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1962/06/19 第43回国会 参議院 参議院会議録情報 第043回国会 本会議 第26号
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1962/06/19 第43回国会 参議院

参議院会議録情報 第043回国会 本会議 第26号

#1
第043回国会 本会議 第26号
昭和三十八年六月十九日(水曜日)
   午前十時四十三分開議
  ━━━━━━━━━━━━━
 議事日程 第二十六号
  昭和三十八年六月十九日
   午前十時開議
 第一 長雨等による被害の緊急措
  置に関する決議案(辻武寿君外
  二十六名発議)(委員会審査省略
  要求事件)
 第二 地方公営企業法の一部を改
  正する法律案(内閣提出、衆議
  院送付)
 第三 簡易生命保険及び郵便年金
  の積立金の運用に関する法律の一
  部を改正する法律案(内閣提出)
  ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、日程第一 長雨等による被害の
  緊急措置に関する決議案
 一、日程第二 地方公営企業法の一
  部を改正する法律案
 一、日程第三 簡易生命保険及び郵
  便年金の積立金の運用に関する法
  律の一部を改正する法律案
  ━━━━━━━━━━━━━
#2
○議長(重宗雄三君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。
   ――――・――――
#3
○議長(重宗雄三君) これより本日の会議を開きます。
 日程第一、長雨等による被害の緊急措置に関する決議案(辻武寿君外二十六名発議)(委員会審査省略要求事件)、
 本案は、発議者要求のとおり委員会審査を省略し、これを議題とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。よって本案を議題といたします。
 まず、発議者の趣旨説明を求めます。辻武寿君。
  〔辻武寿君登壇、拍手〕
#5
○辻武寿君 私は、ただいま議題となりました自由民主党、日本社会党、公明会、第二院クラブ、民主社会党及び日本共産党の共同提案にかかる「長雨等による被害の緊急措置に関する決議案」について、発議者を代表して提案の趣旨を御説明申し上げます。
 まず、決議案の案文を朗読いたします。
   長雨等による被害の緊急措置に関する決議(案)
  梅雨前線の活動によつて本年四月下旬から降りはじめた稀有の長雨のため、西日本一帯にわたり農作物は未曾有の被害をこうむり、麦類のごときは、実に明治以来の凶作であるとさえいわれ、更に五月下旬の関東地方における空風及び降ひよう等による各種農作物等の被害またはなはだしく、被災農家の苦難は言語に絶し、国民生活の安定に重大な影響を招くことを憂慮するものである。
  事態の重大性にかんがみ、政府は、すみやかに被害の実態を明らかにし、これに即応して激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律その他既定の諸法律の施行に万全を期するはもちろん、新たに必要な立法措置を講じ、被災者の営農の再建及び生計の安定、今後の米、果樹、なたね、そ菜、飼料等農産物の生産、供給の確保及び地方財政の援助等万般の事項にわたり、財政的、資金的及び資材的諸措置に遺憾なきを期すべきである。
  右決議する。
 以上であります。
 次に、その趣旨を申し上げます。
 すでに御承知のように、本年は、梅雨前線の活動が例年よりきわめて早く、関東以西の西日本一帯にわたって四月下旬から雨が降り始め、五月中の降雨日数は気象台創設以来といわれる二十五日に達し、降水量は平年の一・五倍ないし二倍くらいとなり、したがって、日照時間も少なく、平均気温が高かったため、高温多湿の状態が続いたのであります。このため、麦類のごときは登熟の初期から湿害を受けて、登熟が阻害された上、過去にその例を見ないほど赤カビ病が蔓延し、さらに湿害による早枯れが起こり、その上、集中豪雨による浸水及び冠水の被害が加わって大被害をこうむり、空前の大減収と唱えられ、明治以来の凶作といわれているのであります。さらにまた、菜種、春植えバレイショ、エンドウ、ソラマメ、野菜、果樹等につきましても、病害、生育不良、腐敗、授精不良等、実に著しい被害の発生を見ているのでありまして、農林省が昨日発表した長雨による農作物被害の合計は、実に七百二十六億円余の巨額に達しており、しかも、長期予報によれば、今後も連続降雨が見込まれておりますので、その被害は、ますます拡大するものと懸念されているのであります。