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1962/10/10 第41回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第041回国会 農林水産委員会 第9号
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1962/10/10 第41回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第041回国会 農林水産委員会 第9号

#1
第041回国会 農林水産委員会 第9号
昭和三十七年九月三日(月曜日)委員長の指名で、
次の通り小委員及び小委員長を選任した。
 農産物価格対策に関する小委員
      安倍晋太郎君    倉成  正君
      小枝 一雄君    田口長治郎君
      松本 一郎君    米山 恒治君
      東海林 稔君    中澤 茂一君
      安井 吉典君    稲富 稜人君
 農産物価格対策に関する小委員長
                田口長治郎君
―――――――――――――――――――――
昭和三十七年十月十日(水曜日)
   午後一時四十八分開議
 出席委員
   委員長 長谷川四郎君
   理事 秋山 利恭君 理事 田口長治郎君
   理事 足鹿  覺君 理事 東海林 稔君
      安倍晋太郎君    伊藤  幟君
      亀岡 高夫君    仮谷 忠男君
      倉成  正君    小枝 一雄君
      田邉 國男君    谷垣 專一君
      綱島 正興君    寺島隆太郎君
      内藤  隆君    松浦周太郎君
      松本 一郎君    石田 宥全君
      角屋堅次郎君    栗林 三郎君
      高田 富之君    中澤 茂一君
      永井勝次郎君    西宮  弘君
      芳賀  貢君    安井 吉典君
      湯山  勇君    稲富 稜人君
 委員外の出席者
        農林政務次官  津島 文治君
        専  門  員 岩隈  博君
    ―――――――――――――
九月二十八日
 委員米山恒治君及び山田長司君辞任につき、そ
 の補欠として松浦周太郎君及び芳賀貢君が議長
 の指名で委員に選任された。
同日
 委員松浦周太郎君及び芳賀貢君辞任につき、そ
 の補欠として米山恒治君及び山田長司君が議長
 の指名で委員に選任された。
十月四日
 委員草野一郎平君、松本一郎君、中澤茂一君及
 び山田長司君辞任につき、その補欠として松田
 鐵藏君、松浦周太郎君、芳賀貢君及び永井勝次
 郎君が議長の指名で委員に選任された。
同日
 委員松浦周太郎君、松田鐵藏君、永井勝次郎君
 及び芳賀貢君辞任につき、その補欠として、松
 本一郎君、草野一郎平君、山田長司君及び中澤
 茂一君が議長の指名で委員に選任された。
同月十日
 委員野原正勝君、楢崎弥之助君及び山田長司君
 辞任につき、その補欠として松浦周太郎君、永
 井勝次郎君及び芳賀貢君が議長の指名で委員に
 選任された。
同日
 委員永井勝次郎君辞任につき、その補欠として
 高田富之君が議長の指名で委員に選任された。
同日
 委員松浦周太郎君、高田富之君及び芳賀貢君辞
 任につき、その補欠として野原正勝君、楢崎弥
 之助君及び山田長司君が議長の指名で委員に選
 任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 小委員長からの報告聴取
 昭和三十七年産甘しよ及び馬鈴しよの原料基準
 価格並びにでん粉及び甘しよ生切干の政府買入
 価格等に関する件
     ――――◇―――――
#2
○長谷川委員長 これより会議を開きます。
 農林水産物に関する件について調査を進めます。
 この際、農産物価格対策に関する小委員長より、昭和三十七年産カンショ及びバレイショの原料基準価格並びに澱粉及びカンショなま切りぼしの政府買い入れ価格に関する件につきまして、小委員会の経過報告をいたしたい旨の申し出があります。これを許します。田口長治郎君。
#3
○田口(長)委員 農産物価格対策に関する小委員会は、去る九月三日の委員会においてその設置を見ましたが、小委員会といたしましては、さっそく農産物価格安定法に基づく昭和三十七年産カンショ及びバレイショの原料基準価格並びに澱粉及びカンショなま切りぼしの政府買い入れ価格について調査を行なうため、九月二十八日、十月四日の両日にわたり小委員会を開会し、調査を進めて参りました。
 まず九月二十八日第一回の小委員会において、農林当局より昭和三十七年産イモ類の価格についての説明を聴取し、質疑が行なわれました。その結果明らかとなりました最近の事情について簡単にその要旨を御説明申し上げます。
 第一に、本年産イモ類価格の試算については、現段階では作業中であり、提示すべき数字として固まっていないので、でき得る限り早い機会に決定したいとの意向が政府側より示されました。
 第二に、澱粉の需給事情につきましては、現状では、カン澱は十万トン程度の不足と考えられ、バ澱は約十二万トンの在庫となっております。つきましてはカン澱からバ澱への振替措置いかんという問題につきましては、バ澱は割高であり、直ちに振りかえることは困難でありますが、澱粉需要の伸びは、グルタミン酸ソーダ、ビール用等はもちろんとして、今後の方向はブドウ糖等の甘味資源としてのものと考えられますので、甘・馬一体の需給計画につき検討する必要があるということであります。
 第三に、バ澱の消費にあたっての適正価格いかんという問題につきましては、将来需要の著しく伸びを見込まれる育成ブドウ糖実需者側の希望価格は、ブドウ糖工場渡し千七百円以下であり、従って現地価格は千五百八十円程度とする必要が生じて参るであろうということであります。
