げ計算をいたしましたわけでございますが、これが大体県単なんか合わせまして十兆要るわけであります。これを大体十五年か二十年ぐらいで完成いたしたいということで、第一回の五カ年計画で一兆五千四百億という考え方でやったわけでございます。したがいまして、これでいきますと、鶴見川は十二年程度で、幹線となる部分の治水の根幹となる事業といいますと、結局はんらんを起こさないような工事というものを仕上げたいということでスタートをいたしております。それに基づいてこの五カ年計画の一兆五千四百億というものを充てております。
#142
○理事(相澤重明君) 最後に、委員長からいま一点お尋ねしておきますのは、日本住宅公団の土地区画整理事業の中で、横浜市における洋光台団地、この計画について総裁から御答弁をいただきたいと思います。
#143
○参考人(挾間茂君) ただいまお尋ねの洋光台団地でございますが、横浜市の磯子区と南区にわたっております。総面積、土地区画整理事業の施行面積は六十万坪、そのうち公団で買収をいたしました面積三十二万五千坪、大体想定人口は三万人くらいになるのではないかと思っております。この立地条件を申し上げますと、東京及びその周辺部の中では、いわゆる湘南方面の宅地需要がきわめて多いので、住宅適地として考えております。交通機関の点から申しますと、品川までが大体四十三分、横浜まで二十分という地域でございまして、いずれも京浜急行またはバスを利用して通勤もできるところでございまして、比較的交通条件といたしましては不良好な状態にございます。なお、桜大線と申しますか、桜木町から大船に至る線が近く鉄道建設公団において計画中でございますので、それが開通いたしますとさらに交通条件は良好になってくるように思っております。
 経過を申し上げますと、地元の土地の権利関係者から、公団団地の開発について強い要望がございまして、その後市といたしましても、ぜひやってほしい、こういう希望もございましたので、公団としても、先ほど申し上げましたような状況でございますから、この団地の開発に踏み出したわけでございます。この計画といたしましては、まず開発地区内の関係権利者の代表者に対しましては、公団が、用地の買収前におきまして、区画整理事業というものはこういうふうなやり方でいくものである、あるいは買収価格はどれくらいにしたいというようなことを何回かにわたりまして説明会を開催して、その周知方をはかっていったわけです。一方、この地区は、御存じの首都圏整備計画の近郊地帯になっておりますので、用地買収の着手前に、その解除方を申し入れまして、また幾ぶん農地がございますので、農地転用につきましても、関係当局にお話をいたしまして、その了解を得ました上で、すなわち地元の関係機関、また首都圏整備委員会等と協議して、その了解を得た上で着手いたしたわけでございます。その後、神奈川県の都市計画地方審議会の議にかかりまして、その議決を経て土地区画整理事業の決定を見ましたので、公団におきましては、その線に沿うていまこれから開発を進めておるような状況でございます。
 今後の事業の進め方につきましては、なお土地区画整理法の定めるところに従いまして、地域内の利害関係者の意見をも十分に尊重して事業の遂行に支障のないように進めていくという方針でまいっておるのでございます。
#144
○理事(相澤重明君) 委員長からさらにお尋ねしますが、この該当地区の中における農家が、農業委員会あるいは住宅公団に土地底面整理に対する陳情書というのが出ておるのですが、これを、こういうのを知っておりますか。
 いま一つは、日本住宅公団洋光台団地開発について反対であると、反対者同盟が書面を添えて、七十名近くの人が代表者を選んで私のところに来ておるわけですが、こういう事実について御承知ですか。
#145
○参考人(挾間茂君) 昨日参ったそうでございますが、私まだ目を通しておりませんが、この関係者につきましては、ただいま申し上げましたように、あるいは町内会長の参集を求めていろいろお話をいたし、また町内会長から、各町ごとに説明会を催しまして、また参加しなかった方々には会長から協力依頼のリーフレットを配りまして、万全を期しておるような状況でございまして、今後の事業の遂行につきましては、地元の利害関係者の意見を十分に尊重いたしまして、支障なく円満にこの事業を進めていくことにいたしたいと思っております。
#146
