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1961/10/12 第39回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第039回国会 商工委員会 第4号
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1961/10/12 第39回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第039回国会 商工委員会 第4号

#1
第039回国会 商工委員会 第4号
昭和三十六年十月十二日(木曜日)
   午後一時二十八分開議
 出席委員
  委員長 早稻田柳右エ門君
   理事 内田 常雄君 理事 岡本  茂君
   理事 中村 幸八君 理事 長谷川四郎君
   理事 板川 正吾君 理事 田中 武夫君
   理事 松平 忠久君
      浦野 幸男君    小沢 辰男君
      海部 俊樹君    神田  博君
      菅野和太郎君    佐々木秀世君
      中垣 國男君    原田  憲君
      南  好雄君    村上  勇君
      加藤 清二君    久保田 豊君
      小林 ちづ君    中村 重光君
      大矢 省三君
 出席国務大臣
        通商産業大臣  佐藤 榮作君
 出席政府委員
        総理府総務長官 小平 久雄君
        通商産業政務次
        官       森   清君
        通商産業事務官
        (重工業局長) 島田 喜仁君
 委員外の出席者
        総理府事務官
        (内閣総理大臣
        官房参事官)  西  謙一君
        通商産業事務官
        (重工業局車両
        課長)     安岡  考君
        専  門  員 越田 清七君
    ―――――――――――――
十月十一日
 委員中垣國男君辞任につき、その補
 欠として赤澤正道君が議長の指名で
 委員に選任された。
同日
 委員赤澤正道君辞任につき、その補
 欠として中垣國男君が議長の指名で
 委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 自転車競技法の一部を改正する法律
 の一部を改正する法律案(内閣提出
 第一号)
 小型自動車競走法の一部を改正する
 法律の一部を改正する法律案(内閣
 提出第二号)
     ――――◇―――――
#2
○早稻田委員長 これより会議を開きます。
 自転車競技法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案、小型自動車競走法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案の両案を一括して議題といたします。
 審査を進めます。質疑の通告がありますので、順次これを許します。田中武夫君。
#3
○田中(武)委員 ただいま議題となりました二つの法案について、簡単に質問いたしたいと思うのですが、根本的な競輪その他公営競技のあり方につきましては、御承知のように七月の二十五日に公営競技調査会からの答申が出ておる。従って政府はこの答申を消化して基本的な法の改正をなされると思いますので、その際に、基本的な問題については意見を述べたいと思います。従ってきょうは当面したことだけ簡単に伺いたいと思います。
 まず総務長官に伺いたいのでありますが、この公営競技調査会は総理府の管轄でございましたので、まずその調査会の経過につきまして、簡単でよろしいから御説明願いたい。
#4
○小平政府委員 調査会は御承知の通り前後十回にわたり正式の会合を開き、さらに三回にわたって実地視察をいたし、七月の二十五日に最後の結論として答申があったわけでございます。
#5
○田中(武)委員 簡単でいいと言っても、あまり簡単じゃ困るんですがね。(笑声)
