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1962/03/30 第43回国会 参議院 参議院会議録情報 第043回国会 石炭対策特別委員会 第7号
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1962/03/30 第43回国会 参議院

参議院会議録情報 第043回国会 石炭対策特別委員会 第7号

#1
第043回国会 石炭対策特別委員会 第7号
昭和三十八年三月三十日(土曜
日)
   午後二時十七分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
 三月二十三日
  辞任      補欠選任
   谷村 貞治君  野田 俊作君
   井川 伊平君  岸田 幸雄君
   竹中 恒夫君  鹿島 俊雄君
   青田源太郎君  二木 謙吾君
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     堀  末治君
   理事
           徳永 正利君
           大矢  正君
           石田 次男君
   委員
           鹿島 俊雄君
           川上 為治君
           岸田 幸雄君
           二木 謙吾君
           松野 孝一君
           武藤 常介君
           吉武 恵市君
           阿具根 登君
           阿部 竹松君
           小柳  勇君
           森 元治郎君
  国務大臣
   通商産業大臣  福田  一君
  政府委員
   通商産業政務次
   官       上林 忠次君
   通商産業省鉱山
   保安局長    入谷 芳裕君
  事務局側
   常任委員会専門
   員       小田橋貞壽君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○地方自治法第百五十六条第六項の規
 定に基づき、鉱山保安監督署の設置
 に関し承認を求めるの件(内閣提
 出、衆議院送付)
  ―――――――――――――
#2
○委員長(堀末治君) ただいまから石炭対策特別委員会を開会いたします。
 まず、委員の異動について御報告いたします。三月二十三日、谷村貞治君、井川伊平君、竹中恒夫君、青田源太郎君が委員を辞任され、その補欠として野田俊作君、岸田幸雄君、鹿島俊雄君、二木謙吾君が委員に選任されました。
  ―――――――――――――
#3
○委員長(堀末治君) 地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、鉱山保安監督署の設置に関し承認を求めるの件を議題といたします。
 本件は、去る二十六日、衆議院から送付されて本付託になりましたので、念のために申し上げておきます。
 それでは、本件の提案理由の説明をお願いいたします。
#4
○国務大臣(福田一君) 地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、鉱山保安監督署の設置に関し承認を求めるの件につきまして、その提案の理由を御説明申し上げます。
 石炭鉱山にかかる保安につきましては、今後とも、監督の強化徹底をはかる必要がありますが、このためには、特に、現地監督組織を整備、充実することがもっとも効果的であると考えるのであります。このような現地監督体制確立の重要性にかんがみまして、北海道及び九州の炭鉱密集地区である夕張、岩見沢、滝川、釧路、飯塚、田川、直方、佐賀及び佐世保に鉱山保安監督局が派遣しております地区現地監督班につきまして、三十六、三十七両年度にわたり、人員の増強、施設の整備等をはかってきたところであります。しかしながら、今後現地の監督班にさらに重要かつ広範にわたる現地保安監督業務を実施きせるためには、現行の体制は必ずしも十分とは認められませんので、この際、これを鉱山保安監督局長に直属する鉱山保安監督署として法制化し、責任体制の明確化をはかることとしたのであります。
 以上の理由によりまして、地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づいて、国会の御承認を求める次第であります。
