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1960/03/23 第38回国会 参議院 参議院会議録情報 第038回国会 議院運営委員会 第18号
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1960/03/23 第38回国会 参議院

参議院会議録情報 第038回国会 議院運営委員会 第18号

#1
第038回国会 議院運営委員会 第18号
昭和三十六年三月二十三日(木曜日)
   午前十一時三十九分開会
  ―――――――――――――
  委員の異動
三月十七日委員基政七君辞任につ
き、その補欠として村尾重雄君を議長
において指名した。
三月十八日委員鍋島直紹君辞任につ
き、その補欠として塩見俊二君を議長
において指名した。
三月二十日委員塩見俊二君辞任につ
き、その補欠として小林英三君を議長
において指名した。
三月二十二日委員北畠教真君辞任につ
き、その補欠として杉原荒太君を議長
において指名した。
  ―――――――――――――
 出席者は左の通り。
   委員長     斎藤  昇君
   理事
           前田佳都男君
           宮澤 喜一君
           岡  三郎君
           光村 甚助君
           向井 長年君
           竹中 恒夫君
   委員
           天埜 良吉君
           石谷 憲男君
           加藤 武徳君
           鹿島 俊雄君
           徳永 正利君
           松野 孝一君
           安田 敏雄君
           村尾 重雄君
   委員外議員   川上 為治君
        ―――――
   議     長 松野 鶴平君
   副  議  長 平井 太郎君
        ―――――
  事務局側
   事 務 総 長 河野 義克君
   事 務 次 官 宮坂 完孝君
   議 事 部 長 海保 勇三君
   委 員 部 長 岸田  実君
   委員部副部長  若江 幾造君
   記 録 部 長 佐藤 忠雄君
   警 務 部 長 渡辺  猛君
   庶 務 部 長 小沢 俊郎君
   管 理 部 長 佐藤 吉弘君
  法制局側
   法 制 局 長 斎藤 朔郎君
  ―――――――――――――
  本日の会議に付した案件
○派遣議員の報告
○議員の外国派遣に関する件
  ―――――――――――――
#2
○委員長(斎藤昇君) これより議院運営委員会を開会いたします。
 先般本委員会の決定を経て、大辻炭鉱の坑内火災事故調査のため、議員六名が派遣されたのでありますが、現地調査を終了されましたので、この際、先例により、その御報告をお願いすることにいたします。
 派遣議員を代表して川上為治君から御報告がございます。川上君。
#3
○委員外議員(川上為治君) 大辻炭鉱坑内火災事故調査のため派遣されました議員団を代表し、調査の概要を御報告いたします。
 派遣議員団は、社会労働委員から吉武恵市君、阿部竹松君、相馬助治君、商工委員から阿具根登君、牛田寛君及び私の計六名をもって構成され、三月十八日午後一時空路羽田を出発し、夕刻福岡に着くや、直ちに通産局福岡鉱山保安監督部横田部長外数名より、災害発生の原因並びに現地事情につき詳細な説明を聴取、翌十九日は、降り注ぐ雨をついて現地に向かい、炭鉱事務所において矢野常務等より、また坑口現場において山近臨時技術最高責任者等から、さらに事務所において労働組合幹部から、災害発生の原因、現状並びに今後の対策等につき説明、要望等を聴取、その後通産局において保安監督部の鉱務監督官代表より炭鉱保安行政についての要望を聴取いたしました。以下その概要について申し上げます。