 それでは私の方から申し上げたいと思いますが、この調査会の答申は、われわれ考えまして世論からいって意外であります。しかし考えようによっては委員のメンバーから見て当然のようなことも考えられます。というのはわれわれの承知する限りにおいては、競輪反対の人は一人だけくらいしか委員にいなかった。まずこの委員任命の仕方それ自体に問題がありますが、それは今言ってもつまらぬと思いますから言いませんが、この答申に参考人を呼んだとか、あるいは実地に調査をした、こういうようなことをまずうたっております。どういう人を参考人に呼んで、どういうようなことについて参考意見を述べてもらったか。あるいは実地に調査をしたというが、一体どういう点を調査し、どこへ調査に行ったか、そういう点をお伺いいたします。
#6
○小平政府委員 委員の選任につきましては、公営競技について賛成であるとか、反対であるとか、かつてそういう意見を表明したことのないような、きわめて中立的な委員を選んだわけであります。さらにまた参考人を呼んで事情を聴取した点につきましては、これもまたあるいは賛成意見を聞くとか反対意見を聞くとか、そういうのではなくして、競輪を初めとした公営競技について経験のある、あるいは関係のある諸君から、この実態について事情を聴取する、こういう方針でやったわけであります。
 なお三回の実地視察につきましては、どこへ行ったか、これは事務当局から申し上げます。
#7
○西説明員 現地調査をいたしましたのは第一回、第二回、第三回とございまして、第一回は大井競馬と花月園競輪、それから第二回は大井オートレース場と平和島のボートレース場、それから第三回は府中の競馬場と京王閣の日本競輪学校でございます。
#8
○田中(武)委員 西さん、あなたもその調査について行かれましたか。そしたら、そのときに委員の人たちは、それを見ての感想、あるいは帰ったあとの委員会等においてどういうような感想を述べられておったか。
#9
○西説明員 特に競輪を見たあとの感想として、特別の会議を開いておりませんので、まとまった意見は出ておりません。従って、その結果どういうように考え方が変わったかということは、ちょっとわかりかねます。
#10
○田中(武)委員 総務長官にお伺いいたしますが、大体この種の審議会あるいは調査会等の議事録は公開しない、こういうことが建前のようでありますが、この議事録の要点等を一つ資料としてもらいたいと思いますが、いかがですか。
#11
○小平政府委員 議事録の点でありますが、この調査会は議事規則によりまして、非公開の建前でやったようであります。そこでこの議事録を皆さんの委員会の方へ提出するということも、国政調査の一環として御要求があれば提出をするほかないだろうと思います。ただ今申す通り非公開の建前でやった関係上、またこの調査会は御承知の通りすでに終了いたしております。そういう関係で、政府側の気持といたしましては、率直に申せば、一面調査会に対するいろいろな政治的な道義と申しますか、これもありますので、その点は政治的な御配慮によってしかるべく御要求なされないなり、あるいは提出せずにわれわれの説明で御納得いただきたい、かように考えております。
#12
○田中(武)委員 今までにもこの種の調査会、審議会等の議事録なり、要点を要求したことはあるのですが、大体同じような答弁です。それで私が言いたいのは全般のことでなく、参考人を呼んだということについて、どういう人を呼んでどういう参考意見を聞いたか。それから、先ほど実地調査をした所の名前は伺いました。それについて、各委員が見てきたあとで、正式に何らか実際見てきた上に立っての検討をなされただろうと思うのです。もし先ほどの西さんの答弁のごとく、見に行きましたが正式に何も言わなかったというならば、何のために見に行ったか、こういうことになるわけです。同時に、この前文には「現地調査を実施し、」云々、大きく現地調査までやりましたということが出ている。西さんの答弁では、見たけれども何も言わなかった、こういうことになるならば、現地調査が何ら結論に関係を持っていない、こういうことになるので、その二点について知りたいと思います。
#13
○小平政府委員 参考人が述べた概要、あるいは調査の後に委員の諸君がかりに発言をされておれば、それらのことについての概略、これは後ほど資料として提出いたしてけっこうでございます。
#14
○田中(武)委員 それじゃそういうことをお願いすることにいたします。
 この答申案は十三項目からなっているわけですが、一口で言うならば改善存置といいますか、現行の姿を少しよくして置いておこう、こういうことであろう。この十三項目を一々見てみますと、はなはだ抽象的なものにしかなっていないわけです。これを実際の場合にどういうように消化し、具現していくか。しかもそれについて、公営競技といっても競輪とオートバイは通産、それからモーターボートは運輸、競馬は農林というように分かれるわけでしょう。そこでこの消化にあたって、それぞれの各省間の関係もあるだろうし、それぞれ特異なものもあると思う。
