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1957/11/11 第27回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第027回国会 議院運営委員会図書館運営小委員会 第1号
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1957/11/11 第27回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第027回国会 議院運営委員会図書館運営小委員会 第1号

#1
第027回国会 議院運営委員会図書館運営小委員会 第1号
本小委員は昭和三十二年十一月一日(金曜日)委
員長の指名で次の通り選任された。
      内田 常雄君    大野 市郎君
      草野一郎平君    福永 健司君
      山中 貞則君    栗原 俊夫君
      佐々木良作君
同日
 山中貞則君が委員長の指名で小委員長に選任さ
 れた。
    ―――――――――――――
会議
昭和三十二年十一月十一日(月曜日)
    午前十一時四十二分開議
 出席小委員
   小委員長 山中 貞則君
      草野一郎平君    古川 丈吉君
      栗原 俊夫君    佐々木良作君
 小委員外の出席者
        国立国会図書館
        長       金森徳次郎君
        国立国会図書館
        副館長     中根 秀雄君
    ―――――――――――――
十一月十一日
 小委員内田常雄君同日辞任につき、その補欠と
 して、古川丈吉君が委員長の指名で小委員に選
 任された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 昭和三十三年度の国立国会図書館予算概算要求
 の件
 国立国会図書館の業務経過の報告聴取
    ―――――――――――――
#2
○山中小委員長 図書館運営小委員会を開会いたします。
 実は先般、たしか九月であったと思いますが、小委員会が、他に議題もございましたので、開会されたのであります。私、ちょっと郷里に帰っておりました関係で、福永君にかわってもらって、一応開会、審議いたしてもらったのでございますが、その間のいきさつ等を承わりますと、一応の来年度予算要求の内容等についての御説明を聴取しておるようではありますけれども、それについての具体的な本委員会としての意思表示、もしくはその他の審議が具体的になされていない傾向があると思いましたので、あらためてその問題を中心に、本日お集まり願ったわけ下あります。なお、来年度の予算の要求につきまして、現在非常に新しい規模から要求を強くされておりまする科学技術振興関係の図書について、予算要求をもっとしたらいいのではないかというような意見が、本院の特別委員会等からも具体的な意見として出されておる傾向もございますので、そういうものも新たなる角度から織り込んで、もう一度御苦労でございますが、来年度予算についての一応概略の説明をお聞きして、審議を開始したいと思います。御苦労ですが館長一つ……。
#3
○金森国会図書館長 国立国会図書館の昭和三十三年度の概算要求につきまして、御説明を申し上げます。
 先ほど小委員長が仰せになりましたように、去る九月十二日の図書館運営小委員会におきまして、少しく説明に触れたのでございますけれども、その当時詳細を尽すことができませんでございましたので、今回あらためて申し上げたいと思います。
 国立国会図書館の昭和三十三年度の概算要求総額は、十九億七千六百八力二千円でございます。これを事項ごとに分けて申し上げますると、図書館の管理運営に必要な経費、すなわち、国立国会図書館の項で七億一千七百六万二千円を計上いたしまするし、それから国有資産所在市町村交付金の項で四万九千円を計上いたしました。また国立国会図書館施設費の項で十二億五千八百九十七万一千円と相なっております。
 この概算要求の中で、特に重要な事項について申し上げますると、まず、国立国会図書館の庁舎の新営に必要な経費十二億二千三百八十三万四千円でございます。これは庁舎新営の第一期計画八千坪を、昭和三十三年と三十四年の両年度で完成する、こういうことを目途として計上いたしたものであります。このうち、昭和三十三年度は、建築の主体工事を完了いたしまして、これに伴って建築の仕上工事、書架の工事、機械及び電気設備工事等の一部を施工するとともに、予定敷地内に残っておりまする民有地約二百六坪、建物六十坪を買収するための経費であります。
