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1947/08/02 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第3号
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1947/08/02 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第3号

#1
第001回国会 海外同胞引揚に関する特別委員会 第3号
昭和二十二年八月二日(土曜日)
    午前十時三十二分開議
 出席委員
   委員長 天野  久君
   理事 庄司 彦男君 理事 藤原繁太郎君
   理事 中嶋 勝一君 理事 亘  四郎君
      川合 彰武君    松谷天光光君
      松原喜之次君    和田 敏明君
      坂口 主税君    村瀬 宣親君
      最上 英子君    川村善八郎君
      竹尾  弌君    水谷  昇君
      若松 虎雄君    吉川 久衛君
      受田 新吉君    寺崎  覺君
 出席國務大臣
        國 務 大 臣 笹森 順造君
 出席政府委員
          復員事務官 荒尾 興功君
          復員事務官 山本 善雄君
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 海外同胞引揚状況其の他に關し説明聽取
    ―――――――――――――
#2
○中嶋委員長代理 大變お待たせいたしました。委員長が少し遲れるようでございまするから、不肖私が代りまして委員長の見えまするまで委員長の席を汚さしていただきます。よろしくお願いいたします。
 これから會議を開きます。海外同胞引揚に關する特別委員會を開會いたします。
 まず海外同胞引揚状況その他に關し、政府の説明をお願いいたします。笹森國務大臣。
#3
○笹森國務大臣 御説明に先だちましてちよつと御挨拶を申し上げます。
 終戰時に外地にありました舊陸海軍部隊の復員につきましては、一般居留民の關係と同樣に、經緯はいろいろとあつたのでございますが、現在のところ、ソ連地域殘留者の問題を別にしますれば、大體において順調に進捗している状況であります。ここまでまいりますにつきましては、もちろん關係筋の盡力の並々でなかつたことは感謝にたえないのでありますが、今までのあとを振返つてみまして、とにもかくにもここまで推進をいたしてまいりました國民の眞の聲、眞の要求の力が、いかに大きかつたかということを考えざるを得ないのであります。殊に從來の國會の方面からの表裏あらゆる方面に手を差伸べての御盡力と、その成果とに對しましては、私ども常々大いに感激いたしておるところでありまして、特にこの新しい國會に對しましても、またただいま御發足になりまするこの特別委員會にありましても、從來と同樣、特別なる御支援御鞭撻をお願いいたしたいと存ずるのであります。この委員會は今後において必ず國民の期待に副うところの、これらの重要なる諸問題を鞅掌してくださることと確信をいたしますとともに、私ども復員に關する責任の當局といたしましては、まことにありがたく存じ、今後ともよろしくお願い申し上げたい次第であります。
 復員状況の細部に關しましては、ここに第一、第二復員局の方から、それぞれの係も參つておりまするから、詳細に後ほど説明をいたさせたいと存じまするが、まず私から大體のところをお話申し上げたいと思います。
 終戰の當時外地におりました陸海軍の兵力は、總計四百數十萬もあつたのでありますが、復員が進捗いたしました結果、七月の調べにおきましては生還者が約二百八十五萬、殘留者は六十五萬、状況不明者は五十萬、終戰後手續を終りましたところの死歿者は百十萬となつているのであります。なお一般居留民は約三百萬のうち、現在三十數萬の殘留者がございます。
 そこで第一に問題となりますのは殘留者のことであります。殘留者六十數萬の大部分は、ソ連管轄地域にいるのでありますが、ソ連管下からの引揚げはすでに御承知の通りに、一箇月平均一般邦人を合わせて五萬人、このうちシベリアからのもの二萬、これが大體元軍人、軍屬であります。冬期にはまた引揚げが中止されることともなりまするので、シベリアに殘つております人たちのうちの相當數のものが、これから先さらに二度も冬を迎えなければならないことになり、犠牲者も冬期は特別に多く出るのではなかろうかという事情、心配等もありますので、こういうことにならないように、ぜひともお願いいたさなければならないと存じているのであります。
 それから南方の英軍地域にも、まだ二萬五千人ばかりの作業員が殘つております。この作業隊にはいろいろとむずかしい經緯や問題があるのでありますが、この方も全部、本年内地の冬に急に會わせるようにならない前に、なるべく早く歸してもらいたいと念願いたし、この點についても着々進捗をいたしておる状況であります。
 このような状況から、復員に關しまする問題の第一は、何と申しましても現在殘つておる人たちを急速に故郷に歸つていただくようにいたすことであります。しかしなお一方、先に申し上げました七月の初め現在の數字のうち、状況不明者が約五十萬というのがございます。この生死等の状況の不明な人たちについて、調査究明を遂げることがまた大きな問題でありまして、これには相當數の状況によく通じた人員を配置いたしまして、組織的に資料を集めて、御家族の御納得のいくように篤と事情を究明し、しかもいろいろと問題もありまするので、なるべく急速に處理するために努力をいたしておるのであります。しかし全員歸還いたさない部隊があるとか、あるいは資料の海沒したとか、戰場で紛失したとか、燒失したとか、その他のいろいろな事情によりまして、ただいまおりまする人たちの記憶によらなければならないものもあるという工合に、調査には非常に困難なものがだんだんと多くなつてまいるという状況であります。しかし御家族の御心情も推察をいたしまして、何とかしてこの問題を解決したく、目下懸命の努力をいたしておる状況であります。
 引揚復員の促進につきましては、連合軍總司令部に幾たびとなく表情を披瀝いたしまして、その努力を懇請し續けてまいつておるのであります。國會の方でも、從來から特に深い御關心をいただいて、總司令官や、對日理事會や、またイギリス議會の議員等にも、引揚促進、現地の待遇改善等について、國民の聲として心強いお話もしていただき、私どもといたしましても感激いたしておる次第であります。なおその他赤十字、宗教團體等でもいろいろ盡力せられて、問題の解決を見たこともございます。この方にも引續き御盡力を願つておる状況であります。また状況不明者に關する調査につきましても、既復員者とか、御家族の方とか、自治體の方とか、これからも各方面に御援助をお願いいたさなければならぬ點も多々ございます。これらの點につきまして、特にこの委員會におきましても、格別の御指導御援助をお願いいたす次第でございます。
#4
○中嶋委員長代理 ちよつとお諮りいたしますが、これからなお詳細な御説明を承りたいと思いますけれども、事柄によりましては、速記を除きまして、自由に質疑をし、お答えを願うということも必要ではないかと思うのでありますが、いかがでございましようか。
#5
○中嶋委員長代理 御異議がないようでありますから、さよう取計らいたいと思います。
 次に荒尾、山本兩政府委員より説明を承りますが、これは懇談會の形式で議事を進めた方がよろしいと思いますが、御異議ございませんか。
#6
○中嶋委員長代理 御異議がないと認めます。それではさように決しました。委員及び關係政府委員以外は御遠慮を願いたいと存じます。
#7
○天野委員長 これより懇談會に入ります。
     ――――◇―――――
    〔午前十時四十四分懇談會に入る〕
    〔午後零時二十六分懇談會を終る〕
     ――――◇―――――
#8
○天野委員長 これにて懇談會を終ります。
 次會は五日午前十時より開會いたします。本日はこれにて散會いたします。
   午後零時二十七分散會
ソース: 国立国会図書館
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