 そこで通産大臣にお伺いいたしますが、こういう答申の上に立って、具体的に法の改正等を考えられると思うのですが、この消化の方法をどういうように考えるか。同時に、こういうものについて四つも五つも法律があるのはおかしいし、何か一つにしぼるということも考えられるのではないか。しかしこれは競輪を継続するという上に立ってのように聞こえますが、私の観念はそうではないので、それは断わっておきますが、そういうような法規の統一等も考えられるのです。そういうことについて、通産大臣の方がいいと思うのですが、どういうようにお考えになりますか。
#15
○佐藤国務大臣 先ほど来総務長官からお答えいたしましたように、審議会を開いて慎重審議し、ただいま御指摘のような答申を得ておるわけであります。概要をかいつまんで申すと、弊害のある点をなくして、そしてりっぱなものにしろ、こういうことだろうと思います。私どもも通常国会に臨みます際には、本格的な態度をきめなければならぬ、かように思っておりますので、それまでに答申の趣旨をよく理解し、そして本格的な態度をきめたい、かように考えます。ただいままでのととろでは、今簡単にお答えいたしましたように、弊害がなければ、すでに実施し、そして今日まである程度の業績を上げておるのだから、やめてしまうまでもないだろうということのように思います。その線に沿って具体的にどういうような処置ができますか、これを十分考えて参りたい、かように思います。
 また、ただいま御指摘になりましたように、各省まちまちのものでなしに、共通のものができないかというお話でございますが、これなどもやはり将来の問題として、どうあるべきか検討すべき問題であり、それらも十分参考にして考えて参りたい、かように思います。
#16
○田中(武)委員 今直ちに通産大臣に競輪をやめるのかやめぬのかどうするのかと言ってみても、おそらく結論は出ないと思いますから、一応法改正のときに根本的な議論をするといたして、次に進みたいと思います。
 これは事務当局でけっこうですが、たしかきのうだったと思いますが、施行者協議会の総会か何かやりまして、競輪施行等の団体が会合を持って、この十三項目の消化について、どういうようにするかというようなことの会合があったように聞いておるのですが、それは通産省からだれか行って、そのときの空気なり意見なんか聞いておりませんか。
#17
○島田政府委員 ただいま田中先生から御質問のあった点でございますが、全国の施行者協議会等が集まりまして、きのうあたりから、ただいまの総理府の答申につきまして、いろいろ意見をあれしたり、どんな内容をどうするかという点についての協議が始まっておるようでございます。まだ具体的に全部についてという形ではございませんけれども、そろそろそういう問題を私どもの方に持ち出して参ると思います。
#18
○田中(武)委員 総務長官、この答申はただこれだけのものですか。一項目から十三項目まで抽象的に羅列した、こういうものだけが答申ですか。そのほかに付属説明とかそういうものはなかったですか。
#19
○小平政府委員 お手元にお配りしたのが全部でございます。
#20
○田中(武)委員 そうすると、これはあまりにも抽象的過ぎるのです。たとえば答申第一項、ずっと最後のところですが、「主務大臣が関係各省と協議して交替させる制度を採用する。」、あるいは二項には、「抜本的改革を加える。」といったような調子で十三項続いておるわけです。これは結局は抽象的なものだから、これをどう具体化していくか、ここに問題があると思う。それについては先ほど大臣も、これから考えるといいますか、大臣自体がまだこの答申をお読みになっていないのだろうと思います。だからそれもなにしますが、あまりにも抽象的で、具体的にこれを一つ一つやっていっても、きょうは結論が出ないと思うのでやめますが、こういう種類の答申は、大体いつもあまり抽象的で、どうにでも解釈できるような答申なんです。私は調査会等を設けた趣旨に合わないと思う。だから総務長官として、今後はそういうものについてはもっと具体的に方向をはっきりさせる。これは抽象的でどうにでも解釈できる。こういうことですから、そういう点について注意していただきたい、このように思うわけです。