 次に、科学技術関係資料の整備に要しまする経費一億七千百七十四万二千円でございますが、これは時代の要望いたしまする科学技術に関する原子力、PBリポートその他の資料を収集整備いたしまして、わが国科学技術の発展に資するための経費でございます。
 それから第三には、東南アジア関係資料の整備に必要な経費二千百六十一万円でございます。これは、近ごろに至りまして、ますます重要性を加えておりまするところの東南アジア諸国に関して、増加する諸問題のレファレンス等に対処するために、資料を収集充実して、その要請にこたえるための経費でございます。
 そのほか、図書購入費につきましては、科学技術、東南アジア関係を除きまして、一般のものとして四千二百三十三万七千円を要求いたしました。これは、最近、出版点数の増加、単価の値上り等のため、納本代償金が増加いたしまして、従来の図書費の過半を占める情勢にありますために、外国図書、逐刊物等の購入は、はなはだしく制約され、当館の図書収集のためには、まことに不十分でありますので、これを増額要求する必要があるのであります。
 また印刷製本費につきましては、五千七百九十八万三千円を要求いたしました。図書館における印刷類というものは、法律に規定されております目録や索引などのほかに、調査資料等、多種にわたるのでございますが、経費不足のために、はなはだしく制約されておりまして、また、この製本を要する図書資料も、経費不足のために、新聞、雑誌等の未製本のまま配布するという数量が年々累積いたしまして、図書館奉仕に大きな支障となろうとしておりますので、これらの経費を増加要求することとしたわけでございます。
 以上、申し上げました以外の経費につきましては、大体一般的な事務費関係のものでございまして、さしあたり申し上げることもないかと存じまするが、お手元に差し上げました書類につきまして、御質問がございますれば、お答えいたしたいと存じます。
 次に、今までの間の二、三の経過報告について、申し上げたい事項がございます。
 本年度の事項でございますが、二、三御報告いたしたいのは、一つは、先般来当委員会で御承認をいただきました、全日本自治労会館所有敷地の交換及び買収でございます。これにつきましては、関東財務局の評価に基きまして、双方で交渉の結果、妥結に至りましたので、去る十月七日に契約を締結いたしまして、十日に移転登記を終了いたしましたが、建物の引き渡しは、全日本自治労会館の引っ越し関係から、昭和三十三年二月末日といたしました。買収金は、土地、建物を合せた全額の七割を登記と同時に支払い、残額は引っ越し完了の上に支払うということにいたしております。
 次に申し上げたいのは、図書館の新営工事の概況でございます。これは、昭和三十二年度工事は、第四回建築といたしまして、建設省の手によって、本年六月二十八日入札に付されまして、大成建設株式会社と二億五百十万円をもって契約いたしました。本工事は、書庫の鉄骨を全部組み立てまして、なお最下階の半分のコンクリート打ちをするものであります。契約と同時に直ちに着工し、以来鉄骨工場において加工中でありまして、十一月切めから、順次現場へ搬入し、一月中旬に組み立てを完了し、最下階のコンクリート打ちを年度末までに終る予定でございます。次いで、前述の第四回建築工事の追加工事を本年十月十一日、大成建設株式会社と七千万円をもって契約いたしました。この工事は、事務棟の基礎梨の鉄骨を三分の二、コンクリートを四分の一を施工するものであります。追加工事は、契約ととともに直ちに土工事を開始し、ウエルポイントを移動いたし、鉄骨は、原工事の鉄骨と並行して、鉄骨工場において加工を進めております。工事全部の完了は、来年三月二十日の予定であります。本年度予算のうち、九千六百万円が繰り延べとなりまして、三十三年度に施工されることとなります。
 最後に、なお一つつけ加えたいのでありますが、ただいま開催しておりまするところのインド太平洋地域の出版物の国際交換及び書誌に関するセミナーの件でございます。これは去る四日に開会式を行いまして、国際交換の資料、国際交換局、書誌、それから国際交換条約草案の検討などにつきまして、連日討議を重ねておりまして、本日閉会の運びとなる予定と存じております。以上、御報告申し上げます。
 何とぞよろしく御審議をお願いいたします。
#4
○山中小委員長 では、一応今の館長の御説明に対して各位の御意見がありましたら……。
#5
○佐々木(良)小委員 今の御説明の中で、科学技術関係資料の整備に要する経費についてでありますけれども、説明によりますと、図書分が七千三百万円、それからその他の経費を含めて一億七千百万円、こういうふうになっておりますが、聞くところによりますと、最近における時代の要望に沿うために、この関係の整備三カ年計画か何かができまして、そうして一年五億程度という計画があったやに承わりますけれども、その辺の事情はどうなっておりますか。
