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1962/06/13 第43回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第043回国会 逓信委員会 第28号
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1962/06/13 第43回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第043回国会 逓信委員会 第28号

#1
第043回国会 逓信委員会 第28号
昭和三十八年六月十三日(木曜日)
   午前十時五十分開議
 出席委員
   委員長 本名  武君
   理事 大高  康君 理事 岡田 修一君
   理事 佐藤洋之助君 理事 中村 寅太君
   理事 栗原 俊夫君 理事 森本  靖君
      小泉 純也君    鈴木 善幸君
      中山 榮一君   橋本登美三郎君
      森山 欽司君    安宅 常彦君
      畑   和君    安平 鹿一君
      受田 新吉君
 出席国務大臣
        郵 政 大 臣 小沢久太郎君
 出席政府委員
        郵政事務次官  保岡 武久君
        郵政事務官
        (大臣官房長) 武田  功君
        郵政事務官
        (貯金局長)  金澤 平藏君
 委員外の出席者
        郵政事務次官  西村 尚治君
        日本電信電話公
        社総裁     大橋 八郎君
        日本電信電話公
        社副総裁    米沢  滋君
        専  門  員 水田  誠君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 郵便貯金法の一部を改正する法律案(内閣提出
 第一七二号)
     ――――◇―――――
#2
○本名委員長 これより会議を開きます。
 郵便貯金法の一部を改正する法律案を議題とし、審査を進めます。
 質疑の通告がありますので、これを許します。岡田修一君。
#3
○岡田(修)委員 郵便貯金法の一部改正案に対しまして、若干の質問をいたしたいと思うのでありますが、この法律は、形から言いますると、単に法律事項を政令にゆだねるだけのものでありまするけれども、これが零細な郵便貯金大衆の非常に大事なとらの子に関するものでありまするだけに、非常な関心の的になっておるわけであります。したがいまして、私どもといたしましては、この法律の審議について、十分その背景なり、あるいは政府の考えておられるところを明らかにいたしまして、これが郵便貯金大衆に何ら不安を与えるものでないということをこの際明らかにいたしたいと思うのであります。しかし、その核心に入りまする前に、一応郵便貯金の現状につきまして、私は二、三お伺いいたしたいと思うのであります。
 最近の郵便貯金の増勢、どういうふうな増加の傾向をたどっておるか、それが市中銀行あるいは市中金融機関の預金の増勢に対して、どのような状況にあるか、これをまずお伺いいたしたいと思います。これは事務当局でけっこうであります。
  〔委員長退席、佐藤(洋)委員長代理着席〕
#4
○金澤政府委員 昨年度は千五百五十億というものが貯蓄目標でございましたけれども、実際に三月末に至りまして、二千二百六十億という非帯に大きな伸びを示しております。今年度に入りましても、その伸びはずっと続いておりまして、六月十二日現在で百六十億にいっております。これは昨年の伸びが百四十億でございますから、昨年よりも好調に進んでおる格好になっております。
#5
○岡田(修)委員 郵便貯金の増勢が予期以上に伸びているということでございますが、市中金融機関の預金の伸びに対しまして、はたして市中金融機関よりもはるかに伸びているのか、あるいは伸び率が非常に低いのか……。
#6
○金澤政府委員 どちらも同じ程度ではないかと思っております。
#7
○岡田(修)委員 そうすると、郵便貯金の増勢は、市中金融機関の預金の増勢に対して、ほとんど同じだということですが、これは私は経済の高度成長、それから、それに伴う所得の向上、こういう面からきておると思うのでありまするが、同時に、私は郵政当局が貯金増強についていろいろの手を打っておられる結果だと思うのです。その郵政当局がどういうふうな貯蓄増強について手を打っていらっしゃるか、まずそれを伺います。
#8