 さらに、この中で私が一番気に入らないのは答申の前文なんです。答申と書いた前文の中ほどですが、「公営競技に関する今後の措置に関しては、代り財源、関係者の失業対策その他の方策等を供与せずに公営競技を全廃することはその影響するところ甚大であるのみならず」云々と、こういうようになっておるわけです。ということは、常にこのような地方財政のかわり財源、あるいは関係者の失業、転業の問題等が、存続の一つの理由になっている。従って、かりに何年かたってもまた同じことを言ってやる、こういうことです。従って、今までもやかましく言っているわけですが、この際、こういう問いをもって問いに答えるといいますか、連鎖反応を起こすというようなことはやめてもらって、直ちに関係者の失業対策、あるいはかわり財源等について、もうすでに手を打っていく。それができ上がるならば、話は別に変わってくると思う。われわれとしても、直ちに廃止せよとは言っておらぬ。すると、こういう問題が出てくる。だから廃止の前提としてこういうことをやらなければいけない。今度はそれがないから全廃できない、こう言う。これをほっておくと、結局何年かたっても、またそういうことに手が打てないからということが理由になって、延ばすということになる。だからこの際そういうことについて、はっきりとした規定を設けて積み立てていく、そういうようなことを考えてもらいたい。その点……。これはむしろ通産省ですね。
#21
○佐藤国務大臣 ただいま答申を、私も簡単に目を通しておりますが、なかなか問題は多いと思います。前文に書いてありますように、この事態が悪いという、そこまでの結論は出していない、ある程度は必要悪というか、やむを得ないような言い方もしてあります。これらの点が、実態の問題として十分考えなければならぬ問題だと思います。ただ審議会のあり方で、どうも気に食わないと言われますが、審議会自身、どうも私どもとしては手のつけようがないので、むしろ各人から拘束を受けないで、自由に十分審議される、こういうことだろうと思います。問題は、御指摘のように、将来これを存続するかいかにするか、存続するならばどういう処置をとるか、これが一番大事なことだろうと思います。その上で、今御意見を述べられました点も、はっきりやめてしまうときまれば、直ちに今日から失業対策を考えるとか、あるいはかわり財源を考えるとかいうことでございますが、ただいまのととろ、そこまでの結論を得ておりません。十分一つ考えさせていただきたいと思います。
#22
○田中(武)委員 大臣、ちょっと違うのですがね。私はやめるとか存続をするとかいうことの前に、そういったやめたことにおいて直接影響のある地方のかわり財源、あるいは直接関係者の失業、転業の対策に関する問題、あるいはその資金、こういうものを、やっている中からもうすでに積み立てたらどうか、そういう措置をおとりになったらどうか、こう申し上げておる。と申しますのは、これはいつだったかちょっと忘れましたが、当委員会においても、選手の災害の問題とか、あるいは退職金の問題等も取り上げて、一部決議をせられたことがあります。ところが今日まだそれができていない。この答申の中にも、何項か忘れましたが、雇用の近代化ということがうたってあるわけです。選手の退職金の問題は、選手と自転車振興会との間には、いわゆる雇用契約がない、どういうような理由で、また退職金制度ができない。そういう点は、単に雇用契約の上に立っていないということだけで、失業のときのことを考えてやらぬ。こういうことでなく、考えるべきじゃないかと思う。ことに、一つ間違ったら命を失ったり、一生不具になるというようなけがもあるわけです。それに対して、やはり選手の災害その他の従業員の災害について、十分な措置がとられていないわけです。そういう点も施行の中から考えていくべきではないか、こういうように申し上げているわけです。そういう措置が今でもとれると思いますが、いかがですか。
#23
○佐藤国務大臣 実は私、御意見を聞き違えておりました。将来やめたときに失業対策をどうするかというお話、あるいは財源のためにやめられない、かわり財源を今のうらから考えたらどうだというような御趣旨かと思ったので、先ほどのようなお答えをしたのです。しかし、ただいまのお話を聞くと、やめる、やめぬにかかわらず、今日とにかくあるのだから、ある以上その従業員についての身分を確保しろ、あるいはそのときの財源確保については、これに限らず、各般にわたって財源確保が自治体本来の使命ではないか、こういう御指摘のように伺いますが、その通りだと思います。従いまして、ただいまの従業員の雇用関係なり、あるいは災害、けがをするとかその他の事柄で罰則を受けるとか、そのようなことで離職するような場合にどうするか、こういう事柄は、当然今ある姿においてもやはり必要なことだと思います。また、今までなければ、もちろん十分考えていかなければならぬ、かように考えております。
