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1947/09/16 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 農林委員会 第19号
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1947/09/16 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 農林委員会 第19号

#1
第001回国会 農林委員会 第19号
昭和二十二年九月十六日(火曜日)
    午後二時八分開議
 出席委員
   委員長代理理事 叶   凸君
   理事 岩本 信行君 理事 大石 倫治君
   理事 萩原 壽雄君
      大島 義晴君    佐竹 新市君
      田中 健吉君    永井勝次郎君
      成瀬喜五郎君    平工 喜市君
      細野三千雄君    松澤  一君
      水野 實郎君   小野瀬忠兵衞君
      小林 運美君    佐々木秀世君
      志賀健次郎君    関根 久藏君
      圖司 安正君    中垣 國男君
      中島 茂喜君    八木 一郎君
      佐瀬 昌三君    重富  卓君
      田口助太郎君    野原 正勝君
      益谷 秀次君    松野 頼三君
      梁井 淳二君    山村新治郎君
      坪井 亀藏君   的場金右衞門君
      中村元治郎君    山口 武秀君
 出席國務大臣
        農 林 大 臣 平野 力三君
 出席政府委員
        農林政務次官  井上 良次君
        農林事務官   山添 利作君
 委員外の出席者
        議     員 馬場 秀夫君
    ―――――――――――――
九月二日
 臨時農業生産調整法案(内閣提出)(第五五
 號)
九月六日
 重要肥料業統制法等を廢止する法律案(第五六
 號)の審査を本委員會に付託された。
九月二日
 農地開發營團の行う農地開發事業を政府におい
 て引き繼いだ場合の措置に關する法律案(内閣
 送付)(豫第十五號)
の豫備審査を本委員會に付託された。
八月三十日
 農地委員會經費國庫補助の請願(佐々木更三君
 紹介)(第三三三號)
 十勝種畜牧場開放の請願(高倉定助君外二名紹
 介)(第三四五號)
 古馬牧村三箇村に灌漑用水路築設助成の請願(
 生方大吉君紹介)(第三四八號)
 下駄用木材割當増加の請願(細川八十八君紹
 介)(第三七三號)
 大山村における開墾事業計畫中止の請願(大内
 一郎君紹介)(第四一一號)
 供出制度の是正の請願(栗田英男君紹介)(第
 四二五號)
九月十三日
 開拓資金融通増額その他に關する請願(今村忠
 助君紹介)(第四五五號)
 農業會農業技術員の設置費國庫補助の請願外二
 件(山本猛夫君紹介)(第四六六號)
 農業保險制度確立の請願(小澤佐重喜君紹介)
 (第四六七號)
 澱粉等菓子原料品の配給機構改善その他に關す
 る請願(大石倫治君紹介)(第四六九號)
 農作物の榮養週期栽培法の普及實施に關する請
 願外三件(野溝勝君紹介)(第四七〇號)
 肥料配給是正の請願(佐竹晴記君紹介)(第四
 八一號)
 北海道の甜菜糖業助成の請願(永井勝次郎君外
 三名紹介)(第四八四號)
 吹上村の農業用水電力費國庫負擔の請願(山口
 好一君紹介)(第四九二號)
 青果物の統制是正に關する請願(本多市郎君紹
 介)(第四九七號)
 生産地における木炭消費者價格改定の請願(庄
 司一郎君紹介)(第五十六號)
 木炭の生産施設水害復舊費國庫負擔その他に關
 する請願(根本龍太郎君紹介)(第五五四號)
 鹿兒島縣産百合根輸出取扱その他に關する請願
 (的場金右衞門君紹介)(第五六二號)
 早堀甘藷買上價格即時決定その他に關する請願
 (的場金右衞門君紹介)(第五六三號)
