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1962/03/29 第43回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第043回国会 災害対策特別委員会 第12号
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1962/03/29 第43回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第043回国会 災害対策特別委員会 第12号

#1
第043回国会 災害対策特別委員会 第12号
昭和三十八年三月二十九日(金曜日)
    午後零時五十二分開議
 出席委員
   委員長 稻葉  修君
   理事 秋山 利恭君 理事 細田 吉藏君
      有田 喜一君    井村 重雄君
      大野 市郎君    倉成  正君
      小島 徹三君    薩摩 雄次君
      砂原  格君    田澤 吉郎君
      内藤  隆君    前田 義雄君
      毛利 松平君    柳谷清三郎君
      稻村 隆一君    坂本 泰良君
      中村 英男君    西村 力弥君
      山口丈太郎君    玉置 一徳君
 出席国務大臣
        運 輸 大 臣 綾部健太郎君
 出席政府委員
        総理府総務長官 徳安 實藏君
        文部政務次官  田中 啓一君
        農林政務次官  津島 文治君
        通商産業政務次
        官       廣瀬 正雄君
        郵政政務次官  保岡 武久君
        建設事務官
        (道路局長)  平井  覺君
    ―――――――――――――
三月二十九日
 委員五島虎雄君辞任につき、その補欠として山
 口丈太郎君が議長の指名で委員に選任された。
同日
 委員山口丈太郎君辞任につき、その補欠として
 五島虎雄君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 豪雪等による災害対策に関する件
     ――――◇―――――
#2
○稻葉委員長 これより会議を開きます。
 災害対策に関する件について調査を進めます。
 この際、各派共同をもって、豪雪等による災害対策に関する件について、本委員会において決議したいとの動議が提出されております。この際、その趣旨説明を求めます。大野市郎君。
#3
○大野(市)委員 この際、自由民主党、日本社会党及び民主社会党の三派共同提案にかかる豪雪等による災害対策に関する件についての決議案を提出いたしたいと存じます。
 まず、案文を朗読いたします。
   豪雪等による災害対策に関する件
  本年一月から二月まで北陸を中心に全国的に襲った豪雪は未曽有なものであり、交通の杜絶をはじめ、産業、経済、民生に大きな打撃を与えた。
  政府は、豪雪地帯の雪害の防除その他産業等の基礎条件の改善に関し総合的な対策を積極的に推進するとともに、今次の豪雪等による被害の激甚なる実態を十分配慮し、特に次の事項について速やかに万全の措置を講ずべきである。
 一、特に著しい積雪の排除事業については、激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律」による地積土砂の排除の例に準じ、助成の措置を検討すること。
 一、なだれ、融雪による災害防除について万全の措置を講ずること。
 一、「積雪寒冷特別地域における道路交通の確保に関する特別措置法」に基づく、指定路線の拡大と事業費の増大をはかるとともに、市町村道の除雪に対する助成措置についても積極的に実施すること。
 一、雪寒道路事業における直轄の国庫負担率について補助事業との均衝を図るよう検討すること。
 一、日本国有鉄道は、豪雪時においてその機能を麻痺させることのないよう万全の計画と適切な措置を講ずるよう十分配慮すること。このため雪害対策工事五ヶ年計画を再検討し、特に豪雪地帯の複線電化、操車場等の防雪施設の強化、除雪機械の整備、なだれ防止施設の充実等については、早急に特段の措置を講ずること。
 一、私鉄、バス業者等に対し、積極的に長期低利資金の融資あっ旋等を行なうこと。
 一、私鉄の除雪費については、「地方鉄道軌道整備法」の災害補助について、補助対象の拡大、補助の改善等を検討すること。
 一、日本電信電話公社は、その電信電話拡充五ヶ年計画の実施に当つては、豪雪地帯の実情に即するよう十分配慮すること。
 一、果樹・茶・桑等の病害虫防除、樹勢回復、種苗確保、果樹棚及び共同利用施設の復旧、災害の調査及び指導等に必要な経費に対する助成並びに所要資金の確保について適切な措置を講ずること。
 一、被災開拓者に対しては、特段の助成措置を講ずるとともに、住宅、農業用施設等の復旧に対する補助及び耐雪構造化について適切な措置を講ずること。
 一、被災中小企業者に対する融資に当っては、融資枠の拡大、貸付条件の緩和、手続の簡素化等を図り、徴税についても更に特段の措置を講ずること。
 一、教育施設の耐雪構造化、冬季分校、宿舎等の整備を図るとともに、公立学校の小災害に対しては十分なる財政措置を講ずること。
 一、雪上車及びヘリコプター等の整備増強を図ること。
  右決議する。
   昭和三十八年三月二十九日
     衆議院災害対策特別委員会
 ただいま案文を朗読いたしましたが、本委員会におきまして三派共同でこの決議案を提出いたします趣旨を簡単に申し述べたいと思います。