#24
○田中(武)委員 大臣言われましたので、それで私了承したいと思いますが、そうすることによって次のまた検討の場合に、こういうことがないからやめられないというととがないようにしてもらいたい、こう申し上げておるわけなんです。
 もう一つ。これはむしろ自治省との関係があるのですが、事務当局でけっこうです。この指示回数と実施回数との間に数字が合わぬといいますか、一方競輪は年に十二回しか一競輪場でできないとか、そうしてそれを県内なら県内で全部やって、まず三カ所なら三十六回。ところが、自治省の方からは、指示回数として与えたのは――三十六以上の各市町村が権利を持っておる。従って、競輪場の取り合いとか、そういう問題を往々にして起こしがちなんです。言うならば、一升五合水の入るような手を打っておいて一升びんしか置いていない、こういう事態が起きているわけなんです。これはむしろ指示回数は自治省だから、自治省と通産省との連絡を十分する必要があるのですが、自治省はいわゆる利益の均等といいますか、財源の均等というところがらそういうふうにやるのだろうが、それが往々にして施行者間のあつれきになって現われてきておる。こういう点について注意をしてもらいたい、このように思うわけです。
#25
○島田政府委員 指示回数と実施回数につきまして、まず第一に食い違いがございますのは、やはり競輪につきましていろいろな批判がございますので、自粛するという一つの前提に立っている点がございますが、あと、指示回数については通産省から指示をいたしておりますが、各競輪場の所有者とそれから施行者との間に話し合いが必ずしもうまくいっていないような点があるかと思います。実施時期について、あるいは施行者が複数形で競輪場を利用しているような場合には、特にその問題が多いようでございますが、この点につきましては、話し合いを円満にさせるようなあっせんを私どもいたしまして、できるだけ御趣旨に沿いたいと思います。
#26
○田中(武)委員 若こういう言葉があります。浜までは雨みのつけるしぐれかな、ということをちょっと耳にしたのですが、ともかくわれわれは競輪の本質についてはいろいろ意見を持っております。だがしかし、現にある限りはそれをよりよいようにしなくてはいけない。同時に、法の改正を待たずしてやれる行政指置、あるいは指導等もあるし、今のような指示回数と実施の問題等についてもいろいろやるべき点があろうと思います。だから、なくなるかどうか――われわれはなくしたいと思っておりますが、浜までは雨みのつけるしぐれかなですか、そういうことで、ともかく、浜まではぬれるにしても、その間はとにかくみのを着るということで、よいようにやってもらわなければ困ると思います。まだ言いたいことがたくさんありますが、この程度で終わります。
#27
○早稻田委員長 大矢省三君。
#28
○大矢委員 この機会にちょっとお尋ねしたいと思います。最近各地方団体で自主的にこの競輪を廃止をしたところがあるようであります。それについて、廃止したところで各府県なりあるいは施行者あるいは振興会その他が各職員並びに選手に対してどういう取り扱いをしているか、まず第一に参考のためにお聞きしたいと思います。
#29
○安岡説明員 御質問の趣旨があるいは聞き違っているかもしれませんが、つい最近のことといたしましては、競輪の廃止をいたしましたのが札幌でございます。それから兵庫県といたしましては明石。神戸市としては市宮競輪、これを昨年度限りで廃止いたしております。それに伴いまして、振興会に対してあとのめんどうを見る、あるいは従業員に対して退職あるいは退職に類する措置をするといったことにつきましては、それぞれの施行者におきまして、現地で十分関係者と連絡をとりまして、適当な措置をしておるというふうに了承しております。
#30
○大矢委員 その内容を教えていただきたい。たとえば退職金をどうしているか、あるいはまた、施行者と振興会、それから、選手と職員と違いますから、それらの取扱いをどういうようにしているか、具体的な内容につきましてわかっていましたら……。
#31
○安岡説明員 今詳細な資料を手元に持っておりませんので、後刻お届けして御説明いたしたいと思います。
#32
○大矢委員 答申について政府の御方針というか、大体どういうふうな、それを聞かせてもらえませんか。
