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1960/03/17 第38回国会 参議院 参議院会議録情報 第038回国会 議院運営委員会 第17号
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1960/03/17 第38回国会 参議院

参議院会議録情報 第038回国会 議院運営委員会 第17号

#1
第038回国会 議院運営委員会 第17号
昭和三十六年三月十七日(金曜日)
   午後二時四十一分開会
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     斎藤  昇君
   理事
           前田佳都男君
           宮澤 喜一君
           岡  三郎君
   委員
           石谷 憲男君
           加藤 武徳君
           鹿島 俊雄君
           北畠 教真君
           鍋島 直紹君
           松野 孝一君
           安田 敏雄君
           米田  勲君
           村尾 重雄君
        ―――――
   議     長 松野 鶴平君
   副  議  長 平井 太郎君
        ―――――
  事務局側
   事 務 総 長 河野 義克君
   事 務 次 長 宮坂 完孝君
   議 事 部 長 海保 勇三君
   委 員 部 長 岸田  実君
   委員部副部長  若江 幾造君
   記 録 部 長 佐藤 忠雄君
   警 務 部 長 渡辺  猛君
   庶 務 部 長 小沢 俊郎君
   管 理 部 長 佐藤 吉弘君
  法制局側
   法 制 局 長 斎藤 朔郎君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○大辻炭鉱の坑内火災事故調査のため
 の議員派遣に関する件
○本会議における議案の趣旨説明聴取
 及び質疑に関する件
○派遣議員の報告
○常任委員会専門員任用の件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(斎藤昇君) これより議院運営委員会を開会いたします。
 まず議員派遣に関する件を議題といたします。
 理事会において協議いたしました結果、昨日発生の大辻炭鉱における坑内火災事故について、その実情を調査するため、次の要領により議員六名を派遣することに意見が一致いたしました。すなわち、
 派遣議員の会派に対する割当は、自由民主党及び日本社会党各二名、民主社会党及び無所属クラブ各一名とし、社会労働委員及び商工委員各三名をもって構成すること。
 派遣期間は、住路航空機を利用することとして、四日間とする。
 以上の通りでありますが、右理事会申し合わせの通り決定することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○委員長(斎藤昇君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#4
○委員長(斎藤昇君) 次に、本会議における議案の趣旨説明聴取及び、質疑に関する件を議題といたします。
 理事会において協議いたしました結果、先般内閣から送付されました国民年金法の一部を改正する法律案及び国民年金特別会計法案、並びに衆議院から予備審査のため送付されました衆議院議員八木一男君外十四名提出にかかる国民年金法案、国民年金法の施行及び国民年金と他の年金との調整等に関する法律案、一般国民年金税法案、労働者年金税法案、国民年金特別会計法案及び国民年金の積立金の運用に関する法律案、以上八件の法律案につきましては、次回の本会議において、それぞれその趣旨説明を聴取するとともに、次の要領により一括して質疑を行なうことに意見が一致いたしました。すなわち、
 時間は、自由民主党及び日本社会党各二十分、民主社会党十五分。人数は各派一名。順序は大会派順。
 以上の通りでありますが、右理事会申し合わせの通り決定することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#5
○委員長(斎藤昇君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
  ―――――――――――――
#6
○委員長(斎藤昇君) 次に、先般本委員会の決定を経て、上清炭鉱の坑内火災事故調査のため議員派遣が行なわれたのでありますが、この際、先例により現地調査の御報告をお願いすることにいたします。派遣議員を代表して、鹿島俊雄君から御報告がございます。
#7
○鹿島俊雄君 ただいま議題となりました上清炭鉱の坑内火災事故調査について御報告いたします。
 議院を代表して派遣されました上清炭鉱坑内火災事故調査団は剣木亨弘君、吉田法晴君、小柳勇君、村尾重雄君と鹿島でございまして、四日間の日程をもって、御決定をいただきました去る十日午後五時三十分日航機で羽田を立ち、同夜福岡に到君、直ちに福岡通商産業局、福岡鉱山保安監督部、福岡労働基準局等から詳細な報告を受け、翌十一日現地に着き、現地関係者から報告を受け、全員坑内にも入り、つぶさに被害状況を調査するととに、遺族代表の方々にもお会いし、調査団として深く哀悼の意を表して参りました。遺族代表からは、再びかかる事故の起きないよう万全の対策を講ずるとともに、遺族に対しては十分なる生活の保障を行なってもらいたい等、切実なる要望がありました。以下その概要を申し上げます。
