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1960/12/22 第37回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第037回国会 本会議 第11号
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1960/12/22 第37回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第037回国会 本会議 第11号

#1
第037回国会 本会議 第11号
昭和三十五年十二月二十二日(木曜日)
    ―――――――――――――
 議事日程 第十号
  昭和三十五年十二月二十二日
   午後一時開議
 請 願
  〔請願日程は本号(その一)末尾に掲載〕
    ―――――――――――――
○本日の会議に付した案件
 議員水谷長三郎君逝去につき院議をもつて弔詞
を贈呈することとし、その文案は議長に一任する
の件(議長発議)
 益谷秀次君の故議員水谷長三郎君に対する追悼
演説
 衆議院事務局職員定員規程の一部を改正する規
程案(議院運営委員長提出)
 請願日程鹿児島県十島村の財政援助に関する請
願外百八十九請願
 傷病恩給の是正に関する請願外十八請願
 内閣委員会外十五常任委員会並びに公職選挙法
改正に関する調査特別委員会、科学技術振興対策
特別委員会及び国土総合開発特別委員会における
閉会中審査の件(議長発議)
    午後一時三十七分開議
#2
○議長(清瀬一郎君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
#3
○議長(清瀬一郎君) 御報告いたすことがございます。
 議員水谷長三郎君は、去る十二月十七日逝去せられました。まことに哀悼痛惜の至りにたえません。
 つきましては、同君に対し、院議をもって弔詞を贈呈いたしたいと存じます。なお、この文案は議長に一任せられたいと存じます。これに御異議ありませんか。
    〔異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○議長(清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 つきましては、議長の手元において起草いたしました文案を朗読いたします。
    〔総員起立〕
 衆議院は多年憲政のために尽力し特に院議をもつてその功労を表彰され再度国務大臣の重任にあたられた議員正三位勲一等水谷長三郎君の長逝を哀悼しつつしんで弔詞をささげます
 この弔詞の贈呈方は議長において取り計らいます。
#5
○議長(清瀬一郎君) この際、弔意を表するため、益谷秀次君から発言を求められております。これを許します。益谷秀次君。
    〔益谷秀次君登壇〕
#6
○益谷秀次君 私は、諸君の御同意を得て、議員一同を代表し、故衆議院議員正三位勲一等水谷長三郎君に対し、つつしんで哀悼の言葉を申し述べたいと存じます。(拍手)
 私どもは、かねて水谷君が御静養中と承り、御回復の一日も早からんことを心からお祈りしていたのであります。ことに、私は、水谷君とは京都大学の同窓として、平素何かと親交を重ね、君の人格、識見に対しては日ごろ深い敬意を払っていたものであります。去る十七日朝、君の訃報に接し、深い悲しみに打たれたのであります。
 水谷君は、明治三十年十一月京都市に生まれ、京都府立第二中学校を経て第三高等学校に進まれました。大正七年京都大学法学部に入学されるや、河上肇先生の薫陶を受けて社会主義経済学をおさめるとともに、友愛会に入り、社会運動の第一歩をしるされたのであります。大正十年大学卒業後も大学院で研究を続け、また、労学会を組織して、社会主義理論の探求と実践とに若い情熱を傾けられたのであります。大正十二年弁護士を開業し、同時に、立命館大学講師等となり、さらに研さんを積まれました。君は、この間、幾多の著書、翻訳書を出版されましたが、これらは今なお学界において貴重な労作として認められているのであります。
 君が初めて本院に議席を占められたのは昭和三年の第一回普通選挙のときでありまして、当時労農党から立候補し、七名の同志とともに、わが国における最初の社会主義政党の代議士として、みごと当選されたのであります。(拍手)しかも、君は、このときまだ三十才という若さでありました。君は、議員となるや、特に財政経済の諸問題について多年のうんちくを傾けて活躍され、少壮有為の政治家として、その将来を嘱目されるに至りました。昭和十七年の翼賛選挙には、非推薦にもかかわらず、みごと当選の栄を得られました。(拍手)
 戦後、君は、片山哲君、西尾末廣君らとともに、日本社会党の結成に指導的役割を果たし、続いてその中央執行委員に選ばれ、政策の立案に、党勢の拡張に、多大の寄与をいたされました。昭和二十二年の総選挙の後、片山内閣が組織されるや、商工大臣として入閣し、引き続き芦田内閣にもその任にあって、わが国産業の復興と経済の安定とに挺進努力されたのであります。中でも、中小企業の育成に並々ならぬ尽力をされたことは、君の大きな業績であると存じます。(拍手)その後、社会党の顧問あるいは政策審議会長として、高邁な識見を傾けて活躍しておられました。君は、常に旺盛な研究心をもって政治経済の動向を察知し、これが方策を樹立されたのでありまして、その鮮明な理論と中正な判断とは、けだし余人の追随を許さぬものがあったのであります。(拍手)
 本年一月、民主社会党が結成されるや、君は、同党の国会議員団長の要職に選ばれて党務に専念し、多大の信望を一身に集めておられたのであります。
 君は、本院議員に当選すること十二回、在職二十六年八カ月に及んでおられます。昨年四月には、社会主義陣営における国会議員中最初の永年在職議員として、院議により表彰の栄誉を受けられたことは、諸君御承知の通りであります。(拍手)
 かくして、君は、戦前戦後を通じて三十年の長きにわたって国政審議に当たり、議会政治の発達と国民生活の安定向上とに尽瘁され、きわめて偉大な功績を残されたのであります。(拍手)
 思うに、水谷君は、きわめて清廉高潔な人格者でありました。その性格はまことに円満明朗で、常に穏やかな態度を失うことなく、人々の深い敬愛の的となっておられたのであります。しかも、同時に、非常な努力家であり、かたい信念の士でありました。君は、強固な意思を持って、四十余年間幾多の試練に耐えながら、社会主義の大道を堂々と濶歩してこられたのであります。