 伊東市地域における農地改革促進の請願(勝間
 田清一君紹介)(第五六六號)
 北海道における開拓事業その他に關する請願書
 (野溝勝君紹介)(第五八〇號)
 昭和二十二年度産米買上價格その他に關する請
 願(野溝勝君紹介)(第五八三號)
 農業技術指導農場整備擴充に關する請願(今井
 耕君外一名紹介)(第五八六號)
 農業會農業技術員の設置費國庫補助の請願(井
 谷正吉君外四名紹介)(第六〇二號)
 狩獵法の一部を改正する請願(千賀康治君外七
 名紹介)(第六〇九號)
の審査を本委員會に付託された。
八月三十日
 木材薪炭價格引上等に關する陳情書(埼玉縣林
 業會平沼彌太郎)(第一三一號)
 遅配分食糧の配給價格に關する陳情書(山梨縣
 町村會久保田宜朔)(第一三二號)
 内浪逆浦干拓事業地區告示に關する陳情書外二
 件(茨城縣行方郡潮來町村田秀吉外二名)(第
 一三九號)
 榮養週期栽培農法採用に關する陳情書(福島縣
 耶摩郡新郷村全國食糧増産同志會)(第一四一
 號)
 農業會技術員設置費國庫補助増額に關する陳情
 書外十一件(岐阜縣山縣郡櫻尾村農業會長松久
 福市外九十三名)(第一四六號)
 未墾地開拓事業に關する陳情書(高知縣林業會
 長池知義一)(第一四八號)
 海外引揚者竝びに復員者に耕作地優先取得權設
 定の陳情書(京都市左京區鹿ヶ谷法然町梅地
 明)(第一五〇號)
 北海道干拓事業實施に關する陳情書(札幌市北
 海道農業會會長岡村文四郎)(第一五六號)
 市營競馬施行に關する陳情書(函館市長坂本森
 一)(第一五九號)
 農業技術員設置費國庫補助時増額に關する陳情
 書(石川縣江沼郡片山津町大畠農業實行組合長
 墨谷政太郎)(第一六三号)
 農業會技術員設置費國庫補助増額に關する陳情
 書外十件(岐阜縣武儀郡下之保村農業會長打田
 耕一外二百五十四名)(第一六九號)
 養事業の擴充強化に關する陳情書(東京都養組
 合長天野頼義)(第一七三號)
 昭和二十二年度産米價格竝びに供出に關する陳
 情書(北信五縣農産會役職員會議)(第一七七
 號)
 主要食糧完全配給實施の陳情書外一件(飢餓突
 破東京都杉並區民大會議長渡邊要外一名)(第
 一八〇號)
 日本競馬協會解體運動に反對の陳情書(サラブ
 レット協會會長廣澤春彦)(第一八三號)
 食糧配給確保に關する陳情書(大阪府會議長廣
 瀬勝)(第一八五號)
 榮養週期栽培農法の普及實施に關する陳情書外
 一件(全國食糧増産同志會熊本縣荒尾市支部長
 水田半蔵外六名)(第一八九號)
 農業會技術員設置費國庫補助増額に關する陳情
 書外二件(岐阜縣山縣郡葛原村農業會長宮川孫
 平外四十名)(第一九二號)
 種卵竝びに雛等の公價撤發に關する陳情書(全
 國養鶏連絡協議會副會長大見為次)(第二〇七
 號)
 食糧緊急對策實施に關する陳情書(東京都文京
 區會議長染谷盛一)(第二
 ○八號)
 昭和二十二年度産米價格竝びに供出に關する陳
 情書(富山縣農民同盟)(第二〇九號)
 食糧確保に關する陳情書(東京都中央區月島通
 全國勞働組合連絡協議會事務局内食糧確保實行
 委員會)(第二一一號)
 未歸還同胞所有農地に對する特例設定の陳情書
 (高知縣廳内海外引揚者高知縣更正連盟知事長
 馬場敬春)(第二一五號)
 豊川沿岸農業水利事業施行に關する陳情書(東
 三地方開發期成同盟會長大竹藤知外一名))(
 第二一九號)
九月十三日
 農業會技術員設置費國庫補助増額に關する陳情
 書外二件(廣島縣神石郡豊松村三原才一外五十
 名)(第二二八號)
 農業協同組合法案一部修正に關する陳情書(東
 京都中央區日本橋通二丁目日本林業會長大村清
 一)(第二四七號)
 農調法による山林開墾の是正に關する陳情書(
 埼玉縣秩父町秩父愛林協會)(第二四七號)
 食糧對策に關する陳情書(大分縣農村青壯年連
 盟結成大會)(第二六四號)
 第二次農地改革推進に關する陳情書(大分縣農
 村青壯年連盟結成大會)(第二六五號)
 農業協同組合の金融事業分離に反對の陳情書(
 大分縣農村青壯年連盟結成大會)(第二六六
