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1958/09/30 第30回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第030回国会 建設委員会 第1号
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1958/09/30 第30回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第030回国会 建設委員会 第1号

#1
第030回国会 建設委員会 第1号
昭和三十三年九月三十日(火曜日)
    午前十時二十四分開議
 出席委員
   委員長 堀川 恭平君
   理事 木村 守江君 理事 佐藤虎次郎君
   理事 瀬戸山三男君 理事 二階堂 進君
   理事 南  好雄君 理事 上林與市郎君
      井原 岸高君    大久保武雄君
      川崎末五郎君    島村 一郎君
      砂原  格君    服部 安司君
      村瀬 宣親君    石川 次夫君
      東海林 稔君    武藤 武雄君
      山中 吾郎君
 出席政府委員
        建 設 技 官
        (河川局長)  山本 三郎君
 委員外の出席者
        専  門  員 山口 乾治君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 国政調査承認要求に関する件
 委員派遣承認申請に関する件
 台風二十二号による被害状況に関する件
     ――――◇―――――
#2
○堀川委員長 これより会議を開きます。
 まず国政調査承認要求に関する件につきましてお諮りいたします。
 今国会におきましても、前国会と同様、国土計画、地方計画、都市計画、住宅建築、道路、河川その他建設行政に関する事項につきまして、衆議院規則第九十四条により、国政調査の承認を得ておきたいと存じますが、これに御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○堀川委員長 御異議ないものと認め、さよう決します。
 なお議長に提出すべき国政調査承認要求書の作成及び提出手続等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#4
○堀川委員長 御異議ないものと認め、さよう取り計らいます。
    ―――――――――――――
#5
○堀川委員長 次に、委員派遣承認申請につきましてお諮りいたします。
 台風二十二号による災害の被害状況調査のため、委員を派遣し、その実情を調査いたしたいと存じまするが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○堀川委員長 御異議なしと忍め、さよう決します。
 なお派遣の期間、氏名、員数等につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、これに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#7
○堀川委員長 御異議なしと認め、さよう決します。
    ―――――――――――――
#8
○堀川委員長 次に、台風二十二号による被害状況について、この際政府当局より説明を聴取いたしたいと存じます。山本河川局長。
#9
○山本政府委員 お手元に差し上げてございます「台風22号による災害の被害状況及び対策について」という刷りものがございますが、これによりまして、今回の現在までにわかっておりまする状況並びに現在までにとりました建設省の処置、それから今後の方針等につきまして、概略の御説明を申し上げます。
 第一番目に、一ページに各地の雨量がございますが、これは、すでに御承知のことと思いますが、特に大きかった地点は、三百五十ミリ以上一日に降ったというところがございますが、これは、福島県の海岸地方、それから埼玉県の浦和、川口、大宮の付近、それから秩父の山の付近、それから東京都内が四百ミリを突破しております。さらに神奈川県の相模川の上流地帯におきまして五百ミリ以上、それから静岡県の狩野川の上流にございます湯ヶ島におきましては、五百十・五ミリの記録に相なっております。
 第二ページに参りまして、大きな直轄でやっているような河川の出水状況が書いてございますが、これでごらんになっていただきますと、計画高水位というのがございますが、これにほとんど近いような、あるいはこれを突破しているような河川が狩野川、荒川、鶴見川、阿武隈川、新潟県の阿賀野川等でございます。この結果、狩野川、鶴見川におきましては、堤防の破堤がありまして、非常なる惨害を及ぼしたわけでございますが、荒川、阿賀野川、阿武隈川につきましては、相当の水防を行いまして、危ふく危機を脱したというのが実情でございます。
