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#1
第033回国会 議院運営委員会 第8号
昭和三十四年十一月二十六日(木曜日)
    午後十一時十五分開議
 出席委員
   委員長 荒舩清十郎君
   理事 佐々木盛雄君 理事 長谷川 峻君
   理事 松澤 雄藏君 理事 三和 精一君
   理事 山村新治郎君 理事 山下 榮二君
   理事 柳田 秀一君 理事 下平 正一君
   理事 池田 禎治君
      安倍晋太郎君    天野 公義君
      天野 光晴君    飯塚 定輔君
      加藤 精三君    椎熊 三郎君
      長谷川四郎君    服部 安司君
      古川 丈吉君    毛利 松平君
      栗原 俊夫君    小林 正美君
      兒玉 末男君
 委員外の出席者
        議     長 加藤鐐五郎君
        副  議  長 正木  清君
        事 務 総 長 鈴木 隆夫君
    ―――――――――――――
十一月二十六日
 委員保利茂君辞任につき、その補欠として加藤
 精三君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 元本院議長小山松壽君逝去につき弔詞贈呈の件
 外務大臣藤山愛一郎君不信任決議案の取扱の件
 外務委員長小澤佐重喜君解任決議案の取扱の件
 ヴィエトナム賠償協定批准延期に関する決議案
 の取扱の件
 国会運営正常化に関する件
 次回の本会議の議事に関する件
     ――――◇―――――
#2
○荒舩委員長 これより会議を開きます。
 元本院議長小山松壽君逝去につき弔詞贈呈の件についてでありますが、元本院議長小山松壽君が昨二十五日逝去されました。ここにつつしんで哀悼の意を表します。
 つきましては、同君は、元本院議長であり、議員在職三十年四カ月で、永年在職議員として表彰された方でありますので、先ほどの理事会における話し合いの通り、前例に従い、お手元に配付の案文の通りの特別弔詞を贈呈するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ―――――――――――――
衆議院は多年憲政のために尽力し特に院議をもってその功労を表彰されまたかつて長きにわたり本院議長の重職にあたられた正三位勲一等小山松壽君の長逝を哀悼しつつしんで弔詞をささげます。
    ―――――――――――――
#4
○荒舩委員長 なお、前例に従い、明日の本会議において議長からこの旨御報告することと相なりますから、御了承を願います。
    ―――――――――――――
柳田委員 議事進行について。昨年の十二月に、例の警職法に端を発しまして、議会が非常に混乱した後、両党首会談をもちまして、国会の正常化を申し合わせました。その結果、ここに衆議院は全会一致をもって議長、副議長さんを選び、しかも、議長、副議長さんは、党籍を離脱されて、われわれ国会に席を持つものとしては、国会の正常化に努力してきたわけであります。しかるところ、昨夜から今暁にかけましての外務委員会における審議が、非常に混乱をいたしましたことは、まことに遺憾であります。実は、その点に関して、わが社会党としては、昨夜からとられた自民党の態度は、まことに数を頼みとする多数の暴力である。従って、このような数さえ頼めば、どのような理不尽でも通るというようないき方をされるならば、ここに多数党みずからが、国会運営に責任を持つべき多数党みずからが、国会の正常化をお破りになったのであるから、われわれとしては、本日の本会議に快よく出席することはできない、こういう議論が党内では有力にあったわけであります。しかし、私たちは、そういう議論は議論としてやはり国会の正常化に尽くす以上は、堂々と所信をしかるべきそれぞれの委員会なり本会議で述べて、そうしてこれに対して世論の批判を仰ぐべきである、こういう態度できておるわけであります。本日の執行委員会におきましても、その決定をしたわけであります。従って、こういうような非常に紛糾をいたしました後でありますから、この際、私たちは虚心たんかいに、お互いにみずからの非はやはりこれを反省するということで、先刻来わが党の国会対策委員長が議長さん、副議長さんにお目にかかりまして、こういうような非常に混乱した遺憾な状態を、正常な運営をするために御尽力を願いたい、かようにお願いをしたわけであります。同時に、また議長さん、副議長さんからも、議院運営委員会理事会にも、また議院運営委員会にも入って、それぞれ堂々の所信を述べられたいということでありますから、われわれもそれを当然快よく了承したわけであります。従って、そのとき議長さん、副議長さんのお話は、議院運営委員会理事会、議院運営委員会とそれぞれ並行して、議長さん、副議長さんの職権によって、両党の国会対策委員長、さらに社会クラブの国会対策委員長等をお呼び願って、混乱したこの国会の状態を正常な姿に戻されるごあっせんを願いたいということで御了承を得まして、並行的にそれを進めようということで、先刻来私たちは理事会に入り、また今この委員会に出席しているわけであります。従って、一方において行なわれております国会正常化への議長さん、副議長さんを介しての各党の努力は、どの程度進行しているのであるか、それを一つ、この審議を進める上において重大な関係があるわけでありますから、御説明を願いたいと思います。