 號)
 農作物公營刈取、國家管理法制定に關する陳情
 書(東京都中央區本石町日本國民参政會内農管
 法促進委員會長)(第二六七號)
 水利使用料の増徴に關する陳情書(富山縣會議
 長前田治吉)(第二七三號)
 水利組合費賦課に關する陳情書(福井縣今立郡
 鯖江町今立地方事務所内松鼻普通水利組合管理
 者太田昌外二名)(第二七四號)
 蒜山原元陸軍演習場返還に關する陳情書(岡山
 縣眞庭郡八束村長池田章)(第二七七號)
 農業技術指導農場整備に關する陳情書(徳島縣
 農業技術指導農場長會熊谷榮外二十三名)(第
 二八四號)
 榮養週期栽培農法採用に關する陳情書外七件(
 長野縣南佐久郡青沼村全國食糧増産同志會南佐
 久支部長三石正長外三十一名)(第二八八號)
 自作農創設特別措置法の一部改正に關する陳情
 書(三重縣北牟婁郡三野瀬村古里農業實行組合
 長大島重敬)(第二九一號)
 農地買収價格改訂に關する陳情書(山梨縣東山
 梨郡奥野田村曾根晃)(第二九二號)
 地方競馬法改正に關する陳情書(島原市上鐵砲
 町島田慶五郎)(第二九三號)
 大麥と米の二毛作による食糧大増産の陳情書(
 長野縣北安曇郡松川村瀧澤脩之助)(第二九四
 號)
 農産物適正價格の樹立と供出勵行に關する陳情
 書(長野縣北安曇郡松川村瀧澤脩之助)(第二
 九七號)
 主食完全配給に關する陳情書(北見市六條西二
 丁目北見市婦人修養會)(第三〇六號)
 米穀供出割當等に關する陳情書(山形縣東田川
 郡藤島地區實行組合聯合會齋藤耕作)(第三〇
 七號)
 引揚者の農地問題に關する陳情書(廣島市紙屋
 町廣島縣引揚同胞更正會前田伊藏)(第三〇八
 號)
 引揚者入植に關する陳情書(廣島市紙屋廣島縣
 引揚同胞更正會長前田伊藏)(第三〇九號)
 市町村農地委員會經費等に關する陳情書(山形
 縣庄内農地委員會聯合協議會會長小野寺保吉外
 一名)(第三一〇號)
を本委員會に送付された。
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 利根川堤防決潰に關し流域の農地及び農作物の被害状況實施
    ―――――――――――――
#2
○叶委員長代理 會議を開きます。
 この際お諮りいたします。委員外埼玉縣選出の馬場秀夫君より、利根川の堤防決壊により、農作物の被害状況に關して調査のため、農林委員派遣方申請等について發言を求められておりますが、これを許すに御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶものあり〕
#3
○叶委員長代理 それでは馬場君の發言を許します。馬場秀夫君。
#4
○馬場秀夫君 本日正午に出ました新聞の號外及びラジオの特別放送で皆さんご承知のことと存じますが、一昨日來群馬及び埼玉縣下を襲いました豪雨で、縣民は非常な不安の中に日を送つておりましたが、本日午前一時過ぎに、氣づかわれた栗橋の北の利根川の堤防が決壊いたしまして、埼玉縣の北埼玉東部、及び南埼、北葛の三郡下にわたる約五十箇町村が、この濁流にのまれておる状態であります。一方氣づかわれておりました荒川の堤防も北足立の北部箕田村地先において決壊いたしまして、北足立の北部、吹上町小谷村、箕田村、鴻巣町、田間宮村、常光村という町村が、これまた濁流にのまれまして、その實相はまた調査中で明確にはわかりませんが、かつて明治四十三年に利根川が決壊いたしましたときの状況から判斷いたしますと、今囘の被害は埼玉縣といたしましては、いわゆる穀倉――水田の中心地である北埼玉、南埼玉及び北葛飾の三郡が濁流に流されたということは非常に痛手であります。殊に今年は埼玉縣といたしましては豊作を豫想いたしまして、今年こそは十分國家に協力し得ると、農民は非常に期待をもつてこの秋のでき作を待つておつたのでありまするが、この災害に遭いまして、縣下の人たちは落膽その極に達しておるのであります、状況はまだ明細を缺いておりますが、それがわかれば人畜の被害は實に大きいのではないか、殊に利根のあの排水が奔流となつて流れて参りますその様を想像するだに、われわれはかつて明治四十三年當時のことを連想いたしまして、實に物凄い川になつておると思うのであります。