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1962/08/10 第41回国会 参議院 参議院会議録情報 第041回国会 本会議 第4号
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1962/08/10 第41回国会 参議院

参議院会議録情報 第041回国会 本会議 第4号

#1
第041回国会 本会議 第4号
昭和三十七年八月十日(金曜日)
   午前十一時九分開議
  ━━━━━━━━━━━━━
 議事日程 第四号
  昭和三十七年八月十日
   午前十時開議
 第一 常任委員の選任
 第二 常任委員長の選挙
 第三 国務大臣の演説に関する件
  ━━━━━━━━━━━━━
○本日の会議に付した案件
 一、日程第一 常任委員の選任
 一、日程第二 常任委員長の選挙
 一、特別委員会を設置するの件
 一、日程第三 国務大臣の演説に関
  する件
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#2
○議長(重宗雄三君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。
   ――――・――――
#3
○議長(重宗雄三君) これより本日の会議を開きます。
 日程第一、常任委員の選任。
 本日、議長は常任委員全員の辞任を許可いたしました。
 これより常任委員の選任を行ないます。
 常任委員の選任は、本院規則第三十条により、すべて議長の指名によることとなっております。議長において選定いたしました常任委員の氏名を参事に朗読させます。
  〔参事朗読〕
   ─────・─────
#4
○議長(重宗雄三君) 日程第二、常任委員長の選挙。
 本日、常任委員全員の辞任を許可いたしましたため、常任委員長が全員欠員となりました。
 これより全常任委員長の選挙を行ないます。
#5
○鍋島直紹君 常任委員長の選挙は、その手続を省略し、いずれも議長において指名することの動議を提出いたします。
#6
○米田勲君 私は、ただいまの鍋島君の動議に賛成をいたします。
#7
○議長(重宗雄三君) 鍋島君の動議に御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 よって議長は、内閣委員長に村山道雄君を指名いたします。
  〔拍手〕
 地方行政委員長に石谷憲男君を指名いたします。
  〔拍手〕
 法務委員長に鳥畠徳次郎君を指名いたします。
  〔拍手〕
 外務委員長に岡崎真一君を指名いたします。
  〔拍手〕
 大蔵委員長に佐野廣君を指名いたします。
  〔拍手〕
 文教委員長に北畠教真君を指名いたします。
  〔拍手〕
 社会労働委員長に加瀬完君を指名いたします。
  〔拍手〕
 農林水産委員長に櫻井志郎君を指名いたします。
  〔拍手〕
 商工委員長に赤間文三君を指名いたします。
  〔拍手〕
 運輸委員長に金丸富夫君を指名いたします。
  〔拍手〕
 逓信委員長に伊藤顕道君を指名いたします。
  〔拍手〕
 建設委員長に本村禧八郎君を指名いたします。
  〔拍手〕
 予算委員長に木内四郎君を指名いたします。
  〔拍手〕
 決算委員長に鈴木壽君を指名いたします。
  〔拍手〕
 議院運営委員長に小沢久太郎君を指名いたします。
  〔拍手〕
 懲罰委員長に佐多忠隆君を指名いたします。
  〔拍手〕
   ――――・――――
#9
○議長(重宗雄三君) この際、お諮りいたします。
 科学技術振興に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名から成る特別委員会を、オリンピック東京大会に関する諸問題を調査し、その準備促進をはかるため、委員二十名から成る特別委員会を、災害に関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名から成る特別委員会を、公職選挙法改正に関する調査のため、委員二十名から成る特別委員会を、また、エネルギーに関する諸問題を調査し、その対策樹立に資するため、委員二十名から成る特別委員会を、それぞれ設置いたしたいと存じます。
 御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。よって科学技術振興対策特別委員会、オリンピック準備促進特別委員会、災害対策特別委員会、公職選挙法改正に関する特別委員会及びエネルギー対策特別委員会を設置することに決しました。
 本院規則第三十条により、議長は特別委員を指名いたします。その氏名を参事に朗読させます。
  〔参事朗読〕
#11
○議長(重宗雄三君) これにて午後三時まで休憩いたします。
  午前十一時二十八分休憩
   ――――・――――
  午後三時十四分開議
#12
○議長(重宗雄三君) 休憩前に引き続き、これより会議を開きます。
 日程第三、国務大臣の演説に関する件。
 内閣総理大臣から、所信について発言を求められております。これより発言を許します。池田内閣総理大臣。
  〔国務大臣池田勇人君登壇、拍手〕
#13