#5
○椎熊委員 ただいまの社会党の理事の方からの発言は、聞き捨てならぬことであります。私は、本夕この席上こういうことを言おうと思って来たのじゃない。しかし、実にけしからぬ発言です。きのう外務委員会が騒擾を来たしたのは、だれが一体騒擾したのか。全部社会党の議員だけです。委員長を取り巻いて、暴力をもって傷まで負わしておりますし、速記をとることができなくせしめたのは、だれがしたか。わが党の議員は、席から一人も離れた者はございませんぞ。それを多数党の責任だとはだれが言うか。そういう事実を曲否して、この席上においてそういう暴言を吐くというのは、何たることであるか。もう少し責任を帯びてこの席に来なければいけませんぞ。あなた方は、国会を正常化したかったならば、ゆうべのような理不尽な暴力を慎むべきである。あなた方以外に、他の会派でそんな行動をした者はありますか。言ってごらんなさい。あなた自身も、あの席にいたじゃありませんか。だれが委員長席に殺到したのか。あなた方の会派以外に一人もないですよ。そういうことでもって天下を欺瞞せんとするがごときことこそ、国会の正常化を不純ならしめるものである。言葉を慎みなさい。何でも言えると思って、勝手なことを言わしておいてはいけません。委員長、注意しなさい。こういうことよりも、本日はこの時間も切迫した際に、重大なる案件について審議すべきものがある。国会正常化の申し合わせのごときは、われわれは率先してそれに賛成したのだが、一カ年たった今日まで、諸君はわれわれの相談に応じようとしない現状にある。私は、それを今批判しようとするものではない。ただ、こういう忙しい最中ですから、そのような問題は、後日ゆっくり御相談申し上げることといたしまして、本日は、案件の扱いについて堂々たる御意見をお聞かせ願いたい。私どもにも意見がある。
#6
○池田(禎)委員 昨晩の外務委員会における紛争というものは、私はまことに遺憾なことであると思っております。私どもは、一面におきましては、社会党が退席した後にも、あくまで理事会の開会を要求しまして、社会党を加えた三党の理事会を開催すべきである、そうして、もう一ぺん委員長の質疑打ち切りの採決というものをやり直すべきではないか、そうして、どうしても社会党と時間の点で折り合わなければ、もう少し折衝するようにすべきである。私どもは午前の二時から七時までかかって、五時間も費やしておる。しかし、ついにこれは自由民主党のいれるところとならなかった。私は、あの点においては、採決に遺憾な点があったことを認めておる。これはなぜかというと、その前に開かれた理事会において、当然私はそのことを――もはや自由民主党から質疑打ち切りの動議が出ておるのだから、これはどうしてもかけざるを得ないということは、当然諮るべきであると思うこのことは、手続としては理事会が何らの決定権なしといえども、当然そういう措置を行なうべきであることを、わがクラブは強硬に主張して、ついに自由民主党もこれをいれて、再三社会党に出席を要求するところの手続をいたしました。私は、その点において、社会党が審議権の放棄とまでは言わないけれども、一斉に退場されたということは事実である。確かにあの場合においては、個人の情としては、採決の方法に対して憤りを感じて退席せざるを得なかったという事情は、気持としては私は了といたすものであります。しかし、無断で委員会が開会中に退席するということは、審議権の放棄と言われても、これはある意味においてはやむを得ざるものがある。私どももそれを認めざるを得ません。従って、何とかしてこれをもう一度もとに戻したいと思って、いろいろな苦心を重ねて、五時間にわたって一睡もせずに折衝をいたしましたけれども、遂にこれは妥結するところとなりませんでした。この点につきまして、私どもは、自由民主党の採決の方式について社会党の不満はありといえども、無断で退場した姿は、ともに正常なる国会の運営を乱し、議員としての立場において欠くるところがあったのではなかろうかと思うのであります。そこで本日この問題をここで柳田君から提出されるということは、昨日のきょうであるから、自然の理であるかもしれませんが、しかし、それに名をかりて、議長を通じて国会の正常化の進行の状況を尋ねられるということは、私自身においては、この点については他日適当な機会があるのではなかろうかと思う。