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1956/01/29 第26回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第026回国会 議院運営委員会図書館運営小委員会 第2号
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1956/01/29 第26回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第026回国会 議院運営委員会図書館運営小委員会 第2号

#1
第026回国会 議院運営委員会図書館運営小委員会 第2号
昭和三十二年一月二十九日(火曜日)
    午前十一時十三分開議
 出席小委員
   小委員長代理 荻野 豊平君
      内田 常雄君    福永 健司君
      小牧 次生君
 小委員外の出席者
        国立国会図書館
        長       金森徳次郎君
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 昭和三十二年度の国立国会図書館の予算に関す
 る件
    ―――――――――――――
#2
○荻野小委員長代理 これより図書館運営小委員会を開会いたします。
 本日は、昭和三十二年度国立国会図書館予定経費要求書について審査いたしたいと存じますが、まず金森国立国会図書館長より、その概要について御説明を願いたいと存じます。
#3
○金森国立国会図書館長 昭和三十二年度の国立国会図書館予定経費要求書につきまして御説明申し上げます。
 昭和三十二年度の国立国会図書館の予定軽輩の要求額は、七億七千四百二十四万一千円であります。これを前年度の予算額五億七千八百六十二万円に比較いたしますと、一億九千五百六十二万一千円の増加となっております。
 次に、その内容を事項ごとに申しますると、まず国立国会図書館の管理運営に必要な経費は、三億七千四百二十四万一千円であります。これを前年度予算額三億四千六十二万円に比較いたしますると、三千三百六十二万一千円の増加となります。この経費は、館の管理運営に要する人件費、事務費、及び図書その他の資料購入費等であります。また増加のおもなるものは、職員の給与改訂のための人件費、東南アジア関係資料収集のための図書購入費等であります。
 次に、国立国会図書館の営繕工事に必要な経費は、四億円であります。これを前年度の予算額二億三千八百万円に比較いたしますると、一億六千二百万円の増加となっております。経費の内容は、庁舎の新営に要しまする工事費三億九千六百万円、事務費四百万円であります。何とぞよろしく御審査をお願いいたします。
 なお、この国立国会図書館の予算につきましては、委員長初め委員皆様方の格別なる御尽力をいただきまして、その点厚く御礼を申し上げます。
#4
○荻野小委員長代理 ただいまの図書館長の説明に対して、何か御質疑なり御意見があったら、御発言願いたいと思います。
#5
○内田小委員 この予定経費要求害というのは、その予定経費を要求した金額でなしに、実際は、大蔵省の査定額で折れ合ったところが、こういう要求になったのだろうと思いますが、ほんとうに国立国会図書館として要求をせられた当初の要求額、これに対する大蔵省の査定復活なんかの状況について、館長からちょっと簡単にお話を願上えれば、どのくらいのことを大蔵省がしたか、明らかになるだろうと思います。
#6
○金森国立国会図書館長 大体私の方は、一般の運営の費用と、建築の費用と、両方に分れますが、一般の運営の方には、普通の経費のほかに、やや図書館の理想を表わしますような項目を盛り込んだつもりでありました。その項目の中で、いろいろこまかいことはございますが、大きい論点は、四つばかりあるのでございます。それは、図書館というものは、平素から資料を集めて準備しなければ、ほんとうの役には立ちませんので、従って、重点をしきましたのは、その資料を整えるというところに向けておるわけでありますが、その資料を整えると申しましても、単純に普通の資料を整えるというわけではございませんで、日本が今、図書館を必要としておりますのは、ごく古くからの図書館のように、何か骨董的な文書を集めておる、こういうのではございませんで、何とかして、世界の文化におくれないような、学問に必要な資料をたくわ、えたいというので、そういうところに重点を置きまして、資料の購入、それも幾らか分けて申しますると、学術研究のための資料、東南アジア関係の文献を集めまする資料というようなところに重点を置き、なお外国の貴重な、新しい書物を相当分量買い入れる、こんなところに重点を置いたわけでございます。ところが、大体その重点を置きましたところは、予算の都合で、差し繰ってやっていけということで、東南アジアの調査資料として物を買う、書物を買う経費を、三百万円だけ増加してもらいました。あとはこまかいものの出し入れで解決するということになっておりまして、この点は、これですぐに国家にどういうふうに響くというわけではございませんけれども、理想としておるところが、まず実行上非常に困難になったという感じは持っております。つまり、根気仕事で、またこれを続けていくという気持は持っております。