#6
○金森国会図書館長 この科学技術に関する基本的な図書館活動をするということは、私どもの図書館としても、ずいぶん大きな問題といたしまして、今までいろいろな角度から研究を進めております。けれども、なかなかこれは実行的に支障があり得るものでございまして、従って、図書館として今正規に研究を進めておりますのは、ここに申し上げた一々のものでございまして、今お話しになりました大きい計画は、図書館としては、まだその考えを進めていないのであって、問題に特に熱心な若干の人々が、自分の私案として研究しておる段階でございます。現実の図書館の意見としては、申し上げるまでになっていないのでございます。
#7
○佐々木(良)小委員 それは若干の人々によって立案をされて、図書館の内部では検討済みのものですか。
#8
○金森国会図書館長 その検討と申しますが、内部では、その話をよく聞いて、そうしてお互いに意見を述べ合ってはおります。けれども、具体的に図書館として検討をするという段階まではいっておりません。というのは、図書館として考えまするときに、やりかけまして失敗してはいけないものでございますし、それから他の方面にも他の方面と申しますのは、他の官庁等にも、いろんな意見もございますし、それに、図書館として、これだけの大きなことを軽率に始めますと、あるいは結果において思うようにいかない。だから、図書館は漸進的に、比較的確実な方面から進めていく、こういう態度をとっておりますために、今まで正式に図書館できめたものは、先ほど申し上げたものでございまして、あとは研究問題として残しておるような段階でございます。
#9
○佐々木(良)小委員 研究問題でありましょうけれども、これはどうしたって経費を必要とするものでありますから、タイムリーに結論を出してやらないと、予算の関係上いろいろな問題が出ることだろうと思います。従いまして、私どもよくわからぬのでありまするが、私は科学技術の委員会にも席を置いておるわけでありますけれども、その辺からは非常に強い要望が出てきておる。それから図書館の内部からも相当な――これは正式ではありませんけれども、話がある。私どもは、どれがいいのだか、悪いのだか、わからないで困っておる状態になっておりまして、むしろ、私どもはしろうと考えで、図書館長その他の方々は遠慮されておるのではなかろうかとさえ思っておったのでありますが、そういう事情でありますから、一つ委員長において、タイムリーに何らかの方法で、事情がもう少しはっきりするような方法を講じていただきたいと思います。
#10
○山中小委員長 今、係の者に科学技術委員会の方と連絡をとらしておりますが、具体的なあなたの方の申し入れというのはどこにしたのですか。
#11
○佐々木(良)小委員 ちょっと速記はとめていただきたい。
#12
○山中小委員長 では速記をとめて。
    〔速記中止〕
#13
○山中小委員長 では、速記をとって下さい。
 これはこういうことにしましょう。この御説明は一応聞きおくとしまして、私らも実際はわからないから、それで、社会党の方はお二人で――党内に特別委員会等がありますか、もしそういう機関があるならば、具体的なものを検討してもらう。私どもの方も、持ち帰ってそういたしますから、二、三日うちにまたお集まりいただくことにいたします。
 そのほかに何かございませんか。――それでは私からちょっとお尋ねしますが、庁舎新営工事の機械設備工事で、空気調整設備ですか、これは具体的にいって、冷房のエア・コンデションのことをいっておるのですか。
#14
○中根国会図書館副館長 この空気調整設備と申しますのは、実は原則として書庫だけなのでございます。書庫と研究室と申しますか、国会関係の研究室がございますが、そこだけの予定でございます。書庫は御承知のように窓がございませんので、一定の温度と定の湿度、そういうものを保持しないと、職員もそこなわれ、図書もこわれてしまうわけであります。この部分だけにこの空気調整をやるのです。
#15
○山中小委員長 冷房というわけではないのですか。
#16
○中根国会図書館副館長 単なる冷房だけではなしに、空気の温度も一定にし、湿度も一定にしておく、一番完全な空気にしておく、こういう装置であります。
#17