 水谷君は、つとに雄弁家として聞こえ、また座談の名手として、ラジオ、テレビにおける討論会等を通じて広く国民大衆に親しまれておられました。
 しかるに、君は、数年来健康がとかくすぐれず、病床に親しみがちでありましたが、昨年秋以来、一身を顧みず民主社会党結成に尽力し、引き続き国会議員団長として異常な激務に当たられたことによるものでありましょうか、病状が悪化し、この夏、入院のやむなきに至りました。
 今回の総選挙には、病床から立候補したにもかかわらず、選挙民の熱烈な支持のもとに当選されたのであります。
 私どもは、君の元気な姿を再び当議場に見ることを心から念願しておりましたにかかわらず、その祈りはついに空しくなり、まことに限りないさびしさを覚える次第であります。(拍手)
 現下、内外の政治情勢ますます複雑多難のとき、水谷君のごとき練達な大衆政治家が、しかも、六十三才という、政治家としていよいよ本領を発揮すべき年をもって逝去されましたことは、ひとり民主社会党のみならず、国家、国民にとりこの上もない大きい損害であり、返す返すも残念しごくであります。(拍手)
 私は、ここに、水谷君の生前の功績をたたえ、君の風格をしのび、つつしんで追悼の言葉といたします。(拍手)
     ――――◇―――――
#7
○田邉國男君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
 すなわち、議院運営委員長提出、衆議院事務局職員定員規程の一部を改正する規程案は、委員会の審査を省略してこの際これを上程し、その審議を進められんことを望みます。
#8
○議長(清瀬一郎君) 田邉國男君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○議長(清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
 衆議院事務局職員定員規程の一部を改正する規程案を議題といたします。
    ―――――――――――――
#10
○議長(清瀬一郎君) 提出者の趣旨弁明を許します。議院運営委員会理事天野公義君。
    〔天野公義君登壇〕
#11
○天野公義君 ただいま議題となりました衆議院事務局職員定員規程の一部を改正する規程案について、提案の趣旨を御説明いたします。
 この規程案は、さきに本院において可決され、参議院に送付されました行政機関職員定員法等の一部を改正する法律案に準じ、衆議院事務局における常勤職員のうち四名を定員化しようとするものであります。
 本案は、議院運営委員会において起草、提出したものであります。
 何とぞ、御賛同あらんことをお願いいたします。(拍手)
    ―――――――――――――
#12
○議長(清瀬一郎君) 採決いたします。
 本案を可決するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#13
○議長(清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、本案は可決いたしました。
     ――――◇―――――
#14
○田邉國男君 議事日程追加の緊急動議を提出いたします。
 すなわち、この際、請願日程百九十件とともに、本日委員会の審査を終了した傷病恩給の是正に関する請願外十八件を追加して一括議題となし、その審議を進められんことを望みます。
    ―――――――――――――
#15
○議長(清瀬一郎君) 田邉國男君の動議に御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○議長(清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、日程は追加せられました。
 鹿児島県十島村の財政援助に関する請願外二百八請願を一括して議題といたします。
    ―――――――――――――
#17
○議長(清瀬一郎君) 各請願は委員長の報告を省略して採択するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#18
○議長(清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決しました。
     ――――◇―――――
#19
○議長(清瀬一郎君) お諮りいたします。
 内閣委員会外十五常任委員会並びに公職選挙法改正に関する調査特別委員会、科学技術振興対策特別委員会及び国土総合開発特別委員会から、ただいま朗読いたします各案件につき閉会中審査いたしたいとの申し出があります。参事をしてその案件を朗読いたさせます。
#20
○議長(清瀬一郎君) 各委員会において、ただいま朗読の案件につき閉会中審査するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○議長(清瀬一郎君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
     ――――◇―――――
#22
○議長(清瀬一郎君) 諸君、第三十七回国会は本日をもって終了いたします。
 今国会は、去る五日に召集せられ、会期は十八日間でありまして、当初、役員の選挙、首班指名を行ない、十二日から実質的審議に入り、当面の緊急施策について慎重な審議が行なわれたのであります。諸君は、終始熱心にその職務に精励せられました結果、本年度補正予算を初め、緊急の諸議案を議了して、今国会の使命を十分に果たし得ましたことは、まことに御同慶にたえません。ここに、諸君の連日の御努力に対して深く感謝の意を表する次第であります。
 次の通常会は来たる二十六日をもって召集せられておりますが、諸君におかれましては、御自愛の上、国家のためますます御活躍あらんことを望んでやみません。(拍手)
#23
○議長(清瀬一郎君) この際、暫時休憩いたします。
   午後一時五十六分休憩
     ――――◇―――――
    〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕
ソース: 国立国会図書館
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