くにさくロゴ
1960/02/28 第38回国会 参議院 参議院会議録情報 第038回国会 議院運営委員会 第11号
姉妹サイト
 
1960/02/28 第38回国会 参議院

参議院会議録情報 第038回国会 議院運営委員会 第11号

#1
第038回国会 議院運営委員会 第11号
昭和三十六年二月二十八日(火曜日)
   午前十一時四十五分開会
   ――――――――――
  委員の異動
二月二十八日委員向井長年君辞任につ
き、その補欠として村尾重雄君を議長
において指名した。
   ――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     斎藤  昇君
   理 事
           前田佳郁男君
           宮澤 喜一君
           岡  三郎君
           光村 甚助君
           加賀山之雄君
   委 員
           加藤 武徳君
           鹿島 俊雄君
           徳永 正利君
           松野 孝一君
           豊瀬 禎一君
           中村 順造君
           安田 敏雄君
           米田  勲君
           村尾 重雄君
  委員外議員
           上林 忠次君
       ―─────
   議     長 松野 鶴平君
   副  議  長 平井 太郎君
       ―─────
  政府委員
   内閣官房長官  大平 正芳君
   内閣官房副長官 保岡 武久君
  事務局側
   事 務 総 長 河野 義克君
   事 務 次 長 宮坂 完孝君
   議 事 部 長 海保 勇三君
   委 員 部 長 岸田  実君
   委員部副部長  若江 幾造君
   記 録 部 長 佐藤 忠雄君
   警 務 部 長 渡辺  猛君
   庶 務 部 長 小沢 俊郎君
   管 理 部 長 佐藤 吉弘君
  法制局側
   法 制 局 長 斎藤 朔郎君
   ――――――――――
  本日の会議に付した案件
○派遣議員の報告
○本会議における議案の趣旨説明聴取
及び質疑に関する件
○人事官の任命同意に関する件
   ――――――――――
#2
○委員長(斎藤昇君) これより議院運営委員会を開会いたします。
 さきに本委員会の決定を経て、豪雪による被害状況調査のため、本月中旬、新潟県及び北陸各県に議員派遣が行なわれたのでありますが、この際、先例により、各班の代表の方々から御報告を願うことにいたします。
 まず、北陸班の御報告をお願いいたします。
#3
○委員外議員(上林忠次君) それでは私から、第二班の一行を代表いたしまして、調査の概要を御報告申し上げます。
 今回の集中哀叫による被害県のうち、福井、石川、富山の北陸三県の調査を命ぜられ、去る二月十日から六日間にわたり自由民主党の櫻井志郎君、鳥畠徳次郎君、日本社会党の大河原一次君、民主社会党の田上松衛君及び私の五名で、福井県、石川県、富山県の順に現地の被害状況を調査して参りました。
 雪害は、今までの経験から推して、地震、台風、洪水などのように瞬間的に多数の生命財産を奪うような災害ではなかったのでありますが、今回の雪害は、短時日に集中し、しかも連続的に降雪する記録を見たのであります。また積雪の量からしても、明治三十年の観測以来昭和三十六年までの六十五カ年中、大正六年の十二月、昭和十三年の十二月に次ぐ記録でもあります。積雪量と融雪量は並行すると申します。今春必至であるという融雪災害を含めて、今回の雪害の人的、物的被害は確知されるのですが、ここではそういう点も考慮して、被害の数字等にわたっての事こまかなものは、一応差し控えさせていただくとととし、ごく大ざっぱに申し上げます。
 大体一月末までの確認済みのものとしては、三県を通じ、死者、行方不明二十名、負傷者二十三名、物的被害四十二億円であります。
