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1947/10/10 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 図書館運営委員会 第5号
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1947/10/10 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 図書館運営委員会 第5号

#1
第001回国会 図書館運営委員会 第5号
昭和二十二年十月十日(金曜日)
    午後二時十七分開議
 出席委員
   委員長 中村 嘉壽君
   理事 石井 繁丸君
      松尾 トシ君    多田  勇君
      圓谷 光衞君    豊澤 豊雄君
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 圖書購入に關する件
 米國顧問招聘に閲する件
    ―――――――――――――
#2
○中村委員長 それではこれから會議を始めます。
 まず今日までに行われましたことの報告を申し上げます。
 この間の委員會で御相談いたしました結果、議長にわれわれ委員がお目にかかつて、至急に圖書館長を決定してくださいということをお願いしておきました。議長はこれを了承して、促進するという御答辯を得たのであります。
 それから次に御報告申し上げたいと思いますことは、圖書購入の件に關しまして、衆議院におきましては評價委員をこしらえ、その評價委員によつてきめられた評價を參議院の方にまわして、參議院の評價を求めたのであります。ところが、參議院から申出の價格と衆議院の方とは相當開きがあつたのであります。あるものは少く、あるものは高くされておられます。われわれの見るところと違うところがありましたので、一應兩院の評價委員が集まつて、そして到着するところを發見しようということの相談を持ち込んだのでありますが、その後になりまして參議院からは、衆議院の評價で結構であるから、その通りに決定してくれということであります。その決定した價格をここに申し上げたいと思います。
 中西寅雄さん所藏の約五千册のものを、八十五萬圓に衆議院から評價したのでありますが、これに對して参議院は六十萬か七十萬の間でということでありましたけれども、われわれの見るとこでは、それは少し無理な價格だ、こう思つてやはりわれわれの見積つた價格を維持していきたいと思つております。それから佐東終連大分出張所長からの申出のものが二百九十四册あつたので、これをわれわれの方からは二萬五千圓で評價ておりましたが、參議院は六萬か七萬に買つてくれというお話でありましたけれども、これもわれわれの見込みとはよほど懸隔がありますので、結局われわれの二萬五千圓程度が適當な値打だと存じておるのであります。大津留という方から三百三十四册の書物が申し出てあるのであります。これがわれわれの方では約三萬五千圓程度で話がつくのではないか、こう存じておりますが、これはまだ決定に至つておりません。
 それから次にこの間もちよつとお話を申し上げたと思いますが、東洋文庫と靜嘉堂文庫及び支那文庫について今交渉中であります。まず東洋文庫と靜嘉堂文庫を移管してもらいたいという交渉は、この間から幣原喜重郎先生にお頼みしてあつたのであります。先ほど電話で結果をお伺いしたのでありますが、電話がよく聽取れませんので、なお今日ある機會において親しくお目にかかつてお伺いすることに相なつております。この二つの文庫はいずれも岩崎家が相當な金をお出しになつて今日まで保存されたものであり、そしていずれも當時得がたい文庫でありますために、これをこちらの方に、移管してもらいたいという交渉をお願いしてありましたところ、ちようど昨日その財團法人の理事會があつたそうでありまして、そこで幣原さんから御交渉くださつて、まだ確定には至らなかつたが、これはこの次の機會において相談がきまるだろうということであります。それはどういうことかというと、帝國大學の方でも何かロツクフエラー・インステイチユートとの間に話があるから、それと絡らんで南原東大総長と自分とが話をすることになつておる、こういう話であります。私らの希望は、これをこちらに納めることが一番いいことだと思うし、何らかそういうふうになるのではないかと思つております。非常に得がたい本でありますし、散逸させることを欲しないのでありますから、國會圖書館がこれを持つのは最も適當な機關であると思つております。
 それから松尾委員から木下文庫を六十餘萬圓で購入してくれないかという橋渡しがあるのであります。これはまだそのリストも拜見いたしませんし、内容がどんなものかということもわからないのでありますから、いずれ松尾委員から詳細承つて、それから交渉を續けたいと、こう思つております。さらにいま一つ渡邊さんから渡井秀太郎さんの貯藏が少しばかりありまして、リストを見ますとフランス革命に關する貴い本のようであります。外國文のものもあり、飜譯物や、邦人の著書もあるのであります。これも適當な評價をいたして買い求めたらということを考えておる次第であります。
 それからさらに御報告申し上げたいと思いますことは、米國からエキスパートを三人お迎えすることは、すでにマツカーサー司令部から御了承を得て、遠からざるうちに人選もきまるという内報を私は得ておりましたが、その確報はまだ得ておりません。けれどもこの月曜日に私がG・H・Qのネルソンという人にお目にかかつて、ほぼどういう人たちか聽き得ると存じております。この人たちが來られた場合においては、わずか一箇月くらいしか滯留してもらえないのでありますから、それに對するアジエンダー、日程をつくつたりすることをこれから考えなければならぬと思つております。この顧問たちの來朝されるに對しましては招待費とかその他いろいろの負擔もありますから、これに對しては豫算をとらなくれてはならぬというので、今その相談中でありますが、この豫算をとることについて皆さん方から、こういうものに必要だ、ああいうものに必要だということがあつたならば、ここに御希望を申し出てくだされば、事務當局と相談をしてみたいと思つております。
 以上が私から御報告申し上げる大體でございますが、何かお尋ねになりたいことがあつたら、どうぞ御質問を願います。何がございませんか。
#3
○多田委員 これは今のお話と別なんですが、今文化委員會で著作權についての小委員會をつくつて、新しい著作權法について、いろいろ檢討しているようでありますが、この著作權法については、國會圖書館としても、相當關心をもたなければならぬと同時に、この審議は國會圖書館で擔當すべきだと私どもは考えているのでありますが、文化委員會と、この問題についてどのような連絡をとつておられるか伺いたいと思います。
#4
○中村委員長 今、多田委員の御質問の趣旨は、私も同樣に考えておりますが、まだ文化委員會と何らの連絡もとつておりません。なおあなたの方で文化委員會の人にもお話くださつて、連繋をつくつていただけば仕合せだと思います。私もまた文化委員會の方にも交渉をいたします。さよう御了承を願います。
#5
○圓谷委員 圖書館長の問題は議長にお願いしたというお話がありましたが、議長に任免權があるとしても、この委員會に一度付議されることになつておるんですか。大體候補者は決定されておるんですか。
#6
○中村委員長 候補者はこの間もお話したのでありますが、議長に人選はお任せしてあります。これは議長の權限でありまして、われわれは參考のためにこういう人がよくないかということで推薦するに止まるのであります。それで人事でありますから、ほかに發表するわけにいきませんけれども、私の方からは、いろいろの方面から見まして候補者を出しております。參議院の方からも出してあるだろうと思います。それを兩議長が御相談の結果、双方の意見がきまつたところで交渉をしてくださることと思います
#7
○圓谷委員 この候補者については、委員全部がわかつているわけですか。
#8
○中村委員長 それはまだほかに知らせるわけにはいかないということになつております。
 それでは委員會で御報告申上げることはこの程度にしておきまして、あとは打合せ會にいたします。
 委員會はこれで散會にいたします。
  午後二時三十一分散會
ソース: 国立国会図書館
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