なぜかというならば、すでにこれは社会党が提出をされておりますところの幾多の不信任案、その中には、国会構成上の重要なる地位を占める委員長の解任を迫り、身分構成上の国会役員の解任を要求する決議案、あるいは政府の閣僚の地位を変更せしめるおそれのある不信任決議案があって、これはいかなる案件にも先がけて、国会の前例、慣例といたしまして、審議をしなければならない重要な案件を抱いておるのでありますから、私は当然本日は――しかも、こういう時間において暁の国会をせざるを得なかったということは、この両三日間の状態を通覧してみて、いかに各党に事情がありといえども、国会の正常な運営から言うならば、まことに遺憾千万なことである。こういうふうな事態をいかにして解消するかということは、われわれ議員として、またこの委員会に課せられた任務でありますから、私は、当然この際こういう不測の事態、好ましからざる事態をすみやかに解消するためには、こういうあらゆる案件に先がけるところの審議案件を上程して、しかる後において、機会を求めて国会の正常化についての審議を願いたい、こういう希望を申し上げます。
#7
○柳田委員 実は、私非常に謙虚に、お互いに反省したい、こう申して話をしたわけであります。私が意図するところは、国会の正常化に、社会党もこの際、本日の中央執行委員会できめたようにやはり進んでいきたい、こういう熱意で言うたのであります。ただいま椎熊委員から、特に私の名前まで出してお話しがありましたから、やはり目には目を、歯には歯を、そういうことを言われるならば、私も申し上げます。昨年の警職法のときに、いわゆるクーデターをやった副議長が、しかも、与党の理事として質問者の横におって、委員会の連日にわたる議事妨害をやられた。あなたも御反省なさい。私の名前を言われたから、私もあなたに対して言います。しかし、私はここであなたと議論をしようとは思っていない。国会にはたくさんの傍聴者もおります。公正なる報道班もたくさんおります。私は正当に評価してもらえると思う。ただし、きょうのこの委員会は、そういう前後のいきさつでわれわれは臨んでいるのでありますから、国会正常化について、議長さん、副議長さんを介して三党の話し合いはいかになっておりますか。国会正常化をわれわれは念願するから、国会正常化への話し合いはどういうようになっておるか、お伺いしたい、こう言っておるのでありますから、これは委員長においてしかるべくお取り計らいを願いたい。
#8
○荒舩委員長 いろいろ御議論も各党においてあると思いますが、大体零時五分を目途として本会議を開くことになっておりますので、この議論は他日に譲ることにいたしまして、きょうの議題に移りたいと思います。
    ―――――――――――――
#9
○荒舩委員長 本日淺沼稻次郎君外四名から、外務大臣藤山愛一郎君不信任決議案が提出されました。
    ―――――――――――――
 われわれは、かかる疑惑の多い、不当なヴィエトナム賠償を調印し、かつ十分な審議も尽さず、国民世論を無視して批准強行をあえてしようとする藤山外相をこれ以上信任することはできない。これが、本決議案を提出する理由である。
    ―――――――――――――
#10
○荒舩委員長 つきましては、その取り扱いについて御協議を願います。――それでは本決議案は、明日の本会議の劈頭に上程することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#11
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 なお、右の決議案の趣旨説明は、日本社会党の田中織之進君が行なうことになっております。また討論につきましては、自由民主党の岩本信行君から反対討論、日本社会党の高田富之君、社会クラブの武藤武雄君から賛成討論の通告があります。その討論時間はどの程度にいたしますか御協議を願います。
#12
○山村委員 この討論時間は、いずれも前例通り、大体十五分程度とすることを望みます。
#13
○荒舩委員長 それでは、討論時間は、従前の例により十五分程度とすることに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 なお、本決議案の採決はいかがいたしましょうか。起立でよろしゅうございますか。
#15
○柳田委員 これは記名ですでに要求してあると思いますが、事務総長どうなんですか。
#16
○鈴木事務総長 それはまだ聞いておりません。
#17
○荒舩委員長 この採決はいかがいたしますか。――これは成規の手続があるようですから、記名投票をもって行なうことといたします。
    ―――――――――――――
#18
○荒舩委員長 次に、本日淺沼稻次郎君外四名から、外務委員長小澤佐重喜君解任決議案が提出されました。
    ―――――――――――――
#19
○荒舩委員長 次に、本日淺沼稻次郎君外四名から、外務委員長小澤佐重喜君解任決議案が提出されました。
#20
○荒舩委員長 つきましては、その取り扱いについて御協議願います。――それでは本決議案は、明日の本会議に上程することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#21