 次に特徴的な点をごく簡単に申し上げます。いわゆる暖冬異変という気象現象がここ当分続いていたのですが、昨年暮れから年始にかけての集中豪雪は、北陸地方の交通機関、経済、産業及び生活を脅かし、まさに大混乱に陥らせたのであります。
 まず、交通輸送の関係では、北陸線を中心とした列車や地方鉄道及びバス路線等が完全に麻痺し、それが年末年始を控えての輸送繁忙のときにぶつかったので、列車や乗客の調整は困難をきわめ、その上、被害の地域も広範にわたったので、何よりもまず食糧の入手と暖房の確保等に集中せざるを得ないという問題が加重されたのであります。このような集中豪雪が今後の常態となるかどうか。気象専門家の話では、本年より寒冷期に入るという気象現象が現われ出したということですが、これらに対処するためにも、あらゆる施設等が本地方にふさわしいものかどうか検討するとともに、今後強力な除雪車、機械類の増備及び通信線の全ケーベル化等の列車運行の保全のために、万全の策が必要であるということを痛感いたした次第であります。そのためには、北陸線の複線と電化を促進してもらいたい旨の強い要望がありました。
 次に、道路の関係では、国道八号線を初め県道等に至るまで、舗装及び改修の中途ということもあり、そのために除雪、排雪は一そう困難を伴ったのであります。官民一致の協力により、県下のブルドーザー等の全機動力、あるいは労務の協力を得て除雪作業に全力をあげた結果、辛うじて一応幹線道路だけの交通を可能ならしめたということであります。そのため、これら除雪に要した不時の出費も重なり、県市町村及び各種団体はもちろん、個人の負担も増大する一方であるので、このための国の特別な助成についても格段の配慮を願いたい旨の要望がありました。
 私たち一行は、道路の損壊状況について、福井県の大野市から勝山市近辺、石川県の高松町から内灘近辺、富山県の黒部市近辺等の実情をつぶさに視察したのでありますが、特に機械力による除雪や自動車のすべりどめは砂利道路の被害を一そう大きくし、砂利は削り取られて大きな穴が至る所に見られたのであります。また舗装道路も、木地方特有の水分の多い雪のために、水が舗装にしみ込み、凍結し、舗装部分を損壊し、あるいはブルドーザーのキャタピラ等による破損がはなはだ多く目に映ったのであります。これら道路の改修促進についても、すみやかに補修を要するとともに、国庫補助の対策の要があることを痛感させられたのであります。
 次に、農林の関係では、福井県の大野市、勝山市及び富山県の石動町において、それぞれ被害状況の聴取と視察を行なったのでありますが、特に山林の折損木による被害が大きく、これに対する国の補償を熱烈に要望されたことは言うまでもありません。また林道の災害についても、現行法では、復旧事業に対する国の補助は、一カ所の工事費が十万円以しとあるのを、三万円から十万円以下の個所に対しても措置されたいこと、雪害による植林苗の手入れの費用の補助のこと、雪害による立木被害を森林火災保険法に適用されたいこと、木炭がまの補償制度の実施等の要望がありました。石川県高松町では平年において県下の七割のブドウを生産しているとのことですが、このブドウ園の果樹だなの崩壊現場では、早急に天災融資法の発動をされたい旨の要望がありました。富山県黒部市牧野の促成栽培用ビニール・ハウスの崩壊現場では、復旧用資金の貸付を講ぜられたい旨の要望がありました。また稲作単作地帯の場合、深雪と根雪日数が六十日から七十日をこえると腐敗枯死するというレンゲソウ対策についても、何らかの助成措置を講ぜられたい旨の要望がありました。
 その他畜産関係等、木地方の特異性からくる対策も多々あるようでありますが、特に今春の融雪時にはその被害も漸次上回るものと思われるので、今から万全の対策を講ぜねばならないことを痛感いたした次第であります。また長期間にわたり経済の活動は半身不随の状態であって、早急の正常化は困難であるので、所得税の減免措置、本年度の公共事業費の年内繰り越し措置等をあわせ考えられたい旨の要栗もありました
 最後に、今回の雪害に対する今後の措置等に関する私ども調査団の意見を申し上げますと、