○山中小委員長 今の国会議事堂の例を見ますと、これはその当時は非常に理想的な建築だったんでしょうが、今あそこに何千万という冷房工事をやっております。今おっしゃったことはそれでいいのですか、せっかく近代的な図書館ができるわけですから、やはり暖冷房を――現状でもはっきりわかっておることですが、近代的な設備のできるだけの態勢は、やはりとっていただきませんと、またあとで、あっちをこわしたり、こっちを掘ったりということなしでも、できるような一応の設計図を考えておいたらどうですか。遠からずそうなると思う。
#18
○中根国会図書館副館長 その点は配慮のうちに入れておきまして、実は冷房の分につきましては、事務室その他につきましては全部つけないことになっております。しかし、もしそういう必要があるような場合を考慮いたしまして、できれば、主体工事の中に管だけを通しておくということは、はかりたいと思っております。
#19
○山中小委員長 それはそうやっていただいたらいい。国会図書館は、今はあるいは不可能でありましょうが、将来に対して、それだけの準備はしておかれた方がよろしいと思う。大して金はかからぬと思う、機械さえ準備しておけば、設備する場所はできるわけですからね。
#20
○古川小委員 各党だって、科学技術について、必ず相談しなければならぬという抽象的なものはわかるけれども、具体的な経費が大体これだけ要るとか……
#21
○山中小委員長 いや、そんなことはない。うちの方は、今度の予算の編成の重点の第二項に、科学技術振興に関する諸施策というものを織り込んでおる。だから、党内にも特別委員会があるわけですよ。そのうちに、図書にどれだけのものを要求すべきだという線が出てくるかもしれない。そこらを一応聞いてみましょう。これは図書館にとってもそう悪いことではない。
#22
○金森国会図書館長 非常にけっこうな御意見でございます。
#23
○山中小公務員長 少くしようというのじゃないですからね。
#24
○佐々木(良)小委員 科学技術庁がやることに反対しているのだから…。
#25
○山中小委員長 予算の重点が、今までの考え方と違っているのだ。しかし、おそまきながらという言葉通りだけれども、何もしないよりはいいのですからね。
#26
○中根国会図書館副館長 図書館で出しております予算の一番重点は、資料をできるだけうんと集めて、そうしてその集まった資料は、非常にこまかく複雑なものでありますから、もしそろってなかったら、学者は利用できない。それを利用しようとすれば、学者はいろいろな忙しい目をして、その中を探さなければならない。そこでわれわれの方は、それを集めて、容易に見つけ出せる手段が講ぜられるように、これが図書館の仕事としては非常に重大な仕事だと思いまして、そういう点に重点を置いてやっているわけであります。
#27
○山中小委員長 これに職員の人件費もついてくるわけでしょう。それについて、われわれ過去に、自分たちの責任においてやったことですが、専門員を整理するときに、これを図書館に送り込んだ。首を切るわけにもいくまい。ところが実情は、皆さん御承知の通り非常に高額で、そして人員もそれだけいなければならないのかという立場からいえば、少しくかかえ過ぎている感じがなきにしもあらず。そうすると、新しい時代の要求する職員等が、どしどし新しい目途からふえていき、有能にして、しかも低廉、と言うとおかしいが、若いから、あまり月給が高くないという人たちがふえてくる。そうすると、その当時の情勢では必要であったけれども、現在以後もそれをそのまま図書館にちゃんと残しておいていいかどうかという問題は、われわれ小委員会がまず手始めに率直なメスを加えて、図書館の新しい構成というものに、あるいは勇気を出さなければいかぬと思うが、その辺の研究もした方がいいと思う。図書館の万でも、何もわれわれがどうしろと言うのではないのですが、最も有能なる職員の交流というようなことを少し考えてみて下さいませんか。どうせどしどしふえてくるのですから、かかえる一方ではしようがない。私らの方に罪があることで、館長あたり喜んで受け取られたかどうか疑問だし、人の問題だから、そう瞬く取り扱うわけにはいきませんが、方向としては、そういうふうに、だれも火中のクリを拾うわけにはいかぬですし、うちの委員会が主管ですから、あとで本委員会の問題としていくべきことじゃないかと思います。
#28
○栗原小委員 実際は、本格的な問題を一つ送ってやることだ。
#29
○山中小委員長 相当、もう何年かたっておりますしね。
 ほかに何か御注文等がありましたら聞いておきますが、ないですか。――一応それでは、きょうはこれで済ませまして、二、三日うちに、またもう一ぺん御足労を願いたいと思っております。どうも御苦労さんでした。
 これで散会いたします。
    午後零時十分散会
ソース: 国立国会図書館
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