この被害額は、実に容易ならぬものでありまして、これを過去の実績に徴してみましても、冷害と水害に痛めつけられた昭和三十八年の災害における農作物被害は五百二十二億円、伊勢湾台風のあった昭和三十四年は六百二十六億円、第二室戸台風のあった昭和三十六年は九百三十一億円であり、これらの世を震駭させた激甚災害のあった年の年間の農作物の総被害額に比べ、今回の災害の規模がいかに甚大であるかがしのばれるのであります。また、去る五月二十二日、埼玉、群馬及び栃木の三県にわたって、突風を伴う降ひょうが突発し、死者、重軽傷者等の人的被害を初め、建物等に大きな被害を与えたほか、麦、野菜、果樹、大麻、桑等の農作物、並びにビニール・ハウス等の施設に甚大な被害を与えたのでありまして、たとえば、養蚕農家のごときは、上籏期の十日前にひょう害を受け、みすみす大幅な減産を余儀なくされたのであります。
 さらに、決議文に「五月下旬の関東地方における突風及び降ひょう等」と、特に「等」という字句を挿入いたしましたのは、北海道が五月下旬の強風により十七億円余の農作物被害を受け、また、奄美群島において早魃により約六億円の農作物被害を受けているからでありますが、これらの被災者各位の苦難と失意を考えますとき、私は断腸の感にたえないのでありまして、心から御同情を申し上げるものであります。さらにまた、かような災害が、わが国民生活の安定に及ぼす影響を考えますと、まことに暗たんたる思いであります。
 本院におきましても、十日以降、中国、四国、九州及び関東の被害調査のため、委員派遣が行なわれたのでありまして、これら派遣委員の御報告によって事情はさらに明らかにされることと思うのでありますが、問題はまことに深刻でありまして、単に政府の措置を傍観してその解決をゆだねるに忍びないのであります。したがいまして、私どもは、この際一日も早く政府を促して被害の実態を明らかにし、万全の対策を確立し、もって被災者の諸君が再び新たな希望と意欲をもって安心して生業に、いそしまれることを念願して、同志とともに本決議案を提案した次第であります。
 次に、これが内容について概略を申し上げます。
 今回の長雨等による被害は、その性質上、農作物が全面的に広範かつ深刻な被害を受けたことがその特徴であります。したがって、その様相は風水害などの場合に比べてかなり異なっていると考えられるのであります。災害対策につきましては、すでにいろいろな制度がございますが、たとえば麦の被害につきましては農業災害補償法による共済金の概算払いの道もありますが、さらに進んで、損害評価を急ぎ、共済金支払いの措置をできるだけ早く進められたいのであります。
 また、災害融資については、天災融資法の発動並びに激甚災害特別措置法の適用の問題がございます。これらは、その指定基準並びに従来の運用の経過から見て、当然実施されるものと考えるのでございますが、その一日も早い実施が望まれるのであります。
 さらに、この制度におきましては当年間の収穫量だけを問題にしておりますため、果樹、桑等の永年作物の後年度への影響や、平年度以上に必要となっている農薬等の経費、あるいはビニール・ハウス等の損害などは考慮されていないのであります。したがって、収穫量の減収の割に、これらのための資金を多額に要する農家にとりましては、融資は、はなはだ不足しているばかりでなく、償還期限が短い上、据置期限が認められておらず、また災害の実態から金利を引き下げる必要がある等の問題が考えられるのでありまして、政府におかれましても、これらの問題をこの際十分実情に沿う措置を実行されたいのであります。
 これらの点を考慮しつつ、激甚災害特別措置法等、既定のもろもろの関係法律の施行に万全を期するはもとより、事態によっては、すみやかに新たな立法措置を講ぜられることにやぶさかであってはならないのであります。
 さらに、種苗及び飼料等の資材対策、等外麦対策、飯用麦対策等についていろいろ強い要請のあることは、すでに周知のとおりであります。よって、政府は、これらの問題についても十分考慮を払い、財政的、資金的及び資材的なもろもろの措置に遺憾のないことを強く要請するものであります。
 かくして被災者の農家の再建及び生計の安定をはかり、あわせて地方財政の援助に最善を尽くすとともに、野菜等必需農産物の被害によってその出回りが減少し、価格が値上がりして、国民生活に不安を来たすようなことも、できるだけ防止すべきであります。
 さらに、この際特に憂慮されますことは、この長雨等がもたらすいろいろな原因によって生ずる、今後の稲作を初め、果樹や野菜に及ぼす影響であります。万一今後これら作物が正常な発育を阻害されるようなことがありますと、これこそ一大串だと言わなければならないのでありまして、今や農家の関心も大いにここに注がれております。政府におかれましても、思いをここにいたし、今までの被害の対策とともに、来たるべき作物の生産の確保のため、万全の措置をとられることを強く希望いたすものであります。
