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1964/12/03 第47回国会 参議院 参議院会議録情報 第047回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号
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1964/12/03 第47回国会 参議院

参議院会議録情報 第047回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号

#1
第047回国会 科学技術振興対策特別委員会 第2号
昭和三十九年十二月三日(木曜日)
   午後一時十分開会
    ―――――――――――――
 十一月十日
    辞任        補欠選任
     上原 正吉君     鹿島 俊雄君
    ―――――――――――――
  出席者は左のとおり。
    委員長         村尾 重雄君
    理 事
                大谷藤之助君
                加瀬  完君
    委 員
                石井  桂君
                江藤  智君
                源田  実君
                白井  勇君
                鈴木 一司君
                平島 敏夫君
                小林  武君
   国務大臣
       国 務 大 臣  愛知 揆一君
   政府委員
       科学技術政務次
       官        纐纈 彌三君
       科学技術庁長官
       官房長      小林 貞雄君
       科学技術庁原子
       力局長      村田  浩君
   事務局側
       常任委員会専門
       員        工楽 英司君
       常任委員会専門
       員        小田橋貞寿君
    ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○科学技術振興対策樹立に関する調査
 (科学技術振興基本施策に関する件)
    ―――――――――――――
#2
○委員長(村尾重雄君) ただいまから科学技術振興対策特別委員会を開会いたします。
 科学技術振興対策樹立に関する調査を議題にいたします。
 本日は、科学技術庁長官から科学技術振興基本施策について所信を聴取いたします。
#3
○国務大臣(愛知揆一君) 先ごろ佐藤内閣が誕生いたしましたに際しまして、まことに微力でございますが、引き続き科学技術庁の長官をつとめることになりましたので、驥尾に付しまして、よろしく御指導と御鞭撻をお願いしたいと思います。
 ただいま委員長からもお話がございましたので、ただいま科学技術庁として考えておりますことの大綱を御説明申し上げたいと存じます。
 あらためて申し上げるまでもなく、わが国における科学技術の振興が重要であり、かつ急務であると存じまするので、私といたしましても、遠く二十一世紀の科学の進歩というようなことに思いをいたしまして、わが国におきましては、長期の見通しのもとに、科学技術研究開発に成果を積み重ねてまいりたいと存じます。そして、平和利用ということに徹しまして、先進諸国に伍し、あるいはそれをぬきんでる将来の姿を念頭におきながら、今日の段階といたしましては、特に、以下申し上げますような点につきまして、従来に増した努力を新たにいたしてまいりたいと思います。
 まず第一は、宇宙開発の急速な推進でございます。
 去る七月、宇宙の利用を総合的かつ効率的に推進いたしますための中核的機関として、科学技術庁に宇宙開発推進本部を新設いたしまして、国としての開発体制の整備強化に第一歩を申した次第でございます。ようやく斯界の権威者と目されている方を本部長に迎えることができましたような次第で、これから大いに努力を新たにいたしてまいりたいと思います。諸外国の宇宙開発が最近目ざましい進展を見せていることにかんがみまして、わが国といたしましても、このような趨勢に伍しまして、宇宙開発のテンポを早める必要があると考える次第でございます。そして、将来におきまして、日本独力で人工衛星を打ち上げることを目途として、鋭意開発を推進してまいりたいと存じておる次第でございます。また、わが国宇宙開発にとりましては、国際協力が不可欠であることにかんがみまして、今後とも一そう国連等の国際機関あるいは諸外国との密接な連携協力を保持してまいりたいと存じている次第であります。
 第二に、原子力の開発利用につきましては、あくまで平和の目的に沿ってこれを強力に推進してまいらなければならないと考えております。
 わが国の商業発電第一号炉は来春完成することになっておりますが、先般のジュネーブ会議でも明らかになりましたように、諸外国における原子力発電、原子力船の開発等、原子力平和利用に対する機運は最近とみに積極化しているように存ぜられるわけでございます。わが国といたしまして、当面の一番の問題は、使用済み燃料の再処理施設の建設を進めることにあると存じます。原子力発電の本格的展開の基盤を確立し、さらには、わが国の技術による国産動力炉、高速増殖炉の開発を積極的に推進することとし、このために、先般来、原子力委員会におきましては動力炉開発懇談会を開催いたしました。そして、開発の基本方針の早期策定をお願いしておるようなわけでございます。
 第三は、防災環境科学技術行政の積極的な推進であります。
 台風、集中豪雨、降雪等の自然災害に加えまして、大気汚染、水質汚濁等のいわゆる公害が最近の深刻な社会問題になっておりますことはまことに遺憾でございますが、社会開発の一環といたしまして、地域住民の福祉を守るため、この問題の解決が目下の急務であると痛感いたしております。科学技術庁といたしましては、試験研究機関の総力をあげて防災環境科学技術の確立を促進し、自然災害ないし公害の防止あるいは被害の軽減に資したい所存でございます。
 第四は、研究学園都市構想の実現でございます。
 国立試験研究機関の研究環境を整備し、その刷新充実をはかるべく、研究学園都市構想は画期的な効果を果たすものと確信する次第であります。同時に、この構想が過密都市東京の人口分散にも寄与するところまた多大なものであると考えている次第であります。かような意味におきまして、本構想につきましては、その早期実現を目ざして鋭意努力する所存でございます。幸いに、関係閣僚会議も設置されましたので、科学技術庁としては、この機会に努力を新たにいたしたいと存じている次第であります。
 次に、科学技術に関する国際協力の問題でありますが、宇宙開発につきましては、先ほど申し上げましたように、国際協力が広くわが国の科学技術の振興にとって不可欠であると存じます。今後とも、OECDや国連の場において、また二国間の場におきましても、積極的な協力活動を行なってまいりたいと考えております。
 以上、あらまし考えておりますことを申し上げた次第でございますが、高い理想と意欲を持って諸施策の実施に当たるべきことは、私としては特に肝に銘じておきたいと思っておりますが、本委員会の皆さま方におかれましても、なお一そうの御指導と御鞭撻を賜わりますようお願い申し上げる次第でございます。
#4
○委員長(村尾重雄君) 速記をとめて。
  〔速記中止〕
#5
○委員長(村尾重雄君) 速記を始めて。
 ただいまの長官の所信に対して御質疑のある方は順次御発言を願います。
 御質疑はございませんか。――別に御発言もなければ、本日は、この程度にいたしたいと思います。
    ―――――――――――――
#6
○委員長(村尾重雄君) 次いで纐纈科学技術政務次官から発言を求められておりますので、この際これを許します。
#7
○政府委員(纐纈彌三君) 衆議院議員の纐纈彌三でございます。先般の佐藤内閣誕生に伴いまして、不肖私、はからずも科学技術政務次官を拝命いたしたわけでございますが、年来不敏のものでございまして、ことに科学技術のごとき崇高な問題に対しましては、きわめて無知と申してもいいようなわけでございますが、長官のもと、その他議員の皆さま方の十分な御指導と御鞭撻によりまして、この任務を果たしていきたいと覚悟いたしている次第でございます。
 どうか今後とも、皆さま方の絶大なる御支援と御鞭撻をひたすらお願い申し上げまして、簡単ではございますが、私のごあいさつとする次第でございます。どうかよろしくお願いいたします。
#8
○委員長(村尾重雄君) 本日は、これにて散会いたします。
   午後一時二十一分散会
ソース: 国立国会図書館
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