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 なお、右の決議案の趣旨説明は、日本社会党の小林進君が行なうことになっております。
 また、討論につきましては、自由民主党の長谷川峻君から反対討論の通告があります。日本社会党の大原亨君、社会クラブの堤ツルヨ君から賛成討論の通告があります。その討論時間はどの程度にいたしましょうか、御協議願います。
#22
○山村委員 これも前例通り十五分程度とすることを望みます。
#23
○荒舩委員長 それでは、前例に従いまして、十五分程度とすることに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#24
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 本決議案の採択は、議場内交渉にまかせることにいたします。
    ―――――――――――――
#25
○荒舩委員長 次、本日日本社会党の淺沼稻次郎君外四名からヴィエトナム賠償協定批准延期に関する決議案が提出されました。
    ―――――――――――――を提案するまで、ヴィエトナム共和国との賠償協定の承認を延期する。
 右決議する。
    ―――――――――――――
#26
○荒舩委員長 その取り扱いについて御協議願います。
#27
○佐々木(盛)委員 ただいま社会党から提出されましたヴィエトナム賠償協定批准延期に関する決議案を拝見いたしましたところ、私は、この決議案につきましては、さほど先決を要するものではなかろうかと考えます。つきまして、いろいろこの御提案に対して私の見解も申し上げたいのでありますが、深くこの内容について議論をしようとは考えません。第一、提出なさった決議案の中にも、文章の間違いか、しからずんば法律上の手続の件についての誤認がありはせぬかと考えます。それは一番最後の項目に書いてありまする、「本院は、政府が、右の具体的方式を提案するまで、ヴィエトナム共和国との賠償協定の承認を延期する。」と書いてありますが、批准というのは、御承知のように、内閣の行なう行為であって、天皇の認証を得て行なう行為であります。従って、批准ということは、もとより国会の行なうべきことではなくて、国会はこの条約に対して承認の行為を行なうだけのことであります。従いまして、批准延期に対する決議案というのは――もとより内閣を立法府が拘束することもできるわけでありますけれども、段階的に考えますと、批准というものは、承認が批准に必要な行為である。従って、国会が承認を与えなければ、必然的に批准ということはできないことになるわけなんです。段階的に申しますならば、承認行為というのが前なのでありますから、それは国会において否決するとか可決するとか、そういう行為で十分足りることなのであります。本日この決議案を上程されましても、これからヴィエトナムの賠償協定そのものが上程されるわけでありますから、かりに衆議院を今晩通過いたすといたしましても、まだ参院の段階もあるわけでありまして、この決議案がさほど緊急を要するものではなかろう、かように私は考えるわけであります。従いまして、私は、本日のこの際における上程には反対をせざるを得ない、こういう立場をとっておるような次第であります。
#28
○柳田委員 ただいま佐々木君から、批准に対する該博なる御高説を拝聴したのでありますが、これは天皇、枢密院、内閣、帝国議会、そういう時代と違って、日本国国会、こういう時代になって参りました時代においては、国会の承認と批准ということに対しては必ずしも明確でありませんので、あるいは佐々木君の言われる御議論にも確かに一理あるかと思います。また、実質問題として、国会の承認が批准ということにも、これまた一理あるのです。しかし、きょうは、先ほどお話しのように時間も迫っていることであるからという自民党の方の御意向がありましたが、そういう問題までやるのですか。そういう問題までやるのでしたら、先ほどの問題をもう一ぺん蒸し返して、ゆっくりやらしてもらいたいと思うのです。あなたの方は、そういうことはあと回しにしてどんどん先に進めてくれということですから、この問題はあまり多く論じませんが、結局この批准承認ということが、次にかかってくるきょうの主要な案件のベトナム賠償の、結局最後には採決になるのでしょう、それと直接関係があるのですから、これを事後に延ばすということは、全然論理が通らない。従って、これは緊急に上程しなければならぬというように考えます。
#29
