くにさくロゴ
1958/05/02 第31回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第031回国会 議院運営委員会図書館運営小委員会 第6号
姉妹サイト
 
1958/05/02 第31回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第031回国会 議院運営委員会図書館運営小委員会 第6号

#1
第031回国会 議院運営委員会図書館運営小委員会 第6号
昭和三十四年五月二日(土曜日)
    午後一時二十三分開議
 出席小委員
   小委員長 松澤 雄藏君
      飯塚 定輔君    長谷川 峻君
      三和 精一君    下平 正一君
 小委員外の出席者
        国立国会図書館
        副館長     岡部 史郎君
        国立国会図書館
        参事      枝吉  勇君
        (管理部長)
    ―――――――――――――
五月二日
 小委員佐々木盛雄君同日小委員辞任につき、そ
 の補欠として三和精一君が委員長の指名で小委
 員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 国立国会図書館長の任期制及び定年制の件
 国立国会図書館の運営に関する件
     ――――◇―――――
#2
○松澤小委員長 これより図書館運営小委員会を開会いたします。
 この際、御報告申し上げておきます。一昨四月三十日、金森国立国会図書館長から辞職願が衆参両院議長あてに提出されました。図書館長の辞職願の件につきましては、去る三月三十一日の当小委員会におきまして、すでに協議し、議長に提出されました場合には、議長において受理していただくことに意見がまとまっておりますが、本件については、本日の議院運営委員会において協議され、議長においてこれを受理すべきものと答申することに決しましたから、御了承を願いたいと思います。
    ―――――――――――――
#3
○松澤小委員長 次に、国立国会図書館長の選任に関連ある問題として、参議院議院運営委員会理事会から、図書館長の職に対しては定年制と同時に任期制を設けるべきであると考えるので、衆議院においてもこれに御同調願いたい旨、別紙国立国会図書館法の一部を改正する法律案の案文を添えて、去る四月二十七日、河野参議院事務総長からその意向を鈴木本院事務総長に対して申し出がありましたので、本件をいかがいたしますか、御協議を願います。
#4
○三和小委員 これは、逐条的に審議したらどうだろう。
#5
○長谷川(峻)委員 その前に、なぜ今この一部改正をする法律案が出てきたかという理由を聞こう。
#6
○下平小委員 国会図書館については、衆議院側としては、国会図書館問題についてのいろいろな決議なりあるいは今後の方針等について議決をしてありますので、それらの問題の総合的な検討の一環としてこれを検討していくという立場でいいと思います。機構改革等もわれわれは決議をしてありますので、その機構改革の中に館長その他も当然含まれてくると思いますので、そういうものを討議していく一環としてこれを取り上げてやっていっていいと思います。ぽこっとこれだけどうしよう、こうしようという形でなくて……。きょう、実は前の衆議院における図書小の決議等についての報告、あるいは成案ができたものがあれば、その成案等を出していただいて、逐次その決議の精神が実行されるようにしていくその段階で、特に機構改革の段階で、これを一緒に審議していっていいんじゃないかと思いますので、そういう方向で取り扱ってもらいたいと思います。
#7
○松澤小委員長 それでは、下平君の御意見の通り、ちょうど副館長もお見えになっておりますし、関係の管理部長もお見えになっておりますから、過般、本委員会から要望してあった点に対して御報告があったら一つ。
#8
○岡部国会図書館副館長 先般の本委員会におきまして、国会のこの委員会の御決議に基く図書館の改革につきまして、中間報告を申し上げたのでありますが、その際残っております機構改革及び人事刷新につきましては、御意思を体しまして、なるべく早く成案を得て御報告申し上げる、こういうことを申しておきました。その後、私の責任におきまして、鋭意研究、調査いたしまして、機構改革につきましてようやく成案を得ましたので、本日、その大綱につきまして御報告を申し上げまして、御了解をいただき、その新機構に基いて大幅に人事の刷新を行いまして、御期待に沿いたい、こう考えておりますので、今お手元にその機構図を差し上げましたが、その趣旨を申し上げますと、あくまで国会に奉仕する国会図書館の機能と国の中央図書館としての機能とを調和させ、かつこれを発展させることを主眼といたしました。そのため、本来の業務の充実をはかりますとともに、各部局間の競合、重複を調整し、能率を高めることに留意いたしました。