○国務大臣(池田勇人君) このたびの参議院議員選挙によって、新たに選出された議員諸君を迎え、ここに臨時国会が召集された機会に、所信の一端を表明いたしたいと存じます。
 まず、今回の選挙において非常に良好な投票率を見ましたが、国民諸君がこのように政治に対する積極的な関心を示されたことは、議会政治の将来のために、まことに意義深いことと存じます。また、この選挙において、多数の国民がわが党とわが内閣とに圧倒的な支持を与えられたことは、(拍手)国民が、現実に即した適正な諸政策に共鳴し、自由と進歩を目ざす着実な政治に信頼されたことを示すものであり、心強く感ずる次第であります。私は、この点に深く思いをいたし、責任の一そう重大なることを痛感するとともに、奮起の念を禁じ得ないものであります。
 よって、ここに、内閣の改造を断行して政府の陣容を一新し、さらに新たな決意と勇断をもって内外にわたる要務に当たり、国民諸君の信頼と負託にこたえる覚悟であります。
 私は、過去二年間、政府の首班として、新しい国作りに微力を尽くして参りました。それは、職なき人に職を与え、貧しき人、不幸な人々に最低限の生活を保障することから、さらに進んで、国民のすべてにその働く意思とすぐれた創造力を自由に発揮する機会を与え、それによって実現される豊かな経済力を、国民福祉と文化的生活の向上に充当し、もって福祉国家を建設せんとするものであります。
 これがため、内にあっては、所得倍増計画を中軸として、インフレなき高度経済成長を助長し、所得水準の向上、雇用の増大、各般の所得格差の解消並びに社会保障の拡充、減税の断行等、国民生活の安定と向上に努めて参りました。また、外に対しては、平和外交と経済外交を推進して、わが国の国際的信用の向上に特段の意を用いて参りました。私は、これらの施策が着実にその成果をあげつつあることを確信し、今後におきましてもこの方向に一段の努力をいたすとともに、さらに歩を進めて、文教の高揚とその刷新に努め、国作りの根本たる人作りに全力を尽くす決意であります。
 私は、ここに、ますます政府みずからの綱紀を正すとともに、法秩序無視の傾向と暴力的風潮を排除し、正義と自由を重んずる美風の確立に努める所存であります。なかんずく、青少年の育成については、徳性を涵養し、祖国を愛する心情を養い、時代の進運に必要な知識と技術とを身につけ、わが国の繁栄と世界平和の増進に寄与し得る、よりりっぱな日本人を作り上げることを眼目とする考えであります。
 次に、外交方針について申し述べます。
 私は、再三にわたり、内政と外交は本来一体であるという信念を披瀝して参りました。内に平和と秩序が保たれ、国民の旺盛な活力の展開と国論の統一とがあって初めて、力強い外交が可能になるわけであります。また、よく外国の信頼と畏敬にこたえ得る外交があってこそ、横溢した国力の展開の場が提供されるものであることは申すまでもありません。
 御承知のように、われわれは、平和維持機構としての国際連合の強化をはかりつつ、理想を同じくする自由圏諸国との提携を密にし、アジア、アフリカ並びに中南米諸国と相協力することを外交の基本方針として参ったのであります。また同持に、共産圏諸国とは相互の立場を明確にし、内政不干渉の原則に立って、経済と文化を中心とする友好関係の増進をはかってきたのであります。
 国際連合の果たす役割は、ますます重要の度を加えるに至りました。わが国は、その有力なる一員として、常に公正かつ建設的な世界与論の形成に寄与し、加盟各国の高い評価を受けてきましたが、今後も一そうこの努力を続け、国際連合において、名誉ある日本の責任を果たして参る所存であります。
 思うに、今日の世界は、東西陣営のきびしい対立に加え、先進国と後進国との間の容易に解決し得ぬ格差のため、緊張の緩和は、にわかにこれを望み難い状況にあります。わが国はその間に処して、みずからの平和と繁栄の基礎を固めることを第一義としなければなりませんが、同時に、世界における緊張の緩和に寄与するところがなければなりません。わが国が、核戦争と、その危険に通ずる一切の措置に強く反対し、アジアの友邦を初めとして、アフリカ並びに中南米諸国にあとう限りの経済及び技術の協力を実行してきたゆえんも、ここにあるのであります。
 わが国と自由圏諸国との協調は、幾多の利害の対立を克服しつつ、いよいよ緊密の度を加え、自由圏との貿易は対米輸出を初めとして順調な伸帳を示しております。われわれは、さらに相互の理解を深め、互恵と協力の精神をもって、新たに貿易拡充の場を見出していかなければなりません。英国の欧州経済共同体に対する加盟が当面の問題となり、米国が通商拡大法案を通じてこれと協調する姿勢を進めてきたことは、今後における世界経済の再編成を物語るものであります。わが国としては、つとに、この趨勢を察知し、為替及び貿易の自由化を中核として秩序ある輸出体制の整備を進め、あわせて、わが国への差別的な輸入制限に対して根気よくその除去に努め、その結果、多数の国との間に通商航海条約の締結をみつつある次第であります。今後もこの方針に基づいて貿易の拡大をはかって参る所存でありまして、私が近く英国を初め欧州諸国を歴訪せんとするゆえんも、世界の平和と貿易の拡大について、関係国の首脳と隔意ない意見の交換を遂げたいためであります。
 日韓両国が、いまだに正常な国交関係に恵まれないことは、両国民の不幸であり、隣り合う両国としてきわめて不自然なことでもあります。政府としては、両国間に横たわる諸問題の合理的、現実的な解決を通じて、すみやかに国交の正常化をはかるため、誠意をもって努力する所存であります。