 一、北陸地方の雪の特質として、水分が非常に多く、雪害に伴う今春の融雪災害は二重の災害をもたらすことが必至なので、本地方の特異性にかんがみて急速に善処する必要があること。
 二、雪害は毎年起こるものではないという考えが今まで一般的であり、これの対策がおくれていたが、今回の目立った被害を機会にその認識を改め、この際、雪害に対する特別基本法制定を国の対策強化として掛買すること。
 三、今回の百害による経済産業の混乱は、今後、後進地域の経済発展を一そう阻害し、先進地域との格差がますます拡大する傾向にあるので、これに対する措置を講ずること。
 四、北陸線の麻痺はこの地方の補給路を遮断し、大浪乱の原因となるので、これの対策に重点を置き、そのためにはまず北陸線の複線と電化を促進すべきこと。
 五、積寒道路対策事業のうち凍雪防止事業、除外専業及び防雪事業の予算措置を大幅に講ずること。
 六、屋根の除雪が意外な難事業であるため、これに要する費用が莫大であるのと、及び第一出火の場合、ために延焼が早くて消火作業が困難な事実等にかんがみ、火熱を上空に発散せしむるような特殊の屋根建築方法を考案し、普及指導すべきこと。
 以上、これを要約いたしまして、応急対策と恒久対策の両面の措置を講ずる必要があるということを申し上げ、簡単ではございますが、御報告を終わりまず。
#4
○委員長(斎藤昇君) 次に新潟班の御報告をお願いいたします。
#5
○松野孝一君 ただいま議題となりました豪雪による被害状況調査について、第一班の御報告をいたします。
 第一班は小柳牧衛君、武内五郎君、中村順造君及び私の四名でございまして、二月八日から四日間新潟県に参り、本委員会で特に御要望のありました長岡市の震災状況調査を含め、日程と時間の許す限り、広範囲かつ詳細に、被害状況、応急掛買、復旧対策等について調査するとともに、罹災者に対しましては慰めと激励の言葉を述べ、罹災者の切実なる要望を聴取して参りました。時間の関係もございますので、以下簡単にその概要を申し上げます。
 まず、雪害状況についてでありますが、旧臘二十七日から降り始めました雪は、新春二日には七十数年ぶりの豪雪となり、新潟市では二日朝には積雪一〇五センチに達し、気象台開設以来四番目の記録となり、また長岡市では、元日午後には実に積雪二〇九センチに達したのであります。かように積雪量が多かったということのほか、平年にはあまり積雪量の多くありません平野部、沿津部に多いという、いわゆる里雪となり、しかも湿性の雪でありましたために、予想以上の被害となったのであります。さらに一月十七、十八の両日及び二月一、二日の両日に、第二次、第三次の豪雪に見舞われましたために、被害は増加し、二月七日現在、死傷者五十六名、被害総額は約四十億円に上っております。異常なる積雪中のため被害の詳細については明らかにすることはできませんが、特徴的な二、三の点について被害状況及び今後の対策を申し上げることといたします。
 まず第一は、交通の麻痺による損害であります。すでに新聞等で御承知のごとく、国鉄関係だけでも雪害時における列車ダイヤの混乱ははなはだしく、旧臘三十一日のごときは、雪の中に閉じ込められた旅客列車四十六本、その滞留旅客人員は約二万三千人、滞留貨物列車は約二千車両に及んでおり、私鉄の運休、道路使用不能によるバス、トラックの運休等をあわせ交通は完全に途絶したのであります。このため新潟県においては、消防組織法を発動して関係市町村の消防団員を動員するとともに、自衛隊も出動し、人力、機械力を総動員して除雪に当たったのであります。物資輸送の面においては、われわれが現地を視察した二月上旬におきましても、鉄道で予定の約六〇%、路線関係では主要幹線の一部のみが復旧しているにすぎないために、トラックの運行キロ数は平常時のわずか六%にとどまっております。このため、一般市民生活のみならず、県内産業に与えた打撃は相当深刻なものがあります。雪の被害を最小限度に食いとめるためには、何よりもまず交通の確保が必要であり、このためには、当面除雪作業のすみやかなる進展をはかるとともに、今後においては、今次の経験にかんがみて、鉄道関係においては、地上防雪設備の増強、除雪車の近代化、除雪労務者の確保等により雪に対する抵抗力を強め、道路関係においては、除雪機械の増強、除雪を容易にするための道幅の拡張、流雪構、雪なだれ防止施設の整備等の必要があります。
