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1947/10/10 第1回国会 衆議院 衆議院会議録情報 第001回国会 水産委員会 第21号
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1947/10/10 第1回国会 衆議院

衆議院会議録情報 第001回国会 水産委員会 第21号

#1
第001回国会 水産委員会 第21号
昭和二十二年十月十日(金曜日) 
    午前十時四十三分開議
 出席委員
   委員長 青木清左ヱ門君
   理事 庄司 彦男君 理事 馬越  晃君
   理事 三好 竹勇君 理事 鈴木 善幸君
   理事 馬越  晃君 理事 三好 竹勇君
   理事 西村 久之君
      金野 定吉君    鈴木 雄二君
      藤原繁太郎君    矢後 嘉藏君
      小澤專七郎君    内海 安吉君
      川村善八郎君    坂本  實君
      冨永格五郎君    多賀 安郎君
      内藤 友明君    外崎千代吉君
 出席政府委員
        農林事務官   藤田  巖君
 委員外の出席者
        專門調査員   小安 正三君
    ―――――――――――――
十月八日
 大島村原口に船入澗築設の請願(川村善八郎君
 紹介)(第七八二號)
 小島村館濱に船入澗築設の請願(川村善八郎君
 紹介)(第七八三號)
 大島村清部に船入澗築設の請願(川村善八郎君
 紹介)(第七八五號)
 魚津漁港擴張工事施行の請願(佐伯宗義君外二
 名紹介)(第七八七號)
 増毛町所有の漁業權存續に關する請願(坂東幸
 太郎君紹介)(第八一〇號)
 増毛漁港の擴張竝びに増毛町別苅、雄冬及び阿
 分に船入澗築設の請願(坂東幸太郎君紹介)(
 第八一一號)
 蒲江漁港修築の請願(宇都宮則綱君外一名紹
 介)(第八二八號)
の審査を本委員會に付託された。
    ―――――――――――――
本日の會議に付した事件
 水産廳設置に關する小委員長、及び漁業資材小
 委員長の中間報告の件
 漁業權に關する小委員の選任
    ―――――――――――――
#2
○青木委員長 これより會議を開きます。
 委員會の運營方針につきまして、昨日理事及び小委員長との打合せをいたしました結果、今後の方針を決定いたしました。すなわち一、小委員會においては委員會審議事項のうちさらに深く掘下げて審議調査すべき問題のみを付託すること。二、すでに小委員會に付託された事件については現在通りとし、小委員長は審議を促進すること。三、委員長は小委員長に適宜中間報告を求めることの三項を協議決定したのでありますが、これは要するに水産委員會の問題については、あくまでも委員會においてこれを廣く活發に論議し、なおかつ深く研究調査して審議すべき事件に關してのみそれぞれの小委員會に付託して、徹底的に審議せしめるという方針なのであります。從つてこれは小委員會中心主義に堕するがないよう、あくまでも國政調査及び議案、議件の審査にあたりましては本委員會で推進していく。小委員會及び本委員會が竝行して審議を進めていきたい。これによつて委員會の審議の促進をはかり、結論を見出したいという意向なのでありますが、この方針をこの委員會において確認していただきたいと思うのであります。御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#3
○青木委員長 御異議なければ今後さよう取計らいたいと思います。
    ―――――――――――――
#4
○青木委員長 これより請願を付議します。
                      
 一 大島村原口に船入澗築設の請願(川村善八
   郎君紹介)(第七八二號)
 二 小島村館濱に船入澗築設の請願(川村善八
   郎君紹介)(第七八三號)
 三 大島村清部に船入澗築設の請願(川村善八
   郎君紹介)(第七八五號)
いずれも同一議員の御紹介に係わるものでありますから、三件を一括して議題に供します。紹介議員の説明を求めます。川村善八郎君。
#5
