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1958/10/27 第30回国会 参議院 参議院会議録情報 第030回国会 本会議 第8号
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1958/10/27 第30回国会 参議院

参議院会議録情報 第030回国会 本会議 第8号

#1
第030回国会 本会議 第8号
昭和三十三年十月二十七日(月曜日)
   午前十一時十一分開議
    ―――――――――――――
 議事日程 第十一号
  昭和三十三年十月二十七日
   午前十時開議
 第一 日本国とポーランド人民共
    和国との間の通商に関する条約
    の締結について承認を求めるの
    件(衆議院送付)
 第二 通商に関する日本国と
    ニュー・ジーランドとの間の協
    定の締結について承認を求める
    の件(衆議院送付)
 第三 風俗営業取締法の一部を改
    正する法律案(内閣提出)
    ―――――――――――――
#2
○議長(松野鶴平君) 諸般の報告は、朗読を省略いたします。
#3
○議長(松野鶴平君) これより本日の会議を開きます。
 ただいま傍聴席に、ドイツ連邦議会議員団の御一行が見えられましたので、諸君に御紹介いたします。
     ―――――・―――――
#4
○議長(松野鶴平君) 日程第一、日本国とポーランド人民共和国との間の通商に関する条約の締結について承認を求めるの件。
 日程第二、通商に関する日本国とニュー・ジーランドとの間の協定の締結について承認を求めるの件。(いずれも衆議院送付)
 以上両件を一括して議題とすることに御異議ございませんか。
#5
○議長(松野鶴平君) 御異議ないと認めます。
 まず、委員長の報告を求めます。外務委員会理事鶴見祐輔君。
   〔鶴見祐輔君登壇、拍手〕
#6
○鶴見祐輔君 ただいま議題となりました条約二件につき、外務委員会における審議の経過並びに結果を御報告いたします。
 まず、日本国とポーランド人民共和国との間の通商に関する条約について申し上げます。
 昨年締結されましたわが国とポーランドとの間の国交回復に関する協定において、両国は、できる限りすみやかに通商条約の締結交渉を開始する旨を約束しておりますが、この条約は、右の規定に基き、本年三月以来交渉を行いました結果、四月二十六日に署名を了したものであります。この条約は、さきに締結されました日ソ間の通商条約とほぼ同様の内容を有し、関税、通関手続、内国税に関する最恵国待遇、輸入制限及び為替制限に関する無差別待遇、船舶の出入港及び船舶の取扱いに関する内国民待遇及び最恵国待遇の相互許与等を骨子としております。
 次に、通商に関する日本国とニュー・ジーランドとの間の協定について申し上げます。
 政府の説明によりますと、ニュー・ジーランドは、従来わが国に対し、関税及び輸入制度上、差別待遇を行い、またガット第三十五条を援用して、わが国との間に正式なガット関係を設定することを拒否して参りました。このため、わが国のニュー・ジーランド向け輸出はふるわず、両国間の貿易は大体わが方の入超となっておりました。政府は、このような対日差別待遇を撤回せしめるため、本年七月以来ニュー・ジーランドとの間に通商協定の締結交渉を行いました結果、九月九日この協定の署名が行われたのであります。
 この協定の骨子は、両国が相互に関税に関する最恵国待遇及び輸出入制限に関する無差別待遇を与えることにありますが、相手国からの輸入が自国の産業を危殆に陥れる場合は、必要な期間と限度内で、この協定の義務を停止できることも規定しております。なおガット関係につきましては、この協定と同時に作成された合意議事録において、ニュー・ジーランドは、協定署名の日から三年以内に、両国間にガットを適用する可能性を探究する意図を表明しておりますことを、御参考までに申し添えておきたいと存じます。
 以上両件の審議におきましては、ポーランドとの通商条約締結の趣旨と、対ポーランド貿易の見通し、ニュー・ジーランドとの間に交換されている合意議事録の性格等について、質疑が行われましたが、その詳細は会議録によって御承知願いたいと存じます。
 委員会は、十月二十三日、以上両件の採決を行いましたところ、両件とも全会一致をもって承認すべきものと決定いたしました。
 右御報告申し上げます。(拍手)
#7
○議長(松野鶴平君) 別に御発言もなければ、これより両件の採決をいたします。
 両件全部を問題に供します。両件を承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#8
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって両件は、全会一致をもって承認することに決しました。