 第二は農林水産関係の被害でありますが、農産物特に果樹の被害は非常に大きく、約五億五千万円に上っており、さらに融雪による裂傷枝折れ及び野ネズミ等による食害を加えますと、損害額は一そう増加するものと考えられます。また果樹の復旧には数年を要しますので、その減収は来年以降にも及ぶものと憂慮されます。それに、秋冬作物の被害、山林樹木の雪折れ等による被害、農地、農業用施設の被害等を加え、農林水産関係全体の被害は約十一億円に及んでおります。これらの対策といたしましては、復旧につき技術的指導を行なうとともに、被害農家に対しては、再生産に必要な資金の融資措置をとる必要があります。その他、病虫害対策、帯しろの消雪及び種子対策、家畜飼料及び春肥料の輸送対策等に万全を期する必要があります。
 第三は、商工関係の被害であります。豪雪のため、年末年始の小売業者の売り上げは例年の四分の一に減少し、このため小売の卸への支払いも滞り、金融はとみに逼迫しております。また工業面におきましても、工場施設の直接被害のほか、輸送事情の悪化のため、原材料不足、完成品の搬出不能という事態となり、大きな損害を出しております。県内商工業者の被害推定額は約二十六億円に達しており、これらの対策といたしましては、当面、交通路の確保のほか、特別融資の措置を講ずる等の必要があります。
 第四に、一般消費者のこうむった損害でありますが、家屋の直接被害のほか、除雪人夫賃の値上がり、生鮮食料品の値上がり等により、一世帯平均五千円程度の支出増となっております。また積雪地帯における家屋の耐用年限は一般に比して六〇%程度であり、管理、補修の費用も増高となっております。国といたしましても、租税の減免措置、固定資産税の平均指示価格の改正、生活保護基準額の引き上げ等、雪害経費を税法及び生活保護等の面で十分配慮する必要があります。
 第五に、かかる零露による地方財政の逼迫も、これを看過しがたいものがあります。除雪費、公共建築物修繕費、衛生管理費等、今次の雪害に要した経費に加えて、今後、雪害防除緒施設を拡充強化せんとするならば、相当の経費を要するでありましょう。これがため、県及び関係市町村は、国に対し、特別交付税の増額、除雪施設に対する補助、起債の認可、積雪のため中止した諸事業の次年度繰り延べを認めること等を強く要望いたしております。
 以上御報告いたしました雪害に加へまして、さらに融雪時に至りますれば、融雪によるなだれ、土砂くずれ、湛水等による被害が続発するでありましょうし、現に発生いたしておったのであります。かように雪害は多方向にわたっており、しかも程度の差はあれ、毎年必ず起こるものであるにかかわらず、従来、台風や洪水と同様の天災と見ることなく、単なる周期的自然現象として処理されてきたのであります。われわれは、ここに雪に対する認識を新たにし、基本的かつ総合的な調伏研究を行ない、これに対する値入的な国策を樹立しなければなりません。このため雪害防除法のごとき基本立法も考慮する必要があります。
 次に、長岡市の震災状況について御報告いたします。二月二日午前三時三十九分、長岡市周辺に起こりました地震は、その被害範囲において長岡市合併四地区にととまり、さほど広範囲にわたっておりませんが、深さ五千ないし一万メートルという比較的浅い地層であったため、昭和二十三年の福井地震と同程度の激震となり、その被害は死者五名、重軽傷者二十名、家屋の全壊百八十七棟、半壊及び小腰七百四十六棟、被災者五千三百五十五名に及び、損害額は八億円に達しております。余震は六十回にも及び、われわれが現地を視察中におきましても、二度も強度の余震を経験いたしました。地震発生と同時に災害救助法が発動され、自衛隊も出動して復旧作業に懸命の努力をいたしておったのでありますが、罹災者が最も望んでいるのは、住宅の建築資金と復旧資材確保に対する援助であり、その他国の最大の援助を要望いたしております。雪害に加えて二重の災害に苦悩する罹災者に対して、一刻も早く国の援助を差し延べる必要があると存じます。