 まず、被害状況でございますが、火災当時の入坑者九十一名のうち、昇抗した者二十名を除く七十一名全員が一酸化炭素中毒により死亡いたしましたことはすでに御承知の通りであります。
 火災発生の前後の事情を申し上げますと、去る九日午前十一時三十分ごろ、坑口から約四百五十メートルの地点の本卸し第二水平坑道にあるコンプレッサー室の五十馬力モーター付近より出火しているのを、コンプレッサー係津川政夫外二名が発見し、直ちに消火弾等を投じましたが、煙が非常に多く思うにまかせず、また、さらにコンプレッサー用冷却水等をもって消火に努める等の措置を講じたが、ついに消火するに至らず、他方坑内西片詰所の電話から火災発生の報告があり、直ちに消火班を繰り込むとともに、藤中、吉松両名の係員は、坑内深部にあって稼動中の多数の労働者への連絡、救出、誘導に当たった模様であります。その間、鉱務監督官の指揮のもとに豊州及び糒救援隊を動員する一方、主扇風機はその運転を停止しております。ただし、その後数回約五分間の運転を行なった模様でありますが、以上のごとく火災の拡大を防止しようと努力したが、消火作業ははかどらず、その後到着した三井島廻の特別救護隊が入坑し、消火に努めた結果、発火から約七時間後にようやく消化に至ったのでありますが、発火点の近くにいた者は無事昇抗することができたが、その他の七十一名は昇坑退避中、本卸しにて四十五名、及び風道五片にて二十六名がついに死亡したのであります。その後翌十日午前五時ごろまでに、遺体の収容、引き揚げは完了しております。
 災害の発生原因については、私どもが調査に参りましたときは、遺体の収容が終了し、鉱山保安監督部並びに警察ともに発火源の調査を開始したばかりであって、スターター等電気施設系統からの発火か、コンプレッサーモーターの過熱か、あるいはタバコの不始末等、意見はいろいろでありましたが、事故十日前百馬力コンプレッサーに故障があったこと、五十馬力コンプレッサー座の天井その他に防火施設が不十分であった等、施設の欠陥が原因ではないかという疑いが強かったことは事実であります。しかし発火源についてはいまだ断定はされておりません。
 以上が災害の状況及び原因でありますが、私どもが現地を調査いたしました結果痛感いたしましたことを申し上げますと、まず第一に、保安管理者の指揮のもとに行なわれた火災発見後の措置は、主扇風機を停止し、火災の拡大を防止し、消火に努める点に重点が置かれ、坑内深部の七、八十名の誘導、救出の作業がおろそかにされたのではないか。第二に、坑内は二十五度の急傾斜の上、坑道は狭隘で規格に達せず、特に退避あるいは脱出すべき風道、排気道等の状態が非常に悪く、また延焼範囲はコンプレッサー室八平方メートル及びその付近の約二十平方メートル余のごく小部分であるのにかかわらず、七時間余の長きにわたって消火ができず、そのため多数の犠牲者を出したことは、消火器、貯水槽等の消火設備が全く整備されておらず、また救護隊及び救護機具の設備等が全くなかったため、早急に救出作業が行なえなかったということであります。また、災害の発生に備えて警報施設、退避訓練が全く行なわれていなかったこと等、炭鉱側の保安管理上の欠陥はおおうべくもなく、監督官庁の指導監督も十分でなかったと言わなければなりません。
 今後の対策といたしましては、最近相次いで頻発する炭鉱災害を防止するためには、人命尊重の精神に立脚し、保安監督機構の強化、鉱務監督官の待遇改善、身分保障、警報施設、共同救護隊の強化等、鉱山保安法の改正を行ない、また中小炭鉱の保安設備の整備助成のため特別な援助融資を行なうこと等の対策を講ずるとともに、他方、中小炭鉱が石炭不況によるコスト・ダウンを急ぐのあまり、保安設備が不十分なまま放置あれている現状にかんがみ、現在の石炭対策を根本的に再検討すべきだと存じます。
 なお、昨年九月二十日、中元寺川底陥没により六十七名の犠牲者を出しました豊州炭鉱のその後の状況も見て参りましたので、一言御報告を申し上げますると、災害発生後六カ月を経過した現在、遺体収容の作業はほとんどはかどらず、また陥没後古洞の自然発火による坑内火災は相当な範囲に広がり、他の古洞もさらに陥没の危険が増大しておりますので、これが消火等早急な解決対策を講ずる必要を痛感いたしました。
 以上、はなはだ簡単でありまするが、これをもって報告といたします。
#8
○委員長(斎藤昇君) 別に御発言もなければ、本件はこの程度にとどめます。
  ―――――――――――――
#9
○委員長(斎藤昇君) 次に、常任委長会専門員任用の件を議題といたします。
 事務総長の説明を求めます。
#10
○事務総長(河野義克君) 外務委員会の専門員の渡辺信雄君が希望によりその職を辞任いたすこととなりましたので、後任者の任命についてお諮りを申し上げたいと存じます。
 議院事務局法の第十一条によりまして、常任委員会の専門員は、常任委員長の申し出により、事務総長が議長の同意及び議院運営委員会の承認を得てこれを任免することになっておりまするが、先般、外務委員長から、理事会における満場一致の御了承のもとに後任者には結城司郎次君を任命するように取り計らってほしいという申し出がありました。
 結城君の経歴は、お手元にお配りした履歴書の通りでありますが、私としましては適任の方であると存じますので、本委員会の御承認を得て任命いたしたいと存じます。よろしくお願いいたします。
#11
○委員長(斎藤昇君) 別に御発言もなければ、本件を承認することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#12
○委員長(斎藤昇君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後二時五十二分散会
ソース: 国立国会図書館
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