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1960/12/20 第37回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第037回国会 法務委員会 第5号
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1960/12/20 第37回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第037回国会 法務委員会 第5号

#1
第037回国会 法務委員会 第5号
昭和三十五年十二月二十日(火曜日)
    午前十一時六分開議
 出席委員
   委員長 池田 清志君
   理事 田中伊三次君 理事 馬場 元治君
   理事 林   博君 理事 牧野 寛索君
   理事 山口六郎次君 理事 井伊 誠一君
   理事 坂本 泰良君
      上村千一郎君    浦野 幸男君
      唐澤 俊樹君    岸本 義廣君
      小島 徹三君    千葉 三郎君
      猪俣 浩三君    田原 春次君
      畑   和君    三宅 正一君
 出席政府委員
        法務政務次官  古川 丈吉君
        検     事
        (大臣官房司法
        法制調査部長) 津田  實君
 委員外の出席者
        検     事
        (大臣官房経理
        部長)     近藤 忠雄君
        最高裁判所事務
        総局事務次長  内藤 頼博君
        専  門  員 小木 貞一君
    ―――――――――――――
十二月二十日
 委員山口好一君辞任につき、その補欠として安
 井誠一郎君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
十二月十九日
 裁判所の代行書記官等制度廃止に関する請願(
 畑和君紹介)(第一四五号)
 同外二十三件(黒田寿男君紹介)(第一七九
 号)
 同外二十一件(黒田寿男君紹介)(第二一三
 号)
 同外二件(畑和君紹介)(第二四九号)
 同外三件(畑和君紹介)(第二四九号)
 岡山市南方緑地帯に岡山検察庁々舎新築反対に
 関する請願(逢澤寛君紹介)(第二四八号)
は本委員会に付託された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 閉会中審査に関する件
 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案起草
 の件
 一 岡山市南方緑地帯に岡山検察庁々舎新築反
   対に関する請願(逢澤寛君紹介)(第二四
   八号)
 二 裁判所の代行書記官等制度廃止に関する請
   願(畑和君紹介)(第一四五号)
 三 同外二十三件(黒田寿男君紹介)(第一七
   九号)
 四 同外二十一件(黒田寿男君紹介)(第二一
   二号)
 五 同外二件(畑和君紹介)(第二一三号)
 六 同外三件(畑和君紹介)(第二四九号)
     ――――◇―――――
#2
○池田委員長 これより会議を開きます。
 本日は、まず裁判所職員定員法の一部を改正する法律案起草の件について議事を進めます。
 本件につきましては、先刻の理事会の申し合わせによりまして、委員会案を起草することに御協議をいただいたのでありますが、その案文はお手元に配付いたしてありますので、この際、その趣旨につきまして御説明を願うことにいたします。林博君。
    ―――――――――――――
#3
○林委員 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案について、案文の趣旨を御説明いたします。
 本案の趣旨は、定員外職員の定数の一部を裁判所職員定員法による裁判所の職員の員数に組み入れることとしたことであります。従来裁判所におきましては、二カ月以内の期間を定めて雇用される定員外の常勤職員が相当数勤務しているのでありますが、これら職員の中には、その従事する職務の内容その他の点につき定員内の職員との間には格別の差を認めがたいものがあるにもかかわらず、これらはすべて裁判所職員定員法による定員の外に置かれているのであります。
 今国会において、行政機関職員定員法の一部を改正する法律案が政府より提出せられ、その審議に際し、定員外職員の定員化を行なうこととなりましたことは御承知の通りであります。よって、これに対応して、定員外職員の定数の一部を裁判所職員定員法による裁判所の職員の員数に組み入れることが適当と考えられますので、本案においては、裁判所の職員の員数を二十六人増加することといたしました。
 以上が裁判所職員定員法の一部を改正する法律案の趣旨であります。
 国会法第五十条の二により本案を当法務委員会の提出案といたしたいと存じますので、すみやかに御可決下さいますようお願い申し上げます。
#4
○池田委員長 ただいまの林委員の御説明に関連しまして、御発言はありませんか。――別に御発言もありませんので、念のため、この際本案に関する政府の意見をお聞きしたいと思います。古川法務政務次官。
#5
○古川政府委員 本法律案につきましては、諸般の事情もありますので、政府といたしましてはやむを得ないものと認めます。
    ―――――――――――――
#6
○池田委員長 お諮りいたします。
 本案を委員会の成案とするに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○池田委員長 御異議なしと認めます。よって、成案とするに決しました。
 引き続き、本案の提出方法についてお諮りいたします。
 国会法第五十条の二の規定により、本案を本委員会提出の法律案とするに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○池田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
     ――――◇―――――
#9
○池田委員長 これより請願の審査を行ないます。
 ただいままで当委員会に請願は六件付託になっておりますが、紹介議員の紹介説明等を省略し、直ちに関係当局の所見を求むることといたしたいと存じます。これに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#10