○池田(禎)委員 このヴィエトナム賠償協定批准延期に関する決議案というものは、今初めて拝見をいたしました。いずれ党に持ち帰りまして相談した上で、決議案に対する態度を表明いたしたい。ただし、佐々木君の言うことは、外交権が政府にあるから、国会というものはそれを承認することによって批准が決定づけられるという論理は、私は理論的には成り立つか知りませんけれども、国会の意思を表明して、政府に対する勧告をする、このことは院として当然の行為ですから、そのことを自由民主党が賛成をするか、反対をするかはそれぞれ自由な行為でありますけれども、この種案件というものは、従来国会の構成上、あるいは内閣の構成上の人的な構成問題を除く決議案というものは、それぞれ各党の満場一致の賛成がなければ上程をいたしておりませんので、自由民主党も今から反対などと言わないで、党に持ち帰って、それぞれ党の所定の機関に諮って、各党一致をすれば上程するようにお取り計らいを願いたい、かように思います。
#30
○山村委員 ただいま池田君から御発言がございましたが、決議案の取り扱いにつきましては、従来人事関係以外の問題は満場一致でなければこれを上程しないというのが、一つの不文律になっている次第であります。従いまして、私ども今この決議案を拝見いたしましたが、党といたしましても、どういうふうにこれを決定するかということにつきましては、まだ相談もいたしておりません。きょうは非常に時間もおくれまして、たくさんの議員の方々を待たして、非常に御迷惑をかけているわけでありますから、この種の決議案は、いずれ後日ゆっくり時間をかけまして相談をしたいと思います。本日はこれを延期されんことを望みます。
#31
○山下(榮)委員 決議案が各党の満場一致でなければならぬという慣例もないではないですけれども、必ずしも各党一致でなければ決議案というのはかけられないという法律があるわけでもないのであります。従いまして、過般来からのベトナム賠償に関する外務委員会の情勢等を見てみましても、まだわが党の委員諸君のたださんと欲する点も多々残っておるのであります。国民の間にはこの賠償に対しまして、しかも北と南に分かれているベトナム、こういう関係から多くの疑惑を持っておるのであります。従いまして、これらの問題が解明されることが、きわめてこの問題の取り扱いに必要であるという考え方等もわれわれは持っておりますので、これを上程して、国民にもっと問題の真相を解明すべきである、こういう考え方でございますから、これは賠償問題の議決が行なわれてしまってからでは何にもならないことになってしまうので、やはり決議案として本問題の前に上程をするのが当然だ、私はこう考えるのであります。従いまして、ぜひこの決議案を本日上程していただくようにお願いいたしたいと思います。
#32
○長谷川(峻)委員 軍縮決議案の際も、三党で案文について相談しているんですよ。それから思いましたら、これもやはり各党へ持ち帰って研究するというのが筋じゃないですか。何もこっちが上程したくないとかなんとかいうことじゃなくて、手続上としても理屈があるんですよ。軍縮決議案がそうですから……。
#33
○荒舩委員長 それではお聞き及びの通り意見が一致しませんので、やむを得ませんから、採決いたします。
#34
○池田(禎)委員 そういうことはいけません。この種案件については、採決ではありません。これは過去に明らかに何十回、何百回という慣例があるのですから、私は、これを採決をもって多数で否決することはいけないと思います。従って、採決をするというなら、私は、本日留保するという動議を提出いたします。
#35
○荒舩委員長 いかがでございましょう。それでは、この決議案は各党に持ち帰って御協議を願うということで、留保することに御異議はございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#36
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ―――――――――――――
#37
○荒舩委員長 次に、緊急上程予定議案についてでありますが、本日、外務委員会の、日本国とヴィエトナム共和国との間の賠償協定の締結について承認を求めるの件、日本国とヴィエトナム共和国との間の借款に関する協定の締結について承認を求めるの件が、委員会の審査を終了いたしております。両件の取り扱いについて御協議を願います。――それでは両件は、明日の本会議に上程することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#38
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 次に、両件の委員長報告に対しまして、日本社会党の森島守人君、帆足計君、伊藤よし子君から質疑の通告がありますので、その取り扱いについて御協議願います。
#39
○山下(榮)委員 先ほどの決議案のときにも申し上げたのでありますが、わが党は、ベトナムの賠償問題に対する外務委員会における審議のおりにも、いろいろまだ質問をする方々がたくさん残っているにもかかわらず、与党は無理に質疑を打ち切っておられるのであります。従いまして、委員長報告に対しまして、成規の手続をもってわが党はぜひ本会議で質問させていただきたい、かように考える次第でございます。従いまして、ぜひ一つ申し出の通りお許しをいただきたいと思います。