 以上簡単でありますが、これをもつて御報告といたします。
#6
○委員長(斎藤昇君) 別に御発言がなければ、本件はこの程度にとどめます。
   ――――――――――
#7
○委員長(斎藤昇君) 次に、人事官の任命同意に関する件を議題といたします。
 本件につきましては、前回説明を聴取いたしましたので、御質問等おありの方はこの際御発言をお願いいたします。
#8
○光村甚助君 政府委員にお尋ねします。中御門人事官の任命については、衆議院の議院運営委員会でも相当紛糾したやに聞いております。質問の重複を避けてお聞きしますが、衆議院の議院運営委員会では、何か三項目について今後政府に強く要望をして、中御門人事官の任命に同意したということを聞いておりますが、その内容を一つお聞かせ願いたいと思います。
#9
○政府委員(保岡武久君) お話のように、衆議院の議院運営委員会におきましていろいろお尋ねがありまして、それぞれお答えをいたしておるのでございますが、要するところは、最も適当な人を選定して、そして国会の承認を受けるような手続をしろというようなことに尽きていたように思っております。
#10
○光村甚助君 具体的にお聞きしたいのですが、それでは私の方からいいますと、中御門という人は日本流にいえば六十九才、神田さんは六十七才、こういう人がはたして適任かどうかということも問題になったらしい。きのうの予算委員会の政府の方の発言によりましても、地方公務員でも定年法を設けようじゃないかという話が出ているのです。最高裁判所の長官だって七十才、あるいは普通の裁判官は六十五才、大学の先生あたりもたしか六十才とか六十三才とか聞いている。こういうときに、六十九才にもなったような人が、はたしてここに書いてあるように、ほんとうの適任かどうかということも問題になったように聞いております。それからもう一つ、国家公務員の中には非常に技術者が多い、ずっと以前には人事官の中の一人に技術者がおったのに、最近技術者を任命していないじゃないかという点なんかも問題になったように聞いている。私たちは、政府委員の方でただ問題になって答えておきましたといわれるのでしたら、衆議院のやったようなことを私たちは根掘り葉掘り聞いて、中御門という人が適任かどうかをお聞きしたいのですが、そういう点を一つ私は説明願いたいというのです。政府の方で議院運営委員会で答弁した内容をお聞かせ願いたいということなんです。
#11
○政府委員(保岡武久君) 今お話のようなお尋ねがあったのであります。それにつきまして大平内閣官房長官からお答えを申し上げてあるのでございますが、その中御門氏の前任者と申しますか、浅井氏の任期が三十七年の二月五日までございましたけれども、今回おやめになりましたので、その残任期間であるということが一つでございます。それから人事官につきましては、お話のありましたように、いろいろな点においてその適任であるかどうかということについての法律上のまあ制約と申しますか、御承知のように、国家公務員法第五条に詳しく規定されておりまするが、そういう点等から考えまして、中御門氏につきましては、行政官としての経験もありまするし、人事の取り扱い等につきましても、かつて国会におきまして勤務中に経験を持っておりますし、そういう関係から、政府といたしましては適任であるというふうに考えまして御提案申し上げたというような趣旨のことを申し上げまして、なおまた、技術官もこのごろは非常に重要な国家公務員としての立場を持っていきつつあるのです。そこら辺については、この承認をいただこうという人たち自体も十分に技術官の問題等についても考えを持っておる人というふうに政府といたしましては考えておりまするが、今後の問題といたしましては、特に技術官の問題等も、広く代表――代表と言っては語弊がありますが、お世話できるというような点も十分考慮いたしまして――というようなことを官房長官から申し上げているように聞いておるわけでございます。