○川村委員 本船入澗に三箇所とも連接しておる所でありますので、一括して御説明申し上げたいと思います。原口船入澗は本來大島半島の最西端にありまするころの大島村の管轄になつております。この方面はいか、ほつけ、さめ等の北海道でも有數な魚田でありまして、いずれも漁港がありますれば相當の漁獲をすることは疑いないのであります。なかんずく北海道で新魚田としておりますところの離島大島、小島の最も魚族の豐富なところの漁場がごく近くにあるのでありまして、これらの漁港の築設によりましては、その離島の開發もさまで困難でないのであります。從いまして北海道の水産專門部委員會におきましては、この新魚田を開發するためには、全面的にこの方面の漁港竝びに船入澗の築設をしなければならぬという意見で、今やその立案中であるのであります。ただこの場合國家の情勢からしまして、資材、資金等の問題で今日まで築設はされておらないのでありますけれども、この方面の地位は非常に有利な事情にあるのでありまして、大した資材もなく、しかも資金もあまり多くかからずして、この船入澗を築設することは容易なのであります。私は水産專門部委員の一人として、この方面を詳細に調査いたしました結果、北海道案といたしましては、本年度のぜひともこれを築設したいという案に繰入れられたものであります。なおこの原口の部落には、戰爭前に築設するという計畫から相當の資材をもつております。この請願の別表にはこれらの詳細のことが記載されておりますので、事務當局でごらんになれば一目瞭然たるものがあるのであります。そうした意味からいたしまして、まず原口は最も近い將來において、できるだけの資材その他すべてを備えておるのだということを私は考えるのであります。のみならずこの原口はちようど檜山郡と松前郡の境界にあるのでありまして、檜山郡に江差という漁港がありますけれども、この間數十里の間に一つの避難港としてないのであります。この原口の船入澗ができまするというと、この中間の避難港といたしましても、また一面先ほど申しました魚田開發の意味におきましても、非常に有望なのでありまして、ぜひこの際この船入澗築設の促進をお願いする次第であります。なおこれと隣接いたしまして、清部、館濱兩港は部落がちようど隣同士になつておるのであります。事情はほとんど同じであります。すなわちこれはその地元の沿岸の魚田の開發のみならず、大島、小島すなわち離島の有望な魚田を開發するというのが目的であります。この場合この三つの船入澗はいずれも有望とみなすのでありまして、ここに御紹介申し上げたような次第でありまするから、何とぞ本委員會において御採擇あらんことをお願いいたします。
#6
○藤田政府委員 ただいまのお話のございました三つの漁港、船溜りの修築の問題でありますが、これはいずれも北海道の漁業開發の見地から必要なことは私どもといたしましても十分痛感いたしておる次第でございます。なおこの問題については北海道の關係當局とよく協議をいたしまして、財政の許します限り、最も緊急必要なものから逐次これを實施するように考慮してまいりたい。かように考えております次第であります。
#7
○青木委員長 ただいま議題に供しておりまする三件は、これを漁港に關する小委員會に付託し、審議を繼續せしめることにいたしたいと思います。御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#8
○青木委員長 御異議なければさよう決定いたします。
 このまま暫時休憩いたします。
    午前十時五十八分休憩
     ――――◇―――――
    午前十一時二分開議
#9
○青木委員長 休憩前に引續いて會議を開きます。
 請願第五増手町所有の漁業權存續に關する請願、坂東幸太郎君紹介、第八一〇號を議題に供します。紹介議員坂東幸太郎君。
#10
○坂東幸太郎君 北海道増毛町有漁業權を、近く改正せられる漁業法においても現状のまま存續せらるるような特段の御措置を講ぜられんことを町財政上町民の要望を代表し請願いたします。
 現在本町には町基本財産としてにしん定置漁業權九箇統存在しますが、由來本漁場は明治三十三年本町に自治制施行以前には、入會共同漁場として一般の共同使用に任ぜられたものであるが、その後定置漁業權として免許せられるに際し、その所有に關し種々問題が起つたのであります。しかるにたまたま本町に自治制が施行せられましたが、何ら町基本財産として見るべきものなく、當時における町の先覺者たちは、町百年の財政に深く思いをよせ、町民一般の輿望にもこたえ、町基本財産として存續するのが最も穏當であり、機宜の措置であると信じ、當時の水産組合長個人の名において一旦免許を受け、増毛町に寄附の形式をとり町の所有となつたものであります。從つてその後法令の改廢がありましても、特例として何ら町所有權には影響を受けず、從つて變更もなく今日に至つたもであります。爾來本町としては、公入札の方法により一般業者に賃貸をなし、一面財産収入として歳入面の重大財源となり、一面業者の鋭意經營により、生産上多大の實績をあげてきたのであります。殊に最近物價の變動による生産價格の高騰は、漁場賃貸料にも以上の上昇を示し、昭和二十一年度のごときは歳入決算額二百二十三萬一千七百八十八圓に對し、漁業權賃貸料六十四萬四千五百三十一圓にして、一擧歳入の二割八分を占めるにいたり、いかに本町にとり重要財源たるか縷説を要せざる次第であります。