     ―――――・―――――
#9
○議長(松野鶴平君) 日程第三、風俗営業取締法の一部を改正する法律案(内閣提出)を議題といたします。
 まず、委員長の報告を求めます。地方行政委員長田中啓一君。
   〔田中啓一君登壇、拍手〕
#10
○田中啓一君 ただいま議題となりました風俗営業取締法の一部を改正する法律案につきまして、委員会の審査の経過並びに結果を御報告いたします。
 本法律案は、最近におけるいわゆる深夜喫茶等の弊害にかんがみ、現行風俗営業取締法に改正を加えて、これが規制に遺憾なきを期そうというのであります。
 改正の要点といたしましては、(一)喫茶店、バーその他設備を設けて客に飲食をさせる営業で、客席を暗くして営むもの、及び他から見通すことが困難な狭い客席を設けて営むものを、新たに風俗営業に含ませるものとし、(二)客席を設けて客に飲食をさせる営業で、風俗営業のワク外のもであっても、その深夜における業態が善良の風俗を害すると認められるものについては、都道府県は条例で適当な制限を加え、また都道府県公安委員会は必要な処分をすることができることとし、(三)罰則を整備したことなどであります。
 地方行政委員会におきましては、十月二日青木国務大臣より提案理由の説明を聞いた後、数回にわたり当局との間に質疑応答を重ね、慎重審査を行いましたが、質疑応答のおもなるものの一、二をあげますと、(一)青少年不良化防止の問題は、この法律改正だけで十分の措置ができたとは考えられないが、との質問に対しては、今回の改正案は、いわゆる深夜喫茶等の面だけを、社会の要請にこたえて一応ここに取り上げたものであって、このほかにも総合的に各種の対策があわせ考えられなければならないことは当然である旨の答弁があり(二)今回の罰則の改正に当っては、ほかとのバランスを考えられているかとの質問に対しては、それらの点を考えた上で、この改正を相当と思う旨の答弁がありました。その他詳細につきましては、会議録によってごらんを願いたいと存じます。
 十月二十四日質疑終了、討論に入りましたところ、日本社会党の加藤委員から、改正法案をよりよくする意味で、次のような内容の修正案を提出されました。
 すなわち、
 (一) 改正案の第一条第五号、すなわち、客席の明るさが十ルクス以下の喫茶店、バー等を風俗営業に加えようとする規定を削る。
 (二) 喫茶店、バー等で、他から見通すことが困難な小部屋等を設けて営むものの特殊性にかんがみ、その客席における照度は十ルクス以上でなければならない旨の規定を設ける。
 (三) 風俗営業の場所への警察官の立ち入りについて、立ち入り権の乱用を戒める規定を加える。
 以上が修正内容の概要であります。
 大沢委員は自由民主党を代表して、改正案の趣旨を徹底させるために、取締りの励行を当局に要望するとともに、問題の照度をもっと高めるように、今後の研究を希望して、政府原案に賛成し、修正案に対しては、いわゆる深夜喫茶の大部分が風俗営業の対象の外に置かれることは、結局、取締りが現状のままになるおそれがあるので困る。
 また、立ち入りの問題は、従来支障なく行われ、権限乱用の事例も起っていないので、現行規定のままで差しつかえないなどの理由で、修正案に反対の旨を述べられました。
 緑風会の森委員は、照度の点は、現行規定で果して適当であるかどうか、よく研究すること、改正法律の実施に当っては、改正の趣旨達成のために十分努力すること、風俗営業の業者の弱い立場を察して、その取締りに当る警察官の教養に意を用いることなどの点について、当局の善処を希望して、政府原案に賛成し、修正案に反対の旨を述べられました。
 かくて採決の結果、修正案は否決され、本法案は全会一致をもって原案通り可決すべきものと決定した次第であります。
 以上、御報告申し上げます。(拍手)
#11
○議長(松野鶴平君) 別に御発言もなければ、これより本案の採決をいたします。
 本案全部を問題に供します。本案に賛成の諸君の起立を求めます。
   〔賛成者起立〕
#12
○議長(松野鶴平君) 総員起立と認めます。よって本案は、全会一致をもって可決せられました。
 次会の議事日程は、決定次第、公報をもって御通知いたします。
 本日はこれにて散会いたします。
   午前十一時二十二分散会
     ―――――・―――――
○本日の会議に付した案件
 一、日程第一 日本国とポーランド人民共和国との間の通商に関する条約の締結について承認を求めるの件
 一、日程第二 通商に関する日本国とニュー・ジーランドとの間の協定の締結について承認を求めるの件
 一、日程第三 風俗営業取締法の一部を改正する法律案
ソース: 国立国会図書館
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