 第四に、コーンスターチの生産は、現在の五万トン程度が、明年度は十万トンにも達する見込みで、その増産は著しく、これを放置すれば国産バ澱の生産に影響があるのではないかという問題につきましては、コーンスターチの価格は、現在一キロ五十五円ないし五十六円であり、当面直ちにバ澱の分野を侵害するとは思われませんが、将来コーンスターチのコストが下がれば問題となって参りますので、甘味資源の一環として考えることとし、特にバ澱につきましては澱粉歩どまりの高い品種の育成普及、澱粉工場の近代化によるバ澱コストの引き下げ、さらにてん菜生産への転換等に期待をいたしたいということであります。
 第五に、カンショ澱粉の在庫不足に伴い、バ澱を育成ブドウ糖用として政府の金利、保管料等負担が年間一袋二百円前後要することをも考慮して、早期に特売措置を講じてはいかんという問題につきましては、明年度はバ澱の特売措置をとる方針でありますが、実施時期については、現在澱粉の生産期でもありますし、これに与える影響も考慮する必要があるということであります。
 第六に、本年産カンショ、バレイショの作付面積は減少し、作況も低下していることから、供給量は減少するので、このことが価格決定上は上昇要因となること。また農業パリティ指数も上昇し、米麦価も値上げとなっているのでカンショ、バレイショの基準価格も引き上げるべきであること。なお澱粉、カンショなま切りぼしについても、労賃、諸材料費等上昇しているので引き上げるべきであるという問題につきましては、労賃は上昇している反面、一部資材については値下がり傾向を示している実情であり、慎重に検討を進めるとのことでございます。
 次いで十月四日、農林大臣の出席を求めて第二回の小委員会を開会いたしたのでありますが、その際質疑応答により明らかにせられました事柄の要旨は次の通りであります。
 第一に、農安法の価格決定方式の再検討につき、米穀とその価格算定方式を異にしていることは問題でないかということでありますが、これに対しては、米は直接統制であり、この方式を農安法上の農産物に適用することがよいかどうか検討を要するということであります。
 第二に、北海道畑作においては、バレイショは基幹作物となっており、簡単にビートへの転換はむずかしく、ビート糖三十万トン生産計画達成のためには、土地改良等への高度の助成措置と価格の引き上げが必要と思われるがいかんという問題につきましては、政府は甘味資源対策を徹底的に行ないたいこと、かつペーパーポットの採用等により生産性の向上に努めつつ、増産対策をはかり、ビート価格をも合理的なものとしていきたいということであります。
 第三に、バ澱の特売措置につきましては、前回の通りの方針でありますが、特にバレイショの優良品種の育成普及に努めるとともに、澱粉工場の近代化をはかり、コストの引き下げに努力するということであります。
 以上、調査の結果明らかにせられました諸点を総合し、十月四日小委員会としては小委員長発案により最終意見を取りまとめた次第であります。
 以下これを御報告いたします。
   昭和三十七年産甘しよ及び馬鈴しよの原料基準価格並びにでん粉及び甘しよ生切干の政府買入価格等に関する件
 一、甘しよ及び馬鈴しよの原料基準価格については、畑作農家の所得を確保するため、最近における農業パリテイ指数の上昇、労賃の値上り、米麦価の値上り等に見合つた値上げを行なうこと。この際、甘しよ並びに馬鈴しよの基準でん粉歩どまりについては昨年通り(甘しよ二二%、馬鈴しよ一五・五%)とする。
 二、基準価格の決定は買いたたき等を防止するため、出来る限り速やかに行ない、かつ、農家手取が保証されるよう適切な措置を講ずること。
 三、でん粉及び甘しよ生切干の政府買入価格については、原料基準価格並びに労賃等の加工経費が上昇している現状を考慮し、適正な値上げをすること。
 四、でん粉需給が好転し、政府手持でん粉のうち、甘しよでん粉の在庫は減少しているので、馬鈴しよでん粉についても甘しよでん粉と同様、育成ぶどう糖用への特売措置等を講ずること。
 五、コーン・スターチ、その原料としてのとうもろこし及びまいろ等の輸入については国産のでん粉及び甘しよ生切干と競合しないようその輸入方式及び関税率の改訂に関し慎重を期すること。
 六、糖みつの輸入にあたっては、特に甘しよ生切干の消費促進をはかるため、生切干の使用実績を基準とした外貨割当方式を検討すること。
 七、甘しよ、馬鈴しよについて、優良品種の育成と普及を図るとともにでん粉工場及び育成ぶどう糖工場の合理化について、さらに積極的な助成策を講ずること。
 以上をもって御報告を終わります。何とぞ御審議の上、本委員会において御決議あらんことを望みます。(拍手)
#4
○長谷川委員長 お諮りをいたします。
 小委員長から提案のありました案文の通り決議することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○長谷川委員長 御異議ないと認めます。よって、さよう決定をいたしました。
 ただいまの決議に対し政府の所見を求めます。津島農林政務次官。
#6
○津島説明員 ただいままことに詳細な御意見を承りまして、一々ごもっともに存ずる次第であります。従って御趣旨の点につきましては十分善処を申し上げたいと存ずるのであります。
#7
○長谷川委員長 なおお諮りをいたします。
 ただいまの決議の関係方面への参考送付に関しましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○長谷川委員長 御異議なしと認めます。よって、さように決しました。
 次会は明十一日午前十時より開会することといたしまして、本日はこれにて散会いたします。
   午後二時一分散会
ソース: 国立国会図書館
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