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1958/10/30 第30回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第030回国会 議院運営委員会 第11号
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1958/10/30 第30回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第030回国会 議院運営委員会 第11号

#1
第030回国会 議院運営委員会 第11号
昭和三十三年十月三十日(木曜日)
    午後一時二十六分開議
 出席委員
   委員長 江崎 真澄君
   理事 荒舩清十郎君 理事 武知 勇記君
   理事 福家 俊一君 理事 松澤 雄藏君
   理事 山村新治郎君 理事 池田 禎治君
   理事 佐々木良作君 理事 山本 幸一君
      安倍晋太郎君    原田  憲君
      三和 精一君    毛利 松平君
      木下  哲君    栗原 俊夫君
      小林  進君    小牧 次生君
      下平 正一君
 委員外の出席者
        議     長 星島 二郎君
        副  議  長 椎熊 三郎君
        事 務 総 長 鈴木 隆夫君
    ―――――――――――――
十月二十九日
 委員八木昇君辞任につき、その補欠として大西
 正道君か議長の指名で委員に選任された。
同日
 委員大西正道君辞任につき、その補欠として八
 木昇君が議長の指名で委員に選任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 元議長岡田忠彦君逝去につき弔詞贈呈の件
 図書館運営小委員長の報告
 本日の本会議の議事に関する件
 明日及び明後日の本会議の件
     ――――◇―――――
#2
○江崎委員長 これより会議を開きます。
 元議長岡田忠彦君が、本日逝去いたされました。まことに哀悼にたえません。つきましては、元議長であり、議員在職二十二年三カ月でもありますので、お手元に配付の案文の通り、特別弔詞を贈呈することとするに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○江崎委員長 御異議がありませんから、さように決定いたします。
    ―――――――――――――
#4
○江崎委員長 この際、図書館運営小委員長から報告のため発言を求められております。これを許します。松澤雄藏君。
#5
○松澤委員 御報告申し上げます。
 図書館運営小委員会は、国立国会図書館が、その本来の使命達成につき、十分に努力を払いつつあるかどうかについて再検討の要あるを認めまして、去る十月二日以来数回にわたり、小委員会あるいは懇談会等を開いて、図書館のあり方について、金森図書館長初め、関係職員の出席を求め、鋭意検討を加えて参りましたか、その間において、程々解決を要すべき重大なる問題のあることが明らかになり、これに対する措置を決定する必要がありましたので、ここにその概要を御報告申し上げ、御了承をお願いする次第であります。国立国会図書館におきましては、かねがねその外郭団体として、春秋会、図書館運動場維持後援会、専門図書館協議会、国際資料協会、国会資料協会等、数種に及ぶ団体を設置し、機関誌の発行、図書の複製頒布、または図書館運動場の維持後援、あるいは資料の国際交流、国会の審議資料の紹介等をその目的に掲げているのでありますが、その実際の運営面について検討いたしましたところ、昭和三十一年十月、財団法人春秋会を設置するに当りましては、その基金二百万円の寄付者として、図書館長、同副館長、その他出版業者五氏から出資されたものとされているのでありますが、事実はこれに相違し、右の財団法人春秋会の前身である任意団体たる旧春秋会の財産から出資したものであることが判明し、かつまた、旧春秋会の残務整理は、数年を経過した現在、なお終了しておらず、その残余財産約二百十七万円余を、特定の図書館職員の個人名義で銀行に預金をしている等、まことに不当かつ不可解なるものがあるのであります。また、春秋会は図書資料の複製頒布のために、ロックフェラー財団寄贈にかかる複写設備を無料で利用し、複写業務を下請させるに当りましては、図書館本来の使命である無料サービスの精神に反し、不当に高い利益を上げ、しかも、これを国庫に納入せず、その他脱税等の事実も認められ、さらに、その実務の大半は、ごく少数の専従職員を除き、もっぱら図書館職員がこれに当る等、まことに当を得ざる事実が認められるのであります。
 また、運動場維持後援会の経理について見まするに、国有財産たる運動場の使用につき、官庁に使用させる場合はともかくとして、民間にも賃貸し、その料金を国庫に納めることなく、任意にこれを処理する等、はなはだ適当を欠くものが認められるのであります。
 以上は、その事実の一端でありますが、これをひっきょうするに、これら外郭団体の設置手続について不正と認められるものがあり、また使用料、手数料等の徴収、その経理面において著しく当を欠き、またその審議に際し、関係職員もこれを肯定するに至る等、図書館のあり方につき、不正不当のそしりを免れない事実が多々明らかになったのでありまして、図書館の使命達成上、まことに遺憾にたえないものがあるのであります。
 その他、図書館運営上、幾多改善を要するものがありますが、個人収得を見られないことは、遺憾のうちにも幸いと言わざるを得ないのであります。しかし、この際かたい決意をもってその刷新をはかり、その禍根を断ち、清新の気を注入し、将来再びかかる過誤を犯すことのないよう、小委員会におきましては、情においてはまことに忍びかたいものがありますが、その審議に際しましては、終始、関係職員に対し、厳にこれを戒め、その責任の自覚と反省を促し、十分に警告をいたしますとともに、今後決意を新たにして、図書館の使命達成に努力し、図書館に対する国民の疑惑を一掃するために、次のような事項を決議いたした次第であります。
 一、人事の全面的刷新を図ること。
  1 現在、責任ある地位にある者は同一的役職に留任することのないようにすること。
  2 行政能力の優秀な職員を配置し運営に万全を期すること。
  3 六十歳以上の職員及び兼務者の取扱について考慮すること。
 二、機構を検討し、その改革を実施すること。
 三、財団法人春秋会及び図書館運動場維持後援会を解散すること。
  1 その残務整理に当っては適法且つ妥当な措置を講ずること。
  2 従来これらの団体が取扱っていたサービス業務は、機構改革において考究すること。
 四、専門図書館協議会、国際資料協会及び国会資料協会等と図書館との関連性については適法且つ妥当なるよう十分留意してこれを明確ならしめること。
 五、図書館内における売店その他のサービス機関の設置については、十分検討し、慎重を期すること。
 以上の通りでありますが、詳細につきましては、小委員会の会議録によって御承知を願いたいと存じます。
 ここに御報告を申し上げ、御了承をお願いする次第であります。
#6
○江崎委員長 ただいまの御報告に対し、何か御発言があれば、この際御発言を願います。
#7
○栗原委員 今、人事の刷新の中で、重要なポストについておる者は云々という一カ条がありましたけれども、それは具体的には、どんな構想なんですか。
#8
○松澤委員 ここに書いてある意味は、こういう国民から疑惑を生ずるようなことになった当時の責任者が、同じポストにそのまま残るというふうなことは、決して妥当ではなかろう、こういう点から書いたわけであって、必ずしも全部の職員を一斉に更迭するという意味でないことを、つけ加えておきたいと思います。
#9
○下平委員 今の御発言に補足しておきますが、実は図書館問題は、調査がまだ半ばまでしかいっていないのです。調査をすれば相当なものが出てくるのですが、これ以上図書館に動揺を与えるのもどうかと思う観点と、それからもう一つは、三十四年度の予算編成をしなければならないので、そういう点で、さらに調査をしなければならぬ問題が、各部長についてはまだたくさんありますが、それを途中でとめてあるわけです。だから、表面に出た人だけやると、非常に不公平になると思います。春秋会に関係した人は全部という意味で――表面に今上った人だけ取り上げてやったのでは、非常に不公平になるので、全部という意味で私どもはきめてありますから、その点申し上げておきたいと思います。
#10
○木下委員 小委員長に伺いますが、今の御報告で、基本的に間違ったことかあるとか、遺憾な点があるとかいうことはない、まことにけっこうだと思いますが、ただ国民の非常な疑惑を晴らすということにもう一歩進んで、役員といいますか、幹部の人たちが、個人的に私しておったことはない、こういう意味は了承されますが、もっとはっきりその点をしていただけたらと思います。
#11
○松澤委員 先ほど御報告申し上げましたように、個人的収得は見られないことは、遺憾の中にも幸いである、こういうふうにはっきり申し上げました。しかし、これはわれわれの調べた範囲内においての点だけでありますので、現段階においては、幸いにも今申し上げたように、個人的収得というものは見られないということが明らかでありますから、この点をつけ加えて報告いたしたわけであります。御了承を願います。
#12
○木下委員 今の、幸いにもこれこれということで、大体いいと思いますが、タッチして詳しく事情を知った者は了承しますけれども、一般の国民から見ると、大へんなことをやっていたという印象があるわけなんで、この際願えたら、終止符をつける文面の申に、なお一つお加えを願えればけっこうだと思います。小委員長の方で、適当にお加えになってもけっこうです。
#13
○江崎委員長 これは、そういう御発言もあるので、非常にごもっともな御発言ですから、言葉のあやというか、修飾を、また適宜御相談の余地があれば相談していただいて、善処を願ったらどうでしょうか。
#14
○松澤委員 了承しました。
#15
○栗原委員 これは、小委員長に特に希望したいのですが、今までやった中で出てきた人が一応責任をとる、こういうことなんですが、私の方の下平君に言わせると、まだ調査も残っておる。従って、表に出ないけれども、まだ調査すればということで、これはまだやってきめつけていないのだから、疑いを存するという程度だろうと思うのです。それらのことについては、内部関係においては十分お互いに知り尽しておることなんだから、どういう形でやっていくかわからぬけれども、もしも相当のこの疑いを存するものが、たまたま今までの調査段階で表に出ないからといって、平然として居すわっておるようなことがあれば、これは断固としてさらについていく、こういうことを十分留保しておかなければならぬ、こう思うのです。
#16
○荒舩委員 ただいまの栗原君の御発言で意を尽しておると思いますが、私も同感でございます。そこで、これはもう一度図書館運営小委員会を開いてもらって、両党の方に出てもらって、今下平君の御発言もあることであるから、もう少し決定する事項については、両党でよく話し合って、そうして善処する方がいいと思います。そういうふうにしたらどうですか。
#17
○栗原委員 いいでしょう。
#18
○山村(新)委員 この問題は、新聞にもいわゆる社会面へ報道されて、相当国民は注意をしておると思う。また、実際は国会のわれわれはノータッチであったのですが、やはり国会の不正という感じを国民に与えておるから、これはなおざりにすることはいかぬと思います。従って、なるべく早目に結論をつけてもらって、やはり処分するものは処分をはっきりさせた方が、国会の威信を保つ上においていいと思いますから、どうか一つ小委員長、御苦労さまですが、なるべく早目に結論を出していただきたいと思います。
#19
○下平委員 小委員会の結論は、あとあとの問題があっても、それは再建のコースをきめて、その中で消化していった方がいいだろう、これ以上この問題は、この場で個人々々をつるし上げてやるということはどうか。一応再建に結びつけるという意味で、再建のコースを作ろう。そのためには、関係しておる人間は、私たちは大体わかっていますから、そういう人間は排除して、そうして再建のコースに乗せよう。しかし、いつまでもぐずぐずしておれば、疑惑を生ずるから、小委員会の決定としては、今会期中にきめたい、こういうことにきめてありますから、御了解を願います。
#20
○荒舩委員 賛成でございます。
#21
○松澤委員 なお、つけ加えて申し上げますと、今の下平君のお話のように、細部にわたってまで追及するという面のお互いの討論がありましたけれども、この問題以来、図書館内部にあっては、非常な精神的な動揺を来たしまして、このまま放置すると、結局、よくいうところの角をためて牛を殺すようなことがあってはいかぬ。そこで、中間的な問題であるけれども、この際、一応終止符的な面で決議をして、そうしてあとは実施段階において寄り寄り協議しながら運営の衝に当るように持っていきたい、こういうわけで今日やっておるわけでありますから、いわば終止符的な立場をとったというのは、そういう意味でございますから、御了承をいただきたいと思います。
#22
○荒舩委員 本会期中に結論を出すように、もう一ぺんやるということでしょう。
#23
○松澤委員 それは会期中に委員会をやって、こういうふうな問題を追及するとかなんとかいうことでなくして、建設的な立場において、この決議案にのっとって館の方では実施をするという具体案なり何かを出してくるわけです。それをわれわれが検討して、これはこうだ、これはああだというようなことで、建設的に持っていく委員会を今後開いてやっていこう、こういう趣旨でございますから、御了承を願います。
#24
○江崎委員長 それでは、ただいまの御発言その他を参酌して、小委員長において御善処を願います。
 それでは、ただいまの御報告を了承するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#25
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よってさよう決定いたしました。
    ―――――――――――――
#26
○江崎委員長 次に、本日の議事について、事務総長から説明を願います。
#27
○鈴木事務総長 御説明申し上げます。日程第一と第二は、運輸委員会の所管に属するものでありますから、一括上程いたしまして、両案ともこれは全会一致でございまして、委員長の塚原さんが御報告に相なる予定でございます。それから、日程第三も全会一致でございまして、これは、内閣委員長の内海さんから御報告になります。それから、日程第四も全会一致でございまして、これは、大蔵委員長の早川さんが御報告に相なることになっております。以上でございます
#28
○江崎委員長 事務総長の説明を了承するに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#29
○江崎委員長 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
    ―――――――――――――
#30
○江崎委員長 次に、次回の本会議の件についてでありますが、次回の本会議は、明三十一日、すなわち金曜日、定刻から開会することにいたします。また、十一月一日、すなわち土曜日は、補正予算が委員会の審査を終了する予定になっておりますので、本会議を開くことといたします。従いまして、次回の委員会は、右両日午前十一時から議事協議会を開き、議事協議会散会後に委員会を開会することにいたします。
    ―――――――――――――
#31
○江崎委員長 それでは、本日の本会議は、どういたしましょう。
#32
○荒舩委員 二時予鈴、二時十分開会。
#33
○江崎委員長 それでは二時予鈴、二時十分から開会することにいたします。
 本日は、これにて散会いたします。
    午後一時四十三分散会
ソース: 国立国会図書館
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