北埼玉はこの春ひよう害を受けまして、非常に麥その他の畑作に被害を受けて苦境に瀕しておりましたので、この秋の稲作だけはと大いに意氣込んでおつたのが、今度の被害をこおむつたのであります。今手もとにあります材料だけでは皆様には十分御理解を求めることはできませんが、とにかく今朝一時に決壊いたしました事件でありますので、明細を缺きますが、その豫想せられる大被害を前提といたしまして、農林委員の方々はぜひひとつ實情を調査されて國民、縣民にうなずかせていただきたいと思いまして、お願いに上がりました次第であります。どうぞよろしくお願いいたします。
#5
○叶委員長代理 成瀬君から發言を求められておりますので、これを許します。
#6
○成瀬委員 ただいま埼玉縣に對する水害の深刻な點につきまして、委員外の馬場君から農林委員の派遣方についての要請がありましたが、號外を耳にいたしますと、單に埼玉縣ばかりでなく、茨城縣におきましても相當深刻なる災害を受けておるように存じております。この際埼玉、茨城その他災害を受けたこれら地方に對しまして、私ども當委員會におきまして、即時その實相を調査いたしまして、農林員會はもとより國會におきまして、これら被害農民に對し相當徹底せる對策を構ずべきであり、一面慰安の途を講ずる必要があると考えられるのであつて、このような見地からこういつた關係各縣に對する委員の派遣方について相當御協協議願いたいと思います。
#7
○叶委員長代理 この際皆様お諮りをいたします。馬場秀夫君、成瀬喜五郎君の發言によります利根川堤防決壊による水害地帶派遣委員の件につきまして、その方法、委員の人數等につきまして皆様の御意見を伺いたいと思います。
#8
○大島(義)委員 馬場君の今の動議は最も適切なものと存じますので、この水害の實情調査のために委員を派遣いたしたいと思います。その被害縣の調査は埼玉、茨城、群馬の三縣下にわたる利根流域の水害實情調査として、員數は八名といたしまして、社會黨、民主黨、自由黨各二名、國協黨一名、その他會派一名計八名とし、この委員の氏名は明日の委員會までに決定の上、各黨より委員長に申告していただきたいと思います。
#9
○叶委員長代理 大島君の御發議に御異議ありませんか――御異議ないようでありますからさように取計うことにいたします。
#10
○小林(運)委員 ただいま關東地方の水害の調査の話がありましたが、農林省におきましては、昨日今年度の米の収穫高が六千萬石以上期待できるというような発表があつたそうでありますが、また一面聞くところによりますと、十九日に地方長官を招集して、今年の供出割當の會議を開かれるそうですが、ただいまのような關東の實庫である米産地に水害があつたのですが、この水害の状況は本日農林大臣もお見えになつておりますから、あるいは大體でも相當の被害だというようなことがおわかりではないかと思いますが、それを御報告願うと同時に、今年の割當を十九日に協議するというお話ですが、關東の水害の状況をを見てからおやりになりますか、それを考えないで後囘しにして一應の割當をおやりになりますか、その邊農林大臣にお伺いいたしたいと思います。
#11
○平野國務大臣 先刻馬場君より今囘の水害について御發言がありました。農林省といたしましては、まだ正式に今囘の被害についての報告を受けておらぬのありますが、今朝閣議におきまして内閣大臣の報告によりますれば、大體馬場君御指摘のように、利根川におきましては大體約四百メートル、荒川におきましては約百メートルほどの堤防の決壊を見たのであつて、この決壊の模様は實に空前の大きなる被害であるという抽象的な報告を受けております。また雨量などにいたしましても、六百ミリという空前の大量でありまして、その被害の状況も異常のものであるということは想像できるのであります。從いまして農林當局といたしましても非常にこの問題を現在心配をいたしておるのでありまして、これに對する對策については、東北その他の水害對策と同様に、これに劣らざる對策を立てなければならない。かように考えております。その具體的な方法については、被害の實況を見た上でないと立てられませんので、本日はこの程度のことに止めるよりほかいたし方がないと思います。農林委員會において調査隊の派遣はまことに結構と存じます。農林省におきましてももとより調査慰問に派遣することは當然であると思います。