 以上をもって提案趣旨の説明を終わります。(拍手)
#6
○議長(重宗雄三君) 本案に対し、討論の通告がございます。順次発言を許します。藤野繁雄君。
  〔藤野繁雄君登壇、拍手〕
#7
○藤野繁雄君 私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となりました「長雨等による被害の緊急措置に関する決議案」について、賛成の討論をいたすものであります。
 今次の長雨は、提案者から説明されましたように、気象台始まって以来の異常なものでありまして、関東以西の広範囲に及ぶ各地方において、登熟期に入った麦を初め、一番大事な生育期のすべての農作物はきわめて重大な被害を受けたのでありまして、現在でその農作物被害額七百二十六億円は、過去の最高である三十六年の第二室戸台風による被害額五百三十八億円と比べましても、農作物被害としてはまさに空前のものであります。これらの地帯の被災農家は、物心両面にわたって致命的な打撃をこうむり、自失の状態に陥り、明日への希望を失い、まことにお気の毒な状態にありまして、御同情にたえない次第であります。
 また、先般関東地方を襲いました突風及び降ひょうの害も、地域こそは限られておりますが、その被害は、はなはだ深刻であり、なお、北海道の干害、強風害、奄美群島の干害等の被災者に対しても、御同情にたえません。この際、私はこれらの被害農家の皆さんに心からなるお見舞を申し上げる次第であります。
 さらに、被害がかように広範かつ深刻でありますため、国民生活に及ぼす影響の大なることを憂えるものであります。政府は、この重大な時態に対処するため、すでに本月七日、農林省に臨時災害対策本部を置き、また十四日には中央防災会議を開いて、重大なる決意をもってその対策に万全のかまえを整えられましたことは、感謝にたえない次第であります。
 政府が現段階において意図されております災害対策の大要につきましては、先日当院の本会議において同僚議員によって行なわれました緊急質問によって、大体うかがい知ることができたのでありますが、今回の長雨等による災害は、日がたつに従い、また実情が明らかになるにつれて、その被害はますます拡大するとともに、深刻の度を加えておるのであります。したがって、政府は決意を新たにして、既定の諸制度の運用に万全を期することはもろちん、今後の事態に即応して新しい施策を講ずべきであります。
 天災融資法及び激甚災害特別措置法につきましては、これを長雨災害に適用する意図をもって準備が進められておりますが、その発動にあたっては、特別被害者としての金利の適用されますよう強く要望いたします。
 また、引き続き悪天候が、来たるべき稲作等の夏作物に重大な影響を及ぼすことが懸念されますから、これを防止する対策を講ずべきであります。
 また、自作農維持資金のワクの拡大及びその弾力的運用、農家の旧債の償還の緩和、種苗及び飼料等の資材対策、その他、等外麦対策、農業災害補償制度における共済金の概算払いや損害評価の問題、飯用麦の確保、税の減免、地方財政の援助等、諸般の問題が当面の課題となっておりますことは、御承知のとおりであります。
 私は繰り返して申し上げます。気象庁の長期予報によれば、今後の天候も依然不順であるということでありますから、今後、稲作、果樹、蔬菜その他の農作物等の生産の確保措置並びに農産物の消費者対策については、特に注意を払わねばなりません。
 終わりに、私は、政府の今日までの労を多とするとともに、事態の推移に応じて一段と政府の御努力を要望いたしまして、賛成の討論といたすものであります。(拍手)
  ―――――――――――――
#8
○議長(重宗雄三君) 小宮市太郎君。
  〔小宮市太郎君登壇、拍手〕
#9
○小宮市太郎君 私は、日本社会党を代表いたしまして、ただいま議題になりました「長雨等による被害の緊急措置に関する決議案」に対しまして、賛成討論を行なうものであります。
 今次、西日本一帯にわたって降り続いた記録的な長雨により、農作物の被害は、戦後最大の七百二十六億円と報道されております。これから本格的な梅雨期を迎えるのでありまして、当分天候の好転は望めない状態で、被害は、今後の米、果樹、蔬菜等にも及び、ますます増大することも明らかであります。