 もちろん、国立国会図書館の使命の第一は、国会に対しまして調査並びに立法レファレンスの奉仕を提供することにありますから、現在の調査及び立法考査局の機構を整備充実いたしまして、専門調査員制度をも活用いたしまして、もって立法調査の能率を向上させ、真に国会議員の信頼し得る手足となり得ますよう、遺憾のないよう措置を講じました。
 また、唯一の国立図書館として、わが国の中央図書館の機能もゆるがせにできない重要なことでございますので、まず、そのために選書制度を確立いたしまして、権威あり、かつ計画性のある収集をなさしめるために、収書部を独立させました。そうして従来、受入整理部、支部図書館部、国際業務部の三部に分れておりました図書の受け入れ窓口を、ここに一つに集約いたしました。
 また、一般公衆に対しまして、閲覧やレファレンス・サービスに当っておりました一般考査の業務を改編いたしまして、一般考査部という、国民には何かわかりにくい、近寄りがたい名称を、閲覧部と改めまして、その機構も、国民一般にわかりやすい、親しみやすいものとなるように整備いたしました次第であります。
 また、唯一の国立図書館といたしまして、国際的にはわが国を代表する図書館でございますし、現在すでに世界の図書館からきわめて高い地位を与えられており、また、国内的には、中央図書館といたしまして、公共図書館、専門図書館に対する連係の強化、援助業務の積極化もきわめて大切でございますので、従来の支部図書館部、国際業務部で行なっておりました業務を統合いたしまして、新たに連絡部を設け、任務の明確化をはかった次第であります。
 なお、これらの組織に生命を与え、魂を入れるのは、もちろん人でございますので、職員が常に時代の進展におくれず、教養の点においても、図書館技術の点においても、絶えず向上と研摩を怠らないよう、いわゆるインサービス・トレーニングもゆるがせにしないように、この点にも特に意を配ったつもりでございます。
 幸いに、この機構改革案につきまして御承認が得られますならば、法律改正、組織規程等の改正、その他所要の手続をとり進めまして、一日も早く、国立国会図書館が与えられた使命に邁進し得るように取り計らいたいと存じます。
 なお、本機構改革の実施とともに、大幅の人事の刷新を行い、図書館に新風を導入し、能率を高め、もって御期待に沿いたい決心でございます。なお、その実施の時期は、準備を慎重にいたす必要がございますが、おそくとも六月一日までにはこれを実施したいと考えております。
 お手元に差し上げました機構図は今度の改正案と、それから現行の機構図と改正案との対照表、こういう二つをお手元に差し上げてございますので、もう一度ごらんいただきますと、新しい機構の改正案では、管理部に変えて総務部を設けました。ここには教養課を設けまして、ここで先ほど申し上げました職員の知識、素養の向上をはかるという点に重点を置きたいと存じております。それから新館が二年後に、すなわち三十六年度からは新館に移りたいと考えておりますので、その点につきましては、格段の御指導をいただきたいと思っておりますが、その後の新館運営の計画を今からやりたいと思いますので、臨時に新館運営準備室を設けました。
 それから調査及び立法考査局でございますが、これは法律に規定がございますので、これの改正につきましては法律の改正を要するわけでございますが、その際には、名称を調査及び立法考査局というのは少し長たらしくてわかりにくいので、立法調査局くらいに改めたいと考えておりますので、お含みおきいただきたいと思っております。ただ、その内部機構は、この際もっとすっきりいたしまして、打てば響くようなレファレンス業務をやり得るように、たとえて申しますと、議員の皆様が何か御調査をなさりたいとおっしゃいます場合においては、局長、次長にお電話をおかけ下されば、もちろんそれでけっこうでございますが、レファレンス課を窓口といたしまして、ここにお電話をおかけ下さいますれば、すぐここで関係課に手配をいたしまして、そうしてここからすぐ回答をするようにいたしました。また、課の配置につきましても、国会の常任委員会を基礎といたしまして、主要な問題を網羅し得るような構成にいたしました。