 何とぞ慎重御審議の上、御賛同下さいますようお願いいたします。
#5
○委員長(堀末治君) それでは、これから質疑に入ります。御質疑のおありの方は、順次御発言を願います。
#6
○阿部竹松君 鉱山保安法の改正に関連して、鉱業法というものがあります、姉妹法でね。そして鉱業法を改正するということは、もう前の高碕通産大臣当時、もう五、六年前、その当時から毎回、鉱業法の改正をしますという約束をしておるのですが、進行状況はどうなんですか。
#7
○国務大臣(福田一君) 御指摘の法安は、大体省としては話がついたのでありますが、今法制局との間でその審査を進めておるというか、条文の整理というか、字句の整理といいますか、そういうことをしております。たいへん膨大な法案なので、御承知のように、法制局も、ずっと今まで関係法案が多いものですから、なかなか進んでおらなかった。まあそのうちに提案をさせていただけると思っております。予定はいたしておるわけです、本国会に提出するということで。
#8
○阿部竹松君 次期国会に出すといってからでも三年ぐらいになる。三国会ぐらいになる。そうすると、法制局に三年間かかっているということになる。通産大臣は、よう知らぬでそんな答弁しているのじゃないでしょうね。ほんとうですかね。
#9
○国務大臣(福田一君) いや、私の了承しておるところでは、ことしの一月の初めごろまでに一応案ができたわけなんです、こちらとしては。それから法制局との打ち合わせをやっておる。ところが、今まで多数法案が、御承知のように、石炭、中小企業、その他たくさんありまして、うちの担当のほうがどうしてもそこまで進んでおらないということで延びておると私は了解をいたしております。
#10
○阿部竹松君 あの法案は中小企業と何ら関係ないのですね、鉱業法案は。
#11
○国務大臣(福田一君) それはそうです。人がいない。
#12
○阿部竹松君 ですから、そういうことになければならぬと思うけれども、まあそのとおりであればけっこうです。
 その次にお尋ねするわけですが、今まで石炭の特別委員会というのがございませんでしたので、商工委員会でいろいろ論議しておった。すでに年々幽明境を異にする犠牲者が六百名も七百名も出る。万を単位にする重軽傷者が出る、こういうことで、国会で相当論議をし、あるいは北海道、九州等において大きな災害として勃発されるので、当時商工委員会からも、いろいろと現地に派遣等もして要請しておるわけですが、その後の保安状況ですね、今度の局長さんになってからあまり大きな災害がないので、非常にけっこうだというように内心喜んでいるわけです。しかし、現実の問題として、小さい災害は跡が絶えないというような現況ですから、当時と比較して減っておると思いますが、大体その犠牲者ですね、落磐あるいは爆発、こういうものの原因によって起きる災害状況を、大ざっぱでけっこうですから、お知らせ願いたい。
#13
○政府委員(入谷芳裕君) 災害につきましては、いろいろこういう監督機構の拡充等もやって参っておりますけれども災害率というようなことになりますと、むしろ横ばいから少し増加の傾向になってきておるように見受けられまして、まことに申しわけなく存じておる次第であります。まず、災害の中での死亡者でございますけれども、この死亡者は、幸い昭和三十七年、昨年におきましては四百九十一名と、初めて五百名台を割ったような状況でございまして、まあ過去の歴史をひもといてみますと、大正五年以来、初めて五百名台を割ったという状況になっておるわけでございます。しかし、かように、まあ従来昭和三十四年に五百七十四名という数字があっただけで、ほかに五百名を割ったこともなかったというようなときに四百九十一名という数字になったわけでございますが、一方におきましては、年々御承知のとおり、労働者の方々は減少いたしておりまして、しかも、こういう死亡が少なくなりながら、災害の件数というものは一向に減少しないような状態になっております。したがいまして、たとえば、可動延べ百万人当たりというふうな災害率でいたしますと、分子の罹災者数というのはほとんど減っていかない。逆に分母の労働者が減っていくために、災害率は五カ年前の昭和三十三年と比較しますと、四四%に増加をしていると、まあかような状態になっておるわけでございます。しかし、まあその災害の内容をさらに検討いたしてみますと、他のまち一つの率として強度率というようなものを出しておりますが、こういう損失日数が、どれだけそういう休業日数があったかというようなものでいきますと、一割程度の増加になっておるわけで、したがいまして、ここで言えますことは、災害率は非常にまあふえておるということが第一点でございます。しかし、死亡者は非常にまあ少なくなった。それから災害の内容といたしましてのけがの日数と申しますか、そういうものはあまり増加していない。むしろ減少していると、まあこういうことが言えるのじゃないだろうか、かように考えておる次第であります。