#33
○小平政府委員 答申を七月二十五日に政府としては受けました。この答申の趣旨は、先ほども申し上げました通り、一言にして申せば、施行の組織あるいは運営等を改善して存続しろ、こういうことであります。その間、十数項目ぐらいにわたりまして御意見が出ておるわけでありますが、これらにつきましては、公営競技の、それぞれの担当の省におきまして、これを具体的にどう法改正に持っていくかということを今検討中でございます。ただ今回は、機械の振興費等の関係が去る九月一ぱいで期限が切れておりますので、とりあえずこれを一年間続けて実施ができるように、その点だけの改正案を御審議願っておる、こういうことでございます。
#34
○早稻田委員長 長谷川四郎君。
#35
○長谷川(四)委員 先ほど田中君が質問しておる中のことなんですが、いずれもとの種の競技というものは選手というむのがある、よって来たる原因というものは全部選手でございます。でございますから、選手に対する信賞必罰という、そういう原則の上に立ってある一定のものを与えるということが当然でなければならないと考えます。ですから、もっと具体的に申すならば、
 一定の金額を与える、五年なら五年やったときには一定の金額を与える、その間にもしあなたが間違いを起こした、八百長をやったというようなことがあったら一銭も与えないぞという、はっきりした原則がなければならないと考える。でございますから、もうすべてが選手にかかっている。もちろん今まで起こった事件というものは、全部選手の問題でございます。今後もそうであろうと考えられるから、その点に十分考慮していただきたいということだけを御要望申し上げておきます。
#36
○早稻田委員長 佐々木秀世君。
#37
○佐々木(秀)委員 審議会の答申が改定存置ということにきまったのですが、御承知の通り、公営競技法は議員提出による法律なのであります。それを、法律になったのですから各官庁で法に基づいて監督しているのでありますが、そういう性質で生まれた公営競技でございますから、いずれ改定された法律案が国会に提出されると思いますが、たまたま承りますと、その改定につきまして、おのおのの省が盛んに改定の工作をやっているようでございます。それに対しまして、振興会とかあるいはまた施行者とかあるいは選手関係の人たちが、どのような改正になるかといって、おのおのその団体において相談しているようであります。審議会において、将来、これとこれとこう改定しろという案であるならば心配ないのでありますが、ただ改定存続という結論でございますから、今後それを改正するにあたりましては、役所内において、その改定の法律を作ろうとなさるのか、あるいはまた慎重に取り扱うために学識経験者等を招致して、そうして万全の改定策を作るのかどうか、その点に対しての御見解を承りたいと思うのであります。
#38
○小平政府委員 今回の答申は、ただいま御指摘のありました通り、また先ほど田中委員から御指摘のありました通り、相当程度抽象的なものが非常に多いわけです。従ってこれを今後具体化するにあたりましては、それぞれの主管省で御検討願い、もちろん場合によっては答申の問題については、総理府の方に御相談があると思いますが、いずれにしましても、一たん法による調査会の答申が出たわけでございますから、今後各省としては、おそらくこの答申を基礎にして、それぞれ省、政府の立場で、あるいは役所の立場で改正案を具体化していく、こういうことになるであろう、かように思います。
#39
○佐々木(秀)委員 ただ、たまたま最近のうわさによりますと、各省が非常に独走しておるという。その独走の結果、いろんなものが漏れまして、こういう点はどうなっている、あるいは選手の待遇等についても十分な処置がなされていないとか、いろいろなうわさが出ておりますから、一つ、この改正案を作るにあたりましては、各方面の意見を十分尊重し、かつまた、もともとこれは議員提出の法律だということをお忘れなく、改正案を出していただきたいということの希望だけを申し上げておきます。
#40
○早稻田委員長 他に両案に対する質疑の申し出がありませんので、両案に対する質疑を終局するに御異議はありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#41
○早稻田委員長 御異議なしと認めます。
 両案に対する質疑は終局いたしました。
    ―――――――――――――
#42