 それからその次は、図書館の機構を流れ作業式に、重複を避けますために、まず順序からいいまして、収書部を設けます。そうして、ここで図書館の図書を計画的に収集いたしまして、すなわち選書、納本をいたしまして、その次にそれを整理部に移しまして、分類、目録というような仕事をやります。それから閲覧部に参りまして、ここで近代的な図書館の機能としてのレファレンス調査、その他に重点を置きたい。それからその次に連絡部を設けまして、ここで中央図書館としての国立国会図書館が、各支部図書館、それから公共図書館、専門図書館、大学図書館との連絡、協力の務めを果すと同時に、国際的な協力をもやりたい、こう考えております。
 なお、建築部は臨時の機構でございますので、従来のままにいたしてあります。なお、国会分館、支部図書館につきましても、一応このままにしておきます。
 なお、図書館全体といたしまして、その運営に全きを期すため、民間各方面の権威者を少数集めまして、評議員会を設け、また図書館の運営につきまして特に功労のあったような方を少数集めまして、館長の顧問役を置きたい、こういうのが全体の構想でございます。
#9
○松澤小委員長 ただいまの副館長の御報告に対しまして、御発言はありませんか。
#10
○三和小委員 今の構想だけではわかりませんが、ただいま副館長の言われるのは、六月一日から出発したいという計画でございますね。
#11
○岡部国会図書館副館長 さようでございます。
#12
○三和小委員 そこで、それに対する人事の問題等もありますが、これらは新風を入れるという気持のようでありますから、断固やる決意を持っておられると思う。もちろん、新館長が誕生するでありましょうけれども、それはまた別個で、副館長の手において、少くともそれらのことを勘案して対処するというところまでいかなければならないと思いますが、どうですか。
#13
○岡部国会図書館副館長 三和先生の御意向の通りに実施いたしたいと思っております。
#14
○下平小委員 今の改革案の内容を聞くと、六月一日出発と言うけれども、図書館法の改正をしなければならぬ事項がありますね。
#15
○岡部国会図書館副館長 全くお話の通りでございます。たとえば、調査及び立法考査局の名称等につきましては、これは図書館法の改正を必要といたしますので、よく検討の上、なるべく早い機会に――次の国会に御審議をお願いしたい、こう考えております。その他の部課の改正につきましては、組織規程でやれますので、それは全面的にやりたいと考えております。
#16
○松澤小委員長 ちょっと速記をとめて下さい。
    〔速記中止〕
    〔小委員長退席、三和小委員長代理着席〕
    〔速記中止〕
#17
○三和小委員長代理 速記を始めて。
#18
○長谷川(峻)小委員 新風を吹き込むということは、あなたのおっしゃるように、部課をたくさん作って、五百九十五人かの人間を動かすということではないと思う。そういう技術的な問題ではない。やはり執行部が変ったときに、責任のあるような人たち、ここで言われたような人たちの責任の所在をはっきりするということが、新風を吹き込むことだと私は思う。
#19
○岡部国会図書館副館長 その通りです。
#20
○長谷川(峻)小委員 そうすれば、議運でも、六月二日まで、参議院の選挙があるから、ほかのものは一切やめるということになっている。そこで、機構改革ということになれば、立法調査局の問題とか、組織の問題とか、国会図書館法に抵触するものがあるんじゃないですか。そうすると、これはできなくなりはしませんか。
#21
○岡部国会図書館副館長 立法調査局だけは、今の調査及び立法考査局という名称をそのままにしておくわけでございます。
#22
○長谷川(峻)小委員 問題は新風です。原則として、人事の問題というもので館全体の空気を引き立てないことには、世の中の疑惑というか、誤解が解けないんじゃないかと思う。
#23
○岡部国会図書館副館長 ごもっともです。その方針で……。
#24
○長谷川(峻)小委員 私の印象では、あなたは、こういう部や課をよけい作ることによって、何か非常に融和――と言うとおかしいが、ある意味ではごまかし、ある意味では逃げるという格好に持っていこうとするように私には見え錢のだが……。
#25
○岡部国会図書館副館長 長谷川先生、これはちっともふやしていないのです。
#26
○長谷川(峻)小委員 ふやしていないけれども、ただ、ずっと動かすことによって、新風を吹き込んだという解釈に持っていこうとするんじゃないかと思う。
#27
○下平小委員 今、副館長からお話を伺いました機構改革案というのは、副館長就任以来、館のそれぞれの機関を通じて、これが今日考えられる最良の改革案という確定議として、この委員会に御提案になったものですか。
#28