 次に、公共土木施設の被害状況が三ページ以下に書いてございますが、第一番目は、直轄河川の災害でござまして、これでごらんになっていただくように、直轄河川の災害の現在までの状況は、総額十一億三千九百万円余りでございまして、一番大きいのは狩野川でございまして、これは、直轄改修区域内におきまして、破堤が十一カ所現在のところ判明いたしております。これの復旧には、約四億を要する見込みでございます。これらを合計いたしまして、十一億余りに相なっております。
 次は、府県並びに市町村等におきまして復旧を要するいわゆる補助災害でございますが、総額といたしましては、五ページに書いてありますように、現在の報告額で八十六億八千百万円に相なっております。これらにつきましては、さらに静岡県等におきましては、まだ増額するような見込みでございまして、現地の調査がまだ完全でないものでございますので、現在までわかっているところが三十五億五千四百万円と報告されております。この中で相当大きく災害が報告されておりますのは、福島県の十六億九千八百万円で、これは、主として福島県の海岸通りの被害でございます。このため、常磐線の被害不通個所がたくさん生じたわけでございます。
 次は、東京でございますが、東京は、平地河川の内水によるはんらんが非常に多かったわけでござまして、浸水家屋が三十三万戸に及んでおります。公共土木施設の被害といたしましては、五億二千七百万円と報告されております。
 次は、神奈川県でございますが、土木の被害といたしましては、七億八千七百万円でございまして、神奈川県におきましては、主として鶴見川の沿線におきまして三万戸以上の床上浸水を出したというような状況に相なっております。
 次は静岡県、これが一番大きな分でございまして、現在までの報告額は、三十五億五千四百万円と相なっておりますが、これは、さらに増加の見込みでございます。
 以上合計いたしまして、直轄補助の災害を合せますると、個所数にいたしまして五千十七個所、被害総額は九十八億二千万円と相なっております。
 次は、七ページに参りまして、一般の被害の状況でありますが、これは、昨晩までの警察庁の調べでございまして、これでごらんのように、非常な広範囲に及んでおるわけでございますが、特に東京、埼玉、静岡、神奈川、福島の各府県におきましては、死傷者並びに床上浸水、床下浸水等が激甚をきわめた地区でございます。
 さらに、次には十ページに参りまして、現在までにとった処置でございますが、御承知のごとく、九月二十七日には建設大臣が中央災害救助対策協議会の現地の調査団長といたしまして、静岡県の被害状況を視察されまして二十八日に帰京されました。それから事務次官と私で荒川、鶴見川等の現地視察を二十七日と二十八日に行いました。
 それから次は静岡県、神奈川県等の被害状況の調査及び応急復旧工法の指導に当らせるために九月二十七日に査定官を現地に派遣いたしました。その他の県につきましても、県と打合せの上、現地指導を今後行うつもりでおります。
 それから公共土木施設の復旧対策につきましては、ただいま申し上げましたように、現地に指導に行かせておりますけれども、現地の準備が完了次第、緊急査定をいたしまして、予備費を支出いたしたいと考えておりますが、それ以前におきましても、預金部資金等の融資金の貸付につきましては、万全の対策をとりたいというふうに考えております。
 それから公共施設の緊要な復旧は三カ年でやる。それから地すべりであるとか、あるいは緊急砂防を要するものにつきましても、今後調査の上、万全の処置を立てたいというふうに考えております。
 次は、住宅対策でございますが、住宅金融公庫によりまする災害復旧の融資につきましては、九月二十七日に公庫に指示をいたしまして、受付を開始しております。それから災害の公営住宅につきましても、地方公共団体の要請に応じまして、災害の公営住宅を建設するための国庫補助を行いたいというふうに考えております。
 次は、都市の復旧対策でございますが、下水道であるとか、都市公園等の被災したものもだいぶあるわけでございますので、今後調査をいたしまして、公共土木災害復旧に準じまして復旧をいたしたいというふうに考えております。
 都市復興対策につきましても、特に狩野川沿岸地区等におきましては、土地区画整理を行いまして、復興計画を立てる必要があるものも生ずると思いますので、今県と連絡をいたしまして、調査を進めておるわけでございます。
 以上簡単でございますが、御報告を終りたいと思います。
#10
○堀川委員長 それでは、次会は公報をもってお知らせすることにいたしまして、本日はこれにて散会いたします。
    午前十時三十五分散会
ソース: 国立国会図書館
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