 今や地方自治體は新憲法により、自治體本來の面目を發揮すべく重要使命を擔うに至つたのでありますが、しかし現在は名あつて實なき状態で、なすべき町自體の重要問題が山積していますが、財政上の貧困はとうていその使命の一端すら實現困難の實情にあります。かかる現状において、いかに僅少なる財源といえども、これが捕捉維持は現下町財政上絶對喫緊時たるに際し、町有漁業權を喪失することは、財政上の影響甚大なるはもちろん、一面町先覺者の深慮を無視し、將來町政運用上關係するところの深きを憂うる次第であります。
 概要以上の實情にありますので、本漁業權の由來と本町の實情を御明察をいただき、本町有漁業權に對しては、將來漁業法の改正がありましても、現状のまま存續せらるるように特段の御措置を講ぜられんことをここに熱願する次第であります。これが請願の趣旨でありますが、審議の上採擇せられんことを望みます。
#11
○青木委員長 本件に對し政府の御意見を承ります。藤田政府委員。
#12
○藤田政府委員 現行の漁業權制度というものはずいぶん古くからやつておるのでありまして、相當各種の點において實情に副わない問題があるのでありまして、現在これらの幾多の弊害を根本的に除去し、漁業權制度を根本的に建直そうということから、現在關係方面と審議を進めておる次第であります。御請願のように町村のもつておりますところの漁業權というのは、いわば建前から申しますと非常に例外的、變則的な問題であり、事例も非常に少いのであります。將來この漁業權制度を改正をして、改善を加えてまいります場合に、こういうふうな例外を認めるかどうかというふうな點については、なお十分檢討を加えてまいりたい、かように考えておる次第であります。
#13
○青木委員長 本件は漁業權に關する小委員會へ付託し、審議を繼續いたしたいと思います。御異議ございませんか。
#14
○西村(久)委員 本請願は政府委員のお話の通りに、漁業權制度の改正に伴いまして當然影響いたす問題であろうと存ずるのでございます。漁業權制度の改正そのものの委員會が、的確なる根據のもとに立ち、法規のもとに立つての審議をする委員會でないのでありますから、本案はこのまま参考採擇として本省の方にこの取扱方を任せる方がよろしいかに存ずるのでありますが、各委員の御意見を拜聽しておきたいと思います。
#15
○青木委員長 ただいま西村君からの御發言がございましたが、新しい衆議院規則によりまして、請願は採擇か不採擇かの二つのいずれかを選ばなければ相ならぬことになつておるまするので、委員長といたしましては、本委員會には漁業權に關する小委員會が設置されておりますし、その委員會の權限もただいま西村君の言われた通りでございまするが、しかし小委員會それ自體が存在するのでありまするから、この小委員會に本案の審議も繼續していただき、採擇か否かの點を十分審査して、本委員會に御報告していただくようにしていただいた方がよいのではないかと存ずるのでありますが、いかがいたしましようか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#16
○青木委員長 それではさよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#17
○青木委員長 次に増毛漁港の擴張竝びに増毛町別苅、雄冬及び阿分に船入澗築設の請願、坂東幸太郎君紹介、文書表第八一一號。紹介議員坂東幸太郎君。御説明願います。
#18
○坂東幸太郎君 さきに上程されましたやはり増毛でありますが、増毛町漁港の擴張竝びに増毛別苅、雄冬及び阿分に船入澗を築設されるようにとのお願いでございます。増毛漁港の擴張でありますが、本町は海岸線約十里に及び、にしん漁業の中心地として本道有數の漁場でありまして、その他の魚族また豐富であつて、終戰後千島、樺太の二大魚田を失いたる今日、本町はきわめて重要視さるるに至つたのであります。由來増毛漁港は年々風浪による漁獲物の放棄、ときには人命喪失の悲惨事をみるに忍びず、昭和三年町獨自の費用をもつて、外廓たる現在の防波堤を構築し、その後小型發動機船による沖合漁業への伸展を見るに及び、内港施設の完成を渇望いたしましたのに、さいわいにも政府はその重要性を認め、昭和十四年以降國費をもつて工事に著手し、爾來町費補助、關係團體の寄附行為により船入澗、岸壁、埠頭工事、浚渫工事を施行し、昭和二十三年度において第一期計畫の完成をみる次第であります。しかるに現状の漁港では、被覆面積の狭隘と波浪防遏の不完全のため、盛漁期における漁船、にしんわく船の繋留、汽船、發動機船の停泊數百隻に及び、ために大部分は港外にあふれ、一朝荒天に見舞われましたならば、避難作業に惨憺たる景況を呈し、ときに海難の悲惨事を生ずること避けがたく、とうてい漁業生産の安全と伸展とは期しがたい實状にあります。これにさらに第二期計畫として防波堤三百メートルの延長、船入澗、第二突破提及び防波堤外部波殺設備の完備をなし、全町民待望の増毛港擴張整備工事を速やかに實現せらるるよう懇願する次第であります。