#14
○阿部竹松君 私どもは、長い間、さいぜん申し上げましたとおり、あまり災害が頻繁に起きるものですから、保安確保のために、機構の拡充、あるいは人員の増加とか、あるいは保安監督員の待遇がきわめて悪いので、監督員の待遇改善ということで主張して参ったので、若干でもこの改正によって機構の拡充と責任体制が明らかになることですから、賛成はいたしますが、お尋ねしたいことは、ただその名称変更だけにとどまっておるのかどうかということをお尋ねしたいわけなんです。それから、予算措置等についても、きわめて予算が微々たるものですから、当時の二等、現在の一等列車切符ですね、規定によって当時二等の切符で乗っていい監督員の方々が、予算がないものですから三等の旅費で歩いて、そうして、特に北海道、九州は広域な地域ですから、旅費を割いて監督して回って歩くというのが実態だということで、現地でまことに気の毒なことであるということを痛感しておったわけなんです。現在もそういうような状態で、予算が少なくて、監督員の方々が、旅費として五百円支給されるのを二百五十円に割いて二度監督されるかどうか、こういうことと、この表面上の機構改革だけであって増員はしない、あるいは責任体制が明らかにならぬということであれば困るわけですが、その点をひとつ明確にしていただきたいと思うのです。
#15
○政府委員(入谷芳裕君) まず、後者のほうから申し上げますと、監督署の設置によりまして、単に派遣班と従来あるものを衣がえをするというだけでは決してないわけでございまして、過去の経過をたどってみますと、当時あの上清、大辻というような災害がありまして、しかも、監督機構の拡充ということを決議下さいましたのは昭和三十六年の三月でございましたが、それ以降、閣議決定等によりまして人員の増強等もはかって参りました。三十六年と三十七年の両年度にわたりまして、六十名の増員が認められまして、しかも、その五十八名は監督署にこれを配置するというような段取りをしたわけでございまして、従来の旧監督署で二十四名だったものが、一月一日では七十名になっておりまして、さらに研修その他も、それから家屋の関係等もありましておくれておりますが、できますならばこれを百名程度まで増強していきたい、かようにやっているわけでございます。で、監督署ができますと権限というものが明確化いたしまして、監督署でできるだけの書類その他も片をつけていくということにしたいと思っておるわけでございまして、いわゆる増員と権限の委譲等によりまして、現地機関として非常に働きやすいようにしていくと、かようなやり方をとっていきたいと思っているわけでございます。また、監督官が非常に旅費が少ないために、二等を三等で行くというようなことは、現在では旅費規定に基づきまして、特別のものを除きまして旅費規定でみんな出しておりますので、それぞれのランクで汽車賃、日当、宿泊というものは出しておるわけでございます。
#16
○阿部竹松君 次にお尋ねすることは、今、若干人員がふえたということに関連してですが、この監督員が坑内に入る場合です。今より三年ぐらい前ですが、坑内巡視すると一時間八円、それから機械据付の検定立ち会いに行くと一時間四円、坑内火災が起きた場合に二十円。国会でやかましく問題になりまして、池田総理ともいろいろ論争を通じて話し合ったことがありますが、その後若干上がっておるわけですが、若干上がっても、大体東京都の消防署の、これは都条例できめるわけでしょうが、消防署の諸君が一時間出れば四百円です。鉱山の監督員が坑内の火災に行って一時間二十円、現在上がって倍になっても四十円でしょう。そうすると、東京都の消防署の諸君がブーっと外へ出て、まあ危険も伴うでしょうけれども、坑内の火災ぐらい危険を伴わない。