 大辻炭鉱は、昭和二十五年貝島炭鉱から分離して現在に及び、高江坑新大辻坑の二坑よりなり、月産約一万八千二百トン、従業員千四百名、中小炭鉱としては上位にあり、保安面につきましても幾たびか表彰を受け、優秀な保安鉱山といわれております。今回事故発生を見ましたのは、二坑のうち新大辻坑でありまして、三月十六日午前一時三十分ごろ、坑口より約九百三十メートルのコンプレッサー室より発火、これを発見した森田係員の連絡により、同鉱瓜生所長は、鉱務部長外職員、労働組合幹部、鉱員等二十五名とともに、午前二時状況調査並びに消火のため入坑し、午前三時ごろ、当時入坑作業中の七十七名の鉱員全員を昇坑退避させたのであります。その後数度にわたり、作業順調と予想される電話連絡があった後、午前五時十分ごろ、松原工作部次長より、酸素を送れとの連絡を最後に、二十六名全員不明となりました。これより先、午前四時五十分、救護隊一個班が坑内に入り、倒れている二名の被災者を発見しましたが、酸素不足のため救助することなく引き揚げております。その後、付近各鉱の応援救護隊二十一個班百五名の協力を得て、坑内探険を行ないましたが、坑内はガス充満のため、三月十八日夕刻までは探検は全く不可能でありました。
 私ども調査団が現地に参りました十九日昼ごろには、坑内一部密閉、ビニール風洞等、各種の方法により、二名の救出作業が可能となる状態となり、同夜半二名の遺体を収容、続いて二十一日夜半までに残る二十四名全員の遺体が収容されたのであります。
 今回の災害原因は、コンプレッサー室における電気事故と考えられますが、再入坑者を除く坑内作業中の鉱員全員が脱出救助され、消火のため入坑した所長以下二十六名が、しかも特に保安技術の専門家が多数罹災したことは、炭鉱災害において特筆すべきことと思われます。
 調査の結果では、コンプレッサー室の火災が付近の炭層に延焼、このため発生したガスにより罹災したものと推定されるのでありまますが、多数の死者を出した理由として、第一に、所長以下が消火を急ぐ余り、救命具を十分用意することなく、素面で入坑したことが指摘されます。この点につき、現場の専門家あるいは監督部係官に種々質問したのでありますが、技術的に問題があるとしても、再びかかる事故の発生せざるよう十分なる検討がなさるべきものと考えます。
 第二には、本鉱が保安優秀炭鉱として表彰を受け、また乙種炭鉱、すなわちガス危険度の低い炭鉱と指定されていたため、コンプレッサー室周囲の保安を軽視していたのではないかと思われることであります。たとえ乙種炭鉱であったとしても、炭層付近に保安設備不十分なコンプレッサーを配置することはきわめて危険であります。
 調査にあたり最も感じたのは以上の二点でありますが、最近の豊州、上清、そして大辻と、相次ぐ災害について考えますとき、当面の保安問題に関し、次のような対策が至急検討さるべきものと考えられます。
 第一は、鉱山保安監督行政の強化であり、たとえば監督官の人員、巡回回数、旅費、手当等、予算の問題、また鉱山保安法の検討等であります。
 第二は、石炭鉱業合理化と炭鉱経営者の保安設備改善の問題であります。合理化に急なる余り、保安設備や保安機器の充実に欠けることなきよう特に対策が望まれるのであります。
 第三は、炭鉱、特に中小炭鉱の保安設備改善に対する国の援助による特別措置の実施であります。
 第四は、鉱務監督官の身分保障であり、監督官が安心して保安行政に従事し得る方策の樹立が望まれるのであります。
 以上の諸問題については、遺家族の援護とともに、政党政派をこえ、相協力して早急に解決をすべきことを調査団一同痛感した次第であります。
 以上が調査の概要でありますが、最後に、不幸犠牲となられました二十六名の方々の御冥福を祈り、また遺族の方々に心からお悔やみを申し上げて報告を終わります。
#4
○委員長(斎藤昇君) 別に御発言もなければ、本件につきましてはこの程度にとどめます。
  ―――――――――――――
#5
○委員長(斎藤昇君) なお、先般の本委員会において、議員の外国派遣の件について決定いたしました際、派遣議員の氏名を御報告いたしたのでありますが、列国議会同盟春季会議に出席のための派遣議員のうち、藤原道子君は、都合により木村禧八郎君に変更になりましたので、この際、御報告いたしておきます。
 それでは、本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時四十六分散会
ソース: 国立国会図書館
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