#40
○山村委員 成規の手続で質問者を社会党並びに社会クラブからも出されておるようでありますが、たまたま社会クラブさんからは、党を代表して一名の質問者であります。ところが、社会党さんからは、三名の質問者を出されております。こういうことは、われわれといたしまして非常に解せないことでございまして、いやしくも党を代表して本会議場で質問をせんとするならば、当然一人にしぼるべきであると考えるのであります。
#41
○池田(禎)委員 私の方は質疑を出しておらない、討論だけです。
#42
○山村委員 社会クラブさんの質問者はないようでございます。社会党さんからは三名の質問者が出ているようでございます。しかし、これにつきましては、私は、いやしくも本会議で質問する以上は、一人の方で十分であると思います。時間もこういうふうに迫っておるのでありますし、前例もその通りでございますから、一人に集約していただきたいと思います。
#43
○柳田委員 国会法に基づいて、衆議院規則第百四十条「質疑が続出して、容易に終局しないときは、議員二十人以上から質疑終局の動議を提出することができる。」、こういうようになっておって、とにかく本会議こそ国会議員が最も発言する正念場であるという精神が、この第百四十条にも出ている。「質疑が続出して」と書いてある。従って、われわれはこの法規に基づいて成規の要求を出しているのですから、それをここで三人が多いとか一人が少ないとかいうようなことはおかしいのであって、もしもあなたの方でそうお考えになるならば、私の方は成規の手続で出しているのですから、あなたの方も成規の手続で、しかるべく、いかようにでも――多数を頼まれる与党ですから、男を女にすることはできないかもしれませんけれども、大ていのことはできるのですから、どうぞおやりになったらけっこうだと思います。
#44
○山村委員 成規の手続によって提出された質問者を認めんとするものであります。従いまして、本会議場における権威のためにも、たくさんの方でせられるよりは、かえって一人の方が代表してやられた方がいいと思います。三人も出られるということは、これこそ非常に大ぜいの方に迷惑をかけることでありますから、三人を一人にするということを要望いたします。
#45
○荒舩委員長 ちょっと速記をとめて下さい。
    〔速記中止〕
#46
○荒舩委員長 速記を始めて下さい。
#47
○山村委員 この委員会におきましては、いかに本会議というものを順調に、スムーズに進めるかということについて、お互いに話し合う場でございます。従いまして、討論の時間を制限するとか、いろいろ話し合いによってそういうことをやってきておるのであります。こういうことになっているので、きょうは、夜もおそくなっているから、三人もの方がされるということは、まことに迷惑であります。三人は多過ぎる、一人で十分であると考える次第であります。
    〔発言する者多し〕
#48
○荒舩委員長 委員外の方は静かにして下さい。
#49
○山村委員 ただいまの問題につきましては、社会党さんとこの委員会では話し合いがつかないようでありますから、成規の手続をもって処理されることを望みます。
#50
○荒舩委員長 それでは、さよういたします。
 なお、森島君の要求大臣は、総理大臣、外務大臣及び通商産業大臣であります。また、帆足君の要求大臣は、総理大臣及び外務大臣であります。また、伊藤君の要求大臣は、総理大臣及び外務大臣であります。
 質疑の時間は、従前通り十五分程度でよろしゅうございますか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#51
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
 次に、ただいま緊急上程することにきまりましたベトナム賠償関係両件について、日本社会党の勝間田清一君、社会クラブの塚本三郎君から反対討論、自由民主党の佐々木盛雄君から賛成討論の通告がありますが、討論時間はおのおの十五分程度とすることに御異議はございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#52
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ―――――――――――――
#53
○荒舩委員長 今、お手元に配付の印刷物にあります通り、災害地対策特別委員会から、昭和三十四年八月の水害又は同年八月及び九月の風水害を受けた事業協同組合等の施設の災害復旧に関する特別措置法案が提出されており、また、同委員会に付託された内閣提出にかかる災害関係法律案八件が、委員会の審査を終了いたしております。
    ―――――――――――――
    審査終了議案