しかも、一方はその十分の一しかもらっておらぬというのが現状で、私は、これは決して局長とか、あるいは大臣にいかぬというのでなくて、これじゃああまり気の毒じゃないか。そんなことでなしに、もっと待遇を改善するように努力してくれぬかと、これは法律改正やっても、もちろん金によってのみ動いておるわけでないでしょう。しかし、坑内の危険な個所へ行って、あぶない現場で働いておる地下産業の従業員を守ってやる立場に立って一生懸命やっているんですから、危険です。しかし、三年前まで一時間四円という手当、こういうのは、まあ大矢委員の話を借りれば、世界に類がないではないかという話になるかもしれませんが、それが実情なんです。これは一体どういうことになっておりますか。
#17
○政府委員(入谷芳裕君) 待遇改善の問題につきましては、先ほど申しました御決議等によりましていろいろ折衝して参りまして、ただいまの入坑手当の問題と、それから専門職というものを置くことができる、専門職にするというようなこと、ただいまでは両面で待遇改善が一応行なわれたわけでございますが、この入坑手当につきましては、まあ幾つも種類がございますけれども、当時、巡回検査の場合でございますと、これは一時間八円でございます。災害時で二十四円でございますが、巡回検査の場合には八時間と換算いたしまして対比してみますと、一日今度は二百三十円になったわけでございます。災害調査は六百九十円でございますから、約三倍程度でございますが、増加されたわけでございます。それから、専門職につきましては、これは鉱山保安の専門職を置くことができるようになりまして、四等級、五等級、六等級というような職員が、役所の機構上、課長補佐とかいうような制度と離れまして、四等級あるいは五等級等に昇格させることができる、こういうふうに二面の待遇改善をしたわけでございます。で、私ども担当者といたしましては、まだほかにいろいろ待遇改善の方法ございます。調整額の調整を行なう、あるいは恩給制度等につきまして他にも行なわれている例がございますので、そういう面につきまして、関係方面ともいろいろまあ過去においても折衝を続けて参りましたし、今後も折衝を続けて参りたいと、かように考えております次第でございます。
#18
○阿部竹松君 いずれにいたしましても、ただいま申し上げましたとおり、東京都の消防の方に比較して十分の一の予算もないという状態ですから、これは特に通産大臣にお願いしておかなければなりませんが、ひとつこの待遇について、もう今国会は予算が通ったことですから、次期国会等において、十分頭に入れて予算折衝をしていただきたいということを御要望しておきます。
 その次に、石炭界が、まあ斜陽産業とか、あるいは日没産業とかいわれて、ここでもいろいろ論議されているわけですが、業態が悪くなればなるほど、保安というものの確保に経営者が努力しない。特に中小等においては、保安炭柱ということで、保安のために残している石炭まで採掘しているという、こういうのが実態なんです。したがってこういう点についていろいろ前国会でもきまったわけですが、現在まで保安確保ができないため、あなたのほうの指示によって休山、閉山、廃山になった山、それから、現在あなたのほうで勧告している山、この数はどれくらいございますか。
#19
○政府委員(入谷芳裕君) 昭和三十六年と三十七年、この臨時措置法が施行されましてから二カ年の経過を経たわけでございますが、予算的には、昭和三十六年が三十五万トン、それから三十七年が四十五万トン、そのほか補正がございまして、九十万トンの予算になったわけでございますが、初年度の施行が非常におくれましたために、昭和三十六年の十二月の二十五日に施行されましてわずか三カ月だったために、初年度の勧告がおくれておりますが、両方合計いたしまして四十九炭鉱、七十三万七千トンという合計数の鉱山を勧告したわけでございます。で、このほかに、勧告を聞かなかったのが三炭鉱ございます。これは勧告を聞いていったものの合計でございます。
#20
○阿部竹松君 法の定めるところによって、あなたのほうの指示に従って山が休閉山になる。しかし、その買い上げの対象になるわけですが、なかなか金を払ってくれぬ、こういうことを聞くのですが、そういう例がありますか。
#21