○金澤政府委員 貯蓄増強の手はいろいろございまして、ことにいま申し上げるのは、いままでやっておったのと多少違った意味で、本年度といたしましては、貯蓄奨励に予算を――本年度は千五百五十億から千九百億というふうに目標がふえております。ですから、この目標のふえ方が二割三分というわけでございますが、予算面におきましては募集手当が十五億二千九百万円、各種の物件費三億六千百万円、十八億九千万円というものを計上しておりますが、これはいま申し上げましたように、目標の増加は二割三分、予算面の増加は四二%というふうに予算を増額いたしまして、それからまた一つの方法といたしましては、従来もばく然とした形ではやっておったのでございますが、貯蓄の中で主婦の占める地位が非常に高いということに目をつけまして、ことしは難点的に主婦に働きかけよう、そうして全国のモデル・ケースといたしまして、各県に主婦に親しまれる郵便局をつくってもらう。換言すれば、主婦の方が郵便局にちょいちょいたずねてこられる、あるいはまた、局長室で主婦の方を集めていろいろとお話をして、そうして郵便局に親しんでいただく。そうしてまた、主婦の方に貯金を深く理解をしていただく、そうして貯蓄を増強していただく、こういうことを考えております。そのほか、いろいろサービスの向上とか、あるいは郵便局の貯金が伸びておりますのは、従事員の諸君が非常に好調の波に乗って張り切っておりますので、さらにさらにその意欲を盛り立ててやっていただくということにも力を注いでおります。
#9
○岡田(修)委員 郵便貯金の伸び率は地域的に見てどうなっておりますか、農村地帯あるいは市街地帯で……。
#10
○金澤政府委員 大体見まして、やはり大都市が、各郵政局で見ますと、東京を持っておりますところの東京郵政が非常に好調を示しております。しかしながら、昨年のごときは、管内にいろいろ大きな工業地帯がございまするところの仙台が、全国の成績においては第一位でございます。これは従事員の諸君が非常に張り切ってやっていただいた結果だと思います。
#11
○岡田(修)委員 ただいまの答弁では市街地が非常に伸びているということですが、そうすると、市街地の伸びというのは、これは皆さん方の努力というよりは、先ほど言った所得の増加によって自然的にふえているんじゃないか。募集手当だとか、主婦を集めてなにするとかいうことの効果よりは、自然的にふえているというような面が多いんじゃないかと思いますが、どうです。
#12
○金澤政府委員 貯金の伸びというのは、確かに経済的な客観的条件というものとプラス従事員諸君の熱心さというものできまると思います。
#13
○岡田(修)委員 いま各郵便局に、おまえのところは本年度幾らの貯金の増加を達成しろとか、そういうふうな目標を与えておやりになっているのですか、その点はいかがですか。
#14
○金澤政府委員 さようでございます。目標を与えてやっております。
#15
○岡田(修)委員 農村方面では、最近農協がいろいろな手を通じて、方法を講じて、貯金の募集をやっている。ところが、郵便局側は、おそらく従来と同じようなやり方――あるいは募集手当だとかそういうことがあるかもしれないけれども、ほかの機関に比べてほとんどとるに足らない方策しかやっていないんじゃないか、したがって、貯金募集に非常に苦労しているという、その辺の実情はどうなっておりますか。あるいは農村地域の特定局に対しては特別のそういう奨励方策をとっているか、市街地と農村との方法の差異ですね。
#16
○金澤政府委員 確かに農協は非常に活発な活躍をやっております。私のほうは国営でありますので、いろいろな経費の面において農協に太刀打ちできないという面もございます。それから農協は独自の立場で非常に注文をとっております。しかし私どものほうも、役所並びに従事員諸君が農村に長く住んでおるということもありまして、非常に親しまれておるというようなこともございまして、これに負けないようにがんばっておりますが、なかなか農協がいま申し上げたように強いということは事実でございます。
#17
○岡田(修)委員 どうもいまの答弁だけでは、はたしてどの程度に農村方面の貯蓄増加について郵政省が力を入れていらっしゃるのかよくわからない。
 そこで、郵政省がお考えになった手は、定額貯金に対して、これが解約防止のために貸し付け制度を考えたらどうか、こういうようなお考えをお持ちになったようでありますが、その経緯はどうなっておりますか、大蔵省との関係、あるいは単に貸し付け制度だけにぶら下がっておっていいものかどうか、あるいはもっと他にいい考えがないものかどうか、その点をひとつ……。
#18
○金澤政府委員 私の先ほどのお答えに対しまして、もう少し具体的にひとつ補足させていただきます。
 今年度は、私のほうの特定局方面でありますが、一億七千三百万でありまして、昨年は六千四百万、非常にふやしております。それは先ほどおっしゃったように、募集段階や貯蓄奨励に大いに使いたいということで、こういうふうに努力いたしたのであります。
 それからいまの貸し付け制度でありますが、貸し付け制度は、私たち貯蓄奨励の一つの考え方として大いに考えたのでありますが、いろいろと検討いたしました結果、問題もありますので、さらにこれは大蔵省と今後も検討していきたい、こう考えております。
#19
○佐藤(洋)委員長代理 この際、暫時休憩をいたします。
   午前十一時七分休憩
     ――――◇―――――
  〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕
ソース: 国立国会図書館
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