 次に別苅船入澗の築設でありますが、別苅船入澗豫定地は増毛港を離るる六キロの地點にあり、本區域間の戸數約六百を有し、にしん漁業竝びに現在八十隻に上る小型發動機船による沖合漁業は、天鹽沿岸随一の大漁村でありますが、海岸一帶屈曲に乏しく、荒天の際における漁船の避難、繋留ともに不便をきわめ、自然出漁不可能なる日數きわめて多く、これが損失の莫大と、ときに遭難の悲惨事を免れがたい實状にあります。この船入澗築設は、多年同村漁民一同の熱願でありまして、漁民救濟のため、はたまた本町漁業新興のため、速やかに本船入澗を築設せられんことを懇願する次第であります。
 その次は雄冬船入澗の築設でありますが、雄冬船入澗は増毛港を離ること六里餘にありまして、附近一帶沖合とも各種の魚介多く、天惠的漁田でありますけれども、船入澗の施設がないため、漁船繋留、避難の便なく、出漁不能の日多く、殊ににしん漁のごとき、わく船を遠く増毛港まで曳航の困難さは想像外でありまして、一朝惡天候に際會せば、漁獲物の放棄はもとより、漁船、漁具の損失、さらに人命すら喪失の悲惨事を惹起する實情であります。殊にまた増毛・小樽間航行船舶の避難港として、多年本船入澗築設の要望は深刻なるものがあります。このゆえに本施設の實現の一日も速やかならんことを翹望してやまぬ次第であります。
 それから阿分船入澗の築設でありますが、阿分村は増毛港と留萌港との中間に位し、本町漁業の大宗たるにしん漁業の大半の漁獲を握る有數なる漁場でありますが、これまた船入澗の施設がないため、別苅、雄冬同様の不便不利と、荒天時における悲惨時を生ずる實情にあります。殊ににしん漁期間増毛・留萌間航行の頻繁は、多年これが船入澗築設を要望しているゆえんでありまして、遭難防止、損失除去のため、速やかに本施設の實現を懇願する次第であります。
 なおこの三つの船入澗の昨年の漁獲高は一億圓に達する大収穫があるのでありますから、ぜひともこの船入澗築設の實現をお願いする次第であります。何とぞどうぞよろしくお願いいたします。
#19
○青木委員長 本件に關し政府當局の説明を求めます。
#20
○藤田政府委員 増毛漁港の問題は、現在運輸省の所管として工事中であるのでありまして、農林省といたしましては右工事の完成をみました上、諸般の情勢を勘案いたしてそれが實現を考慮したい。かように考えておる次第であります。なお別苅、雄冬及び阿分の問題につきましても、これは具體的計畫を十分檢討いたしました上、將來財政の許す限り、なるべく速やかに實現するように考慮したいと考えております。
#21
○青木委員長 本件は漁港に關する小委員會に付託し審議を繼續いたしたいと存じます。御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#22
○青木委員長 御異議がなければさよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#23
○青木委員長 委員長あて左記電報がまいつております。御紹介いたします。
 水産廳設置速やかに實現頼む、茨城縣大津町
 水産政策強化のため水産廳を即時設置し、再建日本の重要水産問題を解決せられんことを望む
 右決議す福井縣漁民大會
    ―――――――――――――
#24
○青木委員長 次に他の請願は紹介議員が出席しませんから、本日の審議は取止めます。
    ―――――――――――――
#25
○青木委員長 次に各小委員長の中間報告を求めます。漁業資材に關する小委員會小委員長、多賀安郎君。
#26
○多賀委員 漁業資材に關する小委員會が去る九月二十三日に編成されまして以來、去る十月四日及び十月七日の二囘にわたつて漁網に關する事項を中心に審議をいたしたのであります。すなわち商工當局から、漁網に關しては二割ないし三割程度を賄つているという言明を受けていたのでありますが、實際現地に行つてみますと、各地とも一割前後、なかんずく瀬戸内海沿岸地では、一割をはるかに割つているという現状であるに鑑み、農民のすき、くわとも申すべき漁網にしてこのような状況では、改正魚價の面にもたらす影響はきわめて大きいものと考えまして、當委員會としては、まず漁網の出まわり促進から結論を得、その結論に對處してこれが打開に當りたい。こう考えまして、關係各方面、すなわち水産局長、水産局資材課長、商工省繊維局長、物價廳次長等の出席を願つたのでありますが、なお漁網に對して織物消費税を賦課するということは、きわめて漁民に與える影響が大きいので、織物消費税をはたしてかけるかどうかということを尋ねるために、大藏省主税局長に二囘にわたつて出席を求めたのでありますが、二囘とも主税局長も他のどの係官も出席がありませんし、物價廳の次長も二囘とも差支えがあると稱しまして、第四部長と第四部の係官を出席させただけで、どうもこうなりますと、多少大藏省と物價廳の誠意の點を疑わざるを得なかつたのでありますが、これらの係官の方に出席してもらいまして、質疑應答をいたしたいのであります。