○早稻田委員長 この際、両案に対し長谷川四郎君より、それぞれ修正案が提出されております。
    ―――――――――――――
#43
○早稻田委員長 まず提出者長谷川四郎君より趣旨の説明を聴取いたします。
#44
○長谷川(四)委員 私は、自由民主党を代表いたしまして、自転車競技法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案及び小型自動車競走法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案のそれぞれに対し修正案を提出し、以下簡単にその趣旨を御説明申し上げます。
 両修正案の案文はお手元に配付してある通りでありまして、それぞれ、附則の施行期日に関する規定に修正を加え、法律の適用を本年十月一日からとすることを内容とするものであります。
 政府提出の両案は、自転車等機械関係事業の振興費に関する制度について、本年十月一日以降は別に法律で定めることとなっておりますのを、さらに一年延長をして、明年九月末まで現行制度を存続せしめようとするものでありますが、今国会の開会日が九月下旬でありましたため、九月末までに両案の審議を終了することができず、政府原案のまま両案が成立しましたならば、十月一日より両案の施行前日までの間は、機械関係事業振興費制度に関しては空白期間となるのであります。この事態に対処するため、空白期間につきましても現行制度を適用せしめようとする両修正案衣糧出したわけでございます。
 何とぞすみやかに御賛同下さいますようお願い申し上げます。
#45
○早稻田委員長 以上で趣旨の説明は終わりました。両修正案に対しましては、別に発言の申し出がありません。
    ―――――――――――――
#46
○早稻田委員長 これより両案及び再修正案を一括して討論に付するのでありますが、討論の申し出がありませんので、両案を直ちに採決するに御異議はありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#47
○早稻田委員長 御異議なしと認め採決いたします。
 まず、自転車競技法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案について採決いたします。
 初めに長谷川四郎君提出の本案に対する修正案を採決いたします。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#48
○早稻田委員長 起立多数。よって、本修正案は可決されました。
 次いでただいまの修正部分を除く原案について採決いたします。これに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#49
○早稻田委員長 起立多数。よって、修正部分を除く原案は可決され、本案は長谷川四郎君提出の修正案の通り修正議決すべきものと決しました。
    ―――――――――――――
#50
○早稻田委員長 次に、小型自動車競走法の一部を改正する法律の一部を改正する法律案について採決いたします。
 初めに長谷川四郎君提出の本案に対する修正案を採決いたします。本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#51
○早稻田委員長 起立多数。よって、本修正案は可決されました。
 次いで、ただいまの修正部分を除く原案について採決いたします。これに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕
#52
○早稻田委員長 起立多数。よって修正部分を除く原案は可決され、本案は、長谷川四郎君提出の修正案の通り修正議決すべきものと決しました。
 お諮りいたします。ただいま議決いたしました両案に対する委員会報告書の作成に関しましては、委員長に御一任願いたいと存じますが御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#53
○早稻田委員長 御異議なしと認め、さよう決定いたしました。
 本日はこの程度にとどめ、次会は明十三日金曜日午前十時より開会することといたします。
 これにて散会いたします。
   午後二時九分散会
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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