○岡部国会図書館副館長 ただいまのお尋ねの点でございますが、現在の図書館は、地理的状況から申しまして、赤坂、三宅坂その他に分れておりまして、非常に困難な状況にございますので、これを前提といたします限りは、理想的な機構というものはできにくいのでございまして、新館に移りました場合におきましては、さらにあらためて根本的な、理想的な案を構想しておりますが、現在の状況におきまする限り、私が衆知を集めて考えました、まあベストの案と申しますか、その程度に考えておりまして、この案につきましては、館内外の各方面の意向も十分聴取した上で、私の責任において立案したのでございますが、館の内部におきましては、館議にかけまして、異議なく了承を受けている案でございます。
#29
○下平小委員 私どもは、専門家ではありませんから、正直に申しまして、内容につきまして詳しくはわかりませんが、この案が、いわゆる新しい副館長就任のもとに、新館に移るまでの暫定措置とはいいながら、現在では最良だということは了承してもいいと思う。
 その次の問題は、長谷川さんが言ったような人事の問題の処理ということが、相当重要になると思う。それで、基本的な考え方を聞いておきたいのですが、おそらく六月一日までにやるとすれば、それに付随した人事も当然やらなければならぬ。五百九十五名の全館員、そういう問題でなくて、問題になりました主要ポストの人事について、どういうふうな基本的構想を持っておられるか、委員会の決議等をどの程度に尊重するかという基本的な考え方を、この際聞いておきたいと思う。
#30
○岡部国会図書館副館長 人事の刷新につきましては、あくまで当委員会の御決議の根本精神を体しまして、単なるたらい回しであるとか、一時の糊塗であるとか、あるいはごまかしとかいうようなことにならないように、あくまで責任を追及する、それから能力のある者は抜擢する、また、言うまでもないことですが、派閥争いがあるというような疑惑もございますので、そういうような点の解消に努める、それから全体として、この図書館全体の機能の発揮ができるような人材の配置を行いたい、こういうのが根本精神でございます。
#31
○下平小委員 それは普通の人事のあり方でありまして、特に私が聞いておきたいことは、あの際いわゆる一つのリストに上った人間があるわけです。そういう人間については、将来の問題は別ですが、当面の改革の人事としては、相当思い切った刷新をはかっていく。多少個人的にはお気の毒な立場があろうとも、そういう点は大局的に考えていただいて、将来の問題として考えてもらうのはいいけれども、一連の図書館問題から発展してきたこれらの問題に関係している方々について、この際相当思い切った措置をされるというふうに私ども理解してよろしいか。
#32
○岡部国会図書館副館長 その通り御理解をしていただいてけっこうでございます。
#33
○下平小委員 もう一つ、この組織原案において、法改正をされるのは、調査及び立法考査局の名称だけですね。
#34
○岡部国会図書館副館長 さようでございます。
#35
○下平小委員 その他には大した問題はないですね。
#36
○岡部国会図書館副館長 その通りでございます。
#37
○下平小委員 そうすると、この法改正に該当する一、二の項目を除いては、六月一日に改正する、こういうふうに理解していいですね。
#38
○岡部国会図書館副館長 その通りでございます。
#39
○長谷川(峻)小委員 今、せっかくお話が出たけれども、あれだけの問題を起したあとだから、機構の改革によって、新風を吹き込むということが融和され、薄められたというような印象を与えてはまずい。その原則だけは打ち立ててもらいたい。たとえば、これは六月一日からこの内部機構で発足するにしても、それまでに人事の問題はどうなりますか。今まで責任を追及されましたか。
#40
○岡部国会図書館副館長 その人事は、六月一日にあわせて最終的に行いたいと考えておりますが、先ほどちょっと申し上げました通り、御決議の御趣旨の中にございました高齢者の退職、すなわち六十才以上の職員の整理につきましては、先般来、専門調査員二十三名中、退職の勧奨を行いまして、現在七人退職いたしております。また、一般職員で、老齢ではあるが、しかも大体において後顧の憂いがないというような人々につきましても、七人退職の措置をとっております。今後もその方針は継続していきたいと考えております。
#41
○長谷川(峻)小委員 二十三名中七名というのは、ここに上った連中ですか。
#42
○岡部国会図書館副館長 二十三名中七名と申しますのは、先般のあの事件に関係があるということではございません。そのほかに、御決議の趣旨といたしまして、六十才以上の職員、すなわち老朽者の整理ということによる人事の刷新という項がございますので、それにつきまして実施した、こういうことでございます。
#43
○長谷川(峻)小委員 そうすると、ここで話のあったのは、このほかに考えておられるわけですか。