その結果、漁網が相當に値上りになるということを見越して、製網業者が絹絲なり、すでに加工されたものをストツクしているという状況のきわめて明らかな事實がわれわれにわかりましたので、各地に委員を派遣いたしまして、そうして製網會社について漁網の出まわり促進についていろいろ懇談し、さらに漁網のストツク状況竝びに漁網の加工配給の過程等を實地に調査するために、まず現地に行つて懇談竝びに調査、視察しよう、こういう結論を採擇し、これを本委員會に申請しまして、本委員會として議長にこの手續きをとつてもらう、これまで現在やつているわけであります。なお漁網の問題が一應の解決を見ましたら、漁油の取扱いに關する機關等に關しても、速やかに審議を進めていきたいと思つております。今日まで御報告申し上げる點は、以上漁網に關する若干の點に止まると思います。
#27
○青木委員長 ただいま漁業用資材に關する小委員長の報告がありましたが、その中で漁網工場の視察の件に關しましては、先に本委員會において委員派遣の申請を議長にいたすことに決議濟みであります。また漁網に關する消費税の賦課に關しましては、これに對し反對の意思表示を行うために、小委員會において案文の作成を願い、本委員會においてこれを決定し、本會議に提出して、衆議院の意思として決定するよう取計らいたいと存じますが、御異議ございませんか。
    [「異議なし」と呼ぶ者あり]
#28
○青木委員長 御異議なければさよう決定いたします。
    ―――――――――――――
#29
○青木委員長 次に水産廳設置に關する小委員長の中間報告を求めます。藤原繁太郎君。
#30
○藤原委員 水産廳設置問題に關しましては、いろいろ關係方面の意見も多分にございますので、小委員會といたしまして、その方面のなるべく了解を得る方向をとつてまいりまして、最近に至りまして運輸省の關係竝びに農林省關係と折衝をいたしました結果、近き機會にある程度の折衷表を見出しまして、具體的水産廳設置という方向に向つて進むべく、兩省の了解を内々に得たような形になつてまいつておるのであります。それで私ども小委員會といたしましても、これに力を得まして、これから極力今會期中に設立をいたすよう運輸、農林兩省關係當局とも緊密なる連絡をとりまして、その實現を期する覺悟をいたしております。具體的な報告がないのをはなはだ遺憾といたしますが、大體において一つの曙光を認めまして進んでおる次第でございます。さよう御了承願います。
#31
○青木委員長 ただいま小委員長の御報告にありました通り、運輸、農林兩省の圓滿なる政治的折衝を来たいするのでありまして、政府の間に意見の對立があるようでは、水産廳設置の問題は行惱みが當然と考えられるのであります。この點兩大臣に對し、特段の解決方法に對し努力するよう御依願したいと存じております。暫時休憩いたします。
    午前十一時三十五分休憩
     ――――◇―――――
    午前十一時四十九分開議
#32
○青木委員長 休憩前に引續いて會議を開きます。
 さきに本委員會に設置することにいたしました漁業權に關する小委員會の委員は、委員長において指名することにいたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#33
○青木委員長 なお委員の數は十名という決定でありますが、これを十四名といたし、委員長において指名いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#34
○青木委員長 御異議なければさよう決定いたします。
                      
   鈴木 善幸君       藤原繁太郎君
   矢後 嘉藏君       松本 眞一君
  青木清左ヱ門君       馬越  晃君
   三好 竹勇君       小松 勇次君
   夏堀源三郎君       石原 圓吉君
   川村善八郎君       西村 久之君
   多賀 安郎君       加藤吉太夫君
以上十四名を指名いたします。
    ―――――――――――――
#35
○青木委員長 次に青森縣下の漁港の視察をいたしたいと存じます。期間は三日間、派遣委員は二名とし、委員長において適當に案文を作成して議長の承認を得たいと存じます。御異議ありませんか。
    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
#36
○青木委員長 御異議なければさよう決定いたします。
 次會は十四日午前十時より開會し、本日中間報告を得られなかつた小委員長の中間報告を求めたいと存じます。本日はこれをもつて散會いたします。
    午前十一時五十二分散會
ソース: 国立国会図書館
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