○理事(相澤重明君) 委員長がこのことを申し上げるということは、住宅公団が事業を進める場合に、やはりこの法律に基づいて手続をとらなければならぬ。その場合にいまの、総裁はやはり十分こまかい点を知っておらないからそういう答弁になったと思うのですが、私の手元に来ているこの反対の署名をされて陳情された人たちの意見を聞くと、住宅公団は何ら話をしなかった、あるいは農業パイロット地区に指定されている農家の人たちは、もしこの土地で農業をやれないというならば、他に農業を営むところをきめてほしい。にもかかわらず、そういうことについても話をしない、こういうのが、この陳情書の趣旨です。そうしますと、これは非常なやはり問題があとに残るわけです。でありますから、一部のこの大口の所有者が納得をしたからといっても、やはり土地所有者、家屋所有者あるいは農業経営をしている人たち、そういう人たちに話をしないで、そうして一方的に作業を進めるということで反対をしてきているわけです。私は地元でありますから、十分承知しておりますが、少なくとも事業を進める場合には、関係者のよく了解を得て、そうして円満に事業が進むようにしなければならぬと思う。そういう点について、これは農林大臣なり建設大臣なりに、それぞれこの申し入れがあると思うのですが、私としては、この円満な事業遂行を願うわけです。そういう点については、一部聞きますと、すでに測量をして無断でくいを打っている。はなはだしいのは、測量の際に無断で木を切り倒しておる。こういうことは、これは決算委員会のほうに、私どもに陳情が来たので、私自身としても、公団というものはそんなにだらしがないのか、こういう点を私は指摘せざるを得ないと思う。こういうことについて、総裁としてはどう考えるか、お答えをひとついただきたい。
#147
○参考人(挾間茂君) ただいま申し上げましたとおり、この地区を選定をいたしますにつきましては、あらゆる方法を講じながら説明会を催し、いろいろな意見を承った上で進めたわけでございますが、ただいま委員長からお話しのございましたような反対の申し入れがあったようでございますので、その点につきましては、公団といたしましては、でき得る限りの努力を尽くして調整をはかり、事業の円満な遂行に進んでまいりたいと思います。
 なお、測量につきましては、いまお話しのとおり、実地測量をいたします際に、公団の買収した土地以外の関係者の立木の伐採等も多少あったかと存じますが、その点については、適当な方法をもって、その補償をするとかいうようなことは当然考えてしかるべきものではないかと思っております。
#148
○理事(相澤重明君) 委員長から再度総裁に申し上げておきますが、他人の所有地を無断で測量したり、伐採するということは、これはできないわけです。これはいかに住宅公団といえども、やはり所有者に通告をし、あるいはそういう手続をとって、また、補償のある場合には補償しなきゃならぬ、いま総裁が最後に答弁されたように。そういうことをしないとよけいな紛争を起こすわけです。やはりこの事案については、せっかく、計画としてはいいのであるから、それを円満に遂行するようにしなければ、あとになってから――木を伐採してからあとで補償をいたしますなんて、そんな理屈は成り立たぬ。また、計画の中だからといっても、無断で測量をするなんということは許されない。そういう点については、私から厳重に警告を発しておきます。今後そういう事案があると、これらの問題についてはまたかえって困難を来たすので、先ほど申し上げましたように、円満に事業が遂行できるように最善の努力をしていただきたい、こういうことを申し上げておきたいと思います。
#149
○参考人(挾間茂君) 最善の努力を尽くしまして、この方面は非常に住宅適地でありますので、支障なく事業が進められますように当方といたしましても努力をいたす考えでございます。
#150
○野知浩之君 議長からいま言われて中座いたしましたためにたいへん時間がおくれましたが、一点御質問したいと思います。
 三島市の道路で、国道一号が通っておるわけですが、あれのバイパスがいままさにでき上がろうとしております。御承知のように、三局を中心にしまして、伊豆の温泉場に行く道が、あの三島明神の前から、東京から来れば左折いたしまして、曲がり曲がって行くわけですね。それで、建設省の御計画がどうなっておるかしれませんが、われわれが漏れ承っておるところでは、今度はバイパスができたために、国道一号の原点がバイパスに移ると、で、あとは市内は都市計画でやるんだと、こういうような話があったわけでございます。私どもは、自分のところのことを申し上げるのはまことに失礼ですが、伊豆道路整備促進協議会と、こういう協議会をつくりまして、数年来、三島の都市計画についていろいろ協議をしてまいってきておるのでございますが、御承知のように、三島の市役所の出口、入り口というのがたいへん狭いと、しかも、伊豆の温泉場から下田街道へ抜ける道もたいへんに狭いと、こういうことで、三島から出まして、その先に狩野川の支流である大場川というのがございます。そこの大場川から下田のほうに向かっては道路幅が非常に広くて、すでに改修ができております。ところが、将来三島の市内へ通ずる道をつくるために、三島の市内と大場川の間はまだ旧来の道路を舗装しておるだけと、こういう程度になっておるわけでございます。それで、二、三年前から、私どもは、当時の建設省の河野大臣のときから二、三回にわたりまして陳情を申し上げました。と申しますのは、都市計画道路でなくて、これを県道でひとつやってもらったほうが早いと。ともかくたいへんにいま東海道が混雑しておるし、三島市内を通って下田のほうへ行く道も狭いと、こういうために県道にひとつ認定していただいて、それから、しかも御殿場から下田へ通ずる道が一直線になるように改修をお願いじたい、こういうことで、すでに三十七年の予算も用地買収費というのを組んでいただいたやに漏れ承ったのでございますが、何としても県道昇格ということが実現いたしません。そのために、毎年予算は組んでもらってもこの道路をつくることができないと、こういう現状になっておるわけでございますが、まず、どういうわけで県は――建設省は県のほうに関係がないかもしれませんが、とにかく監督官庁でございますから、県のほうに何か指導をして、県道昇格をさせるというような御意思があるのかないのか、ひとつ承りたいと思います。