#12
○光村甚助君 副官房長官は諮問案の衆議院の議院運営委員会に出られましたか。
#13
○政府委員(保岡武久君) 私は出ておりません。
#14
○光村甚助君 衆議院の議院運営委員会には官房長官が出て、よく詳しく説明するのは、参議院の議院運営委員会には、あなたが悪いということは言いませんが、参議院は政府の方では官房副長官をもって説明さしたら事が足りる、参議院は衆議院よりもちょっと下だ、こう見ておられるのでしょうか。
#15
○委員長(斎藤昇君) ちょっと光村君に申し上げますが、通常、人事案件の説明は官房副長官で説明を願っておったわけです。官房長官を必要とするときは特にその旨を伝えて御出席を願ったわけでありますが、このたびはその手続をとっておりません。もし必要であれば官房長官を……。
#16
○光村甚助君 衆議院は長官を必要として呼んだのですか。
#17
○委員長(斎藤昇君) さようだと思います。もし必要であれば後刻呼びたいと思います。
#18
○光村甚助君 それなら私これは留保します。委員、長に申し上げますが、官房副長官では向こうで問題になったことが答弁できないのです。もっと技術官を入れろという問題なんかも、この次には考慮しますということをはっきり言明しているのです。だから私は、それがここで答弁できたら、きょう承認しようと思いましたけれども、そういう答弁が全然できないじゃないですか。
#19
○政府委員(保岡武久君) 私は衆議院の方の委員会には出ておりませんけれども、一応官房長官が返事をいたしてあります点については、速記録を見て実は伺った次第でございます。
#20
○岡三郎君 光村さんが言ったのは、時間をできるだけ簡単にするために、一体、衆議院でどういう話があったか、それに対してどういう政府の答弁があったのか、それを聞いて重複を避けて、それで納得できれば大体これでいいのじゃないか、こういう趣旨で言ったところが、まあ人事の問題については副長官が当たるということは、それでいいでしょうけれども、今川の場合においては問題があったのです。どうしても総合的にやはり官房長官が――参議院として副長官が不満とか何とかいうことはさておいて、今回の場合はやはり、われわれとしては、承記するにしても明確にしたいものがある、こういうことなんですから、きょうこれ以上困らせてもしようがないと思うのです。次回に回わしてもらうという今の光村君の意見に同意せざるを得ないと思うのです。
#21
○宮澤喜一君 多少問題があるようですから、私もそういう御意向であれば、次回に回してもらいます。
#22
○委員長(斎藤昇君) あるいはきょう今すぐ……。
#23
○宮澤喜一君 むろん疑問とされている点が解明されてくれば、それはまた、きょうでもけっこうだと思います。
#24
○委員長(斎藤昇君) それでは、社会党、自民党両側から官房長官を呼ぶことが適当であるという御発言がございましたから、委員長は官房長官の都合を聞いて、すぐ出られるようでありましたならば、次の案件を進めておる間に官房長官の都合を聞くことにいたします。それではこの問題はちょっと留保をいたします。
   ――――――――――
#25
○委員長(斎藤昇君) 次の問題に移ります。
 それでは本会議における議案の趣旨説明聴取及び質疑に関する件を議題といたすことに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#26
○委員長(斎藤昇君) それでは、先般内閣から送付されました農業基本法案及び衆議院から予備審査のため送付されました北山愛郎君外十一名提出にかかる農業基本法案、以上二件の法律案につきましては、理事会において協議の結果、次回の本会議においてそれぞれその趣旨説明を聴取するとともに、次の要領により両案を一括して質、疑を行なうことに意見が一致いたしました。すなわち、
 時間は、自由民主党及び日本社会党各二十九分、化主社会党、無所属クラブ及び参議院同志会各十五分。人数は各派一名。順序は大会派順、