○政府委員(入谷芳裕君) これはやはり私どもから見ましても、必ずしもスムーズに金が鉱業権者に渡っていない、あるいは退職金の未払いとか、あるいは未払い賃金とかにつきまして、どうもスムーズでないのじゃないかという声も聞きますし、私どもまだいろいろ努力しなければならぬ点があると思います。これは合理化臨時措置法でやります買収と比較して考えますと、勧告事務までは非常に早くいく。ところが、そのあとで若干おくれが見えているように考えるわけでございます。閉鎖するまでは非常にスピードを持つが、金の支払い関係については必ずしも十分な状態ではないのではないかと、こういうふうに考えておるわけでございますが、これは事務的な段階といたしましては、勧告をいたしまして、それから相手のほうが労働組合と交渉を持ちましてやめるということに、これは任意性でございますので、勧告に従うかどうかということを向こうが定めて参りまして、それから鉱業権を取り消していく、こういう段階を経るわけでございます。で、鉱業権を取り消す段階におきまして、差し押え抵当権というようなものがある場合の処置もしていかなければならない、こういうことで、それまでに相当時間がかかっている。鉱業権を取り消されましても、今度は鉱害関係で二カ月でございますけれども、六十日間の公示をやりまして、鉱害の届け出が出てくる。今度はそれを調査をいたしまして、それから初めて賃金債務、あるいは鉱害債務の差し引き料がきまるし、また、支払いがきまってくる、こういうことになるわけでございまして、そういう関係で、相当に早くやってほしいというような要望がいろいろ参っておるわけでございますが、最善の努力をして、できるだけ早く交付金を流していくようにしたいと思っております。
#22
○阿部竹松君 表面上は、あなたの知らないことを聞くという格好になってたいへん恐縮ですが、鉱業権はもちろんのこと、租鉱権も設定しない、したがって、地方の通産局に届け出るどころか、あなたのところにはもちろん連絡もない、こういう山が筑豊あたりにあるということを聞いておるわけです。ですから、あなたの御答弁をいただくのはたいへん恐縮ですが、現実の問題としてそういうことがあるのですね。で、一切手をつけないところ、そういうところが現在もありますか。
#23
○政府委員(入谷芳裕君) これは十分に御質問の趣旨がのみ込めないので、あるいは少し違ったお答えになるかと思いますが、鉱業権なくして掘るという場合は、これは鉱業法によりまして、鉱業法の七条あるいは十三条の違反ということで当然処置していかなければなりませんが、その形といたしまして、完全な盗掘というようなものと、それから、あるいは従来いわれておりました斤先掘りと申しますか、そういう形のものと二つに分かれていくだろうと思うわけでございます。で、盗掘につきましては鉱業権が明らかにないし、また、鉱業権者も征伐に協力してくれるわけでございますから、これは保安局と申しますよりも、現地では、鉱業法の施行でございますので、通産局のほうの担当でやっておりますが、しかし、斤先につきましては、いろいろこれを訴え出ましても、非常に内部関係を確認することがむずかしいというようなことで、表面に現われたものは格好がついているけれども、事実上は斤先というような形のものが、特に九州のほうには過去においていろいろあったわけでございます。通産局といたしましては、そういうものにつきましては、いろいろ帳簿の関係その他も調べまして指導もやるし、また、明確なものにつきましては法的な処分もやるようにいたしておるわけでございます。また、今度の鉱業法の改正につきましても、条文上もこの点をばもっと明確にする必要があるというようなことで、通産省案としてはそういう方面に配慮が払われておるような状況でございます。
#24
○阿部竹松君 前委員会で石炭四法案が論議されておりますときに、保安局長さんおいでになったかどうかわかりませんけれども、ある委員の方が暴力炭鉱について質問しております。答弁される方が大橋労働大臣ですから、なかなか要領を得た答弁もいただかなかったような気がするのですが、やはり暴力炭鉱というのはまだあるのですね、したがって、保安監督員が現地に行っても、いろいろと脅迫がましきことを常に行なうというようなことがあるということを聞いておるのですが、どうですか。
#25