 昭和三十四年七月及び八月の水害又は同年八月及び九月の風水害を受けた地域における公衆衛生の保持に関する特別措置法案(内閣提出第八号)
 (修正)
 昭和三十四年八月及び九月の風水害を受けた社会福祉事業施設の災害復旧費に関する特別措置法案(内閣提出第九号)
 昭和三十四年七月及び八月の水害又
    ―――――――――――――
#54
○荒舩委員長 各法律案の取り扱いについて御協議を願います。
#55
○松澤委員 緊急上程を願います。
#56
○荒舩委員長 それでは、各法律案は、明日の本会議に緊急上程することに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#57
○荒舩委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ―――――――――――――
#58
○柳田委員 実は私は、この委員会の冒頭に、われわれ社会党としては、議院運営委員会理事会、さらに委員会に臨む態度として、議長、副議長さんを介して、三党が虚心たんかいに国会の正常化に対してどのような努力が払われているか、その経緯をお尋ねしたのでありますが、時間も迫っていることであり、幾多の案件がありますので、それを先にやるということでありましたから、われわれはあくまでも国会正常化の立場から、それもやむなしとして一応了承しました。しかしながら、まだ時間もございますので、どういう経過になっているか、議長さんからでも一つ御報告を願い、そうして、それに納得できなければ――われわれはそういう前提のもとに理事会、委員会に入っているのでありますし、しかも、われわれ社会党の代議士会においては、そういう話をもって社会党の代議士会に御了承を願って、われわれ出先として来ているのでありますから、それ以外にはわれわれは行動できないわけです。いかに私が皆さんとごじっこんに願っているからといって、そういうわけにいかない。やはり党の正規の機関の決定に従って、われわれ出先としてはそのきめられた範囲でやっているのでありますから、その点御了解を願って、われわれが納得できるならば、きん然として本会議場に入ります。納得できなければ入るわけにいきません。やはり国会正常化に対する三党の努力をうんと重ねて下さい。
#59
○加藤議長 先刻社会党からお話がございまして、そういう手続を踏みたいと思いましたが、時間的にその余裕がありませんので、この終了後さっそくその手続に入りたいと存じます。
#60
○柳田委員 議長さんにお言葉を返すようで大へん恐縮でありますが、われわれは、この理事会、さらに委員会と並行して国会正常化の努力を進めるもの、こういうふうに期待もし、またそういうふうに理解しておったわけです。わが党の代議士諸君もそのことを理解して、代議士会は了承を得たわけです。しかも、そのことたるや、国会正常化ですから、どういう理由があってそれがここまで延びているのか。これは何ら阻止する理由はないと思うこういう問題こそ、虚心たんかいに三党が話し合って、国会の正常化をやろうじゃないかという話は、むしろ理事会あるいは委員会のように、紛糾するような問題点なしに、もっとどんどん先に先行すべきものだと思う。それがおくれているということはおかしい。それを先行してもらいたい。われわれは、今ここでこういうふうに提案いたします。一応議長さん、副議長さんを中心にして、三党において話し合いをやっていただいて、国会正常化に対して何らかの最大公約数的のものを見つけていただいて、それを持ち帰ってわれわれ代議士会に説明して、それが納得できることならば、われわれもきん然として本会議場に入らせていただけるように、議長さんの方でお取り計らいを願いたいと思います。
#61
○加藤議長 先刻申しましたように、時間の都合上おくれましたが、この終了後、できるだけすみやかに効果を上げたいと思っております。
#62
○柳田委員 それでは、今議長さんが、この委員会終了後できるだけすみやかに効果を上げたいとおっしゃいますから、その結果を待ってわれわれは本会議場に入らせていただきたい。これだけを申し上げておきます。
    〔発言する者多し〕
#63
○荒舩委員長 お静かに願います。
 それでは、社会党より発言がございまして、衆議院議長もこれに対して善処するということでございますので、直ちに議長によって三党の国会対策委員長を招集できると思います。そうして善処を願うことといたします。
    ―――――――――――――
#64
○荒舩委員長 それでは、本会議は、零時二十分予鈴、三十分本鈴とすることに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#65
○荒舩委員長 それではさよう決定いたしました。
 本日は、これにて散会いたします。
    午後十一時五十九分散会
ソース: 国立国会図書館
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