#44
○岡部国会図書館副館長 もちろん、その通りでございます。
#45
○下平小委員 お話でわかりましたが、老朽者にやめてもらうというようなことは、これは本論からはややはずれていると思う。私たちが問題にしているのは、本論の方なんです。これは十分心得てもらうべきことだと思う。ただ、時間的にこの問題の処理が非常におくれてきておりますから、そこでややもすると、当初の委員会のきめた精神なり、あるいはまた方向等が多少ぼけてしまう危険性があるのです。その点は、新副館長でぼかさないように、あまりぼかして参りますと、私どもも、不本意ながら、また追及の火の手を別の角度から上げざるを得ないと思う。その点は、一つ十分副館長で腹に置いて、英断をもってやっていただきたいと思います。もちろん、重箱のすみをようじでほじくるようなささいなことは言いません。ただ、委員会の意思というものを尊重するという大筋だけは貫いてもらいたい。この点は、特に念を押しておきます。副館長に一応御答弁を願いたいと思います。
    〔三和小委員長代理退席、小委員長着席〕
#46
○岡部国会図書館副館長 ただいま下平先生から申されましたことにつきましては、私就任以来十分な覚悟をしているところでございますので、御意思のあるところは十分実現するようにいたしたい、こう存じております。
#47
○三和小委員 今、下平君に対する副館長の御答弁は、大体六月の一日までに人事の刷新を断行するということですか。
#48
○岡部国会図書館副館長 その通りでございます。
#49
○下平小委員 参議院側から、図書館法の一部の改正と同時に、館長の任期の問題、定年制を付加するという問題が出てきておりますが、図書館側でこれについて何か論議をしたり、あるいは図書館側の意向というものが何かありますか。
#50
○松澤小委員長 ちょっと速記をとめて。
    〔速記中止〕
#51
○松澤小委員長 速記を始めて。
#52
○下平小委員 もう一件、実は陳情書が私どもの手元に参っているのですが、こういう問題はどうなんですか。御承知のように、図書館は五百九十五名の定員、これは今参議院でやっておりますが、五千四百名ですか、それに二千六百名、合せて八千名ということで、その割当はすでにあなたのところにきているのですか。
#53
○岡部国会図書館副館長 あれは行政機関の問題ですから――私、これには長い間携わっておった問題ですから申し上げますけれども、現在常勤労務者が、政府の方において三万七千名いるのです。この定員化につきましては公務員制度を改正して、この際根本的にこれを解決したいというのが政府の腹だったのですが、公務員法の改正が出ませんので、今度は議員さん方のお骨折りによりまして、現在残っている三万七千名のうち五千四百名だけを、衆議院で定員化することになったわけでございます。それが、さらに参議院にいきまして二千六百名、合せて八千名ということになりますと、それは今の三万七千名の二割四分に当ると思います。ですから、衆参両院及び国会図書館の職員のうち、その臨時職員をその二割四分の割合で定員化するということは、財政当局としての大蔵省も異存はないと思います。ただ、図書館の事情から申しますと、衆参両院に比しまして、図書館は百二十名も常勤の労務者をかかえておりますので、やはりなるべく早い機会にこれは定員の中に入れなければならぬものでございますので、この点につきましては、諸先生の特段の御高配をお願いしたいと考えております。その割合でいきますれば、国会図書館の方は、百二十名のうち二十五名しか入らないことになりますので、新館運営も控えまして、少しかわいそうなんでございます。これをもっと――できることならば四十九名くらいまでさしあたりふやしたいというのが私どもの念願で、これは、大蔵省とこれから折衝しなければならぬ問題でございます。
#54
○下平小委員 副館長は来たばかりでわからぬでしょう。枝吉さんの方がよく知っていると思うが、衆参両院あるいは全官庁平均からいって、国会図書館の職員というものは、定員化が非常におくれているような気がする。この調査の資料が正確かどうかわかりませんが、正職員と常動職員の割合が五対一、全官庁平均は四十一対四となっておりますが、臨時職員が図書館は非常に多い。たとえば、国会開会中に極端に人間が要って、閉会になると要らなくなるのだという性質のものなら、私は理解するのです。しかし、図書館の業務の実態を見ていると、国会の開会、閉会ということに関係なく、所要の人間というものはやはり要る。そういう中で、この国会図書館だけが非常に常勤職員数が多いということは、いかにも不合理なような気がする。
#55