 それから第二に、この図書館の建築の費用というものは、実を申しますると、図書館ができましてから八年以上、法律上はできておりますけれども、実質的には建物がないために、ほとんど気持のいい活動はできておりませんので、早くこれを完備したいというふうに考えております。そこで、ことし建築費に関しまする予算として約九億の金額を計上いたしまして大蔵省に申し入れたのでありますが、しかし、それが当初は二億七千万円くらいに査定されまして、それが漸次両院の御努力、御援助等によりまして今日総額四億ということになりました。これも四億が入りますと、鉄骨を立てるとかいうような基礎的な姿を作ることができますので、急いでやるということの趣旨にはかないませんけれども、まず、じりじりと、できていくという方向にかなっておりまするので、一面においては残念だと思いながら、二剛においては喜んでおるわけでございます。そんなようなわけで、金額から申しますと、三分の一近くに査定されております。
#7
○内田小委員 大体お話はわかりましたけれども、国会図書館が非常に要望せられ、また関係各省がそれに協力されておったと思われる原書関係の資料を、関係各省が持つのではなくて、国立国会図書館の予算として一括これを計上するというような行き方があったと思いますが、それはどうなりましたでしょうか。
#8
○金森国立国会図書館長 それは、私の方はその方針を曲げてはおりませんし、また表面的には、各官庁がこれに対して大体御同意の気持のように思われるのでございますけれども、しかし、何しろこれが各関係官庁、国会図書館等に分れるために、大蔵省はこれを国会図書館の予算に組むということをがえんじられないのでありまして、今日そのままで、いわば未定のような姿になっております。ただ基本的な資料を国会図書館に置くということにつきましては、事実各方面の官庁の同意が得られておるように思いますけれども、その辺で停頓し、さしあたりこれで予算の要求はする、こういう段階になっております。
#9
○小牧小委員 ちょっとお伺いしますが、先ほど館長のお話の中で九億円要求せられたということでしたね。
#10
○金森国立国会図書館長 それは建築費についてでございます。
#11
○小牧小委員 それが大体四億円ということにきまったようですが、一体どうなんですか、図書館がこういう調子で少しずつ建築をやりまして何年くらいででき上るか、そういうことで、あなた方と大蔵省とじっくり話をしたことがあるのですか、どうですか。
#12
○金森国立国会図書館長 その点は非常に重大な点でございますが、なかなか財務当局が先のことまでもちゃんと同意をするということはないのでございまして、今まで図書館の建築のときにおきましても、大体図書館の持っておる計画は是認する。計画と申しまするのは、八千坪のものをさしあたり作るという計画は一応是認する。しかし、その実行の進め方というものについては、大蔵省は完全なる自由を持つ、こういう話し合いで、やっと、ここまで進んできておるのでありまして、あとはこまかい折衝の問題になるわけであります。それで昨年あたりから予算を本格的に見込んでくれまして、昨年は二億三千八百万円でございました。それで二億三千八百万円になりますと、基礎工事からある程度まで建物の姿に移っていきまして、今年四億入りますと、とにかく場所はでき、設計はでき、骨は立つ、コンクリートも少しは入るというわけでございますから、まずその方針については完全に協調して下さっておると思うわけでございます。ところが、この年次がそういうことでございまして、私どもの方はある程度まででき上らないと、宝の持ちぐされと申しますか、間に合いませんので、そこで、私どもの方の今の見込みとしては、三十二年度を過ぎまして、三十三年度、三十四年度、この二年間に大体建物が整いまして、三十五年度くらいから少くとも新しい建物を使って仕事ができる、こういう理想を持っておりまして、大蔵省と交渉をやっておりますけれども、何しろ相手はそこのとこまでは決してコミットされない事情でございます。これが継続費か何かでできておりますと、ほんとうはやりいいのです。むしろ経費も節約できると思いますけれども、何しろ合体の調子のために、今日のごとき四億というような刺身に切ってものを考えてきた状況でございます。しかし、これもあせっても見込みが乏しいものですから、その線を通っております。
#13
○荻野小委員長代理 ほかに御発言がなければ、昭和三十二年度国立国会図書館予定経費要求書につきましては、お手元に配付の通り了承し、なお国立国会図書館法第二十八条の規定によりますと、勧告を付し、または勧告を付さないで、議長に送付することになっておりまするが、今回は勧告を付さないで議長に送付するものと決定したいと存じますけれども、御異議ありませんか。
    〔「口異議なし」と呼ぶ者あり〕
#14
○荻野小委員長代理 御異議ないものと認めまして、さよう決定いたします。
 これをもって散会いたします。
   午前十一時二十七分散会
ソース: 国立国会図書館
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