 本院は、農林水産並びに災害対策両委員会において、いち早く調査団を派遣され、その実情をつぶさに調査し、その被害の激甚なることを強く訴えられているところであります。加うるに、五月下旬の関東地方における突風及び降ひょう、さらに北海道の強風による被害、奄美大島の干害という、いまだかつてその例を見ない大被害であります。特に、麦類、菜種等は、開発から登熟期に当たったため、湿害及び病害による被害が激甚で、収穫皆無にひとしい状態であり、今や農村は、笑いを忘れた重苦しい空気に包まれております。今日まで、困難な自然現象と戦いながら、営々として生産に傾注して参りました農民も、この大災害に遭遇し、ぼう然として自己の農業経営に自信を失いつつあります。
 さきに制定されました農業基本法は、「農業と他産業との間において、生産性及び農民の生活水準の格差をなくし、農民が他の国民各層と均衡する健康で文化的な生活を営むことができるようにすることが、農業及び農民の使命にこたえるゆえんである」といっております。「公共の福祉を念願するわれら国民の責務に属する」ともいっているのであります。しかるに、格差の是正はおろか、現実は差格をさらに拡大しつつあるのであります。
 政府は、昨日の閣議において、農林省の考えている対策として、(一)天災融資法を発動するほか、中央防災会議で災害激甚地の指定の手続をとり、来年の種子の確保に努める。(二)飼料の払い下げ(政府手持ちのフスマなどを出す)。(三)共済金仮払いの実施、(四)被害にかかった麦は、えさに使うもののほか、えさにも使えないものについては無収穫の欠損として取り扱う。(五)飯用の麦は県ごとにまとめ、精麦工場から農協へ直接渡せるようにし、キロ当たり十円ぐらい安く売るようにする、(六)米の予約金を石当たり二千円程度前渡しする。こういう説明をしております。
 できるだけ早く手を打つとのことでありますが、これはまことにけっこうな措置と存じますが、農林省はいつも災害を値切る傾向があります。さようなことの絶対にないように、ここに注意を喚起しておきたいのであります。
 ここで私は、各種制度融資について一言しておきたいと思うのであります。農民の大方は、すでに融資の返済を迎えまして、その限界に達しておりまして、制度融資はもちろん、財政援助等に関する既定の諸法律の施行に万全を期しましても、なお救いがたい状況であります。被害を受けた損失は返るべくもありません。この際、被害農民に対する社会保障という面を含めまして、特に長期無利子の融資をする、抜本的な、新たな立法措置が必要であると痛感するものであります。さらに、地方財政の援助につきましても緊急措置を講ぜられることを前提といたしまして、本決議案に賛成するものであります。
 政府におかれましては、この決議案の趣旨に沿って、一刻も早く、農業経営の安定と、農民の生産意欲を高め、安心して農業に従事できるよう、最善の措置をされんことを強く要望いたしまして、討論を終わります。(拍手)
#10
○議長(重宗雄三君) これにて討論の通告者の発言は全部終了いたしました。討論は終局したものと認めます。
 これより本案の採決をいたします。
 本案に賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#11
○議長(重宗雄三君) 総員起立と認めます。よって本案は、全会一致をもって可決せられました。(拍手)
 ただいまの決議に対し、農林大臣から発言を求められました。重政農林大臣。
  〔国務大臣重政誠之君登壇、拍手〕
#12
○国務大臣(重政誠之君) ただいま、長雨等による被害の緊急措置に関する決議がございましたが、政府といたしましては、御決議の御趣旨を尊重いたし、災害農家の救援と農業の再生産の確保のため、全力をあげて対処をいたし、緊急措置の迅速な実施に努める方針でおるのであります。(拍手)
   ――――・――――
#13
○議長(重宗雄三君) 日程第二、地方公営企業法の一部を改正する法律案(内閣提出、衆議院送付)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。地方行政委員長石谷憲男君。
  〔石谷憲男君登壇、拍手〕
#14
○石谷憲男君 ただいま議題となりました地方公営企業法の一部を改正する法律案につきまして、地方行政委員会における審査の経過並びに結果を御報告申し上げます。
 本法律案は、地方公営企業の健全な発展を期するため、地方公営企業法の財務に関する規定の適用範囲をさらに拡大するほか、若干の関係規定の整備をはかるものでありまして、そのおもな内容は、
 第一に、病院、市場等いわゆる準公営企業についても、その企業の経営成績及び財政状態を明確にさせるため、常時雇用する職員の数が百人以上のものに、地方公営企業法の規定のうち、独立採算にかかる規定を除く財務に関する規定を適用すること。
 第二に、同一地方公共団体内における地方公営企業の管理者相互間に事務の委任を認めること。
 第三に、繰入金に関する規定を整備して、特別会計と一般会計との関係を明確にすること等であります。