○岡部国会図書館副館長 国会ばかりでないのです。むしろ、建設省なんかなおひどい。定員内の職員が九千に対して、定員外の今言ったような内容の者が一万八千かあった。あるいは、たとえば北海道開発庁でも、定員内の職員が五千に対しまして、定員外が四千名くらいいる。非常に不合理なんです。
#56
○下平小委員 私も定員法関係を担当しておりまして、各省関係のことはよく知っているのです。しかし、同じ国会職員の中でアンバランスがあるんじゃないか。たとえば、この調査が正確かどうかまだわかりませんが、これと同時に、初任給問題――図書館の各級初任給が四号ないし五号違っている。私は国会図書館職員というものが、仕事の重要性とかいろいろな面から考えてみてウエートが高いにもかかわらず、どうも館長以下、これは枝吉さんあたりもそうだと思うが、PRが足りないんじゃないか。私たちの委員会も、この前初めてこの問題が出てきて、定員化の問題が大きく取り上げられて、私たち委員の中でもようやく認識をしてきたようなわけで、非常に私は足りないような気がしている。そういう点はどうなんですか。
#57
○岡部国会図書館副館長 全く下平先生のおっしゃる通りでありまして、図書館の待遇の改善ということは、非常に大切なことだと思います。今までは、どうも図書館の正規の職員以外に安い給料でももぐり込むという傾向が多かったのでございます。これが積り積ってこういうことになった。もちろん、定員が足りなかったということも原因でありますが、両々相待って人事管理上反省すべき点が多いと思います。
#58
○下平小委員 これは、今度の定員法の改正の中で処理する問題と違うと思います。これは、定員に対する各官庁一定の平均割合で来ると思います。それとは別に、私は、何も国会図書館の職員だから、図書館小委員としての立場上、どうでもこういうようにやれという意味ではなくて、国会職員という一つのますの中で考えてみても、やや待遇の問題が――たとえばこればかりではない、期末手当の問題でもそうですし、あるいは例の国会手当にしてもそうです。いろいろな問題について多少差があるような気がするのです。だから、この機会に、別途の角度で定員の獲得をする。副館長は今四十九名ぐらいと言っておりますが、私ども委員会の方としても、正規に取り上げまして、小委員長なり、あるいは議運の委員長を通じて、大蔵省その他関係官庁にも実情を話して、要請をするというとおかしいですが、皆さん方の御希望がかなえられるように努力はいたしますから、一つ、ぜひこういう面についての理事者側の一段の積極的な努力をお願いしたい、こう思います。
#59
○岡部国会図書館副館長 ただいま下平先生の非常にありがたいお話でございまして、これは、そういう点について、こちらからも格段の御尽力をぜひお願いしたいと思います。ほんとうによろしくお願いいたします。
#60
○長谷川(峻)小委員 それでは、そういう問題解決のために、やはり国会の議決というものも重んじなければならぬ。同情を受けるように……。もう一つは、今度いろいろな場合に人間をふやすときに、全学連的な者が入らぬように、あなた方の方もしっかりしなければならぬ。全学連的な経歴があるような者が入ったりなんかしてがたがたせぬように、これは今から注意をしておきます。
#61
○下平小委員 これは、この前話したように、蛇足でありますけれども、それでも重要なことですから、ぜひ申し上げておきますが、館長人事が非常におくれると思う。それで副館長が実質的な館長としての地位を――単なる館長の代行という意味でなくして、館の全責任をとっていくのだ、人事その他の問題について……。私の見通しでは、館長はどうせ臨時国会だってきまらないと思う。おそらく問題があると思う。それですから副館長の地位というものは、館長ができるまでは、ほんとうに実質的に館長代理として、全責任で乗り切っていくのだ。それは通例の場合ならば私は言いませんが、問題があった直後であるし、館長人事がありますから、特にその点は委員会でも了承してもらうと同時に、副館長以下図書館幹部の方々も、そういうことで、はっきり言うならば、遠慮なしに、新しい副館長の全責任で今までの決議その他を実行してもらうという腹がまえをもってやってもらいたいと思います。これは、この委員会としても了承していただくように、皆さん方にお願いいたします。
#62
○長谷川(峻)小委員 この委員会が大いに御後援できるようなあなた方の腹がまえで、連絡をしてもらってやってもらいたい。何も私は、人事についてやかましく言うわけではない。
#63
○松澤小委員長 それでは、国立国会図書館法の一部を改正する法律案は、参議院側の提案もございますが、本件は、さらに協議を願うことといたしまして、本日は、これにて散会いたします。
    午後二時十分散会
ソース: 国立国会図書館
姉妹サイト