#151
○政府委員(尾之内由紀夫君) いまお話しの三島市内から大場川に至る地点でございますが、お話のように、バイパスから大場川までは、二級国道の改良工事としてすでに予算をつけまして土地の買収にかかっております。これはしたがいまして、二級国道の改良事業といたしまして、予定どおりやっていく予定でございます。バイパスと現一号との間でございますが、これは非常に市内の、まあ人家稠密のところでございまして、どういう方法でやるのが一番うまくいくかということでございますが、私どもといたしましては、これは非常にそういう市街密集地でございますから、都市計画的な仕事であろうと、こういうことで、県のほうとも寄り寄り話をしておったわけでございますが、これは都市計画事業になりますと、地元の負担――三島市の負担というものが道路の改良事業よりもかかるということでございましょう。市としましては、県道としてできないか――まあ最初は国道としてというお話がございましたが、バイパスができました以上は、国道としてはちょっと採択がむずかしいと思います。やはり原則的には都市計画事業、場合によっては他の路線との関係で道路改良事業としてやれぬこともないと思いますが、そういうようなことで、県当局ともいろいろ検討いたしております。そのような段階でございます。まだ現実には、いずれにしても市内の人家が稠密でございますから、簡単に話がつくところではございません。それらの方法につきまして、なお県当局と打ち合わせながら、なるべく早くでき上がるような方法を講じたいと、かように考えております。
#152
○野知浩之君 そうしますと、大場川と三島市の間のあそこはたんぼでございますが、あのたんぼの買収というものが相当進んでいるのですか。
#153
○政府委員(尾之内由紀夫君) 私の承知いたしますところでは、もうすでに交渉進んでおりまして、大場川の取りつけ付近が少し残っているかと思いますが、かなり進んでいると聞いております。
#154
○野知浩之君 そうしますと、その買収費は、いままでどのくらい出しておられますか。
#155
○政府委員(尾之内由紀夫君) 用地買収費として幾ら見ているか、ちょっと数字を持ち合わしておりませんが、改良事業としてもうすでに予算化しておりますから、進行に応じまして事業を進めていくと、こういうことでございます。幾らの買収費になっておりますか、ちょっと照会いたしてみませんと、お答えできかねます。
#156
○野知浩之君 どうも、いま局長の言われるのと私の言っているのと、ちょっと違うのじゃないかと思うのですがね。局長は、大場川がありまして、あれから旧来の道を広げていこうと、こういうおつもりですか。
#157
○政府委員(尾之内由紀夫君) そうじゃございませんで、全然別の南北線でございます。新しい線を考えております。
#158
○野知浩之君 そうしますと、いま手元に資料がなければ、後刻ひとつお調べ願ってお出し願いたいと思います。
#159
○政府委員(尾之内由紀夫君) 承知いたしました。
#160
○野知浩之君 最後に、これはお願いですが、ぜひひとつ建設省のほうからも県に何とか指導方をお願いして、早く市内のほうができるようにお願いしたいと思います。
#161
○政府委員(尾之内由紀夫君) そのように努力いたします。
#162
○理事(相澤重明君) それでは政務次官に最後に要望しておきますが、本日は時間の関係もあったし、首都高速道路公団を呼んでおりません。しかし、大体部内を終わったのですが、決算としては総括の中で進めたいと思いますので、それからまた、今後首都高速道路公団をどうするのか、その対策もあわせて資料を提出していただきたいと思います。
#163
○政府委員(白浜仁吉君) ただいま委員長から御注意のありました点、その他につきましても、十分今後建設省として注意して進めたいと思いますが、ただいまの点につきましても十分承知をいたし、大臣にもお伝えしておきます。
#164
○理事(相澤重明君) 他に御質疑もないようでございますので、本日の審査はこの程度にとどめ、これにて散会いたします。
   午後一時十九分散会
ソース: 国立国会図書館
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