○政府委員(入谷芳裕君) この前ここでの御審議の際に聞いておりましたが、暴力炭鉱ということにつきましては、私どもで言っている暴力炭鉱というのと、それから、あのときに問題になりました暴力炭鉱というのが、少し違っているのじゃないかと思う点があるわけでございます。あのときに問題になりました山は、何というか、私どもの関係を離れまして、労働者をどうするとかというような会社ですか、そういうふうな関係についてのいわゆる暴力炭鉱でございまして、あれは私どもそこにおって十分承知したわけでございますが、通常保安監督の面から、もとからいわゆる暴力炭鉱ということが昭和三十六年にも問題が上がっておりまして、議事録にも、たしか八炭鉱というようなことが出されておったと考えますけれども、現在入坑して調査をするのにつきまして、明らかに当時のようないろいろいやがらせと申しますか、そういうことによって入坑を事実上し得ないようにするというようなものは現在はございません。ただ、あのいわゆる暴力炭鉱という問題で、当時の労働基準法関係でございますか、そういう意味の暴力炭鉱というものはあのときにあからさまにされたような状況でございます。
#26
○阿部竹松君 私どもが長いこと国会で主張してきておる点が、若干ではありますけれども、盛り込まれておることですから、もうこれ以上質問いたしませんが、最後に、通産大臣に承っておきたいわけですが、劈頭のお尋ねに対して、鉱業法の改正を法制局においていろいろと論議をわずらわしておるというお話しを承りました。膨大な中身だと、こういうお話しですから、全部承るわけにいきませんが、ただ、そのうち一点だけ、それは鉱業権者に関係した問題ですが、鉱区の整理統合というこの問題は、改正案ではどうなっておるか、その点を一点だけお尋ねして質問を終わります。
#27
○政府委員(入谷芳裕君) 私も鉱業法の当事者でないので、正確なお答えを欠くかと思いますけれども、実は私どものほうの関係からもこの問題を論じなければならぬ点がありますために、若干承知いたしておりますが、この問題は、今までの条文の書き方よりも、もう少し積極性を持つように書かれてきておると思うわけでございます。たとえて申しますと、私どものほうの保安法の保安の関係から申しましても、今までは鉱区の整理統合というのは、保安上の関係ということはほとんどうたわれておらなかったわけでございますけれども、能力主義というようなものを採用して、保安関係でも能力のある者しか認めていかない、これは石炭と亜炭でございます。こういうことにつきまして、保安の立場からの危険を認めた場合には、鉱業権の譲渡その他について協議をさせることができるという、これは正確な文章でございませんが、そういうふうな話し合いをさせていくというような形で盛り込まれておるわけでございまして、その他公益との競合、基本になります増産その他の問題もいろいろあると思いますが、そういう面について配慮がたしかされておったと、かように承知しておるわけでございます。
#28
○委員長(堀末治君) 他に御発言もないようでございますから、質疑は終局したものと認めて御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#29
○委員長(堀末治君) 御異議ないと認めます。
 それでは、これより討論に入ります。御意見のおありの方は、賛否を明らかにしてお述べを願います。
 別に御意見もないようでございますから、討論は終局したものと認めて御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#30
○委員長(堀末治君) 御異議ないと認めます。
 それでは、これより採決に入ります。
 地方自治法第百五十六条第六項の規定に基づき、鉱山保安監督署の設置に関し承認を求めるの件を問題に供します。本件を承認することに賛成の方の挙手を願います。
  〔賛成者挙手〕
#31
○委員長(堀末治君) 全会一致でございます。よって、本件は、全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 なお、本院規則第七十二条により、議長に提出すべき報告書の作成につきましては、これを委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#32
○委員長(堀末治君) 御異議ないと認め、さように決定いたしました。
 次回の委員会の期日は、追って公報をもって御通知することにいたし、本日はこれをもって散会いたします。
   午後二時五十二分散会
   ――――・――――
ソース: 国立国会図書館
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