 本委員会におきましては、五月七日、提案理由の説明を聞いた後、篠田自治大臣、宮澤経済企画庁長官、綾部運輸大臣及び政府委員との間に、交通事業、病院事業等の赤字再建対策等につき、熱心に質疑応答を重ね、慎重審査を行ないましたが、その詳細は会議録に譲ります。
 六月十三日質疑を終局し、六月十八日討論に入りましたところ、西郷委員は、本法案に賛成の旨を述べられ、なお、次の附帯決議案を提出されました。その内容は、
  政府は、地方公営企業の国民生活に占める地位の重要性にかんがみ、その健全な発展を期するため、次の点について適切な措置を講ずべきである。
 一、地方公営企業を経営する地方公共団体のうちとくに必要があると認められるものについては、地方公営企業の経営の基本方針等を審議する機関を設置するよう勧告する等、適当な指導を行なうこと。
 二、地方公営企業中、その事業の態容及び企業経営の現状から、地方公共団体の一般会計においてその赤字の一部を補てんすることを適当とする場合等においては、国においてもその地方公共団体に対し必要な財政援助の措置を講ずること。
 というものであります。
 かくて討論を終わり、採決の結果、本法律案は多数をもって衆議院送付案どおり可決すべきものと決定し、次いで附帯決議案について採決いたしましたところ、全会一致をもって委員会の決議とすることに決定いたしました。
 なお、この附帯決議に対し、篠田自治大臣より、決議の趣旨を体して善処する旨の発言がありました。
 以上御報告申し上げます。(拍手)
#15
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#16
○議長(重宗雄三君) 過半数と認めます。よって本案は可決せられました。
   ――――・――――
#17
○議長(重宗雄三君) 日程第三、簡易生命保険及び郵便年金の積立金の運用に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。逓信委員長光村甚助君。
  ―――――――――――――
  〔光村甚助君登壇、拍手〕
#18
○光村甚助君 ただいま議題となりました簡易生命保険及び郵便年金の積立金の運用に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、逓信委員会における審議の経過並びに結果について御報告いたします。
 本改正案の趣旨は、簡易生命保険及び郵便年金積立金の運用利回りは、民間生命保険等と比較して相当下回っており、事業本来の目的を十分果たし得ないばかりでなく、新規契約の募集推進上にも大きな制約となっている実情でありますので、その運用の範囲を拡張し、資金の効率的運用と経営の健全化をはかろうというのであります。
 本改正により、新たに融資の対象となりますものは、電力会社の発行する社債でありまして、その運用にあたりましては、金融債に対する場合と同様の趣旨で、その保有限度、買い入れ条件等の規定を設けております。
 逓信委員会におきましては、郵政、大蔵両当局に対し、事業経営の将来の見通し、民間保険との運用利回りの格差、余裕金運用の改善策、範囲拡張を電力債に限った理由、福祉施設及び今後の増強対策等の質疑を行ない、慎重審議をいたしました。
 かくて質疑を終了し、討論に入りましたところ、日本社会党を代表して野上委員より、
  今回の簡易生命保険及び郵便年金積立金運用法の改正は、両事業の体質改善に一歩をふみ出したものであるが、いまだ充分とは言い難い。
  よつて政府は、さらに加入者の負担の軽減をはかるため、運用範囲の拡張、余裕金運用の改善等必要な措置を検討し、これが推進に努むべきである。
  右決議する。との附帯決議を付して本案に賛成、自由民主党を代表して鈴木委員より、本案及び野上委員提案の附帯決議に賛成する旨の発言があり、討論を終え、採決の結果、全会一致をもって附帯決議を付して原案のとおり可決すべきものと決定した次第であります。
 以上御報告申し上げます。(拍手)
#19
○議長(重宗雄三君) 別に御発言もなければ、これより採決をいたします。
 本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#20
○議長(重宗雄三君) 過半数と認めます。よって本案は可決せられました。
 次会の議事日程は、決定次第、公報をもって御通知いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時十九分散会
   ――――・――――
ソース: 国立国会図書館
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