○池田委員長 御異議なしと認め、さように取り計らいます。
 日程第一、岡山市南方緑地帯に岡山検察庁々舎新築反対に関する請願を議題とし、政府当局の所見を求めます。近藤経理部長。
#11
○近藤説明員 岡山市の南方公園の敷地の一部に法務合同庁舎を建てる計画を法務省としては考えておるわけでございます。それにただいま御説明のありましたような反対の請願があることでございます。この問題につきましては、従来関係方面ともいろいろ連絡しておったわけでございますが、賛成の声が各地とも非常に多いわけでございます。一例を申し上げてみると、岡山市の議会におきましても、昨年末賛成の決議をされたわけでございます。それから岡山の弁護士会におきましても、全会一致で移転についての賛成の決議をされておるわけでございます。そのほか岡山県出身の在京の法務関係の会員の諸氏の方から法務大臣及び建設大臣あてに賛成の陳情があるわけでございます。そういう関係でございまして、法務省といたしましては、こういう一般の声をも参酌し、なお事柄が、御承知のように裁判所の新しい庁舎が南方公園の横にできまして、現在あります検察庁が約一キロ離れておるわけでございまして、その両者の間の距離が非常に遠うございまして、裁判と検察との関係におきまして、いろいろ事務的な不便が非常にございます。つきましては、これは裁判、検察の仕事の能率の上にも非常に阻害がございまして、さらに被告人のあるいはこういう人たちの関係者の人権の問題にも関係することでございますし、何とかして近い場所に置きたいというのがわれわれの考え方でございまして、大方の御意見も御同様に承っておるわけで、一般の利便の上から申しましても、裁判所と検察庁が離れておるということは、いずれにも不便があるわけでございますので、何とか一カ所に近いところにまとまって仕事をしたいというのが、われわれ法務省側の考えでございます。
 なお、検察庁のみならず、この建物につきましては、法務局とかあるいは保護観察所、公安調査局、こういうものの合同庁舎を建てる予定でございますので、請願の趣旨にございますような、いわゆる刑務所的性格云々というような問題は全然ないわけでございますので、その意味におきましても、われわれといたしましては、そういうふうな建物を建てたい希望でございます。
    ―――――――――――――
#12
○池田委員長 次に、日程第二ないし第六、裁判所の代行書記官等制度廃止に関する請願五件を一括議題とし、関係当局の所見を求めます。
#13
○内藤最高裁判所長官代理者 最高裁判所といたしましては、現在の代行書記官制度に対しまして、研修等によりまして書記官としての能力を付与する方策を講じました上で、順次書記官に任用し、代行書記官制度を廃止するようにしたいと考えておりまして、今後その方向で一そう努力したいと存じます。
#14
○池田委員長 他に御発言はありませんか。
#15
○畑委員 そうしますと、逐次能力を試験して、代行をさらに引き上げて書記官とするということですか。
#16
○内藤最高裁判所長官代理者 原則として、研修によりましてそういう能力を付与する制度をとっておりますが、実務経験等も重んじまして、その資格を付与するようにいたしたいということであります。
#17
○畑委員 それは定員関係もあるわけですか。
#18
○内藤最高裁判所長官代理者 定員といたしましては、書記官の方にまだ欠員がございますので、その措置はとれると考えております。
#19
○畑委員 能力さえあれば余地はあるのですね。
#20
○内藤最高裁判所長官代理者 現在のところはさようでございます。
#21
○畑委員 そうしますと、仕事の内容は全然同じですか。責任は同じですか。
#22
○内藤最高裁判所長官代理者 書記官につきましては、裁判官の法律についての調査の補助をいたすような権限ができております。代行書記官にはその権限がございません。そういった相違はございます。
#23
○畑委員 裁判所の方としては今言ったようなことで逐次研修をして引き上げていく、それだけの定員の余地はあるということですね。
#24
○内藤最高裁判所長官代理者 さようでございます。なお、定員につきましては、来年の予算におきましては、さらに増員を要求しております。
#25
○池田委員長 他に御発言はありませんか。
    ―――――――――――――
#26
○池田委員長 では、請願六件を一括議題とし、その採否を決定いたします。
 お諮りいたします。理事会の申し合わせによりまして、日程第一は留保とし、日程第二ないし第六の各請願はいずれも採択の上内閣に送付すべきものであると決するに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#27
○池田委員長 御異議なしと認めます。よって、さように決定いたしました。
 なお、ただいま議決いたしました請願の委員会報告書の作成につきましては委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#28
○池田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
     ――――◇―――――
#29
○池田委員長 理事会の申し合わせによりまして、閉会中審査申し出の件についてお諮りいたします。
 開会中における調査事項について、閉会中もなお審査するため、
 一、裁判所の司法行政に関する件
 二、法務行政及び検察行政に関する
  件
 三、国内治安及び人権擁護に関する
  件について、議長に対し閉会中審査の申し出を行ないたいと思いますが、期間も短かいことでありますから、実際に委員会が開かれるかどうか危ぶまれるのでございますが、本件については委員長に御一任願いたいと存じますが、それに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#30
○池田委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。
 この際、暫時休憩いたします。
    午前十一時十八分休憩
     ――――◇―――――
    〔休憩後は会議を開くに至らなかった〕
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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