 次に、経済政策につき申し述べます。
 過去二年の間に、わが国の国民総生産は実に五兆円に近い増加を示しました。その間、卸売物価はほぼ安定し、国民の消費水準は目ざましい向上を見たのであります。インフレなき経済の成長を実現することは、世界各国に共通する宿願でありますが、われわれは、国民諸君の創造力の発揮と勤勉努力とによって、よくこれをなし遂げたのであります。ここにあらためて日本経済の実力を認識するとともに、その前途に強い自信を持つものであります。しかし、この目ざましい発展が、その過程において国際収支の悪化その他のひずみを起こし、各方面から批判の的となったことも事実であります。
 政府は、これに対処するため、財政金融において引き締め基調を堅持するとともに、一連の輸出振興策を推し進めて参ったのでありますが、これら諸施策の効果がようやく浸透して、輸出は増加し、輸入は落ちつき、国際収支も改善を見つつありますことは、まことに心強いと思います。しかしながら、これをもって、にわかに気をゆるめてはならないのでありまして、景気調整の建前を堅持しつつ、経済情勢の推移に即して、健全な経済成長の基盤を確立するよう、産業体制の強化に努めて参りたいと思います。
 申すまでもなく、国際収支の均衡は長期にわたるものでなければなりませんが、今や、欧州経済共同体の進展に伴い、国際競争が一そう激しくなることの予想される中にあって、貿易の自由化を進めながら、国際収支の均衡を維持していくためには、容易ならぬ努力が必要であります。すなわち、国民経済全体として、国際的な視野に立ち、生産性の向上と国際協力を基調とする産業の体質改善を進めていくことが要請されるのであります。政府としては、一面において、道路、港湾、治山、治水、住宅等、立ちおくれた社会資本の充実並びに科学技術の振興に特段の配慮を加えるとともに、他面、貿易の自由化、関税の相互引き下げの傾向等に即応して、財政、金融、産業等の分野にわたり各般の措置を強力に講ずる所存であります。
 なかんずく、当面の課題として、中小企業における近代化の達成に重点を置くとともに、石炭、非鉄金属、海運等については、その実態に即し、周到な対策を講じて参りたいと思います。同時に、経済の急速な発展と変化に即応する雇用問題の処理については十分の留意を払うつもりであります。また、農林漁業については、さきに制定された農業基本法並びに今国会において引き続き御審議を願っている水産関係法案を軸として、その構造改善を重点的に強く進推して参りたいと考えております
 物価の安定には、今後とも積極的な努力を傾注する必要があります。国際競争力の指標たる卸売物価の安定にかかわらず、消費者物価の上昇が見られることは、注意を要するところであります。この上昇については、旺盛な需要の増大に伴う需給の不均衡によるもの、生活内容の向上や労働事情の変化によるもの並びに産業構造の高度化に伴う資本費の増加によるものなど、その原因を分析して、これに対応する措置を考えねばなりません。このような消費者物価の上昇は、先進国型経済への急速な移行に伴うやむを得ない面も考えられますが、今後の対策としては、合理的理由のない値上げについては、極力抑制することばもちろん、財政金融政策を通じ、国民経済の生産性を高める方策を講じつつ、流通過程の合理化等の措置を進め、生活の水準とその内容の向上に即応する適切な施策の樹立とその実行に努めて参る方針であります。
 今回の選挙において公約した諸政策は、いずれも以上申し述べた基本方針に基づくものでありまして、私は、すみやかにその実施について準備を進め、明年度予算に織り込む等、着々その具体化をはかりたいと考えております。
 特に、今国会に提出いたしました産業投資特別会計法の改正案は、すでにその基本となる条約と予算について議決を得ております。わが国の国際的信用を確保するためにも、また、輸出振興、住宅、農林漁業等に出資するための財源を確保するためにも、すみやかに可決下さるよう切に願うものであります。
 今や、わが国の国力の充実と国際的地位の向上は、目ざましいものがあります。その反面、わが国とわれわれ国民に課せられた責任も重大であります。私は、この点に深く留意し、ここに決意を新たにして、勇断をもって事に当たる覚悟であります。
 われわれの念願とする祖国の平和と繁栄は、われわれみずからの信念と努力によってのみ達成されるものであることを、この際諸君とともに銘記したいと存じます。
 国民諸君の一段の御理解と建設的な御協力を切望してやみません。(拍手)
#14
○議長(重宗雄三君) ただいまの演説に対し質疑の通告がございますが、これを次会に譲りたいと存じます。御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#15
○議長(重宗雄三君) 御異議ないと認めます。
 次会の議事日程は、決定次第、公報をもって御通知いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後三時三十三分散会
ソース: 国立国会図書館
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