 今回の豪雪の激甚であること、それに対する応急対策、恒久対策というものは、二つに分けて考えねばならぬところでありましたが、いまだ積雪におおわれて、今後の被害がどのようであるかというふうな被害の実態の正確な把握がむずかしい段階にある部分がございますために、この災害委員会においてわれわれは政府を鞭撻して、とにかく行政措置をもってできるだけのものを今日実施すべきであるという考えで質疑応答を重ねて参りましたが、相当の部分は行政措置で可能であるとの政府の説明、並びにその実施せる報告に接しましたので、それらの明確になりました部分は決議からこれをできるだけ省略をいたしたわけでございまして、この決議案に盛られました数項目は、いずれもこれから大いに力を注いで実現を期さねばならぬ問題点を引き抜いて述べたものでございます。特に個々の問題に対しまして御説明をせねばならぬと思いますが、いずれも当委員会においてそれぞれ詳細に論点が述べられた問題でございますので、全部についての御説明は省略をせねばならぬと思います。
 ただ、第一項目にあります「堆積土砂の排除の例に準じ」という、特に著しい積雪の排除事業というものに対して、激甚災法の適用が望ましいものでありまするから、この点の法の不備あるいは行政措置の不備に対しては、委員会の最も根本的な論点でございますので、第一に載せたわけであります。
 なだれや融雪は、なだれはすでに甚大な被害が起きつつありまするが、融雪災害はこれからおそれられる一番大きな問題でありまするので、万全の措置を要求いたすわけであります。
 三番目は、すでにありまする雪寒道路確保法の内容の充実であります。特に市町村道の除雪々助成措置として取り上ぐべきだ、こういう決議の内容でございます。
 なお、四番の、直轄道路の除雪については、委員会でその不均衡が指摘せられておりまするので、御了解のところであります。
 次に、国有鉄道の処置については、すでに委員会においても万々国鉄当局、運輸省当局からも言明をとっておりまするけれども、特に国の力をもって国有鉄道に対してバックアッブを要請せねばならぬので、特筆いたしたわけであります。
 私鉄、バス、あるいは私鉄の除外費についての問題は、非常に大きな問題点でございまするので、これはあげて将来この委員会の大きな問題になるものでございまするが、要するに当委員会の望む方向を決議の案文に織り込んでおるわけでございます。
 電電公社の問題も、計画がございまするので、豪雪地帯の特色をよく入れろという要求でございます。
 農業に関しまする二案に対しましては、永年作物に関する病害虫防除、樹勢回復、この二点につきましては、三十四年災には実現をしておりましたが、その後いろいろ政府部内で意見があるようでございまするが、当委員会としては、特に農業災害でこの永年作物の被害が顕著であるということで特筆いたしておるのでありまして、この点に対して、あらゆる農業災害一般に及ぶわけでございまするが、長期低利の資金確保あるいは必要なる助成が叫ばれておりまするので、特にここに引き出して要請をするわけであります。
 開拓者に関しましては、特に気の毒な状況でありまするので、こちらに載せたわけであります。
 被災中小企業者の問題に対しましては、通産省より行政措置をもって適切な処置が行なわれておる旨の発言をいただいており、また、その数字の発表も手元に持っておるのでございまするが、さらに特段の措置を望むわけでありまして、徴税措置についてもあらためて大蔵当局の特段の措置を望んでおるわけであります。
 教育施設全般に関しましての問題、特に、冬季分校がいいか、宿舎の制度がよいかというような問題も委員会で出ておりまするので、この問題の必要性はお互いによく理解しておるところであります。また、公立学校の小災害の援助に対しまして地元の痛烈なる要望がございまするので、望むわけであります。
 雪上車並びにヘリコプター等整備増強も、全般といたしまして凍雪害の克服のための基本的な機械の種類でありますので、ヘリコプターなどこちらに取り入れて増強を要請しておるわけであります。
 そのほか、この決議案に盛り込みません問題が幾多ございますが、それらは、当委員会において決議に盛られない内容に対しましても、委員会の討議を通じて重要な各種の問題がありますので、これはさらに検討の機会を得たいとわれわれは思っておる次第でございます。
 以上をもちまして、決議案の趣旨の御説明を終わります。(拍手)
#4
○稻葉委員長 これにて趣旨の説明を終わりました。
 別に御発言がなければ、直ちに採決いたします。
 ただいまの案文の通り委員会の決議とするに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○稻葉委員長 御異議なしと認めます。よって、さように決しました。
 次に、ただいまの決議を関係政府当局に送付いたしますが、その手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○稻葉委員長 御異議なしと認めます。よって、さように決定いたしました。
 この際、ただいまの決議について、政府より発言を求められておりますので、これを許します。運輸大臣綾部健太郎君。
#7
○綾部国務大臣 ただいま御決議になりましたことは、私、国鉄並びに私鉄関係監督の地位にある者といたしまして、国鉄の雪害対策の実施につきましては、今後も一そう努力いたしたいと思います。また、今回の豪雪に非常に経験を得まして、今後もかような豪雪に対することにつきましても努力いたしたいと考えております。
 私鉄の除雪費の補助、私鉄、バス等に対する長期低利の融資措置等につきまして、決議の趣旨を実現いたしますよう最善の努力をいたしたいと考えておる次第であります。
#8
○稻葉委員長 次に、豪雪地帯非常災害対策副本部長徳安實藏君。
#9
○徳安政府委員 ただいまの御決議に対しましては、その御趣旨を十分尊重いたしまして、その実施に極力努力いたしますことをお誓いいたしたいと思います。
#10
○稻葉委員長 本日はこれにて散会いたします。
   午後一時十分散会
ソース: 国立国会図書館
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