 以上の通りでありますが、右理事会申し合わせ通り決定することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○委員長(斎藤昇君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 ちょっと速記をとめて。
  〔速記中止〕
#28
○委員長(斎藤昇君) それでは速記を始めて。
 それでは、先の人事官任命同意に関する件に議題を返します。
 大平官房長官がおいでになりましたから、光村君から御質問を願います。
#29
○光村甚助君 先ほど官房副長官がお見えになりまして、衆議院における議院運営委員会の経過をお聞きしたのですが、詳しく御存じない。それで、あなたは出席されましたかと言ったら、私は出席しません、速記を読んだだけです、こういう話です。私の方では、非公式に聞いたところによりますと、中御門人事官の任命については相当紛糾したやに聞いております。しかし、いつまでもほうっておくわけにいかないので、政府の方で誠意を披瀝して、今後皆さんのお気に入るように――と言ったら語弊がありますが、納得せられるような人物を将来任命いたしたい、将来はまた技術者も入れたいというようなことでお話がついたやに聞いている。それを官房副長官にお尋ねしたが、おわかりにならない。だから、衆議院と同じように、その衝に当たられた官房長官にそのときの折衝の状態をお聞きしたい。こう考えて御足労をわずらわした次第であります。
#30
○政府委員(大平正芳君) 中御門人事官の任命御承認につきましては、衆議院の議連におきまして、第一点は、かねがね人事官会議の構成から考えまして、科学技術系統に理解があり、知識があられる方をという声が世上にいろいろありまするし、そういう観点から申しまして、もの足りないという気持が一つと、それから御老齢であるというような御注意がございました。政府部内におきましては、科学技術庁職員初め各方面から、この際は、科学技術に理解があり、知識がある人が望ましいという要請が各方面からございまして、承知いたしておるわけでございます。今回は、浅井人事官が御退任になりまして、あと約一年ございます。それで将来の問題として、人事官構成にそういった新風を吹き込むというようなことは十分私ども考慮を払うつもりでございますけれども、残任期間一年につきましては、人事行政に御経験もおありの方でございますし、また、御老齢とは申しますが、ただいま審議会等の運営状況をちょっとほかからも御注意がございまして聞いているのでございますが、これは御老齢の方必ずしも機能を果たされていないというわけじゃなく、むしろ御老齢の方の方が出席率が多いという傾向も見られるわけでございます。従いまして、そういう人事行政に御経験を持たれた方でございまするので、残任期間一年に限りまして御承認願いたい、そういうように申し上げたわけであります。
#31
○光村甚助君 わかりました。
#32
○岡三郎君 ずいぶん念を押すようですが、残任期間一年に限って御承認瀬いたい、こういうことですか。
#33
○政府委員(大平正芳君) 今回の御承認は残任期間一年だけお願いしているわけであります。
#34
○岡三郎君 次回はそういうふうなことはやらぬというのですか。つまり再任するかしないか、その先の問題だが、問題はそこまでいっているのです。
#35
○政府委員(大平正芳君) 次回は、先ほど申し上げました通り、科学技術系統の公務員につきまして深い知識のある方を任用することについて特段の考慮を払いたい、こういうつもりでございます。
#36
○委員長(斎藤昇君) 他に御発言もなければ、神田五雄君及び中御門経民君の人事官任命につき同意を与えることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#37
○委員長(斎藤昇君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後零時二十七分散会
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト