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1957/11/13 第27回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第027回国会 本会議 第8号
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1957/11/13 第27回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第027回国会 本会議 第8号

#1
第027回国会 本会議 第8号
昭和三十二年十一月十三日(水曜日)
    ―――――――――――――
  議事日程 第八号
   昭和三十二年十一月十三日
    午後一時開議
  第一 昭和二十九年度一般会計歳入歳出決算
     昭和二十九年度特別会計歳
     入歳出決算
     昭和二十九年度国税収納金整理資金受
     払計算書
     昭和二十九年度政府関係機関決算書
    ―――――――――――――
●本日の会議に付した案件
 日程第一 昭和二十九年度一般会計歳入歳出決
      算
      昭和二十九年度特別会計歳入歳出決
      算
      昭和二十九年度国税収納金整理資金
      受払計算書
      昭和二十九年度政府関係機関決算書
 内閣委員会外十四常任委員会並びに海外同胞引
 揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会、公
 職選挙法改正に関する調査特別委員会、科学技
 術振興対策特別委員会及び国土総合開発特別委
 員会における閉会中審査の件(議長発議)
   午後二時四分開議
#2
○議長(益谷秀次君) これより会議を開きます。
     ――――◇―――――
 日程第一 昭和二十九年度一般会
      計歳入歳出決算
      昭和二十九年度特別会
      計歳入歳出決算
      昭和二十九年度国税収
      納金整理資金受払計算
      書
      昭和二十九年度政府関
      係機関決算書
#3
○議長(益谷秀次君) 日程第一、昭和二十九年度一般会計歳入歳出決算、昭和二十九年度特別会計歳入歳出決算、昭和二十九年度国税収納金整理資金受払計算書、昭和二十九年度政府関係機関決算書、右各件を一括して議題といたします。委員長の報告を求めます。決算委員長青野武一君。
    ―――――――――――――
  〔青野武一君登壇〕
#4
○青野武一君 ただいま議題となりました昭和二十九年度一般会計歳入歳出決算、同特別会計歳入歳出決算、同国税収納金整理資金受払計算書及び同政府関係機関決算書につきまして、決算委員会の審議の経過並びに結果を御報告いたします。
 本決算は、昭和三十一年一月、第二十四回国会に政府より提出せられまして、決算委員会は、同年二月、政府よりその概要を、また会計検査院より同じく検査の概要を聴取した後、各省並びに各政府関係機関につきまして順次審議を重ね、一昨十一日これを終えたのであります。
 まず、昭和二十九年度一般会計の決算額は、歳入一兆千八百五十億円余、歳出一兆四百七億円余でありまして、差引千四百四十二億円余の剰余を生じております。この剰余金から昭和三十年度に繰り越しました歳出の財源に充てなければならない金額六百五十四億円余及び前年度までの剰余金の使用残額四百八億円余を差し引いた三百八十億円余が、昭和二十九年度新たに生じた純剰余金となっております。以上の決算額を予算額と比較いたしますと、歳入は、予算額九千九百九十八億円余に対しまして、千八百五十一億円余の増加となりますが、このうちには、昭和二十八年度剰余金の受け入れが予算額に比べて千六百十五億円余を増加しておりますので、これを差し引いた二百三十六億円余が本年度歳入の純増加額であります。また、歳出につきましては、予算額九千九百九十八億円余に、昭和二十八年度からの繰越額千二百七億円余を加えました予算現額一兆千二百六億円余から支出済額一兆四百七億円余を差し引きますと、その差額は七百九十八億円余でありまして、そのうち、翌年度に繰り越した額は六百五十四億円余、不用額は百四十四億円余であります。
 次に、昭和二十九年度特別会計の決算につきましては、同年度における特別会計の数は三十三でありまして、これら特別会計の歳入決算総額は一兆六千六百一億円余、歳出決算総額は一兆五千二百二十億円余であります。
 次に、昭和二十九年度国税収納金整理資金の決算につきましては、この資金への収納済額は八千七十五億円余でありまして、この資金からの支出命令済額及び歳入への組入額は八千六十三億円余でありまして、資金残額は十一億円余となっております。
 次に、昭和二十九年度政府関係機関の決算につきましては、同年度における政府関係機関の数は九つでありまして、収入決算総額は八千四百四十六億円余、支出決算総額は七千百二十億円余となっております。
 以上が昭和二十九年度決算の概要であります。
 これらの決算につきまして、会計検査院長の説明によりますれば、検査の結果、経理上不当と認めた事項及び是正させた事項として、検査報告に記載された件数は合計二千二百四十六件に上り、このほかにも、妥当と認めがたいものとして、それぞれの関係責任者に対し警告を発し、改善を促した事項が多数あります。
 これら不当事項及び是正事項を経理の態様別に見ますと、不正行為による被害金額は六千余万円、法令または予算に違反して経理したものが七億六千七百余万円、検収不良などのために過渡しとなっているものが八千四百余万円、補助金で交付金額が適正を欠いているため返納または減額を要するものなどが十一億五百余万円、災害復旧事業に対する早期検査の結果、主務省において査定額を減額し、ひいて補助金の減額を要するものが十五億四千余が円、歳入などで徴収決定が漏れていたり、その決定額が正当額をこえていたものが四億六千七百余万円、工事請負代金、物件購入代金などが高価に過ぎたり、また物件売渡代金などが低価に過ぎたと認めたものの差額分が五億四千九百余万円、不適格品または不急不用の物件の購入など、経費が効率的に使用されず、いわゆる死金を使ったと認めたものが二十三億四千二百余万円、その他が四億二千六百余万円、総額七十三億四千四百余万円に上っております。
 決算委員会は、昭和二十九年度決算の審議に当り、特にこれら不当事項並びに是正事項につきまして慎重なる審査をいたしたのでございますが、その詳細は速記録によって御承知いただきたいと存じます。ただ、この際、本決算の審査に当りまして決算委員会において特に問題となりました重要事項を御報告いたします。
 まず第一は、公務員などの犯罪行為が依然跡を断たないことであります。すなわち、二十九年度におきまして、裁判所、法務省、大蔵省、文部省、農林省、郵政省、労働省、日本国有鉄道及び日本電信電話公社において、職員の不正行為により国または政府関係機関に損害を与えたものが三十八件、被害金額六千余万円、また、文部省及び農林省等において、架空経理など、法令または予算に違反して経理したものが七億六千七百余万円、いずれも検査報告に掲載されております。
 このほか、昨年から本年にかけまして、本決算審議中発覚した犯罪あるいは汚職事件のうち、おもなものを数えますれば、農林省農林経済局農業保険課の農業共済団体事務費国庫負担金にかかる不正事件、いわゆる多久島事件において、その不正支出額は、昭和二十九、三十年度合せて五千九百余万円に達しております。同じく農林経済局肥料課並びに全国購買農業協同組合連合会にかかわる贈収賄並びに国庫補助金の不当経理の疑惑、食糧庁の外国食糧輸入にかかる収賄、日本国有鉄道の高架下等の貸付あるいは物品調達にかかる収賄被疑事件等、枚挙にいとまのないありさまであります。
 決算委員会におきましては、これらの件につきまして、決算審査の立場から、関係当局の説明を聴取し、あるいは関係者を証人、参考人として委員会に出席を求める等、事実の究明に当りましたが、そのうち、国鉄の高架下貸付等につきましては、去る三月八日の委員会において当局に是正改善を促す決議をいたしております。公務員の犯罪、悪質なる不正事実あるいは汚職がなお跡を断たないのみでなく、大規模な事犯が頻発するのは、行為者本人の無思慮、無反省によることはもちろんでございますが、なお関係部局全般の綱紀の弛緩を示すものであります。特に、前記農林経済局における不正事件、東京農工大学における二千七百万円に上る経理紊乱のごとき、そのはなはだしい事例でありまして、これらの審議に際しまして、各委員より、当局に対し、関係職員の訓練、監督に意を用いるとともに、規律を厳正にし、この種事件の根絶を期すべきであるとの発言があったのであります。また、防衛庁におきましては、本年度における支出済歳出額は七百十九億余円に上り、二百三十四億余円を翌年度に繰り越しておりますが、工事の施行、物資の調達等に当り、基本計画や経費の積算等基本的事項について検討不十分なままに、取り急いで実施に移すなどのため、各般の不経済事項が多数発生しておりますことは、調達機構等の運用の不備と、予算消化を急ぐ余り、予算の執行に慎重を欠く傾向が存するためと考えられるのであります。
 さらに、かような公務員の犯罪あるいは汚職を初めとして、一般会計、特別会計並びに政府関係機関にわたりまして、予算執行上不当と認められる件数が二千余件に上っており、国民の租税をおもな財源とするこれら会計において、依然としてこのように多数かつ同種の過誤、不当事項が発生していることは、まことに遺憾でありまして、この点につきまして、委員会においては、これは政府の予算執行の改善に対する方策の貧困と熱意の不足によるものであるから、政府に一段の精励を要望するとともに、特に非違事実について責任の所在を明確ならしめることが、綱紀の粛正、ひいては不当不正の芟除の根本であるから、政府は、財務行政における責任体制を明確にし、特にその指揮監督に当る上級職員の責任を厳重に追及し、もって官紀の振粛を期すべきであるとの発言が、各委員から、こもごも開陳されたのであります。
 本委員会は、昭和二十九年度決算の審議を終了いたしまして、一昨十一日採決に入りました。その際、自由民主党の山本委員から、昭和二十九年度決算のうち、二千二百二十二件については、これを不当と認める、特に、連年にわたり補助金等の不当経理、犯罪その他虚構の事実による不当経理、農業共済保険事業の不当運営、物資の調達、管理処分並びに工事に関する不当経理などが繰り返されているが、これら不当事項に関しては、その原因、態様及びその是正上とるべき方策についてすでに明らかなるにもかかわらず、現にとられている施策は十分とは言いがたく、これらについて政府並びに政府関係機関に対し将来の注意と善処を促し、それぞれの事態に即応した抜本的対策をすみやかに講ずべきである、決算のうち前記以外については異議がないと決議すべき動議が提出せられました。次いで、討論に入り、日本社会党を代表して吉田委員から動議の趣旨に賛成の発言があった後、採決に入りましたところ、全会一致をもって動議の通り議決いたしました。
 右、報告申し上げます。(拍手)
#5
○議長(益谷秀次君) 各件を一括して採決いたします。各件は委員長報告の通り決するに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#6
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、各件は委員長報告の通り決しました。
     ――――◇―――――
 内閣委員会外十四常任委員会並び
  に海外同胞引揚及び遺家族援護
  に関する調査特別委員会、公職
  選挙法改正に関する調査特別委
  員会、科学技術振興対策特別委
  員会及び国土総合開発特別委員
  会における閉会中審査の件(議
  長発議)
#7
○議長(益谷秀次君) お諮りいたします。内閣委員会外十四常任委員会並びに海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会、公職選挙法改正に関する調査特別委員会、科学技術振興対策特別委員会及び国土総合開発特別委員会から、ただいま朗読いたします各案件につき閉会中審査いたしたいとの申し出があります。参事をして案件を朗読いたさせます。
#8
○議長(益谷秀次君) 各委員会においてただいまの案件につき閉会中審査するに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#9
○議長(益谷秀次君) 御異議なしと認めます。よって、さよう決定いたしました。
     ――――◇―――――
#10
○議長(益谷秀次君) 明十四日は、会期終了日でありますから、午前十時より会議を開きます。
 本日はこれにて散会いたします。
   午後二時三十一分散会
     ――――◇―――――
 出席国務大臣
     大蔵大臣  一萬田問登君
     ――――◇―――――
ソース: 国立国会図書館
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