 それからこの被害に對して、供出及び収穫量に對する問題の御質問がありましたが、大體今年はある地方においては非常なる水害、ある地方におきましては非常なる旱魃、かような状況がありまして、非常に統計には困難を感じたのでありますが、大體十九日に知事會議を召集する段取りといたしましては、ほぼ全國的なる數字をつかむことができましたので、十九日からいよいよ供出割當の會議を開くことになつたことは御承知の通りであります。しかしこの際關東の被害があつたからということによつて、供出の會議を延期する意思はありません。供出の方法は十九日には大體において東日本方面半分の縣知事を集めて會合いたしまして、翌日は大體四縣ないし五縣平均に、一週間にわたつてその縣縣の割當會議をやるのでありまして、ちようど埼玉、群馬、茨城、栃木、千葉方面の縣知事との會合のときに、この水害に對する被害がだんだん減つてくるだろうと思いますので、その縣別の會議においてこの問題については當然相談をするつもりでありまするが、この水害だけによつて今すぐ全國的な統計を改める、また割當會議を延長し、割當を相當に内輪に見るということは、實際の被害を見た上でなければ今日言明いたしがたい、かように考えておりますので、その點一つ御了承を願いたいと思います。
#12
○八木委員 水害の調査に著手するにあたりまして、この際一言希望を申し上げたいと思います。それは申し上くるまでもなく治山、治水は敗戰日本の再建復興の基礎であり、食糧問題を解決する恆久對策の基盤をなす問題でございますが、技術的に實際現地問題にはいりますと、農林の所管問題の内務省の所管以外は、農林及び國土に關係しております問題とが、相疏通いたしまして對策を立てなければならないという、實際具體的な問題を各地に見るのでございます。私どもも浅い經験でありますが、さような事態に幾たびも當面いたしておりますので、この大災害を機に、現地に足を踏み入れる際に、かかる農林及び國土の兩委員からおそらく關係者が出てきておりましようから、相携えまして、まつたくかかる大きな試錬を經たこの機會に、人力のありつたけをつくして對處策を講ずる。それにはわれわれが同志的な形において農林省、内務省が、また農林、國土の兩委員が向かうという意味におきまして、よく連繋をとり、實際に腹を割つて對處策を相談するような計らいをお願いいたしたいと希望するものであります。
#13
○平野國務大臣 一言申し上げますが、今囘の水害は、私も東北の水害視察慰問に参つたのでありますが、特徴としては非常に水が早く出て早く引く、これが特徴であります。現に關東の水害でも、今朝に至つては、水は非常に早く引いております。これはどういうところに基因するかと言えば、要するに山林を濫伐した結果、水の出ようが早いと同時に水の保有力をもつておらぬ。こういう點に特徴がある。このことは治山、治水の關係上からきわめて重大なことでありますので、われわれといたしましては、當面の水害對策に關する施設、應急的救濟については、もとよりこれを至急にやることは當然でありますが、基本的な問題といたしましては、ただいま御指摘の通り、われわれは治山、治水の根本的見地から将来再びかような大水害を日本に起こさない。こういう基本原則に立つて水害對策を立てることは當然である。かように考えておりますので、一言所見を申し上げます。
#14
○叶委員長代理 本日はこれにて散會いたします。明日は午後一時より第十一委員室において開會いたします。
    午後二時二十五分散會
ソース: 国立国会図書館
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